上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【ボム事件その後~大学編 3】


漢陽大学のキャンパスの多目的広場の隅に2人の男が座り込んでいた

「ねぇ・・・ジョンモ・・どうするの?ドラムいなくなっちゃったよ」

「・・・・・・・」

「その前はベースと喧嘩して・・・ベース辞めちゃったし・・・」

「あいつらとは音楽に対する意識が違いすぎてたからいいんだ!!!!!!」

「でもさ・・・ギターとボーカルだけって・・・ロックできないじゃん」

「ジェイ!!!!うるさいなっ!!!サポート入れて場つなぎすればいいだろ?」


2人は高校時代からバンドを組んでいて、大学も同じだったのでそのまま続けるつもりだった

ここに来て、音楽よりも女が大事だというメンバーと意見が対立し

ジョンモは動機不純の2人をバンドから追い出してしまった・・・・


本当だったら今日は野外ライブと称してここで演奏をする予定だった

だけど2人になってしまって、ビートの効いた曲はできない

これからどうしよう・・・・妙案が浮かぶわけでもなくふたりはボケっと座り込んでいた







「ハンギョン~♪こんなチラシもらった・・一緒に行こ♪」

ヒチョルがカフェテラスでたむろしているハンギョン達のもとに

チラシを手にしてやってきた

「どこでもらったんだ?」

「うん・・・クラスの子にもらった・・このバンドのギターすごいんだって」

ハンギョンはヒチョルと付き合うようになってから

ヒチョルがロックを好きだという事を知った・・・Xやラルク・・古くはQueenも聴いていた・・

そして自己流だけど、たまにドラムも叩いている事も知って驚いた

(ヒチョルがドラム・・・なんかYOSHIKIみたいだな・・・)とその時思った・・・


「ヒチョルが行きたいのならいいよ・・・路上ライブか・・・懐かしいな」

「?」

ヒチョルが不思議そうな顔をしてハンギョンを見る

「あれ?話さなかったっけ・・・コサン高校の選択音楽の時間はバンド組まされて

ライブさせられるんだよ・・俺もベースの練習をバスケの合間に必死でやらされたんだ」

「ええええええ?ハンギョンってベース弾けるの????俺今まで知らなかった」

ジョンフンがそのやりとりを聞いて笑いながら言った

「俺は美術選択だったから関係なかったけど・・・音楽の奴らは単位かかってたから

すっげ~大変だったね・・・ライブは超盛り上がったけどね」

ヒチョルの瞳がキラキラしながらハンギョンを見つめる・・・

「俺・・・最近ドラム叩いてないけど・・・ハンギョンのベース聴きたい」

「ベースだけ聴いても面白くないだろう?」

ハンギョンは自分を見つめるヒチョルが可愛くて顔が綻んでしまう・・・

「早く行かないと路上ライブはじまっちゃうよ~」

ハンギョンはヒチョルに手をひかれて引きずられるように広場にむかっていった





「とりあえずギターだけで出来る曲で今日は行くからな・・

ジェイ・・喉は大丈夫か?」

「うん・・・バラード系でいくの?」

「俺のギターとお前の声があれば大丈夫だから・・強行するからな」

「でも・・・ベースとドラムは欲しいな・・・」


観客が集まってきたのでライブは予定通りに始まった

ヒチョルはハンギョンの手を引いて一番前に陣取った・・・・


(うわぁ~すっげー可愛い子がきてる・・・男付きか・・・)

歌いながらジェイはヒチョルに気付き、横のハンギョンにも気付きちょっとガッカリする

(歌に集中しなきゃ・・・俺もジョンモに追い出されちゃうな・・・)



客席のヒチョルはハンギョンの腕を掴んで

「このギターすっげ~このボーカルすっげ~」とずっと呟いている

視線は舞台の2人に注がれていて、瞳はきらきらしっぱなし

隣のハンギョンはハラハラしっぱなしでヒチョルの手を握ったまま離さない

ライブが終わるまでハンギョンは生きた心地がしなかった・・・


スポンサーサイト
ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 番外編4】 双子の決意


ハンギョンの母親が亡くなった時

ハンギョンは10歳だった

弟と妹はまだ5歳・・・・・


弁護士が後見人になってくれてはいるが

ハンギョンは幼い双子の面倒は自分でみなくちゃいけないと思っていた・・・・






「ドンヘ!!!!朝だから起きなさい。幼稚園に行くじゅんびをするわよ」

ヒチョクチェがお姉さんぶって弟のドンヘに指示をする

眠くてぐずるドンヘの頭を叩いて着替えをして

お弁当箱に残り物のご飯をつめている・・・・・

ハンギョンは今までと違ったヒョクチェの姿にビックリした

「おにーちゃん・・あたしもう5歳だから・・ひとりだちするから

おにーちゃんはおにーちゃんの好きな事に時間を使って!!!!」


「ひとりだち・・・って・・・意味分かってるの?」

「下のおばさんが言ってた・・・・せちがらいよのなかだから

あんた達がおにいちゃんの手をわずらわせないように

ひちりだちしなさい・・・って」

「ぼ・・ぼく・・・せちらがいってわかんない・・・」

「ドンはバカだから・・・わかんなくていいのっ」

「ドンヘばかじゃないもん・・・・おにーちゃん・・ヒョクがバカって言った~」

ドンヘが悔しそうに泣きながらハンギョンに抱きつく

ハンギョンはドンヘの頭をなでながら考え込んでいた・・・・

ヒチョルが現代に戻る前に工面したお金で

ハンギョン達は大人になるまで暮らせるめどはついている

今までみたいに働かなくてもつつましく暮らしていける・・・

だけど・・子供だけで生活はしていけるんだろうか・・・・





母親の葬儀が終わって1週間した頃に弁護士がやってきた


やはりこれからの生活についての相談だった

ハンギョンは勉強が出来たので寄宿舎付きの学校への入学を勧められた

ただ

5歳の双子は連れていけない・・・

双子は施設に入るか、どこかに養子縁組してもらわれていくかだった・・・

ハンギョンは出来るだけ3人で暮らしたいと頼んだが

ハンギョンの年齢も施設入居ギリギリだったので折り合いがつかない・・


だまって聞いていたヒョクチェが弁護士にむかって言った

「あたしとドンが離れなくていいのなら施設に行きます・・・

だから・・・おにいちゃんを良い学校に入れてあげて下さい」

「え・・ぼく・・やだ・・おにいちゃんともヒョクとも離れたくない」

ドンヘはぐずぐずと泣き始める・・・

ヒチョクチェはそんなドンヘの頭を叩くと

泣きたいのを必死で我慢しながらハンギョンの顔を見つめる

ハンギョンが弁護士にむかって

「子供だけで生活する事が出来ないのなら仕方ないです

ある程度の年齢まで別々に暮らしても

僕が成人すれば一緒に住めるんですよね・・・お金はあるんですよね」と聞くと

「ああ資金は大丈夫だよ。双子も施設には2年だけいて

宿舎付きの学校に入る事もできるよ」弁護士は答えてくれた


「ならば・・3人同じ学校に行く事もできるんですね・・・

宿舎付きの学校に3人で入学できれば・・・それが一番いいかもしれない・・」

「おにーちゃん・・分かった・・あたしとドンがお勉強頑張って、2年後に

おにーちゃんと同じ学校に入学できればいいんでしょ」

「ぼく・・・お勉強やだ~・・」

「ドン!!!!!わがままいうんじゃないの・・3人がいっしょにいられるのは

それしかないんだから・・・」

ヒョクチェの瞳から涙があふれてくる・・・

ハンギョンはずいぶん我慢させていたんだな・・と胸が痛くなって

ヒョクチェを優しく抱きしめる

ドンヘも泣きながらハンギョンの背中にしがみついてきた

3人の子供たちはこれからの自分達の事を思うと泣く事しかできなかった


すると弁護士が意外な事を言いだした

「ヒョクとドンくんは凄く運動神経がいいみたいだね・・・

学校って言っても勉強ばかりする所じゃないんだよ・・・運動能力を伸ばす学校もあるんだよ」

3人は弁護士の顔をだまって見つめている

「そうだ・・・オリンピック選手を育てる施設がある・・あそこなら5歳からでも入れるはずだ

施設に行かなくても全寮制だし・・・」

「お勉強しなくてもいいの? 走ったり飛んだりすればいいの? ドンそこに行きたい」

「ヒョクも・・ドンと一緒にそこに行きたい」


弁護士は双子の適性を見抜いて最善の方法を導いてくれた


早々に手続きを取ってくれて

ハンギョンは勉強をするための寄宿学校へ

双子はオリンピック選手を養成する学校へと

それぞれ旅立つ日がやってきた・・・・


「そんなに遠くないから休日には会いに行けるから大丈夫だよ」

弁護士に言われてハンギョンは泣きべそをかきながら双子を見送る


双子も泣きながら車の窓から手を振り続けた

ヒョクチェは泣きながら

(おにいちゃんの足手まといにならなくて良かった・・・

あたし達も・・これでひとり立ちできたんだわ・・・)

