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【日常という幸せ】


暖かい温もりにまどろみながら

ヒチョルは目を覚ました・・・・・

(ああ・・・ハンギョンの体温を感じる・・・)

メンバーが日本公演で留守にした宿舎

1人で寂しくてイヤだった所に突然現れたハンギョン・・・

仕事をやりくりしてタイから上海に移動するついでに

寂しがっているヒチョルのためにソウルに寄ってくれたのだ


久々にハンギョンに愛されて幸せで心が満たされている・・・


「ヒチョル・・・起きた? おはよう」

ハンギョンがヒチョルに優しく口づけをする

「うん・・・」

ヒチョルも嬉しそうにそれに答える・・・・・・


「ヒチョル・・今日は休みでしょ・・久々に朝ごはん作るね」

ベットから出ると着替えをして2人はキッチンに向かう・・・


ハンギョンがヒチョルのために朝食の準備をはじめた・・・


ヒチョルは朝食の支度をするハンギョンに後ろから抱きついた

「こらっヒチョル・・邪魔しないの」

「お腹空いたから・・・早く作って」

「なにがっついてんの・・・邪魔したら作れないよ」

「がっついてたのはお前じゃん・・・昨夜は何度も・・」

ヒチョルはそう言うと抱きついた腕に力を込める

ハンギョンは昨夜の事を思い出すと嬉しくて顔が綻んでしまう

背中に抱きついているヒチョルを剥がして自分に向かせると

優しくキスをして椅子に座らせる・・・・

「おとなしく待ってなさい」

ヒチョルは嬉しそうに椅子に座ってハンギョンを見つめていた


自分のために朝食を作るハンギョン・・・昔よく見ていた風景だった


朝食が出来上がると2人で食卓を囲む・・・懐かしい風景・・・

「ねぇタイはどうだった? ファンはすごかった?」

「うん・・・すごかった・・・俺が出て行くと・・ヒチョルコールが起きた」

「え? 俺の名前? なんで?」

「俺も分かんない・・」

「お前すんごく困っただろ~後で動画サイトチェックしてみようっと・・・」


他愛もない普通の会話が続く・・・昔と同じ・・・

「ハンギョン・・お前は今日・・上海に行くの?」

「今日一日は休みだから・・明日上海に飛ぶよ」

「一日休みって・・・今日ずっとお前といられるんだ・・」

ヒチョルが少しはにかんで嬉しそうに笑った

(うわっ・・・可愛い・・・また・・欲しくなってきた・・マズい・・)

「せっかく休みなのに・・外でデートもできなくてごめんな」

ハンギョンが言うとヒチョルは首を横に振って

「忙しいのに会いに来てくれただけでも・・・十分嬉しい・・・・

今日はずーっとお前といられるだけで・・・それでいい・・・」


ヒチョルの言葉にハンギョンは胸が熱くなって

強く抱きしめると優しくキスをする・・・


2人で朝食の後片付けをした後

ヒチョルはPCで動画サイトを検索した

一昨日のハンギョンのタイでのイベントが、すでにアップされている・・・


たしかに「キムヒチョル」とファンがコールしている

その中ですごく困った顔で笑っているハンギョンがいた・・・・


「ヒチョル・・・何見てるの?」

後ろからハンギョンがヒチョルを抱きしめながら、耳元で囁いた・・・


「うん・・・お前の間抜けな顔」

笑いながらヒチョルが言う・・・・・・昔もこんなやりとりあったな・・・


「お前・・本当に困った顔してるよ・・見てみなよ」

ハンギョンがPCを覗き込むと、ヒチョルは動画を再生させた・・・・

「あんまりヒチョルヒチョルって言うから・・・俺・・・

ヒチョルに会いたくなって・・・抱きしめたくなって・・・困った」

ハンギョンのその言葉にヒチョルは嬉しくなってハンギョンの頬にキスをする

ハンギョンも嬉しそうに目じりを下げる


他にやる事もないので2人はリビングで飲み物を用意してDVDの映画を見た

2人並んで座って・・・途中で手をつないだり、肩を抱いたりして

常にくっついていた・・・・昔と同じ風景・・・

2年前のそのままの日常が戻ってきたようだった


でも昔と違うのは・・・・今日という日は常に続くわけではない事を知っているから

1分1秒でもハンギョンと一緒にいる時間を大切に想って過ごしている

大事な宝物のように・・・次にいつ会えるか分からないから・・・・

ヒチョルの中で大きく変わった所だった


愛しいハンギョンと次に会えるまで、我慢できるように・・寂しくなったら思い出せるように

大事に大事に今日という日を過ごしていくんだ・・・・

ヒチョルの思いがハンギョンにも伝わったように

「俺達・・・ずっと笑ってるね・・・笑ってるかキスしてる・・ヒチョル愛してるよ」

穏やかな笑顔でハンギョンがヒチョルを抱き寄せると耳元で囁く・・・・

「うん・・・俺も・・愛してる・・」

「もう少し・・・もう少し待ってて・・・そうしたらいつでも一緒にいられるようにするから・・・

俺達・・・爺さんになるまで・・いや・・爺さんになっても一緒にいような・・・」

ハンギョンのその言葉にヒチョルは微笑みながら

「お前・・・毎回俺にプロポーズしてるよな・・・」

「ああ・・・何回でもするよ・・・一生し続けるよ」



人は平凡な日常が本当は幸せだと気付くのは・・・

それを失った時・・・・その時に初めて気づく・・・・


ヒチョルは一度失った日常の幸せを

今再び感じる事ができて嬉しかった・・・・


ハンギョンのその言葉を信じる事が出来る・・・・


「俺・・・お前じゃなきゃダメなんだ・・・だから・・・責任とってもらうから」

ヒチョルはにっこりとほほ笑むとハンギョンに口づけして


「一生だぞ・・・一生俺の側にいてもらうからな」


ハンギョンはその言葉に嬉しそうに目じりを下げて


「俺もヒチョルじゃないと・・・ダメ・・だからヒチョルにも責任とってもらう」


そう言うとヒチョルと激しく熱い口づけを交わす・・・・


ハンギョンの口づけを受けながら

ヒチョルは幸せで満たされていく自分を感じるのだった・・・








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【離れていても~inソウル~】


ヒチョルが服務のために出かけようとしていると

12階のメンバーが荷造りをしながら各自の部屋から出てきた


「ヒチョル兄さん♪今から出勤ですか?行ってらっしゃい♪」

リョウクが玄関にいるヒチョルに気付いて手を振って見送ってくれる

「おめーら・・・今日から日本か・・・明日ライブか・・・」

「日本のお土産買ってきますから・・・元気にしてて下さいね」

「ああ・・・リョウガ―ソロパート頑張れよ~」




今日は宿舎に戻っても・・・俺ひとりか・・・


寂しがり屋のヒチョルは誰もいない宿舎に帰るのがイヤだった・・・

そうだ・・・ニコル(KARA)に誘われていた食事会って・・・今日だったな

ニコルに連絡をとって仕事が終わり次第食事会に合流する事になった・・・・

義理の付き合いの食事会でも1人よりはマシだ・・・・


今日は夕飯は入らないって・・・賄いの叔母さんに言わなきゃな・・・


そんな時ヒチョルの携帯が鳴った


ハンギョン????????

あわててヒチョルは携帯にでる


「ヒチョル~今から仁川向かうけど・・・ヒチョルは今夜は暇?」


「お前・・・突然電話してきたかと思えば・・・なんだよ・・・」

仁川に向かう????なんだ???ヒチョルはハンギョンの声が聞けた嬉しさと

その言葉の意味を理解するために必死に思考をめぐらせていた・・・


「ヒチョル・・・やっぱ宇宙大スターは忙しいの?・・・」

ハンギョンの寂しそうな声でハッとしたヒチョルは


「義理の予定が一個だけ入ってるけど・・・・顔だしたらすぐに戻る

お前・・・仁川って・・・今日はこっちに泊れるのか?」

「タイから仁川経由でオフ日もらって上海に行く予定」

え?会えるの・・・ハンギョンに・・・

ヒチョルは少女のように胸のときめきを感じた・・・

「宿舎で待ってて・・・叔母さんに連絡してお前が来たら開けてもらうから

絶対に待ってろよ!!!!! どこにも行くなよ!!!!」

最後は必死になっている自分に気付いてヒチョルは恥ずかしくなった

「俺が公益勤務になったので特別に来てもらっている叔母さん・・・

お前も知ってる人だから・・・お前がホームシックになった時に中華料理作ってくれた人だから

大丈夫だよ・・・」

「孫が生まれるって辞めた人?」

「うん・・・孫が幼稚園に入ったからまた来てくれたんだ」



ハンギョンに会える・・・もうそれだけで午後の仕事は手に着かない・・・・

約束の食事会に顔を出してニコルとの写真を撮られ・・・

(これ・・ツイで上がるな・・・アリバイか・・)

「悪い・・・ニコル・・俺どうしても用事が出来て・・埋め合わせすっからさ・・」

「おっぱ・・・誰と会うんですか? 恋人だったりして」

「ああそうだよ」最高の笑顔をニコルにふりまいてヒチョルは宿舎に急いで帰る・・・




玄関を開けると・・・・・


ハンギョンはいた・・・・


それも・・・リビングでくつろぎながら、テレビを見ている・・・・


昔と同じまんまで・・・よく座っていた隅っこの方に・・・ちょこんと座ってビールを飲んでいた


「ヒチョルお帰り~」微笑みながらヒチョルに声をかける・・・

昔と同じ・・・・

それを見ていたヒチョルは胸が熱くなってきた

涙が溢れてきて止まらない・・・・


黙ったままのヒチョルにハンギョンは不思議そうな顔をして

「ヒチョル? 先にビール飲んでたので怒った?」

このとんちんかんな所も昔と変わらない・・・・




昔の俺はガキだった・・・

平凡な日常はそのまま永遠につづくと思っていた

ハンギョン・・・お前が側にいる・・・そんなの当たり前だと思っていた


その日常が突然壊れ・・・お前は俺の前からいなくなった・・・

会いたいのに会えない苦しさ・・・悲しさ・・・

俺はそれで精神が少しおかしくなっていった・・・・



でも今は・・・

ハンギョン・・・お前はそこにいる・・・俺の側にいてくれる・・・

毎日一緒じゃないけど・・・心は繋がってる・・・離れていても・・・2人は一緒だ・・・



ヒチョルはその場に座り込んだ・・・涙が止まらない・・・

ハンギョンはヒチョルが泣いているのに気付きあわてて側に駆け寄ってきた


「ヒチョル・・・」

「悪い・・・お前が・・・昔のまんまだったから・・・・

俺が会いたくて夢にまでみた姿のまんまだったから・・・

俺が心の闇に取りつかれた頃を思い出してしまって・・・ごめん・・・」

ハンギョンは優しくヒチョルを抱き寄せると

「ヒチョルの心に傷を付けたのは・・・俺・・・償いきれない傷・・

謝るのは俺の方だよ」


涙でぬれるヒチョルの瞳に優しくキスをすると

「会いたかった・・・ヒチョル・・・」

「俺も・・・ハンギョン・・・・」

2人は長く熱い口づけをかわす

「ヒチョル・・・外は冷えてるの?体が冷たい・・・ 俺が暖めてあげる・・・」

「去年のクリスマスと逆だね・・・」

ヒチョルが嬉しそうに微笑むと・・・・


ハンギョンはヒチョルを抱き上げて寝室へ向かった
2011.12.25 報告
【報告】


ホンギは横浜アリーナのステージに立って

感激で涙が溢れそうになってきた・・・


まずい・・・最後まで頑張らないと・・泣いちゃだめだ・・・


ステージから見まわす客席には

黄色のペンライトが天の川の様にすごく綺麗だ・・・・



『俺さ~横浜アリーナの中にパールサファイヤブルーのライトの海を見た時

すっげ~感動してさ~思わず泣きそうになって・・でもジョンスがすでに泣いてたから

笑っちゃって泣かずにすんだよ』


ヒチョルが以前ホンギに語った横浜アリーナの思い出話・・・・

今年の2月・・・ほとんど日本に来る事のないヒチョルと渋谷でデートした時に聞いた言葉だった

(本当にそうですね・・・兄さん・・・感動だ・・・)


