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【ボム事件その後】1


バレンタインディから始まった一連のボム事件も

ヌルパラン高校のドンヘを最後に被害者が出ず

あれだけ騒がれたにも関わらず生徒達の記憶から薄れ去られて行った

そして

つまらない日常が繰り返される学園生活が続く・・・・・・





「ドンヘ~!!!!!」

教室でキボムと雑談しているドンヘの所へ

シンドンが息を切らせながら飛び込んできた


「シンドン? 何そんなに息切らせて・・・」

シンドンは深呼吸をして息を整えると

周囲を見回しながらヒソヒソと呟く

「いったぞ・・・とうとう大台に乗った」

「え? マジ? 100人め?」

ドンヘは興味津津の顔でシンドンを見つめる

「何? どうしたの? 俺に分かるように説明してよ」

キボムも興味津々でシンドンを見つめる


「ヒチョルがとうとう100人目達成~」

話が分からないキボムは「なにが100人目なんだよ」と突っ込む

「振られた数が100人目なんだよ~」と嬉しそうにシンドンが答えた


「え? ちょっと待て・・・あいつそんなに振られてるのか?」


ヌルパラン高校のダンスグループ「ウルトラジュニア」のリーダーのヒチョルは

近隣の学校でも有名で芸能事務所からスカウトされたという噂のある「超イケメン」だった

いろんな学校に芸能人なみのファンクラブもあり、それなりにモテモテで

付き合ってほしいと言い寄る女の子は星の数ほどいる・・・という話だった

キボムはそれらの情報を思い出して首をかしげながら

「あいつ・・ナル入ってるけど性格はそんな悪くないし・・・なんでそんなに振られるの?」

「振られる理由はいつも同じなんだよ」

ドンヘはもったいぶって人差し指を鼻にあてながらキボムの方を向いて・・・


「美しすぎるから」と呟いた

え?

ヒチョルは昔から女性顔負けの美貌を誇っていた

なので言い寄ってくる女性はそれなりに自分に自信のある子ばかりで

並みの子達はファンクラブを作って満足をしている

そんな容姿に自信ある女の子がいざ付き合って見ると

自分よりも美しい顔が隣にいて、それも女性の自分よりも美しいのが男だという事に

ストレスを感じ・・・耐えきれなくなって、別れ話を持ち出す・・・・・


その話を聞いたキボムは「可哀そうに・・・100人・・・か」

そのキボムの様子を見てドンヘとシンドンも

「たしかに・・・100人続くと・・傷つくよな・・・」と呟いた

「今回は・・・ミス・コサン高校だったけど・・・3日しか持たなかったな」

「男は『美しさ』は邪魔になるだけなんだな・・・」キボムは空を仰ぎながら呟いた
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【ボム事件その後 2】



「ごめんなさい・・・やっぱりダメ」

ヒチョルは、またか・・・という顔をして黙って話を聞いている

「あなたが美しすぎて・・・私辛くて・・・もう一緒にいられないの」

女の子はヒチョルにそれだけ告げると

身をひるがえして走り去って行った・・・・



「また・・・フラれた・・・・」

それだけ呟くと気の抜けたように

ヒチョルは公園のベンチに座り込んだ


昔からこの美貌でちやほやされて

告白してくる女の子もたくさんいて

でも・・・・「美しすぎる」という理由でみんな自分から去って行く

あまりにもフラれる事が多いから自分でも何か欠点があるのかと

いろいろ悩んだり、話術がないのか・・といろいろ勉強したり

ヒチョルは高校の2年半を「女の子にもてるため」に費やしていた

なのに

いつも

フラれる理由は同じ

「美しすぎるから」



はぁ~今回はミス・コサン高校ですごく可愛い子だったのに・・・・

自分で好きでこの顔に生まれたわけではないのに・・・・

自分を知ってもらう前にいつもフラれてしまう・・・・

ヒチョルはさすがに凹んで座り込んでしまった


そこにドンヘからメールがきた

(100回目おめでとう~今日はフラれたお祝いだね~どこにいるの)

けっ・・・・情報早いな・・・盗撮でもされてんのか?

ドンヘ達はヒチョルがフラれると、お祝いと称して残念会をしてくれる

友達としてありがたいと感じるが、人ごとだから楽しんでいるのが見え見えだ

とりあえず今いる場所を送信すると

すぐにみんなで迎えに行くと返信がくる・・・・

ヒチョルは空に向かってため息をひとつ吐いた


その時


女性の金切り声と

パッシーンという音が聞こえてきた

何?


