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【クリスマス】パールサファイアの夜 番外編 1


「ねえねえ・・今年のクリスマスイブって・・店休みなんだって」

ホストクラブ パールサファイアの店の閉店後

いつもの様に後片付けをしていたリョウクとソンミンの元に

ギュヒョンが走って報告に来た


「毎年お店でやってるクリスマスパーティって・・いつになるの?」

テーブルを拭いていたソンミンがギュヒョンに尋ねると

「イブじゃなくて・・・当日にやんのかな?」

「オーナーが支配人連れて仕事で日本に行くんだけど

イブにはどうしても帰れないからパーティは一日遅れにするって

その代わりイブは休みにしてくれる・・・みたいな事言われた」


キュヒョンの説明を聞いていたソンミンはニコっと笑うと

「オーナーにも春が来たのかな」とリョウクに囁く

リョウクもソンミンの顔をみて微笑みながら

「多分ね・・・」と意味深に答えた

そんな2人の様子をみてギュヒョンは

「もしかして~オーナーと支配人が付きあってんの?」と驚く

「ギュ声が大きいよ」ソンミンに口をふさがれてギュヒョンは大人しくした

「クリスマスイブ・・・日本でしょ・・2人であそこに行くんだね」

「いいなぁ~僕も行きたいな~」

「いいよね~ねずみの国」リョウクが笑いながら言うと

「ねずみの国って・・・すっげー興ざめするよなぁ~」とギュヒョン

「それってヒチョル兄さんが言ってんでしょ・・・あの人らしいよね」

ソンミンがくすくすと笑いながら言うと

「さっさと片付けちゃおうね」とギュヒョンの手に布巾を押し付けて

次の片付けにうつった




イブがお休み・・・いつもはお店やってるから改めて考えた事なかったけど

イブってやっぱり恋人同士は2人っきりでいたいんだろうな・・・・

リョウクは家に戻る間ぼんやりと考えていた

ヒチョル兄さんとハンギョン兄さんも

2人でムードある場所で過ごしたいんだろうな・・・・




「ただいま戻りました」

家に戻ったリョウクはリビングにいるハンギョンに声をかけると

元気のない足取りで自分の部屋に入っていく


「あれ? リョウク? 戻ったんじゃねぇ~の?」

シャワールームから出てきたヒチョルは

リョウクの姿が見えないので不思議そうにハンギョンに聞いた

「なんか・・・元気なさそうに部屋に入っていったよ」

「珍しいな・・どうしたんだろう・・・」

心配そうにヒチョルがソファに座ると

「そう言えば今年はイブが臨時休業だそうだ・・・

ヒチョル知ってるか?」とハンギョンがそう言いながら

ヒチョルを後ろから抱きしめる

「あ゛ー聞いた!!!ギュリがカンタとくっついたんだろう?

