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すみません・・・想定外の虫歯話がちょっとずれてしまい

軌道修正するのに時間ください

帰省中の車の中で思いついた話があるので(私は助手席でお気楽妄想してました)

ここで上げさせてもらいます・・・・おばかVer.です



【恋人は侵略者】1


今年のソウルの夏は異常に暑く

平年を大幅に上回った猛暑日が続くなか

ヒチョルはあまりの暑さに眠れなくて夜の散歩に出ていた

エアコン付きのアパートを借りていたが

そのエアコンの調子が悪くて外の方がまだマシかと

人気のない道をふらふらと歩いていたのだった


ヒチョルは人並み以上の美貌を持っているのに

恋人と呼べる相手もいないままアラサーを迎えていた

激しい人見知りが災いし友達もあまりいなく

区役所という地味な職場で平凡な日々を過ごしていた


少し歩いたところに小高い丘があり

ベンチや滑り台などが設置されていて

ちょっとした公園になっている

さすがに熱帯夜の今夜は人っ子ひとりいなかった

ベンチに座って空を見上げて物思いにふけっていると

ヒチョルの視界のすみを閃光がよぎった

「え? なんだ?」

小さな爆発音がして

隕石か何かが落ちて爆発したようにヒチョルは思った


「うわっ~!!!!人が倒れてる~!!!!おいっ大丈夫か!!!!」

音のする方に走って行くと人が倒れていた

辺りはきな臭いにおいが漂っている


ヒチョルは公園の手すりを乗り越えると

丘の傾斜部分で倒れている人物へ駆け寄って声をかけた

暗くてよく見えない中

倒れている人物を抱き起こして頬をたたく

「おいっ!!!!大丈夫か???しっかりしろっ!!!!」

うっ・・・・

ヒチョルの腕の中でその人物は眉をしかめてうめき声をあげた


そして瞳をひらく・・・

(うわっ・・・こいつ綺麗な顔してる・・・)

腕の中の男性がヒチョルをじっと見つめる

ヒチョルは男性の端正な顔に見入ってしまい

頬をほんのりと染めて視線をそらした

「お前・・・・どっか怪我してねぇか?」

ヒチョルの顔をじっと見つめたまま

男性はしばらく考え込んでから首を左右に振った


ヒチョルは男性の様子を観察しながら

おそるおそる訪ねる

「お前・・・口きけねーのか?」

男性はまたもヒチョルの顔をじっと見つめたまま

しばらく考え込んでからコクンと頷いた




熱帯夜・・・ヒチョルは端正な顔をした男性を拾ったのだった
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【恋人は侵略者】2


「なんで俺がこんな偏狭な地に飛ばされるんだ・・くそっ」

1人乗りの宇宙船を操縦しながらハンギョンは悪態をついていた


ハンギョンの星は他の星を侵略し植民地にして領土を広げていっていた

今までハンギョンはエリートとして

現場に出る事なく戦略を考えればいい身分だったが

ハンギョンを良く思わない一派からハメられて失脚し

今では侵略予定の星に調査に行かされるという屈辱を味わされていた


「くそっ・・計器までおかしい・・・ついてねーな」


今まで飛ぶ鳥を落とす勢いで

エリート街道をまっしぐらだったハンギョンは

侵略予定の星の調査なんてやってられない気分だった

用意されていた宇宙船も中古のもので調子もイマイチ

ボタンがうまく動かなくてムカついたハンギョンは

足でおもいっきり蹴り飛ばした


ボン!!!!!!


すごい音がしたかと思ったら煙が吹き出して来る

警報が慌ただしく鳴りだして

ハンギョンはあわてて操縦席でハンドルを握るが全く動かない


「うそだろ~」

宇宙船はある星に向かってどんどん落ちていった

「この星はどこだ? 星の形成組織はなんだ?」

直前まで機械で調べる

「地球???酸素があるのか? マスクはいらないか・・」


警報が鳴り響くなかハンギョンは墜落を覚悟した

「とりあえずシートベルトだ」


ダーン!!!!!!






ハンギョンが気付くと誰かが自分をゆすっていた


(だれだ?この星の原住民か?)