ホンギは日本でのライブが本当に大好きだ

韓国を留守にしてファンが減る事に寂しさを感じるけど

日本はバンドというものが文化を形成しているから

観客自体もそれに慣れているように思える

だから観客の姿勢が違うのだ・・・・すごくやりやすい・・・

自分達の歌もきちんと聞いてくれて・・拍手もくれて・・・そして

煽る時には思いっきりはじけて乗ってくれる・・・・


ライブも大成功を極めて

興奮さめないまま大好きなヒョンに電話をかけた


「おうっホンギ~♪ライブ終わったのか?」

ヒチョルの明るい声にホンギは嬉しくなって話を始めた

「無事終わりました♪日本はいいですね~僕たちのライブをきちんと聞いてくれるし」

「ああ・・・そうだな・・・拍手もするしな・・・俺も2月にドラム叩いたっけ・・

あ゛ーまたドラム叩きたいな~」

「兄さんの時の演出も凄かったけど・・・今回のミナンのドラムは

なんと台ごと進んで行ったんですよ」

「台ごと?????進む????なんだそれ」

ホンギは想像するのが難しそうなヒチョルに丁寧に説明をした

「それってさ~舞台に戻る時、花道バックだろう?

なんか間抜けだなぁ~・・・叩きながらバックしたら笑えるぞ」

「ミナンは叩きながらバックしました(笑) 兄さんだったら絶対にしないでしょうけどね~」

「お前らもクリスマスなのに大変だな~ライブばかりでさ・・・昔台湾でもクリスマスやってたな」

「チョコボールのクリスマスパーティできなくてごめんなさい」

「お前いなくちゃ・・・つまんね~からさ・・・いいよ・・新年会にするし・・」

「兄さん・・・もしかしてクリスマスイブ・・1人だったんですか?」

「ん・・・一応・・・誘われたパーティちょっと顔だししてさ・・・写真撮られたから

相手のツイに上げられるんじゃねぇか・・・また・・・花びら達は喜ぶけど

ヒチョル公益だからって夜に遊び歩いてるって叩かれそうだな」

そう言うと楽しそうにケラケラ笑う・・・


「兄さん帰国したら僕の話聞いて下さいね~」

「あ~? ライブの裏話か? ホンギと会うのも久しぶりだからな・・・楽しみに待ってる」


ヒチョルの笑顔が思い浮かぶようでホンギは電話を切った

(兄さん・・・いろいろありがとう・・・今回のライブの成功を祈って渡してくれた

このシルバーのブレスレット・・・すごく心強かったよ)

右腕にしているブレスレットを握りしめて、ホンギは大好きなヒョンに思いをはせた・・・
2011.12.23 離れていても
【離れていても】


ハンギョンはイベントのためにタイに来ていた

中国と違いタイは12月だというのに暖かい・・・いや暑い・・・

そしてハンギョンのイベントに集まってくるファンもすごく熱い・・・


毎回のことながらハンギョンのアジアでの人気の高さにマネージャーは驚かされる


ハンギョン本人は全て「スーパージュニア」にいたからだと思っているが・・・



今日の1回目のイベントでハンギョンが登場したとたんに

突然コールの嵐となった・・・


マネージャーは最初ファン達が何を叫んでいるのか分からず・・・


その言葉が分かったとたんに驚いた・・・・



ファンが叫んでいた言葉は・・・「キム・ヒチョル」だったのだ



ハンギョンが会場に現れるとともに「キム・ヒチョル」のコールの嵐・・

主催者側の男性司会者があわてて無理やりそのコールを止めたが・・・


その後は何事もなかったかのようにイベントは進行して無事に終了した


ヒチョルコールの中にいたハンギョンは・・・ただ苦笑いするしかなかった


2回目のイベントが始まると・・・・主催者側の知り合いか何かのファンが

突然ハンギョンにプレゼントを渡したいと司会者にごり押ししてきた


特別ということでファンの前でハンギョンはそのプレゼントを受け取る・・・


そでで見ていたマネージャーもここでまた驚く

そのプレゼントは写真パネルで・・・・


ハンギョンとヒチョルの2ショット写真だったのだ・・・

受け取ったハンギョンは、渡したファンに優しく微笑む

あわてたマネージャーはその写真パネルをハンギョンから奪い取った




タイ・・・って何なんだ?

ハンクン・・・お前達の関係って・・・・


イベントが終了して楽屋に戻ると

ハンギョンは置いてあったパネルに目を通し優しく微笑む・・・






ヒチョル・・・突然に髪を短くした時の写真だ・・・

金髪にしてたのに突然めんどくさいって・・・黒髪に戻し・・

ばっさりと切って・・・・でも前髪は長くてヒチョルの瞳を隠していた・・・


ヒチョル魅力的な瞳が隠れて見えないじゃん・・って言うと

俺の魅力はお前に伝われば十分なんだよ・・・って言ったな・・・







マネージャーはハンギョンがパネルを見つめたまま

懐かしそうに微笑んでいる姿を見ていた・・

だんだんと目じりが下がってデレデレ状態になってくる・・・


ハンクン・・・会いたいよな・・・キム・ヒチョルに・・・

お前にあんな間抜けな顔をさせるのはキム・ヒチョルしかいない・・・

マネージャーはあまりにも間抜けな顔に思わず笑ってしまった


ハンクンにもクリスマスプレゼントでもあげないとな・・・

マネージャーは少し考えた後、どこかに電話をかける・・・





写真をながめながら

スーパージュニアが明日から日本でスバショ4をやると思い出し

ハンギョンは宿舎に一人取り残されるヒチョルを想っていた・・・・


あいつ・・・ひとりが嫌いだから・・・寂しがっているよな・・・

「ハンクン・・ちょっといいか?」

マネージャに声をかけられてハンギョンは顔をあげた・・


「ハンクン・・明日はオフだ・・・で今から帰国のチケを渡すから・・・


仁川経由で上海にやってこい・・・次の仕事先は上海だからな」


え?


「今のお前は・・・あまりにも間抜け面しすぎてファンの前に出せない・・

あっちで会って・・カッコイイお前を取り戻してこい」


あ・・・・

「スーパージュニアは韓国にはいないけどキム・ヒチョルはいるんだろう?」

「・・・・・・・・・・」

「それにしても俺・・・驚いたよ・・・お前達の関係って・・・

ファン公認なのか?」


ハンギョンはフフフと笑うと

「今回は俺も驚いた・・公表した事は一度もないのにな・・・

もしかしたら俺達ふたりがお互いの気持ちに気付く前から

ファンは俺達の事知っていたのかも・・・・」


マネージャーの粋な計らいにハンギョンは言葉を続ける事ができなかった

ヒチョルに会える・・・・それだけで嬉しくて顔がほころぶ


「ほら・・またその顔・・・お前キム・ヒチョルの事考えるとデレデレだな」

「うるさいなっ!!!!!愛する人の事考えれば誰だってそうだろ?」

「いや・・・・お前は・・・特別だ・・・その顔・・」

マネージャーはハンギョンの顔を見つめて吹き出す

それにつられてハンギョンも笑いだした

【告白~ヒチョルside~】


ヒチョルは週末の休みを利用して

故郷の江原道に帰省していた

公益勤務は区庁での仕事なので規則正しい勤務となり

今までとは違って、土日は休みとなる


あと少しで実家に着く・・・という頃

ヒチョルは急に車を停めて大きなため息をついた・・・





数日前・・・・

「ヒチョル・・・元気してた?」

大好きなハンギョンからの電話に

ヒチョルは胸の高鳴りを覚えながら出る

「うん・・・お前も元気そうだな・・」

それから2人は近況報告などを語り合う・・・・

「あ・・ヒチョル・・・そういえば・・・母さんに言ったから」

へ?