ドンヘも涙でぐちゃぐちゃになった顔で

「おにーちゃん!!!!おにーちゃん!!!!大人になったらいっしょに住もうね

大人になったら・・・たくさんあそぼうね・・・だから大人になるまでがまんするから」


それから数年後にはハンギョンは難関な試験を突破して

アカデミー大学校に入学し

双子はオリンピック強化選手へと成長していくのだった・・・・・
2012.03.27 会えない
*この話は完全にフィクションの妄想話です

【会えない】


ヒチョルはネットで気になる記事を見つけた

ハンギョンが中国で番組収録を途中で降板したという記事だった


「くっそぅ・・・何があったんだ・・・」

ヒチョルは気になって連絡を取ろうと試みてみたが繋がらない・・・


「たしか・・・あいつ映画撮影が入っていたはずだよな・・・・」


あの温和なハンギョンが番組を途中で降りるなんて・・・ありえない・・

ヒチョルはあり得ない事が起きたために余計に心配が募ってきた


今の段階では自分のもとには情報がほとんど入ってこない

それが余計もどかしい・・・・・・


先月の女優との熱愛スキャンダルはでっちあげだった

本人の口から聞かされる事以外は信じない事にしたヒチョルだったが

さすがにダメージが大きかった・・・・

weiboで追跡されて実況中継され、ハンギョンの両親とも会ったと・・・

今になってみれば、ハンギョンとされていた男性の顔は映っていなかった

weiboそのものもでっち上げだった

しかし

そのゴシップはヒチョルの心を悲しませた

嘘だと思っても涙が出てしまう・・・久々に泣いた夜だった

数日後のラジオ放送では伊達メガネをかけて目の腫れをごまかして仕事をした



そして今回のこの降板事件・・・・

ハンギョンの周囲はどうなってるんだろう

あいつはどんな環境で仕事をしているんだろう

なんで俺を頼ってくれないんだろう


たしかにあいつの国は俺の国に比べると

いろんな面に制限がある・・・自由さが違う・・・

でもあいつはそれが分かってて帰って行ったはずだ・・

あああっなんでこんな時に俺は海外に行けないんだ・・・くそっ・・・



眠れない日が数日続いた・・・

「ヒチョル兄さん・・・ひどい顔してますよ・・鏡見てますか?」

リョウクが心配して声をかけてきた

ヒチョルは鏡を見て自分の精彩の欠ける顔をみて苦笑する

「ハンギョン兄さんの記事が原因ですか? 連絡とれないんですか?」

「ん・・大丈夫だよ・・俺・・茶髪に染めようかなっ♪」

ヒチョルが質問をはぐらかしたので

リョウクはそれ以上言葉をかけなかった・・・

髪をかるく茶色に染め・・ラジオでは笑顔を作り

今度中国ドラマに出るシウォンが、weiboを始めたので

当たり障りのない話しを上げ・・・

ツイではヒボムが変なポーズをしていたのでその写真を上げたりして

普通に日々を過ごしているようにしていた・・・

でも

ヒチョルの心の中は

ずっと

ハンギョンの事が気になっている



ヒチョルの携帯が鳴った

知らない番号だった

いつもなら出ないヒチョルも今日は違った

予感がした


電話から聞こえてきたのは


ハンギョンの声だった・・・

「ヒチョル・・今大丈夫?」

「ハ・・ハンギョン!!!!お前いったいどうしたんだよ」

「連絡したかったんだけど・・ゴメン・・誰を信用していいのか分からなくなって

電話も誰かに聞かれているようで・・あっちから出来なかった・・・

今、香港で撮影してるんだ・・だからこっちからかけた・・・」

「バカ野郎っ!!!!!!!!どんなに心配したか・・・」

ヒチョルの声はもう涙で続かない


「ゴメン・・・またヒチョルを泣かせちゃったね・・

今回の降板の話を自分の口からヒチョルに説明しようと思って電話したんだ」

ハンギョンは今回の事件のあらましをヒチョルに告げる

ヒチョルはハンギョン本人の口からの説明にやっと心の重荷がとれたように感じた



お互いの気持ちが通じ合っているって分かっているのに

会えない時間がありすぎて

その時間がお互いの気持ちに不安を募らす

だったらもうこの関係をリセットしてしまえば楽なのに・・・

何度も思ったのに

ハンギョンに執着している自分に自分が振り回される・・・

多分ハンギョンもそうなんだろうとヒチョルは思う・・・


「前にも言ったよね・・・俺お前の口から聞いた言葉しか信用しないから

信じないから・・・だから何が起きても大丈夫だから・・・

俺はお前を信じているから・・・・」

ハンギョンは電話の向こうでクスっと笑うと

「ヒチョルらしいな・・・ヒチョルの声きいてすごく楽になった・・・

俺を癒してくれるのはヒチョルだけだから・・・・

いつか・・・いつになるか分からないけど・・・・

誰にも何も言われない位・・BIGな存在になるから・・・それまで待っててくれる?」

「え゛ー俺・・ジジイになるまで待つの? 待てねーな!!!!

俺が欲しかったら死に物狂いでBIGになって迎えにこい!!!!!!」

ヒチョルらしい言葉にハンギョンは大笑いする


「うん・・・ヒチョルの為なら頑張れるよ・・・愛している・・ヒチョル・・」

「バーカ・・今度の映画も頑張れよっ!!!!!」

「え? ヒチョルからは言ってくれないの?」

ハンギョンの不安そうな声を聞いて、ヒチョルはクククと笑うと

「愛しているに決まってるだろっ!!!!バカッ!!!!!」

ヒチョルの「バカ」は照れが入っているのを知っているハンギョンは

「ヒチョル・・・可愛い♪次には会う時は、うんと可愛がってあげるから」

「俺が可愛いのは、昔からなんだよ」

最後は2人で笑いながら電話を切った・・・


会えないけれど

俺達はずっと繋がっている

時々不安になるけれど

信じているから大丈夫・・・・

ヒチョルは久しぶりにぐっすり眠れそうな予感がしてきた


2012.03.26 解説です
こんにちは

いつも遊びに来て下さる方々ありがとうございます

最近創作妄想に走ってまして・・・

それも思いついたら書いているので

ここで解説を少し書かせて頂きます


このブログを始めた時は

実際にあった出来事からの妄想話を書いてました

カテゴリの「SJ妄想話」がそれにあたります


ハンチョルしか書けない私にとって・・・限界がきました

そこから「創作妄想」が中心となってきました

今書いているのは三種類あります

「月と子猫とハンギョン」

この話は、さえないサラリーマンのハンギョンが子猫を拾って起きる話です

子猫は人間の姿になりましたが、それには理由があって・・・・・・

この話は一応終わりとなったのですが、その後の話をぼちぼち書いてます

子猫の名前はチョル・・でもヒチョルの事です・・・

子猫の種類はロシアンブルーです


「時のはざまの中で」

一応ハンチョルSFとしていますが・・・SFでもなんでもなかったですね

これも話としては終わっているのですが、スピンオフとして書きたい事もあります


「ボム事件その後」

これはスーパージュニアが主演した「花美男連続ボム事件」という映画が舞台です

ボム事件でのメンバーの設定をそのまま使わせてもらいました

高校卒業して大学に進学しましたので

「ボムその後~大学編~」として書かせてもらってます

この話はこれからも続きます



創作妄想を書いてて思ったのですが・・・

私のハンチョルはパターンが決まってますね(汗)