仕事とかこつけて日本で『ねずみの国』行くんだろう?」

「ヒチョル・・・ディズニーランドって絶対に言わないね」

ハンギョンはヒチョルの髪の毛に顔を埋めながらクスクスと笑う

「俺・・ああいう場所苦手なんだ・・・」

「ヒチョル・・・」

「俺・・・思い出したくないガキの頃のトラウマで

ああいう場所に行くと自分の居場所が分からなくなって・・・」

ハンギョンは辛そうにヒチョルを見つめる

「そんな顔すんなよっ!!!ガキの頃の記憶は消したよ

お前に会って・・俺は生まれ変わったんだから・・・」

そう言うとヒチョルは微笑んでハンギョンの胸に顔を埋める


「ハンギョン・・・あとで・・イブの相談にのってくれるか?」

ヒチョルはそう言うとハンギョンの胸にギュッとしがみつく

ハンギョンは黙ってヒチョルの髪を優しくなでていた


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【クリスマス】パールサファイアの夜 番外編 2


街はクリスマスのイルミネーションでキラキラと輝いていた

母親がめずらしく上機嫌で遊園地に連れて行ってやると言って

子供心にもヒチョルは嬉しかった

今まで着た事のないような新しくて可愛い服を着せられて

母親に手をひかれて遊園地の入口までやってくる

クリスマスイブと言う事で周囲は家族連れで賑わっていた

ヒチョルには物心ついた時には父と呼べる人はいなく

母親は男にだらしのない人で、いつも違う男を部屋に連れ込んでいた

ヒチョルの育児も放棄しているような状態だったが

どんなに折檻されても、どんなに冷たくされても

ヒチョルは母親の事が好きだった


だから今日は普通の家の子供と同じように

母親と出かけられる事にワクワクとしていた


「ヒチョル・・今ね入場券を買って来るから・・ここで待ってなさいね」

優しくヒチョルの耳元で囁いて母親はヒチョルのそばから離れていく



「あれ? あの子・・・だいぶ前からあそこに立ってるけど・・迷子かな」

遊園地のスタッフが気付いてヒチョルに声をかける

「君・・・どうしたの? 迷子? だれときたの?」

「お母さんが・・入場券買って来るから待ってなさいって・・・」

その答えを聞いたスタッフの1人はすぐに怪しいと感じた

なぜなら、そのスタッフは2時間前にヒチョルの姿を見かけていたからだった

「ここは寒いからお姉さん達と一緒に中でお母さんを待とうね」


夕がたになってもヒチョルの母親は現れる事がなく

警察に保護される事になった

ヒチョルが覚えていた住所に警察官が訪ねていくと

すでにもぬけの殻で誰も住んでいなかった


ヒチョルは6歳の時

クリスマスイブの日に遊園地の前で母親に捨てられたのだった




「あああっ・・お母さん・・俺をおいていかないで・・・」

ハンギョンの横で寝ていたヒチョルが突然夜中に叫んだ

飛び起きたハンギョンは泣きぬれているヒチョルの顔をみて

(何年かぶりに、捨てられた日の夢を見ているんだ)と感じると


ヒチョルの体を強く抱きしめて耳元で囁く

「ヒチョル・・・ヒチョル・・・大丈夫だよ・・俺がいるから」

触れるだけの優しいキスを何度もヒチョルにおとす

耳元で何度も何度も「愛しているよ」と囁いて

強く強く抱きしめる・・・・


ヒチョルの瞳がぼんやりと開いてハンギョンを見つめる

「ハンギョン・・・」

「そうだよ・・ヒチョル・・俺はここにいるよ」

「ごめん・・・何年かぶりにあの夢を見た・・・」

ヒチョルは力なく微笑む


そんなヒチョルを痛々しく感じ

ハンギョンは抱きしめている腕に力を込める

「ハンギョン・・・悪夢を忘れさせて・・」

ヒチョルはそう言うとハンギョンの唇に自分の唇を重ねた





リョウクは洗濯を干し終わり

リビングに掃除機をかけている時に

部屋からハンギョンが出てきた

「ハンギョン兄さんおはようございます」

「ああ・・・リョウク・・・おはよう」

心なしか疲れている表情のハンギョンは

冷蔵庫から水を出して一口飲むとため息をひとつ吐いた


「ゆうべ・・・何年かぶりにヒチョルがうなされた」

ハンギョンの言葉を聞いて驚いてリョウクは振り向き