「俺達の事・・・ちゃんと言ったから・・・でも知ってた」

ハンギョンは恥ずかしそうに笑いながら母親に告白した事をヒチョルに言った

「南京で一緒にご飯食べた時に・・・・多分そうじゃないかと気付いたって・・」

「あーっあん時・・お前さ~テーブルの下で俺の手・・握ったじゃん」


ハンギョンの両親の前で、珍しくヒチョルは緊張してカチカチになっていた

それをほぐすためにハンギョンはヒチョルの手をこっそり握ったのだ・・・

ハンギョンに手を握られて驚いたけど嬉しくて・・・・ついラブラブモードに入ってしまったっけ


ヒチョルはあの時を思い出して急に恥ずかしくなった


「母さんは応援してくれてたよ・・・・ヒチョルの手を絶対に離すなって・・・」

控え目で大人しくいつもニコニコしているハンギョンの母親の顔を思い出して

ヒチョルは嬉しさと申し訳なさで胸が痛くなる


次は・・・・俺の番か・・・・・






ヒチョルは両親へのお土産を購入し

全てを理解している姉に連絡して、今日故郷に帰省する覚悟を決めた


車の中から姉に電話をする

「あんた~どこにいるの? 着くまでにまだかかるの?」

姉のヒジンは声をひそめて電話をしている・・・電話から賑やかな気配が伝わってきた

「姉ちゃん・・・誰かいるの?」

「ヒチョル・・・今日カミングアウトする予定・・・微妙になってきたわよ」

「・・・・・・・・・・・・・」

「父さんが叔母ちゃんに話しちゃって・・・ヒチョルの帰省がひろまっちゃったの」


ゲーッ

ヒチョルは思わず頭を抱えた・・・


江原道から少し離れた都会のソウルで大活躍中の「宇宙大スター」の帰省

たまにしか帰省しないから余計・・・・ヒチョルが帰省すると分かると

親戚一同が集まってお祭り騒ぎになる


そしてヒチョルは叔母から渡された100枚単位の色紙にサインをしまくるのだった


あー・・・・今日はダメか・・・



「ただいま戻りました」

「うわ~ヒチョル兄さんだ~!!!!」

従姉妹にあたるソニョンが体当たりで出迎えてくれた

げっ・・・・おめーまた太っただろう・・・・倒れそうになるのを必死にこらえるヒチョル・・・


奥から叔母やら叔父やら従姉妹たち

はたまた近所の人達までわらわらと湧いて出てきてヒチョルを歓迎する

ひきつった笑顔で皆に挨拶をしてヒチョルは母親を探した


台所から姉のヒジンが出てきて

「一大決心したのに・・残念ね~」と楽しそうに笑う

そんな姉を睨みながらヒチョルは台所で料理を作っている母親を呼んだ


「母さん・・・ただいま~♪」

「せっかく帰ってきたのに、相変わらず賑やかでごめんね」

ヒチョルの母親はハンギョンの母とは対照的に

よくしゃべり、よく笑うとても社交的な人だった


「これ・・・母さんへのお土産・・・パックは毒蛇成分だって・・・」

「これ~テレビで見たわ~ちょうど興味あったのよね~

相変わらずヒチョルは母さんの事よーく分かってるわね~♪」

ヒチョルの頭をなでると嬉しそうにお土産のパックをながめている

「ちょうどいいとこに立ってるわね~この料理運んでちょうだい」




親戚が集まっての宴も終焉をむかえ・・・サイン色紙もなんとか終わらせ

みんなそれぞれ帰って行った・・・・



ヒチョルはもうヘトヘトだった

もう・・・今日は・・・いいや・・・・


めんどくさい事は後回しにする・・・そんな悪い癖が出てきて

ヒチョルは一大決心した心が揺れ動くのを感じている


お風呂からあがって、ヒジンが出してくれたビールを飲んでいると


「ヒチョル・・・何かあって帰省したんじゃないの?」

勘の鋭い母親がヒチョルの顔をみつめながら聞いてきた


「う・・・うん・・・あったけど・・・もういい・・・今度にする」

「こらっ!!!!!!!」

「また悪い癖が出てる!!!!めんどくさい事は後回しにして・・・収拾付かなくなって

そして周囲に泣きつくんでしょ・・・成長もへったくれもないんだから」

バシバシと毒舌をはく母親を見ながら

(俺って・・・母さん似なんだな・・・姉ちゃんもそうだ・・・物静かな父さんには誰も似なかったな)

よしっ!!!!!

ヒチョルは深呼吸をすると・・・

「俺・・・結婚したい人いるんだ・・・」と母親に向かって告げる

たまたま母親と姉とヒチョルしかその場にはいなかった

え?

母親はヒチョルに似た大きな瞳を

思いっきり見開いてヒチョルを見つめる

「今すぐじゃないよ・・・俺の公益終わってからだし・・・」


母親は黙ったままヒチョルを見つめている

(ここで相手がハンギョンって言ったらヤバいかな・・・)


「あのね・・・母さんに孫を見せてあげる事できないんだけど・・」

「・・・・・・・」

「結婚したい人って・・・・ハンギョンなんだ・・・」

一大決心してきたはずなのに・・・段々と声が小さくなっていく・・・・

「母さん? 大丈夫?」

ハッとすると母親はヒチョルの顔を見てケラケラと大笑いした

「冗談でしょと言いたいけど・・・本気なのね~

やっと決心したんだ・・・それよりプロポーズされたのね」


「母さん・・・相手はハンギョンだって・・・驚かないの?」

「何言ってるのよ!!!!!!!!ハンギョン恋しさにうつ病になりかかったのは誰????」


あっ・・・・・

「あの時本当に心配したんだからね・・・まさかあなたが精神的な病気になるなんて

誰も思わなかったから・・・まあ自分でも想定外だったんでしょうけど」


「よくこんな子と結婚したいって思ってくれたわ・・・貴重な存在よ」

どんどんとけなされ始めてヒチョルの気分は複雑だった

ふてくされた顔をして母親を睨むヒチョル・・・・

そんな顔をされても慣れっこの母は

「問題はおばあちゃんね・・・男と結婚したいなんて聞いたら・・・・

心臓とまっちゃうわね・・・・しばらくは内緒にしとかないと・・」

「結婚式するの? だとしたら~ドレス♪

あなた美人さんだからドレス似合うわよ~また今から楽しみ♪」


反対するどころか式のドレスの心配まで始めた母親を見て

宇宙大スターの母親は・・・やはり宇宙規模の心の広さなんだ・・・・

絶対に勝てね~な・・・ヒチョルは自分の事は棚に上げて

式の妄想にとりつかれている母親の顔をまじまじと見つめていた・・・・
2011.12.20 告白
【告白】


ハンギョンは映画の撮影で撮影所にいた

今回は端役だったが、キーポイントとなる役がらだったので

それなりに作り込んで作品に臨んでいた

自分の出番は全て終了したが先輩達の演技を参考に見るために

撮影所に残っていた


「ハンクン・・・お母さんが倒れたそうだ・・」

マネージャーがハンギョンの耳元で囁く

「え?」

「弟さんから電話があって救急車で運ばれたらしい・・でも意識はあるそうだ」

救急車という単語にドキリとしたが「意識がある」という事でホッとする


「今監督に話したから・・・すぐに病院に行こう」


まだ撮影が残っている出演者とスタッフに丁寧に挨拶をすると

マネージャーの運転する車に飛び乗ってハンギョンは病院に向かった・・・






「母さん!!!!!!!!」

病室の扉をあけると点滴を受けて寝ている母親がいた

側には父親と弟もいる

「母さん・・・大丈夫なの?」ハンギョンは息を切らしながら父親に向かって尋ねた

すると


「やーねぇ・・・ちょっと過労で倒れた位でこの騒ぎ・・恥ずかしいわ」

ベットの中で母親が恥ずかしそうに答えた

ハンギョンは張り詰めていた気持ちがプツッとキレて・・・その場に座り込んでしまった

「とにかく良かった・・・」ハンギョンは泣き笑いの顔をしている・・・


「撮影の方はどうなんだ?」父親が心配そうに尋ねてきたので

「もう自分の出番は終わったから・・・明日もオフなんだ・・・」とハンギョンが答える


「久々だから今日は俺がここに泊るよ・・・たまには親孝行しないとね」

ハンギョンの言葉に母親は嬉しそうに笑った

「じゃあ私達は家に帰るから・・・明日には母さんも退院できるらしいぞ・・

明日私が迎えにくるまで・・・久々に親子水入らずで過ごすのもありだろう・・・」

父親と弟が笑顔で帰って行った

その様子を見て母親の病状が大した事じゃないとホッとする


ベットで寝ている母親と久しぶりに二人きりになって

ハンギョンは何を話したらいいのか悩みながら

映画撮影の話などをポツリポツリと話はじめた・・・・


母親はニコニコしながら話を聞いている




いつもそうだった・・・大人しくて控え目で働き者の母さん・・・

ハンギョンの稼ぎでオープンした餃子店が繁盛して

次々に支店を出すことになり・・・無理がたたって過労で倒れたようだ


「そう言えばあなたの幼馴染のウェンリー覚えてる?」

「俺・・小学校以来会ってないけど・・・元気なの?」

「この間結婚してね・・・今度パパになるんですって」

30歳近くなると幼馴染や学生時代の友人の結婚、出産の話は聞こえてくる・・・・

ハンギョンはなんて答えていいのか分からず・・・しばらく沈黙が流れる・・・


「あなたは・・・予定はないの? こんな世界で仕事していると婚期が遅れるのは仕方ないけど」


ああああああ・・・・ハンギョンの胸がズキズキと痛む・・・

やはり母さんには伝えないとダメだよな・・・・


「母さん・・・・ゴメン・・・」

「ん? 何謝るのよ・・・」母親は微笑みながらハンギョンの方を向いた

ハンギョンは母親の手を握ると真剣な顔で話し始める・・・

「母さん・・・俺・・・母さんに孫の顔を見せる事は出来ないんだ」

「・・・・・・・・・」

「俺・・・結婚して一生を共にしたい位 愛する人はいるんだけど・・・

孫は生まれないんだ・・・・」


母親はハンギョンの顔を見てクスっと笑うと・・・

「やはりそうなのね・・・・ヒチョルくんなんでしょ」

「え?」

「あなたが愛している相手って・・・・ヒチョル君なんでしょ」


ハンギョンがビックリして母親の顔を見つめる・・・


「私は何年あなたのお母さんやってると思ってるの?

あなたの考えなんか・・・ぜーんぶお見通しよ」


「最初に帰省した時に・・・初めてできた韓国の友人がヒチョルくんだって

すごく嬉しそうに話ししてたわよね・・・・・

それ以来帰省するたびに出てくる名前は「ヒチョル」・・・ばかり・・」


ハンギョンは自分がそんなにヒチョルの話をしていた自覚がなかったので

改めて言われると恥ずかしくて顔が赤くなる


「初めて南京のコンサートの時に会ってご飯食べた時に・・・

あなたのヒチョル君を見つめる目と

ヒチョルくんがあなたを見つめる目を見て・・・友達以上の思いを持ってるって

直感したわね・・・・」


「母さん・・・・」


母親はハンギョンを優しく抱きしめると

「私はあなたが幸せになれればいいの・・・

あなたの幸せにはヒチョル君が必要なんでしょ?