だいたいハンギョンが一目ぼれする

ヒチョルは女の子みたい

宗文はスパショでのヒシカちゃんが大好きなので

どうしてもあのパフォーマンスのハンチョルがベースになってしまいます

ヒチョルが一番幸せに輝いていた時に戻れるならば戻ってほしいです


中学生みたいなヒチョルとハンギョンですが

これからもボチボチ書いていきたいと思ってます

よろしくお願いいたします
ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 番外編 3】その後のその後


ヒチョルが戻ってからしばらくして

カンインが同期で飲みに行こうと誘ってきた


今日の飲み会は

ヒチョルとハンギョンとカンインにイトゥクの4人

4人とも大学校時代からの親友だったので

すぐに盛り上がった・・・・


「ねぇ~ヒチョル・・ハンギョンの7歳の時ってどうだったの?」

イトゥクが興味津々に聞いてくる

「すっげ~可愛かった・・・俺にしがみついて寝てたんだよ~

いつも歌いながら手をつないで歩いてた・・・もう食べちゃいたい位可愛かった」

ヒチョルの言葉にハンギョンは昔を思い出して顔を赤らめる

「でもさ・・・お母さんが病弱だったから、朝起きて朝ごはん作って

洗濯して・・双子たちを公園に連れていって・・・

夕方は食堂で野菜やお皿洗ったりして働くの・・・そこで夕飯のおかずもらったり

お金もらったりして・・・・」

思い出してヒチョルは涙ぐむ・・・

「文句言わずに黙々と仕事してんだよ・・・クンは・・・

クンの小さい手はあかぎれだらけで・・・・でもいつもニコニコしてて・・」

ヒチョルの涙は止まらない・・・・

カンインはそんなヒチョルに笑いながら

「お前がいない後でもちゃんと成長して、りっぱな大人になってるじゃん

そしてヒチョルを大事に愛してくれている・・・・」と言った


「初恋のお姉さんと別れた後って・・どうしてたの?」イトゥクが聞いたきた

ハンギョンは辛そうな顔をした後、ヒチョルを見つめて

「そうだな・・・チョルお姉さんにもちゃんと知ってもらわないとな」と

ヒチョルが現代にもどった後の話を語り出した



あれから僕は・・・チョルお姉さんが帰ってしまって

3日間ずっと泣いて暮らしていた

貰ったお守り袋を握りしめて、お姉さんを連れて行った男が憎くて

お姉さんも僕たちを忘れてしまうんじゃないかって悲しくて・・・

でも泣きくたびれた頃に母親から言われたんだ

チョルお姉さんは必ず僕たちに会いに来てくれるって

僕はその言葉を心の支えにずっと頑張ったんだ

母を見送った後・・・僕たちが大人になるのに困らない位の貯蓄があった事を知り

弁護士さんが後見人になっていたりして

その後はお金の事を考えずに勉強する事が出来たんだ・・・

僕はお姉さんの事が忘れられなくてずっと過ごしていた・・・

そして

ヒチョルに会って・・・・・ヒチョルにどんどん魅かれていって・・

今考えれば本人だったんだから・・魅かれるわけだよね




ハンギョンの話しにみんな黙りこむ

ヒチョルはもう涙が止まらない・・・・・


「俺の7歳の頃って・・・何してたかな?」

カンインの言葉にイトゥクも

「俺は・・・ピアノに夢中だったな~」と答える

「みんな何も考えないでいる頃だよな~」


「あ゛ー」ヒチョルが突然に何かを思い出したように叫んだ

「俺・・・7歳くらいの時・・・変態に襲われそうになった」

それを聞いたカンインとハンギョンは思わず飲みかけのビールを吹き出した

「なんで?」イトゥクが心配そうに話しを聞いてくる

「俺・・・風邪ひいてて・・ベットに寝てたの・・・

ふと目を覚ましたら・・・知らない男が俺の顔を見ててビックリして・・・」

「ビックリして? 悲鳴あげたの?」

「ビックリしすぎてムカついて・・・そいつの顔を殴った・・・・

そしたらそいつ・・ニヤって笑って・・やっぱり可愛いなって」

「それで?」

「すっげームカついたから・・・枕投げたら・・いつの間にか消えていたんだ」

カンインがハンギョンに目くばせする

ハンギョンは何とか平静さをたもとうとしているが挙動不審になっている・・・

2人の動きが怪しい事にイトゥクとヒチョルも気がついた

「おめーら・・・何やってんだ?」

ヒチョルが眉間にしわを寄せて2人を睨む

イトゥクが思い出したように

「そう言えば・・・救出の時に時間軸の横ブレがあったんだけど・・・

ただの誤差かなって思ってたけど・・・なんか違うようだね・・・」

「もしかして・・・・」

イトゥクに睨まれたカンインは思わず口を開いた

「俺・・・反対したんだよ・・でもどうしてもハンギョンが行きたいって」

「だって・・・7歳のヒチョルが見られるチャンスなんだよ・・行きたいに決まってるじゃないか」

「あの非常時によく・・・気付いたハンギョンもハンギョンだけど・・手伝うカンインにも呆れた」

イトゥクの冷たい視線にカンインは「俺反対したんだよ~」


だまって聞いていたヒチョルは・・・だんだん怒りモードが炸裂してきて・・・

「あの変態って!!!!!ハンギョンお前だったの????俺がどれだけ怖かったか分かってんの?」

「寝顔だけ見て戻ろうと思ったんだよ・・・想像通りの美少女で・・

うっとり眺めている間に・・ヒチョルが起きたんだよ~」

「バカっ!!!!!!!」

ハンギョンはヒチョルに思いっきり頬を殴られた


怒ったヒチョルは店を飛び出した

ハンギョンはあわててヒチョルを追いかけていく


「あれじゃ当分口きいてもらえないね・・・・」

「カンインは俺の子供の頃って見たい?」

「チャンスがあれば見たいに決まってるだろ・・・・

大好きな人の全てを知りたい位なんだから・・・」

カンインのその言葉にイトゥクは嬉しそうに

「俺もカンインの子供の頃に会いたいよ・・・

あの二人すごく羨ましいな・・・・」

「俺達はそれぞれの子供時代には会えないけど

その分沢山話ししよう・・」

「そうだね・・・あの二人も早く仲直りできるといいね」

イトゥクはカンインの手を握ると子供の頃の思い出話を始めた・・・・
【ボム事件その後~大学編 2】

ヒチョルとハンギョンが大学に入学してしばらく経った

最初のうちは履修科目を取るのにいろいろ大変だったり

ヒチョルとハンギョンの学部の違いからすれ違いもあったりして

小さな喧嘩もあった・・・がほとんどハンギョンが謝って丸く収まっている


コサン高校時代のハンギョンの友人と

ヌルパラン高校時代のヒチョルの友人とでいつの間にか遊び仲間になっていた

今日もカフェテラスで数人がたむろしていた・・・・


ハンギョンがジョンフンと履修の確認をしているとドンヘがやってきて

「ヒチョル遅くなりそうだよ~」と伝える

「?」

ハンギョンの反応をみてドンヘが笑いながら

「ハンギョン・・入学してから目つき悪くなったよ~」と言うと

「こいつもともと目つき悪くてさ~喧嘩っ早くてさ~高校時代硬派だったはずなのに・・・

妙に女にはモテまくりで、とっかえひっかえでさ~」

ジョンフンが笑いながら話しを続ける

「それがどうよ・・・この変わりよう・・・ヒチョル一筋だからね

それも男に走ったからね~」

「うるさいな・・・俺が1人に絞ったおかげで女の子がたくさん余っただろう?

男に走ったんじゃない!!!!!!!ヒチョルに惚れただけだ・・・

で、なんでヒチョルは遅くなるんだ?」

ハンギョンがドンヘの方を向いて問いただす


「面白い事になってるよ♪国際コミュニケーション学科・・・

ヒチョルが女の子に囲まれてたから覗きに行ったら・・・・

どうも女友達のノリで女の子達の仲間に入れてもらったみたいだよ」

「?」

「たしかにあれだけ可愛くなってたら・・もう女の子は友達以外には寄りつけないよね~

ハンギョン・・・寄りつくのは男ばかりだよ」

ジョンフンがニヤニヤしながらハンギョンを見ると・・・・


ガタン!!!!!!

ハンギョンは無言で席をたってヒチョルを迎えに行く・・・・


「確かに・・あの女ったらしのハンギョンの姿とは思えないよね・・・・

ヒチョルに一目ぼれだったようだけど・・・信じられないよ」

「ヒチョルもハンギョンを好きになるとは予想できなかったけどさ・・・

2人とも高校時代に女の子達のファンクラブなんてあったじゃん・・・・

その2人がくっついてくれたから・・・他の男達はかなり助かったな~」

ドンヘとジョンフンは2人が恋人になってくれたおかげで

彼女が作りやすくなったと喜んでいた・・・・・・・





「ヒチョルくん~♪すごく綺麗な肌しているけど化粧品はどこの使ってるの?」

「ゆび凄く長くて綺麗だね~ネイルってどこでお手入れしてるの?」

「髪型かわいい~♪美容院ってどこに行ってる?」

ヒチョルの学科は女の子が多い学科だった

授業の始まりから周囲に女の子が集まっていろいろ質問をしてくる

(どうもこの子達は・・・俺と友達になりたいようだな・・・)

ヒチョルもハンギョンのために可愛くなりたい気持ちがあるから

ついつい女の子達とも話しがあって盛り上がってしまっていた



きゃ~♪

女の子達の黄色い歓声が聞こえた

その声とともにハンギョンの姿が現れる

ヒチョルは思わずドキドキする胸を押さえてハンギョンが来るのを待っている

「ヒチョル・・・迎えに来たぞ」

「うん・・・」

ヒチョルは周囲の女子達に「次の授業でね・・・」手を振ってハンギョンと一緒に去って行った


残された女の子達は・・・・

「美男美女ってまさにあの人達のことよね~」

「でも美男美男だよね~」

「いや・・・ヒチョル君に勝てる女子はいないと思うから・・美男美女だよ」

「あの二人って・・・友達? それ以上?」

「きゃ~やだぁ~」

どこにも腐った女子はいるらしい・・・・






「ねぇハンギョン♪俺・・・女友達がたくさんできた

焼きもちやく?」ヒチョルがハンギョンに向かって言うと

「あの様子じゃ、同性の友達って感じに扱われてるじゃないか・・

焼きもち焼くレベルじゃないな」

ハンギョンの言葉にヒチョルはムスっとする

「お前なんてなんだよっ いつもいつも女ばっかり周りにいてさ

工学部って女すくないばずじゃないか」

ヒチョルの焼きもちにハンギョンは少し嬉しくなって

「俺は・・・ヒチョルが1人いればいいから・・・」

ヒチョルの頬にすばやくキスをすると

ヒチョルが握っていた手をぎゅっと握り返してきた

(あああ・・・ヒチョル・・・可愛い・・・)


「ねぇハンギョン・・・せっかく大学に入ったんだからさ~

俺・・・どっかサークルに入りたい・・・お前と一緒に・・・」


デレデレしていたハンギョンの顔が一瞬にして引き締まった

「サークル???????」

「うん・・・大学を有意義に過ごすのにサークル活動もしてみたいじゃん」

ヒチョルがきらきらした瞳でハンギョンを見つめる・・・・


こいつこんなに可愛いいんだから・・男だと知られても

言い寄ってくる男がいっぱいきそうだし・・・・サークルだって?????

どうすればいいんだ・・・・・・

どうやれば俺のヒチョルを他の男から守れるんだ???????


