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 SJ創作話

【月と子猫とハンギョン】 その5


拾ってきた子猫が美少年になっていた・・・

このあり得ない展開にハンギョンはパニック状態になりかけたが

チョルと名付けた少年があまりにも可愛らしく

いつの間にかすんなりとその事実を受け入れている自分に驚いた・・・

ぶかぶかのスウェットを着てぼさぼさの頭のチョルを眺めて・・・



これじゃ美しさが半減しているな・・・

今日はこれから買い物か・・・・


自分の持っている服の中で一番小さいものを選んで着換えさせ

2人で買い物に出かける・・・・

最初に美容院に行きぼさぼさの髪を綺麗にカットしてもらい

SPAOへ連れて行きユニセックスな服を選んでいくつか購入し

その場で可愛らしい服に着替えさせた・・・

すると

どころから見ても美少女にしか見えないチョルが誕生した

「俺・・・可愛い? 美人?」とハンギョンに向かって微笑むチョル・・・

ドキン・・・

ハンギョンの胸が甘く疼く・・・

チョルがハンギョンの腕をつかんで並んで歩く・・・

「おいっ・・・あまりきょろきょろするな!!!!」

胸のドキドキを気付かれないようにハンギョンは素っ気なく言う

「だって~ニンゲンの生活ってした事ないし・・面白そうなのばっかりだもん」

2人で店に入って必要なものを購入し

露天で食べ物を購入して仲良く食べたりしている


まるで・・・デートじゃないか・・・

ハンギョンは1人でドキドキが止まらず、横にいるチョルが気になって仕方ない

チョルは興味津津であちこちキョロキョロしている・・・

何かを見つけると

「うわ~これ・・・何?」

キラキラした瞳でハンギョンに質問をする

「ニンゲンの世界って・・・なんか楽しい」


まだレストランには入って食事をする事は無理そうなので

惣菜を買って家に帰宅した

家に戻っても興奮したままのチョルは床をゴロゴロ転がりながら

「俺・・・このままニンゲンでいられるのかな・・・」

ハンギョンも一番知りたい事だった

「チョルが人間でも子猫でもずっとウチにいればいいよ」

「あんた・・面白いニンゲンだよね・・俺の事普通に受け入れてるし」

ハンギョンが苦笑していると

「俺・・・あんたが大好きなんだ・・・」と

ハンギョンに抱きついて口をペロっとなめた・・・

え?

子猫の時も舐められている・・・もしかして・・これって・・・



キス?

美少女と間違うくらいの男の子・・・元は子猫だが・・から

大好きって・・・キスされて・・・

しかし確実にチョルに惹かれている自分の気持ちにも気付いているので

ハンギョンは、これからどうなるんだろう・・・と

自分の腕の中で甘えているチョルを抱きしめながら

複雑な思いを噛みしめていた・・・・

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  SJ創作話

【月と子猫とハンギョン】 その4

ううう~ん・・・・・

眩しい朝の光がハンギョンの顔をてらす

昨夜は満月を見るためにカーテンを引き忘れたんだっけ・・・

布団の中でもぞもぞうごいてもう一度寝ようとした時・・・

ん?

ハンギョンは何か違和感を感じて目をあけた・・・


目の前に人が寝ている・・・・

げっ???????

それも布団から出ている肩を見ると・・・・裸だ・・・・

ビックリして飛び起きたハンギョンは自分の体を確認した


よかった・・・パジャマ着ているし・・って誰だよこいつ!!!!!!!!

ハンギョンが横でバタバタしていたため眠っていた人はパッチリと目を開ける


ごくり・・・・

すごい美人だ・・・ハンギョンは思わず生唾を飲み込んでその人物を眺めた

不思議そうな顔をしてハンギョンを見つめるその人物

「お・・お・・・お前・・誰?」

「にゃ~お」

鳴いた本人も驚いて自分の姿を眺めて

「うぎゃあ~」と叫んだ・・・

ハンギョンはビックリして声も出ない・・・

「俺・・・俺・・・ニンゲンになった・・・」

え?

「お前・・・まさか・・・チビ?」

チビと聞いた人物はムッとした顔をして

ハンギョンを睨む

「チビ・・・」

返事をしない・・・・こいつはチビなのか?

