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2013.07.07 七夕の再会
今日は七夕です

関東地方も梅雨明けして猛暑の気配を感じる日中でした

夜になっても暑さは治まりません

いつも遊びに来て下さる皆さんの所では星は見えてるのでしょうか

七夕と言う事で「初恋」が終わってないのですが

七夕話を書きたいと思います


ただ最近はリアルハンチョル妄想が苦しくなってきてるので

創作ハンチョル妄想の話となります


【七夕の再会】


「ヒチョル兄さん~今日は天候が良くて配達も早く終わりそうですね~」

操縦席のソンミンが副操縦席のリョウクと外を確認しながらヒチョルに言った


「宇宙空間に天候ってあんのかよ・・・・空間の歪みとか乱れだろう?」

ヒチョルがお茶を飲みながら苦笑する


「今日は地球暦でいうと『七夕』ですよ~地球から見ると

僕たちのいるあたりはミルキーウェイなんでしょうね~」

リョウクが操縦席の計器を確認しながらぽつりと言った


ヒチョル達は星間宅急便の仕事をしている

宇宙船を操って星から星への荷物を輸送している民間業者だ

宇宙船の横にはトレードマークのロシアンブルーの子猫のイラストが書かれていて

そのイラストの可愛らしさも手伝って、最近はそこそこ仕事も増えているという現状だった


「ヒチョル~七夕が今年もきたよ~

子供の頃の七夕の彼にめぐり会えないままアラサーだね~」

ヒチョルと共同出資して『ヒボム便』を立ち上げたイトゥクが楽しそうに言った

「イトゥク・・・お前うるさい!!!!届ける荷物の確認でもしてろ!!!!」




ヒチョルが10歳の頃

宇宙飛行士体験というツアーに参加した

月旅行がメジャーになってきた頃だったので

宇宙空間での日帰り体験くらいは普通にだれでも体験できたのだった


ヒチョルが宇宙ステーションの外で宇宙遊泳の指導を受けていたら

隣にいた子供と命綱どおしが絡まってしまい

ヒチョルの綱が外れるという事故がおきた


「助けて~」

子供だったのでなすすべもなく

ただ宇宙空間に流されて行くヒチョルをみて

1人の子どもが自分の命綱を外しステーションの壁を蹴って

ヒチョルの元まで泳いできた


「大丈夫?」

身振り手振りで聞いてきた子にヒチョルは黙ってうなづく

このままだと会話がなりたたないとその子がヒチョルと会話するために

お互いのマイクの周波数を教え合って会話ができるようになった

「お前・・・なんで来たんだよ・・お前も一緒に流されてるぞ」

ヒチョルが泣きながら言うと相手の男の子は笑いながら

「だって・・・流されてんだもん・・1人じゃつまんないでしょ」と言う

宇宙ステーションはどんどん離れていく

2人はふわふわと真っ暗な宇宙空間を流されていた


「お前・・・のんきだな・・死んじゃうと思わないの?」

「ん? 大人が助けに来てくれるでしょ」

男の子のあまりにも楽観的な言い方にヒチョルも安心して笑った


「笑った~良かった・・もっと楽しい話しようか」

2人はお互いに抱き合いながらいろんな話をした

不安で怖くなりそうな宇宙空間が男の子のおかげで楽しい時間に変わって行った

そしてヒチョルはこの男の子の事が好きになっていた


2人が救出された後

宇宙服を脱いでお互いの顔を見た時に

ヒチョルは恋に落ちている自分を自覚した

宇宙空間で自分を励ましてくれていた男の子は

とてもカッコいい少年だった

ハンギョンと名乗った子はヒチョルと同じ歳だったけど

とても大人びていて別れる時に

「いつかまた会いたいね・・・今日は七夕・・七夕の日に再会しよう」

そう言ってヒチョルの頬にキスをしてくれた


ヒチョルは子供の頃

七夕の日に初恋を体験し、その日に初恋相手と別れてしまった

そして子供だったので連絡先の交換などもせずに今にいたっている・・・




ヒチョルが今の事業を始めたのも

相手が宇宙に関する仕事をしているのではないか・・と思ったからだ




「そう言えば~月刊宇宙でうちらの事記事になってるよ~」

イトゥクの声で物思いからヒチョルは覚醒する

自動操縦に切り替えたソンミンとリョウクもイトゥクの側によってくる

「ミミヒョン~ミルクティでいいですか?」

リョウクが手早くソンミンと自分のミルクティを入れると

月刊宇宙を覗きこんだ


「ヒチョル兄さん~美人さんに映ってるよ~イトゥク兄さんもカッコいいし」

「僕たちも可愛く映ってるよね~」ソンミンとリョウクは嬉しそうだ

民間で初めて星間宅急便をはじめたヒチョル達を

