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2011.12.18 レラ姫様 ①
【レラ姫様】 その①

昔々のお話です



SM連合国に所属する国で

シュジュ王国という国がありました



カンインという王様が統治していました

その王様が尻に惹かれるほど大好きなお妃さまが

近隣国でも美人で有名だったイトゥク妃



そしてその2人の間に

大きな愛らしい瞳の 天使が舞い降りたのではないかとまで噂されるほど

とってもとっても美しいレラ姫がおりました



その姫さまのあまりにも愛らしさに

カンイン王もイトゥク妃も眼に入れても痛くない程の溺愛ぶりでした



つまり



レラ姫はとても可愛いけれど我儘いっぱいのお姫さまに育ってしまったのです



我儘にいたずらに・・・彼女に使える周囲の従者達はいつも振り回されて大変でした



でも

姫様の笑顔とキス(姫様はキス魔で、気分がいいと誰かれ構わずキスをします・・・でもされるのは嫌い)で

周囲の者たちは、すっかり虜にされてしまっておりました



そんなレラ姫さまを中心に

常春の国のシュジュ王国は今日も平和な日々が過ぎて行きました



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚



「あーヒマで退屈~! ドンヘ~今からお散歩に行ってくる~」



レラ姫は執事のドンヘに向かってそう言うと

さっさと外に出て行こうとします



「レラ姫・・・ちょっと待って下さい・・・今日はシウォン王子が姫さまに会いに来る予定なんです」



「私そんなの許可した覚えないもん!!!!どーせまた私の顔みてプロポーズするんでしょ・・・・

嫌だって言ってるのに・・・この間だって蹴っ飛ばしてやったのに懲りないんだからっ」



侍女のリョウクがその話を聞いてクスクス笑いながら

「レラ姫さま・・・あの脳天かかと落としは・・・凄かったですけど・・・」



「けど?何? リョウク~」



「蹴飛ばされた後のシウォン王子は・・・恍惚の表情で倒れてましたけど・・・」



その時の事を思い出したレラ姫は、ぶるっと身震いすると・・・・



「馬に会う前にさっさと逃げようっと・・・」

ドレスのすそを持ち上げて走って部屋から出て行ってしまいました



姫さま一人を外に出すわけにはいきません

その後を従者達はあわててワラワラと追いかけていきました・・・・・




「あー今日はすっごく天気いいわね~リョウク~」

レラ姫はごきげんです

スキップしながら進んでいきます・・・・そのあまりの速さに従者達もヘトヘトになってきました



「ドンヘ~あれ何?」



レラ姫は道の先の方の黒い塊を指さしていました



執事のドンヘと従者のウニョクがその塊の所まで行きました



「なんだこれ・・・死体?????腐乱してない????」

ウニョクは近くにあった棒を拾ってツンツンしてみました



ゴソッ・・・その塊は動きました



うぎゃ~



ドンヘとウニョクは驚いてその塊から逃げ出しました



「どうしたの?けがしてるの?・・・」



いつの間にかレラ姫が塊のそばまできていて・・あろうことか触ってます



「姫様・・・もしかして伝説の生き物の・・・龍・・・じゃないですか?」

レラ姫の横で侍女のリョウクが言いました



「ドラゴン?」

その姫の声に塊は反応して姫様を見ました



姫様もドラゴンの瞳を見つめました・・・そしてニコッとほほ笑むと・・・



「ドンヘ~連れて帰るから・・・私の部屋まで運んで・・・リョウク~帰るよ~」




えーっ

「ドンヘ執事~これ腐ってんじゃねぇ~?汚いよ~もってくの????」

「つべこべ言わずに姫様の部屋までもっていくんだよ・・・・・

持っていかなかったら・・・どうなると思う?」



レラ姫がヒステリーを起こすと大変です

もう誰も止めることができません・・・

最終手段として侍女のリョウクの作るお手製のケーキで機嫌を直してもらうまで

周囲はみんな生きた心地がしないほどです



ウニョクはその事を想像するとうんざりしながら

ドンヘと一緒に死にかけている龍をお城まで運んで行きました・・・・・




つづく
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2011.12.18 レラ姫様 ②
【レラ姫様】 その②