「俺・・・その名前嫌い・・・チビじゃないもん」

やはりあの子猫のチビだ・・・・

混乱する中でハンギョンはなんとかその事を認識した

「そこの美人さん・・」

「ん?俺の事?」

にっこり笑いながらハンギョンを見つめる・・・とても美しい笑顔だ・・・

ごくり・・・

再度生唾を飲み込むハンギョン

やはりこいつは・・・子猫のチビとしか考えられない・・・

唖然としているハンギョンを無視してチビは自分の体をペロペロとなめ始めた

最初は左肩・・そして左腕・・・その舐める順番もチビと同じだ・・・

それよりも綺麗な顔をした美少年が全裸で体をペロペロしている

ハンギョンはその姿を正視できずに思わず

「服を着ろっ!!!!!」

近くにあった自分のスウェットを投げつける



いったい何が起きたというんだ・・・

あの子猫が・・・人間になった・・・そんな話誰も信じないけど・・

でも・・・事実なんだよな・・・

頭を抱えるハンギョンをよそに

子猫のチビは投げつけられたスウェットを眺めながら首をかしげている

なんとか穴に頭を突っ込んで見るが

上手く着られない

スウェットに遊ばれているようにもごもごしている姿を見て

ハンギョンは服の着せ方を教えてあげる・・・

なんとか着ると

「ハン・・ありがと・・・」と

ハンギョンに頭をすりすりしてきた

ドキン・・・


これから・・・こいつと生活していくのか・・・


ハンギョンはこれから起きるであろう事を考えて

おおきなため息をひとつつくと・・・

子猫であった少年の頭をなでながら

「チビと言う名前が嫌なら別の名前をつけないとな」

少年はニコニコしてハンギョンを見つめる

「チョル・・・・お前はチョルだな」


チョルとハンギョンの奇妙な同居はこうして始まった・・・
SJ創作話

【月と子猫とハンギョン】 その3

ハンギョンと子猫の共同生活は一週間すぎた

職場でも子猫を飼っているという話は広まり

猫好きの同僚などと情報交換できるようになった

猫を飼った事のないハンギョンにとってはとてもありがたい事だった


今日も仕事を定時で終えるとそそくさと帰宅していくハンギョンを見て

上司も呆れて小言も言わなくなっている

「あいつ・・・失恋して落ち込んでいたのに・・次の相手は猫かよ・・・」

秋になってそろそろ夜は寒くなってきている

ぶるっ・・・

ハンギョンはそろそろコートが必要かな・・・と思いながら家路を急ぐ・・・

空にはとても奇麗な満月が輝いている

うわぁ・・・・きれいだなぁ・・・・

家の玄関を開けると


みやぁ~


子猫のチビがハンギョンを迎えに出てくる

「ただいま~お腹空いたよね・・・今ごはんあげるからね・・」

みやぁ~

子猫は嬉しそうにハンギョンを見つめて鳴く

ハンギョンも嬉しそうに子猫を抱き上げる

「チビ~寂しかったか?」

「・・・・・・・・・」

「チビ~どうした?返事はしないのか?」

絶対に俺の言葉が分かっているぞ・・・こいつ・・・

ハンギョンは子猫の顔を見ながら思う

チビというと絶対に鳴かないからだ

「そんなにチビは気に入らないか? ミイナ(美人)さん」

みやぁ~

美人というと子猫は嬉しそうに鳴いた・・・・

あまりのタイミングにハンギョンは笑いをこらえきれない

チビに餌をあげて自分はシャワーを浴びに風呂場に行った

すると・・・いつも外で待っているチビは今日は中に入ってくる

「猫って・・・フロに入るんだっけ? 入れていいのか?」

バスタブに湯をためて体を入れると

チビも入れろとにゃあ~にゃあ~鳴く

少しぬるめにしてハンギョンはチビと一緒にお風呂に入る事になった

風呂からあがると濡れたままチビは部屋を走り回る

ハンギョンはあわてて自分も裸のまま捕まえに走る・・・

やっと捕まえてドライヤーで乾かし・・・自分も急いで服を着る

「今日は満月が綺麗だぞ~」

テーブルを窓のそばに持ってきてハンギョンは満月を眺めながらビールを飲んだ

みやぁ~

チビが足元で鳴くのでテーブルの上に乗せてやった

つまみにしているチキンをチビが欲しがったので

骨に付いている部分を与えると

チビは骨と格闘しているように見えてハンギョンは笑いが止まらない

子猫がいるだけでこんなに優しい気持ちになれるんだな・・・

ハンギョンは満月をながめながらこの一週間を振り返って考えていた

すると

チビは骨と遊ぶのをやめて窓から外を見る・・・

にゃ~お~

満月の光を浴びながらいつもと違う鳴き方をしているチビ

ハンギョンは別に気にも留めずにその姿を眺めていた・・・

月の光を浴びている子猫の姿はとても美しかった・・・・

満月の夜は何かが起きそうな気がする・・・・・

突然チビがハンギョンの方に歩いてきた

腕によじ登ろうとするのでハンギョンはあわてて子猫を剥がす

「お前っ・・爪でてるじゃんか・・痛って~ぞ・・こらっ」

チビの顔に自分の顔を近づけて文句を言うと

ペロっ・・・

チビに口を舐められた

チビはハンギョンの顔をじっと見ている

ハンギョンは急にドキドキし始めた自分に驚いて

チビをテーブルの上に置いた


なんだ・・・今のは・・・チビはなんで俺の口を舐める???????


