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【ボム事件番外編 一泊旅行】後編


ハンギョンの優しい口づけがヒチョルの体のあちこちにされる・・・

生まれたままの姿に口づけされて・・・

恥ずかしさに顔を両手で隠してしまったヒチョル


「ヒチョル・・・顔を見せて・・・」

ハンギョンが熱っぽい声で耳元で囁いても、恥ずかしくて顔を見せられない

「ヒチョル・・・・俺が好きなら・・・俺の事見て・・・」

頬を赤く染めながら・・・おそるおそる手を外してハンギョンの顔を見つめるヒチョル・・・・


ハンギョンの熱い口づけがヒチョルの唇を覆った


あ・・・・

ハンギョンからの口づけに体が反応する・・・蕩けてしまいそうだ・・・・





ハンギョンと出会う前は自分は普通の男だったはずだ・・・

女の子にもてたくてファッションや髪型を研究して、勉強なんてほとんどせず

毎日のようにドンヘ達と女の子の話ばかりしていた・・・

女の子から自分より美しいという理由で振られ続けているうちに・・・

男に走った・・・そういうわけではない・・・

何人もの男から言い寄られても鳥肌が立つくらい反吐が出る位イヤだった

なのに・・・今ハンギョンに女のように抱かれようとしている自分がいる・・・・


ハンギョンに一目ぼれに近い状態で恋に落ちたヒチョルは

どんどんハンギョンに魅かれて行くうちに

彼の前で女の子化している自分に気付いていた

ハンギョンが優しく見つめる度に胸がキュンキュンするし

力強く抱きしめられる度に嬉しくて胸が痛くなるし

口づけなどされた時には蕩けてしまいそうで、何も考えられなくなっている・・・・・


今回の旅行も自分から言い出した・・・ハンギョンとひとつに成りたくて・・・


ハンギョンは用意してあったオイルを使いヒチョルを傷つけないように優しく扱った

しかし・・愛し合う時の痛みはヒチョルの想像以上だった・・・

「う・・・う・・・あ・・・っ」ヒチョルは声を押し殺して苦痛をこらえている

「ヒチョル・・・大丈夫? 辛い?」

ハンギョンの問いかけに頭を左右に振って

自分からハンギョンの首に手をまわして唇にキスをした・・・

「ハ・・ン・・ギョン・・俺・・の・・ハン・・ギョ・・ン・・」

それを聞いたハンギョンはヒチョルへの愛おしさで胸がいっぱいになる

「ああ・・・ヒチョル最高だよ・・・好きだよ・・・もう離さない」

苦痛からくる涙なのか、嬉しさからくる涙なのか・・・ヒチョルはもう自分でも分からなくなって

ハンギョンの名前を呼びながら大きな瞳から涙を流していた


愛する人を自分の腕に抱き自分だけのものに出来た・・・

その喜びにハンギョンもまた涙を流す・・・・「愛している・・・俺だけのヒチョル」


ハンギョンのその囁きに満足そうに微笑み、ヒチョルは絶頂に達すると同時に意識を手放した







ヒチョルが気が付くとハンギョンの胸の中でやさしく抱かれていた

「ヒチョル・・・大丈夫?」

目の前に愛する人の笑顔がある・・・ヒチョルはそれだけでもう嬉しくて

ハンギョンの胸に顔を寄せようと体を動かした・・・・

「痛っ・・・・・」ヒチョルの下半身が引き裂かれるように痛む


「ごめん・・・俺・・・」

愛しい人なのに愛し合ったはずなのに・・・でも結果傷つけてしまった事に対して

ハンギョンは泣きそうな顔になる

それを見たヒチョルは可愛らしく微笑みながら

「俺がこんな事させるのは・・・お前だけだからな」と

ハンギョンの頬にやさしくキスをした


不思議だ・・・男同士なのに・・ハンギョンに抱かれて全然嫌じゃなかった

むしろ自分から望んだ事だった・・・だからといって他の男に抱かれたいとは思わない

運命の相手・・・なんだろうな・・・多分・・・俺達は・・・


ヒチョルはハンギョンに向かってニッコリ微笑むと

「俺は・・・お前のものだ・・・お前も俺だけのものだ・・・

だから・・・浮気したら絶対に許さないからな」凄みのある声で囁いた


「ああ・・・浮気なんてするつもりもないし・・・出来ないよ・・・

ヒチョル以上の奴なんて・・・いない・・・・ヒチョルも俺だけのものだ」

ハンギョンは昨夜愛し合った事を思い出すと

ヒチョルを優しく抱きしめて髪をなでる・・・・・

嬉しくてハンギョンの顔は綻びっぱなしだ





ヒチョルの傷とハンギョンの打撲とで

結局スキーもスノーボードも2日目には出来ず

2人は帰りの時間までのんびり過ごす事にした


ハンギョンはヒチョルがユニセックスな服装をしている事に気付いた

これから二人で過ごす事が多くなると周囲の関心も集まる事になるだろう

ヒチョルもいろいろと気にして目立たないように服装も選んだのだろうか・・


「ヒチョル・・・スカートはいても似合ったのに・・・」

するとヒチョルは大きな瞳でハンギョンをジロっと睨むと・・・

「俺・・・お前の前だけだからな・・女の子みたいになっちゃうのは・・

だからと言って女装の趣味は、無ぇ~からなっ!!!!!期待すんなよっ」

昨夜はどんな女の子よりも女の子らしくて・・ハンギョンの心を揺すぶったヒチョル

今日はいつもドンヘ達と一緒の時のような毒舌なヒチョル

どっちのヒチョルもハンギョンにとって愛らしく可愛らしい存在になっている・・・・

愛されているという自覚からか、ヒチョルは昨日よりも一層美しさが輝いて見えるようで

すれ違う男も女もヒチョルに目を奪われている

大学に入ったら・・・変な虫が付かないように見張るのも大変だな・・・

ハンギョンはそっと溜息をつくと

ヒチョルの肩を抱いて、俺のものだと周囲にアピールするかように

ヒチョルの唇に熱い口づけをするのだった・・・

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【ボム事件番外編 一泊旅行】中編


「多分打撲で、骨には異常はないと思うけど・・・・」

スキー場の医務室での診断結果にハンギョンは

とりあえず胸をなでおろした・・・・・

湿布を貼ってもらい処置室から出ると・・・

医者は外で待っていたヒチョルの姿を見て

「君の彼女はすごく力持ちだね・・君を抱えて来たときには

ジャンヌダルクかと思ったよ・・・美しくて力強い」

と言うと、意味深な笑顔をハンギョンによこした・・・・

「あ・・・でも・・・今日はあまり激しい運動は控えた方がいいかな~」

(余計なお世話だって・・・・何のために来たと思ったんだ・・このオヤジ・・・)

心配そうなヒチョルに「打僕だって」と言うと

ヒチョルはほっとして微笑みハンギョンを支えて医務室を後にした



夕食を終えて部屋に戻ると

「湿布って・・・寝る前に交換する?」

「あ・・あ・・」

「本当にゴメン・・・俺が油断したばかりに・・ハンギョンが怪我した」

ハンギョンの湿布されている場所を上から優しくなでながらヒチョルは呟いた・・・

「ヒチョルが怪我しなくて良かった・・・」

「・・・・・・」

「俺・・・ヒチョルのためなら腕の一本や二本折れてもかまわない」


「ハン・・ギョン・・・」

ヒチョルが瞳を見開いてハンギョンの顔を見つめる・・・・

その瞳は今にも涙が溢れそうに潤んでいる

ハンギョンはニッコリと微笑むとヒチョルを優しく抱きしめた



「不思議だな・・・一年前まではお互いに名前くらいしか知らなかったのに

今では・・・もう離れられない存在になってる・・・・」

「うん・・・俺も・・・自分がこんなに変わるなんて想像もしなかった

お前に出会わなかったら・・・人間としても中途半端なままだった気がする」

「ヒチョル・・・好きだ・・・こんなに人を好きになったのは今までなかった・・・」


ハンギョンはヒチョルの頬を両手で大事そうに包み込むと・・・優しいキスをおとす・・・

「俺・・・男だよ・・・本当に俺でいいの?」

「男とか女とか関係ない・・・ヒチョルが好きなんだ・・・愛している・・・」

「俺も・・・ハンギョンが・・・好き・・・好きで好きで涙が出てくる・・」

ヒチョルの大きな瞳から涙があふれ出した

(綺麗だな・・・ヒチョルの涙は真珠にでもなりそうだ・・・)

ほほを濡らす涙をハンギョンは優しく指で拭うと

「ヒチョル・・・・ヒチョルの全てが・・・欲しい・・・」と耳元で囁いた


ああ・・・・この時が来た・・・・


ヒチョルはこの旅行が決まった時から決心していた・・・

だけど・・・少し・・・怖い・・・


「ハンギョン・・・俺・・・初めてだから・・・」

ヒチョルの恥ずかしそうに伏せた瞳に優しくハンギョンは口づけをする

「俺だけのものに・・・なってくれる?」

ハンギョンの問いかけにヒチョルは小さく頷いて

「お前なら・・・お前だけ・・に・・なら・・抱かれてもいい・・・」

(ああっ・・・なんて・・・可愛いんだ・・・)