母親ってね・・・子供が幸せな顔で笑ってる姿が好きなの

あなたがヒチョル君を見つめて微笑む顔・・・・初めて見たわ

今までには私達には見せた事のない笑顔だった・・・・」


「母さん・・・・」

「これからいろんな事があるかも知れないけれど

ヒチョル君の手を離しちゃだめよ・・・・私達は大丈夫だから・・・

裁判取り下げたのも・・・ヒチョル君がいたからでしょ・・・」


ハンギョンは母親の胸に抱かれて小さい子供に戻ったように

安心感に包まれていた



そう・・・これから沢山の難題が俺達の前に立ちふさがっているだろう・・・

でも俺は負けない・・・・ヒチョル・・・お前の手を二度と離さない・・・・

絶対に2人で幸せになろうな・・・・


ハンギョンは母親に自分の気持ちを告白したことで

気分的にもすっきりした


「母さん・・・ヒチョルの事・・話してもいい?」

母親はニッコリと微笑むとハンギョンの頭をなでながら・・・

「おのろけ話かしら・・・一晩中つきあってあげるわ」


小さい子供に戻ったように、ハンギョンはいつまでも母親に話を続けるのだった








2011.12.19 レラ姫様 Last
【レラ姫様】 Last


「すみません・・・誰かいませんか・・・」


教会の扉をあけて中の様子をうかがうリョウクは


かすかにオルガンの音がする事に気付きました


その音に導かれるようにリョウクは奥へ奥へと進んでいきます



次のドアをあけると・・・パイプオルガンのある礼拝場に繋がりました


そこで男性が1人オルガンを弾きながら音を確認しています


吸い込まれるように近づくリョウクに男性が気付きました


「オルガン弾く?」


突然脈絡のない会話にリョウクは驚きましたが


コクリとうなずくと


好きな讃美歌を弾き始めました


その男性はリョウクの伴奏が気に入ったのか


曲にあわせてハミングをしています


リョウクは嬉しくなってきて思わず歌い始めました


すると男性はリョウクの歌声に自分の声をハモらせます


とても奇麗なハーモニーが生まれ


2人は歌の世界に没頭してました


曲が終わると


「私はイェソン・・・・ピアノの調律師だ・・・


たまたま今日はここのパイプオルガンを調律しに来たが


まさかここで天使に出会うなんて思わなかったな・・・」


リョウクはイェソンのハスキーな声に魅了され


イェソンはリョウクの透き通る天使のような声に魅了されていました


リョウクはここに来た理由もすっかり忘れて2人の世界に没頭し

いつまでも歌を歌い続けていました









お城の出入り口に置いて行かれたレラ姫達は


見つめ合いながらハグとキスを繰り返してました


レラ姫が微笑むとハンギョン王子は目じりを下げて抱きしめ


ハンギョン王子が微笑むとレラ姫は嬉しそうにキスをしています


カンイン王とイトゥク妃はこの様子をさっきから呆れながら見つめてました


「マンダリン国の王子だったそうよ・・・あの汚い龍がこんな綺麗な王子だったとはね~」


「マンダリン国って・・・王子が何人もいたような気がするな・・・


だとしたら・・・婿に来てもらえるじゃないか!!!!!!!」



「それにしても・・あのレラに恋人とは・・・女の子から女の顔になってる


恋しているのね・・・あの子がねぇ・・・喜んでいいのか・・・」



複雑な顔をしながらイトゥク妃は、いつまでもいちゃつく2人を眺めていました





シュジュ国は


常春の国です


あっと言う間に周囲はカップルだらけになっていました


執事のドンヘはため息をつくと「あーあ俺も恋したい」と嘆きます


従者のウニョクはそれに答えて「恋する?」


「え?」


「俺と・・・俺、実は姫様の次にドンヘが好きなんだ」


一瞬驚いた顔をしたドンヘでしたが


「うん・・・気付いてたよ」


今度はウニョクが驚いた顔をしました


「とりあえず一緒にお茶でも飲もうか・・・」


「まずは・・・そこからだよな・・・・」



2人は仲良く手をつないでお城から街にくりだしていきました







おしまい







【レラ姫様】 その⑦


「なに?なんなの?」


突きとばされたソンミン王女はムカつきながらJJ王女の方を睨みました


JJ王女はユノ神父にしがみついて大泣きしています


「あれ?王女・・・今日はどうしたんですか?ここの国に御用ですか?」


何事もなかったかのようにユノ神父はJJ王女の頭をなでます



「会いたかった・・・神父さま・・・突然私の国からよそに行ってしまって・・・」


「困りましたね・・・私は今勉強をしにここの国に来ているんですよ・・・


そんなに泣かないで下さい・・・あちらでココアでも入れますから」


ユノ神父の優しい言葉にJJ王女はやっと落ち着いて、ニッコリと微笑みました




「どうやらJJ王女は、シュジュ国に来ている神父さまに会いに来たんですね」


リョウクは納得のいった顔で2人の去った方をみています



「だから何なの? 私足痛くて立てないんだからっ!!!!」


足をくじいて立てなくなっているソンミン王女に


「今、人を呼んできますから・・・待ってて下さい」


リョウクは教会に向かって走って行きました



踏んだり蹴ったりの状況のソンミン王女は


なんか悲しくなってポロポロ泣きだしました



「どうしました?」


え? なんか素敵な殿方の声がするわ・・・・


ソンミン王女が必殺上目目線で相手を見ると


「私は怪しいものではありません・・・・

そこのアカデミィーで数学を教えているギュヒョンというものです

足でもくじかれたんですか? 素敵なドレスが台なしですよ」


ドキン・・・・


背が高く知的な青年がソンミン王女に向かって手を差し伸べています




面食いのソンミン王女は一目で恋に落ちてしまいました・・・・



その頃リョウクは・・・


つづく
2011.12.18 レラ姫様 ⑥
【レラ姫様】 その⑥



いちゃついているレラ姫達を置いて


残りの一行は教会に着きました


「教会に何があるっていうのかしら・・・JJのやることさっぱり分からないわ」


愛らしい丸い目をくるくる動かしながらソンミン王女はリョウクに話しかけます


リョウクは教会に置いてあるとても立派なパイプオルガンの事で頭がいっぱいでした

リョウクは歌う事が大好きで、オルガンも時々弾いたりします


なのでこれから見られるパイプオルガンの事を思うと胸が高鳴るのでした


JJ王女はひたすら教会に向かって歩いてます



その後ろを執事のドンヘと従者のウニョクがつまらなそうに歩いていました

「あ~あ・・・姫さま・・・相手できちゃった・・・俺ひそかに好きだったのに」


ウニョクが残念そうにドンヘに向かって呟きます


「ドンヘ執事も残念だったね~振り回されても好きだったでしょ」


ドンヘは苦笑いをしながらウニョクの方を見ます


気付くと目の前に教会が見えてきました


外に誰かが出てきました

「だあれ~?」ソンミン王女が立ち止まって相手を確認しようとしていたら



ドンッ!!!!!!!!


きゃあ~



JJ王女が前に立っていたソンミン王女を


邪魔だと言わんばかりに突きとばして走りだしました


「痛っ~」

「大丈夫ですか?」リョウクがソンミン王女にかけつけました



「神父さま~ユノ神父さま~」


JJ王女が叫びながら教会の前に立っている人物に駆け寄りました



つづく
2011.12.18 レラ姫様 ⑤
【レラ姫様】その⑤


結局


レラ姫と龍も一緒に外まで行く事となり・・・



JJ王女にソンミン王女・・そこに執事のドンヘと従者のウニョクと



大所帯となり・・・教会もすぐ近くだからとみんなでぞろぞろ歩いていくことになりました



JJ王女は初めて見る龍が珍しくてしかたありません



レラ姫が目を離すと、たてがみをひっぱったり、鱗をひっかいたりします



挙句の果てには龍のしっぽを思いっきり踏みつけました



☆○△■※~!!!!!!!!!!!!