にゃあ~

チビはハンギョンの顔を見つめたままだ

ハンギョンはドキドキしている自分を隠しながらチビを抱きかかえると

ベットにもぐりこんだ・・・

明日は休みだ・・・俺は疲れているんだ・・・寝て起きれば元に戻る

自分に言い聞かせながら眠りに着くハンギョン・・・・


満月は時々とてつもないいたずらをする・・・・

それが自分の身に起ろうとは・・・知る由もないハンギョンだった・・・
SJ創作話

【月と子猫とハンギョン】 その2


子猫を拾った翌日にハンギョンは

自宅で猫を飼っている同僚のヒョリンにアドバイスを求めた


猫好きで知られている彼女は仕事帰りに

必要なものを一緒に購入してくれると頼もしい返事をしてくれた


今朝は子猫はまだ眠っていたのでミルクだけ器に入れてきたが

ハンギョンは心配で仕事が手に着かなかった

子猫の温かさに心が癒されるように

昨夜はぐっすり眠れた・・・

仕事が終わると、いても経ってもいられずに

速攻でペットショップに走って行く・・・・

うわぁ・・・こんなに買うものがあるんだ・・・

ヒョリンと店員さんに言われるままにグッズと食べ物を購入して

ドキドキしながら帰宅をする


子猫はまだいるかな・・・まさか夢だったわけないよな・・・


ガチャリ・・・

部屋のドアを開けると


にゃあ~

子猫はハンギョンに向かって可愛い声で鳴く


「ごめんね・・お腹空いたよね・・待っててね」

にゃあ~

子猫に餌を与えている間に

ハンギョンはトイレとか寝床とかをセッティングする

子猫は餌を食べ終わると

ずっとハンギョンの後をついて歩いている

「猫って・・こんなんだったっけ? こいつは犬とおんなじだな・・・」

ハンギョンがシャワーを浴びている間もドアの前でじっと待っている

「お前・・・こんなとこで待ってたのか?」

人間の言う事が分かるみたいにハンギョンの顔をじっと見つめる

なんでこんなに可愛いんだろう・・・・

ハンギョンは子猫が愛おしくてたまらないという顔で見つめる

「お前・・・名前付けないとな・・・チビ・・チビはどうだ?」

子猫はハンギョンの顔をじっと見つめて・・・鳴かない・・・

くすっ・・・

「チビに決定だな・・・チビは俺の言う事が分かるみたいだな」

チビという名前が気に入らないのか、子猫は鳴かない

ハンギョンはますます可笑しくなってゲラゲラ笑った・・・・

子猫はツンとすまして毛づくろいを始めている

「今日からここがお前の寝床だよ」

ハンギョンはチビを猫用ベットにそっと置くと

自分のベットにもぐりこんだ・・・・

みゃあ・・・・みゃあ・・・

チビが小さい声で鳴く・・・

しばらく待っても鳴きやまない

みゃあ・・・みゃあ・・・・

まるでハンギョンを探しているような感じだった


まさか・・・俺をさがしてんのか?

ハンギョンはベットから抜け出すとチビの所に行く

チビはハンギョンの顔を見つめながら

みゃあ~みゃあ~と

まるで文句を言っているような感じで鳴き出した

そっと抱き上げると鳴きやむ

仕方ないな・・・

ハンギョンは自分のベットにチビを寝かすと

自分もその横で眠った・・・・


そんな生活が一週間続いた


  SJ創作話


【月と子猫とハンギョン】 その1


残業で疲れた体を引きずりながら

ハンギョンは家路を急ぐ・・・・

先日付き合っていた彼女の二股が判明して別れたばかりで

仕事でもプライベートでもいい事がなかった

すっかり暗くなって人気のなくなった公園で

缶コーヒーを飲みながら

しばらくぼーっとしていた・・・・

そう言えば数日前にここの公園の入り口で

ぼろ雑巾のように汚くなっていた猫の死体を見つけ

可哀そうに思って公園の片隅に穴を掘って埋めてあげたっけ・・・

そんな事を思い出して埋めた場所に行って手を合わせていた


すると・・・・


にゃお・・・・


え?

ハンギョンの足元に何かが擦り寄ってきた

よーく見ると子猫だった・・・・


みゃお~

ハンギョンの顔を見ると子猫は嬉しそうに鳴いた


「お前もひとりなのか?」

そっと抱きしめると子猫はとても温かかった


子猫はハンギョンの瞳をまっすぐ見つめている・・・・

このまま公園に捨て置くわけにもいかず

ハンギョンは子猫を自分の家に連れて帰る事にした



家に着くと子猫をソファにそっと置く・・・

ハンギョンは頭を悩ませた

犬は飼った事はあるけれど、猫は初めてだ・・・

何をどうしたらいいのか・・・・・

とりあえず冷蔵庫からミルクを取り出し

皿にあけて子猫にあげる

子猫は嬉しそうにミルクをピチャピチャとなめ始めた


「お前よく見ると汚いな・・・猫って洗っていいのかな?」

タオルをお湯で浸して体を拭いてあげる

意外に子猫は嫌がらずに気持ちよさそうな顔をしていた

ドライヤーを軽くかけて乾かしてあげると・・・・

「お前・・・すごく美人さんだったんだな・・・」

公園で拾った猫は見違えるようになった

グレーの体に青い瞳・・・血統書でもついているような

とても美しい猫だった

美人と言われて子猫は「みゃあ」と鳴く

まるで人間の言葉が分かるように・・・・

ハンギョンは優しく微笑むと

子猫を優しく抱きしめる・・・・

子猫はハンギョンの腕の中で安心して眠った

「お前・・・俺と暮らすか?」

ハンギョンは自分のベットの中に子猫を入れて

潰さないようにそっと抱きしめながら自分も眠りに着いた



ハンギョンと子猫の奇妙な同居が始まった・・・・

【ニアミス~ヒチョルside~】


ヒチョルはホンギからドライブの誘いを受けた

メンバーはジョンモにジョンフンにホンギ・・・

いつも仲良くつるんで遊んでいる弟達だ


最近体調も良いのでヒチョルはドライブを楽しみにしていた



自分が精神的な病気になるとは夢にも思っていなかったヒチョルは

病気をしてから友人達やメンバーのありがたみを強く感じている

みんな暖かく自分を受け入れてくれて・・・心配もたくさんしてもらった

昔は自分でも我儘で嫌な奴だったと思う・・・

ホンギなんかは「兄さん♪兄さん♪」と昔よりもくっついてくる・・・

ウザイと感じる時もあるけれど・・・そんな今の状態が嬉しかったりする・・・

車に乗り込んでみんなでワイワイ騒ぎながらドライブに出発した

途中ジョンフンの携帯が鳴った

すると・・・ジョンフンが金浦空港に寄ってほしいと言いだした

無くしたと思ったものが落し物として空港の拾得物事務所に届いている・・・との事だった

金浦空港の駐車場に車を停めるとジョンフンは走って事務所に向かった・・・・






ハンギョンは迎えに来たエージェントの車にマネージャーと乗り込むと

サングラスを外して空を見上げた・・・・

「いい天気だ・・・」

この街にヒチョルがいるのかと思うと会いたくて仕方がないが

ヒチョルの携帯番号が代わり連絡がとれなくなっている現状を考えると

怖いという気持ちもわいている・・・

ヒチョルの事だから・・・俺なんか忘れて仲間とワイワイやってるのかも・・・

そんな考えが頭をよぎる・・・余計連絡なんてとれない・・・

「ヒチョル・・・」ハンギョンは空を仰ぎながら、思いのたけを込めて呟く・・・・





え?