ヒチョルのその言葉を聞いてハンギョンは体中が喜びで震えるのが分かった


ハンギョンは今までに女性との経験は何度もあったが

ほとんど年上の相手からの誘いで、好きだとか愛しているとか関係なく相手を抱いた

でも今は・・・・

こんなに心震わす相手を自分の物にする・・・自分だけのものにできる

考えただけでも天にも昇る気分だった


ハンギョンはヒチョルをそっとベットに寝かすと

「怖くないから・・・」とヒチョルに優しく口づけをした・・・・


【ボム事件番外編 一泊旅行】前編


大学合格したら・・・2人っきりで旅行に行こうね・・・


ヒチョルがクリスマスに囁いた言葉

ずっとハンギョンの頭の中でリフレインされている


同じ大学に無事合格したヒチョルとハンギョンは

スキー場に一泊旅行に行くことにした



「うわ~すごい~雪がいっぱい!!!!!ハンギョン♪ハンギョン♪」

スキー場に到着すると小さい子供のように

ヒチョルがはしゃいでる・・・・

ハンギョンはそんなヒチョルが可愛くて仕方ない・・・・


2人はホテルにチェックインして荷物を預けると

ウキウキしながら早速ゲレンデに行く事にした

スキーウェアのヒチョルはどう見ても美少女にしか見えない

ハンギョンと付き合うようになってから髪を少し伸ばし始めてた

すれ違う男性は皆一度はヒチョルに目を奪われる・・・

そんな様子を見て

ハンギョンは優越感と嫉妬で複雑な思いにかられる・・・

そんなハンギョンの気持ちも知らず、ヒチョルがハンギョンの腕を掴みながら

「俺・・・スノボー初めてなんだけど・・・ちょっと不安・・・」と呟くと

「大丈夫だよ・・・俺がサポートしてあげるから」ハンギョンは微笑みながら言う

「うん・・・」


ヒチョルは運動神経は悪くないので

ハンギョンのレクチャーですぐにコツを飲み込んだ

転び方も教わって、しばらく2人で楽しく滑っていると

油断したヒチョルがアイスバーンに乗り上げバランスを崩した

あっ!!!!!

ハンギョンが体をはってヒチョルにぶつかり暴走を止める・・・


「ハンギョン!!!!!!!!!!」



痛っ・・・・・

ハンギョンが眼を開けると泣きそうなヒチョルの顔が目の前にある

「ハンギョン・・・ごめん・・大丈夫? どこか怪我してない?」

胸と左足がちょっと痛いけど・・・なんとか動けそうかな・・とハンギョンは思ったが

目の前のヒチョルが自分を心配して涙眼になっているのを知り

ついいたずら心が湧いてしまい・・・

「肋骨やられたかも・・・・あと左足・・・ちょっと動けない・・・」と呟いた

それを聞いたヒチョルは

「よし!!!!!分かった!!!!俺がおぶってやる」と

ハンギョンを背負おうと背中を向ける・・・・・

「ヒチョル・・・ちょっと無理じゃないか?」

「お前が俺を軽々と背負えるんだから・・・俺だって頑張ればできる」

あまりにもその様子が可愛くてハンギョンはクスクスと笑いヒチョルの背中に体を預けた

ヒチョルは真剣な顔でハンギョンを背負うと・・・・・

その重さで雪の中に前のめりにつぶれた・・・・

「くっそーもう一回」

ヒチョルは再度背負って歩こうとするが・・・・一歩あるくと雪の中につぶれた

「ヒチョル・・無理だから・・・もういいよ・・・」

「ハンギョン・・・ゴメン・・・俺・・・体きたえるから

絶対にお前を背負えるように・・鍛えるから・・・今日はゴメン」


鍛える?????ハンギョンはモムチャン体型のヒチョルを想像し

「ダメだ!!!!!俺・・お前が鍛えるの許さない」とっさに答える


するとヒチョルは真剣な顔をしてハンギョンに向かって言った・・・

「じゃあどうすればいいの? お前が今日みたいに窮地にたったとき

俺は・・・・」

「お前が俺を守りたいように・・・俺だってハンギョンを守りたいんだよっ」


ヒチョル・・・・・

ヒチョルの思いにハンギョンは胸が熱くなった・・・ああなんて可愛いんだ・・・


「ヒチョルの出来る事があるよ・・・俺が動けなくなったら・・・キスして」

「????????????????」

ハンギョンはヒチョルの腕をつかむと自分の方にひっぱって・・・口づけをした

ヒチョルは意味が分からないと眼を見開いたまま口づけされていたが

ハンギョンの濃厚なキスに蕩けてしまいそうになり

うっとりと眼を閉じてその口づけを受けていた・・・

やっと唇が離れるとハンギョンはウィンクをしながら


「ヒチョルのおかげでパワーが充電できたよ・・・ほら♪」

ハンギョンは、すくっと立つとヒチョルに向かって手を差し出す

「充電? あっ・・・カンインが言ってた『エロパワー』って奴?」

ハンギョンの手をとってヒチョルも雪の中から立ち上がった

「うん・・・ヒチョルじゃないと・・充電できないから

カンインの場合は知らないけど・・俺は愛する人じゃないとダメなんだ

だから・・動けなくなっても・・ヒチョルのキスで底力がでるよ」

ハンギョンはヒチョルを抱きしめると耳元で囁く

「バカ・・・・」

今日は2人っきりでの『泊り』の旅行・・・・

ヒチョルは急に恥ずかしくなって顔を赤くするとハンギョンの胸を押した・・・

「痛いっ」

ハンギョンは胸を抑えると「マジ・・・痛い」とその場でうずくまった

「ハンギョン~!!!!!!!」

ヒチョルは火事場の馬鹿力を発揮して、動けなくなったハンギョンを1人でひきずって

スキー場の医務室まで運んで行った

ひきずられながらハンギョンは・・・・

(やっぱ・・・どんなに可愛くても・・・こいつ男だったんだ・・・)と思った・・・

ボム事件の妄想創作話がなんとか終わりました

本当はもっと細かく書きたかったのですが

思ったよりも長くなってしまいました


お付き合い頂いた方々ありがとうございます

拍手コメ頂いた方も感謝してます


感想などありましたら是非コメを残して行って下さい


この話・・・番外編が1個あります・・・

そうですハンギョンの頭の中のリフレインの話です

もう少しかかりますが・・・



ヒチョルが中国のツイを始めたと聞いて・・・・

ハンチョルの復活を期待してしまってます

相変わらず、ハンチョルしか書けない私ですが・・・

これからもよろしくお願いいたします
【ボム事件その後Last】


韓国の卒業式シーズンは2月にある

ヒチョル達のヌルパラン高校の卒業式も今日厳粛に行われた・・・

毎年茶化す輩が出てくるので教員達もハラハラしていたが

今年は学校で一番のチャラ男と言われていたヒチョルが

夏休み前に改心し、教員の期待以上の大学に合格

隠された特殊能力を持つ前生徒会長の睨みもあり、一般生徒はハメを外す事はなかった

他の学校では相変わらず小麦粉が式の最中にふりまかれたり

式後に全裸で川に飛び込んだりとスキャンダルは多かった・・・・・

毎年このような平穏無事な卒業式でありたいものだ・・・と教師たちは胸をほっとなで下ろしていた




キボムは卒業式後にヒチョル達が集まって打ち上げをするというので

その会場に向かっていた・・・・

ちょうど1年前・・・受験勉強の息苦しさに「ボム事件」などを起こしてしまったが

ドンヘにばれただけで事件も収拾し・・・みんなの記憶からも薄れている

その事がきっかけで、前からの友達だったヒチョル達とも腹を割って話せるようになり

大学受験に向けてとてもいい関係になれたのが良かった・・・結果オーライだなとキボムは思う

あの事件以来、勉強嫌いのヒチョルが眼の下にクマが出来るほど猛勉強をして

偏差値を20も上げるという学校始まって以来の快挙をなしとげ、人間の才能の奥深さを感じたせられた

自分も第一志望のソウル大に入学が決まり気分は最高だった・・・・


あれ?