声の方を見ると

男性と女性で何か揉めているようだった

「別れ話のもつれ?」

女性が男性の頬を叩くと泣きながら走り去って行く・・・


男が女をフったのか・・・・俺と反対だな・・・

あれ・・・あいつ・・・どこかで見た事ある・・・

ヒチョルは頬を叩かれた男の顔を一生懸命思い出そうとした


あっ・・・ボム事件の時の被害者のハンギョンだ・・・


ハンギョンは何事もなかったかのように

公園の中にあるバスケットコートに戻って行く


ヒチョルは吸い寄せられるようにコートの金網のところまで歩いてきた

ハンギョンは中で仲間と一緒にバスケットを楽しんでいる


あ・・・いいな・・俺もあんな顔に生まれてたらよかったのに・・・カッコいいな・・・

ハンギョンのパス回しやシュートに

自分でも気付かないうちに見とれているヒチョル・・・

ダンクシュートが決まった時には完全にハンギョンだけを見つめていた

すると

急にハンギョンが自分の方を向いたので、二人の視線が合った


しばらく見つめあった後・・・ハンギョンがヒチョルに向かって微笑んだ

ヒチョルはビックリして視線を外して下をむく・・・


ドキン・・・

ヒチョルは自分の胸がドキドキするのを感じていた


何・・・これ・・・


「ヒチョル~!!!!!待たせたな~みんなでいつもの店に行こうぜ~」

シンドンの声にハッとしてあわてて

その場から皆の元に走り去って行った・・・






天使が舞い降りてきたのかと思った・・・・

ハンギョンは今目の前にいた人物をみてそう感じていた

視線を感じて振り向くと・・・そこにはとても美しい人が自分を見ていた

思わず微笑むと・・・その人は恥ずかしそうに頬を赤らめて下をむいた

なんて・・・綺麗な人なんだ・・・俺の事を見てたのか? あの人は・・・誰?


「ねえ・・・今いた子・・・誰か知ってる?」

ハンギョンはその人が走り去って行った方角を見たまま友達に聞いた

「ん? あの綺麗な子? ヌルパランのキム・ヒチョルだよ」

「え? キム・ヒチョルって・・・あのキム・ヒチョルのこと?

