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いつもの事ながら突然に思いついたオバカver.話です

この話の後にEternalを書きたいと思ってますので

しばらくお付き合いください


【珈琲屋 OB館】前編

大学生がたくさん集まる街

新村駅と梨大駅のちょうど間ぐらいに

とても雰囲気の良い喫茶店があった


今風のcafeではなく

丸太を組んだようなロッジ風の店構えで

木材を多用しているために温かみを感じ

店の中央にはマントルピースまで設置されている

店はそれほど大きくはないが

いつもクラッシックが流れていて

時間を忘れてゆっくりと珈琲を味わいたい人向けの

今では絶滅機種とまで言われている「純喫茶」を彷彿させていた


店を切り盛りしているのは

30代と思われる綺麗な顔をしたマスターで

その端正な顔立ちを隠すかのように口髭が蓄えられていた

マスターは寡黙で余計な事は話さない

(中国人という事で韓国語が上手じゃないという事もあったが)

しかし珈琲を入れる腕は確かなために

近所の女子大の教授たちの憩いの場になっていた


珈琲屋 OB館は気ぜわしい世の中から

隔離されたような時間の流れる場所だった・・・・




最近常連客も増えてきて

マスターは1人で切り盛りするのが辛くなってきていた


なにしろトイレに行く時間や食事をとる時間すらままならない

大混雑とはいかないが、そこそこ繁盛しているのだ


そうだ・・・かわいいウエイトレスでも1人雇おう・・・


なんだかんだ言ってもマスターも男だったので

目の保養でも可愛い女の子が近くにいてくれると嬉しい

常連客は大学教授などの珈琲とクラッシックとを愛する人達ばかりなのだ

目の保養どころではない・・仕事とはいえ時々うんざりしているのも事実だった




「ウエイトレス募集 勤務時間は要相談」

マスターのハンギョンは募集の張り紙を店の扉の横に貼って

満足げに眺めていた


「これで可愛い子を選んで雇えば良し・・・」


ハンギョンはふと背中に視線を感じて振り向くと

そこには瞳の大きな綺麗な学生が立っていた


ハンギョンの事を見つめている

寡黙なマスターは初対面の人間と話すのが苦手だった

(なのに接客業を生業としているのを自分でも不思議に思っていない)

ハンギョンはぺこりと会釈をするとさっさと店の中に逃げ込んでいった




ヒチョルは大学生になったばかりでアルバイト先を探していた

江原道から上京してきたので1人で下宿をしている

仕送りだけでは心もとないので、

おこずかい程度の収入の(学業を優先しないといけないし)

アルバイトを探していたのだった



学生の街なのでここなら良いバイトがあるかな・・と

何気なしに街をさまよっていたら

気になる建物を発見し思わず眺めていた・・・

すると中から男性が現れて、張り紙をして去って行くのに気付いた


その男性の端正な顔にヒチョルは思わず見とれてしまったのだ


ああ・・・あの髭に触りたい・・・・


ヒチョルは一応男の子に属している・・・はずだった

時々自分でも自信がなくなるが (あまりに美人ゆえに)

男性を好きになった事はなかったので、ゲイでもない・・・はずだった


でも今、あの男性の髭をみて異常に執着している自分を不思議に思ったが

自分はまったく髭の生えないつるつるの肌をもっているので

多分髭に対する渇望だろう・・・と勝手に結論付けて

張り紙の近くまできて 内容を読み始めた



「ウエイトレス募集・・・か・・・」

ヒチョルは体をくるりと回転させながら

自分の全身を確認する

「うん・・・俺・・イケんじゃねぇ?

今日の服だって女の子っぽいし・・・」


カバンから鏡を取り出して笑顔を作る

可愛い女の子が鏡の中で微笑んでいる

「俺・・・ここの店に決めた!!!!」


ヒチョルはカバンの中から履歴書を取り出し

性別の所に丸をし忘れていたのをラッキーに思い

女性の所に丸をすると

思いっきり可愛い笑顔を作って

珈琲屋 OB館の扉を開けて中に入って行った
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【珈琲屋 OB館】中編