車の中から空を見ていたヒチョルの耳にハンギョンの声が聞こえたような気がした

目じりをさげてニッコリ微笑みヒチョルを抱きしめるハンギョン・・・

そんな姿を思い出してヒチョルは胸が痛くなる・・・

「・・・ン・・ギョ・・・ン」

ヒチョルの瞳から涙がぽろぽろこぼれおちる・・・

ホンギが驚いて

「ヒチョル兄さん!!!どうしたの?」ときくと・・・

「今・・・ハンギョンが俺を呼んだ・・・」

ホンギが泣きそうな顔をして自分を見ている

病気が完治していないって思われたんだな・・・

でも・・・今・・・ハンギョンの声がした・・・絶対に・・・


この空はハンギョンの所にも続いてるんだ・・・

会いたい・・・

くそっ・・・涙が止まらない・・・・


ヒチョルがぽろぽろ涙をこぼしているとホンギが優しくティシュで拭いてくれた

「サンキュ・・・大丈夫だから・・ちょっと思い出し泣き・・・」

ヒチョルのこの言葉にホンギはほっとした顔をする


空港事務所に行っていたジョンフンも戻ってきて

運転手のジョンモが「出発するよ~ヒチョル兄さん!!!

いつまでもハンギョンさんの事考えてんじゃないの」と一喝される

「悪~りいな・・・なんか涙とまんなくなっちゃったよ」と

泣き笑いの顔で皆に謝ったヒチョル・・・・・

「どこに連れて行かれるの~? まだ行き先聞いてないよ~」

ジョンフンが不安そうに言うと

「俺様の気分次第~」というジョンモに


突然「ジョンモ~お前~いつからそんなに偉くなったんだ~? あ~ん?」


あ・・・

車の中のみんながいっせいに振り向く・・・


ヒチョル兄さん・・・いつもの兄さんに戻ってる・・・・


メンバーみんな嬉しそうにヒチョルの顔を見つめた


ヒチョルもいつもの「ヒニムスマイル」でそれに答える



もうヒチョル兄さんは大丈夫だ・・・・


「しゅっぱーつ」ホンギの嬉しそうな声とともに

車は金浦空港の駐車場を後にした・・・・
【ニアミス~ホンギside~】


僕の大好きなヒチョル兄さんが病気になった

鬱・・・兄さんの性格からは想像もできない病気

その時僕は日本デビューを控えていて、日本で活動していた


僕からの電話やメールに一切返信してくれなくなった兄さんに

変だと気付くのに時間はかからなかった

いつも必ず返信してくれる兄さんだったから・・・


SJのドンヘに連絡すると部屋に閉じこもって鬱状態になっていると聞かされた

兄さんの所に飛んでいきたいのに行けない・・・悔しくて涙が出た・・・

ソウルに残っている共通の友達にSOSの電話をかけて

ヒチョル兄さんをなんとかしようと皆で頑張った・・・・


そしてあれから数カ月・・・ヒチョル兄さんも精神的に安定してきて

仕事も始めて・・・・僕はやっと安心できるようになった・・・


仲間内でのドライブにヒチョル兄さんが久々に参加してくれて

今日はとても楽しい一日になりそうな予感が僕はしていた・・・・・





「え~なんで今から金浦空港に行くんだよ~」

ジョンフンが突然空港に寄ってほしいと言いだしたので

運転していたジョンモが文句を言った

「落し物が見つかったんだ・・・・」

ジョンフンが仲良くしてもらった日本のギタリストからもらった

とても大事にしているピックを落としてしまったと

すごく落ち込んでいた・・・・・

その落し物が見つかったと連絡が来たのだった

「見つかってよかったじゃん♪早くとってこいよ」

金浦空港の駐車場に車を停めて、ホンギが言うと

ジョンフンは車を降りて走って行った

「今日は天気いいなぁ~」

ヒチョルは嬉しそうに車の窓から外を眺めている・・・・

まだ病気をする前までには戻ってないけれど

だいぶ元気になってきたな・・・

ホンギは笑顔のヒチョルを見て嬉しくなった


あ・・・

空を見上げていたヒチョルが何かを呟いた

「・・・ン・・・ギョ・・・ン」

ホンギが振り向くと

ヒチョルの瞳からポロポロと涙が落ちてきた

「ヒチョル兄さん!!!!どうしたの?」

「今・・ハンギョンが俺を呼んだ・・・」

「ヒチョル兄さん!!!!!大丈夫? ハンギョンさんは中国だよ!!!!」

ジョンモが諭すようにヒチョルに言う

ヒチョルは空を見上げたまま涙を流し続けている

まだ完治していないんだ・・・


ヒチョルのそんな姿を見てホンギは怒りがこみ上げてくる

僕たちの大好きなヒチョル兄さんを自分のものにしておきながら

あっさりと捨てて行ったハンギョン・・・・・

「あいつ絶対に許せね~今度会ったら絶対に一発殴ってやる」

ジョンモに向かってホンギは宣言する・・・が・・・

毎回の事なのでジョンモも笑いながら受け流す・・・


どんなに兄さんを思っても兄さんの心の中には1人しかいない

僕たちがどんなに尽くしても

ハンギョンが笑顔で両手を広げてヒチョルの前にたっているだけで

ヒチョルは全てを投げ捨ててその腕の中に飛び込んでいくだろう・・・

だから余計にホンギは悔しくて仕方ない・・・

でも

ヒチョル兄さんが笑顔でいてくれるなら・・・・自分はそれでいい・・・

笑顔のためなら何でもしてあげたい・・・

ホンギはティシュを取り出すとヒチョルの涙をやさしく拭いた・・・・
2011.11.18 ニアミス
【ニアミス】

ハンギョンは中国でソロアルバムを作成する事になった

曲もあがってきて、MVを撮影しようという話になり

韓国のエージェントに撮影を頼む事になった・・・・・


SMとの裁判の事もあり韓国への入国はあまり気が進まなかったが

いいものを作るという事で自分を納得させてきた・・・・


それに・・・ヒチョルとまだ連絡もとれていないのも

ハンギョンを憂鬱にさせる要因となっている・・・・


(ヒチョル・・・携帯番号変えたんだ・・・)