「開拓者」として取り上げていた記事だった

今のスタッフは、代表がイトゥク、共同出資で取締役のヒチョル

操縦もなんでもやるソンミンとリョウクという四人体制だった


ヒチョルは髪が肩まであるので女性の様に見える

ヒチョルは心の中で

(どこかでハンギョンが見てくれないかな)と微かに期待していた



「そう言えば最初の配達先は宇宙ステーションだよ」

リョウクが伝票を見ながら不思議そうに言う

「宇宙ステーションは初めてだよね~」とソンミン


「あそこは国際宅配便の宇宙担当が担当地区だからさ・・・・

民間の俺達はよっぽどの事がない限り入り込めないんだ」

ヒチョルがぼそっと言う


「あれ? この荷物は有名なジュエリー店からのだ・・宇宙ステーションに何届けんだろ」

イトゥクが興味津々の顔をしているがヒチョルに

「お客のプライベートまで顔を突っ込むな」とくぎを刺されてシュンとする




「宇宙ステーションに着くよ~ヒチョル兄さん交信して着陸許可もらって」

リョウクに言われてヒチョルはステーションとの交信を始めた

更新許可が下りたので荷物をもってヒチョルが外に出た

ステーション側からヒチョルが指名された

不思議に思いながらも自分達の認知度が上がったんだと軽く流していた


「ヒボム便です・・・受け取りをお願いします」

ヒチョルがそう言うとステーションの扉があく

中に入って行くと男性が立っていた


「久しぶりだね・・・やっと会えた・・・」

男性は笑顔でヒチョルを迎える

え?

ヒチョルは男性の顔を見つめたまま動けないでいる

「まさか・・・ハンギョン?」

笑った顔が昔の面影を残している

「そうだよ・・ハンギョンだよ・・・そして今日は七夕だ」

「うそ・・・」

「ヒチョルは変わっていないね・・・昔と同じで綺麗なままだね」

「・・・・」

「ステーションは今までヒボム便を使ってなかったから

ヒチョルがいるなんて知らなかったよ・・・雑誌の記事で分かった」

「ずっと探していたんだ・・・やっと見つけたよ・・・ヒチョル」

ヒチョルはハンギョンに強く抱きしめられる

「なんで・・・俺なんか・・・探してたんだよ」

「だって・・・初恋の人なんだもん・・・ずっと君の事ばかり考えてたんだ」

「俺・・・男なんだけど・・・ハンギョン知ってた?」

「男とか女とか関係なく好きになってた・・・だからあの時も」

「あの時?」

「ヒチョルが事故で宇宙空間に飛ばされた時・・・無我夢中で自分の命綱を外していた」


ヒチョルは涙が止まらない

「七夕に再会を約束してて20年過ぎちゃったね・・・ヒチョルは恋人とかいるの?」

ヒチョルは首を横に振るのが精いっぱいだった

「俺も・・・20年間ずっとお前を思っていた・・・お前が迎えに来てくれる事を思ってた」

ハンギョンはその言葉を聞いて嬉しそうに微笑む

そしてヒチョルの手の中にある荷物を開けて

中からお揃いのペンダントを取り出した


「ヒチョル・・・俺と付き合って下さい」

「ハンギョン・・・ハンギョン・・・会いたかった・・」

泣き続けるヒチョルにペンダントをかけ

やさしくその涙を指ですくうハンギョン


お互いの唇が吸い寄せられるように重なりあった


ああ・・・俺はまたハンギョンを愛し始めている・・・・


ヒチョルはハンギョンの胸に抱きしめられながら幸福を感じていた



七夕に初恋の人と再会できた

そしてその再会からまた愛をはぐくむ予感をヒチョルは感じる


管内マイクによってヒチョル達のやりとりを聞いていた

イトゥクとソンミンとリョウクも一緒になって船内で泣いていた


「ヒチョル兄さん良かった~良かった~」

ソンミンとリョウクは抱き合って泣いている

ただでさえ涙もろくなっているイトゥクはタオルをびしょびしょに濡らしながら

わんわんと号泣していたのだった



すべては七夕の起こした奇跡だと泣きながらイトゥクは感じていた・・
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「初恋」の話がまだ途中なのに

次々に違う話が出来てしまい・・・初恋忘れそうです

七夕の再会の話はハンギョンsideがありまして・・・

次の日に書こうと思ったら忙しくて・・・今頃になってしまいました

Eternalの続きも書くと宣言しておきながら煮詰まって書いてません

頭の中がぐちゃぐちゃですが

ぼちぼちと整理して行きたいとは思ってます・・・・


【七夕の再会】~ハンギョンside



うわっあの子・・・すごく可愛い・・あの子も今日の体験教室に来たのかな?


