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2013.11.23 悪い男
[나쁜 남자 悪い男] 1


*まだ終わってない話があるんですけど・・

ミンくんのジャックザリッパーをすぐ近くで見てきて、

彼のいっちゃった演技が脳裏に残ってまして・・・

(笑いながら人を殺そうとするときの眼など)

いっちゃった瞳のハン様を妄想してしまい・・こんな話ができました

ハンチョルです・・・ミンくん出てきません!!!!!!!*




スーパージュニアのメンバー全員の兵役が終わった頃

韓国芸能界も移り変わりが激しくなり

スーパージュニアとしての活動も少なくなって

個人活動が主となってきていた

もともと個性の強いメンバーが揃っていたので

解散はしないまま個人の得意分野でそれぞれ活躍をしていた


結婚したメンバーもいれば宿舎を出て行ったメンバーもいて

ヒチョルが40歳を迎えるころには

寂しがりやのイトゥクと面倒くさがりやのカンイン

お世話好きのリョウクとヒチョルの4人だけが宿舎に残っていた


「ヒチョル兄さん・・・何か届いてますよ~」

リョウクがエプロン姿で郵便物を持ってくると


「何~なんかの招待状っぽいけど」

「ハンギョンからの国際郵便だよ」

リビングでテレビを見ていたイトゥクとカンインが

興味深げにリョウクのそばに集まってきた


「俺にきた招待状だよ」

ipadをいじっていたヒチョルはつまらなそうな顔して

3人に画面を見せる

「ハンギョンついに結婚か!!!!お相手は財閥の令嬢」

婚約をした時のものなのか2人ならんでの写真がネットニュースに上がっていた


「ヒチョル・・・お前知ってたのか? ハンギョンの結婚・・」

イトゥクが辛そうな顔をしてヒチョルを見つめて聞いた

「お前らまだ繋がってんのか? とっくに切れたと思ってたけど」

カンインも心配そうにヒチョルの顔を覗き込んだ


「なにこの女・・整形でもしてんじゃないの・・性格悪そうな顔してるよ

ヒチョル兄さんの方が何倍も綺麗なのに・・・」

リョウクが苦々しく画面を見つめて文句を言った


くすっ

リョウクの言葉にヒチョルは苦笑しながら国際郵便を開封する




中からはヒチョルの予想通りに結婚式の招待状が出てきた


「ヒチョル・・お前行くのか?」

「この間ハンギョンから電話もらって出席するって返事した」

「え・・・」

「親友の結婚式にはぜひとも参加しないと悪いだろう」

ヒチョルの言葉に3人は返事もできずに黙り込む



現在同居している4人は結婚していない

恋人と呼べる存在もない状態だった

それは個々の理由それぞれ違うものだったが

ヒチョルはハンギョンとの遠距離恋愛を続けていたからだと

他のメンバーが思っていたところにこの結婚話だ


メンバーの心配をよそにヒチョルは笑顔で北京に出発していった
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2013.11.23 悪い男 2
[나쁜 남자 悪い男] 2