今回の滞在はMVの撮影ギリギリのスケジュールなので

フリーの時間はない・・・ヒチョルと連絡をとる事も出来ないだろう・・

それでもハンギョンはヒチョルと同じ国にいるという事に

嬉しくて顔がゆるんでしまう・・・・

サングラスで隠しているけど・・・多分・・目じりも下がってるんだろう・・・


ハンギョンとマネージャーは金浦空港に着くと人目に着かないように

迎えの車の待つ駐車場へと向かった・・・・・





ヒチョルはホンギに誘われて

ジョンモとジョンフンと一緒にドライブを楽しんでいた・・・・

途中でジョンフンが金浦空港に用事があるから寄ってくれと

運転手のジョンモに頼む

「フニ~空港に何の用があんの?」ヒチョルが不思議そうに聞くと

「数日前に帰国する時に落し物して・・それが届いているって」

「なに落としたの?」

「ピック・・・ケースごと・・・」

「もしかして?日本のギタリストさんから貰った奴?」

ジョンモがその話に食いついてしばらくはその話で盛り上がる

空港の駐車場に車を停めると

ジョンフンは空港の事務所に向かって走って行った・・・・




拾得物受け取り窓口に行き、書類にサインをしてジョンフンは事務所から出てきた



あれ?


前を歩く2人組を見てジョンフンは思わず足がとまった・・・・


もしかして・・・ハンギョンさん・・・・・なんで今・・ここにいるの?