ハンギョンは目の前に座って微笑んでいる美人から

目を離せない状態になっている

手元には履歴書があるが

履歴書で大学生という事を確認した位で

後はずっと顔を見つめたままだった


ウエイトレス募集の張り紙を見て来たという美人は

はっきりいってハンギョンの好みのタイプだった


店に入ってきた姿を見た時に、ハンギョンの頭の中で

ボーリングのピンが全て倒れてストライクとなった映像が流れた


最初の応募者だったがハンギョンは即決するぐらい

ドストライクのタイプだったのだ


面接していて声が少し低くて女の子っぽくないと思ったけど

個性のひとつかな・・・と感じ

名前のヒチョルというのも女の子では使わないと言う事も

中国人のハンギョンは知らなかったため

男の子に所属しているはずのヒチョルが「ウエイトレス」として

一発採用となってしまった


「それでいつから来てもらえますか?」

ハンギョンの問いかけに採用されたんだとヒチョルは気付いた

「いつでも大丈夫です・・今日からでも」

大きな瞳をぱちぱちさせて笑顔を作っているヒチョルを

少し眩しそうに眺めながら

「では今日からお願いします・・バックヤードを案内します」

ハンギョンはそう言ってヒチョルを裏へ連れていった

「ここの階段は2階に続いてます2階は私の住居です

ヒチョルさんは左奥の休憩スペースを使って下さい」

「ロッカーに制服が入っているので、とりあえず着替えて下さい」

ハンギョンはそう言うと店に出て行ってしまった

ヒチョルは親切なマスターを騙す事になって

少し心が痛んだが、気にせずに着替えようとロッカーを開けた


「うわっ!!!!!!」

一瞬その制服を手にしてヒチョルはひるんだ

今からでも事実を告白して採用を撤回しようかとも思ったが

とりあえず着てみるだけでも・・・と思いなおし

「ここまできたら・・・しょーがねぇ・・とことんやるか」

そう呟いて着替えはじめる




「マスター・・・これでいいですか?」

ヒチョルが恥ずかしそうに奥のドアから店に入ってくる



ズッドーン!!!!!!!!!


一目見たハンギョンの胸に天使の打った「愛のバズーカ」が命中した


(ああ・・ネットで購入しててよかった・・・こんなに可愛いなんて)