目の前にドンヘが立っている・・・が・・・どこかをじっと見つめている

「おう・・ドンヘ・・・どうした?」

キボムはドンヘの肩を叩くと耳元で囁いた

「しっ!!!!!!!」

ドンヘに腕を掴まれて電柱の陰に押し込まれた

「なんだよっ」

ドンヘの黙って指をさす方角を見ると・・・・・



ヒチョルがいた・・・となりにはハンギョンが立っている

ヒチョルの雰囲気がいつもと違う・・・さっきまで卒業式に出てたから制服姿は変わらないのに・・

ハンギョンが優しくヒチョルを見つめる

ヒチョルは嬉しそうにハンギョンの顔を見つめ返す・・・・

そして・・・・・

2人の唇はお互いに吸い寄せられるように近づき・・・重なり合った・・・・

(映画見てるみたいだな・・・なんか綺麗なキスシーンだ・・・)

キボムは2人のキスシーンに思わず見とれてしまった・・・

うっ・・・うっ・・・

隣のドンヘはそれを見て泣いている・・・

え?

「ドンヘ・・・お前・・・まだヒチョルに未練あったのか?」

「うるさいなっ!!!!俺だって親友になったと思っていたのに・・・

あんなヒチョルを見せつけられたら・・・涙が勝手に出るんだよ」


ドンヘもキボムと同様に中学の入学式でヒチョルに一目ぼれした・・・

ヒチョルが男と分かった時点で、親友になる事を選んだのだった

「確かに・・・あんな表情は俺達見た事なかったもんな・・・

でもドンヘの親友の位置は揺るぐ事ないんじゃないか?」

ドンヘはまだ涙を流している・・・キボムはドンヘの顔を覗き込むように言った

「俺達は、ヒチョルが男と分かったとたんにその恋心を諦めてしまい、

友達として側にいようって・・・そう思ったけど・・でもハンギョンは違う・・」

「・・・・・・・・・」

「あいつは・・・ヒチョルに惚れて・・男でも女でも関係なくヒチョルが好きだって

正面からぶつかって行ったよな・・・その懐の大きさの違いがあったんだよ・・・・

だから・・・ヒチョルも魅かれたんだと思うよ」

「ハンギョンの影響でヒチョルもあれだけ変わったじゃないか・・・・

俺は・・・ヒチョルを見守るために家族の反対を押し切ってヌルパランに来たけど

もう・・・ハンギョンに任せても大丈夫だと思っている・・・」

「お前・・・ヒチョルの保護者かよ・・偉そうに・・・」

ドンヘは涙を拭きながら笑った



「おーいドンヘ~キボム~」

後ろから大声がするので振り向くと

体育大に進学の決まったカンインが手を振りながら走ってくる


その大声でヒチョル達もキボム達に気付き笑顔で手を振ってきた


「ドンヘ・・・ほら笑って・・・大学に入ったら可愛い彼女できるからさ

お前だってボム事件の被害者なんだから・・モテるの間違いなしだぞ」


「ボム事件・・・そんなのあったな・・・青春の思い出だ」

ドンヘはその人懐っこい笑顔を作るとキボムの手を引いて

ヒチョル達に向かって走り出した


「こらぁ~俺を置いていくのかよ~待てよ~!!!!!」

カンインが後ろから怒鳴ってくる

「べーっ悔しかったら抜かしてみろよ~」

ドンヘの挑発にカンインは真剣な顔をして

「このやろ~捕まえて投げ飛ばしてやる~待て~」


ヒチョルはこの追いかけっこを見てハンギョンと一緒に笑っている



まだ若い彼らにとって未来は可能性を秘めて明るく輝いている

キボムは空を仰ぐと未来に向かって走り出した・・・・・



その頃シンドンは・・・

なかなか店にこない皆を心配しながら

用意されている料理を前にして

空腹という現実と闘っていたのだった・・・・・・


The end
【ボム事件その後 9】


「うっそ~!!!!!!!」

職員室で教師たちの驚愕の声が響き渡った

夏休み目前の校内模試の結果で

いつも200番辺りをウロウロしていたヒチョルが

2ケタ・・・100番以内に食い込んでいたからだった


「キム・ヒチョル・・・まさか・・不正・・・・」

年配の教師が不安そうに呟くと・・・


「いや・・・彼の出席番号だと席は教卓の前になるので

あやしい動きは全くなかったです・・・・山が当たったのかな」

試験監督もした体育教師が不思議そうに言う


「そう言えば~彼は最近授業中に寝てないわ・・・ちゃんと授業聞いてる」

チョーク投げの女王とあだ名のある女教師が言うと


「うん・・・本気で大学進学を意識したんだな・・いいことだ」

ヒチョルの担任は感無量という顔をしてお茶をすすった・・・・




夏休みに入り

ヒチョルはハンギョンと同じ予備校に通って四苦八苦の日々を過ごしていた

週に2回はヒチョルの家でハンギョンの補習を受ける事も習慣化となり

ヒチョルは大変ながら凄く充実している毎日だった

今日もハンギョンがヒチョルの苦手な数学を家庭教師さながらに教えてくれていた

リビングの隅で2人で勉強する姿も今ではすっかり慣例化されている・・・・

「俺・・・本当に高校で何やってたんだろう・・・無駄な時間ばっかりだったな」

問題を解きながらぶつぶつと後悔するヒチョル・・・・

ハンギョンはそんな姿を優しく微笑みながら見守る

思わず「ヒチョル・・・可愛い・・・」と呟くと

ヒチョルの大きな瞳でギロリと睨まれる

「俺・・・一生懸命お前と同じ大学に行くために勉強してるんだから

気が散る事いうなっ・・・・」

「ごめん・・・・」

「俺が可愛いのは事実だから・・・まあ仕方ないけどさ」

自分と同じ大学を目指して猛勉強をしているヒチョルが愛おしくてたまらない・・・

でも抱擁もキスも我慢している・・・・

今は・・・・ヒチョルの横にいられるだけでも幸せだと感じるハンギョンだった


夏休みはほとんど勉強に費やしたおかげで

二学期に入りヒチョルの学力は驚異的に伸びてきた

この頃になるとヒチョルの志望大学を鼻で笑う教師は誰もいなくなった


11月・・・・いよいよ大学修学能力試験の日がやってきた

韓国全土が受験一色に染まるこの日・・・ヒチョルも受験に挑んだ




世の中はクリスマス一色になっている・・・

しかし受験生にはクリスマスはない・・・二次試験はすぐに迫っている

でもハンギョンにはサプライズのプレゼントがあった

2人で予備校から帰る道筋・・・・イルミネーションの綺麗な通りを少し眺めた後

「ハンギョン・・・ありがとう・・・修能の結果が良かったのはハンギョンのおかげだよ」

ヒチョルからキスのお礼をされた・・・・・優しい厳粛なキスだった

「合格したら・・・2人で・・・2人りっきりで・・・旅行に行こうね」

頬を赤く染めたヒチョルはそのまま手を振りながら自宅に向かって走っていった

残されたハンギョンは・・・・

自分の唇に手をあててさっきのキスを思い出し・・・「ヒチョル・・・頑張ったな・・もうすぐだから」

そしてヒチョルの囁いた「2人っきりで旅行に行こうね」のフレーズが

ずっと頭の中でリフレインされ顔は緩みっぱなしだった・・・



【ボム事件その後 8】


ヒチョルの携帯にメールがきた

「あ・・・ハンギョンだ・・・」


夕方マックで別れる時に、恥ずかしい気持ちを抑えてメアド交換してもらったヒチョル

携帯を眺めながら嬉しくて顔が綻ぶ


『さっきはありがとう。俺うれしかった。何て書いたらいいのか分からないのが

正直な話。これからも会ってもらえるんだよね。ヨロシクお願いします』


うわぁ~固い~超固い文章~!!!!!!!絵文字もないじゃん

でもハンギョンらしいな・・・とヒチョルは苦笑いしながら返信を打つ





ハンギョンは何度も何度も文章を打っては消し、打っては消しを繰り返して

やっとの思いでメールを送信した


マックで自分の腕を掴んで「メアド・・・教えて・・・」と言ったヒチョル

その恥ずかしそうな顔が、すごく可愛いかった

その顔を思い出すと嬉しさに目じりが下がる


すると・・・速攻返信がきた

え?

なんか早い・・・・


『せっかくだから~お互いの紹介しようぜ~(^◇^)

お前の好きなものを五つあげよ~』


好きなもの??????