「まさか・・捨てられた時の夢を?」とつぶやいた


「今までイブは仕事だったから気にも留めてなかった

イブのトラウマが目覚めてしまったんだな・・・」

ハンギョンはリョウクに向かって

「もう少し寝かせてやってくれ・・・

悪夢を忘れさせるために・・ちょっと激しく愛しすぎた・・」

少し恥ずかしそうに笑うとシャワールームに入っていった





「お前・・・なんでこの施設きたんだ? 両親しんじゃったのか?」

施設でヒチョルと初めて会った時の事を、リョウクは思い出していた


施設の職員に『野良猫ヒチョル』と呼ばれていたヒチョルは

誰にも懐かず冷たい瞳をしていた少年だった

リョウクはそんなヒチョルになぜか懐いて、いつも後ろ姿を追いかけていて

最初は嫌がっていたヒチョルも最後は諦めたように

リョウクを可愛がってくれるようになった


施設で一緒のベットで寝ている時もヒチョルは時々うなされていた

捨てられた悪夢がヒチョルを悩ませていたのだった


ヒチョルが施設を飛びだす事になる事件以来

数年ぶりに再会したリョウクは、

ヒチョルの変貌に別人かと思った位だった

ヒチョルの方から声をかけてくれなかったら気付かなかっただろう

ギスギスした野良猫の雰囲気は全くなくなり

幸せいっぱいのオーラに包まれている

愛する人に愛されている・・・

愛に飢えていたヒチョルは

ハンギョンからの無償の愛をたくさんもらって

別人のように輝き始めていたのだった


「ヒチョル兄さん・・・まだトラウマになってたんだ・・・」

リョウクは掃除機の手をとめ

「でも大丈夫だよね・・・ハンギョン兄さんもいるし・・パールサファイアのみんなもいるし」

そう呟くと笑顔をつくる

「大丈夫・・・大丈夫・・・みんな幸せになれるんだよ」と呪文のようにとなえて

掃除の続きを始める



イブは明日にせまっていた







【クリスマス】パールサファイアの夜 番外編 3


「すっげー太っ腹だなぁ~」

「俺~欲しい~!!!!」

ハンギョン達が店に着くと

ホスト達がウニョクに群がって大騒ぎをしていた


「なんだ・・・この騒ぎは・・」

ハンギョンがウニョクに向かって声をかけると


「ヒチョル兄さんのお客さんが、イブにでも行ってと

ロッテワールドのフリーパス券を置いていったんです・・

ヒチョル兄さんは俺はいらないから、みんなで分けろって」

ウニョクが手に持ってるチケットの束を見せながら言う


「すごいな・・・50枚くらいあるぞ・・・株主とかやってんのかな?」

「俺・・・姉ちゃん家族にあげたい・・」

ホスト達がそれぞれ所有権を主張し始める

ハンギョンは苦笑しながらウニョクの手から数枚チケットを抜き取ると

「さっさと配布しちゃいな・・・そろそろ店を開ける時間になるぞ」と

ウニョクに伝えて自分は支配人室に入っていった


「ハンギョン~準備できた?」

支配人のカンタが留守しているのをいい事に

支配人室でふんぞり返っていたヒチョルがハンギョンに声をかける

「ああ・・・店の予約はとっくにおさえてある・・

さっきあっちの手続きもすませてきた・・・」

その答えに満足したのかヒチョルはニッコリと微笑んだ

「明日のイブは楽しみだね~」

「その前に今日は混むぞ・・明日の分まで忙しいからな」

ハンギョンがそう言うとヒチョルは椅子から立ち上がり

「今日も一日頑張って働きましょうかぁ~」と

ハンギョンの首に手をまわして軽くキスをして部屋を出ていった







ホストクラブ パールサファイアは今日も大盛況だった

明日のイブが臨時休業だと知った客がやってきたのも理由だった


リョウクはあちこちのテーブルのサポートに入ったり

厨房でフルーツの盛り合わせを作ったりと

忙しく店の中を走り回っていた

店が閉店間近になってきた頃、ようやく一息つけるようになり

バックヤードで一休みをしているとソンミンが声をかけて来た

「リョウク・・明日のイブは空いてる?」

「え? 」

「ギュに誘われたんだけど・・・ロッテワールド一緒に行かない?」


(ああ・・・明日はイブで店が休みなんだっけ・・・

ギュヒョンがミミヒョンを誘ったんだ・・・じゃあ僕はお邪魔虫じゃん)