ハンギョンは「宇宙飛行士体験ツアー」に参加するために宇宙ステーションに来ていた

受付をした後で親たちとは離れて子どもたちだけ部屋に集められた

ハンギョンが座っている席から少し離れた斜め前に

絶世の美少女と言っても過言ではないとハンギョンが思う程の可愛い子が座っていた

もうすぐ10歳になるハンギョンは年齢の割にはマセた子供だった

スポーツ万能で背も高くイケメンで女の子にはモテモテ

自分を取り合っての女の子同士のけんかなど日常茶飯事

そんな環境で育ったハンギョンが初めて自分から気になる子を見つけたのだった



話しかけたいけど・・・ちょっと席が離れてるな・・・


ハンギョンはちょっと残念そうに説明の間ずーっとその子の顔ばかり眺めていた

座学が終わると次はいよいよ今日のメインの宇宙遊泳体験だった


「では宇宙服に着替えます。1人では着られないのでスタッフが手伝いますね」

「女の子は向うの部屋に移動してください~男の子はここの部屋に残ってここで着替えます」


ハンギョンがずっと眺めていた子は、スタッフに向こうの部屋に連れて行かれそうになって

小さな抵抗をしていた


?

ハンギョンが気になって眺めていると

その子は名札を指さしてスタッフに説明をしている

スタッフはその子に小さく謝るとハンギョン達がいる部屋の中心に連れて来た




うそ・・・あの子・・・俺達と同じおとこなの?