ハンギョンは思考をめぐらして最善の方法を導き出そうとしていたが

物理の問題を解くような簡単な答えはなかなか見つかりそうもなかった・・・・・

【月と子猫とハンギョン~番外編~】とある一日 2



明洞は今日も若いカップルで溢れている

子猫のチョルは大好きなハンギョンとやっとデートができて大はしゃぎ

ハンギョンの腕を掴んで、あっちの店こっちの店と歩き回る

たまにしか人間の姿になれないので、デートの時はテンションがMAXになっている

前回人間の姿になった時は、うっかりうたた寝してしまって大切な1日を無駄にしてしまい

その後しばらく凹んでいた・・・・そんなチョルもハンギョンにとっては愛おしくてたまらない


可愛いアクセサリーが並んでいる屋台の前でチョルの足がとまった

「ん?どうした? なんか気に入ったのあった?」

チョルはピンクのリボンを見つめている

「あらあら~お嬢ちゃん~このリボン気に入った? ちょっとつけて御覧なさいな」

屋台のおばちゃんに言われるまま、チョルは髪にリボンを付けてもらった

「ハン・・・可愛い?」

はにかんだチョルの笑顔が可愛い・・・ハンギョンは完全にノックアウト状態

あまりの可愛らしさにリボンはつけたままで購入して

他にチョルが気に入ったポンポンのついた髪飾りとか数点を買った

買い物した袋を大事そうに抱えてニコニコしているチョル

ハンギョンは我慢できずにそっと頬にキスをした

「!!!!!!!!」チョルはビックリして頬を赤らめるが

すぐにハンギョンの腕をぎゅっと掴むと「ハン・・大好き♪」

ハンギョンはもう顔が完全に緩みっぱなしだ

「屋台でなんか買っていくか? チョルは何が食べたい?」


ガサガサ・・・焼き栗の屋台から音がする

チョルは焼き栗の屋台をじっと見つめていた・・

ハンギョンはチョルが栗を食べたいのかなと思い一袋購入した


翌日

焼き栗を食べる前にチョルは子猫に戻ってしまったので

ハンギョンは1人で食べる事にした

袋をガサガサしていると子猫の姿のチョルがハンギョンをじっと見ている・・

「ん?チョルも焼き栗食べたかった? 今回は残念だけど俺が食べちゃうよ」

ハンギョンが右手で紙袋をさかさまにして、栗を全部だすと同時に・・・・



シャッ!!!!!!!


何かがハンギョンの目の前を通り過ぎた

「うわぁ~」

チョルがハンギョンが持っていた紙袋を奪い、頭を袋に突っ込んでモゴモゴしている・・・


ガサガサ

モゴモゴ

ガサガサ

モゴモゴ


紙袋に頭を突っ込んで全力で暴れまくっているチョルの姿を見て・・・


「こいつ・・・やっぱり・・・猫だった・・・」

苦笑いをするハンギョンだった・・・・
【ボム事件その後】~大学編~  *ボム事件その後の続きの話となります


「ヒチョル~」ヒチョルを迎えに来たハンギョンの声がする

「うわ~!!!!ヤバっ」髪の毛をいじっていたヒチョルは大慌てで家を走り回る

それを見ていた姉のヒジンは

「ヒチョル~あんた今日入学式なんでしょ・・・まったく!!!!!!何やってんのよ」

車のカギを取り出すと「大学まで送ってやるから早く乗りなさい!!!!!」

玄関に出るとカッコ良くスーツを着ているハンギョンが笑顔で立っていた

(ああ・・ハンギョン・・・カッコイイ・・)

ヒチョルは頬を染めながら「ゴメン・・・待った?」とハンギョンに言う

(うわ~ヒチョル・・朝からなんて可愛いんだ・・・)

ヒチョルのスーツは丈が短く、ウェストを少し絞ったデザインで

ヒジンがオーダーしてくれたものだった

ヒチョルが着ると男装の麗人のようなカッコよさが際立った


「ちょっとあんた達!!!!!入学式に行く気ないの???早く乗りなさい!!!」

見つめあってデレデレしていた2人はハッとしてあわてて後部座席に乗り込んだ

「ハンギョン・・・シートベルトしっかりね・・・姉ちゃんの運転は

想像できるとおもうけど・・・とっても『男前』だから・・・」

大学に着くまでの間ハンギョンは恐怖にひきつりながらヒチョルの手を握っていた・・・・


大学の近くに車をとめてヒジンは後部座席の2人を見ながら・・・

「私はあんた達の仲は知ってるし、本気っていうのも感じてるけど・・・

世の中は偏見の目で見られる事も多いからね・・・あまり校内でいちゃつくんじゃないわよ!!

ほら式が始まっちゃうでしょ? 行ってらっしゃい!!!!!」最後は笑顔で送り出してくれた


入学式の会場にたどり着くと

ハンギョンのコサン高校時代の友達やヒチョルのヌルパラン高校時代の友達などが

2人の事を待っていた

「やあ~久しぶり~!!!!!」お互いにハイタッチで挨拶をかわす

ドンヘもヒチョルと同じ漢陽大学に合格していて

久しぶりの再会にハンギョンがこっちを見てないのを良い事にヒチョルに抱きついた

「ヒチョル~元気だった?」「ドンヘ久しぶりだね」

ドキン・・・

(ヒチョル・・・すごく綺麗になってる・・アイツのせいか?)

「ヒチョル・・・学部が違うから・・後でね・・・」

ハンギョンが素早くヒチョルをハグすると耳元で何かを囁いて頬にキスして去って行った

ヒチョルはほんのり顔を赤らめて恥ずかしそうな笑顔で手を振っていた

ヌルパラン時代を知っている仲間は、ヒチョルの変貌にドキドキが止まらない・・・・・

「ドンヘ!!!!俺達はどこ? お前も学部が違うよね? 」

「また後で・・・」

みんなそれぞれの学部に散って行った・・・・・



ハンギョンは工学部なので女子が少ないが

他の学部からお近づきになりたがっている女の子達が多数押し寄せてきた

コサン高校時代はプレーボーイで名をはせていた彼も

ヒチョルに恋してからヒチョル一筋で今ではどんな女の子も迷惑としか思えてない

今も押し寄せてくる女子をかいくぐってヒチョルとの待ち合わせ場所に向かった


待ち合わせをしていたカフェテラスにヒチョルはすでに着いていた

ハンギョンはメニューを見ながら自分を待っている姿を見て・・

なんであんなに可愛いんだろう・・・と顔が綻んでしまう

今では心も体も結ばれて完全に恋人同士になっている事に心が甘く疼く・・・


ん?


ヒチョルのもとに男が近づいてくる

ヒチョルに何かを話しかけるとヒチョルの顔が急変した

大きな瞳で男をギロリと睨みつける・・・思わずハンギョンもドキっとする

ハンギョンの前では決してした事のない凄みのある怒り顔だった

男は慌てて去って行ったが、残されたヒチョルはまだ怒っている

「ヒチョル・・・」ハンギョンがヒチョルのもとに向かうと

「ハンギョン・・・遅っせーぞ!!!!!」とハンギョンに抱きついた・・・

「お前が来んの遅いから変な奴にナンパされた・・・バカ・・・」

「ごめんね・・・お腹すいた? なんか食べようか」

ヒチョルが自分を見つめる瞳に「大好き」という文字が見える

ハンギョンは誰もいなかったら抱きしめて口づけしたい所をぐっと堪えて

手をつないでカフェテラスに入って行った


俺達2人の仲を邪魔する輩はこれからも現れてくるだろう

しばらくは・・・大変だ・・・・

でもヒチョルの笑顔を守るためならなんでもする・・・

ハンギョンは自分に固く誓った・・・・・

ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 番外編】 その後



ヒチョルが帰還して、テギョンのおごりでみんなで飲みに行き

散々盛り上がって帰宅したヒチョルとハンギョンは

そのままリビングで眠ってしまっていた・・・


ん?

なんか重たい・・・

ヒチョルが明け方目を覚ますと・・・・


ヒチョルにしがみついて眠っているハンギョンの姿があった

(クンがそのまま大人になった・・・同じ顔して寝てる・・・)

すやすや眠る顔は幼い子供のまま・・・とても可愛い

ヒチョルはハンギョンの髪をやさしくなでながら子守唄を口ずさんだ

クンから習ったあの子守唄だ・・・・・



ハンギョンはヒチョルと手をつないで歌を歌っている夢を見ていた・・・

ああ・・・チョルお姉さん・・戻ってきてくれたの?

僕うれしい・・・僕たちの事忘れてなかったんだね・・・会いたかった


ハンギョンが目を開けるとヒチョルの笑顔があった

「おはよう・・・起きた?」

「夢・・・夢だったのか・・・」

ハンギョンはぼんやりした顔をしながらヒチョルを見つめていた

「どうした?」

「僕の初恋のお姉さんが・・・・ヒチョルだったんだな・・って」

ヒチョルはクスクスと笑っている

「なんど出会っても・・・ヒチョルしか愛せないんだな・・・」

ハンギョンはヒチョルを抱き寄せると

「もう・・・どこにも行かないでくれ・・・」

「バーカ・・お前が思い出してくれなかったんだろう?」

ヒチョルはハンギョンの胸の中で

「クン・・・ずっと一緒だよ」と囁く


久々にクンと呼ばれたハンギョンは嬉しくて顔を綻ばせながら

(本当に運命の糸に結ばれているんだな・・・僕たちって・・・)