お城にもどってきたレラ姫と侍女のリョウクは

大急ぎでバスタブにお湯をはり始めました



「姫さま~あの龍をご自分のバスタブに入れるんですか?」



「うん・・・お気に入りのソープで洗ってあげるの♪ ってなんでそんな事聞くの?」



リョウクは道端で拾ってきた、とっても汚い龍を自分がいつも使っているお風呂で洗う・・・・

その行為に驚き・・・またその事を変とも思っていないレラ姫のあけっぴろげな性格に

とても好意を感じていました



姫さまはいつもそうだよね・・・困っている人を見るとほおっておけないし・・・・

王族も領民も同じ人間だって・・・・そんな姫さまが大好きだわ・・・・



お風呂の準備ができたころに

執事のドンヘと従者のウニョクが龍を運び入れてきました



「ありがと♪あとは私とリョウクでやるから~もういいよ~」



そういいながら姫さまはドレスを脱ぎ始めました



「うわぁ~姫さま何するんですか?」



びっくりしたドンヘが顔をそむけながらドアまで下がりました



「何って?今からドラゴンをお風呂に入れるから・・・ドレス濡れちゃうでしょ・・・

ドンヘいつまでいるのよ・・・私の下着姿が見たいの?????」



眉間にしわを寄せた顔で睨まれたドンヘはウニョクとともにあわてて部屋から出て行きました



レラ姫はリョウクの手を借りながら

泥だらけの龍をバスタブの中に入れました



びっくりした龍は、パシャパシャと大暴れします



姫はそれに負けじと抑え込みながら体を洗いました



「ドラゴン!!!静かにして・・・綺麗にしないと傷口からバイ菌はいっちゃうでしょ」



レラ姫の言葉が分かるのか龍は急に大人しくなりました



時間をかけてレラ姫は龍を綺麗にしました

真っ黒だったからだは、とても奇麗な銀色の鱗で包まれています

タオルで拭きながらレラ姫は、龍の体がキズだらけであることに気付きました



「リョウク・・・この怪我ひどいね・・・ドクターキボムを呼んできてくれる?」



「姫さま・・・その前に姫さまもお着替えを・・・・」



レラ姫は自分がずぶ濡れの下着姿なのに気付きあわてて着替えました





連れてこられたドクターキボムは

姫さまのベットに寝かされた龍におどろきましたが

言われるままに診察をしました



「ほとんどが擦り傷みたいなものだから・・・この薬を塗るといいよ・・・

でもバイ菌が入っていたら熱が出るかもしれないね・・・その時はこの薬を飲ませて」



「って・・・私は人間の医者なんだけど・・・薬は龍に効くか分からないよ」



レラ姫は大喜びしてキボムに抱きつきました・・・そしてキス!!!!!!



キボムは真っ赤になってあわてて部屋から出て行きました

可哀そうにここにもレラ姫さまへの恋の被害者が発生してしまいました



姫はリョウクに手伝ってもらって龍の体中の傷口に塗り薬をぬりました



やさしく龍の頭をなでると・・・「はやく治るといいね・・・ドラゴン」



そして疲れたレラ姫は龍の隣に入り込んで

一緒に寝てしまいました・・・・・



リョウクは・・・・とても怖い姿の龍に全く恐怖を感じることなく

その隣ですやすやと眠っている姫さまに微笑みながら、布団をかけてあげました





つづく

2011.12.18 レラ姫様 ③
【レラ姫様】 その③


レラ姫が拾ってきた龍は

姫の手厚い看護のおかげで

見る見るうちに元気になってきました・・・・・



龍は何を食べるんだろう・・・とリョウクは悩みました



でも姫の「私と同じものをあげるから・・・同じ食事を用意して」と言われ

同じものを用意しました・・・



龍は口がすごく大きく耳まで裂けています



なので上手に食べさせることができません・・・



姫は自分のお皿の料理を小さく切って・・・



「はい♪ドラゴン・・・あーんして♪」と口の奥に入れてあげてます



あれ?



侍女のリョウクはレラ姫が密着しながら食べさせている龍の変化に気付きました



どうみても・・・恥ずかしがっているように見えます・・・



「姫さま~龍は人間の言葉が分かるように見えますけど・・・・」



「うん♪私の言うこと分かるよ~でね~私もドラゴンの気持ちがなんとなく分かるの」



(え? 龍の気持ちの分かる姫・・・・変わり者もここまでくると・・・何とも・・・・)



近くで控えていた執事のドンヘはため息をつきながら姫を見つめました



(それにしても・・・龍ってもっと大きくないか? こいつは人間並みの大きさだよな・・・)