龍が思わず悲鳴をあげました

レラ姫はJJ王女の行いにもう完全にキレてしまい殴りかかろうとしました・・・




龍がレラ姫のドレスのすそをひっぱって必死に止めようとします



「ドラゴン止めないで!!!!!コイツに御仕置きしてやるんだから!!!!!」



それでも龍は姫のすそをひっぱりながらダメと頭を振ります・・・・



龍は一生懸命レラ姫に何かを伝えようとしてますが

言葉が話せないので地団駄ふんで悔しがってます・・・



レラ姫はそんな龍の態度にびっくりして黙って見つめてました・・・



そのうち龍の瞳から一筋の涙が流れました



どきん・・・・



レラ姫は思わず龍のクビに抱きつき・・・・・



「ごめんね・・・・ドラゴン・・」



龍の涙を指ですくうと・・・そっとその大きな口にキスをしました



まさにその時



突然空が真っ暗になったかと思ったら・・・

雷鳴がとどろき・・・・



龍の周りに閃光が走りました



皆が唖然と見守る中・・・・



龍の姿が美しい青年の姿に変わっていきました・・・・




ソンミン王女もJJ王女も執事のドンヘも従者のウニョクも侍女のリョウクも

突然の出来事にただ黙って見つめるしかありません


突然あらわれた美しい青年はレラ姫に向かって膝をつくと

姫の手をとって礼儀にかなった挨拶をしました



「レラ姫さま・・・あなたのおかげで人間に戻れました・・・・

私はマンダリン国の王子でハンギョンと言います

いろいろ事情があって悪い魔女に醜い龍にされてました」





リョウクが昔読んだ童話を思い出しました・・・あれはカエルにされた王子の話だったっけ



「一緒の布団に一緒の食事・・・そして姫からの口づけで魔法が解ける・・・」



たしかにレラ姫は龍と一緒のベットで寝て、同じ皿から食事をして・・・

そして今まさに口づけして・・・・



「姫さま・・・・貴女に助けて頂いた3週間ずっと世話をしてもらって・・・

私は・・・・私は・・・いつの間にか貴女に恋をしてしまいました」



ハンギョン王子は驚いて見つめているレラ姫を強く抱きしめると

やさしく口づけをしました・・・



レラ姫は最初大きな瞳を見開いたままでしたが・・・・

その瞳がゆっくりと閉じられ・・・うっとりとしてその口づけを受けてました



名残惜しそうに唇が離れるとレラ姫はハンギョン王子の瞳をじっと見つめながら・・



「ドラゴンと同じ瞳・・・私のドラゴン♪」と言うと



姫の方からキスをしました



もう完全に2人の世界です・・・・



ソンミン王女はビックリしたけど羨ましくなって自分も恋人が欲しくなりました



執事のドンヘと従者のウニョクは姫が唯一口づけをするのを許した相手が出来た事で

がっくりと肩を落として寂しそうにしています



JJ王女はそんな2人にお構いなしで、さっさと教会に行こうとドンヘ達をせかします




いちゃいちゃする2人を置いたまま



一行は教会に向かいました・・・・・・・




つづく
2011.12.18 レラ姫様 ④
【レラ姫様】 その④


常春の国シュジュ王国



今日も平和な日々が過ぎて行きます・・・



年に数回あるイトゥク妃の「従姉妹会」のある日・・・



侍女のリョウクは朝からどたばたと忙しく準備に追われてました・・・



「リョウク~♪」



イトゥク妃がどたばたしているリョウクに声をかけました



「はーい王妃さま~♪なんですか~?」



「あのね・・・今日・・・チャンミンがJJ連れてくるんだって・・・」



え・・・・



すごく困った顔でイトゥク妃は話を続けます



「最近はJJは母親についてこなかったのに・・・今日はどうしたんだか」



「レラの機嫌はどうかしら・・・あの子前回すごく怒って大変だったものね」



イトゥク妃の従姉妹にあたるチャンミンの娘のJJは、天真爛漫に育ったためか



自分勝手で周囲もいつも大変な思いをしていました



前に遊びに来た時はレラ姫が大切にしていた



へびに蜘蛛にトカゲ(全てはウニョクから借りてたものですが)などを



勝手に逃がしたり、レラ姫の逆鱗に触れるような事ばかり起こしてました



げぇぇぇぇぇぇぇぇぇとリョウクは、今日一日恐ろしい事が起こりそうで不安いっぱいになりました



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




「レラ~遊びに来たわよ~今日のドレス可愛いでしょ♪見て見て~」


レラ姫とはまた対極にあたる可愛いらしさ満開の


ソンミン王女が可愛いドレス姿でレラ姫の部屋に入ってきました



レラ姫はちょうど龍のたてがみを綺麗にブラッシングしている所でした



「あーっ今日は従姉妹会の日だっけ・・・シンドン叔母さま来てるんだ」



ソンミンの母親のシンドンはイトゥク妃の従姉妹にあたりとても仲良くしていました



なのでソンミン王女もいつもレラ姫の所に遊びに来て妹のように仲良くしています



「それが拾った龍なの? あんたよくそんなの飼ってるわね」



ちらっとソンミン王女の方を見たレラ姫は・・・・



「あんたに関係ないでしょ・・・私のドラゴンなんだから」



「レラ姫さま~大変です~」



リョウクが大慌てで部屋に飛び込んできました



「何~そんなにあわてて」



「今日JJ王女が来るそうです!!!!!!」



ぱきーん



一瞬にしてその場の空気が凍りついたように緊張が漂いました



ソンミン王女はあまりの恐怖にその場に座り込んでしまい



レラ姫は今までの事を思い出して怒り心頭でワナワナと震えてきました



するとどうでしょう



隣にいた龍がレラ姫の手を握って心配そうに顔を覗き込みました



レラ姫はそれに気づいて・・・・龍の方を向いてにっこりほほ笑みながら



「ドラゴンごめんね・・・大丈夫・・・怒ってないから」と龍のクビに抱きつきました



なに・・・これ・・・まるで恋人どおしみたい・・・レラってやっぱり変・・・・



ソンミン王女は床に座ったままレラ姫達をびっくりして眺めてました




そこに・・・



バタン



お人形のような可愛い顔と可愛いドレスのJJ姫が入ってきました



入ってくるなり・・・



「レラ・・・私教会に行きたいんだけど連れてってよ」と



偉そうな態度で言ってきます・・・・



「あ~?」



あまりの偉そうな態度にレラ姫はキレそうになりながらなんとか自分を保ってました



執事のドンヘに向かって



「ドンヘ~JJを教会に連れて行って!!!!!!私は行かないから」



突然指名されたドンヘはビックリしましたが



レラ姫が機嫌を損ねて大暴れすると厄介なので、仕方なく連れて行く事にしました



「教会に何かあるの? 私も行きたい~」とソンミン王女も言いだして



「ドンヘとウニョでミンも連れて行ってよ」



えーっ俺もなの~とウニョクはすごく嫌な顔しながらしぶしぶ行くことになりました・・・・・





つづく
2011.12.18 レラ姫様 ③
【レラ姫様】 その③


レラ姫が拾ってきた龍は

姫の手厚い看護のおかげで

見る見るうちに元気になってきました・・・・・



龍は何を食べるんだろう・・・とリョウクは悩みました



でも姫の「私と同じものをあげるから・・・同じ食事を用意して」と言われ

同じものを用意しました・・・



龍は口がすごく大きく耳まで裂けています



なので上手に食べさせることができません・・・



姫は自分のお皿の料理を小さく切って・・・



「はい♪ドラゴン・・・あーんして♪」と口の奥に入れてあげてます



あれ?



侍女のリョウクはレラ姫が密着しながら食べさせている龍の変化に気付きました



どうみても・・・恥ずかしがっているように見えます・・・



「姫さま~龍は人間の言葉が分かるように見えますけど・・・・」



「うん♪私の言うこと分かるよ~でね~私もドラゴンの気持ちがなんとなく分かるの」



(え? 龍の気持ちの分かる姫・・・・変わり者もここまでくると・・・何とも・・・・)



近くで控えていた執事のドンヘはため息をつきながら姫を見つめました



(それにしても・・・龍ってもっと大きくないか? こいつは人間並みの大きさだよな・・・)



ドンヘは姫が龍を凄く可愛がる様子にちょっとやきもちを焼きながら

面白くなさそうに見つめていました・・・



食事の時間が終わり・・レラ姫は龍に「ドラゴンもお散歩行こ♪」



大きなしっぽを持ってドタドタ歩く・・・醜い姿の龍に対して

普通の感覚で接しているレラ姫・・・・

誰もが恐れる風貌の龍にニコニコ天使の笑顔で接しているレラ姫・・・



リョウクは龍を拾ってきた時にレラ姫と話をした事を思い出しました




「姫さま・・・なんであんな汚い龍を拾ってきたんですか?」



「眼が合ったの・・・すごくきれいな瞳だったの・・・でね・・・」



「で?」



「その瞳が寂しそうだったの・・・悲しそうだったの・・・

そうしたら私・・・胸がすごく痛くなって・・・悲しくなって・・・」



「助けてあげてくなった?」



「うん・・・」とポロポロ涙を流しながら話します




姫さまは・・・龍に恋してしまったのかしら・・・いくら変わり者とはいえ・・・・



「リョウク~早く~お散歩いくから一緒に来て~」



レラ姫に言われて

「はーい!!!!今行きます~」



リョウクはあわてて姫の後を追って部屋を出て行きました・・・・






つづく


2011.12.18 レラ姫様 ②
【レラ姫様】 その②


お城にもどってきたレラ姫と侍女のリョウクは

大急ぎでバスタブにお湯をはり始めました



「姫さま~あの龍をご自分のバスタブに入れるんですか?」



「うん・・・お気に入りのソープで洗ってあげるの♪ ってなんでそんな事聞くの?」



リョウクは道端で拾ってきた、とっても汚い龍を自分がいつも使っているお風呂で洗う・・・・

その行為に驚き・・・またその事を変とも思っていないレラ姫のあけっぴろげな性格に

とても好意を感じていました



姫さまはいつもそうだよね・・・困っている人を見るとほおっておけないし・・・・

王族も領民も同じ人間だって・・・・そんな姫さまが大好きだわ・・・・



お風呂の準備ができたころに

執事のドンヘと従者のウニョクが龍を運び入れてきました



「ありがと♪あとは私とリョウクでやるから~もういいよ~」



そういいながら姫さまはドレスを脱ぎ始めました



「うわぁ~姫さま何するんですか?」



びっくりしたドンヘが顔をそむけながらドアまで下がりました



「何って?今からドラゴンをお風呂に入れるから・・・ドレス濡れちゃうでしょ・・・

ドンヘいつまでいるのよ・・・私の下着姿が見たいの?????」



眉間にしわを寄せた顔で睨まれたドンヘはウニョクとともにあわてて部屋から出て行きました



レラ姫はリョウクの手を借りながら

泥だらけの龍をバスタブの中に入れました



びっくりした龍は、パシャパシャと大暴れします



姫はそれに負けじと抑え込みながら体を洗いました



「ドラゴン!!!静かにして・・・綺麗にしないと傷口からバイ菌はいっちゃうでしょ」



レラ姫の言葉が分かるのか龍は急に大人しくなりました



時間をかけてレラ姫は龍を綺麗にしました

真っ黒だったからだは、とても奇麗な銀色の鱗で包まれています

タオルで拭きながらレラ姫は、龍の体がキズだらけであることに気付きました



「リョウク・・・この怪我ひどいね・・・ドクターキボムを呼んできてくれる?」



「姫さま・・・その前に姫さまもお着替えを・・・・」



レラ姫は自分がずぶ濡れの下着姿なのに気付きあわてて着替えました





連れてこられたドクターキボムは

姫さまのベットに寝かされた龍におどろきましたが

言われるままに診察をしました



「ほとんどが擦り傷みたいなものだから・・・この薬を塗るといいよ・・・

でもバイ菌が入っていたら熱が出るかもしれないね・・・その時はこの薬を飲ませて」



「って・・・私は人間の医者なんだけど・・・薬は龍に効くか分からないよ」



レラ姫は大喜びしてキボムに抱きつきました・・・そしてキス!!!!!!