「ヒチョル・・・絶対に離さない・・・愛しているよ・・」

それを聞いてヒチョルは満足げに微笑んだ・・・







*月と子猫とハンギョン~あれから の続きの話しとなります

【月と子猫とハンギョン~番外編~】 とある一日


子猫のチョルがハンギョンの元に戻ってきてから一カ月が過ぎた

前回と違い今回は満月の夜に人間の姿となり

その効果は一日しか持たない・・・すぐに子猫の姿に戻ってしまう


それでもハンギョンはチョルと一緒に住む事ができて嬉しくてたまらない

今では子猫の姿でも彼の言いたい事が分かるようになって

ますます愛おしい存在になってきている


昨夜人間の姿になったチョルは朝から大はしゃぎで

デートに連れて行けとうるさい・・・・

ベットで寝ているハンギョンの上に飛び乗って暴れるので

ハンギョンは抱きしめて、おはようのキスをする

チョルはビックリして目をまるくするが

すぐにうっとりと眼を閉じて「ハン・・・大好き」と呟く

もうハンギョンは嬉しくて顔が綻んで仕方ない

天気も最高にいいので

「洗濯を干してから出かけよう」・・・とハンギョンが言って

洗濯ものを干していると

さっきまでリビングで歌を歌っていたチョルの声がしなくなった

不思議に思って覗いてみると

日当たりの良いリビングの床にチョルは丸くなって眠っていた

「やっぱりコイツ猫なんだな・・・・」

ハンギョンは優しく微笑むと眠っているチョルの横にねそべった


「チョル・・・俺の元に戻ってきてくれてありがとう・・・」

すやすや眠るチョルの横で

いつの間にかハンギョンも幸せな眠りについていた・・・
ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 番外編】 出会っていたあの日


ヒチョルが10歳の時に

ヒチョルを可愛がってくれていた祖父が亡くなった

すごく悲しかったけれど、いつもベットで過ごしていた姿を思うと

なんとなく覚悟はできていたので、それ程涙も流れなかった


亡くなる少し前に部屋に呼ばれて

「これは今の国王様が即位された記念の金貨だよ。ヒチョルにあげようね」

祖父はやさしい笑顔でヒチョルの頭をなでながら金貨を渡してくれた


火葬場で祖父の遺体を火葬している間、外で待っていたヒチョルは金貨を取り出して眺めていた

キム財閥の身内の葬儀なのにほとんど人がいない・・・

密葬という形で一握りの身内だけで葬儀が行われている

(おじいさま・・・今までありがとう・・・愛してます・・・)

愛のない家庭で唯一愛してくれた祖父・・・ヒチョルの瞳に涙が浮かんできた


そこに突然何かがぶつかってきた

(な・・・なんだ? )

見ると幼稚園児の双子だった・・・追いかけっこしていてヒチョルにぶつかったようだ・・・

「おねーちゃんごめんなさい」「ごめんなちゃい」

(おねーちゃん・・か・・女にしか見えないか・・いつもの事だけどな)

「だいじょうぶだよ」ヒチョルがニッコリ微笑むと

双子は笑いながら隣の控室に走って行った

あ・・・あっちでも火葬しているんだ・・・・

ヒチョルとあまり変わらない年齢の男の子が男の人と2人で立っていた

悲しそうな顔をしている男の子にヒチョルは興味をもった


「ぼっちゃま・・・どうかしましたか?」

「じいや・・・あの子達って・・あの子達だけで葬儀してるの?」

「ああ・・・あの子達は母親しかいなかったのに病気で亡くなったそうです

たまたま私の知り合いの弁護士が、あの子達の後見人をしていると

先ほど聞きました」

「あの男の人が弁護士さんなんだ・・・あの子・・・親がいないんだ・・」



祖父が骨だけになるとさすがにヒチョルは悲しさが募ってきて

しばらく1人にして欲しいと執事に言い残して少し街中を歩いた・・・・

いろんな事を思い出して歩いていたら・・・・


(あれ・・・ここ・・・・どこ????????)


ヒチョルは今自分がどこにいるのか分からなくなってしまった・・・迷子だ・・・


どうしよう・・・

ヒチョルは急に寂しくなり涙があふれてきた・・・・


「あ゛ーさっきのお姉ちゃんだぁ~」「だぁ~」

「?」

火葬場であった双子が自分に向かって走ってきた

双子と一緒にさっき見た男の子もやってくる・・・

「こら~ドンにヒョク!!!!お姉ちゃんに迷惑かけちゃだめだよ」

「あれ?君って・・・さっき火葬場にいたよね」

ヒチョルはあわてて涙を手でぬぐう・・・



『グ~ッ!!!!!』


突然ヒチョルのお腹が鳴った・・・悲しくて朝から何も食べてなかったからだった


「あーお姉ちゃんのお腹鳴った~」「鳴った~」

双子が嬉しそうにはしゃぐ

「おにーちゃんヒョクもお腹空いた~」「ドンも空いた~」

恥ずかしさに真っ赤になったヒチョルに男の子は

「葬儀で何も食べてないんでしょ? そこの屋台でよかったら一緒に食べよう」


屋台ではホットクとポテトフライとキンパを売っていた

どれもヒチョルは初めて見るものだった

(こいつ・・・初めて会う俺に・・こんな親切にしてくれるんだ・・良い奴なんだな・・)

親切にしてもらって嬉しくなったヒチョルに笑顔が戻ってきた

「おねーちゃん・・美味しい?」「おいちい?」

「うん・・・初めて食べるけど・・・美味しいね・・」

「おねーちゃん初めて食べるの? 変なの~ヒョク達はいつも食べてるよ」「るよ」

「みんなで食べるとすごく美味しいね」笑顔でヒチョルは答える


ドキン・・・・

(チョルお姉さんに・・・笑った顔が似ている・・・)男の子は急にドキドキし始めた


「ぼっちゃま~探しましたよ!!!!!こんなトコにいたんですか?」執事の声がした

「じいや・・・ごめん・・・迷子になって・・・ご飯ごちそうになってたの」

「旦那様に叱られますから・・早く屋敷に戻りましょう」


「おねーちゃん帰っちゃうの?」「うの?」

「ごめんね・・・迎えが来たから・・・バイバイ」

ヒチョルは双子の兄にむかって

「ありがとう・・親切にしてくれて・・さよなら」

男の子はニッコリ微笑むと

「お互いに身内を亡くして悲しいけど・・頑張って生きていこうね」

ヒチョルに向かって言った

「おねーちゃん~バイバーイ」「バイバーイ」

双子が力いっぱい手を振ってくれる姿を見て

ヒチョルは優しい気持ちになる自分に気付いた


(本当に良い奴だな・・・またいつか・・・会いたいな・・・)

迎えの車に乗って屋敷に向かったヒチョルの心の中は

温かい気持ちであふれていた


あ・・・

あいつの名前聞くの忘れた・・・

まあ・・・いいか・・・

多分・・・またきっと・・・・会える気がするから・・・・





おしまい
時のはざまの中で

一応終わりました
読んでいただいた方々ありがとうございます


SFと言いつつSFとは何ぞや??????
その概念すらよく分からずに書き初めまして

つじつま合わせが結構大変でした
伏線を張る予定が・・・バラしてしまってたり・・・

むずかしいですね・・・文章を書くのって

ラストは予定と少し違ってしまいました・・・

途中で拍手コメなど下さった方ありがとうございます

城東カフェでヒチョルからハンギョンの名前があがったりして
ちょっと嬉しい宗文です・・・2人は絶対に裏で連絡とってます!!!!

拍手やコメントありがとうございます
とても励みになります

読んでいただきましてありがとうございました
ハンチョルSF話

【時のはざまの中で Last】

(『お姉さん・・・お姉さん・・・』クンの泣き顔が離れない・・・

クンごめんね・・・さよなら・・・

小さなお前を残して行く俺を許して・・・・)

ヒチョルはずっと泣き続けていた

研究所に無事にたどり着いた時もずっと泣いている姿を見て

研究所のみんなはハンギョンと喧嘩でもしたのかと心配になった・・・・

見るとハンギョンも泣いている


「ヒチョル?どうした? なんで泣いてる?」

イトゥクが心配して事情を聞いてきた

ハンギョンが7歳の時にとても過酷な生活をしていた事

健気にも家事労働や双子の世話をして学校に行けなかった事

さまざまな事をイトゥクに話して

そんな子供を見捨てて帰ってきたとヒチョルは涙が止まらない


隣のハンギョンもずっと泣いているので

カンインが原因を聞きだすと

お姉さんと別れた当時を思い出して泣いているらしかった


2人の様子を見ていた室長のテギョンは苦笑いをしながら

「ヒチョルお疲れ。そろそろ泣きやんだらどうだ?

お前が過酷な環境で生活していた子供を見捨てて帰ってきたって

泣いているけど・・・その見捨てた子供は今どうなってる?」

「?」

ヒチョルはテギョンの言っている意味を理解できずにイトゥクを見た

「あのね~ヒチョル・・・ヒチョルが今まで一緒だった子って

この子だよね」とイトゥクはハンギョンを指さした

「当時は過酷な生活をしてたかもしれないけど

ちゃんと立派な大人になってるよ・・・だからもう泣かないでいいんだよ」

「!!!!!!!!!!!!!!」

ヒチョルは涙を拭くと泣いているハンギョンを見つめた

「ハンギョン・・・お前・・・なんで泣いてんの?????」

「僕・・・ずっとお姉さんを連れ去った男が憎くて悔しくて・・・

お姉さんに見捨てられたと思っていたから・・ヒチョルの気持ちを知って

今は嬉しくて・・・涙が止まらない・・・」

「ハンギョン・・・」

「ヒチョル・・・」


2人はお互いの顔を見つめて抱き合い、再度涙をながす

やれやれ・・・テギョンはため息をひとつつくと

「ほらっ!!!!!いつまでもビービー泣いているんじゃない!!!!!!!