ハンギョンは見えないように小さくガッツポーズをする


カウンターに座っていた常連客の数人も驚きで眼を丸くしていた

「マスター・・・この子・・新しいウエイトレス?」

「はい・・ヒシカといいますヨロシクお願いします」


ヒチョルが先手を打って自分の名前を「ヒシカ」と名乗り

常連客の男性疑惑を受けないようにした


それを聞いたハンギョンはヒチョルの愛称がヒシカというのかと

好意的に解釈して自分もヒシカちゃんと呼ぶようにと心の中で決断する


ヒチョルが着ていた制服は黒を基調としたミニのワンピースで

スカート部分はふんわりと丸くなっていて

白いエプロンが映えている・・いわゆる「メイド服」だった


男の子なのにものすごく似合っている自分にヒチョルは驚いて

しばらくヒシカとしてバイトをすることにして

マスターを始めとする常連客に笑顔を振りまいていた


そしてもう一つの野望

マスターの髭を触る・・・そのチャンスを見つけるために

ヒチョルは授業のない時のほとんどを

珈琲屋 OB館で過ごす事になった
【珈琲屋 OB館】後編 その1



いつ頃からだったんだろう

髭が気になってきたのは・・・・・

自分の父親には髭は無かった・・・


最初は・・・そうだサンタクロースの髭だった・・

ヒチョルは子供の頃を思い出す

サンタさんの白くて多い髭に顔をうずめてみたい・・

そう思ったのが最初だったのかな

自分でも髭を伸ばしてみたけど

女の子みたいなつるつるの肌で髭はほとんど生えなかったし・・


ヒチョルはコーヒーを入れているハンギョンの横顔を見ながら

ぼんやりと考えていた



あの口髭・・ふさふさしてて・・・

触るとどんなんだろう・・・・




ヒチョルが何気なく近づくと

ハンギョンは自然を装って離れていく

ハンギョンにとってヒチョルはドストライクの子だったが

好みのタイプすぎて意識してしまい話すらできないでいた

ヒチョルが自分を見つめたり話しかけたり近づいたりしてくると

妙に意識しすぎて側から離れてしまう

そんなことの繰り返しで毎日が過ぎていった


ヒチョルがバイトを始めて2ヶ月になった

すっかり女の子ヒシカとして常連客の評判もよく

仕事もきびきびとこなして笑顔を振りまいていた

最近ではヒチョル目当ての客も増えたりして

店はますます繁盛して忙しくなっていた



「あれ? 鍵がかかっている・・」

ヒチョルは授業のない日だったので朝から店に出勤してきた

「いつもなら鍵があいているのに・・おかしいな・・」

預かっている合いカギで店の勝手口から中に入る


「マスター? いますか?ヒシカです・・・」

バックヤードから店の方を見渡すが誰もいない


「なんだ?」

ヒチョルは首をかしげると

ハンギョンの住宅に続くドアを開けて声をかけた

「マスターいますか?」


カタン・・・

2階からかすかな物音がした

ヒチョルは嫌な予感がして階段を駆け上がる




2階の住居部分のリビングでハンギョンが倒れていた

「マスター!!!!!!!!」

ヒチョルがハンギョンの体を抱き上げると、ものすごく熱かった

「あ・・・ヒシカちゃん・・ごめん・・今日は・・店・・できない」

ハンギョンがか細い声でヒチョルに告げると気を失った

「マスター!!!!凄い熱だよ!!!しっかりして!!!!」


ヒチョルはハンギョンをベットまでひきずって寝かせて

大急ぎで店まで駆け下りて氷をたくさんビニールにつめる


すると店のドアをトントンと叩く音がした

「あ・・常連のドンヨプさんの来る時間だ・・」

ヒチョルは急いで店の扉を開けると

ドンヨプに笑顔を見せながらハンギョンが寝込んでいる事を告げる


「そう言えば・・一昨日ホドンさんが咳してたよな・・

ホドンさんも寝込んでいるらしいから・・うつったかな」

そういいながら自分で店の中にある紙に「臨時休業」と書いて

店の扉に貼りつけた

「ヒシカちゃんが看病すればすぐに治るから」

と意味深な笑顔を残して帰って行った


ヒチョルはほっと溜息をひとつはくと

扉の鍵をかけ氷の袋をかかえて2階に駆け上がって行く


ハンギョンの頭を氷でひやし

クスリを飲ませるためにハンギョンを起こして

冷蔵庫にあったヨーグルトを食べさせクスリを飲ませた

「マスター・・今日は側にいるから・・」

ヒチョルはそう言うと苦しそうなハンギョンの顔をタオルで拭いた


あれだけ触りたかった髭にヨーグルトが付いている

ヒチョルはタオルで丁寧に髭を拭いてあげる



髭だけに興味があったはずなのに・・・・

「マスター・・・苦しそう・・早く元気になって・・・」

泣きそうになっている自分に驚く


毎日側にいてずっとハンギョンだけを見つめていたら

いつの間にかヒチョルはハンギョンを好きになっていた


そして今その自分の気持ちに初めて気付いたのだった


ヒチョルはハンギョンの手を握って

容体が落ち着くまでずっと側に着いていた・・・・




*すみません・・後編なのに続きます・・・