その場の男子がみんな驚愕した顔をしていたのをハンギョンは忘れない




スタッフに手伝ってもらい子供たちは宇宙服に着替えた

腰についている命綱についてもきちんと説明を受ける

ステーションの外に出て遊泳練習を始めてすぐに事件はおきた





ハンギョンは気になる子と一緒の班になれずにがっかりしていた

それでも気になって目は離せずにずっとその姿を追い続けている

体験教室が終わったら絶対に話しかけよう・・・そう決意した時だった



その子と隣の子の命綱が絡まり

あっと言う間にその子は宇宙空間に投げ出された状態になっていた


周囲を見回すとスタッフ達は気付いていない


やばい・・あの子・・どんどん流されて行く・・・


ハンギョンは自分でも驚く位、躊躇せずに自分の命綱を外していた

そして教わったばかりの「慣性の法則」に則って

ステーションの壁を思い切り蹴って流されて行く子に向かって泳ぎ出した

同じ班の仲間たちが驚いて「ハンギョーン」と叫ぶのが聞こえた





宇宙空間って泳ぐのが大変なんだな・・・・

スポーツ万能のハンギョンでさえ

流されていく子に追い付くのに大変な思いをした

やっと追い付いて「大丈夫?」と身振り手振りで聴いてみる


ヘルメット越しに見えた顔は涙でぬれていた

ハンギョンが助けに来た事で泣き笑いの顔でうなずいてくれる



ズキン・・・

ハンギョンの心が疼く・・・泣き笑いの顔もものすごく可愛い・・・


さっき習ったばかりのマイクの周波数をお互いに合わせて会話を出来るようにし

ハンギョンはやっとそこで気になる子の名前を聞きだす事ができた

「ヒチョル」

ああ・・・なんて素敵な響きの名前なんだろう・・・ハンギョンの心がキュンキュンする


しかしヒチョルは綺麗な顔には似つかわしくない

言葉遣いの乱暴な子だった


「お前・・・なんで来たんだよ・・・お前も一緒に流されているぞ」

泣きながらハンギョンに言う

「お前・・・俺なんか助けに来て一緒に遭難すんだ・・バカだろう」


ハンギョンは本当に自分はバカになったのではないかと思った

ヒチョルを助けるために命綱まで外して流されて

でも全く怖くない・・・バラバラにならないように抱き合って流されている

その事が心地よかったりしている


ハンギョンが面白い事を言ったらヒチョルが笑った

その笑顔がとても可愛くて愛おしくてハンギョンの胸を熱くする


ハンギョンはヒチョルを笑わせようといろんな話をたくさんする

ヒチョルも少し落ち着いてきて自分の話をするようになってきた


大人が救助に来てくれるまで酸素ボンベが持つかが不安だったけれど

1時間程2人だけの世界でいろんな話をして救助を待っていた


そしてハンギョンはヒチョルの事が好きになっていた




でも残念な事にハンギョンはいくらませた子供でも子供だったため

ヒチョルと再会の約束をしただけで連絡先の交換をすることに気付かないで別れてしまった




七夕の日に出会ったハンギョンの恋した男の子

相変わらずハンギョンは女の子にモテまくっていたが

自分が恋したのはヒチョルだけだった

大人になってからヒチョルの事を長い間探したが

見つけることは出来ないでいた

そしてヒチョルを忘れる事が出来ずに

今まで恋人も作らずに現在に至ってしまった




宇宙ステーションの談話室に無造作に置かれていた雑誌を

ハンギョンは何気なくめくっていた


!!!!!!!!!!!!!!!!