ヒチョルもハンギョンも無事に戻ってきたから、今から飲みに行くぞっ!!!!」


「室長の奢りですよね~」

「ああ・・・俺のおごりだ!!!!!みんな行くぞ」

「やった~!!!!!!!!」


みんなが大喜びしている中

ぴったりと寄り添っているヒチョル達を見ながら

「不思議だよね・・・あの二人って本当に運命の糸で結ばれている

そしてお互いすごく思いあってる・・・羨ましいな・・・」

イトゥクがカンインに言った・・・・


「俺達もこれからだよ」

カンインがウィンクをしながら

イトゥクの手をとって先に行った仲間達を追いかけて行った・・・・




さよならは別れの言葉じゃなくて

再び逢うための遠い約束・・・・*


ヒチョルとハンギョンは不思議な運命で別れと出会いを繰り返したのだった



The end


* 来生えつこ作詞「セーラー服と機関銃」の一部を使用させて頂きました
ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 15】


ヒチョルはクンを伴って食料品を買い行った時に

イスマン二世の崩御のニュースを食堂の主人から聞いた・・・

「お姉さん・・・ほうぎょ・・って何ですか?」クンが不思議そうに聞いてきた

「国王様がね・・・お亡くなりになったんだって・・・」

「国王さまが・・・お亡くなりになったの? 」

悲しそうな顔をするクンを思わず抱きしめながら

「だいじょうぶだよ・・・皇太子さまがすぐに国王になるから・・・

クンたちは、何も変わる事はないよ・・・しばらく悲しい気分は続くだろうけど」

ヒチョルに抱きしめられながらクンは

「お姉さんは・・ずっといてくれるの? 僕たちと一緒にいてくれるの?」

「ごめんね・・・最初に会った時に言ったよね・・・迷子になったから

迎えに来てくれるの待ってるって・・・だから・・・クンが大きくなるまではいられないの」

クンはヒチョルにぎゅっと抱きつくと、静かに涙を流した


2人は手をつなぎ、いつものように歌を歌いながら家路を急ぐ・・・・

ヒチョルの足がとまった・・・

クンが不思議そうにヒチョルを見上げる・・・道路の向こう側に人が立っていた

誰?????

ヒチョルは握っていたクンの手を振りほどくと、その人に向かって走り出す・・・



ああ・・・お姉さんを迎えに来た人なんだ・・・クンは涙があふれてきた



ヒチョルは迎えに来たハンギョンの腕の中に飛び込むと涙をながす・・・・

「おせーぞ・・・バカ野郎・・・」

「待たせちゃったね・・・ヒチョル・・・ごめん・・・時間がないからすぐに戻るよ」


2人を見つめるクンに向かいヒチョルは

「クン・・・迎えが来ちゃった・・・ごめんね・・時間ないの・・・・

お母さんや双子にさよなら言えなくて・・・ごめんね・・・」

「お姉さん・・・行っちゃうの? イヤだ・・・」

やさしく頭をなでながらヒチョルは大事に持っているお守り袋を取りだした

メモ用紙を取り出して何かを走り書きして中にしまう

「クン・・・よく聞いて・・・クンが大人になった時に

クンの大切な人が困った時にこの袋を開けてね・・・それまでは大事にしまっておいてね」

お守り袋を渡すと、ヒチョルはクンの顔をやさしく包み込むように手でおおった・・・


あ・・・・・お姉さん・・・・

ヒチョルの唇がクンの唇に重なる・・・・やさしいキスだった

「クン・・・ありがとう・・・大人になったら素敵な人と出会えるから

これからも辛い事あるかも知れないけど・・・頑張って勉強をつづけるんだよ」


「お姉さん・・・お姉さん・・・」

泣き続けるクンに後ろ髪惹かれる思いで

ヒチョルはハンギョンと共にこの時代を後にした・・・



ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 14】

~研究所~

ハンギョンが初恋の人と別れる時に渡されたものが「お守り袋」

それをハンギョンから聞き出した室長のテギョンは

カンインとイトゥクに「探して来い」と言った


3人はハンギョンの宿舎に行き

大事にしまってあったお守り袋を見つける・・・・


「これって・・・ヒチョルがいつも大事にしていたのと同じ・・・」

イトゥクの呟きに

ハンギョンはお守り袋を見つめ直すと「今まで気付かなかった・・・」



研究所に戻ったハンギョン達は

見守るみんなの前でお守り袋を取り出して見せた

「ハンギョン開けてみろ」

小さなお守り袋を開けると

中から出てきたものは・・・・・・


金貨と紙きれ


金貨はイスマン三世の即位記念のもので

ハンギョンが渡された7歳の時には発行されてない


折りたたまれている紙きれを広げたハンギョンは

思わず笑い出した・・・それから涙があふれ出る



「すげーな・・・ヒチョル・・・なんでもお見通しじゃん」

カンインの呟きにみんなが紙きれを覗き込む・・・・


緊迫した研究所の中

張り詰めた空気を吹き飛ばすかのように大爆笑が起きた・・・・

テギョンが涙を流しながら

「ハンギョン・・・お前の動向読まれてるな・・・」


(ヒチョル・・・やっぱり君には敵わないよ・・すぐに迎えに行くから・・・)


紙に書かれていた内容は



『イスマン二世崩御の日

早く思い出して

さっさと迎えにこい!!!!ボケ!!!!』
ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 13】


街の中がざわざわと騒がしかった

ヒチョルがいつものようにクンと手をつないで食堂に着くと

食堂の主人がヒチョル達に向かって

「どうやら国王様の容体が悪いらしいよ」と教えてくれた

(国王様・・・・って・・・イスマン三世・・の前の国王さま?)

ヒチョルは肌身離さず持っていたお守りのコインを取り出して眺める・・・

イスマン三世の即位記念の金貨だった

まだこの時代には発行されていない・・・・

(この金貨は・・・10歳の時におじいさまから貰ったものだから・・・)


と言う事は・・・そろそろ・・・

それからヒチョルはどこからかお金を工面してきてクンの母親に渡した

母親はその高額さに最初は受け取るのを拒んだが

ヒチョルの説得によってそれを受け取ってくれた

「多分・・・私はあの子達が大人になるまで生きていけない・・・

それぐらい自分でも分かります・・・あの子達が生きていけるように

このお金はありがたく使わせてもらいます・・・・

チョルさん・・・私に何かあったらあの子達のこと・・・よろしくお願いしますね」

(ハンギョンは・・・10歳の時に母を亡くしたって言ってた・・・3年後には・・・お母さん・・・)


ヒチョルはクンの母親が愛するハンギョンの母親だった事を知って

全てを話してしまいたかったが我慢をする・・・・

(あなたの愛するハンギョンは・・・俺が・・・一生愛します・・安心して下さい

猿みたいなドンとヒョクも面倒みます・・・)

思いのたけを込めて優しく抱きしめて言った

「もうすぐ連れが迎えに来ます・・・一度クン達から離れますけど

必ず再会しますから・・・約束します・・・」

ヒチョルの言葉に母親は安心して微笑んだ・・・・



さて・・・ハンギョン・・・お前はいつ俺を迎えに来てくれるの?


*********************************************************************

~研究所~

「ヒチョルの救出日を特定できた!!!すぐに迎えに行く準備をするぞ」

室長のテギョンのひと言でみんなが一斉に動き出した

「ハンギョン・・・この機械だと向こうにいられる滞在時間は1時間までだ

2人を移送するのにはパワー不足が否めないからな・・・すぐに見つけて

連れて帰ってこい」


ハンギョンは時空移設ブースに入るとインカムでカンインに

「カンイン頼みがあるんだけど・・・」

「はあ~??????」カンインはこの緊迫感の中で何を言い出すんだという顔をした




みんながバタバタと慌ただしく動いている中でイトゥクは

「ヒチョル・・・お前らしいな・・そっちの世界のハンギョンは可愛い?

もうすぐお前のハンギョンと再会できるからね・・・」

お守り袋に入っていたメモを見て笑いを止める事が出来なかった・・・・・



ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 12】

~研究所~

「ハンギョン!!!!!何か思いだしたか?」

カンインに肩を叩かれて、ハッとして振り向くと

心配そうな顔のイトゥクと目があった・・・・・


「問題は・・・迎えが来て帰って行った日なんだよな・・・

何か大きな出来事でもなかったか?」

ハンギョンは一生懸命に思いだそうとするが

お姉さんとの別れの悲しさしか覚えてない・・・・


室長のテギョンが当時の出来事の一覧を打ちだしてきてハンギョンに見せる

「お前が7歳の頃の世界の動きを表にしてみた・・・なんかひっかかる所あるか?」


あの日・・・お姉さんが帰った日・・・・

いつもの通り食堂に働きに行って・・・2人で手をつないで帰ってくる時・・・・

たしかに街中はざわついていた

子供心に何かあったのか・・と思ったけど・・・

お姉さんとの帰り路・・・道の向こうに人が立っていた

気付いたお姉さんは・・・・僕の手をふりほどき・・・その人の腕の中に飛び込んで行った


悲しかった・・・・


「初恋の人と別れる時に何か言われなかった?」


何か?????????


ハンギョンは拙い記憶を一生懸命に紡ぎだして言葉にした


「別れる時に何か・・・渡された・・・・

大人になって・・・大好きな人が困った時に開けて・・・って言われた・・」


「それだ!!!!!ヒチョルが残したヒントじゃないか?」

「なに渡されたの?」

周囲の声にハンギョンはぼんやりと答える

「お守り袋・・・」
ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 11】


『ハンギョン♪ お前の背中にある痣・・・ハート型じゃん・・・可愛い』

初めて愛し合った時にヒチョルが言った言葉・・・・

愛する人と初めて結ばれてとても幸せだった・・・あの日・・・


ヒチョルはクンを抱きしめて泣いていた

「お姉さん・・・どうしたの?」

「ごめんね・・・しばらく・・このままでいてくれる?」

クンはヒチョルが泣いているのに気付き、ヒチョルの頭をなでながら

「お姉さん・・・泣いてるの? お腹痛いの?」

ああ・・・ハンギョン・・・お前のこのとんちんかんな所って子供の頃からなんだね・・


*****************************************************************************


すやすや眠るクンの横でヒチョルは考えをまとめていた

俺・・・なんで気付かなかったんだろう・・・・

寝顔なんてそのままじゃん・・・可愛い・・・・


クンがハンギョンだという事は・・・・初恋の人って・・・俺???????