耳の中に仕込んでいた星間同時通訳機を

始動させてから目をあける





ハンギョンの星にも「神様」と言われる存在はあった

そして今彼は「神様」が自分の目の前にいると思った

何かを自分に向かって話しかけている

同時通訳機から言っている言葉を理解した

どうやら自分の事を心配しているようだ


この神様はとても美しい顔をしている

そしてハンギョンの心をしっかりと捕えてしまった


その日ハンギョンは辺境の星である地球で

こともあろうか原住民の1人に一目ぼれをしてしまったのだった
【恋人は侵略者】3


ジリリリリリリ~

「うわっ寝坊したっ」

目ざましの音でヒチョルは飛び起きた

大急ぎで身支度をすませると

リビングのソファで眠っている人物に気付き

昨日の出来事は夢ではなかったと実感する


「悪いけど俺は仕事に行くから・・・

テーブルの上のパン食っていいからな」

ソファで眠っている男性に声をかけて家を出ていった


区役所まで自転車で通勤しているヒチョルは

少し回り道をして昨夜の現場まで行って見る



え?

ヒチョルは昨夜男性を拾った丘の斜面を覗き見る

昨夜は暗かったから分からなかったが

爆発音ときな臭さは気付いた

だからさぞやすごい落下後があると思って見に来たのに

「なにもない・・・きれいな斜面のままだ」


しばらくぼんやりと眺めていたが遅刻しそうだと気付いて

大慌てでその場を走り去った





ヒチョルが部屋を出ていった後

ハンギョンはソファから起きあがると部屋の中を調べ回った

「ここは地球という星・・・・

原住民の構成は俺たちと変わらないな・・・

文化はまだ原始的な部分が残っているし・・・

俺達の星にはない自然もたくさん残されている」

そう呟くとテレビを付けた

ポケットから小さなボールを取り出し

数回揉むとそれはサングラスに変化した

PC内臓のサングラスでハンギョンはそれをかけながら

地球のデーターを集め始める


「俺を確保したあいつ・・・オスだったな・・・」

ハンギョンの星では恋愛という感情はなく

結婚という概念もなかった

セックスはただ快楽のためだけに存在していて

子供は政府が人工授精で作り上げていた



ハンギョンは今まで恋愛という感情を持った事がない

だから昨夜の自分がヒチョルに持った感情に戸惑っていた


「とりあえず言語をマスターしないと・・・

あいつは仕事に行くって言っていた・・・夜まで戻らないという事だな」


テーブルの上のパンに目がいった

「あいつが言っていたパンというものか?

この星ではまだ食べる事が存在しているんだな」

ハンギョンはメロンパンを手に取ると一口大にちぎって口に入れる

ん?

