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2014.06.28 Regeneration
前のブログにも書きましたが久々のハンチョル話です

創作ハンチョルです


[Regeneration] 1


「今日は夏至か・・・だからこんな時間まで明るいのか・・・」

ハンギョンは帰宅途中でなんとなく空を見上げて呟いた

ここ最近どうもついていない事ばかり自分の周囲に起きている・・・

付きあってほしいと言われて付き合い始めた彼女が

他にも付きあっている彼氏がいて、自分の方があっさり振られたり

自分の成績になるはずの企画が上司の手柄にされていたり


ハンギョンは性格が優しく人が良すぎるところがあった

その優しさに付け込まれて貧乏くじを引くことが多かった

しかしハンギョンは鈍感なのか生まれつきの性格なのか

付け込まれたという自覚はなく

また相手を憎んだり恨んだりすることはなかったので

今回のいろいろな出来事も「ついてない」で片づけてしまっている


「ちょっとそこのお兄さん・・・」

ぼんやりしながら歩いていると突然後ろから声をかけられた

「そこのハンサムなお兄さん!!!!あんただよ」

まさか自分じゃないだろう・・・と辺りをきょろきょろして

それが自分にかけられた声だと、ようやく気づいて振り向いた

「おれ?」

ハンギョンに声をかけたのは道端で営業しているような辻占い師だった

「あんた・・最近不幸な事ばかり起きているだろう・・ちょっと見てあげるよ」

「いえ・・・結構です」

占いに興味のないハンギョンが即断すると

「ちょ・・ちょっと待って・・今日は特別にタダで見てあげるから」

占い師は慌ててハンギョンを引き留めようとする

それでも歩き出そうとするハンギョンに

大きな声を出して制止させようとした

「お願いだから・・・ちょっと俺の話をきいて」

今にも泣きそうな占い師にハンギョンは同情の気持ちが涌いて

「タダならみて下さい」と占い師の向かい側に座った



占い師はハンギョンの周囲で最近起きている

『ついてないこと』を次々に言い当てた

「この本をサービスで差し上げましょう・・・

あなたの運が上昇しますよ」

そういうと

コピーしてホチキスで止めた

見るからに手作り感ありありの小冊子を渡した




ハンギョンは帰宅してシャワーを浴びてから

買ってきた惣菜をつまみにビールを一口飲んだ

「そういえば・・・さっき貰ったのって何だろう」

カバンの中からさっきの小冊子を出してパラパラとめくってみる


「悪魔の飼い方? なんだこの本は・・・」

悪魔の捕まえ方から始まって、

悪魔との取引の成功する秘訣とかが書かれていた


ふーん

ハンギョンはその中で悪魔の捕まえ方に興味をもった

「鏡を二枚用意して合わせ鏡にしましょう。

出来上がった鏡の通路を運が良ければ

夜中の2時頃に悪魔が通ります

鏡と鏡の隙間を通るときに聖書を使ってしっぽを挟みます

最初に失敗しても

一度通った通路は帰るためにまた悪魔が通ります

2回目の復路を狙いましょう」

「捕まえた悪魔は変装している事が多いので

聖書に挟んだしっぽを強く引くと元の姿にもどります

このページに挟まっているお札をしっぽに張り付ければ

悪魔はあなたに悪さをしたり逃げ出したりできなくなります」

「その捕まえた悪魔と取引をすれば

残りのあなたの人生はバラ色となることでしょう」



「へえ・・・面白そうだな・・・本当に悪魔っているのかな?」

残りの人生のバラ色とかには興味ないけど

本当に悪魔がいるのか知りたくてハンギョンは実践することにした
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2014.06.29 Regeneration 2
[Regeneration ] 2

「よしできた・・・」

ハンギョンは家中を引っ掻き回して鏡を探し出した

いつも使っている全身鏡と顔だけが写るくらいの鏡

その2枚を合わせ鏡にする

「へぇ~」

鏡の回廊がそこに出来上がった

「ここを走り抜けるのか・・・」

ハンギョンは悪魔という響きに不思議と恐怖を感じなかった

むしろ本当に通るのか確認したくて興味がわいてくる

2時少し前に鏡の横に聖書を持ってスタンバイしていた



タッタッタッタッタ・・・・・

小さな足音が聞こえてくる

何かが走ってくる

ハンギョンは本当に走り抜けてくるとは思っていなくて

ビックリして捕まえそびれてしまった

「何・・・今の・・・」

鏡と鏡の間をすり抜けたのは・・・・小さな美少女だった

いや正確には美少女の姿をした悪魔だった

ハンギョンの胸は

少女のあまりにもかわいらしさに高鳴り

目の前でもっとその顔を見たいという思いでいっぱいになる

1時間後

タッタッタッタ・・・・

また小さな足音が聞こえる

今度は絶対に捕まえようとハンギョンは身構えた


トン・・・


美少女が鏡から鏡に移動しようとしたその瞬間

ハンギョンは手にした聖書でしっぽを挟むことに成功した


ぴーっ!!!!!!