柱の陰に隠れるようにしてジョンフンはハンギョンの様子をうかがった・・・

プライベートではなさそうだし・・仕事???・・・なんで?・・・

ハンギョン達2人は迎えに来た人達と一緒に車に乗り込んで去って行った・・・



どうしよう・・・教えた方がいいのかな・・・黙っていた方がいいのかな・・・

ジョンフンは1人で悶々としながらみんなの待つ車に戻って行った


車に戻るとヒチョルが泣いていた

大きな瞳からぽろぽろと大粒の涙を流している

ジョンフンは驚いてホンギに理由を尋ねると

「急に泣きだしたんだ・・・まだ完治してないのかな・・・・

気持ちが不安定になったみたいだね・・・・」

「悪い・・・みんな・・・大丈夫だから・・自分でもなんで涙でんのか・・

分かんないんだ・・・」

ヒチョルが目を真っ赤にして皆に謝る・・・・

病気をする前までは「謝る」という言葉はヒチョルの辞書にはなかったはずだった

ジョンモは

「出発するよ~ヒチョル兄さん!!!!!いつまでもハンギョンさんの事考えんじゃないの」

「うん・・・急に思い出したら涙が止まらなくなった・・・悪~い」

ヒチョルは無理やり笑顔をつくる・・・



ヒチョル兄さんはハンギョンの存在を感じたんだ・・・・

ジョンフンは、さっき自分がハンギョンを見た事を思い出して驚いた・・・

愛している人の存在を魂で感じ取ることができるんだろうか・・・・

でもヒチョル兄さんは本能の人だから・・・多分感じたんだ・・・・

さっきから黙っているジョンフンの顔をホンギが心配そうに覗きこむ

「フニ? どうした?」

はっとしてジョンフンはホンギの顔を見つめてあわてて笑った

「どこに連れてってもらえるのかな~ドライブ盛り上がって行こうね~」


ジョンフンはハンギョンがソウルにいることをヒチョルには話さないでおこう・・・

とりあえず今日は一日

ヒチョル兄さんが楽しんでくれるように盛り上げよう・・・と決心した

2011.11.16 信じている
【信じている】

ハンギョンが帰国し訴訟を起こし

2009年の暮は芸能記者に追いかけられたスーパージュニア

メンバーはみんな口を閉ざしコメントを出さなかった

ヒチョルとイトゥク以外は寝耳に水だったメンバー

それまでのハンギョンの辛い立場を身近に見ている分

余計な事は言わなかった

キュヒョンがツイッターでコメントを残し波紋を起こしたが

じっと耐えているヒチョルの姿を見るとそれ以上話題にはしなかった・・・・


帰国したハンギョンは

中国でのインタビューで

韓国での自分の扱いがいかにひどかったのかを述べている・・・・・

そんな動画をイトゥクは見つけてしまい・・・・見てしまった・・・

自分達の知っているハンギョンではなかった・・・・

「ヒチョルには見せられないな・・・」

PCの前で苦虫をつぶしたような顔のイトゥクにヒチョルは気付き声をかける

「ジョンス・・・見ない方がいいよ・・・ハンギョンが本気で言ってるのか分からないし」

え・・・ヒチョル・・・お前・・・・

イトゥクはヒチョルがすでに知っている事に驚きを隠せなかった・・・

その後ハンギョンの韓国批判とも言える内容の記事があがり

今まで応援していた韓国のファンの態度も硬化していく

裁判のおかげで中国本土でのMの活動が制限されるのではないか・・・

そんな事も全てハンギョンのせいにされていた

イトゥクはだんだん精神的に追い詰められていくヒチョルを目の当たりにし

ハンギョンに対して初めてマスコミを通じてコメントを残す

「席はいつでも空けてあるから・・・」と・・・

そんな時に謹慎中のカンインからイトゥクに電話がきた

「ジョンス・・・大丈夫か・・・マスコミにあまり振り回されるなよ」

「・・・・・・・」

「インタビューも記事もいくらでも内容は編集できるんだぞ・・・・

どこかの国の都合のいいように編集されている可能性だって考えてみろ・・・

ヒチョルは・・・鬱はどうなった?」

「ん・・・なんとか精神的にも落ち着いてきたよ・・仕事もできるようになったし

ヤングストリートの復帰の仕事も入りそうだし・・・ただ・・・・

ハンギョンと連絡とれなくなったのが効いてるみたいだね・・・・」

「こんな時・・・悪いな・・何の役にもたてず・・・入隊まで決まって・・・」

カンインは酒気帯び運転で逮捕され・・・そのまま謹慎から兵役に行くという

事務所からの指示を受けていた・・・

「最後のファンミで挨拶させるって・・・マネージャーが言ってたよ・・・」

カンインとの電話を切るとイトゥクはヒチョルの部屋を訪ねた・・・・

ヒチョルの手には子猫が乗っている

「ヒチョル・・・それ・・・」

「うん・・・こいつ・・・ベンジンっていうんだ・・・今日から俺の家族」

ヒチョルは子猫にキスをすると・・・子猫から視線を外さずにイトゥクに

「俺大丈夫だから・・・ハンギョンのインタビューや記事見ても・・・

俺達の今までを否定するような内容でも・・・大丈夫だから・・・・・」と言った

「ヒチョル・・・・」

「俺・・・ハンギョンを信じてるからさ・・・本人の口から俺に向かって言われた事以外は

本気にしない事にした・・・ただ・・・」

「・・・ただ?」

「連絡とれなくて声が聞けないのが・・・辛いけど・・・」

イトゥクはヒチョルの芯が強い事を改めて思い知らされた・・・

「俺達は赤い糸で繋がってるんだ・・・だから連絡とれなくても

いつか・・・どこかで・・・きっと会える・・・・・」

「・・・・・」

「信じてる・・・・愛しているから・・・」

ヒチョルの頬を一筋の涙が伝い落ちる・・・・

イトゥクはそんなヒチョルを優しく見つめていた
2011.11.12 デート
【デート】

今日は予定されていた撮影が

機材の到着の遅れから夜の撮影に変更となった

それに伴い午前中はフリーとなった・・・

「予定の時間にこのスタジオ集合!!!!遅刻は厳禁だからね~」

イトゥクの言葉にみんな喜んでそれぞれ好きなとこに散って行く・・・

「ハンギョン・・・俺・・・買い物行きたいから付き合って♪」

ヒチョルがハンギョンの上着をひっぱって囁いた・・・

ハンギョンはそんなヒチョルの仕草ひとつにもドキンとする

ヒチョルが怪我から復帰して初めての仕事だったので

ハンギョンは自分が杖代わりになるつもりで

ぴったりと側についている・・・・・

「うん・・どこ行くの? ヒチョルの好きなあの店?」

「うん・・・」



ハンギョンはヒチョルと並んで歩き始めた


(あれ?

なんか今までと違う感じ・・・)



ヒチョルがハンギョンの右側を半歩下がってついてくる・・・


(そうか・・・今までは2人で歩いてもヒチョルが前を歩いていた・・・)


今は・・・お互いの気持ちが通じ合って恋人同士となっている・・・

(腕を組んだり手をつないだりは出来ないか・・・・恋人同士なのに)

ハンギョンが残念そうにため息をつく・・・


え?


ヒチョルがハンギョンの右腕を掴んできた

ヒチョルの掴んだ場所がすごく熱く感じる・・・

胸の鼓動が激しくなる・・・・息が苦しい・・・・

ハンギョンは自分がドキドキしているのを隠すように

ヒチョルの方を振り向いた

「なに?」

ヒチョルは少し恥ずかしそうに笑いながらハンギョンを見る



うわぁ・・・・可愛い・・・・


「なんか・・・デートみたいだね」

ハンギョンの言葉にヒチョルは凄く嬉しそうに微笑んだ


その微笑みにもうハンギョンは目じりが下がってニヤケてしまう・・・



お店に着くと・・・・

ヒチョルは楽しそうにアクセサリーを見つめ始める

「ハンギョン♪こっちに来て~」

呼ばれて行くとヒチョルはピアスを手にしていた

見ると、天使の羽根の形のピアスだった・・・

「これ可愛い~♪ お前に似合いそう~♪」

ハンギョンは少し照れながら微笑む・・・・

お揃いのデザインで指輪もあったので今度はハンギョンが

「こっちはヒチョルの細い指にピッタリだね」

ヒチョルの指にはめてみるととてもよく似合った・・・・

2人はお互いへのプレゼントを購入することになった


スタジオに戻る途中でカフェでお茶をしながら

お互いにプレゼントを交換する

(あ~これは明らかにデートだ・・・・)

