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  SJ創作話


【月と子猫とハンギョン】 その1


残業で疲れた体を引きずりながら

ハンギョンは家路を急ぐ・・・・

先日付き合っていた彼女の二股が判明して別れたばかりで

仕事でもプライベートでもいい事がなかった

すっかり暗くなって人気のなくなった公園で

缶コーヒーを飲みながら

しばらくぼーっとしていた・・・・

そう言えば数日前にここの公園の入り口で

ぼろ雑巾のように汚くなっていた猫の死体を見つけ

可哀そうに思って公園の片隅に穴を掘って埋めてあげたっけ・・・

そんな事を思い出して埋めた場所に行って手を合わせていた


すると・・・・


にゃお・・・・


え?

ハンギョンの足元に何かが擦り寄ってきた

よーく見ると子猫だった・・・・


みゃお~

ハンギョンの顔を見ると子猫は嬉しそうに鳴いた


「お前もひとりなのか?」

そっと抱きしめると子猫はとても温かかった


子猫はハンギョンの瞳をまっすぐ見つめている・・・・

このまま公園に捨て置くわけにもいかず

ハンギョンは子猫を自分の家に連れて帰る事にした



家に着くと子猫をソファにそっと置く・・・

ハンギョンは頭を悩ませた

犬は飼った事はあるけれど、猫は初めてだ・・・

何をどうしたらいいのか・・・・・

とりあえず冷蔵庫からミルクを取り出し

皿にあけて子猫にあげる

子猫は嬉しそうにミルクをピチャピチャとなめ始めた


「お前よく見ると汚いな・・・猫って洗っていいのかな?」

タオルをお湯で浸して体を拭いてあげる

意外に子猫は嫌がらずに気持ちよさそうな顔をしていた

ドライヤーを軽くかけて乾かしてあげると・・・・

「お前・・・すごく美人さんだったんだな・・・」

公園で拾った猫は見違えるようになった

グレーの体に青い瞳・・・血統書でもついているような

とても美しい猫だった

美人と言われて子猫は「みゃあ」と鳴く

まるで人間の言葉が分かるように・・・・

ハンギョンは優しく微笑むと

子猫を優しく抱きしめる・・・・

子猫はハンギョンの腕の中で安心して眠った

「お前・・・俺と暮らすか?」

ハンギョンは自分のベットの中に子猫を入れて

潰さないようにそっと抱きしめながら自分も眠りに着いた



ハンギョンと子猫の奇妙な同居が始まった・・・・

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SJ創作話

【月と子猫とハンギョン】 その2


子猫を拾った翌日にハンギョンは

自宅で猫を飼っている同僚のヒョリンにアドバイスを求めた


猫好きで知られている彼女は仕事帰りに

必要なものを一緒に購入してくれると頼もしい返事をしてくれた


今朝は子猫はまだ眠っていたのでミルクだけ器に入れてきたが

ハンギョンは心配で仕事が手に着かなかった

子猫の温かさに心が癒されるように

昨夜はぐっすり眠れた・・・

仕事が終わると、いても経ってもいられずに

速攻でペットショップに走って行く・・・・

うわぁ・・・こんなに買うものがあるんだ・・・

ヒョリンと店員さんに言われるままにグッズと食べ物を購入して

ドキドキしながら帰宅をする


子猫はまだいるかな・・・まさか夢だったわけないよな・・・


ガチャリ・・・

部屋のドアを開けると


にゃあ~

子猫はハンギョンに向かって可愛い声で鳴く


「ごめんね・・お腹空いたよね・・待っててね」

にゃあ~

子猫に餌を与えている間に

ハンギョンはトイレとか寝床とかをセッティングする

子猫は餌を食べ終わると

ずっとハンギョンの後をついて歩いている

「猫って・・こんなんだったっけ? こいつは犬とおんなじだな・・・」

ハンギョンがシャワーを浴びている間もドアの前でじっと待っている

「お前・・・こんなとこで待ってたのか?」

人間の言う事が分かるみたいにハンギョンの顔をじっと見つめる

なんでこんなに可愛いんだろう・・・・

ハンギョンは子猫が愛おしくてたまらないという顔で見つめる

「お前・・・名前付けないとな・・・チビ・・チビはどうだ?」

子猫はハンギョンの顔をじっと見つめて・・・鳴かない・・・

くすっ・・・

「チビに決定だな・・・チビは俺の言う事が分かるみたいだな」

チビという名前が気に入らないのか、子猫は鳴かない

ハンギョンはますます可笑しくなってゲラゲラ笑った・・・・

子猫はツンとすまして毛づくろいを始めている

「今日からここがお前の寝床だよ」

ハンギョンはチビを猫用ベットにそっと置くと

自分のベットにもぐりこんだ・・・・

みゃあ・・・・みゃあ・・・

チビが小さい声で鳴く・・・

しばらく待っても鳴きやまない

みゃあ・・・みゃあ・・・・

まるでハンギョンを探しているような感じだった


まさか・・・俺をさがしてんのか?

