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2012.05.22 大切な人 1
SJ妄想話

【大切な人1】 

「うわぁ~」

ダダダダダーン

ものすごい音と共に階段から人が転がり落ちてきた

テレビ局でのリハーサルの最中の出来事で

その場にいた人達はあわてて音のした場所までかけていった


階段の下にはSUPERJUNIORのハンギョンとヒチョルが倒れている

「おいっ!!!!大丈夫か!!!!」

2人は意識が戻らないまま病院に搬送された



「ここは?」

目が覚めたヒチョルは最初どこにいるのか理解できず

しばらくぼんやりしていた

「ヒチョル兄さん!!!!目が覚めましたか?」

リョウクが心配そうに顔をのぞいている・・・

「俺・・どうした? 体中痛いんだけど」

「多分・・・あのセットの階段から落ちたらしい・・・ハンギョンと」

イトゥクが状況を説明してくれた


ハンギョン?

ヒチョルは階段から落ちる前の事を思い出してベットから飛び起きる

「ハンギョンは? あいつは? どうした?」

「まだ意識は戻ってないよ・・・」

イトゥクがヒチョルの隣を指さして呟いた・・・

ヒチョルの寝かされていた部屋は三人部屋で

隣にハンギョンが寝かされている

あいたペットのあたりに心配そうなメンバーが座っていた

「何寝てんだよ~!!!!ハンギョン!!!てめぇ!!!!」

ヒチョルが殴りかけるような勢いでハンギョンの体を掴もうとする

「ヒチョル兄さん!!!!」

ドンヘがヒチョルに抱きついてそれを止める


ヒチョルがドンヘと揉めていると

「ハンギョン兄さん!!!!大丈夫?」

リョウクがハンギョンの意識が戻った事を皆に知らせる

「ハンギョン大丈夫か?」

イトゥクがハンギョンに声をかける

他のメンバーもみんなハンギョンのベットの周囲にあつまってきた


「・・・・・・・・・」

ハンギョンはぼーっとしたままメンバーの顔を見つめる

「頭を強く打ったようだけど内出血とかは見えなかったって」

イトゥクの説明もぼんやりと聞いている

「ハンギョン兄さん・・僕たちのこと分かる?」

ソンミンが心配そうに言うと

「ソンミン・・・リョウク・・・イトゥク・・・」

その場にいたメンバーの名前を次々にあげていって・・・・最後に

「・・・・・・・」

ヒチョルの顔を見ると名前が出ないでいる

思い出そうとしているが頭を抱えて

「ごめん・・・誰だっけ?」

ふざけているわけではなく本当に思い出せないでいる

ヒチョルは下唇を強くかんで必死に感情を押し殺していた

ハンギョンが本当に自分の事を記憶から消してしまっていると分かると

自分の手に刺さっていた点滴を引き抜き、病室を飛び出して行った・・・・

「ヒチョル兄さん!!!!!!!!!」

ドンヘの制止を振り切って出ていったヒチョルは病院の待合室の隅で1人うずくまる


バカ野郎・・・・

本当に俺の事忘れやがって・・・

ハンギョン・・・バ・・カ・・・



涙が後から後から溢れてくる



俺は・・・どうしたらいいんだよ・・・


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2012.05.23 大切な人 2
SJ妄想話

【大切な人 2】


転落事故から一週間過ぎて

ハンギョンはようやく仕事に復帰してきた

軽傷だったヒチョルは入院することもなく

すぐに仕事に復帰できたが

ハンギョンがヒチョルの事だけ思い出せないでいる事が

ヒチョルの精神的なダメ―ジとなっていた