ドンヘは姫が龍を凄く可愛がる様子にちょっとやきもちを焼きながら

面白くなさそうに見つめていました・・・



食事の時間が終わり・・レラ姫は龍に「ドラゴンもお散歩行こ♪」



大きなしっぽを持ってドタドタ歩く・・・醜い姿の龍に対して

普通の感覚で接しているレラ姫・・・・

誰もが恐れる風貌の龍にニコニコ天使の笑顔で接しているレラ姫・・・



リョウクは龍を拾ってきた時にレラ姫と話をした事を思い出しました




「姫さま・・・なんであんな汚い龍を拾ってきたんですか?」



「眼が合ったの・・・すごくきれいな瞳だったの・・・でね・・・」



「で?」



「その瞳が寂しそうだったの・・・悲しそうだったの・・・

そうしたら私・・・胸がすごく痛くなって・・・悲しくなって・・・」



「助けてあげてくなった?」



「うん・・・」とポロポロ涙を流しながら話します




姫さまは・・・龍に恋してしまったのかしら・・・いくら変わり者とはいえ・・・・



「リョウク~早く~お散歩いくから一緒に来て~」



レラ姫に言われて

「はーい!!!!今行きます~」



リョウクはあわてて姫の後を追って部屋を出て行きました・・・・






つづく


2011.12.18 レラ姫様 ④
【レラ姫様】 その④


常春の国シュジュ王国



今日も平和な日々が過ぎて行きます・・・



年に数回あるイトゥク妃の「従姉妹会」のある日・・・



侍女のリョウクは朝からどたばたと忙しく準備に追われてました・・・



「リョウク~♪」



イトゥク妃がどたばたしているリョウクに声をかけました



「はーい王妃さま~♪なんですか~?」



「あのね・・・今日・・・チャンミンがJJ連れてくるんだって・・・」



え・・・・



すごく困った顔でイトゥク妃は話を続けます



「最近はJJは母親についてこなかったのに・・・今日はどうしたんだか」



「レラの機嫌はどうかしら・・・あの子前回すごく怒って大変だったものね」



イトゥク妃の従姉妹にあたるチャンミンの娘のJJは、天真爛漫に育ったためか



自分勝手で周囲もいつも大変な思いをしていました



前に遊びに来た時はレラ姫が大切にしていた



へびに蜘蛛にトカゲ(全てはウニョクから借りてたものですが)などを



勝手に逃がしたり、レラ姫の逆鱗に触れるような事ばかり起こしてました



げぇぇぇぇぇぇぇぇぇとリョウクは、今日一日恐ろしい事が起こりそうで不安いっぱいになりました



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




「レラ~遊びに来たわよ~今日のドレス可愛いでしょ♪見て見て~」


レラ姫とはまた対極にあたる可愛いらしさ満開の


ソンミン王女が可愛いドレス姿でレラ姫の部屋に入ってきました



レラ姫はちょうど龍のたてがみを綺麗にブラッシングしている所でした



「あーっ今日は従姉妹会の日だっけ・・・シンドン叔母さま来てるんだ」



ソンミンの母親のシンドンはイトゥク妃の従姉妹にあたりとても仲良くしていました



なのでソンミン王女もいつもレラ姫の所に遊びに来て妹のように仲良くしています



「それが拾った龍なの? あんたよくそんなの飼ってるわね」



ちらっとソンミン王女の方を見たレラ姫は・・・・



「あんたに関係ないでしょ・・・私のドラゴンなんだから」



「レラ姫さま~大変です~」



リョウクが大慌てで部屋に飛び込んできました



「何~そんなにあわてて」



「今日JJ王女が来るそうです!!!!!!」



ぱきーん



一瞬にしてその場の空気が凍りついたように緊張が漂いました



ソンミン王女はあまりの恐怖にその場に座り込んでしまい



レラ姫は今までの事を思い出して怒り心頭でワナワナと震えてきました



するとどうでしょう



隣にいた龍がレラ姫の手を握って心配そうに顔を覗き込みました



レラ姫はそれに気づいて・・・・龍の方を向いてにっこりほほ笑みながら



「ドラゴンごめんね・・・大丈夫・・・怒ってないから」と龍のクビに抱きつきました



なに・・・これ・・・まるで恋人どおしみたい・・・レラってやっぱり変・・・・



ソンミン王女は床に座ったままレラ姫達をびっくりして眺めてました




そこに・・・



バタン



お人形のような可愛い顔と可愛いドレスのJJ姫が入ってきました



入ってくるなり・・・