キボムは真っ赤になってあわてて部屋から出て行きました

可哀そうにここにもレラ姫さまへの恋の被害者が発生してしまいました



姫はリョウクに手伝ってもらって龍の体中の傷口に塗り薬をぬりました



やさしく龍の頭をなでると・・・「はやく治るといいね・・・ドラゴン」



そして疲れたレラ姫は龍の隣に入り込んで

一緒に寝てしまいました・・・・・



リョウクは・・・・とても怖い姿の龍に全く恐怖を感じることなく

その隣ですやすやと眠っている姫さまに微笑みながら、布団をかけてあげました





つづく

2011.12.18 レラ姫様 ①
【レラ姫様】 その①

昔々のお話です



SM連合国に所属する国で

シュジュ王国という国がありました



カンインという王様が統治していました

その王様が尻に惹かれるほど大好きなお妃さまが

近隣国でも美人で有名だったイトゥク妃



そしてその2人の間に

大きな愛らしい瞳の 天使が舞い降りたのではないかとまで噂されるほど

とってもとっても美しいレラ姫がおりました



その姫さまのあまりにも愛らしさに

カンイン王もイトゥク妃も眼に入れても痛くない程の溺愛ぶりでした



つまり



レラ姫はとても可愛いけれど我儘いっぱいのお姫さまに育ってしまったのです



我儘にいたずらに・・・彼女に使える周囲の従者達はいつも振り回されて大変でした



でも

姫様の笑顔とキス(姫様はキス魔で、気分がいいと誰かれ構わずキスをします・・・でもされるのは嫌い)で

周囲の者たちは、すっかり虜にされてしまっておりました



そんなレラ姫さまを中心に

常春の国のシュジュ王国は今日も平和な日々が過ぎて行きました



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚



「あーヒマで退屈~! ドンヘ~今からお散歩に行ってくる~」



レラ姫は執事のドンヘに向かってそう言うと

さっさと外に出て行こうとします



「レラ姫・・・ちょっと待って下さい・・・今日はシウォン王子が姫さまに会いに来る予定なんです」



「私そんなの許可した覚えないもん!!!!どーせまた私の顔みてプロポーズするんでしょ・・・・

嫌だって言ってるのに・・・この間だって蹴っ飛ばしてやったのに懲りないんだからっ」



侍女のリョウクがその話を聞いてクスクス笑いながら

「レラ姫さま・・・あの脳天かかと落としは・・・凄かったですけど・・・」



「けど?何? リョウク~」



「蹴飛ばされた後のシウォン王子は・・・恍惚の表情で倒れてましたけど・・・」



その時の事を思い出したレラ姫は、ぶるっと身震いすると・・・・



「馬に会う前にさっさと逃げようっと・・・」

ドレスのすそを持ち上げて走って部屋から出て行ってしまいました



姫さま一人を外に出すわけにはいきません

その後を従者達はあわててワラワラと追いかけていきました・・・・・




「あー今日はすっごく天気いいわね~リョウク~」

レラ姫はごきげんです

スキップしながら進んでいきます・・・・そのあまりの速さに従者達もヘトヘトになってきました



「ドンヘ~あれ何?」



レラ姫は道の先の方の黒い塊を指さしていました



執事のドンヘと従者のウニョクがその塊の所まで行きました



「なんだこれ・・・死体?????腐乱してない????」

ウニョクは近くにあった棒を拾ってツンツンしてみました



ゴソッ・・・その塊は動きました



うぎゃ~



ドンヘとウニョクは驚いてその塊から逃げ出しました



「どうしたの?けがしてるの?・・・」



いつの間にかレラ姫が塊のそばまできていて・・あろうことか触ってます



「姫様・・・もしかして伝説の生き物の・・・龍・・・じゃないですか?」

レラ姫の横で侍女のリョウクが言いました



「ドラゴン?」

その姫の声に塊は反応して姫様を見ました



姫様もドラゴンの瞳を見つめました・・・そしてニコッとほほ笑むと・・・



「ドンヘ~連れて帰るから・・・私の部屋まで運んで・・・リョウク~帰るよ~」




えーっ

「ドンヘ執事~これ腐ってんじゃねぇ~?汚いよ~もってくの????」

「つべこべ言わずに姫様の部屋までもっていくんだよ・・・・・

持っていかなかったら・・・どうなると思う?」



レラ姫がヒステリーを起こすと大変です

もう誰も止めることができません・・・

最終手段として侍女のリョウクの作るお手製のケーキで機嫌を直してもらうまで

周囲はみんな生きた心地がしないほどです



ウニョクはその事を想像するとうんざりしながら

ドンヘと一緒に死にかけている龍をお城まで運んで行きました・・・・・




つづく
2011.12.18 ご挨拶
突然すみません

こんな変なブログを読んで下さっている方々いつもありがとうございます

コメントを下さる方はお返事がかけるのですが

拍手コメントの方と拍手の方にはお返事できないので

ここでお礼を言いたくて挨拶のコーナーを設けました


スーパージュニアの

ヒチョルとハンギョンが大好きで

妄想がふくれすぎ・・・それを解消するために

このブログを作りました

本当に自己満足のブログです

文章能力の低さをいつも痛感しています

別のブログでも少し書いていたのですがここにまとめてみました

次にあげるレラ姫さまは

どこかで読んだ事がある・・という方もいるかとも思われますが

別ブログのをもってきて続きをのせています・・・・

拍手コメの方いつもありがとうございます

コメントうれしく読ませて頂いてます

まずはお礼まで・・・・
2011.12.15 騎士
【騎士~ナイト~】


シウォンはヒチョルの初めて見せる表情にドキンとした

ハンギョンが帰国して初めてのスーパーショー3

それもハンギョンの故郷の北京でのハンギョン不在の公演・・・・

シウォンはステージの上で必死に笑顔を作っているヒチョルを見て胸が痛んだ


顔は笑顔だが・・・瞳が泣いている・・・・

心の中ではたくさん涙をながしているんだろうな・・・・

だけど自分達はプロだからそれでもステージに立たなければならない

シウォンはヒチョルの心の中を想うとすごく辛くなる

公演の中盤・・・メンバーが少女時代に扮してGeeを歌って踊るコーナーとなった

ヒチョルは少女時代のジェシカに扮して「ヒシカ」と名乗り

とても可愛いパフォーマンスをする・・・・

シウォンはいつもこのコーナーでヒチョルの可愛らしさに見とれているのだが

今日はいつもと違っていた・・・

え?・・・・ヒチョル兄さん・・・


シウォンはとっさに体が動いた・・・

自分の背中でヒチョルを観客から隠したのだ


ヒチョルが背中にしがみついてきた・・・

「馬シ・・・ごめん・・・」声が泣いている

今までこの場面ではヒチョルはハンギョンと仲良くパフォーマンスをしている・・・

腕を組んだり・・・肩を抱いたり・・・キスするふりをしたり・・・・

シウォンは、いつもこの場面で嫉妬する位、2人は一緒だった


「兄さん・・私の背中でよければいつでも使って下さい」

その後シウォンはヒチョルの側から離れず

Geeの後になってもヒチョルを背中に背負い会場の笑いをとったりした・・・・


しかし・・・この公演の後半にヒチョルは号泣してしまう・・・・

この歌の時には座る位置が決まっていたので、シウォンは気付かなかった・・・

(ああ・・・ヒチョル兄さん・・・・)