いろんな学校にファンクラブがあって・・・付き合った女の子は100人くらいって

俺・・・もっとチャらい奴だと思ってたけど・・・女の子にしか見えなかった」


「そう・・・あの美しい顔で・・あいつ可哀そうにフラれてばかりなんだよ」

「え?」

「さっきも見えてたけど・・今日はウチのミス・コサン高校にフラれてたぞ

理由は・・・女の子がさ・・自分より美しい顔してるから我慢ならないんだとさ」


「俺と・・逆だな・・・俺いまフったばかりだし・・叩かれたし」

ハンギョンはさっき叩かれた左頬をなでながら呟いた



キム・ヒチョル・・・・美人だ・・男なのか?・・・・でも俺のタイプだ・・・・


ヒチョルの顔が脳裏に焼きついて離れない・・・・・・

ハンギョンは自分が恋に落ちた事を自覚した
【ボム事件その後 3】


ヒチョル達がいつもの行きつけのトッポギ屋に着くと


「主役~おせーぞ!!!!!酒はNGだかんな・・・サイダーで乾杯♪

おばちゃん!!!!サイダー人数分とトッポギ・・ヨロシク♪」

すでに来ているカンインがその場を仕切っていた


ボム事件でいろいろあったが、事件後すっかりヒチョルとカンインは仲良くなっていた

今日もヒチョルがフラれた残念会があると聞きつけて

呼びもしないのに参加している

そしてカンインの隣にはキボムがニコニコしながら座っていた

「あれ? キボム・・珍しいな~今日は塾とかないの?」

ヒチョルが笑顔で問いかけると恥ずかしそうにキボムは

「うん・・・ヒチョルの記念すべき100回だからね・・・来たよ」

ドンヘを筆頭に シンドンにカンインそしてキボム・・・・

ヒチョルがフラれるごとに男の友情が深まって行く感じがする


「なんか・・・俺・・・フラれる度に男友達が増えて行く気がするけど・・・」

「そりゃそうさ・・・天は二物を与えずだぞ・・・お前に女の子みんな取られたら

俺達生きて行けないもんな・・・イケメンでもフラれるから俺達生きていけるんだよ」


シンドンのこの言葉にみんなで大笑いして、残念会はすごく盛り上がった



**********************************************************************************


「ハンギョン・・・まだ帰らないのか? 俺帰るから・・・またな」

「ああ・・・明日・・学校でな」

仲間が次々に帰宅していく中

ハンギョンはバスケットボールを手にしたままボーっとしていた

空はすっかり暗くなって、公園にも人はほとんどいない・・・


ハンギョンが夕方バスケットコートで出会った好みのタイプの美人・・・

それが男だった・・・・・


今までハンギョンは女の子にモテモテで困る事はなかった

しかしよく考えると自分から好きになって付き合った子はいない・・・

言い寄られて付き合っても、すぐに飽きて別れ話をハンギョンの方から切り出してしまう

そんな事の繰り返しだった


やっとめぐり合った理想のタイプの子・・・・

ヒチョルの姿を思い出すだけで心臓は破裂しそうに高鳴る・・・

でも・・・・相手は男だ・・・・どうやって付き合えばいいんだ・・・


さっきから思考は堂々巡り・・・・どうしたらいいのかの繰り返し・・・・


まずは・・・お友達からか?


あ゛ーっ

ハンギョンは頭を抱えるとその場に座り込んでしまった




すると

ガヤガヤと賑やかな話声がしてくる

男子学生が数人話しながらこっちに向かってきていた


あれ?

さっきヒチョルを呼びに来た太めの奴だ

え?

まさか・・・・



ハンギョンが座り込んでいるベンチの横を

ドンヘとシンドンとヒチョルの三人が楽しそうに話しながら通り過ぎようとした


ヒチョルの姿を認識したハンギョンはほとんど本能的に立ち上がった


「あの・・・・」


三人は一斉に振り向いてハンギョンを見た・・・・


「ヌルパランのキム・ヒチョル・・・・話があるんだけど」

【ボム事件その後 4】


ヒチョルは「初恋」がまだで「キス」もちゃんとした事がない・・・・

今回の残念会でみんなに知られてしまった事実

「だって・・・俺が好きになる前に沢山の女の子達が寄ってくるんだよ

そして・・・キスするに至る前にフラれてちゃうから・・・しょーがないじゃん」

半ば逆切れに近い状態でヒチョルは言いわけをした

残念会に集まったメンバーはヒチョルが見かけと違って純情なんだと知り

ますます彼に好意を持つようになった



トッポギ屋からの帰り道

ヒチョルはドンヘとシンドンにその事を蒸し返されて一生懸命言いわけをし

それがどんどん墓穴をほって・・・今も散々大笑いをされていた・・・

公園を通り抜ける時・・・

ヒチョルは夕方出会ったハンギョンの事を思い出して胸がドキドキする

そんな自分の気持ちを隠すようにドンヘとシンドンに冗談を飛ばし大爆笑を誘う・・・


すると・・・・



「あの・・・・」

突然後ろから声をかけられた

3人一斉に振り向くと

そこにハンギョンの姿があった

「ヌルパランのキム・ヒチョル・・・話があるんだけど」


「お前・・・コサン高校のハンギョン・・・ヒチョルに何用事あんだよ」

ドンヘが驚いて答える

「・・・・・・・・・・」

ハンギョンは思いつめた顔をしたまま黙っている

「俺に・・・用事? 何?」ヒチョルは緊張してハンギョンの顔を見つめる

それでもハンギョンは答えないので、ヒチョルはドンヘとシンドンに

「お前ら~先に帰ってて・・・俺だけに話あるみたいだから」と伝えた・・・


ヒチョルが怒るとめんどくさいのでドンヘとシンドンはしぶしぶ先に帰る・・・・

「俺に用事って何?」努めて冷静さを装いながらヒチョルは聞いた


ハンギョンは深呼吸をするとヒチョルに向かって

「俺と・・・付き合ってくれ・・・」

え?

今なんて言ったの・・・ヒチョルはハンギョンの話した言葉がすぐに理解できなかった

「俺・・・男だよ・・・分かるよね・・・」

ヒチョルは驚いてハンギョンの顔を見つめる・・・

「ヒチョルに・・・一目惚れした・・・」

ハンギョンは追い詰められたような顔して小さな声で呟いた・・・

ヒチョルはハンギョンのその瞳を正視できずに目をそらした


あっ!!!!!!!