まさか・・・ハンギョンはそのページの写真を注意深く観察する

似ている・・・ヒチョルに似ている・・・でもあれから20年も経ってしまった・・まさか・・


記事は民間で初めて星間宅配便を始めた「開拓者」として紹介してあった

文章を読むとヒチョルの名前が載っている・・・


「やっと見つけた・・・ヒチョル・・・初恋の人・・・・」

ハンギョンはその雑誌を胸に抱くと目を閉じてしばらくそのままでいた


そして何かを決意するように小さく頷くと宅急便を頼むために通信室に向かった









おしまい

桃源郷の話が途中なんですけど

クリスマスの話があるのであげます

以前「七夕の再会」で書いた

星間宅急便・ヒボム便のヒチョルと

宇宙ステーション勤務のハンギョンのその後の話です


[初めてのクリスマス] 七夕の再会 番外編



「今度のクリスマスは特別にお休みだからね~

荷物は全部断ったからみんなデートしていいよ~」


星間宅配をしているヒボム便の代表であるイトゥクが

操縦中のソンミンとリョウクに向かって嬉しそうに言う



「てめえのデートの都合で仕事断りやがって・・・」

共同出資者のヒチョルが苦々しく浮かれまくりのイトゥクに悪態をついた


ヒボム便は民間企業としては初めて星間宅配を始めた古参の企業だ

従業員はイトゥクとヒチョルとソンミンとリョウクの4人

最近ではそこそこ仕事も増えて満足いく収入も得ることが出来ている


「クリスマスまであと3日ですね~イブの宇宙ステーションの配達がラストでーす」

リョウクが伝票をめくりながら楽しそうに言うと

宇宙ステーションという言葉にヒチョルが反応して頬を赤く染めた



七夕の日に20年間探していた初恋の人と再会したヒチョル

その彼が働いているのが宇宙ステーション

宇宙ステーションは今まで国際宅配便の担当なので

民間は入り込むことができなかった

個人の宅配物を届ける事は出来るので

ヒチョルに会いたいハンギョンが月に一度

「旨いものお取り寄せセレクション」を利用して

ヒボム便を呼び出すのだった


そしてお取り寄せした美味しいものを

ステーションのスタッフに惜しみなく分け与えて

ヒボム便のスタッフを一晩ステーションに滞在させる事に

暗黙の了解を得ている


どんなに頑張っても2人で一晩中話をする事しかできなかった

ハンギョンの宇宙ステーション勤務期間が終了しないかぎり

デートをする事すらできない状態だったが

それでも20年待った2人は幸せだった







~宇宙ステーション~


「ハンギョン・・やっとお前の後任が来たぞ・・勤務延長させて悪かったな」

ステーションの局長のウォンビンに声をかけられてハンギョンは笑顔で答えた

「お前・・後任のジョンシンの乗ってきた高速宇宙ハイヤーに乗らないのか?」

「はい・・明日はヒボム便のくる日です・・今回のお取り寄せ旨いものは

ジョンシンの歓迎パーティとして頼んであります」

ヒボム便と聞いてウォンビンはニヤリと笑う

「お前・・・あの初恋の君に再会してから沢山金使ってるよな・・・

他に楽しみのないステーションで月1での宴会・・みんな大喜びだけどな」

そういうとハンギョンの肩をたたいて去って行った




クリスマスイブの日

配達のラストとして宇宙ステーションに来たヒチョル達は

今日の荷物の多さにクリスマスパーティ用だと理解する

「ヒチョルには悪いけど~今日は即行地球にもどるからね!!!!」

「うるせいっ!!!!お前のその言葉何百回も聞いた!!!!!」


いつもなら一晩中ハンギョンと話ができるのに

今日は・・・顔を見てすぐに戻らなければならないなんて・・・

クリスマスなのに・・・

ハンギョンがステーション勤務期間が終わらない限り

俺たちは普通のデートすらできないんだ・・・


ヒチョルは少しテンションが下がったまま配達の荷物を持った


「ヒボム便~待ってました~」

ステーションのスタッフが待ちきれないと

ヒチョル達の配達を手伝って次々に荷物を運び出す

クリスマスパーティの準備の整っていた会場に料理が並べられた


「よしっ!!!みんな即行戻るぞ!!!!」イトゥクが急かすように言うと

「あれ? 今日は一晩いないんですか?」

「明日はクリスマスだから~即行地球に戻ります」

ハンギョンの姿が見当たらずに

キョロキョロしていたヒチョルは悲しそうな顔をしてその場に座り込んだ


「ヒボム便さん・・地球まで配達してもらいたいものがあるので

ちょっとこっちの部屋まで取りに来てくれない?」

ステーション局長のウォンビンに言われてヒチョルは荷物をとりに部屋に入った




え?


「あの・・・荷物って・・・これ・・・ですか?」

「うん・・・なまものだけど大丈夫だよね・・伝票これね」


え?

ヒチョルはもう一度荷物を確認する


そこには伝票を手にしたハンギョンが笑顔で立っている

「ハンギョンは昨日でステーション勤務期間が終了したんだ

明日からは地上勤務となる・・・高速ハイヤーを呼ぶよりも

君たちに配達してもらった方が早いかなって思ってね」

ウォンビンはそう言うとウィンクをして部屋から出て行った


「ハンギョン・・地上勤務って・・・」

「俺本当はとっくにステーション勤務期間終わってんだけど

後任者がけがしてこれなくて・・・延長してたんだ

やっと地球に戻れる」

そういうとハンギョンはヒチョルをやさしく抱きしめた


「俺たちの初めてのクリスマス・・・地球でお祝いしようね」

ハンギョンのキスが甘くヒチョルに注がれる



「ヒチョル~もう戻るよ~頼まれた荷物って何~」

イトゥクが大声でヒチョルを探す


2人は慌てて離れるとハンギョンの荷物を持ってヒボム便に乗り込んだ


「ヒチョル兄さん~荷物ってハンギョンさんだったんだ」

ソンミンが驚いた様子で2人を見つめる


「みんな席についてシートベルトしてね~

今からワープを繰り返して帰るからキツイからね」

リョウクの一言であわててみんな座席についた



地球までの飛行時間

ヒチョルとハンギョンは腕を組んだまま離れなかった


自動操縦になってリョウクが操縦席から離れると

ソンミンがお茶をリョウクたちに差し出した


「すっごくラブラブ~今日のクリスマスはどうすんだろうね」

イトゥクが2人の姿をちらちらと盗み見ながら言うと


「多分濃厚な恋人たちの時間を過ごすんじゃないですか?」

リョウクが小さく笑いながら2人にあるものを見せる


リョウクの手にあったのは送り状

送り主は宇宙ステーションになっていたが

送り先は・・・・


「ヒチョルの家」




恋人たちが過ごす初めてのクリスマス

ヒチョルにとってきっと素晴らしい時間になると

イトゥク達は優しくほほ笑んだのだった




おしまい


内容がなくてすみませんでした・・・

今日は七夕ですね~

天気がいまいちですがみなさんの所では星が見えてますか?