思わず笑い声が出てしまう


俺・・・ずっと自分に焼きもちやいてたんだ・・・バッカみたい・・・

ハンギョンは初恋の人は「迎えが来て一緒に帰って行った」って言ってたっけ・・・

とりあえず帰れるらしい・・・・でも・・・・

俺は・・・どうすればいいのかな・・・

未来がずれないように・・・どう行動したらいいんだろう・・・・


まずは・・・ハンギョンが大人になってからアカデミーに入学できるように・・・

そうしないと俺と出会えないから・・・ハンギョンのいない世界なんて絶対にイヤだからな・・

ヒチョルは、しばらく考えて・・・

横で眠るクンの額に優しくキスをする

「ハンギョン・・・愛している・・・早く迎えに来て・・」と

クンを優しくだきしめて眠りについた


ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 10】


朝は双子の来襲で起き

午前中は洗濯や家事をこなし

騒ぎまくる双子を公園に連れて行き

午後は双子を寝かしつけ

夕方から近所の食堂に行き裏方の雑用をこなし・・・・


ヒチョルがクンの家に居候してそろそろ一カ月が経とうとしていた

その間クンを手伝いながら一緒に寝起きをしていたが

7歳の子供にはハードな日々をクンは黙々と過ごしている・・・


母親は体調が芳しくなく、寝たり起きたりの日々だ

今日も暴れまくる双子を連れて近所の公園に向かった・・・・

ヒチョルもようやく双子の扱いに慣れクンと一緒に公園に行く

「それ~!!!!ドンにヒョク~走り回ってこいっ!!!!!!!」

ヒチョルの乱暴な扱いに大喜びの双子のドンとヒョクは公園を走り回った

(まるで・・・ドックラン状態だな・・・)ヒチョルは苦笑いで見守る


ヒチョルは居候してすぐにクンが学校に行ってない事に気付いた

その事をクンに尋ねると、行く時間がないと・・悲しそうに呟く・・・・

その姿があまりにも痛々しく、ヒチョルの胸をうつ・・・・

(たった7歳で家事を任されて勉強すらできない・・・俺の7歳の頃は何も考えてなかったな)


その日から時間を見つけるとヒチョルはクンに勉強を教える事にした

今も双子を見守りながらヒチョルは歴史を語って聞かせる・・・・

クンは目をきらきらしながら歴史物語を聴き入っていた


走り回って眠ってしまったドンとヒョクを両肩に乗せてヒチョルはクンと家路を急ぐ

クンはいつも歌を歌って聞かせてくれた・・・・中国に伝わる子守唄のようなものだった

ヒチョルもクンにあわせて歌う・・・2人は楽しそうに仲良く帰宅する


夕方食堂に働きに行く時もヒチョルはついていき

一緒に裏方仕事を手伝って賃金をもらうようになった


食堂から帰宅すると夜の勉強の時間となる

クンはヒチョルの出す問題をノートに一生懸命書いて解き始めた

この頃になるとヒチョルはクンの頭の良さに気付いて

なんとか学校に行かせてやりたいと思い始める・・・・

クンの小さい手があかぎれだらけで見ていて切なくなる


「そうだ!!!お姉さん♪ 僕・・自分の名前・・・お母さんに聞いて漢字でかけるようになったよ」

物思いにふけっていたヒチョルにクンが恥ずかしそうに声をかけてきた

「どれ? 見せてごらん」

ノートを覗き込んだヒチョルは、驚きのあまり息をのんだ・・・



「韓庚」




「ハン・・ギョン・・・」ヒチョルの呟きにクンは

「僕・・ハンクンって言うんだけど中国読みなんだって・・韓国読みだとハンギョンになるの」


ハンギョン・・・本当にハンギョンなの?

ヒチョルは信じられないという顔をしてクンに言った


「お願い・・・背中を見せてくれる?」

クンは不思議そうな顔をしたが素直に背中を見せてくれた


ああ・・・・

ヒチョルは今にも泣きそうになる・・・そこにはヒチョルの愛しいハンギョンと同じ痣があった


ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 9】

~ 研究所~

「ハンギョン!!!!!!ヒチョルがお前の初恋の人って・・・どうなってんだよ

俺達に分かるようにちゃんと説明しろよ!!!!!」

カンインがハンギョンに向かって声をあらげて詰め寄る

イトゥクがカンインを制止して聞いてきた

「昔・・ヒチョルから聞いた事がある・・・お前が子供の頃に出会った初恋の人は

ヒチョルに凄く良く似ていたそうだね・・・ヒチョルはいつも気にしていた」

(その初恋の人ってハンギョンに何をしてくれたの?ハンギョンはその人のどこが好きになったの?

俺のこと・・・その初恋の人よりも好き?・・・)

そうだった・・・ヒチョルはいつも初恋のお姉さんの話を聞きたがった・・・

そして・・・いつも可愛い焼きもちを焼いていたっけ・・・・・

「って事はだよ~ヒチョルが落ちた時間が分かっても、すぐに救出には行けないじゃん

ヒチョルが落ちてすぐに救出したら・・・お前の人生が変ってしまう・・・・」

カンインが呟いた言葉にその場にいたみんなが黙りこんだ・・・


「その初恋の人がヒチョルだったとしよう・・・その人はお前に凄く影響を与えているんだよな

その人に出会わなかったら? もしかしてここには来てないかもしれない位か?」

室長のテギョンの言葉に黙りこんだハンギョン・・・・確かにそうだ・・・・


「ハンギョン・・・お姉さんとの出会いと別れまでを俺達に話してくれないか?

そうしたら・・・どのタイミングで救出に行けるか分かるかもしれないし・・・・」

イトゥクの言葉にハンギョンは微かな記憶をたどって話をすることにした・・・




ハンギョンは5歳の時に事故で父親を亡くし

身ごもっていた母親は父親が死亡した後に双子を出産・・・

産後の無理がたたり母親は体調を崩し寝たり起きたりの状態

双子の弟と妹はやんちゃざかり・・

そんな時にチョルと名乗る綺麗なお姉さんと出会い

しばらく自分達の家で同居をし

ハンギョンが背負っていた家事労働などを手伝ってくれて

学校に行けないハンギョンに勉強を教えてくれた・・・・

7歳の子供だったけどお姉さんと過ごした期間はとても楽しく充実していた

しばらくしてお姉さんは迎えに来た人と一緒に帰って行った・・・・・





「迎えに来た人? ちゃんとこの時代に戻れてるんじゃん?」カンインの言葉にテギョンが異議を唱える

「同じ日に迎えに行かないと・・・未来がずれる・・・助け出しても戻る未来が違う未来になってしまう」

「ハンギョン・・その日って覚えてる?」

「・・・僕・・覚えてない・・どのくらい一緒にいたのかも分からない・・」


「ひとつ聞いてもいい? チョルさんがヒチョルだったとして・・・・

ヒチョルは・・・ハンギョンの事気付いていたのかな?」


ハンギョンは遠くを見るような感じで考え込んだ・・・・

「僕は子供の頃、名前は中国読みで呼ばれていたから・・・あ・・でも・・」


(ねぇ・・・背中見せてくれない?)

お姉さんが僕の背中を見て・・泣きそうな顔になった事があった・・・

それ以来、前よりもすごく優しくなった・・・

「途中で気付いたような気がする・・・・」


「もし俺がヒチョルだったら・・・きっとヒントを残すと思う

ハンギョン・・・もっといろいろ思い出してみてよ・・・」

「そうだな・・・ヒチョルが戻って行った日にちさえ分かれば・・すぐに救出に行けるし」

「後、時間軸の計算の方も並行して進めよう・・・」

テギョンが言うとその場のみんなは頷いて、それぞれの役割にもどっていった


ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 8】

「お姉さん・・僕のベット使っていいよ・・・僕・・床に寝るから」

クンに手をひかれてクンのベットにやってきたヒチョル・・・

クンの家は2間ほどで、母親と双子達が寝ている寝室と

クンのベットが置いてあるリビングとで構成されている・・・・

(7歳の子供を床に寝かせて自分がベットに寝るわけにはいかない)

ヒチョルは自分が床に寝ると言ってもクンがダメだと言い張る・・・

(ん~仕方ないな・・・子供と添い寝するんだ・・ハンギョン許せ・・・)


「じゃあ・・・一緒に寝よう」

ヒチョルの言葉にクンは恥ずかしそうにうなずいて2人は仲良くベットに入った



*******************************************************************

ん? 何か重たい・・・

ヒチョルが目を覚ますと、隣で寝ていたクンがヒチョルにしがみついて寝ている

(やはり子供なんだな・・・ママが恋しい歳なのに・・無理してるんだ)

クンの寝顔をみて愛しい人の寝顔と重なる・・・

(ハンギョン・・・バカ・・・早く迎えに来いよ・・何してんだよ・・・)

「それにしても・・似てるな・・ハンギョンに・・・・

あいつ寝顔はすごく幼い顔になるんだよな・・・可愛いんだよな・・・」

すやすや寝ているクンの髪をやさしくなでながらヒチョルは優しく微笑んだ


バタバタ!!!!!ドーン!!!!!