【珈琲屋 OB館】後編 その2


「ん・・・どうしたんだっけ・・・」

ハンギョンはぼんやりと目を開けて周囲を見回した


体がすごくだるくてベットに寝ようと思って途中で倒れた・・・

そこまでは覚えている・・・その後は・・・


ベットの横でヒチョルが自分の手を握りしめて眠っている


ああ・・・ヒシカちゃんが側にいてくれたんだ・・・

ハンギョンはヒチョルが自分を看病してくれた事に気付いて

眠っているヒチョルの頭を優しくなでる


本当に君は可愛いね・・・僕の心の中にどんどん入ってくる・・・


「ん?」

優しく頭をなでられた感触でヒチョルは目を覚ました

目の前でハンギョンが優しく微笑んでいる

「マスター・・・もう大丈夫?」

ヒチョルが心配そうにハンギョンの顔を覗きこむと

「ああ・・・熱も下がったようだ・・大丈夫だよ」と答える


ヒチョルは大きな瞳をぱちぱちさせると嬉しそうに笑う

そして少し恥ずかしそうに

「お粥・・作ったんだけど・・・」と小さな声でつぶやいた



ヒチョルの作ったお粥は、あまり美味しいものではなかったが

料理をした事のない子が一生懸命に作った・・そんな感じの出来栄えだった

「うん・・・美味しいよ・・・すごいねお粥が作れるんだ」

「作り方分からなくて・・・ネットで調べたんだ・・」

ハンギョンがそっとキッチンの方を見ると、

お粥ひとつ作るのになんでこんなに汚すんだ・・・と

それぐらいキッチンが滅茶苦茶になっていたが、そんな事は気にならない

それよりも初めて自分のために作ってくれた事に

世界一の価値を感じて胸がいっぱいになる


ハンギョンが幸せいっぱいで、お粥を食べていると

横にいたヒチョルの体がぐらりと崩れた


え????

ハンギョンがあわててヒチョルの体を支えるとものすごく熱い

「風邪がうつったんだ・・・ごめん」

ハンギョンはベットから飛び起きると

リビングのソファの背もたれを倒してゲスト様のベットを作る

布団を敷いてそこにヒチョルを寝かせ冷蔵庫から氷を取り出して体を冷やした


自分の汗だらけの服を取り換え

ヒチョルにクスリを飲ませるためにお粥の残りをヒチョルに食べさせる


「・・・まずい・・・」ヒチョルはそう言うと

「こんなしょっぱくてまずいの・・・マスターごめんなさい・・・」消え入りそうな声でいう

「ヒシカちゃんが僕の為に作ってくれたお粥・・・まずくないよ

さあクスリを飲んで・・少し寝なさい」

ヒチョルはコクンと頷くとクスリを飲んで眠りについた

ハンギョンは滅茶苦茶になったキッチンを綺麗に片付けながら

一日中ずっと看病してくれたヒチョルの事を思う

明日も休業だな・・と思いながら店の方へ降りてくると電話が鳴っている

電話に出ると常連客のドンヨプだった

『マスター風邪治ったんだ・・・明日は店開けられるの?』

「いえ・・・まだちょっと・・・」

『ヒシカちゃんが看病してくれたんでしょ』

「なんで・・・」

『今朝店で会ったからさ~あの子マスターのために必死だよ』

「・・・・・・」

『悪の根源のホドンさんには文句いっておいたからさ

ここでちゃんと治しておいてね~』

それだけいうと電話が切られた



ヒチョルが眠っている間

ハンギョンは自分とヒチョルのために消化の良い料理を作っていた

途中でヒチョルがすごい汗をかいていたので

眠っているまま自分の買い置きのパジャマに着替えさせた


ハンギョンは毎日一緒にいてなんとなく感じていたが

その事は本人が隠しているから知らないふりをしていた

でも今着替えさせて確信してしまった・・・・



ハンギョンはため息をひとつつくと

眠っているヒチョルの髪をやさしくなでる

額に手を当てると熱は下がってきているのが分かった

「君はなんのために僕の前に現れたの? 」

ハンギョンはそう呟くと

愛おしそうにヒチョルの寝顔をみつめていた









【珈琲屋 OB館】後編 Last


あれ・・・俺・・どうしたんだろう・・・

ヒチョルはぼんやりと目を開けると天井を眺め

自分の部屋じゃない事に気付く


「ヒシカちゃん・・・目が覚めた?」

声のする方を見るとハンギョンがほっとした顔で見つめていた


俺・・・マスターを看病してて・・その後気分悪くなって・・・


ヒチョルは自分が倒れてハンギョンに看病されたと気付いた

「のど乾いたでしょ・・はい・・どうぞ・・」

ハンギョンに体を起こしてもらってペットボトルの水を飲ませてもらった


あ・・・・


ヒチョルは自分が知らないスェットを着ている事に気付いた


「ごめん・・・汗でびしょびしょだったから・・」ハンギョンが申し訳なさそうに言う


「マスター・・・ごめんなさい・・・」ヒチョルが消え入りそうな声で呟く


ハンギョンは黙ってヒチョルを見つめている・・・


「女のふりして・・・騙してて・・・」


泣きそうな顔をしているヒチョルにハンギョンは優しく微笑みながら

「なんとなく気付いていたよ」と答える

え?