リョウクが返事に戸惑っていると

「ソンミナ~悪ぃなぁ~こいつは俺とデートすんだよ~」

ヒチョルの声が聞こえて、リョウクは驚いて振り向いた

ヒチョルはリョウクにウィンクをして

「もうデートの店はおさえてあるんだ~返事はOKだよな」と言う

「だって・・ヒチョル兄さんはハンギョン兄さんと・・・」

「あっ・・・言葉足りなかった? 俺達とお前のデートだからなっ!!!!!」

有無を言わさずにヒチョルはリョウクの頭をガシガシとなでると

店の方へ出ていった


(本当に僕・・・いいのかな・・お邪魔虫じゃないのかな・・・)

今度はハンギョンがリョウクの所にやってきて

「明日・・・ヒチョルが楽しみにしてるから・・予定大丈夫だよね」と聞いていく


2人ともどうしたんだろう・・・リョウクは戸惑いながらも

嬉しくて顔が綻んでしまう


「リョウク・・良かったね・・」隣にいたソンミンが優しく微笑む

「うん・・・」


ヒチョルやハンギョンの次くらいに、いつもリョウクを気にかけてくれるソンミンに

「あした・・・みんな楽しいイブになるといいね」と微笑みながら答えた



それぞれ明日のイブを思いながら

パールサファイアの夜は更けていく・・・



【クリスマス】パールサファイアの夜 番外編 Last


「うわぁ~この店・・・僕来たかったんです」

リョウクは連れて来られた店の前で

嬉しそうにヒチョル達に向かって微笑んだ


そこは以前ワイドショーで「創作料理」のビストロと紹介されていた店だった


今日はクリスマスイブ・・・リョウクは白いセーターを着て赤いチェックのパンツ姿だった

ヒチョルに「お前・・1人クリスマスだな」と笑われたリョウクは

ハンギョンのカジュアルなジャケットにハイネックのセーターに濃い緑のパンツ

ヒチョルの毛皮でできたポンチョに赤いハイネックのセーターに革のパンツという姿を見て

(ヒチョル兄さん達だってクリスマスカラ―・・僕だけじゃないじゃん)とクスっと笑った

ビストロなのでドレスコードなどは気にすることなくて

気楽な雰囲気の店構えにハンギョンは安堵のため息をついた



3人は出されたクリスマス特製コース料理をしっかり堪能した

特にリョウクは憧れの料理を目の前にして

食べながら味や食材を推測しながら楽しそうに食べている


そんなリョウクの様子をハンギョンとヒチョルは優しく見つめていた


食後のコーヒーが出される頃

リョウクは持ってきた2人へのプレゼントを取り出して

「ヒチョル兄さんとハンギョン兄さんに僕からのプレゼントです」と

可愛い包装紙で包まれたものをそれぞれに渡した

ヒチョルとハンギョンは嬉しそうにその包装紙を開くと

ハンギョンには淡いグリーンのマフラーが

ヒチョルには淡いピンク色の帽子が入っていた


どちらもリョウクの手編みだった

「僕・・・お金ないから・・・手作りしました」

恥ずかしそうにリョウクが言うと

「うわぁ~可愛い!!!!ハンギョン!!!似合う?」

ヒチョルがさっそくニット帽を被る

「うん・・・すごく似合ってる・・・俺のマフラーは?」

「イケメンのお前にピッタリの色だね~」

2人の嬉しそうにしている姿をみて

リョウクは嬉しくて泣きそうになっている


「次は俺達の番だね・・・俺とハンギョンからリョウクにプレゼント」

ヒチョルがそう言うと

ハンギョンはジャケットの内ポケットから会員証と小さな冊子をとりだした


「これは?」