「ハンギョン兄さん・・まだヒチョル兄さんの事思い出せないでいるよ」

ソンミンがリョウクに囁く

「面白いよね・・・ダンスの振り付けや歌・・他の人の事は覚えているのに

一番大事な人の事を思い出せないでいるって・・・」

「ヒチョル兄さん・・・健気に頑張っているね」

2人の会話を横で聞いていたイトゥクは

「もしかしたら転落事故の直前に2人に何かあって

ハンギョンはその事を思い出したくなくて・・・

記憶のどこかにブレーキがかかってるとか」と、ぼそりと呟いた


「たしかに・・みんな楽屋で休憩中だったのに・・

2人だけ舞台の階段の上にいたって変だよね・・・」ソンミンが考え込むように言うと

「ヒチョルを呼び出して聞いてみよう・・解決の糸口くらいにはなるかもな」

イトゥクは早速ヒチョルを呼び出してきた


ヒチョルはわずか一週間しか経っていないのに

ひどいやつれようだった・・・

リョウクは辛そうなヒチョルから思わず顔をそらす


「あの事故の時・・なんでお前たちはあそこにいたんだ?

なんで階段から落ちたんだ?」

ヒチョルはイトゥクの顔を見るとぽつりと言った

「多分・・・天罰なんだよ・・」

え?

三人はヒチョルの言った意味が良く分からない

普段からは考えられない位、憔悴しきったヒチョルは

あの場所にいた理由をぽつりぽつりと話し始めた



ハンギョンから思われて

自分もハンギョンが好きになって

お互いの気持ちが通じ合うようになったけど

ハンギョンの優しさに溺れてしまう自分が怖くなっていた

そんな時、ヒチョルのライブパフォーマンスに

嫉妬したハンギョンから呼び出されてあの場所に行った


売り言葉に買い言葉で言い争いになり・・・・

「一度や二度お前に抱かれただけで自分のものと思うな!!!!!

俺は誰のものでもない!!!!恋人面するんじゃねぇ!!!!!」

「俺の事なんかさっさと忘れて、他の奴とヨロシクやればいいじゃんか」

思ってもいない言葉を吐き出してしまい・・・

涙で前が見えなくなって足を滑らせて階段から落ちかけた・・その瞬間

ハンギョンが自分をかばって、自分を抱きかかえたまま階段から転げ落ちた・・・


「ハンギョンが俺の記憶をなくしたのは・・・神様からの天罰なんだ・・・

俺はあいつをボロボロに傷つけた・・・・」


ヒチョルの言葉を聞いて三人は何も言えなかった


ヒチョルは静かに涙を流す・・・・


ヒチョル兄さんは・・・まだハンギョン兄さんを愛しているんだ・・・

ソンミンはヒチョルの涙を見てなんとかしないと・・と思った
2012.05.23 大切な人 3
SJ妄想話

【大切な人3】


ハンギョンは階段から落ちてしばらく入院していたが

その間にもメンバーの1人をどうしても思い出せないでいた

他の事はすべて覚えているのにその人物だけは名前も覚えていない


なのにすごく気になって仕方ない

ヒチョルと呼ばれたその人物からハンギョンは目を離せないでいた

ハンギョンが見つめているとヒチョルは悲しそうな顔をして

顔をそむけてどこかに行ってしまう・・


ヒチョルの姿が見えないと胸にぽっかり穴があいたようだった


なんなんだろう・・・・この気持ち・・・


ヒチョルがメンバーと楽しそうに笑っている

そんな姿を見ていると胸が痛くなってくる


(ハンギョン・・・)

ヒチョルが自分だけに向けた笑顔がふと脳裏を横切る

それをきっかけにいろんな表情のヒチョルが思い浮かんできた

悲しい顔のヒチョル

怒った顔のヒチョル

笑った顔のヒチョル

甘えた顔のヒチョル


俺は・・ヒチョルを知っている・・・・

メンバーとして?