その瞬間ヒチョルはハンギョンに抱きすくめられ

その唇を奪われた・・・・・



あまりの突然の事に抵抗すらできずヒチョルはハンギョンの腕の中でキスをされる

ハンギョンは自分でも予想できなかった行動に驚きながら

ヒチョルが抵抗しなかったのをいい事にその唇を味わっていた・・・・


ああ・・・柔らかくて・・・なんて・・・・・


その時


ガクン・・・・

突然ヒチョルの体が崩れる・・・ハンギョンは腕の中でヒチョルが脱力したのを感じて

あわてて唇をはなした・・・・・





ヒチョルはハンギョンの腕の中で気を失っていた


「ヒチョル~!!!!!!!!!」

ヒチョルの事が心配で隠れて様子を伺っていたドンヘとシンドンが飛び出してくる


「お前~ヒチョルに何したんだよっ!!!!!!!」


「なに・・・って・・・・キスした・・・」

「お前なんて事したんだよ~・・・こいつ・・・初恋もまだならキスもしたことないのに」

シンドンの説明にハンギョンは目を見開いて驚きを隠せなかった


「だって・・・・女の子とっかえひっかえで100人位と付き合ったって・・・噂が・・・・」

「チヤホヤはされてるけど・・・きちんと女の子と付き合った事ないんだよ・・いつもフラれてるし」


ハンギョンはヒチョルを見つめ、何かを決断したようにドンヘに向かって

「俺・・・家まで背負っていくから・・・ヒチョルの家を教えてくれないか?」といい

軽々とヒチョルを自分の背中におぶった


ドンヘとシンドンはもう何も言えず

ハンギョンの言うとおりに家まで案内することにした
【ボム事件その後 5】


「ハンギョン・・・お前さ・・ヒチョルに何言ったんだよ!!!!!」

気絶したヒチョルを背負ったハンギョンにむかって

ドンヘは非難するように言った・・・・


ドンヘの口調がきつかったので横のシンドンはハラハラしている

ドンヘをチラっと見てハンギョンは

「付き合ってくれ・・・って言った」


「お前!!!!!お前こそ女の子より取り見取りのくせに・・・・なんでヒチョルなんだよっ!!!」


「仕方ないだろう・・・気付いたら好きになってたんだから」








(ん・・・・

俺・・・どうしたんだ? ここなんか暖かい・・・・・)


ハンギョンの背中でヒチョルは目を覚ました

(ドンヘの怒鳴る声がする・・・)


「ヒチョルは男だぞっ!!!!!知ってて告白したのか?」


「男だろうが女だろうが関係ない・・俺はヒチョルが好きなんだ」

(!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

ハンギョンの声をきいて、むりやりキスをされて気絶した事を思い出した

突然ヒチョルは恥ずかしくなり、気絶したままの芝居をすることにした・・・・


そこまで言われるとドンヘも文句が言えない

気まずい雰囲気のままヒチョルの家に着いた

「ありがとう・・・俺が責任もって届けるから」

ハンギョンがシンドンからヒチョルのカバンを受け取ると

家のインターホンを押す・・・・

ドンヘは何か言いたそうだったがシンドンに止められて

仕方なく帰って行った


「はーい・・どなた?」

「すみませんヒチョル君の友達なんですが、彼貧血で倒れて・・・

おぶっているんですが・・玄関を開けてくれませんか?」


家のドアを女の人が開けてくれた・・・ヒチョルに似た姉のヒジンだった

「あらあら・・ごめんなさいね・・部屋まで連れてってくれる?」

ハンギョンの背中でヒチョルが姉にサインを送ったので

姉は取り乱すことなく平静に対応することができた


恥ずかしくてヒチョルはずっと気を失ったふりをしている

ハンギョンはそれに気付かずベットにヒチョルを寝かせると・・・


「ごめん・・俺・・自分でもどうしたらいいか分からなくて・・・

でも・・・ヒチョルを好きなのは本当だから・・・俺本気だから・・・」

泣きそうな顔をしてヒチョルの髪をなでる


「俺を嫌いにならないで・・・」

その言葉を呟いて

ハンギョンはそっとヒチョルの部屋から出て行った


ハンギョンが帰ると・・・ヒチョルは目を開けて

ハンギョンの告白を思い出す・・・・・


今までもその容姿から男の人からも告白されたこともあった

問題外って冷たく突き放していたのに・・・


でも・・・今は・・・・


俺・・・どうしたんだろう・・・

ハンギョンに背負われて・・それがすごく心地よかった

ハンギョンの笑顔に胸が痛いくらいドキドキする


一番驚いたのは・・・・突然キスされたのにもかかわらず

それが嫌じゃなかった・・・と言う事・・・・・

自分の気持ちが分からない・・・・

涙が溢れてくる・・・・


「ヒチョル・・お友達帰ったけど・・・」

姉がヒチョルの部屋に入ってきて泣いている姿をみて


「あんた・・・何があったの・・・」

ヒチョルは自分の気持ちを整理するために

姉に話を聞いてもらうことにした

黙って聞いていた姉は・・・・

「やっと・・・初恋? 今ごろ? 」

そう言うとケラケラと笑った


はつこい??????????

俺がハンギョンに・・・恋????????

ヒチョルはこの胸の痛みが「恋」なんだと初めて自覚した

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