ハンギョンは考えながら返信を打つ




『好きなもの・・・青い空、犬、餃子、バスケット・・・・

今一番好きなのは・・・キム・ヒチョル』

『・・・バカ・・・(^_^;)』

『ヒチョルの好きなものは何?』

『俺は・・・・猫とコーラとダンスと・・・バスケやってるハンギョン』

『あ・・ありがと・・・』



しばらく2人の間で浮かれたメールのやりとりが続いて


『俺・・・お前と同じ大学に行きたい・・・でも勉強してないから無理かな』

『今から頑張れば大丈夫だよ・・・俺も・・ヒチョルと一緒の大学に行きたい』


今の成績では頑張ればソウル大も狙えると言われていたハンギョン

あっさりとソウル大を捨ててまで、ヒチョルを選んだ自分に苦笑しながら


『勉強・・・俺理系だけど・・・教えてあげられる所は見てあげる』

『マジ? (#^.^#) 嬉しい♪ お前との大学生活に向けて俺頑張るから・・教えてね』


ヒチョルと会う口実が出来て、ハンギョンは嬉しくてたまらない・・・・・

『明日・・・早いからもう寝るね・・ヒチョルもお肌のために寝た方がいいよ』

『・・・うん・・・おやすみ♪』

『おやすみ』


友達から始めようと言ったヒチョルだったが

メールのやり取りをしているうちに

すっかりハンギョンへの恋心でいっぱいになっている自分に気が付いて

急に恥ずかしくなって布団にもぐりこんだ

「俺・・・絶対にハンギョンと同じ大学に行くから・・・死に物狂いで頑張るから・・・」

手に握りしめた携帯を頬にあててハンギョンに思いを馳せた

【ボム事件その後 7】


「でさぁ~お前ら受ける大学ってもう決めたの?」

ヒチョルがポテトを食べながら聞いてきた


「うーん俺はまだ絞れてないなぁ・・・」ドンヘが言うと

3個メのプルコギバーガーを食べているシンドンも

「おれは~学部は決まったけど・・入れる大学だなぁ~」


「キボムは・・・ソウル大学だろう・・・・俺今の成績だと・・・

どこも無理か・・・・・」ヒチョルはため息をつくと

「あーあ勉強しとけばよかった・・・・はぁ~」と嘆いた


「今からでも頑張れば大丈夫だよ」

ハンギョンがヒチョルを慰めるように言うと

「あーハンギョンはどこの大学受けるの?」

「う・・・ん・・まだ絞ってない・・・」
(ヒチョルと同じ大学がいいんだけど)

みんなであーだこーだと騒いでいる中でキボムは

(このまま時間が止まればいいのにな・・・今が一番楽しい)

微笑みながらみんなを見ていた・・・・



きゃあ~っ!!!!!!!

女子高生の黄色い声がすると思ったら・・・・

ヒチョル達はいつの間にか凄い数の女子高生に囲まれていた


「ヤバいよ・・・・ヒチョルにハンギョンまで付いているんだもん

パニックになりそうだよ」

シンドンが周囲を見回しながら心配そうに言った


「俺・・・帰る・・・誘ってくれてありがとう」

ハンギョンが席を立つと・・・ヒチョルがとっさに腕を掴んだ・・・


「アドレス・・・メアド教えて・・・」

ヒチョルに腕を掴まれて・・・可愛い顔でお願いされて・・・

ハンギョンは顔が緩んでしまう・・・・ああ・・何て可愛いんだろう・・・


あわててメアド交換を終えると

「俺も塾の時間だから・・・ハンギョン途中まで行こう」

キボムに言われてハンギョンは慌ただしくマックを後にした・・・・




「ハンギョン・・・本当はソウル大が第一志望なんだろ?」キボムが何気なく聞いてきた

「・・・・・・・・・・」

「コサン高校でもトップクラスの位置にいるって・・・噂きいたよ」

「俺は・・・・大学なんてどこでもいい・・・ヒチョルといたいだけだ」

「ヒチョルは・・・バカじゃないけど・・・ほとんど勉強してなかったから

今からやって・・・どれだけ伸びるかだな」

ハンギョンは黙ってキボムの話を聞いている

「俺さ・・・ヒチョルが好きだったんだ・・・中学の入学式で一目ぼれして・・・

でも男って知って・・・友達になる事を選んだ・・・多分ドンヘも同じだよ」

「だからハンギョンがヒチョルに告白したのは、凄いなって尊敬している」

「・・・・・・」

「今まで男からも告白されていたけど、冷たく断っていたんだ・・・でも今回は・・・

さっき・・お前の腕を掴んでた時の顔見ただろう?・・・・ヒチョルはお前が気になってる」

キボムはフフっと笑うと

「いい事を教えてあげる・・・ヒチョルはすごく寂しがり屋だから・・・

メールはマメにすると好感度あがるよ」

じゃあな・・・とキボムは駅の方に向かって行った



「キボム・・・ありがとう・・なんか元気出てきた」

ハンギョンは携帯を握りしめるとキボムの思いやりに感謝するのだった・・・・・

【ボム事件その後 6】

キボムの教室は3階にあり、彼の席は一番窓側にある

今日も彼は授業中に何となく外を眺めていた・・・・


ん?


ちょうど学校の校門の所に人影が見える

あの制服って・・・・

詰襟の学生服って・・・ここら辺ではコサン高校しかない

コサンもまだ授業中だろうに・・・何しに来たんだろう・・・・

不思議に思ったがすぐに授業に集中して問題を解き始めた





放課後ドンヘがキボムに話しかけてきた

「今日お前時間ある?」

「塾あるけど・・・少しならいいよ」

「じゃあ~ちょっとマックに寄るから一緒に行こう」ドンヘが笑って答えた

「そういえば・・・・さっき授業中に・・校門の所にコサンの制服姿の奴を見たよ

なんかウチの生徒やらかしたのかな・・・・お礼参りかな・・・・」

コサン高校はここら辺では気性の荒い男子が多いとの噂がある・・・

「コサン??????」

キボムの話を聞いてドンヘは顔をしかめると「あいつか?」と呟いた・・・



「ドンヘ~行くぞ!!!!!!」ヒチョルがいつもの調子でやってきて

教室のドアから顔をのぞかせて声をかける

ドンヘは今朝のヒチョルの様子が いつもと同じだったのでホッとしていた

いくら初恋がまだだといえ、キスされて気を失うほど純情だったとはドンヘも驚きだった

「なんだよ~俺の顔に何かついてるか?」ドンヘが黙ってヒチョルの顔を見ていたので

ヒチョルは眉間に皺を寄せて文句を言う

その様子を見ていたキボムは耐えきれず吹き出した

「キボマー何だよ~お前まで笑うのか?」

「フフフ・・・ヒチョル元気だね・・俺もマック行くよ♪」

「おうっ!!!!シンドンが先に行ってるからもう行くぞ~」



「なんでマックに集合なの?」キボムがドンヘに聞くと

「進路の説明でさ・・大学のなんか書類に書いて出すじゃん・・・

俺達よく分かんね~からさ・・キボムに教わって書こうとおもって・・・・

お前学年トップだもんな・・・ソウル大学に行くんだろうけどさ」

「一応目指してるけど・・・目指すのは誰でもできるし」

キボムは恥ずかしそうに笑う

「キボマーお前ほんとーに謙虚だな~中学時代と変わってね~し」

ヒチョルはニッコリと微笑んでキボムを褒める

「そんなトコ俺好きだよ~」ヒチョルに好きと言われてドキンとするキボム

3人で大騒ぎしながら校門を出ると・・・・・

「あ゛ーっ」ドンヘが大きい声を出した

ヒチョルとキボムがその声につられて顔を向けると

辛そうな表情のハンギョンが立っていた・・・・・・



「ハンギョン・・・お前~昨日は何してくれたんだよっ!!!!

どの面下げてここに出てこれるんだよっ!!!!」

ドンヘは昨日の事を思い出して文句を言う

ハンギョンは黙ってドンヘからの非難を浴びている・・・・・

「ドンヘ・・・黙って」ヒチョルがドンヘを黙らせると


「ハンギョン・・・昨日・・家までおぶってくれてありがとう

そして俺の事好きだって言ったよね」

ヒチョルはハンギョンをまっすぐに見つめながら言葉を続ける

ハンギョンもヒチョルを見つめながら次の言葉を待っている・・・・

「お前・・・俺の事なんも知らないだろ?

俺も・・・お前の事なんも知らない・・・・・・

誕生日も好きなものも趣味もなにもかも・・・・知らない・・・」

「だから・・・・」

「だから?」

「これから・・・友達になろう・・・まずはそこから始めよう」

ヒチョルはニッコリと微笑んで話を続ける

「俺・・・・お前の事・・・いろいろ知りたいし・・・俺の事知ってほしいし・・・」

最後は頬を赤らめながら告白とも言える言葉を紡ぎ出した


キボムは昨日の事を知らなかったが、ハンギョンがヒチョルに告白をして

ヒチョルがそれを受けた・・・と判断して

「俺達いまからマックに行くんだけど・・・ハンギョンも行こう・・

俺・・キボム・・ヒチョルとは中学時代からの友達なんだ・・ヨロシク」


嫌われたと思って昨夜は一睡もできず・・・今日も授業を途中で抜け出して

ヒチョルの学校の前で待っていたハンギョン・・・・

ヒチョルの言葉とキボムの言葉に思わず目がうるんでしまう・・・・・


「けっ・・・コサン高校のたらしのハンギョンがこんな事で泣きべそかいてるぞ

ヒチョルが許可したから俺も友達になってやってもいいけど・・・俺・・ドンヘだから」


ドンヘの偉そうな言い方に思わずみんなで笑ってしまった




そうだ・・・・・まだ何も知らないんだよな・・・俺達・・・・

まずはお互いの事を知る事から始めないと・・・ヒチョルの言うとおりだ

ヒチョル・・・・君は友達に愛されているんだね・・・・

俺も彼らに負けない位・・・ヒチョルの事たくさん知りたい・・・・・




マックに着くと

みんなを待てなかったシンドンが1人でプルコギバーガーにパクついていた

それを見てまたみんなで笑い、ハンギョンも仲間に入れてもらえた喜びで笑顔になっていた
【ボム事件その後 5】


「ハンギョン・・・お前さ・・ヒチョルに何言ったんだよ!!!!!」

気絶したヒチョルを背負ったハンギョンにむかって

ドンヘは非難するように言った・・・・


ドンヘの口調がきつかったので横のシンドンはハラハラしている

ドンヘをチラっと見てハンギョンは

「付き合ってくれ・・・って言った」


「お前!!!!!お前こそ女の子より取り見取りのくせに・・・・なんでヒチョルなんだよっ!!!」


「仕方ないだろう・・・気付いたら好きになってたんだから」








(ん・・・・

俺・・・どうしたんだ? ここなんか暖かい・・・・・)