ハンギョンはベットから抜け出すとチビの所に行く

チビはハンギョンの顔を見つめながら

みゃあ~みゃあ~と

まるで文句を言っているような感じで鳴き出した

そっと抱き上げると鳴きやむ

仕方ないな・・・

ハンギョンは自分のベットにチビを寝かすと

自分もその横で眠った・・・・


そんな生活が一週間続いた


SJ創作話

【月と子猫とハンギョン】 その3

ハンギョンと子猫の共同生活は一週間すぎた

職場でも子猫を飼っているという話は広まり

猫好きの同僚などと情報交換できるようになった

猫を飼った事のないハンギョンにとってはとてもありがたい事だった


今日も仕事を定時で終えるとそそくさと帰宅していくハンギョンを見て

上司も呆れて小言も言わなくなっている

「あいつ・・・失恋して落ち込んでいたのに・・次の相手は猫かよ・・・」

秋になってそろそろ夜は寒くなってきている

ぶるっ・・・

ハンギョンはそろそろコートが必要かな・・・と思いながら家路を急ぐ・・・

空にはとても奇麗な満月が輝いている

うわぁ・・・・きれいだなぁ・・・・

家の玄関を開けると


みやぁ~


子猫のチビがハンギョンを迎えに出てくる

「ただいま~お腹空いたよね・・・今ごはんあげるからね・・」

みやぁ~

子猫は嬉しそうにハンギョンを見つめて鳴く

ハンギョンも嬉しそうに子猫を抱き上げる

「チビ~寂しかったか?」

「・・・・・・・・・」

「チビ~どうした?返事はしないのか?」

絶対に俺の言葉が分かっているぞ・・・こいつ・・・

ハンギョンは子猫の顔を見ながら思う

チビというと絶対に鳴かないからだ

「そんなにチビは気に入らないか? ミイナ(美人)さん」

みやぁ~

美人というと子猫は嬉しそうに鳴いた・・・・

あまりのタイミングにハンギョンは笑いをこらえきれない

チビに餌をあげて自分はシャワーを浴びに風呂場に行った

すると・・・いつも外で待っているチビは今日は中に入ってくる

「猫って・・・フロに入るんだっけ? 入れていいのか?」

バスタブに湯をためて体を入れると

チビも入れろとにゃあ~にゃあ~鳴く

少しぬるめにしてハンギョンはチビと一緒にお風呂に入る事になった

風呂からあがると濡れたままチビは部屋を走り回る

ハンギョンはあわてて自分も裸のまま捕まえに走る・・・

やっと捕まえてドライヤーで乾かし・・・自分も急いで服を着る

「今日は満月が綺麗だぞ~」

テーブルを窓のそばに持ってきてハンギョンは満月を眺めながらビールを飲んだ

みやぁ~

チビが足元で鳴くのでテーブルの上に乗せてやった

つまみにしているチキンをチビが欲しがったので

骨に付いている部分を与えると

チビは骨と格闘しているように見えてハンギョンは笑いが止まらない

