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2012.04.08 ぬいぐるみ
【ぬいぐるみ】


「ただいま戻りました~」

ヒチョルが宿舎のリビングでくつろいでいると

誰かが帰宅してきた・・・

「うわぁっ!!!!!な・・・なんだぁ?」

大量のキリンのぬいぐるみがリビングに向かって歩いてくる・・・


よく見るとキリンのぬいぐるみを抱えたリョウクだった


「リョウガ~!!!!お前~すっげ~なぁ!!!!!!!キリンが来たのかと思ったぜ」

「ファンが贈ってくれたんです~今事務所に寄ってきたら・・・こんなに♪」

リョウクは嬉しそうに一匹ずつリビングのテーブルに並べる・・・

「ハナ、トゥル、セッ、ネッ・・・・6匹もいるぞっ!!!!」

ヒチョルが驚いて数を数えたら大小あわせて6匹のぬいぐるみがあった

コロン・・・・

丸い毛むくじゃらの物体がヒチョルの足元に転がってきた


「ん? こいつは? なんだ? うさぎか? 」

「ヒチョル兄さん・・・・兄さん宛のプレゼントにあったそうです・・その子」

リョウクがキリンの頭をなでながらヒチョルに言った

灰色のネズミのようなうさぎのようなぬいぐるみ・・・・これって・・・

「リョウガ~こいつって・・・何だと思う?」


リョウクが手のひらに乗る位のぬいぐるみを見つめて・・・・

「チンチラですか?」

チンチラ・・・・・あいつもチンチラ飼ってたな・・・


ヒチョルは遠くを見つめるように・・・2年前の夏を思い出していた・・・





中国ドラマにチョウミと出演した時・・・チョウミのおかげでハンギョンと連絡をとる事ができた

そしてお互いの気持ちに変わりがない事が確認でき、ハンギョンの家まで行った・・・・

ドラマ収録の短い滞在の間にヒチョルは、かけがえのない時間をハンギョンと過ごす事ができた


「うわぁ・・なんだこれ? ねずみか?」

ハンギョンの家のリビングに置いてあるゲージに向かってヒチョルは呟くと・・

「ヒチョル~知らないの? これは『チンチラ』っていうんだよ」

ハンギョンはにこにこしながらヒチョルに説明する

「2匹いるじゃん・・・もっと増やして毛皮にするのか? 俺ストール欲しいな~」

ヒチョルは意地悪な笑顔でハンギョンにわざと言う

「またヒチョルはそんな事言う!!!!変わってないね」

ハンギョンは苦笑しながら後ろからヒチョルを優しく抱きしめた

ドキン・・・

久しぶりにハンギョンに優しく抱きしめられてヒチョルは頬が赤くなる

ドキドキしている気持ちを知られたくなくて

「こいつら名前あんだろ? なんて言うんだ?」

「うん・・・・茸茸 と 龙龙 だよ」

「はあ? 何て言った?」

「ロンロン(LongLong)とロンロン(RonRong)」

ヒチョルはハンギョンが言ったように発音してみるが・・・・

「ロンロンもロンロンも同じロンロンだろーが!!!!!!」

ヒチョルの様子にハンギョンは可笑しくて笑いが止まらない

しばらく2人で笑い合っていたが急にハンギョンが寂しそうな顔をした

ヒチョルは理由が分かってハンギョンの手を握りながら・・・

「あの犬のロンロンは元気だよ・・・貰われていった先ですごく可愛がってもらってるって・・

マネ兄さんが言ってたよ・・・」


北京に帰国するのに犬のロンロンは連れて来れなくてソウルに残してきた

ハンギョンはそれが心残りだったようだった


「ヒボムも寂しがっててさ・・俺、ベンガル猫飼ったんだ・・ベンジンっていうの

ヒボムが今可愛がってる・・・」


「ヒボムとロンロンは仲良かったからね・・猫と犬なのに・・一緒に昼寝してたね・・・」

ヒチョルはハンギョンに抱きしめられながら

このまま時間が止まってしまえばいいのに・・・と思った・・・

はっ・・・俺もヤキがまわったな・・・女みたいな気持になってさ


「ヒチョル・・・帰したくない・・・このまま時間が止まってほしい・・」

「バーカ・・時間は止められねーんだよっ!!!!俺達は前に進むしか・・ねぇんだよ・・・」

ヒチョルの鼻の奥がツンとしてくる・・涙が出そうになる・・・それをぐっと堪える・・・


ハンギョンの唇がヒチョルの唇に重なる・・・とても優しい口づけだった



次はいつ会えるか分からない・・・人の気持ちに永遠はない・・だけど・・・

俺は・・ハンギョン・・お前じゃないとダメなんだ・・・だから・・・待ってるよ・・・






「うわ~ん!!!!!キキ~」

リョウクの半べその声でヒチョルは我に返った

リョウクはキリンを一匹抱きしめながらべそをかいている・・・


「ど・・・ど・・どうした? リョウガ~!!!!!!!」

「ヒチョル兄さん~キキが・・キキが・・・」

リョウクがキキと呼んでいるぬいぐるみはお気に入りの一体で

ラジオの収録にいつも持ち歩いているものだった

あまりにも可愛がり過ぎて・・その長い首がクタクタになりつつあった


「ク・・・ククククククククク」ヒチョルは可笑しくて笑いだす

「リョウガ~お前・・・可愛がり過ぎて首がクタクタしてるぞ・・・

そいつには少し休暇が必要だぜ・・・・他にもたくさん居んだからさ~

別の奴をラジオに持って行けよ・・・キキの次はリリか?」

「リリ?」

「キリンのキキだろう? 次のやつはキリンのリリだ」

ヒチョルの言葉にリョウクが笑いだす

「兄さんセンスなさすぎです~3匹目は・・・ンンになっちゃう」

「リョウク笑ったな・・お前は笑ってるのが一番だよ・・・」

ヒチョルの言葉に嬉しくなったリョウクはチンチラのぬいぐるみを手にして

「じゃあ・・兄さんこの子にも名前付けて可愛がって上げて下さいね」

「ああ・・」

「名前決まりました?」

「こいつは・・・ロンロンだよ」

「・・・・・・・・・・」

「リョウガ~そんな顔するな・・・俺は大丈夫だからさ・・・

あいつの北京の家にいるチンチラがロンロンって言うんだよ・・だから」

ヒチョルはニッコリ微笑むとぬいぐるみのロンロンを持って自分の部屋へ入って行った




ヒチョル兄さん・・もう大丈夫ですね・・・良かった・・・

リョウクはそんなヒチョルを優しく見つめるのだった・・・


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