ハンギョンの背中でヒチョルは目を覚ました

(ドンヘの怒鳴る声がする・・・)


「ヒチョルは男だぞっ!!!!!知ってて告白したのか?」


「男だろうが女だろうが関係ない・・俺はヒチョルが好きなんだ」

(!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

ハンギョンの声をきいて、むりやりキスをされて気絶した事を思い出した

突然ヒチョルは恥ずかしくなり、気絶したままの芝居をすることにした・・・・


そこまで言われるとドンヘも文句が言えない

気まずい雰囲気のままヒチョルの家に着いた

「ありがとう・・・俺が責任もって届けるから」

ハンギョンがシンドンからヒチョルのカバンを受け取ると

家のインターホンを押す・・・・

ドンヘは何か言いたそうだったがシンドンに止められて

仕方なく帰って行った


「はーい・・どなた?」

「すみませんヒチョル君の友達なんですが、彼貧血で倒れて・・・

おぶっているんですが・・玄関を開けてくれませんか?」


家のドアを女の人が開けてくれた・・・ヒチョルに似た姉のヒジンだった

「あらあら・・ごめんなさいね・・部屋まで連れてってくれる?」

ハンギョンの背中でヒチョルが姉にサインを送ったので

姉は取り乱すことなく平静に対応することができた


恥ずかしくてヒチョルはずっと気を失ったふりをしている

ハンギョンはそれに気付かずベットにヒチョルを寝かせると・・・


「ごめん・・俺・・自分でもどうしたらいいか分からなくて・・・

でも・・・ヒチョルを好きなのは本当だから・・・俺本気だから・・・」

泣きそうな顔をしてヒチョルの髪をなでる


「俺を嫌いにならないで・・・」

その言葉を呟いて

ハンギョンはそっとヒチョルの部屋から出て行った


ハンギョンが帰ると・・・ヒチョルは目を開けて

ハンギョンの告白を思い出す・・・・・


今までもその容姿から男の人からも告白されたこともあった

問題外って冷たく突き放していたのに・・・


でも・・・今は・・・・


俺・・・どうしたんだろう・・・

ハンギョンに背負われて・・それがすごく心地よかった

ハンギョンの笑顔に胸が痛いくらいドキドキする


一番驚いたのは・・・・突然キスされたのにもかかわらず

それが嫌じゃなかった・・・と言う事・・・・・

自分の気持ちが分からない・・・・

涙が溢れてくる・・・・


「ヒチョル・・お友達帰ったけど・・・」

姉がヒチョルの部屋に入ってきて泣いている姿をみて


「あんた・・・何があったの・・・」

ヒチョルは自分の気持ちを整理するために

姉に話を聞いてもらうことにした

黙って聞いていた姉は・・・・

「やっと・・・初恋? 今ごろ? 」

そう言うとケラケラと笑った


はつこい??????????

俺がハンギョンに・・・恋????????

ヒチョルはこの胸の痛みが「恋」なんだと初めて自覚した
【ボム事件その後 4】


ヒチョルは「初恋」がまだで「キス」もちゃんとした事がない・・・・

今回の残念会でみんなに知られてしまった事実

「だって・・・俺が好きになる前に沢山の女の子達が寄ってくるんだよ

そして・・・キスするに至る前にフラれてちゃうから・・・しょーがないじゃん」

半ば逆切れに近い状態でヒチョルは言いわけをした

残念会に集まったメンバーはヒチョルが見かけと違って純情なんだと知り

ますます彼に好意を持つようになった



トッポギ屋からの帰り道

ヒチョルはドンヘとシンドンにその事を蒸し返されて一生懸命言いわけをし

それがどんどん墓穴をほって・・・今も散々大笑いをされていた・・・

公園を通り抜ける時・・・

ヒチョルは夕方出会ったハンギョンの事を思い出して胸がドキドキする

そんな自分の気持ちを隠すようにドンヘとシンドンに冗談を飛ばし大爆笑を誘う・・・


すると・・・・



「あの・・・・」

突然後ろから声をかけられた

3人一斉に振り向くと

そこにハンギョンの姿があった

「ヌルパランのキム・ヒチョル・・・話があるんだけど」


「お前・・・コサン高校のハンギョン・・・ヒチョルに何用事あんだよ」

ドンヘが驚いて答える

「・・・・・・・・・・」

ハンギョンは思いつめた顔をしたまま黙っている

「俺に・・・用事? 何?」ヒチョルは緊張してハンギョンの顔を見つめる

それでもハンギョンは答えないので、ヒチョルはドンヘとシンドンに

「お前ら~先に帰ってて・・・俺だけに話あるみたいだから」と伝えた・・・


ヒチョルが怒るとめんどくさいのでドンヘとシンドンはしぶしぶ先に帰る・・・・

「俺に用事って何?」努めて冷静さを装いながらヒチョルは聞いた


ハンギョンは深呼吸をするとヒチョルに向かって

「俺と・・・付き合ってくれ・・・」

え?

今なんて言ったの・・・ヒチョルはハンギョンの話した言葉がすぐに理解できなかった

「俺・・・男だよ・・・分かるよね・・・」

ヒチョルは驚いてハンギョンの顔を見つめる・・・

「ヒチョルに・・・一目惚れした・・・」

ハンギョンは追い詰められたような顔して小さな声で呟いた・・・

ヒチョルはハンギョンのその瞳を正視できずに目をそらした


あっ!!!!!!!