ハンギョンは嬉しくて顔が崩れっぱなし

それを見たヒチョルが嬉しそうに笑いながら

「次のデートは・・・俺・・映画がいいなぁ♪」

想いが通じて恋人同士となってデートできて・・・

ハンギョンは幸せすぎて怖いくらいだった

「うん・・・ヒチョルの見たい映画なんでもいいよ」

まだぎこちない感じの恋人達は

お互いの顔を見つめながら嬉しそうに微笑んだ・・・・



2011.11.08 休暇
【休暇】

スーパージュニアは SM TOWNのニューヨーク公演が終了すると

まとまった休暇をもらえる事になった

デビュー6周年も間近ということで

メンバーそれぞれが久々の休暇にワクワクしている

リビングでイトゥクがグァムのパンフレットを見ていると

勤務から戻ってきたヒチョルが声をかけてきた

「いいな~俺も休暇欲しいな~」

「ヒチョルは休暇になるまえに兵役になっちゃったもんね」

「グァムでのんびりすんの?誰と行くの?」

用意されている夕食を食べながらヒチョルが聞いてきた・・・・

「ん~グァムかサイパンどっちかで・・・今回はドンヘと・・・母親つき」

「え? 母さん付き? それぞれの?」

「去年の休暇さ~ヨーロッパに行ったじゃん・・・俺・・

母親がさ~どこか連れて行けってうるさくて・・・

どうもドンヘの母さんと共同戦線を結んだっぽいんだよ」

苦笑しながらイトゥクは話し始める

「ヒョクチェんとこもさ~去年の件で文句言われて・・・

今年は家族旅行でヨーロッパだって・・・姉貴も付いてくるんだと・・・

あとギュもヨーロッパ方面に行くって言ってたな~」

「ヒョクチェ4人分の旅費だすんか・・・大変だな・・・

ギュはどうせ1人旅だろうな・・・いつもの事か・・・・

みーんないない間・・・俺ひとりか・・・・俺もどこか行きたい・・・」

「ヒチョルだったらドコに行きたい?」

「今の気分なら南の島・・・ハワイでもバリでも・・・のんびりしたい」

それを聞いたイトゥクは一瞬・・・・

ヒチョルとハンギョンが仲良くビーチでいちゃついている姿を連想した・・・

ハワイ・・・バリ・・・新婚旅行か・・・・全く・・・

ヒチョルも同じ事を考えていたようで、遠い目をしながら顔がニヤケている

「お前・・・またハンギョンの事でも考えてんだろ・・二人でビーチでいちゃつきたいとか・・」

ビンゴだったようで・・・ヒチョルの頬がさっと赤くなった・・・

「うるせー別にいいだろうっ!!!!!誰と行っても想像だけなんだから・・・どうせ韓国から出られないし・・・」

「そういえばジョンウンやリョウク、シンドンは戻ってくるってさ・・・・

韓国でのんびりするんじゃないのかな~」

「ふーん」 ヒチョルは夕食を食べ終わると・・・

「そーいえば俺・・今日買い物してたら写メられた・・ネットに上がってんじゃん?」

イトゥクがネット検索してみると・・・すでに上がっている

「ヒチョル・・・化粧品買ったの? お店にサインまでしたんだ・・・」

「現役じゃない分・・・みんなと生活できるけどさ・・・本当に見張られてんなぁ~

外ではなーんもできね~なぁ・・・酒も飲めね~し」

「宇宙大スターは仕方ないんだよ・・・あきらめて規則正しい生活するしかないね」

イトゥクが可笑しそうに笑いながら言うと

「規則正しい生活ね・・・アンチに叩かれないように・・・・あとどれくらい残ってんだ?」

あ゛ーっ・・・・ヒチョルは頭をかかえてテーブルに突っ伏した・・・

イトゥクは、そんなヒチョルの苦悩する姿に涙を流しながら笑った
【クリスマス2010~ハンギョンside】



ハンギョンが帰国して1年が経った

ハンギョンの故郷の中国でも最近はクリスマスの行事を行ったりする

自分が子供の時に比べると・・・・

ソウルとあまり変わらなくなってきてると

ハンギョンは感じる事が増えた・・・しかしまだ中国なんだなって感じる事の方が多いが・・・・


ヒチョルと初めて心が通じ合った頃のクリスマスは・・・

今考えると恥ずかしくなるような演出を考えてプレゼントを渡そうとしてたな・・・

何年前だったろうか・・・ヒチョルが2人っきりになるのが恥ずかしくて

ドンヘやウニョクを誘っておしゃれなレストランで食事したりした時があった・・・

自分で誘っておきながら結局2人っきりになりたくなって

ドンヘ達に冷たく当たっていたヒチョル・・・可愛かった・・・・

ハンギョンはヒチョルと過ごしたクリスマスの事を思い出して1人で笑っていた


去年はどうしていたんだろうか・・・・友達の多いヒチョルだからパーティとか出てたのかな

今年は・・・・ハンギョンが仕事が忙しくてとても会えそうもないと伝えてある

夏にヒチョルと再会してお互いの気持ちを確認しあい・・・

今では「遠距離恋愛中」と自覚しているからハンギョンも不安は持っていないけど・・・

再会した夏にヒチョルを抱いてから何カ月も経っている

毎晩のように夢に出てくるヒチョル・・・・

ハンギョンはもう夢では我慢できなくなっている・・・・・


あ゛ーっ・・・俺・・・・もう限界だ・・・・・


12月に入ってから少しずつ少しずつスケジュールを調整しながら

マネージャーに無理を言って・・・・・

クリスマスイブの当日

ハンギョンはソウル行きの飛行機に飛び乗った


夏に会った時にラジオの仕事を再開したと聞いている

ラジオの終了時間に間に合うようにソウルに到着して・・・


しまった・・・ヒチョルの今日の予定を何も聞いてなかった・・・・

もし誰かのパーティとかに参加してたら・・・帰宅は遅いだろう


あ゛ーっ俺バカ・・・・電話くらいしてから来ればよかった・・・

宿舎の地下駐車場に着いてから

ハンギョンは何も考えずに来てしまった事を後悔してた

あまりの寒さに体中が震える・・・・

ここで凍死したら明日の新聞に載るかな・・・笑い話だな・・・・

ヒチョルをこの手に抱くまでは死ねない・・・いや死なない

ハンギョンは気力を振り絞って寒さに耐えていた

すると

車が一台駐車場に入ってきた・・・・プジョー・・・ヒチョルの車だ・・・

ハンギョンはホッとして柱の陰に隠れた

車を降りたヒチョルと再会をしたハンギョンは