「おねーたん・・・あそぼー」「あしょぼ」

(げっ・・・猿が起きてきた・・・)

するとしがみついて寝ていたクンが起きた

あ・・・

ヒチョルにしがみついている事に気付き「ごめんなさい」と頬をそめる

「今・・朝ごはんつくります・・お姉さん待ってて下さい」

ベットに飛び乗ってきた双子と入れ替えにクンはあわてて台所で朝食の支度をする

「朝ごはんって・・・いつも君が作るの?」

「母の体調が良くないので・・僕が作ります」

ベットの上で双子によじ登られてボロボロになりながら

ヒチョルはクンという少年に興味を持ち始めた自分に気付いた

「よし・・オ・・私も手伝うよ」

ヒチョルはクンと一緒に朝食作りをするため

まとわりつく双子をどかすと、ベットを降りて台所に向かった
ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 7】

クンという少年に手をひかれてヒチョルがたどり着いたところは

お世辞にも裕福とはいえない街中の一角の共同住宅だった

猥雑とした中で人々は活気づいて働いている

「クン・・お帰り・・お客さんかい?」

太ったおばさんがヒチョルをじろじろと見る

(何だ? 俺・・・ここの場所では目立ってる???浮いてる????)

クンは気にせずにヒチョルの手をとってずんずん進んでいく・・・

薄暗い階段を上がると突きあたりのドアをあけた

「かあさん・・・ただいま・・・」

どうやらここがクンの家らしかった

大富豪の屋敷で育ったヒチョルにとって

自分の家の玄関くらいの広さの部屋に驚いた


クンはベットに横になっている母親に何か説明をしている

部屋を見回していたヒチョルの足元に何かが思いっきりぶつかってきた

「?」

「お姉ちゃーん!!!!!!あそぼっ ♪」「あしょぼっ♪」

(な・・・なんだ・・この小動物は・・・人間の言葉はなすぞ・・)

良く見ると「小動物」ではなくふたりの子供だった

同じ顔をしているが男の子と女の子の双子がヒチョルの足元にまとわりついている


1人抱き上げると嬉しくて大暴れする・・もう1人が不満そうにヒチョルの足元をよじ登ろうとする

(うわっ・・・なんだこいつら・・猿か?)

「お客さんに失礼でしょ・・・」クンの母親がヒチョルの手の中で嬉しくて暴れている女の子を引き取り

クンが足元をよじ登ろうとしている男の子の方を抱き上げた

「突然にすみません・・・オ・・いや私・・連れとはぐれて困ってたんです」

「クンに話ききました・・あんな場所にあなたみたいな綺麗な人が野宿などしたら

とんでもない事に巻き込まれるわ・・夜は治安は良くないですから・・・」

「お姉さん・・名前まだきいてないよ・・何て言うの?」クンがヒチョルの手をひっぱって聞いた

(げっ・・・名前???こういう時は・・・偽名を使った方がいいのかな・・・)

「・・・チョ・・・チョル・・です・・」

「チョルお姉さんっていうんだ~!!!!!」

クンが嬉しそうにニッコリ笑う


ドキン・・・ヒチョルの胸が疼く・・・

(この笑顔・・・どこかで見た事あんだけど・・・なんでドキドキすんの・・・)

「観ての通り・・・私は体調が良くなくて横になってる事が多く

この双子が猿みたいに暴れ回ってるような家ですけど

お連れの方が迎えにくるまでいらしてください・・・・」

クンの母親は笑顔で言った・・・少しやつれているけどとても上品な感じの婦人だった



ヒチョルはクンの家にしばらく居候をすることになった

ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 6】

ヒチョルは自分の身に起きた事を整理しようと道端に座り込んだ


ここは・・・ソウル・・・たぶんちょっと昔・・・

ハンギョン達は俺の事・・・見つけられるかな?

俺・・・何も持ってないぞ・・それにこのダサい実習着のまま過ごすのか?

お腹空いたな・・・・今朝ハンギョンといちゃついてたから食べる時間なくなっちゃったし・・・

くそっ・・・俺がお腹空いたのはハンギョンが悪いんだ・・・

ハンギョンのバカ・・・・バ・・カ・・・バカ・・会いたいじゃん・・・

ヒチョルの瞳から涙が一滴流れる・・・・

あいつの事だから絶対に俺を見つけてくれる・・・それまでなんとかしないと・・

泣いてたって仕方ない・・・あいつを信じて待つしかないし・・・・

涙をぐいっとぬぐいヒチョルはこれからの事を考えようとしていると・・


「お姉さん・・どうかしたんですか?」

ヒチョルが顔を上げると・・・目の前に少年が心配そうな顔をして立っている


俺の事? ああ・・・女に見えるからお姉さんか・・・

ヒチョルはニッコリと微笑むと少年に向かって

「うん・・・ちょっと迷子になっちゃって困ってるんだ」

「どこから来たんですか?僕で分かる事なら言って下さい」

「うん遠くから来たんだ・・・連れが迎えにくるまで待ってるの」

「ずっとここで待つんですか? すぐに来てくれるんですか?」

「いや・・・いつきてくれるか分からないんだ・・行くあてないし・・お金ないし」

「狭いけど・・ウチに来ませんか? 母がちょっと寝込んでいるけど

お姉さん1人くらいなら大丈夫だと思うし・・・外だとまだ寒いですよ」

少年は頬を赤く染めながらヒチョルに向かって言った


あれ?

なんかこの恥ずかしそうな顔ってどこかで見た事あるぞ・・・・

ヒチョルはちょっと気になったけど少年の家に行く事にした

「君・・いくつになるの?名前はなんていうの?」

「僕は・・クンです・・7歳になります」

「7歳にしては・・・すごくしっかりしているね」

ヒチョルがニッコリと微笑むたびに少年は顔を真っ赤にして恥ずかしがる


うわ~可愛いっ♪

ヒチョルが少年の手を握ると少年も恥ずかしそうに握り返した

2人は手をつないでクンと名乗った少年の家に向かって歩いて行った
ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 5】


ヒチョルが僕を見つめて微笑んでいる

可愛い・・・・抱きしめようとすると・・・するりと逃げる・・・

『ハンギョン・・・こっちだよ・・・』

ヒチョル・・・待って・・・

暗闇の中ひとり取り残される・・・・


ヒチョル・・・どこにいる??????


『ハンギョン♪ お前の背中にある痣・・ハート型じゃん・・可愛い』

ベットの上でヒチョルが僕の背中に抱きついて囁く

『俺・・・この痣・・好き・・・お前も・・・好き・・・』

初めて愛し合った時に言われた台詞・・・


『俺さぁ~着の身着のままで家から逃げ出してきたから

なーんも持って来れなかったけど・・・これだけは持ってきたんだ♪』

ヒチョルはお守り袋から記念コインを取り出してみせてくれた

『現国王の即位記念の金貨だね』

『おじいさまから貰ったの・・・お守りにしてたから持って来れたんだ』

愛おしそうに金貨を見つめるヒチョル・・・・



『俺・・・お前の初恋の人よりも上? 俺・・・お前の一番じゃなきゃ嫌だ』

僕がヒチョルを愛していると告白した時に言われた言葉・・・


ハンギョン♪

ハンギョン!!

ハンギョン・・・

嬉しそうに笑うヒチョル

僕に怒るヒチョル

悲しそうに泣くヒチョル

ヒチョル・・・・ヒチョル・・・ヒチョル・・・


どこにいるんだ・・・・

僕は君がいない世界じゃ生きていけない・・・

あああああ・・・・ヒチョル・・・・




あれ・・・道端に誰かが座り込んでいる・・誰?

僕は声をかける・・・僕は子供の姿になっている・・・

綺麗なお姉さんだ・・・・

ああ・・・僕の初恋のお姉さん・・・・

お姉さんは僕に微笑む・・・・お姉さんは変わった服を着ていた・・・

お姉さんの顔がヒチョルの顔に変わった・・・・・


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


「ハンギョン!!!!!!」

カンインの声にハッとして目が覚めた

ハンギョンは機械の前でうたた寝をしていたらしい・・・

「お前・・ずっとうわ言でヒチョルの名前を言ってたぞ・・・大丈夫か?」

「ああ・・すまない・・ヒチョルが落ちたと思われる場所の計算をしないとな・・」

「時間軸の計算なら協力するよ」

「イトゥク???なんで・・ここにいるの??」ハンギョンは作業服を着たイトゥクの姿に驚いて聞いた

「俺~大学校当時から時間軸の計算が得意だったじゃん・・ウチの室長に理由を話して

しばらくお前達の班の手伝いをすることになったんだ・・・・

それにヒチョルは俺にとっても大事な友達だしね」

イトゥクの姿を見てハンギョンは驚いている

「何驚いてんだよ」カンインが不思議そうにハンギョンを見ると・・・

「その服・・・」

「これ???作業着じゃん・・ヒチョルがダサいっていつも言ってた・・・

この作業服がどうかした?」

イトゥクが答えるとハンギョンは・・・

「さっきヒチョルもそれ着てたよな・・・・」カンインに向かって問いただす

「ブースに入る前に・・・『もっと可愛いのねぇのか~』って文句言ってた」



ああああああ・・・・なんて事だ・・・・

なんで今まで気付かなかったんだ・・・・・


「カンイン・・イトゥク・・・分かったよ・・・ヒチョルの落ちた時間・・・」

「え?」

「僕の7歳の頃・・・・僕の初恋の人はヒチョル本人だったんだ・・・」



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。