この公演から後・・・スーパーショーの舞台に立つと

シウォンはいつもヒチョルを追いかけて、パフォーマンスの時は必ず近くにいるようにした

「兄さん、私はあなたのknightです。姫の側に使える騎士です」

真面目な顔をしてヒチョルに言うと

「サンキュ♪ 馬シ~♪ 俺気難しいお姫様だからヨロシクな」と笑顔で答えてくれるようになった

ヒチョルの笑顔を見て・・・・もう二度とあんな悲しい笑顔をさせないようにしよう・・・

シウォンは心に固く誓った・・・・・・


***********************************************************************************


シウォンは無意識にヒチョルを探している自分に気付いて苦笑していた

今自分は、スーパーショー4のステージに立っている・・・・・

ヒチョルは兵役中で舞台に立っていない・・・・

「シウォナ~どうしたの? さっきから寂しそうな顔しているよ・・・

公演中だからさ・・・笑って♪」

マリリンモンローの扮装をしたソンミンが心配して声をかけてきた

ふっ・・・

シウォンはいつも側にいるべき人がいない寂しさを感じていた

そして・・・あの時のヒチョルも同じ思いをしていたんだと・・・



ヒチョル兄さん・・・あなたが戻ってきたら今度は自分が兵役です

しばらくあなたとは同じ舞台に立てないけれど・・・

でも・・・自分は・・・いつでもあなたのknightです

いつでも呼びつけて下さい

あなたの笑顔のためなら自分はどんな事でもします・・



シウォンは息をひとつはくと・・・・

「ミミヒョンのモンローなかなか可愛い~」と

笑顔を作って、ソンミンの後を追いかけて行った・・・・・・・・・・






【電話~ホンギside~】

ホンギは日本で多忙を極めていた

FTとしての日本での本格的な活動に加え

単独で日本のドラマへの出演も決まった


そんな時韓国にいる友人から

「日本ばかりにいると韓国のファン減るぞ」と言われ

ついファンサイトなどを調べてしまった・・・・

気にしなければよかったのに・・・あきらかに自分達のファンは激減している


こんなに一生懸命にやってもダメなのか・・・・・

今までの自分達の努力はなんだったんだろう・・・・


ホンギは珍しくひどく落ち込んでしまった

体の疲れ、精神的な疲れ、そしてこの落ち込み・・・・

そして・・・・・

あろうことかスタッフにイライラをぶつけてしまった


あ゛ー!!!!!!!!!!!!!俺って最低・・・・・


ホンギはスタッフに当たった自分が許せない・・・

自分でもどうしたらいいのか分からなくなり腹が立ってしょうがない


暗い部屋の中で1人ぼーっと座っていたら

ふと

大好きなヒョンを思い出した・・・・

ヒチョル兄さん・・・今何してるんだろう

兄さんの声が聞きたい・・・


ホンギは無意識にヒチョルの携帯に電話をかけていた




「もしもし」

ヒチョル兄さん・・・・

ヒチョルの声を聞いたとたんにホンギは涙があふれ出てきた

「うっ・・・うっ・・・うっ・・・」

電話口でむせび泣くホンギの声を聞いてヒチョルはビックリする

「どうした? 何かあったのか? 泣いてたら分からない・・

ちょっと待ってろ!!!!!!このまま待ってろ!!!!絶対電話切るなよ!!!!」

電話口で誰かに話しをしているヒチョルを感じて

ホンギは電話した事を後悔した

「ホンギ・・・何があったんだ・・言ってみろ」

「うっ・・に・・兄さん・・・ご・・ごめん・・」

しゃくりあげながらホンギは話す

「話を聞いてやるから・・・ゆっくり話せよ・・・ほら・・深呼吸して」

「う・・ん・・・」

ヒチョルは辛抱強くホンギが話しだすまで待っている

ホンギはヒチョルの優しい声を聞いて

今まで自分の胸の中に溜まっていたものを全てはきだす事ができた

不安・・・不満・・・いろんな事を一度にはきだした

ヒチョルは真剣にそれを受け止めてくれて

的確なアドバイスをしてくれる・・・・・

そして最後には

「ホンギが信じる道を進むしかない・・・本当のファンだったら

信じて一緒にきてくれるはずだから・・・

一時的な浮ついたファンなんて俺だったら要らないね」

いかにもヒチョルらしい言葉にホンギはホッとして

やっと笑い声が出る

「僕はまだ宇宙大スターと同じレベルじゃないから」

ホンギの笑い声にヒチョルも安心して

「あったりまえだろ~俺は特別だから」と笑わせてくれる

気付くと電話をして一時間がたとうとしていた・・・・

「ヒチョル兄さん・・・ごめん・・・外出中だよね」

「こっちは大丈夫だ・・・お前こそ大丈夫か?」

「うん・・・だいぶスッキリした・・・兄さんありがとう」

「ホンギ・・・お前は俺の弟だから・・いつでも頼りにしろ」

ヒチョルの言葉にホンギは涙が出てくる

「・・・・・・・・」

「ん? また泣いてるのか?」

「兄さん・・・大好きだよ」

「俺もホンギが好きだよ・・・一番じゃなくて悪いけどさ」

「知ってるよ・・・兄さんの一番の人には誰も勝てないのも」

「ば~か」ヒチョルが照れて悪態をつく・・・

2人は笑いながら電話を切った・・・


2011.12.07 電話
【電話】

ヒチョルはJYPの代表パク・ジニョンに連れられて

ロッテホテルのレストランに向かっていた

今日はパク・ジニョンの紹介で

某大物プロデューサーとの会食の席を設けられている

ヒチョルは乗り気ではなかったが

ジニョンの顔を立てるために出席する・・・・・

「ヒチョル悪いな~相手がどうしてもお前と話したいって・・・」

「ジニョン兄さん・・知っていると思うけど、俺お世辞は言えませんから」

「そんなの承知だよ・・お前はいつものヒチョルでいいんだから

それにもうすぐ兵役だろ? その2年後を見据えての話し合いだと思えばいい」

「・・・・・・」

ヒチョルは兵役後の事まで心配してくれているジニョンに驚き

そして感激していた

レストランの個室に案内されると

すでにプロデューサーは席についていた

本当にプライベートな会食のようで

プロデューサーとヒチョルとジニョンの3人の席しか用意されていない

さっそく挨拶をかわして食事が始まった



いろいろと会話が弾み、プロデューサーはヒチョルの機転のきく頭の良さに感心している

ジニョンはそんなヒチョルの様子を眺めて・・大人になったな・・と感じていた

昔から可愛がっていたけど、我儘で自己中心的な所もあった・・・

しかし嘘が嫌いでまっすぐな所もあり・・いつもそれで損していた・・・

最初はなんだこいつ・・って思うけど凄く義理堅く

付き合っていくうちに可愛い弟になっていく・・・不思議な魅力の持ち主だ

変ったのは・・・あの鬱を克服してからだ・・だいぶ人間的にも成長した・・・

ヒチョルがプロデューサー相手に笑顔で会話している姿をみて・・・・

ジニョンは感無量な気分になっていた・・・

俺はヒチョルの親父か・・・急に可笑しくなって苦笑する


するとどこかで携帯の音がしている

「すみません・・」

ヒチョルが謝るとポケットから携帯を取り出し奇妙な顔をした

「ちょっと出てもいいですか?すぐ折り返しにしますから」

「ああ・・どうぞ・・」

プロデューサーの許可を得てヒチョルは携帯に出る

「もしもし・・・ホンギ? 何かあったのか?泣いていたら分からない・・・

ちょっと待ってろ!!!!!そのまま待ってろ!!!絶対に切るなよ!!!!!!」

ヒチョルは神妙な顔をしてジニョンに向かって

「ホンギからなんですけど・・何か合ったみたいで泣きじゃくってるんです」

「あいつ・・・今・・日本だよな・・・」

ヒチョルはプロデューサーに向かうと

「申し訳ありませんが、俺の大事な弟に何か合ったみたいなので

ちょっと電話を続けたいので席を外させて下さい・・」

プロデューサーはニヤリと笑うと

「私に構わないで、そこで話してていいよ・・・私はジニョン氏と

ちょっと新しい企画の話をしているから・・・気の済むまで話してなさい」

「ありがとうございます」

ヒチョルはプロデューサーに頭を下げると電話を続けた


「ヒチョル君はなかなか頭も切れるし、昔と違って雰囲気も良くなってきたな

これからいろいろMCとして使える逸材だと思う・・・」

「ありがとうございます・・・そう言って頂けると私も嬉しいです」

「兵役に行って・・・判定は4級だったっけ・・・・公益か・・・

また社会勉強も新たにするわけだし・・・ちょっと楽しみだな・・2年後が」

プロデューサーは話を切ると・・電話をしているヒチョルに目を向ける

相手が何かを一生懸命訴えているようだ・・・ヒチョルは相槌をうちながら聞いている

そして時々アドバイスをしているようだ

ニヤニヤしながらヒチョルを見ているプロデューサーにジニョンは

「なんでここで電話を続けさせたんですか?」と聞いてみた

「ああ・・・彼がこの状況をどのように収めるか興味があったからね」

「・・・・・・・」

「君もそうだと思うけど・・・

ヒチョルくんいいねぇ~あの子と仕事したいと思う奴多いぞ・・・」

ジニョンは自分の事のように嬉しくなった

その後もプロデューサーとジニョンは

世間話などをしながらヒチョルの様子をうかがっている

ヒチョルはホンギとの電話を続けている・・・・



ヒチョル・・・お前・・・すっごく男前になったな・・・

カッコいいぞ・・・・

またヒチョル教の信者が増えたようだし・・・

ジニョンはすっかりヒチョルに心奪われたようなプロデューサーを

見つめて苦笑するのだった
 SJ創作話

【月と子猫とハンギョン】 あれから


チョルがいなくなってから一年が過ぎた

不思議な事にハンギョンの同僚で

チョルの子猫時代を知っている者や

人間の姿を知っている者がいたのに

彼らの記憶の中からチョルの情報は全て消えてしまっていた


ハンギョンがたくさん撮影したチョルの写真や2人の写真も

全てチョルの部分だけが失われている

なのにハンギョンが買い与えた洋服や

子猫の時に使っていたものなどは残っている・・・・



遊園地で二人で過ごした楽しかった時間・・・

その時に描いてもらった2人の似顔絵・・・

この似顔絵は健在だった・・・・・・





これが俺・・・これがハン・・・


この絵を何度も眺めて、何度も指さして嬉しそうに確認していたチョル

その姿を思い出すたびにハンギョンは心が温かく満たされる・・・

大丈夫・・・絶対にお前を見つけ出してみせるから・・・

寂しさと不安で心が押しつぶされそうになる時には

ハンギョンはいつもこの似顔絵を見てチョルの笑顔を思い出すのだった・・・




いつもと同じ日常生活が続き

いつもと同じ会社と家の往復・・・・

でもいつの間にか世の中はクリスマス一色になっている

クリスマスのイルミネーションに彩られている街を歩きながら

ハンギョンは今日が満月だという事に気が付いた


久しぶりに公園に寄り、チョルの遺体を埋めた場所で手を合わせるハンギョン



みゃあ~


え?

どこからか子猫の鳴き声がする・・・

ハンギョンはキョロキョロと足元を見回すが何もない・・・


にゃあ~

今度は前よりも声が大きくなっている

でも姿は見えない・・・

ハンギョンはキョロキョロするが声の主を発見できないでいる




みゃあ~みゃあ~みゃあ~


上の方から声がする・・・・・

ハンギョンが見上げると

目の前の木にぶら下がっている子猫が必死になって鳴いている

ハンギョンと目が合うと

ふんぎゃあ~

ちょっと怒った感じで鳴き始めた


「お前・・・チビ?チビだろ?」

「・・・・・・・・・・・」

子猫はぴたりと鳴きやんで、ハンギョンを睨んでいるように見える


クックックッ・・・

あまりの嬉しさにハンギョンは笑いだした


「人間のメスに生まれてくるって言ったくせに・・・」

(そんな事言ったって、神様がまた猫にしちゃったんだよっ・・・)

そんな声が聞こえたような気がした

子猫は木に必死にしがみついている・・・今にも落ちそうだ

ハンギョンは両手を広げると子猫にむかって


「チョル・・・見つけた・・・さあ・・・おいで・・」

子猫はしばらく躊躇していたようだが

思い切ってハンギョンに向かってダイブする・・・・







今度生まれ変わったら・・・俺を探して・・・絶対に・・・約束だよ・・・



チョル・・・なにに生まれ変わってもお前の魂を見つけ出せる・・・大丈夫・・・




愛し合う二つの魂はまためぐり合う事ができ、幸せな時間を共に過ごせるのだった・・・・


【Fin】
 SJ創作話

【月と子猫とハンギョン】 Last

遊園地ではしゃぎすぎたのかチョルは帰りにはぐったりしていた

慣れない二本足で歩き・・・靴まではいて・・・・

ハンギョンはチョルをおんぶして帰宅している

「ハン・・・みんな見てるよ・・・恥ずかしいから降ろしてよ」

ハンギョンは背中にチョルの重みを感じて嬉しかった

愛おしさが募ってくる・・・・

そのうち背中のチョルは大人しくなった


ん?