部屋に着くや否や・・・・もう止められないくらいにヒチョルに飢えている自分を感じていた

ヒチョルも同じ思いだったようでお互いに激しく求めあい・・・肌のぬくもりを感じあう事ができた

「ハンギョン・・・会えないかと思ってた」

ヒチョルが大きな瞳でハンギョンをまっすぐ見つめながら言う

「こうやってヒチョルを感じたくて・・・仕事無理やり調整してきた・・・ヒチョル暖かい」

「バカ・・・」

恥ずかしそうに・・・でも嬉しそうにヒチョルは答える

ああああっ・・・すごく愛おしい・・・ヒチョル・・・愛している・・・・

ハンギョンは何度もヒチョルの耳元で熱い言葉を囁いた・・・・






【クリスマス2010~イトゥクside~】


イトゥクはラジオの収録が終わって椅子に座ってボーっとしていた

一緒にDJをしていたウニョクは、そそくさと帰り支度を始めている

今日はクリスマスイブ・・・皆いろいろ予定が入って忙しい・・・

でも自分は・・・パーティとか誘われたけど・・・全部断った・・・

「トゥギ兄さん・・すみませんお先に失礼します・・兄さんは宿舎に戻るんですか?」

「ん・・・予定ないし・・・たまには体休めないとさ・・・」

えくぼの出る笑顔でウニョクに微笑みながら

「ヒョクチェ~あまりハメはずすなよ・・・って・・・酒飲めないから外さないか」

友達とのパーティに出席するウニョクを送り出して、イトゥクも帰り支度を始める


あれから1年・・・・・

ハンギョンが突然帰国して訴訟を起こしてから1年過ぎた・・・・

自分とヒチョルは前もって話を聞いていたが世間では大騒ぎされた年末だった

去年のクリスマスは・・・ヒチョルは真っ暗な部屋の中で泣いていた・・・

それに気付いて、部屋から連れ出して2人で酒を飲んだっけ・・・

今年は・・・ヒチョルはどうなんだろう・・・多分宿舎でひとりでいるんだろうな・・

今年も2人で酒盛りでもするか・・・・・

イトゥクは途中でワインを数本購入するとタクシーで宿舎に戻った


タクシーを降りると・・・宿舎の玄関に見た事ある人影がいる・・・

「キボム・・・どうした? こんな時間に・・・」

キボムは急に声をかけられたのでビックリして振り返った

相手がイトゥクだったのでニッコリ微笑みながら

「トゥギ兄さん・・・お久しぶりです・・・ヒチョル兄さんから呼び出しくらって・・・

お酒持参してきました」

「お前・・・ドラマのスケジュール大丈夫なのか?」

「はい・・・ヒチョル兄さんがとてもご機嫌だったので・・どうしても会いたくなって来ました」

ヒチョルがご機嫌? どうしたんだろう・・・・

「俺もキボムに会えてうれしいよ~」

イトゥクはキボムを連れてマンションの玄関を入って行った



「ジョンス~おかえり~♪キボマー♪来た来た~♪」

玄関を開けたヒチョルは、もうすでに酔っていた

誰か来てるのか? イトゥクはご機嫌なヒチョルに驚いて部屋に入ると・・・

「やっほー♪イトゥク~♪キボーム♪」

リビングには酔っ払ったハンギョンがいた・・・・


え゛?

「2人とも俺の顔忘れた? 」ハンギョンが酔っ払いながら笑って言う

ヒチョルはすごく嬉しそうに横に座ってお酒を飲んでいる

「ハンギョン?・・・・マジ・・・驚いた・・・」

あまりにも驚いてイトゥクは言葉が出ない

横のキボムも同様だった・・・・


愛の力か・・・・ここまで来るとハンギョン・・・凄いな・・・・

さっそく酒盛りが始まり久々の再会で盛り上がる

4人で大騒ぎしながら飲んでいると、ラジオの終わったシンドンが帰宅してきた

「どんぐりドンドン~おかえり~♪」上機嫌のヒチョルにシンドンはビックリする

「あれ?今日は彼女とは?」イトゥクが尋ねると

「もう遅い時間ですから・・・明日・・いや今日の昼間にデートしますよ・・・

それにしても・・・ハンギョン兄さん・・・凄いなぁ・・・」

すると今度はリョウクが帰宅してきた・・・

「あれ~?リョウガ―?女子会パーティはオールじゃなかったの?」とヒチョル

リョウクもヒチョルの上機嫌ぶりにビックリしたが

その横にハンギョンの姿を見つけて・・・・嬉しそうにヒチョルに飛びついた

「ヒチョル兄さん~ハンギョン兄さんが会いに来てくれたんだ~

良かったね♪」

「うん・・・ありがと・・・」ヒチョルは少し恥ずかしそうに笑う

その笑顔とヒチョルの首筋にあるキスマークに

イトゥクは2人はすでにお互いの気持ちを確認しあった後だと気付き

本当に分かりやすい奴だな~とひとりでニヤリと笑った・・・・・


その後も酒宴は盛り上がり、イトゥクは一晩中楽しいお酒を飲む事ができた




うううっ・・・頭いった~い・・・・

イトゥクは頭を押さえながら目を覚ました

昨夜は飲み過ぎたようだ・・・久しぶりだ・・・・

キッチンから良い匂いがしてくる・・・・・

フラフラとキッチンに向かって歩いていくと

リョウクがみんなのために朝食を作っていた・・・

「トゥギ兄さん・・おはようございます・・大丈夫ですか?」

リョウクの差し出した水を一気に飲み干してイトゥクは一息ついた・・・

「あまりにも楽しかったから・・・飲みすぎちゃったな・・・」

リビングを見ると酒びんは転がっているし・・・チキンやお菓子も食べ散らかしたまま

みんなが雑魚寝状態で酔い潰れている・・・・

「しっかし・・・すげー姿・・・ファンには見せられない姿だな」苦笑しながらイトゥクは呟くと

「トゥギ兄さん・・・お粥が出来ましたから・・みんな起こしましょう」とリョウクが答える

あ・・・

リョウクが何かを見つけて微笑んだ・・・・

「ん? リョウガ―どうしたの?」

リョウクが微笑みながら指をさす方向を見ると・・・

ハンギョンが宝物でも抱えるようにしてヒチョルを胸に抱いて眠っている

抱かれているヒチョルも幸せそうな顔で眠っている・・・・

「ヒチョル兄さん・・・良かったね・・・」リョウクの呟きにイトゥクは


俺も誰かをここまで愛してみたいな・・・・としみじみと感じるのだった・・・




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