子猫がいるだけでこんなに優しい気持ちになれるんだな・・・

ハンギョンは満月をながめながらこの一週間を振り返って考えていた

すると

チビは骨と遊ぶのをやめて窓から外を見る・・・

にゃ~お~

満月の光を浴びながらいつもと違う鳴き方をしているチビ

ハンギョンは別に気にも留めずにその姿を眺めていた・・・

月の光を浴びている子猫の姿はとても美しかった・・・・

満月の夜は何かが起きそうな気がする・・・・・

突然チビがハンギョンの方に歩いてきた

腕によじ登ろうとするのでハンギョンはあわてて子猫を剥がす

「お前っ・・爪でてるじゃんか・・痛って~ぞ・・こらっ」

チビの顔に自分の顔を近づけて文句を言うと

ペロっ・・・

チビに口を舐められた

チビはハンギョンの顔をじっと見ている

ハンギョンは急にドキドキし始めた自分に驚いて

チビをテーブルの上に置いた


なんだ・・・今のは・・・チビはなんで俺の口を舐める???????


にゃあ~

チビはハンギョンの顔を見つめたままだ

ハンギョンはドキドキしている自分を隠しながらチビを抱きかかえると

ベットにもぐりこんだ・・・

明日は休みだ・・・俺は疲れているんだ・・・寝て起きれば元に戻る

自分に言い聞かせながら眠りに着くハンギョン・・・・


満月は時々とてつもないいたずらをする・・・・

それが自分の身に起ろうとは・・・知る由もないハンギョンだった・・・
  SJ創作話

【月と子猫とハンギョン】 その4

ううう~ん・・・・・

眩しい朝の光がハンギョンの顔をてらす

昨夜は満月を見るためにカーテンを引き忘れたんだっけ・・・

布団の中でもぞもぞうごいてもう一度寝ようとした時・・・

ん?

ハンギョンは何か違和感を感じて目をあけた・・・


目の前に人が寝ている・・・・

げっ???????

それも布団から出ている肩を見ると・・・・裸だ・・・・

ビックリして飛び起きたハンギョンは自分の体を確認した


よかった・・・パジャマ着ているし・・って誰だよこいつ!!!!!!!!

ハンギョンが横でバタバタしていたため眠っていた人はパッチリと目を開ける


ごくり・・・・

すごい美人だ・・・ハンギョンは思わず生唾を飲み込んでその人物を眺めた

不思議そうな顔をしてハンギョンを見つめるその人物

「お・・お・・・お前・・誰?」

「にゃ~お」

鳴いた本人も驚いて自分の姿を眺めて

「うぎゃあ~」と叫んだ・・・

ハンギョンはビックリして声も出ない・・・

「俺・・・俺・・・ニンゲンになった・・・」

え?

「お前・・・まさか・・・チビ?」

チビと聞いた人物はムッとした顔をして

ハンギョンを睨む

「チビ・・・」

返事をしない・・・・こいつはチビなのか?