手渡されたリョウクは訳が分からないとキョトンとしている


「お前が行きたかったSMクッキングスクールの会員証と受講の手引きだよ」

「え?」

「普通の決められたコースは時間的に無理かなって思ったから

行ける時に予約をとって行くチケット制の受講コースを申し込んできた」

料理に興味のあったリョウクは

いつか本格的に習いたいという夢を持っていた

その夢を知っていたヒチョルがこっそり用意してくれたのだ

「だって・・・ここは授業料が高いでしょう?」

ヒチョルはハンギョンと目線を合わせてからリョウクを見つめて微笑んだ

「そんな事は気にするな・・受講料は全額納入済みだから

後はお前が行って習って来るだけだ」とハンギョンが説明をする


リョウクの瞳から涙がにじんできた

「バーカ・・何泣いてんだよっ」ヒチョルはそう言うと

「俺は・・お前に水商売は似合わないと思ってる・・・

だから料理の勉強をして自分の好きな道を進むといい」と続けた


「ヒチョル兄さん・・・」

「俺もいつまでホストやってられっか分かんねーから・・・

金のある今のうちに出来る事してやろうと思ってさ」

「すみません・・・こんなにしてもらって・・」


「何謝ってんだよっ!!!!!他人行儀なんだよっ!!!!!

お前は俺の家族だろう?」


お前は俺の家族だろう


ヒチョルのひと言にリョウクは涙が止まらない

同じ施設で育った2人は家族と呼べる人がいなかった

「そう思ってたのは俺だけか?」

ヒチョルが少し不安そうにリョウクに言うと

リョウクは首をブンブンと横に振って

「家族・・です・・・」と涙声で答える

ヒチョルはその言葉を聞くと満足そうに微笑んで

ハンギョンの方を見つめた


「よし!!!ディナーの後の行き先は決まったな・・・・

イブに家族が行く所に行こう!!!!!」

ハンギョンのひと言にヒチョルとリョウクは不思議そうな顔をした

そんな2人にハンギョンはウィンクして席を立った






ハンギョンに連れられて2人はロッテワールドにやってきた

「ジャジャーン」

ハンギョンはジャケットのポケットからあるものを取り出した

昨日客から貰ったロッテワールドのフリーパス券3枚だった


「ヒチョル・・・」ハンギョンはヒチョルの顔を心配そうに見つめと


ヒチョルはニコっと笑い「今日だったら大丈夫な気がする」と

ハンギョンの手からフリーパス券を2枚奪った

1枚をリョウクに渡して「お前も・・大丈夫だよな」と囁く

リョウクは小さい時に遊園地の帰りに交通事故に巻き込まれて

両親を亡くしたというトラウマがあった

「今日は大丈夫な気がします・・・」

リョウクの手をひいて入場ゲートに向かって行く

3人は家族やカップルで賑わうロッテワールドに入って行った



すっかり暗くなっている時間なのでパレードがすごく綺麗だった

リョウクはその美しさにすっかり目を奪われている

ヒチョルはそんなリョウクを後ろから優しく抱きしめて

「綺麗だな・・・俺・・遊園地初めて入ったけど・・・」と耳元でささやく

リョウクはヒチョルの温もりを感じながら小さい声で「オンマ(ママ)」と呟いた


「うん・・俺・・お前のオンマになってやるよ・・ハンギョンはアッパ(パパ)だな」

「ちょ・・ヒチョル・・俺・・リョウクのアッパかぁ?」

ハンギョンが慌ててヒチョルの言い分を否定しようとする

「俺がオンマになんだから・・お前はアッパじゃないのか?