いや違う・・・・・

それ以上思い出そうとすると頭が割れそうに痛くなる


ハンギョンは思い出せそうで思い出せない・・・そんな自分にいらだっていた


2012.05.25 大切な人 4
SJ妄想話

【大切な人 4】


「リョウク~何作ってるの? ヒチョル兄さんのご飯?」

リョウクが台所でガタガタしている所にソンミンがやってきた

「ミミヒョン・・うん・・ヒチョル兄さんずっと部屋に閉じこもって

ご飯全然食べてないみたいなの・・だから・・今から持っていくの」

それを聞いたソンミンは少し悲しそうな顔をして

「ハンギョン兄さんの記憶・・まだ戻ってないもんね・・」

リョウクもすごく心配そうな顔になる

「きっとヒボムもご飯食べてないと思うから・・僕も一緒に行くね」


2人はトレーに食事をのせてヒチョルの部屋を訪れた

「ヒチョル兄さん・・・リョウクが作ったの食べて元気出して・・

ヒボムにも何にも食べさせてないでしょ・・・ほらヒボムおいで」

「にゃあ~」

ソンミンがヒボムに声をかけるとお腹をすかせていたようで

一声泣いてやってきた

ヒボムが一生懸命に餌を食べている姿をヒチョルはぼーっと眺めている

「ヒチョル兄さん・・元気出して下さい」リョウクがヒチョルの手にスプーンを握らせる

「あ・・ああ・・リョウガ・・サンキュ・・うまそうだな・・」

ヒチョルは笑顔を作っているが元気はない

一口食べて・・・手が止まってしまっている

ヒチョルとリョウクのやりとりを見ていたソンミンがぼそりと言った

「ヒチョル兄さん・・いつまでも逃げてないでぶつかったらどうですか?」

「・・・・・・・・」

「変なプライド捨ててハンギョン兄さんにぶつかったらいいじゃないですか?」

「あいつ・・俺との事すっかり忘れてるんだ・・・今更そんな・・・」

「行動しないで後悔するよりも行動してから後悔した方がいいと・・・

僕はヒチョル兄さんを見て学習しました・・・その兄さんがこんなんじゃ・・・」

ソンミンは強い口調でヒチョルに言う・・・・ヒチョルはソンミンから目をそらした

ソンミンの瞳から涙が溢れてくる・・・・

「ヒチョル兄さんのバカ!!!!一生このままでいればいいんだ!!!!!みんな心配してるのに!!!!」

そう叫ぶと部屋を飛び出した

「ミミヒョン~!!!!」リョウクが心配そうに叫んだがソンミンには聞こえなかった

ヒチョルはリョウクが用意した料理を黙って見ている


「ヒチョル兄さん・・・ミミヒョンの言うとおりだよ・・・

ハンギョン兄さんに気持ちを伝えた方がいいよ・・・」

「俺の事だけ全く覚えてないんだぜ・・・きっと拒否される・・」

ヒチョルのその言葉を聞いてリョウクはニコっと微笑みヒチョルの手を握った

「ヒチョル兄さんの事・・完全にリセットされていても大丈夫だと思う

だって・・・ハンギョン兄さんは・・・またヒチョル兄さんを愛し始めているから」


え?


「見てれば分かるよ・・・

ハンギョン兄さんはヒチョル兄さんを今また愛し始めている・・・

だから大丈夫・・・」


「リョウク・・・」

ヒチョルの瞳から涙が落ちてくる

リョウクは優しくヒチョルを抱きしめると

「大丈夫・・大丈夫・・」と呪文のように何度も囁いた
2012.05.26 大切な人 Last
SJ妄想話

【大切な人 Last】


今夜は月がきれいだ・・・

ハンギョンは月明かりに誘われるように

楽器などを置いて納戸代わりにしている部屋に向かった

この部屋からだと月が良く見える


部屋に入るとすでに先客がいた


「ヒチョル・・・・」

ハンギョンの気配にヒチョルは振り向いて苦笑いをする

「お前~まだ俺の事思い出してねぇんだろ?