「か・・・可愛い・・・」

人間でいうと7歳くらいの美少女がしっぽを掴まれてジタバタしている

そして自分の自由を奪い取ったハンギョンを睨みつける

睨み付けられても迫力はなく

良く見るとその瞳は涙でうるんでいる

なんかかわいそうになって聖書で挟んだしっぽを離そうとしたが

小冊子の中の「悪魔は変装しています」の項目を思い出して

しっぽを思いっきり引っ張ってみる



ボン!!!!!!!


「痛って~なぁ!!!!!!しっぽ引っ張んなよっ!!!!」

可愛い美少女は

口の悪い美青年に変わっていた

「あんた俺を呼び出して何したいの?」

「悪魔って綺麗な顔しているんだね」

ハンギョンはビックリしながらも悪魔のしっぽにお札を張り付ける

「ばかっ!!!!俺の力封じやがって!!!!!」





ハンギョンは夏至の日

とっても口の悪い美青年の悪魔を捕獲した
2014.07.05 Regeneration 3
[Regeneration ] 3


「でさぁ~あんたの願いって何?」

ハンギョンが捕獲した美青年の悪魔は

リビングのソファに偉そうに座って上から目線の台詞を吐いた

ハンギョンは悪魔のあまりの綺麗さ見惚れてすぐに返事が出来ないでいる


「ねぇ・・・あんた・・聞いてる? 俺呼び出しておいてガン無視かよ」

「無視って言うか・・・ガン見してるし・・・・」

悪魔はハンギョンが自分を凝視しているのに気付き

恥ずかしそうに視線を外して横を向いた


「君の名前は? 俺はハンギョン・・・悪魔ってみんなこんなに美人なの?」

「な・・名前・・は・・・ヒチョル・・・お前・・・ハンギョンって言うのか・・・」

「ヒチョルって言うの? 顔に似合って素敵な名前だね」

ヒチョルと名乗った悪魔はハンギョンのべた褒め状態に頬を赤く染めながらも

悪魔との契約について説明をし始めた

「悪魔との契約については知ってるのか?

願い事をかなえる代わりにお前が死んだときにその魂を俺が貰う」

「うん・・・この冊子に詳しく書いてあったよ」

ヒチョルは冊子を一瞥すると、苦笑をしながら話を続ける

「願い事って言っても限度あるからな・・・俺のレベルの能力じゃ

世界平和なんて言われても叶えられない・・・・

できれば個人的な事にしてもらいたい・・・金持ちになりたいとか・・・」

ヒチョルの話を聞いてハンギョンは首をひねって考え始めた


「うーん・・・困ったな・・・思い浮かばないな・・・・」と言って

ヒチョルの方を向くと「お茶でも飲まない?」と

冷蔵庫から冷たく冷やしたジャスミン茶をコップに注いで手渡した

「お・・・ありがと」

コクン・・・・

コクン・・・

ヒチョルが美味しそうにお茶を飲む姿をハンギョンが見つめている

「何みてんだよ!!!!!」

「何だろう・・・・昔どこかで会ったことがあるような気がして・・・・」

ハンギョンの言葉にヒチョルは一瞬眉をひそめたが

何事もないような顔をつくった

「それって・・・なんか陳腐なナンパの台詞じゃねぇかよ・・・

お前悪魔に会ったことあんのか?

それに俺レベルの美形はそうそういないんだぞ」

「うん・・・・悪魔は君が初めてだと思うんだけど・・・」

ハンギョンの困ったような顔をみてヒチョルは思わず口をすべらした

「一週間の猶予をやるから・・・その間願い事でも考えて置けよ

俺はこのお札のせいでこの部屋から逃げられないし・・・

一週間後にお前の望みをかなえて・・・お札を剥がしてもらうからな」

「うん・・・一応考えてみるね」




ハンギョンはヒチョルと名乗った悪魔と一週間同居生活をすることになった
2014.07.19 Regeneration 4
[Regeneration ] 4


「おい~ハンギョン~今日これから飲みに行かないか?」

ハンギョンが職場から帰宅しようと身支度をしていると

後ろから声をかけられた

「カンイン悪い・・・用事あってすぐに帰らないと・・・」

カンインと呼ばれた男性はハンギョンの同期で

天然のハンギョンをあれこれと気にしてくれている

「お前さ・・・最近不運続きだったから心配してたんだぞ」

「お前の部署違うのに・・・俺のうわさ聞いたの?」

ハンギョンがカンインの言葉に不思議そうな顔をして答える

「ハンギョン・・・お前本当に天然だな・・・うちの部署の女の子達の

ターゲットになってんだぞ・・・お前の噂なんて速攻で流れて来るぞ」

そういわれても実感のないハンギョンは不思議そうに首をかしげる

(こいつ・・・本当に自分のイケメンさを知らないんだ・・まあいいけど)

カンインはため息をひとつ吐くと

「そんなに急ぐ用事なのか? 」と聞いてくる

「うん・・ごはん食べさせないと・・待ってるんだ・・・」

そういうとハンギョンはすごく嬉しそうな顔でほほ笑んだ

??????