招待状に記載されている式場は教会に隣接した建物だった

「ふーん・・中国でもセレブは西洋式が流行ってんだな~」

ヒチョルは受付をすますと控室に入っていく

今日の挙式は芸能記者やテレビ中継も入っていて

ハンギョンの中国での成功を嫌というほど感じることができた


ハンギョンが中国に帰ってからもう10年以上になる

その間自分の兵役期間もあり

たまに電話では声を聴くが最後に会ってから5年の月日が流れていた

もう恋人というよりは親友と言った方がいい関係なのかもしれない

でもまだ別れてないから・・・とヒチョルはずっとハンギョンを思って

恋人も作らずに現在に至ってしまっていた



あいつは・・俺を親友というカテゴリーに降格して嫁さんを貰うんだな・・・


招待状には挙式にも参列してほしいというハンギョンの直筆のメモが入っていたので

ヒチョルはのろのろとチャペルに向かって歩き出す


「失礼します・・キミチョルさん・・今日は親友のために中国までいらしたんですね」

中国のテレビ局のキャスターから突然声をかけられた

この頃のヒチョルはある程度の中国語を話すことが出来たので

にこやかな笑顔とともに中国語で質問に答えた


今日はテレビ局の取材がすごいとハンギョンから聞いていたので

タキシードや髪型にも気を使って10歳はサバ読める位に装っていた


その後何件か取材を受けたヒチョルは

中国での自分の人気はまだ衰えてない事を知り苦笑する


チャペルは中国でも1番の最高のステンドグラスを使って作られたとか

周囲はそんな話題で盛り上がっていた


新婦がわの席にいかにも財閥の会長や社長というような人々が連なっていた

ハンギョン側を見るとハンギョンの両親の姿も見られた

ハンギョンの母親がヒチョルの姿を見て驚いた顔をしたが

遠くから会釈をしてくれたのでヒチョルも会釈で返す



スーパージュニアで活動していた昔・・・

中国公演の時にハンギョンの母親とは数回会ったことがある

優しい控えめな人だったっけ・・・

いつも別れ際には「クンをよろしくね」と手を握ってくれた・・・


そんな事をぼんやりと思い浮かべる

「なんで・・・俺が・・・こんな所に座ってんだよ・・・」

急に理不尽さに怒りがふつふつと湧き上がってきた


恋人同士だった頃

いつか同性婚をしてカミングアウトをしよう・・そんな事を思っていた

お揃いのタキシードを着て世間を驚かせてやろう・・・

ハンギョンがどうしてもと言うならドレスを着てやってもいい・・・

そんな他愛もない話をしていた事があったっけ・・・・



本気の恋だった

正式な別れの話がないからという理由で

いまだにその恋を引きづっている自分

あいつはそんな俺を捨ててさっさと結婚するんだ


ヒチョルがそんな事をぼんやり考えていると

パイプオルガンの演奏が始まり讃美歌が流れ


扉が開いて新郎新婦が腕を組んで入場してきた


真っ白なタキシードのハンギョンはカッコよかった

年相応の大人の色気さえ感じるほどにカッコよく

隣のウエディングドレスの新婦をエスコートしながら歩いていた


まるで映画のワンシーンのような美男美女の行進


ヒチョルの胸が痛いほど詰めつけられる


俺・・・このまま悲しみで死んでしまうかもしれない

ジョンスやヨンウンやリョウクに一緒に来てもらえば良かった・・・


神父の前に着くと二人は最高の笑顔を周囲に見せた



俺のハンギョン・・・・


ヒチョルが悲しみで失神しそうな時にその事件は起きた
2013.11.24 悪い男 3
[나쁜 남자 悪い男] 3


神父の前で新郎新婦が誓いの言葉を述べようとしたまさにその時

突然後方の扉が乱暴にあけられた


「この結婚は認めない!!!!!リンリーは俺のものだ!!!!」


大学生風の男性が大声で怒鳴りながらバージンロードを走っていく


参列者はみんなこの男性の出現に驚きを隠せず

教会の中はざわざわと騒がしくなった



ハンギョンの横にいた新婦はその男性に腕を掴まれて

「ごめんなさい」という台詞を残して

その場から一緒に走り去ってしまった



挙式はテレビ中継が入っていたので

この様子は生放送で中国全土に流された


あまりにも突然の出来事で

周囲の人々はあっけにとられて何が起きたのか把握できない

そんな状況だった


新婦を強奪されたハンギョンはポカンとした顔でフリーズ状態

それから我に返って頭を抱えるという誰もが同情できる可愛そうな姿


新婦の親である財閥の社長は大いに憤慨して

周囲の者たちを怒鳴り散らしその場の体裁を繕うとしていた


参列者たちはテレビ中継が入っている事に気づいて

なんとか世間体を保とうとしている