俺・・お前の事たくさんいじめたからな・・だから無意識に拒否してんだろう」

ヒチョルの悲しそうな微笑みをみてハンギョンは胸が痛んだ

「隣・・・すわっても・・いい?」

ハンギョンはそう言うとヒチョルの隣にすわって窓から月をながめた

ヒチョルは黙ったまま一緒に月を見ている


あれ?

この感じ・・・知っている・・

そうだ・・故郷が恋しくなった時・・・母親が恋しくなった時

ここで月を見ていた・・そして隣にはいつも誰かいた

(この月は中国でも見ているよ・・お前の母さんも見ているよ・・)

そう言われた・・・あれは誰?

ハンギョンは一生懸命に思い出そうとするが

頭の中にモヤがかかっているように思い出せない・・・・


隣のヒチョルは月を見たままハンギョンの方を向こうとしないが

月光をあびたヒチョルの横顔はとても美しかった

ハンギョンはその横顔を眺めながら・・・

(俺は・・・こんなヒチョルも知っている・・・)

ヒチョルの瞳から涙が一粒ながれた

ドキン・・・ハンギョンの胸がうずく

「ヒチョル・・俺またヒチョルを泣かせた?」

ハンギョンの口からこぼれた言葉にヒチョルは驚く

(え? 「また」って・・・)


(ヒチョル兄さん変なプライド捨ててハンギョン兄さんにぶつかって行きなよ・・・)

ソンミンの声がヒチョルの中でよみがえる

(ハンギョン兄さんは・・今またヒチョル兄さんを愛し始めているよ・・)

リョウクの声もよみがえる


ヒチョルは意を決すると横に座っているハンギョンの胸に顔をうずめた

「ヒチョル・・・・」

ハンギョンは壊れ物を扱うように・・そっとヒチョルを抱きしめた

(俺は・・・そうだ・・・いつもヒチョルを抱きしめていた・・・)

ハンギョンは体中がヒチョルへの愛おしさで溢れそうになる

腕の中のヒチョルを見つめて

「今・・わかった・・・俺はヒチョルを愛していたんだろう?」と呟いた

「ハンギョン・・」ヒチョルは大きな瞳に涙を浮かべてハンギョンを見つめると

ハンギョンはヒチョルの唇に自分の唇を重ねた


ああ・・・この唇を俺は知っている・・・愛おしい・・・俺の・・・

俺の大切なヒチョル・・・・


やさしく触れるだけの口づけから恋人への激しいものに変わった

(ハンギョン・・・やっと・・思い出してくれたんだね・・俺のこと・・)

唇が名残惜しそうに離れるとハンギョンはヒチョルにむかって囁く

「ヒチョル・・・ごめん・・・やっと思い出した・・俺の大切な人を」

「俺は・・・ヒチョルを愛していた・・そして今も愛している」

その言葉を聞いたヒチョルは涙でぐしゃぐしゃの顔をしている

「俺は・・・いつもヒチョルを泣かせている・・・ごめん・・・」

ヒチョルは頭を左右に振ると

「俺が悪いんだ・・・あんなひどい事を言ってハンギョンを傷つけた」

ハンギョンはふふふと笑うと

「ヒチョルの本心じゃない事くらい分かっているよ

俺の愛する人はいつも心と違う事を言う・・へそ曲がりだって言う事をね」

「そうだよ・・俺は扱いが大変なお姫様なんだからな」

「そんな所も全て好きだ・・・もう離さないから」

「俺のハンギョン・・・お前も俺の一番大切な人だって・・

今回すごくよく分かった・・・・俺もお前を愛している」

ヒチョルの言葉にハンギョンは幸せに満ち足りていく

何回出あっても・・・俺はヒチョルを愛するだろうな・・・

ハンギョンはヒチョルを抱きしめながら幸せで顔が綻んでいる

そんなハンギョンの顔を見つめてヒチョルもまた幸せな気持ちに包まれていくのだった





Fin

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