「レラ・・・私教会に行きたいんだけど連れてってよ」と



偉そうな態度で言ってきます・・・・



「あ~?」



あまりの偉そうな態度にレラ姫はキレそうになりながらなんとか自分を保ってました



執事のドンヘに向かって



「ドンヘ~JJを教会に連れて行って!!!!!!私は行かないから」



突然指名されたドンヘはビックリしましたが



レラ姫が機嫌を損ねて大暴れすると厄介なので、仕方なく連れて行く事にしました



「教会に何かあるの? 私も行きたい~」とソンミン王女も言いだして



「ドンヘとウニョでミンも連れて行ってよ」



えーっ俺もなの~とウニョクはすごく嫌な顔しながらしぶしぶ行くことになりました・・・・・





つづく
2011.12.18 レラ姫様 ⑤
【レラ姫様】その⑤


結局


レラ姫と龍も一緒に外まで行く事となり・・・



JJ王女にソンミン王女・・そこに執事のドンヘと従者のウニョクと



大所帯となり・・・教会もすぐ近くだからとみんなでぞろぞろ歩いていくことになりました



JJ王女は初めて見る龍が珍しくてしかたありません



レラ姫が目を離すと、たてがみをひっぱったり、鱗をひっかいたりします



挙句の果てには龍のしっぽを思いっきり踏みつけました



☆○△■※~!!!!!!!!!!!!



龍が思わず悲鳴をあげました

レラ姫はJJ王女の行いにもう完全にキレてしまい殴りかかろうとしました・・・




龍がレラ姫のドレスのすそをひっぱって必死に止めようとします



「ドラゴン止めないで!!!!!コイツに御仕置きしてやるんだから!!!!!」



それでも龍は姫のすそをひっぱりながらダメと頭を振ります・・・・



龍は一生懸命レラ姫に何かを伝えようとしてますが

言葉が話せないので地団駄ふんで悔しがってます・・・



レラ姫はそんな龍の態度にびっくりして黙って見つめてました・・・



そのうち龍の瞳から一筋の涙が流れました



どきん・・・・



レラ姫は思わず龍のクビに抱きつき・・・・・



「ごめんね・・・・ドラゴン・・」



龍の涙を指ですくうと・・・そっとその大きな口にキスをしました



まさにその時



突然空が真っ暗になったかと思ったら・・・

雷鳴がとどろき・・・・



龍の周りに閃光が走りました



皆が唖然と見守る中・・・・



龍の姿が美しい青年の姿に変わっていきました・・・・




ソンミン王女もJJ王女も執事のドンヘも従者のウニョクも侍女のリョウクも

突然の出来事にただ黙って見つめるしかありません


突然あらわれた美しい青年はレラ姫に向かって膝をつくと

姫の手をとって礼儀にかなった挨拶をしました



「レラ姫さま・・・あなたのおかげで人間に戻れました・・・・

私はマンダリン国の王子でハンギョンと言います

いろいろ事情があって悪い魔女に醜い龍にされてました」





リョウクが昔読んだ童話を思い出しました・・・あれはカエルにされた王子の話だったっけ



「一緒の布団に一緒の食事・・・そして姫からの口づけで魔法が解ける・・・」



たしかにレラ姫は龍と一緒のベットで寝て、同じ皿から食事をして・・・

そして今まさに口づけして・・・・



「姫さま・・・・貴女に助けて頂いた3週間ずっと世話をしてもらって・・・

私は・・・・私は・・・いつの間にか貴女に恋をしてしまいました」



ハンギョン王子は驚いて見つめているレラ姫を強く抱きしめると

やさしく口づけをしました・・・



レラ姫は最初大きな瞳を見開いたままでしたが・・・・

その瞳がゆっくりと閉じられ・・・うっとりとしてその口づけを受けてました



名残惜しそうに唇が離れるとレラ姫はハンギョン王子の瞳をじっと見つめながら・・



「ドラゴンと同じ瞳・・・私のドラゴン♪」と言うと



姫の方からキスをしました



もう完全に2人の世界です・・・・



ソンミン王女はビックリしたけど羨ましくなって自分も恋人が欲しくなりました



執事のドンヘと従者のウニョクは姫が唯一口づけをするのを許した相手が出来た事で

がっくりと肩を落として寂しそうにしています



JJ王女はそんな2人にお構いなしで、さっさと教会に行こうとドンヘ達をせかします




いちゃいちゃする2人を置いたまま



一行は教会に向かいました・・・・・・・




つづく

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