その瞬間ヒチョルはハンギョンに抱きすくめられ

その唇を奪われた・・・・・



あまりの突然の事に抵抗すらできずヒチョルはハンギョンの腕の中でキスをされる

ハンギョンは自分でも予想できなかった行動に驚きながら

ヒチョルが抵抗しなかったのをいい事にその唇を味わっていた・・・・


ああ・・・柔らかくて・・・なんて・・・・・


その時


ガクン・・・・

突然ヒチョルの体が崩れる・・・ハンギョンは腕の中でヒチョルが脱力したのを感じて

あわてて唇をはなした・・・・・





ヒチョルはハンギョンの腕の中で気を失っていた


「ヒチョル~!!!!!!!!!」

ヒチョルの事が心配で隠れて様子を伺っていたドンヘとシンドンが飛び出してくる


「お前~ヒチョルに何したんだよっ!!!!!!!」


「なに・・・って・・・・キスした・・・」

「お前なんて事したんだよ~・・・こいつ・・・初恋もまだならキスもしたことないのに」

シンドンの説明にハンギョンは目を見開いて驚きを隠せなかった


「だって・・・・女の子とっかえひっかえで100人位と付き合ったって・・・噂が・・・・」

「チヤホヤはされてるけど・・・きちんと女の子と付き合った事ないんだよ・・いつもフラれてるし」


ハンギョンはヒチョルを見つめ、何かを決断したようにドンヘに向かって

「俺・・・家まで背負っていくから・・・ヒチョルの家を教えてくれないか?」といい

軽々とヒチョルを自分の背中におぶった


ドンヘとシンドンはもう何も言えず

ハンギョンの言うとおりに家まで案内することにした
【ボム事件その後 3】


ヒチョル達がいつもの行きつけのトッポギ屋に着くと


「主役~おせーぞ!!!!!酒はNGだかんな・・・サイダーで乾杯♪

おばちゃん!!!!サイダー人数分とトッポギ・・ヨロシク♪」

すでに来ているカンインがその場を仕切っていた


ボム事件でいろいろあったが、事件後すっかりヒチョルとカンインは仲良くなっていた

今日もヒチョルがフラれた残念会があると聞きつけて

呼びもしないのに参加している

そしてカンインの隣にはキボムがニコニコしながら座っていた

「あれ? キボム・・珍しいな~今日は塾とかないの?」

ヒチョルが笑顔で問いかけると恥ずかしそうにキボムは

「うん・・・ヒチョルの記念すべき100回だからね・・・来たよ」

ドンヘを筆頭に シンドンにカンインそしてキボム・・・・

ヒチョルがフラれるごとに男の友情が深まって行く感じがする


「なんか・・・俺・・・フラれる度に男友達が増えて行く気がするけど・・・」

「そりゃそうさ・・・天は二物を与えずだぞ・・・お前に女の子みんな取られたら

俺達生きて行けないもんな・・・イケメンでもフラれるから俺達生きていけるんだよ」


シンドンのこの言葉にみんなで大笑いして、残念会はすごく盛り上がった



**********************************************************************************


「ハンギョン・・・まだ帰らないのか? 俺帰るから・・・またな」

「ああ・・・明日・・学校でな」

仲間が次々に帰宅していく中

ハンギョンはバスケットボールを手にしたままボーっとしていた

空はすっかり暗くなって、公園にも人はほとんどいない・・・


ハンギョンが夕方バスケットコートで出会った好みのタイプの美人・・・

それが男だった・・・・・


今までハンギョンは女の子にモテモテで困る事はなかった

しかしよく考えると自分から好きになって付き合った子はいない・・・

言い寄られて付き合っても、すぐに飽きて別れ話をハンギョンの方から切り出してしまう

そんな事の繰り返しだった


やっとめぐり合った理想のタイプの子・・・・

ヒチョルの姿を思い出すだけで心臓は破裂しそうに高鳴る・・・

でも・・・・相手は男だ・・・・どうやって付き合えばいいんだ・・・


さっきから思考は堂々巡り・・・・どうしたらいいのかの繰り返し・・・・


まずは・・・お友達からか?


あ゛ーっ

ハンギョンは頭を抱えるとその場に座り込んでしまった




すると

ガヤガヤと賑やかな話声がしてくる

男子学生が数人話しながらこっちに向かってきていた


あれ?

さっきヒチョルを呼びに来た太めの奴だ

え?

まさか・・・・



ハンギョンが座り込んでいるベンチの横を

ドンヘとシンドンとヒチョルの三人が楽しそうに話しながら通り過ぎようとした


ヒチョルの姿を認識したハンギョンはほとんど本能的に立ち上がった


「あの・・・・」


三人は一斉に振り向いてハンギョンを見た・・・・


「ヌルパランのキム・ヒチョル・・・・話があるんだけど」

【ボム事件その後 2】



「ごめんなさい・・・やっぱりダメ」

ヒチョルは、またか・・・という顔をして黙って話を聞いている

「あなたが美しすぎて・・・私辛くて・・・もう一緒にいられないの」

女の子はヒチョルにそれだけ告げると

身をひるがえして走り去って行った・・・・



「また・・・フラれた・・・・」

それだけ呟くと気の抜けたように

ヒチョルは公園のベンチに座り込んだ


昔からこの美貌でちやほやされて

告白してくる女の子もたくさんいて

でも・・・・「美しすぎる」という理由でみんな自分から去って行く

あまりにもフラれる事が多いから自分でも何か欠点があるのかと

いろいろ悩んだり、話術がないのか・・といろいろ勉強したり

ヒチョルは高校の2年半を「女の子にもてるため」に費やしていた

なのに

いつも

フラれる理由は同じ

「美しすぎるから」



はぁ~今回はミス・コサン高校ですごく可愛い子だったのに・・・・

自分で好きでこの顔に生まれたわけではないのに・・・・

自分を知ってもらう前にいつもフラれてしまう・・・・

ヒチョルはさすがに凹んで座り込んでしまった


そこにドンヘからメールがきた

(100回目おめでとう~今日はフラれたお祝いだね~どこにいるの)

けっ・・・・情報早いな・・・盗撮でもされてんのか?

ドンヘ達はヒチョルがフラれると、お祝いと称して残念会をしてくれる

友達としてありがたいと感じるが、人ごとだから楽しんでいるのが見え見えだ

とりあえず今いる場所を送信すると

すぐにみんなで迎えに行くと返信がくる・・・・

ヒチョルは空に向かってため息をひとつ吐いた


その時


女性の金切り声と

パッシーンという音が聞こえてきた

何?


声の方を見ると

男性と女性で何か揉めているようだった

「別れ話のもつれ?」

女性が男性の頬を叩くと泣きながら走り去って行く・・・


男が女をフったのか・・・・俺と反対だな・・・

あれ・・・あいつ・・・どこかで見た事ある・・・

ヒチョルは頬を叩かれた男の顔を一生懸命思い出そうとした


あっ・・・ボム事件の時の被害者のハンギョンだ・・・


ハンギョンは何事もなかったかのように

公園の中にあるバスケットコートに戻って行く


ヒチョルは吸い寄せられるようにコートの金網のところまで歩いてきた

ハンギョンは中で仲間と一緒にバスケットを楽しんでいる


あ・・・いいな・・俺もあんな顔に生まれてたらよかったのに・・・カッコいいな・・・

ハンギョンのパス回しやシュートに

自分でも気付かないうちに見とれているヒチョル・・・

ダンクシュートが決まった時には完全にハンギョンだけを見つめていた

すると

急にハンギョンが自分の方を向いたので、二人の視線が合った


しばらく見つめあった後・・・ハンギョンがヒチョルに向かって微笑んだ

ヒチョルはビックリして視線を外して下をむく・・・


ドキン・・・

ヒチョルは自分の胸がドキドキするのを感じていた


何・・・これ・・・


「ヒチョル~!!!!!待たせたな~みんなでいつもの店に行こうぜ~」

シンドンの声にハッとしてあわてて

その場から皆の元に走り去って行った・・・






天使が舞い降りてきたのかと思った・・・・

ハンギョンは今目の前にいた人物をみてそう感じていた

視線を感じて振り向くと・・・そこにはとても美しい人が自分を見ていた

思わず微笑むと・・・その人は恥ずかしそうに頬を赤らめて下をむいた

なんて・・・綺麗な人なんだ・・・俺の事を見てたのか? あの人は・・・誰?


「ねえ・・・今いた子・・・誰か知ってる?」

ハンギョンはその人が走り去って行った方角を見たまま友達に聞いた

「ん? あの綺麗な子? ヌルパランのキム・ヒチョルだよ」

「え? キム・ヒチョルって・・・あのキム・ヒチョルのこと?

いろんな学校にファンクラブがあって・・・付き合った女の子は100人くらいって

俺・・・もっとチャらい奴だと思ってたけど・・・女の子にしか見えなかった」


「そう・・・あの美しい顔で・・あいつ可哀そうにフラれてばかりなんだよ」

「え?」

「さっきも見えてたけど・・今日はウチのミス・コサン高校にフラれてたぞ

理由は・・・女の子がさ・・自分より美しい顔してるから我慢ならないんだとさ」


「俺と・・逆だな・・・俺いまフったばかりだし・・叩かれたし」

ハンギョンはさっき叩かれた左頬をなでながら呟いた



キム・ヒチョル・・・・美人だ・・男なのか?・・・・でも俺のタイプだ・・・・


ヒチョルの顔が脳裏に焼きついて離れない・・・・・・

ハンギョンは自分が恋に落ちた事を自覚した
【ボム事件その後】1


バレンタインディから始まった一連のボム事件も

ヌルパラン高校のドンヘを最後に被害者が出ず

あれだけ騒がれたにも関わらず生徒達の記憶から薄れ去られて行った

そして

つまらない日常が繰り返される学園生活が続く・・・・・・





「ドンヘ~!!!!!」

教室でキボムと雑談しているドンヘの所へ

シンドンが息を切らせながら飛び込んできた


「シンドン? 何そんなに息切らせて・・・」

シンドンは深呼吸をして息を整えると

周囲を見回しながらヒソヒソと呟く

「いったぞ・・・とうとう大台に乗った」

「え? マジ? 100人め?」

ドンヘは興味津津の顔でシンドンを見つめる

「何? どうしたの? 俺に分かるように説明してよ」

キボムも興味津々でシンドンを見つめる


「ヒチョルがとうとう100人目達成~」

話が分からないキボムは「なにが100人目なんだよ」と突っ込む

「振られた数が100人目なんだよ~」と嬉しそうにシンドンが答えた


「え? ちょっと待て・・・あいつそんなに振られてるのか?」


ヌルパラン高校のダンスグループ「ウルトラジュニア」のリーダーのヒチョルは

近隣の学校でも有名で芸能事務所からスカウトされたという噂のある「超イケメン」だった

いろんな学校に芸能人なみのファンクラブもあり、それなりにモテモテで

付き合ってほしいと言い寄る女の子は星の数ほどいる・・・という話だった

キボムはそれらの情報を思い出して首をかしげながら

「あいつ・・ナル入ってるけど性格はそんな悪くないし・・・なんでそんなに振られるの?」

「振られる理由はいつも同じなんだよ」

ドンヘはもったいぶって人差し指を鼻にあてながらキボムの方を向いて・・・


「美しすぎるから」と呟いた

え?