それとも他の奴が俺のダーリンになってもいいのかぁ?」

「ダメだっ!!!!!!」

ハンギョンがムキになったので、ヒチョルは楽しそうにケラケラと笑った


リョウクをやさしく抱きしめているヒチョルの後ろから

ハンギョンがまた優しく2人を抱きしめる

「リョウク・・・何も遠慮することないんだ・・

お前は俺のたった一人の家族なんだから」ヒチョルが言うと

「ちょっとまて・・俺は家族じゃないのか?」

ハンギョンが慌てて口を挟む

「あっ・・お前も家族だった・・お前は家族の上の・・俺の伴侶だよ」

伴侶と聞いたハンギョンは嬉しくなって2人をぎゅ~っと抱きしめた




天国のオンマにアッパ

僕に新しいオンマとアッパが出来ました

僕は元気に頑張ってます

だから・・・安心して下さい

いつか愛する人ができたら

その時はまたオンマとアッパに報告します


ヒチョル兄さんとハンギョン兄さんと家族として生きていきます

天国から見守っていてください



リョウクは空に向かってそう祈ると

ヒチョルとハンギョンの手をとり

「オンマにアッパ~僕あれに乗りたい~」と言って

2人を引っ張りながら走って行った


「リョウガ~手ひっぱるな・・走るな~」ヒチョルが大騒ぎしながら一緒に走る

ハンギョンも手を引かれながら笑顔で2人の様子を見つめていた



たくさんの人々の笑顔が飛び交う遊園地の中で

ヒチョル達も普通の人たちと同様に幸せな時間を過ごす事ができた


「ハンギョン・・・神様っているんだな・・あんな最低な奴だった俺も

お前に出会えて・・リョウクに出会えて・・俺は今すごく幸せだよ」

ヒチョルは最高の微笑みをハンギョンに向ける


「ヒチョルと出会えたことは神様に感謝しなくちゃな・・・」

ハンギョンはそう言うと

「これからはリョウクのアッパとしての役割も増えたし・・」と

楽しそうに2人に向けて微笑んだ











リクエスト頂いたので思いついたshortstoryを書いてみました

おバカverなので・・・くだらなくてゴメンなさい

コンヒ話はもう少しお待ちください



【パールサファイアの夜~番外編】スポーツジム前編


「ハーンギョン♪」

リビングで新聞を読んでいるハンギョンの背中にヒチョルが抱きつく


うっ・・・重い・・・


最近感じていた事だが・・・

ハンギョンは認めたくなくて気付かないふりをしていた

だけど今はっきりと感じてしまった


「ヒチョル・・・少し・・太った?」


ヒチョルも店で着るスーツが少しきつくなっていたので

自覚がないわけではなかった


ハンギョンに指摘されて少し頬を膨らませたヒチョルは

背中におんぶ状態でへばりつくと


「悪かったな・・・俺がデブったらお前の愛は冷めるのかよ」


ぐっ・・・・

「そんなことはない・・・ヒチョルはヒチョルだ・・・」

ハンギョンの言葉に満足してヒチョルは微笑んだ

「お前だって・・・お腹・・少し出て来たじゃん」


ハンギョンも自覚し始めていたので指摘されて言葉を詰まらせる




2人がぽっちゃりし始めた原因は分かっていた


クリスマスプレゼントとして

ヒチョルとハンギョンはリョウクに料理教室の学費を出してあげた

ずっと料理を習いたかったリョウクは大喜びで

忙しい中なんとか時間を作りながら習いに行っている


そして習ってきた料理は必ずヒチョル達に振舞ってくれるのだった


「リョウクのせいだって言えねーし・・・」

「リョウクは一生懸命だよ・・・ワインにも合うつまみも旨いから

酒の量も進んじゃうし・・・なぁ~」


「でも今の仕事続ける限り・・あんまりぶよぶよしてても・・カッコ悪いし」

ソファに座っているハンギョンの膝の上にヒチョルが座る

「リョウクは作った料理残したりすると・・・すぐに拗ねるしね」

「でも料理が旨いから余計に困るな・・・」

ハンギョンは自分の腕の中にいるヒチョルを見つめて困った顔をする


「あっ」

ヒチョルがいい事を思いついたと

大きな瞳をくりくりさせてハンギョンを見つめてある提案をした


「シウォンの奴が経営しているスポーツジムに行こうよ」

「え?」

「俺とお前の分『永久無料パスポート』を特別に作ってくれたんだ」

「いつ?」

「拉致事件さわぎの後すこしたって・・・すっかり忘れてた」

「スポーツジムで汗ながせば・・・出てきた腹も引っ込むかな」

ヒチョルはいい事を思いついたと大喜びしている


そんなヒチョルを可愛いと思いながら

このまま太ったら大変だとハンギョンはジムに行く決心をする



でも・・・ヒチョル・・運動嫌いじゃなかったっけ・・・

ふと不安が脳裏を横切ったが

ハンギョンは頭を振ってその事を忘れようとした・・・・・





*すみません長くなりそうなので一回切ります

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