書きかけの話がありますが七夕と言うことで

去年の七夕にあげたお話の番外編を今年はあげたいと思います

「七夕の再会」をまだ読んでない方は先にそちらを読んでからどうぞ


[会いたくて・・・・] 七夕の再会 番外編


「今日も雨が降っているな・・・」

テレビで今日の天気予報を見ると1日中雨との予報に

ヒチョルは小さくため息をついた

今日は七夕・・・願い事を書いた短冊をさげた笹に視線をおとすと

机の引き出しからノートを取り出して何かを書き始める


去年の七夕に「宇宙飛行士体験ツアー」に参加したヒチョルは

不慮の事故に会ってあやうく宇宙の藻屑となるところを

ある少年に助けられた・・・・

ハンギョンと名乗った同じ歳の少年と1時間以上宇宙を漂い

救助隊がくるまで2人は抱き合ったままいろんな話をした

無事に救助されて事なきを得たが

子供だった2人はお互いの連絡先を交換することなく

それっきりになってしまっていた


それから1年

ヒチョルはハンギョンに会いたくて短冊に願いをこめた

まだ子供だったヒチョルは再会までに長い時間がかかるとは予想もしてなかった


ハンギョンとの楽しかった時間を忘れないようにと

去年の七夕に日記を書いた

飽きっぽいヒチョルは日記を続ける事が出来ないでいたが

七夕の日だけ毎年書き続けようと決意して今日も書き始めたのだ


「ハンギョン・・・どこにいるんだろう・・・会いたいな・・・・

ハンギョンの飼っている犬はロンロンって言ってたな・・・どんな犬なんだろう」


ヒチョルの誕生日は七夕の数日後・・・今年は11歳になる

『ハンギョンは今何してますか・・・僕は11歳の誕生日を迎えます

ハンギョンの飼っているロンロンは元気ですか? 僕のうちのヒボムは元気です』

ノートにそう書き込むと写真を取り出して眺める・・・・

宇宙飛行士体験ツアーに参加した子供たちの集合写真だった

集合写真だからハンギョンの顔は小さく写っている

ヒチョルはハンギョンの顔を指でなぞると

「俺はここにいるよ・・・七夕の日に会おうって言ったじゃん

いつ迎えに来てくれるの? 大人になったら来てくれるの?」

そう寂しそうに呟いた


ヒチョルはそれから毎年七夕の日には短冊にハンギョンとの再会を願い

ノートに自分の近況とハンギョンへの想いを書き綴っていく

そんな事が数年続いた後

ヒチョルは待つことを諦めた


家族の反対を押し切って宇宙工学関係の大学に進学を決意する

「待ってばかりじゃだめだ・・・自分から動かないと・・・」

ヒチョルはそう決心した


大学時代にイトゥクと知り合い

ひょんなことから2人で資金を出し合ってヒボム便を立ち上げることになる

七夕の度に書き綴っていたノートもすっかり古ぼけてしまっていたが

なんとか書き続けて気づくと20年の月日が流れていた・・・・






「ヒチョル~願い事は何を書いたの?」

ハンギョンがベランダに小さな笹を飾りながら聞いてくる

「ん? 内緒」

「それって何?」

ハンギョンが不思議そうな顔をしてヒチョルの手元のノートを見つめる


去年の七夕の日

偶然にも宇宙ステーションで勤務していたハンギョンと再会した

あの宇宙飛行士体験ツアーから毎年願っていたことがやっと叶った

ヒチョルの想いと同じくらいにハンギョンも自分を想ってくれたことが分かって

あの日は涙が止まらなかった

再会してから2人はまたお互いを愛し始めていた

宇宙ステーション勤務から地上勤務へ異動となったハンギョンと

一緒に暮らすようになってヒチョルは今では充実した日々を過ごしている

「見たい? 俺の20年分の想いが書いてあるんだ」

ハンギョンはヒチョルの手から古ぼけたノートを受け取るとページをめくる

「・・・・」

そこには10歳から去年までの20年間のヒチョルのハンギョンへの想いが綴られていた


10歳のヒチョル・・・・

20歳のヒチョル・・・・・

30歳のヒチョル・・・・

その年ごとのヒチョルの近況や

ハンギョンへのメッセージがハンギョンの心に沁みこんでくる

ハンギョンの瞳から涙があふれてくる

ヒチョルは黙ってハンギョンを背中ごしに抱きしめた


「ヒチョル・・・ごめんな・・・見つけるまでに年数がかかりすぎた」

ハンギョンは背中にしがみ付いているヒチョルを自分の胸に抱きしめる

「でも会えた・・・そして俺を愛してくれている・・・それでいい・・・」

ヒチョルはそういうとハンギョンの胸に顔をうずめる・・・

「ヒチョル・・・愛しているよ・・・これからはずっと一緒だよ」

ハンギョンはヒチョルの髪をやさしくなでながら愛おしそうに囁いた

「ヒチョル・・・今夜はこのノートをもとに俺の知らないヒチョルを教えて」

ハンギョンの言葉にヒチョルはほほ笑えむ

「じゃあ~その時お前は何していたかを教えろよ」




七夕の度に願っていた思いが今年やっと叶った

時間がかかったけど今は最高に幸せだ


願いはいつか必ずかなう・・・


20年分の想いを込めて

恋人たちの時間は甘く過ぎていく・・・・









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