「結婚式は中止だ!!!!申し訳ないがみんな帰ってくれ」

新婦の父はそう大声で叫ぶとハンギョンがその言葉を制した


「みなさん・・申し訳ありません・・僕のいたらなさから

こんな恥ずかしい事になってしまいました。

みなさんの貴重なお時間を割いて参列していただいたのに・・・」

ここまで言って辛そうな顔して少し間をあけ

「もちろん挙式は中止です・・・彼女との結婚は白紙にさせてもらいます

ただ・・・この後の披露宴用にホテル側が用意した料理がすべて無駄になってしまいます

参列されたみなさん・・・どうかホテルの食事だけでも食べて行ってください

それが僕からみなさんへのせめてのお詫びの形とさせてください・・」


そこまで言うと頭を抱え

「僕は今何がどうなってたのか・・・何でこんなことが起きたのか

少し冷静に考えたいと思っています・・・しばらくひとりにしてください」


妻を間男にとられた状態のハンギョンに周囲の人々は大いに同情していた

テレビ中継を見た人々もみんなハンギョンに同情するしかない状況に見えた



教会の後ろに座っているただ一人を除いては・・・・


ヒチョルは、昔イェソンが宿舎で見ていた映画のワンシーンを思い出していた

あの映画も結婚式に花嫁を強奪するシーンがあったっけ・・・

そんな風に感じながらハンギョンを気遣って彼の方を見ていたヒチョルは


「あいつ・・笑った・・」

新婦を強奪されて悲壮感漂うハンギョンが周囲から顔を隠す瞬間

ヒチョルはハンギョンがニヤリと笑ったのを見たのだった


本当にその一瞬だけで

すぐに気の毒な可愛そうな哀れな男の姿に戻っていた


なんなんだ・・今の笑いは・・・

ヒチョルは胸にモヤモヤするものを抱えながらその場に座っていると

会場の係員からホテルの披露宴会場に移動して

食事をとってほしいとアナウンスがあった


周囲の人々はせっかくのクンの好意だから

最高級ディナーを食べて帰ろうとゾロゾロと移動を始める


「キミチョル・・・君も参列していたんだね」

ハンギョンの親戚と一緒に前の席に参列していた日本人が

ヒチョルに気づいて声をかけてきた


こいつは・・・ハンギョンの親友の・・クニオだ・・・

ヒチョルは顔をあげるとクニオに対してうなずいた

以前数回あいさつ程度を交わしたことがあった

クニオは自分達の事をどこまで知っているのか・・・

ヒチョルにはわからないけど、韓国の親友の一人として認識されていると感じていた


「今だから言うけど・・あいつこの結婚に乗り気じゃなかったんだ」

「え?」

「どうしても断り切れない理由があって結婚を決意したんだよ・・聞いてない?」

「俺には・・・楽しそうに結婚が決まったって・・言いやがった」

「財閥の娘も政略結婚に抵抗していたんだけどね・・相手がクンだとわかった途端に

恋人を捨てて結婚する気になったみたいなんだよ・・」

「・・・・・・・」

「でも結局こんな結果になってしまった・・・クンはかなり恥をかかされたな」


黙って聞いていたヒチョルは

プライドをかなり傷つけられただろうハンギョンを気遣って

「ハンギョンは? 大丈夫なの?」クニオに問いかけた


クニオはヒチョルに優しくほほ笑むと

「今ホテルの部屋で一人でいるよ・・・心配?」と言った


「当たり前だろう!!!!あいつはプライドだけは高かったんだ

こんな状況で・・かなり辛いだろうに・・・」

ヒチョルの言葉を聞いてクニオはハンギョンの両親に何かを言いに行った


ハンギョン・・・これくらいの事で死ぬ事はないだろうけど・・・

面目丸つぶれだもんな・・・大丈夫かな・・・


ヒチョルがハンギョンを心配して下唇をぎゅっと噛む


「ホテルの最上階のスウィートにいるって・・キミチョル」

クニオが戻ってきてヒチョルに伝える

「え?」

「いまこの状況下で・・・クンを救えるのは君しかいないよ」

「・・・・・」

「クンのそばにいてあげてくれ」

「なんで・・・俺が・・・クニオだって一番近い親友だろう?」

ヒチョルの言葉にクニオは小さく笑った


「クンが一番会いたがってるのは・・キミチョル・・君なんだよ」






ヒチョルはスウィートに向かうエレベーターの中で

解せない気分で今までの経緯を考え直していた

ハンギョンの結婚が白紙になったことは喜ばしいけど

簡単に新婦を手渡してしまった事や

料理を食べて行ってほしいとコメントした事

そして自分には楽しそうに結婚の事を話していたのに

本当は結婚したくなかったという事実



何よりもあの一瞬見せた笑い顔がヒチョルの脳裏から離れない


「何なんだよ・・・今日のこの結婚式って!!!!!」



ヒチョルはすっきりしない顔でスウィートルームの呼び鈴を鳴らした