何とも言えない感覚が体中にひろがる

心地よさに次から次へと口にいれて食べてしまった

「パン・・・美味しいというのはこういう事なのか・・・」


窓をあけて外を見ると鳥が飛んでいる

テレビの中ではニュースが流れていた

「大破した宇宙船は始末したし・・証拠は残してないから大丈夫だ」

それにしても「地球」という星のデーターは

自分達の侵略予定リストの中にはなかった

自分達が失ってしまったものがまだ残っている原始的な惑星

ハンギョンは不思議そうに首をかしげると大きく深呼吸をする

「これが自然の空気というもんなんだ・・・・

俺達はドームの中での人工的な空気しか知らないから・・・違うな」


ハンギョンはそう呟くと大急ぎで地球のデーターを集める事に専念をするのだった
【恋人は侵略者】 4


ヒチョルは仕事が全く手につかなかった

だからといって職場でぼーっとするわけにもいかず

一生懸命に仕事をしているふりをしながら

昨日の出来事を頭の中で整理する


ダメだ~わかんね~


いくら考えても男性を拾ったいきさつについて理解できない

ただひとつ分かったのは自分の性癖の事だった


今まで女性と付き合っても上手くいかなかったり

女性から告白されて付き合ってもすぐに振られてしまう・・・

うすうすと感じていた事だったが、やっと自分でも自覚することができた


俺・・・やっぱり女性を愛する事のできないタイプだったんだ


昨日拾って家まで連れて帰った男性はとても綺麗な顔だちだった

ヒチョルはその顔に見とれてしまう位だった

そして汚れていた彼にシャワーの使い方を教えてた時に実感した

鍛えられた体に心がときめいてしまったのだった


俺・・・友達の裸みても欲情なんてしなかったのに・・・

だから自分はゲイだと思わなかったのに・・・・


ハンギョンの胸をみて、抱きしめられたいと感じた


はぁぁぁ

ヒチョルはため息をつくと定時のチャイムと共に区役所を後にする


「あいつ・・どこから来たんだろう・・・

俺の話は分かるみたいだけど・・・話せないのは生まれつきなのかな・・」

男性に対していろいろと疑問がわき出てくる

「とりあえず・・夕飯だな・・・てきとうにみつくろっていくか」

料理の出来ないヒチョルは途中でスーパーに寄って

食料をいろいろと買い込んだ





「うん・・・だいたいの事は分かってきたぞ・・・

このテレビとかいうのは便利なものだな・・地球人の事いろいろと教えてくれるし」

ハンギョンは今日一日

ずっとテレビを見ていた・・・・ニュースからドラマまで見て学習をしていた


「スピード語学トレーニングもばっちりだ・・これであいつと話しが出来るな」

そう言うと耳に仕込んであった星間翻訳機を取りだしてポケットにしまい込んだ


ハンギョンは今日一日ずっとヒチョルの事を考えていた

今まで感じた事のない感情で戸惑いながら

ヒチョルに執着している自分に驚く


「あいつはどうして俺を助けたんだろう・・・何か見返りを求めてくるのか?」

ハンギョンの星では「親切」という感情がない

なのでヒチョルの行動が良く分からないでいた



「ただいま」

ヒチョルの声がしてハンギョンは

急に自分の胸がドキドキし始めたのに驚いた


俺の胸・・・どうしたんだ・・なんだこの気持ちは・・・


「お前・・・怪我の具合はどうだ? お腹空いたよな・・・

食い物買ってきたから夕飯にしよう」

ヒチョルがそう言うとニッコリと微笑んだ



ドキンドキンドキン

ハンギョンは早鐘を打つ自分の心臓を左手で押さえるようにして

ヒチョルに向かって

「ありがとう・・・」と笑顔で答えた



「!!!!!!!!!!!!!!」

ヒチョルが大きな瞳を見開いてハンギョンを見つめる


「お前・・・話せないんじゃないのか?」



ああ・・・本当に綺麗な顔だ・・驚いた顔もすごく可愛い


ハンギョンはうっとりとした顔でヒチョルを見つめていた

ハンギョンが自分を見つめているのに気付いたヒチョルは

頬を赤くそめて目をそらす

そんな姿もハンギョンの恋心を燃やす要因となるのだった


「めし買ってきたから食おう・・・あ・・名前まだ知らなかったな

俺・・ヒチョル・・・お前の名前は?」

「ハンギョン・・・」



ハンギョン? 韓国の名前じゃねぇな・・だから言葉がまだたどたどしいのか?

でも綺麗な顔に似合って・・・素敵な名前だな・・ハンギョン・・・


ヒチョルは心の中で何度もハンギョンと囁いてみる

心がキュン・・と甘く疼く・・・もう止められない・・・


ヒチョルは自分が完全に恋に落ちた事を自覚した
【恋人は侵略者】 5


ヒチョルが熱帯夜にひろったハンギョンは

不思議な人物だった


完ぺきではないが韓国語を話すことができるので

意思の疎通はできるから良かったが

普通なら知っている知識がなかったり

かと思うとPCや化学の知識が専門家のように詳しかったりする


特に自然界の事を知らなかったりして

ヒチョルは休みの度に郊外にハンギョンを連れ出してあれこれ教えていた



こいつって・・・どんな所に住んでいたんだろう・・・

地球上のどんな国でも似たような自然がある・・・

こいつはあまりにも知らなすぎる・・・・

もしかして幽閉されて勉強ばかり強制されてたのかな?


ヒチョルはそんな事を考えながら

小さい子に教えるようにいろんな事を教えてあげていた



にゃあ~


「こいつは・・・ねこ・・・だな」

ハンギョンは近寄ってきた野良猫に手をのばす

猫はするりとその手をすり抜けてヒチョルの元にやってきた

「お前・・・動物に嫌われているようだな」

ヒチョルは野良猫を抱き上げて頭をなでながら

ハンギョンに向かって笑いながら言う


ふふふ

「まあ仕方ない・・動物にも動物の感性があるからな」


ハンギョンは小さく笑いながらヒチョルを見つめる


ドキン


ヒチョルの心臓が早鐘を打ち始める

ハンギョンへの恋心を自覚してから一ヶ月

ヒチョルは仕事に行きながら

いつの間にか居着いた居候の世話をしている

男なのに男が好きだなんて・・・絶対に引かれると

ヒチョルは必死にその気持ちを隠していた

恋愛経験もあまりないヒチョルは

ハンギョンが自分を見つめる瞳の中に

自分と同じ思いが込められいるなんて知る由もなかった



ハンギョンはハンギョンで

初めて感じる感情に戸惑っていた


2人とも自分の事で手いっぱいだったので

相手の気持ちに気付いていなかったのだ


2人で生活する日常にも慣れ始めた頃

ハンギョンの持っていた通信機に通信信号が送られてきた


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