ごはん食べさせる・・・待っている・・・・

カンインは頭の中をフル回転させて状況を推測する

「お前・・・猫か犬でも飼い始めたのか?」

まさか悪魔を飼っているなんて言えないハンギョンは

「まあ・・そんなとこ・・・すごく可愛いんだ」と目じりをさげて返答した


ああ・・・・とうとうペットに愛情を注ぎ始めたか・・・

でもなんか幸せそうな感じだし・・・しばらく様子をみるか・・・

カンインはハンギョンが楽しそうなので良しとするか

と結論づけて

「このつぎにするか・・今度そのペットの話でも聞いてやるよ」と

ハンギョンの背中を軽くたたいてにこやかに去って行った

「あ・・・ヒチョルが待ってる・・急がなくちゃ」

ハンギョンはそう呟くと大慌てで職場をあとにする








~その頃 魔界 悪魔の下っ端集団の宿舎 ~


「ねぇ~ヒチョルってどこに行ったの? リョウク知らない?」

イトゥクが眉間に皺を寄せながらヒチョルを探している

「そういえばヒチョル兄さん最近見てませんね~

また人間界に行ってるんじゃないですか?」

人間界を映し出すモニターを見ながらギュヒョンが答えた

「今月は魂集めの強化月間なんだよ!!!!ちゃんと営業してるのかな」

イトゥクがいらいらを表しながら呟いた

「ヒチョル兄さんは人間界に行っても営業なんてしないで

遊んで帰ってくるよね~また面白い所でも見つけたのかな?」

ドンヘがのんきそうに答える横で

リョウクとウニョクが目配せしながらその場から離れようとしていた

「あれ? ヒョクってこの間ヒチョル兄さんと親密に何か話していたよね」

ドンヘが思い出したようにつぶやくと

「ヒョクチェ!!!!!! リョウク!!!!!!お前たち何をこそこそしてんだ~?」

イトゥクが2人の様子に気づいて大声でどなった

顔は笑っているが対照的にその瞳はとても冷やかで

2人は一瞬にしてその場で硬直する

「べ・・ぺつに・・・僕たちは・・・た・・ただ・・頼まれただけで・・・」

イトゥクのまなざしに耐え切れなくなったウニョクが口を滑らした

あちゃ~という顔をしたリョウクが引きつった笑顔をイトゥクに送る・・・

「何を誰に頼まれたのかな? ちゃーんと聞かせてもらおうかな?」


ヒチョル兄さん・・・・すみません・・・

イトゥクの尋問に耐えられなかったウニョクがすべてを吐き出した


最初怒っていたイトゥクの顔がだんだんと悲しみ深い顔に変わっていった


「まさか・・・リョウクそうなのか?」

「僕もよくわかりません・・・

あんなまどろっこしいやり方で近づいて・・・

兄さんも確信がないから・・・確認しに行ったんだと思います」


リョウクの言葉にイトゥクは辛そうな顔をして

「ヒチョル・・・お前・・・」と小さく呟いた・・・・

2014.07.21 Regeneration 5
[Regeneration ] 5

ヒチョルがハンギョンの家に居候状態になって4日過ぎた

ハンギョンが会社に行っている間は

ヒチョルは魔力を封印されているために部屋から出られずに

テレビを見たりゲームをしたり・・・まるでニートのような生活をしていた


4日目になってヒチョルの所に白いねずみがやってきた

ヒチョルはその姿をみるとニヤリと笑って声をかける

「おっ・・・リョウク・・何かあったか?」

ボンっ!!!!!!

リョウクと呼ばれた白いネズミは可愛い男の子に変わった

「まずいです・・・トゥギ兄さんにばれました」

げっ・・・

ヒチョルは苦いものでも食べたようにすごい顔をする

「ヒョクがトゥギ兄さんの尋問に耐えられずに吐きました」

「どうしますか?」

リョウクがヒチョルと話をしている時にハンギョンが帰ってきた


「ただいま~」

リョウクは突然の事で隠れることも変身することもできずに

ヒチョルの横で固まっている

「あれ? ヒチョルのお友達? いらっしゃい~ご飯食べていく?」

ハンギョンは驚くこともなく夕飯の準備を始めた


「あの・・・ヒチョル兄さん・・・あの人って・・・」

リョウクがおずおずとしながら小声でヒチョルにたずねる

「なんかさぁ~俺が悪魔だって言っても普通の対応されちゃってさ

毎日楽しそうに俺のお世話してくれてるんだよね」

2人でこそこそとしているとハンギョンが突然声をかけてきた

「お友達~? 名前はなんていうの?」

「り・・リョウクです・・・」

「今日はパスタでいいかな? もう少し待っててね」

ハンギョンはニコニコしながら水をはった鍋をコンロにかけた


その様子を懐かしそうに眺めているヒチョルを見ながら

リョウクが気になっている事を聞いてきた

「あの人って・・・ヒチョル兄さんがずっと探していた人なの?」

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