2013.11.26 悪い男 4
[나쁜 남자 悪い男] 4


「誰?」

スウィートルームのインターホンから男性の声で名前を問われる

「キムヒチョルと言います」

ヒチョルが名前を告げると中の男性は「ちょっと待ってて」と言い残し

しばらくするとガチャリと扉がゆっくりと開いた


中からハンギョンのマネージャーが現れて

ヒチョルの姿を見るとホッとした表情をした


「ハンギョンは・・大丈夫ですか?」

部屋の中に通されたヒチョルは心配でマネージャーに尋ねるが

マネージャーは無言で部屋の奥に視線を送る

つられてヒチョルはそちらの方を見ると部屋の中はぐちゃぐちゃに荒らされて

その真ん中で床にあぐらをかきながらワインをラッパ飲みしているハンギョンがいた

「クン!!!!キミチョルが来たよ・・・俺はソンさんからの呼び出しで行ってくるから」


ソン? ああハンギョンの結婚相手の財閥の社長か・・・


「悪いけどクンのそばにいてくれないか? 俺はソン社長とこれからの事を相談に行ってくる

クンは・・・しばらくは休養させるから」

そうヒチョルに言い残すとマネージャーは慌てて荷物をもって部屋を出て行った



残されたヒチョルは黙ったままハンギョンを見つめていた

怒りで暴れたのだろうか・・・部屋の中が散らかっている

ハンギョンはヒチョルの方を見ずにワインをガブ飲みしていた


「ハンギョン・・・」

ヒチョルの声にハンギョンの手が止まった・・がヒチョルの方は向かない


「ハンギョン大丈夫か・・・」

もう一度ヒチョルが言うとやっとハンギョンはヒチョルの方を向いた


「面白いだろう? 花嫁をとられた間抜けな男・・テレビで生放送までされたよ」

そう言うと「ははははは」と乾いた笑い声をたてる


「ヒチョル・・・君も俺の情けない顔を見に来たのか?」

ハンギョンは自虐的に笑うとまたワインの瓶に口をつける


絵にかいたような情けない姿にヒチョルは少し違和感を感じて

その場に立ちすくんでいた
2013.11.30 悪い男 5
[나쁜 남자 悪い男] 5


ヒチョルは近くのテーブルに用意されていたシャンペンの瓶を掴み

その栓をすぼーんと抜くとグラスを掴んで

座り込んでいるハンギョンの横にすわる


ワインをラッパ飲みしているハンギョンを見ると

黙って自分もシャンペンをグラスに注ぐ

一気にシャンペンをあおるように飲むとハンギョンにグラスを渡した


「ヒチョル・・お前も俺に付き合ってくれるんだ・・・」

ハンギョンはそういうと自虐的に笑いグラスを受け取る

その後も何でこんな事になったのか・・・

とか自分を責める言葉を女々しいくらい次々に吐き出すハンギョン

(こんな饒舌なやつ・・ハンギョンじゃない)ヒチョルは心の中で毒づく



ハンギョンは・・・俺の知っているハンギョンは・・・

こんな時にこんな反応しなかったはずだ

あいつは怒るときは静かに心の中で怒りを育てるタイプだった

これではいかにも恋人に逃げられた男の定番パターンじゃないか・・・


ヒチョルはそう思うと教会で見たあの一瞬の笑い顔を思い出した

胸の中がざわざわと嫌な予感で満ちてくる



「ハンギョン・・・俺に隠している事ないか?」

ヒチョルがハンギョンを見つめて聞いてきた

ハンギョンはヒチョルを見つめ

ヒチョルが怖い顔をしているのを確認すると

ヒチョルに向かってニヤリと笑った


ぞくっ・・・・

ヒチョルが見たこともない邪悪さに満ちた笑い顔だった



「隠し事って?」

ハンギョンがニヤニヤしながらヒチョルに聞いてくる

ヒチョルはぶるっと一瞬身震いすると

ハンギョンを見つめたまま

自分の中で思いついた考えを口に出した


「お前・・・最初から知ってただろう・・・花嫁強奪の事」

「何でそんな事いうの?」

「俺の知ってるお前なら・・・こんな怒り方しない・・・

いかにも嘘くさい・・・」

「花嫁を奪われた時にお前・・・笑ったんだ・・一瞬だったけど」


一瞬だったけど笑った・・・ヒチョルにそういわれてハンギョンは苦笑する


「クククククククク・・・ヒチョルさすがだな」

ヒチョルは黙ってハンギョンを見つめる


「ねぇヒチョル・・・俺がこの国に戻って10年たつんだよ・・・

こんな国でのし上っていくには昔の俺じゃダメなんだよ」

ハンギョンはそう言うと楽しそうに笑って

シャンペンの入ったグラスを一気に飲み干す


「お前・・・相手の男性を煽っただろう・・強奪するように仕向けただろう」

ヒチョルの言葉にハンギョンはビクッと体をこわばらせた


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