ヒチョルは昔から女性顔負けの美貌を誇っていた

なので言い寄ってくる女性はそれなりに自分に自信のある子ばかりで

並みの子達はファンクラブを作って満足をしている

そんな容姿に自信ある女の子がいざ付き合って見ると

自分よりも美しい顔が隣にいて、それも女性の自分よりも美しいのが男だという事に

ストレスを感じ・・・耐えきれなくなって、別れ話を持ち出す・・・・・


その話を聞いたキボムは「可哀そうに・・・100人・・・か」

そのキボムの様子を見てドンヘとシンドンも

「たしかに・・・100人続くと・・傷つくよな・・・」と呟いた

「今回は・・・ミス・コサン高校だったけど・・・3日しか持たなかったな」

「男は『美しさ』は邪魔になるだけなんだな・・・」キボムは空を仰ぎながら呟いた
2012.01.11 最近の妄想
最近のハンチョル妄想が半端ないです

もしかしたら長くなるかもしれません

尻切れトンボになる内容の可能性も大ですが・・・

花美男連続ボム事件を見直ししてて

腐った脳を刺激されてしまいました・・・・・

「花美男連続ボム事件」に関しては

私の表ブログに軽く書いておきました

http://ameblo.jp/fumikosan41/entry-11133303861.html

ボム事件その後ということで

しばらくお付き合いください・・・・
*【初夢】を読んでからこちらをお読みになってください


【初夢~ハンギョンside~】


「ハンギョン・・・もう支度すんだ?」

イトゥクがドアをノックしながら聞いてくる



あれ? ここはドコだ?

目の前に等身大の鏡があって俺は自分の姿を見る・・・

タキシード姿に胸に花を刺している・・・・・

なんで・・・こんな服きてるんだ????


「ハンギョン兄さん♪カッコイイ~」

ソンミンが俺の姿を褒めてくれた

気付くとスーパージュニアのメンバーが部屋に入ってくる

みんな正装している・・・・・・


そして俺は落ち着きなくソワソワと部屋の中をぐるぐる歩いている・・・

なんでだ????????


「それにしてもハンギョン兄さん凄いよな~俺・・・尊敬するよ」

カンインがしみじみと呟くと

「あのヒチョルがぞっこんだからな・・・」イトゥクもしみじみと言う・・・


「でもまさか結婚するとは・・・本当に兄さんすごい」

ドンヘが感嘆しながら俺の顔を見つめて呟いた・・・・


俺・・・・結婚?????? ヒチョルと?????????

だからタキシード着てるのか・・・・・・


なんかよく分からないけど・・・どうやら俺とヒチョルの結婚式らしい

メンバーみんなが出席してくれるようだ


ヒチョルと結婚・・・と意識したとたんに顔が緩んでしまった

すかさずウニョクが

「ハンギョン兄さん・・・鼻の下・・伸びている・・伸びてる」

みんなが一斉に俺の顔を見て大笑いする

あーあ・・・今日は一日間の抜けた顔なんだろうな・・・俺・・・


そんな中ソンミンとリョウクが2人で耳打ちをし合っている

ん?

俺は不思議そうに2人を見つめると・・・

リョウクがおずおずと俺に向かって

「ハンギョン兄さん・・・僕たちヒチョル兄さんの控室に行ってもいいですか?」

え?

「ヒチョル兄さんのドレス見たいんです~」ソンミンがキラキラした瞳で俺に訴える


「ソンミナにリョウガ・・・ドレスね・・・・」イトゥクはため息まじりに呟いた

「うん・・・ヒチョルの側にいてあげて」俺が2人に言うと

2人は大喜びで外に出て行った



「みんな・・・今までありがとう・・・俺・・本当にみんなに感謝している

特に・・・俺が帰国した後・・・ヒチョルを支えてくれて・・・・」

俺はメンバーに向かって深々と頭を下げた

ヒチョルが鬱になりかけた時・・・俺は近くにいられなくて何もできなかった

メンバーが支えてくれたからヒチョルは立ち直る事ができた・・・・


「うん・・・ヒチョル兄さんはあれから人間的にもっと魅力的になったよ・・・

俺なんか・・・やっと本音で付き合ってもらえるようになったし」

ウニョクが瞳をうるうるしながら俺にむかって言うと

「ハンギョン兄さんだから・・ヒチョル兄さんを渡すんだからねっ・・・

絶対に泣かせたら・・・俺・・・いや俺達許さないから」

ドンヘも俺に向かって言った


ヒチョル・・・お前・・・本当にみんなに愛されているんだな・・・・


「そろそろ花嫁さんも支度できたんじゃない?」シンドンが笑顔でそういうと

「ほらほら花婿さん・・・早く迎えに行かないと・・・花嫁さんキレちゃうよ・・キレたら怖いよ~」

キュヒョンが笑いながら扉を開けてくれた


外に出ると・・・見た事ある風景だった・・・ここは?


ああ・・・写真集を撮りに行った場所だ・・・懐かしいなあの教会・・・


俺が教会の前に立っていると


綺麗なウェディングドレスの人物が立っているのが見えた


ああ・・あれは・・・

ヒチョル・・・・


俺の最愛の人・・・・


「ヒチョル・・・おいで・・・・」

俺が両手を広げて微笑むと

ドレスのすそを掴んでヒチョルが全力で走ってくる


ば・・ばか・・・転んだらどうするんだ・・・俺はすごく心配になったが

ヒチョルは泣きそうな顔をして走ってきて俺の胸に飛び込んだ


胸に飛び込んできたヒチョルを強く抱きしめると

「ヒチョル・・綺麗だよ・・俺の花嫁さん・・もう離さない」と俺は囁いた


ヒチョルは花のような笑顔を俺に向けると

「ハンギョン・・・俺の・・・ハンギョン・・・」


ああ・・・・ヒチョルは俺のものになるんだ・・・俺達は結婚するんだ・・

幸せすぎておかしくなりそうだ・・・・

絶対に幸せにするから・・・2人でいつまでも一緒にいよう・・・・






*************************************************************



ハンギョンは年末年始にテレビ出演が続いて超多忙だった・・・

今日の収録も日付が変ってしまっている・・・

マネージャーがテレビ局の控室で、ぐっすり眠っているハンギョンを見つけた

「あれ? ハンクン・・・いつの間にか寝てる・・・」


よく見ると顔がニヤけている・・・・


「この顔は・・・・どうせ・・・キム・ヒチョルの夢でも見てるんだろうな」

ため息をひとつつくと


「ハンクン・・・今日見る夢は「初夢」だね・・・今年もいい事がたくさんあるように」

スタンバイまで少し時間があるから・・・と

マネージャーはハンギョンの夢を邪魔しないように・・・そっと控室を後にした







2012.01.04 初夢
【初夢】


「ほらっヒチョル起きなさいっ」

ん?

母さんの声がする・・・・

「こら~っ!!!!!!今日は何の日か分かってんの?遅刻よっ」

姉ちゃん???????

ぼんやりしていると突然頭を殴られる・・・・


「痛って~っ・・・姉ちゃん何すんだよ・・・頭と顔は事務所的NGだからなっ」

俺は殴られた頭を押さえながら・・・しぶしぶ起きる・・・

ん?

ここは江原道の実家?

ぼんやりしたまま手をひかれ車に乗せられた・・・・


「運転手さん急いで下さい!!!!!!遅刻しちゃうから」

遅刻??????

俺は何だか分からないまま母親と姉に拉致られて車で移動している・・・


どこへ???????


「着いた~ヒチョルここから走るわよっ」

「ちょっと待って・・・どこに行くの????何なのいったい????」

姉に無理やり手をひかれて走る俺・・・・

気付くとどこかの建物の中にいる


「キム・ヒチョル様お待ちしておりました」

営業スマイルの中年女性が出迎える中

俺達は部屋に通された


「ねえ・・・姉ちゃん・・・ここどこ?  今日なんかあんの?」

姉のヒジンは目を大きく見開いて、呆れたように言った

「あんた!!!!!まさか自分の結婚式を忘れたんじゃないでしょうねっ!!!!!」


ええええええええっ??????????

けっ・・・結婚式・・・俺の??????????

何それ・・・・知らない・・・・


茫然としている中

母親と姉とで係の人達と打ち合わせをしている

俺はスタッフの人達に無理やり着ているものを脱がされて

上半身裸にされた・・・・

あわてて胸を隠す俺に対して母親は・・・


「せっかくの美しいドレス姿を完ぺきにするために

ハリウッドから特殊メイクの方をお願いしたから・・・ちょっと違和感あるけど

美しさのためだから我慢しなさい・・・ヒチョル分かってるわよね」と

凄みのある笑顔で俺に言った


ハリウッド?????特殊メイク?????なんだそれ?????