ヒチョルが顔をあげて、大きな瞳を見開いてハンギョンを見つめた


「最初は気付かなかったけど・・履歴書のヒチョルという名前は男の子の名前でしょ

後・・・頑張って女の子っぽくしてても違うかなって思う時あったし」


「なんで・・・気付いてたのに黙ってたんですか?」

「う・・ん・・ヒシカちゃんがすっかり店に馴染んでたし・・・」

「・・・・・」

「何か理由があるのかな・・って」

「理由はないです・・・俺・・この店で働きたかったんです・・

でもウエイトレス募集になってたから」

ハンギョンは(ああ・・確かに・・女の子募集の気分だったな・・)と思いだした


「マスターの・・・髭・・・が・・・」

ヒチョルの言った事が理解できずにハンギョンは首をかしげる

「僕の・・ひげ? ひげがどうしたの?」

ヒチョルは真っ赤になってもじもじしている


ああ・・・可愛いな・・・男の子って分かっても可愛いな・・・とハンギョンは思う

しばらく沈黙が続いた後に

ヒチョルは思い切って口を開いた


「最初は・・・マスターの髭に障りたかったんです・・・

でも一緒にいるうちに・・・マスターを好きになって・・・・

騙すつもりはなかったけど・・・男なのに男の人を好きになっちゃったから

マスターに嫌われるかと思って・・・ヒシカのままでいようと・・・」


それだけ言うとヒチョルは恥ずかしさのあまり布団の中にもぐりこんでしまう


ハンギョンは突然の告白に驚きのあまり言葉を失っていたが


じわじわと喜びに体が包まれてくる・・・そんな気持ちを感じて

ヒチョルを布団の上からやさしく抱きしめた


「ヒシカちゃん・・・僕は男の子を好きになった事はなかったんだけど・・

君が店に来た時から一目ぼれだったんだよ・・・・

そして男の子って分かってもその気持ちは変わらなかった」


その言葉を聞いてヒチョルが布団から顔をそっと覗かせる


「今・・君に好きだと言われて・・すごく嬉しい」

「俺・・・男なのに・・・男に告白されても引かないの?」

「ヒシカちゃんだから・・僕もずっと好きだったから・・・」

ヒチョルは大きな瞳でハンギョンをじっと見つめて小さく微笑んだ


「マスターも俺を好きになってくれるの?」

「初めて会った時から・・好きになっていたよ」

「ヒシカじゃない・・・ヒチョルって呼んで・・・」

ハンギョンはヒチョルに優しく微笑むと

「ヒチョル・・・好きだよ・・・」と囁いた


しばらく見つめあった後

2人の唇は引きあうように重なった




大好きな髭の大好きなマスターからのキスに

ヒチョルは目眩を起こしそうになる


名残惜しそうに唇が離れると

「髭が・・くすぐったい・・・」とヒチョルが笑った


ハンギョンはヒチョルの頬にキスをすると

「さあ・・何かお腹に入れないとね・・・」と言って

作っていた料理を2人で食べた




その後

理由は分からないが「ヒシカ」は突然カナダ留学に行ってしまい

双子の兄の「ヒチョル」が代わりにマスターの手伝いをすることになった


常連客にはそのように説明をして

ヒチョルは男の子の服装で店を手伝っている


ハンギョンは意外に焼きもち焼きだったので

いくら男の子とはいえ、とても似合っている可愛いメイド服姿を

他の男に見せたくない・・・そんな理由で「ヒシカ」はいなくなった



どんな理由をつけていても

常連客にはヒチョルがヒシカだとバレバレだったが

2人が隠しているので誰にも詮索されなかった


常連客は、酸いも甘いも知った大人ばかりだったから・・・



珈琲屋 OB館はいつものように落ち着いた佇まいで

今日も常連客であふれている



最近マスターの入れる珈琲の味が変ったのは

マスターが恋をしているから

そしてマスターを手伝ってる恋人も初々しく可愛らしい

2人があまりにも幸せそうにしているので

常連客もその様子をみて幸せを感じるのだった



新村駅と梨大駅の間にある珈琲館

飲むと幸せになれる珈琲を味わえると

口コミで広がるのはもう少し後の事になる




おしまい



すみません・・・なんかぐだぐたになってしまいました・・・

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