「俺・・・その名前嫌い・・・チビじゃないもん」

やはりあの子猫のチビだ・・・・

混乱する中でハンギョンはなんとかその事を認識した

「そこの美人さん・・」

「ん?俺の事?」

にっこり笑いながらハンギョンを見つめる・・・とても美しい笑顔だ・・・

ごくり・・・

再度生唾を飲み込むハンギョン

やはりこいつは・・・子猫のチビとしか考えられない・・・

唖然としているハンギョンを無視してチビは自分の体をペロペロとなめ始めた

最初は左肩・・そして左腕・・・その舐める順番もチビと同じだ・・・

それよりも綺麗な顔をした美少年が全裸で体をペロペロしている

ハンギョンはその姿を正視できずに思わず

「服を着ろっ!!!!!」

近くにあった自分のスウェットを投げつける



いったい何が起きたというんだ・・・

あの子猫が・・・人間になった・・・そんな話誰も信じないけど・・

でも・・・事実なんだよな・・・

頭を抱えるハンギョンをよそに

子猫のチビは投げつけられたスウェットを眺めながら首をかしげている

なんとか穴に頭を突っ込んで見るが

上手く着られない

スウェットに遊ばれているようにもごもごしている姿を見て

ハンギョンは服の着せ方を教えてあげる・・・

なんとか着ると

「ハン・・ありがと・・・」と

ハンギョンに頭をすりすりしてきた

ドキン・・・


これから・・・こいつと生活していくのか・・・


ハンギョンはこれから起きるであろう事を考えて

おおきなため息をひとつつくと・・・

子猫であった少年の頭をなでながら

「チビと言う名前が嫌なら別の名前をつけないとな」

少年はニコニコしてハンギョンを見つめる

「チョル・・・・お前はチョルだな」


チョルとハンギョンの奇妙な同居はこうして始まった・・・
 SJ創作話

【月と子猫とハンギョン】 その5


拾ってきた子猫が美少年になっていた・・・

このあり得ない展開にハンギョンはパニック状態になりかけたが

チョルと名付けた少年があまりにも可愛らしく

いつの間にかすんなりとその事実を受け入れている自分に驚いた・・・

ぶかぶかのスウェットを着てぼさぼさの頭のチョルを眺めて・・・



これじゃ美しさが半減しているな・・・

今日はこれから買い物か・・・・


自分の持っている服の中で一番小さいものを選んで着換えさせ

2人で買い物に出かける・・・・

最初に美容院に行きぼさぼさの髪を綺麗にカットしてもらい

SPAOへ連れて行きユニセックスな服を選んでいくつか購入し

その場で可愛らしい服に着替えさせた・・・

すると

どころから見ても美少女にしか見えないチョルが誕生した

「俺・・・可愛い? 美人?」とハンギョンに向かって微笑むチョル・・・

ドキン・・・

ハンギョンの胸が甘く疼く・・・

チョルがハンギョンの腕をつかんで並んで歩く・・・

「おいっ・・・あまりきょろきょろするな!!!!」

胸のドキドキを気付かれないようにハンギョンは素っ気なく言う

「だって~ニンゲンの生活ってした事ないし・・面白そうなのばっかりだもん」

2人で店に入って必要なものを購入し

露天で食べ物を購入して仲良く食べたりしている


まるで・・・デートじゃないか・・・

ハンギョンは1人でドキドキが止まらず、横にいるチョルが気になって仕方ない

チョルは興味津津であちこちキョロキョロしている・・・

何かを見つけると

「うわ~これ・・・何?」

キラキラした瞳でハンギョンに質問をする

「ニンゲンの世界って・・・なんか楽しい」


まだレストランには入って食事をする事は無理そうなので

惣菜を買って家に帰宅した

家に戻っても興奮したままのチョルは床をゴロゴロ転がりながら

「俺・・・このままニンゲンでいられるのかな・・・」

ハンギョンも一番知りたい事だった

「チョルが人間でも子猫でもずっとウチにいればいいよ」

「あんた・・面白いニンゲンだよね・・俺の事普通に受け入れてるし」

ハンギョンが苦笑していると

「俺・・・あんたが大好きなんだ・・・」と

ハンギョンに抱きついて口をペロっとなめた・・・

え?

子猫の時も舐められている・・・もしかして・・これって・・・



キス?

美少女と間違うくらいの男の子・・・元は子猫だが・・から

大好きって・・・キスされて・・・

しかし確実にチョルに惹かれている自分の気持ちにも気付いているので

ハンギョンは、これからどうなるんだろう・・・と

自分の腕の中で甘えているチョルを抱きしめながら

複雑な思いを噛みしめていた・・・・


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