俺は抵抗するすべもなく・・・なされるままになっていた・・・・


いつ俺のサイズを測ったのか知らないが

俺にぴったりの作りもののバストがいつの間にか置いてある・・・

これ・・・ハリウッド技術って・・・こいつ?????

バストを装着されて肩の開いたドレスを着せられる・・・・

胸の谷間が少し見えて・・・全く違和感がない・・・最初から俺の胸のように溶け込んでいる


「ヒチョルはデコルテ(鎖骨)が美しいから、やっぱりその肩のあいたドレスが似合うわね~」

母親が満足そうに俺を見つめながら呟いた

「それにしても本当に自然な胸だわね・・・私はいらないけどさ」

姉も作りもののバストの自然さに驚きながら眺めている


化粧をされ・・・こちらは俺の美貌のおかげでほとんどいじる事もなく

ナチュラルメイクで十分に美しくなった・・・

髪の毛は短いのでウイッグを着用したが、あっという間に美しい花嫁が出来上がった


「これ・・・が・・俺?????」

今まで番組などで女装をする機会は多かったけれど

今回は女性と同じ胸のふくらみもあり純白のウェディングドレスを来ている自分に

思わず見とれてしまった・・・・本当に俺・・綺麗だ・・・



「きゃ~ヒチョル君ほんとうに綺麗だわ~」

「女として悔しいっ」

気付くと周囲にヒョクやギュやジョンスの姉さん達が俺を囲んでいる

「お色直しはどのドレスなの????」

「きゃ~私が着たいくらい素敵~」

姉さん達はドレスに夢中になって騒いでいる・・・


「ヒチョル~悔しいけどアンタ今日は女神さまのように綺麗だよ」

いつの間にか俺の横にソン・ダンビがいて俺を褒めた


「げーお前からそんな言葉聞くなんて・・・今日は大雪降るんじゃねぇ~?」

「ヒチョル~あまりにも美しすぎてアンチは叩く事できないね」

 BOAもニコニコしながら俺の顔を見つめている

「ヒチョルあっぱー綺麗です~」

ソルリが泣きながら俺に言った

「俺いつからお前の『あっぱ』になったんだ?」 *『あっぱ』はパパの事

気付くと俺の女友達が俺の周囲を囲んで口ぐちにドレス姿を褒めてくれている


なんか気分が良くなってきた

俺の結婚式だって言ってたな・・・みんな俺の式に出席してくれるって事か?


「ヒチョル兄さん・・・支度できましたか?」

ホンギが控室の扉を開けた

「うわぁ~っ・・・・・兄さん・・・綺麗です・・・」


俺の姿を見てホンギは泣きだした

「お前・・・なんで泣くんだよ」

「だって・・・・俺の兄さんが・・・今日で花婿さんのものになっちゃうから

もう俺と遊んでくれないのかと思ったら・・・それにあまりにも綺麗だし」

言ってる事が良く分かんね~奴だな・・・

「結婚したって・・・ホンギは俺の弟だからな・・・泣くな」

「ヒチョル兄さん~花婿さんが外で待ってますよ」

リョウクが俺を呼びに来た・・・・

「きゃあ~」

俺の姿を見たリョウクも「綺麗です・・・ドレス似合ってます・・・

兄さん・・・良かったね・・・」とボロボロ泣きだす・・・

「リョウガ・・・ありがと・・・お前のおかげだよ」

リョウクの頭をなでると外へ出た


あれ???

ここは・・・・見た事ある場所・・・

昔写真集を撮りに来た・・・マレーシア・・・そこの教会だ・・・


教会の前によく知っている人物が立っている

ああ・・・

ハンギョン・・・・


俺の・・・愛する人・・・


ハンギョンは俺に気付くとニッコリ微笑んで両手を広げる


俺はドレスの裾を持ってハンギョンに向かって走り出す・・・


ハンギョンは俺を抱きしめると

「ヒチョル・・・綺麗だよ・・・俺の花嫁さん・・愛している・・もう離さない」


ああ・・・幸せだ・・・ハンギョンと結婚するんだ・・・

みんな俺達を祝ってくれているんだ・・・


ハンギョン・・・愛している・・・一生離れないから・・・



***********************************************************************


「あれ? ヒチョルこんなトコで寝ている・・・風邪ひくわよ」

実家のリビングのソファーで眠ってしまったヒチョルを見つけて母親は言った


「ヒチョルの顔・・・何このヘラヘラ顔・・よだれたれてるし

すっごい間抜けな顔して寝てるけど・・・夢でも見てんのかしら」

姉のヒジンの言葉に母親はクスクスと笑って

「この顔はたぶん・・・・すごく幸せな夢だわね・・・今日みる夢は『初夢』だから

よかったわね・・・きっとその夢は叶うわよ・・・ヒチョル・・・・」

母親はそう言うと毛布をヒチョルに優しくかけた





2012.01.03 大みそか
【大みそか】


2011年ももうすぐ終わり、2012年を迎えようとしていた・・・


スーパージュニアのメンバーは

カウントダウンを含んだ歌番組の生放送に出演している


ひとり宿舎にいたヒチョルはテレビでそれを観戦しながら

散々悩んだ挙句ツイッターを更新すべく、文章を打ち込んでいる


「超新星のユナクやピ先輩が現役中にツイあげてたもんな・・・

俺だって上げたっていいだろう~」

「うーん・・・・でも俺アンチがたくさんいるからなぁ・・・

アンチにとって大喜びなネタだろうな・・・・」

ひとりでぶつぶつ悩んでいると・・・


みやぁ~♪ ヒボムが足元に擦り寄ってきた・・・


「おおっヒボム!!!!今日も美人だね~飼い主様に似て♪」

おっ!!!!!!!いい事思いついた♪


ヒチョルはヒボムの写真を撮ると

ツイの文章の最後にヒボムから・・として写真ごと更新したのだった


「ヒボムからだから~良いじゃん♪俺じゃないし~」

ツイを上げるとすぐにヒチョルの電話が鳴る・・・

液晶に出た名前を見るとヒチョルの顔が綻ぶ


「ヒチョル・・・あけましておめでとう」

「お前~遅いっ!!!!!もう新年明けたぞ!!!!!」

「だって・・・時差あるじゃん・・俺のとこまだ去年だよ」

ハンギョンの必死の言いわけに思わずクスっと笑うヒチョル

「怒ってないよ・・電話くれてありがとう・・声聞きたかったし・・」

ハンギョンはその言葉に嬉しくて声が弾む

「ヒチョル・・・今年はたくさん会おう・・・ヒチョルが出られない分

俺がソウルに行くから・・」

「うん・・・俺・・現役じゃなくて凄く後ろめたい気持ちだったけど

公益勤務のおかげで、お前に会える回数増えると思うと・・嬉しい・・」

久々の会話に恋人達は甘い時を共有した


国際電話なので長くは話せず、名残惜しみながら電話を切った


「ただいま~♪ヒチョル兄さん~おめでとうございます♪」

リョウクの声が玄関からする・・・・メンバーが帰宅してきた


イトゥクとリョウクは携帯を握りしめながらデレデレしているヒチョルを見て

何があったか察し、笑顔でヒチョルを見つめていた

「あれ~ヒチョル兄さん? 何デレデレしてんの? 」

ドンヘに言われてヒチョルはハッとして周囲をあわてて見回した・・・

メンバーがヒチョルを笑顔で見つめているのに気付き

「ドンヘ!!!!うっるせ~」と頬を赤くしながらドンヘに蹴りを入れる

「兄さん~新年早々その挨拶????」

ドンヘはヒチョルから笑いながら逃げる・・・・

恥ずかしさを隠すために

ヒチョルは何度もドンヘに向かって蹴りを入れた


その様子をみてメンバーみんなで大笑いをする・・・


(ヒチョルが宿舎にいてくれて・・・良かった・・・・

俺が現役で行っても・・このまま弟達を見ててくれる・・・)

イトゥクは皆の様子を見ながら涙ぐむのだった・・・・


その後メンバーみんなで盛り上がった・・・


公益勤務先の区庁での「初日の出」イベントに

MCとしての仕事のあったヒチョルは

結局仮眠も取れずにコンディション最悪で仕事に行くハメになった・・・

しかしハンギョン効果で最高の笑顔で初仕事をこなす事ができ

世界中のヒチョルファンを喜ばす事が出来たのだった・・・
明けましておめでとうございます

いつも読んでくださっている方々ありがとうございます

自分の頭の中の妄想を整理するためにここに文章として残してますが

今まで自分で話を書こうという気持ちもなかったので

突然こんな状況となり自分でも驚いています

文章にするって本当に難しいですね

頭の中は妄想映像がたくさんで溢れそうなのに

上手く文章に出来ずに四苦八苦しています


拍手やコメントありがとうございます

いつも読んで励みにしています


今年もヒチョルとハンギョンへの愛を中心に書いていきたいと思ってますので

よろしくお付き合いください

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