首筋に冷たいものがかかる・・・チョルは泣いているらしい・・・

「俺・・ずっと・・ハンといたい・・・俺・・・ハンに話してない事あるんだ」

「うん・・・家に着いたら聞くよ・・・疲れただろう・・・」





家に着いてもチョルはハンギョンの背中にへばりついたまま離れない・・・

「チョル・・・話って何???こっちにおいで・・・」

背中のチョルを剥がして自分の胸に抱く・・・チョルはなかなか話出さない・・・

チョルはハンギョンに優しく見つめられ重い口をやっと開いた・・・

「俺・・・ハンともう一緒にいられない・・・時間ないんだ・・・」

「え? 猫の姿に戻るって事?」

驚いてハンギョンが尋ねるとチョルは違うと首を振った・・・

「あのさ・・・ハン・・・公園で猫の死体見つけて埋めたの覚えてる?」

「ああ・・・とても可哀そうな姿だったから・・・・って・・・まさか・・・」

「うん・・・あれ・・・俺・・・俺死んでるの・・・」

「・・・・・・・・・」

「神様にもらったおまけの時間が一カ月だったんだ・・・だから今日で終わり」

「あの死んだ猫は・・・首輪にチョルって名前があった・・・」

「うん・・・俺・・・チョルなの・・ハンが俺の名前覚えててくれて嬉しかった」

「もしかして・・・公園でいつも俺の話を聞いていた野良猫って・・・」

チョルは大きな瞳から涙をぽろぽろ流しながら

「うん・・・それ・・俺・・・」

ハンギョンは信じられないという顔でチョルを見つめる

チョルはそのまま話を続けた

「俺・・・公園に突然捨てられたんだ・・いい家で飼われてたんだけど・・

だから捨てられてどうやって生きて行けばいいのか分からない位・・

何もできない奴だったんだ・・・・

あちこちで縄張りあって・・・食べるものも手に入れられなくて

もうこのまま腹へって死ぬんだって思ってた時に・・・あんたが声をかけてきた」

「肉まんだった・・自分で食べていた肉まんを手でちぎって俺の口元に・・・

俺びっくりしてたら・・・毒なんて入ってないぞ~って自分で食べて見せて・・・

新しく手でちぎって俺に食わせてくれた・・・」

ハンギョンは思い出した

公園で物思いにふけっていると必ずやってきた野良猫の事を・・・

肉まんから始まって・・・コンビニのおでんやいろんなものを一緒に食べた

話しかけるといつも黙ってハンギョンの顔を見つめていた野良猫・・・

「俺・・・お兄さん・・ハンをお兄さんって呼んでたんだ・・・

お兄さんと公園で会うのが楽しみになってたんだ・・・

俺に話しかけなくても公園でお兄さんの姿見ているだけで・・・嬉しかった」

ハンギョンの胸が痛んだ・・・

「ある日・・動物保護のなんとかっていうオバサンがきて・・・俺を捕まえて

あんたは美人さんだから・・里親を見つけてあげるって・・・」

「でも公園から連れて行かれると・・もうお兄さんに会えなくなるって思ったら

俺・・いつの間にか檻から逃げ出していたんだ・・・・」

「公園を目指して走って走って走って・・・・・公園に着いた途端に車に轢かれた・・・」

ハンギョンはチョルを強く抱きしめる・・・チョルは話を続ける

「気付いたら目の前にぐちゃぐちゃになった俺の体があった・・・俺・・魂だけになってた

美人って呼ばれていた俺は轢かれてぐちゃぐちゃ・・・みんな汚いって避けて歩いてた

そんな時に・・・お兄さんが・・・可哀そうにって・・・俺のぐちゃぐちゃな体を抱き上げて

嫌な顔しないで・・・公園に埋めてくれた・・・」

「俺・・・大好きなお兄さんに・・・そんな事してもらって・・・」

「だから神様にお願いしたんだ・・・お兄さんに最後もう一度会いたいから・・・

ニンゲンにして下さいって・・・神様は俺の頼みを聞いてくれて一カ月だけ時間くれた」

チョルを強く抱きしめながらハンギョンの瞳から涙があふれ出てくる

「お前・・・あんな頃から俺の事・・・」

「うん・・・だからニンゲンの姿になってあのお兄さんと一緒に住んでるんだと思うと・・・

毎日嬉しくて楽しくてたまらなかった・・・・ハンが俺を好きになってくれて

キスされた時は本当にそのまま死んでもいいって思った・・・・死んでるんだけどね」

チョルは苦笑いしながらハンギョンの眼を見つめて言う

「ありがとう・・・俺・・すごく嬉しかった・・ハンと離れたくないけど・・・

今度・・・絶対に・・・ニンゲンのメスに生まれてくるから・・・そうしたら・・・」

「そうしたら?」

「俺と結婚してくれる? ハンとの子供たくさん産んで家族になるんだ・・・」

ハンギョンは涙が止まらない・・・こいつはここまで俺を愛してくれているんだ

チョルは初めて自分からハンギョンにニンゲンのキスをした

静かに・・・でも思いのたけを込めて唇を重ねる・・・・

「絶対に・・俺を探してね・・・約束だよ・・・」

「ああ・・・大丈夫だ・・・どんな姿になっていてもチョルの事は分かるから」

ハンギョンはチョルの魂を見つける事が出来ると確信していた

人間を愛してしまった猫と、猫を愛してしまった人間・・・・

チョルの頭をなでながらハンギョンは「愛しているよ・・・いつまでも・・

必ず・・・必ず・・・見つけ出して見せるから」

「うん・・・」

チョルの姿がだんだん薄くなってくる・・・


あ・・・・


「ありがとう・・・ハン・・・必ず俺を見つけてね・・・」



最後は泣き笑いの顔をして・・・チョルは逝ってしまった・・・


今まで腕の中にあった重みも温もりも消えてしまった・・・

チョルが着ていた洋服だけがハンギョンの腕の中に残された

「チョル・・・・」

残された服に顔をうずめてハンギョンはあふれ出る涙をとめる事が出来なかった

 SJ創作話

【月と子猫とハンギョン】 その7

「ハン!!!起きて~今日は遊園地に連れてってくれるんだろ?」

チョルはハンギョンの上に馬乗りになって体を揺する・・・

ハンギョンはチョルへの想いを自覚してしまってから

なかなか寝付けない日が続いた・・・

今朝も明け方にやっと寝つけたと思ったのに・・・もう起こされる・・・

ふわぁ~とあくびをひとつすると

チョルの顔が目の前にあった・・・・・

チョルの瞳がおはようのキスを求めているのに気付いた

なんか嬉しいけど恥ずかしいな・・・・ハンギョンはちょっと照れながら・・・

チョルの唇にやさしい口づけをする・・・チョルはうっとりと瞳をとじてそれに答える

「俺・・ニンゲンのキスされると・・・胸がドキドキして・・・顔が熱くなるんだ・・・

自分が自分でなくなって・・・ハンの事しか考えられなくなる・・俺・・頭おかしくなったみたいな」

ハンギョンはそんなチョルの態度に嬉しくてたまらない

「俺もだよ・・・チョルとキスすると・・・胸がドキドキして・・・チョルが離せなくなる」

チョルは嬉しそうに笑うと

「ハンも同じなんだ・・・良かった・・・早く遊園地にいこっ♪」



遊園地に着くと沢山の家族連れとカップルで溢れている

チョルは今日も可愛い美少女にしか見えない・・・・

隣のハンギョンは通りすがりに振り向く男たちにちょっと優越感を感じた・・・

興味津々のチョルはあちこちハンギョンを連れ回し

たくさんのアトラクションに乗った・・・回転ものも全然平気な顔している・・・

あっ・・・こいつ・・・猫だったっけ・・・

変な事に納得したハンギョンは絶叫物が続くとちょっと辟易していた

「休憩・・・休憩しよう」

椅子に座ってジュースを飲んでいるとチョルが突然前の方を指さして

「あの人なにやってんの・・・」と聞いてきた

見ると似顔絵をかいている

ハンギョンが説明すると・・・チョルは俺達も書いてもらいたいと言い出した

ちょっと恥ずかしかったけど2人で仲良く並んで似顔絵を描いてもらう・・・

「お似合いのカップルですね」と言われ

チョルは最高の笑顔でそれに答える


色紙の似顔絵をなんども見つめて

「これが俺・・これがハン・・・」なんども言うチョル

「そんなに嬉しい?」苦笑しながらハンギョンが尋ねると

「うん・・・」少し照れながらチョルは答える

あまりにも可愛くて思わずキスをしてしまった・・・


この幸せがいつまでも続きますように・・・ハンギョンは心の中で願う・・・




しかしハンギョンの思いとは裏腹にこの幸せは終わりの時が近づいていた
 SJ創作話

【月と子猫とハンギョン】 その6


職場に出勤したハンギョンに同僚のカンインが話しかけてきた

「昨日すっげー可愛い子とデートしてたじゃん・・・あれって誰?」

ぐっ・・・・

昨日チョルと買い物していた姿を見られていたようだ・・・

「あの子ってまだ十代だよな~ハンギョンってロリコン????犯罪じゃん」と言いながら

ニヤニヤ笑うカンイン・・・・

二股かけられ振られて沈み込んでいたハンギョンに

新しい恋の兆しが見えている・・・そんな事を応援したかったようだ

「いや・・・まだ・・・そこまでの仲では・・・」とハンギョンがボソッと言うと

「相手の子はお前が好きで好きでたまらないって・・・そんなオーラ出してたぞ」

ハンギョンが照れて下を向いてしまったのでカンインはそれ以上詮索はしなかった

「その恋が成就したらその子に会わせろよ~♪」

肩をポンと叩くとカンインは楽しそうに笑って自分の持ち場に戻って行った


たしかに・・・・チョルは俺の事が好きなようだ・・・

家にいると、いつもチョルは自分にひっついている・・・俺は・・・俺の気持ちは・・・




仕事が終わって帰宅する途中に公園がある

以前はよくここで考え事などして時間を潰していた時もあった・・・・

子猫のチョルを拾ってから公園に寄る事もなくなった・・・・

そういえば・・・・あの頃俺の話相手になっていたのも公園にいた野良猫だったっけ

俺って・・・猫に好かれるタイプなのかな・・・

そんな事を考えながら家について玄関を開ける


「ハーン」

ハンギョンと上手く言えないチョルが最終的にハンギョンを「ハン」と呼ぶ事にしたようだ

可愛い顔をしてハンギョンに抱きつくチョル・・・

抱きつかれるハンギョンはもう顔が緩みっぱなし・・・・

「チョル・・・重い・・・離れて・・・」

きょとんとしてチョルはハンギョンから離れる

「あのね~ハン・・・今日ね~」

チョルが今日一日テレビから仕入れた情報をハンギョンに話し始める

一緒に夕食をとりながら楽しそうに話しているチョルを眩しそうに眺めるハンギョン・・・

チョルと暮らし始めて二週間過ぎた・・・子猫の時とあわせると三週間になる

たった三週間でこんなに生活が変るもんなんだ・・・ハンギョンはつくづく感じる

毎日の生活が楽しくてしかたない・・・チョルの笑顔が活力になっているのが良く分かる・・・

2人でお風呂に入ってから(チョルを1人で入れると溺れたり遊んだりするので)

髪の毛をドライヤーで乾かしてもらうチョル・・・・気持ちよさそうにウトウトしている

ドライヤーを当てながらハンギョンは考える・・・・

俺は・・どうしたいんだろう・・・

チョルを抱きたいと思う気持ちもないわけではない・・・

でも・・・無垢なチョルの笑顔を見ていると・・・そんな事をして嫌われたくないとも思ってしまう

「ほらっ・・髪乾いたぞ」ハンギョンが言うとウトウトしていたチョルはパチリと目をあけた

「ハン・・・ありがと」ニッコリ笑ってハンギョンの口をペロっと舐める・・・

「チョル・・・これってなんの意味?」

「え? 好きな奴にするんじゃないの?」

やはり・・・キスのつもりだったのか・・・・

ハンギョンは笑いながら

「チョル・・・お前の思っているキスとはちょっと違うぞ・・」

「じゃあ・・・ニンゲンのキスって・・どーなんだよ」

口を尖らしながらチョルが文句を言うと

「人間のキスを教えてやるよ」

ハンギョンは自分を見つめるチョルの唇を優しく吸った

チョルはビックリして目をまん丸にしている

「キスの時は目をつぶるもんだよ・・・」と再度チョルの唇に口づけをする

うっとりとチョルの瞳が閉じられた・・・

それが合図となってハンギョンはやさしい口づけから激しい口づけになっていく・・・

チョルの唇の柔らかさ・・・その甘い吐息にハンギョンは夢中になってしまった

しばらくすると・・・


パッキーン


チョルの体が硬直している

あわててハンギョンはチョルの顔を見ると・・・気を失っている・・・

ヤバっ!!!!!!!


まだ人間の世界を知らない元子猫のチョル相手にとんでもない事をしてしまった

子供相手にやりすぎた・・・・

でも・・・これで自分の気持ちが良く分かった・・・・

俺は・・・チョルが欲しい・・・チョルを抱きたい・・・チョルを愛している・・と


ディープキスに気を失っているチョルを胸に抱えて

しばらくは無理だな・・・・自嘲気味に笑うハンギョンだった



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