上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
SJ創作話

【神様のいたずら 6】



「SUPER JUNIORのキム・ヒチョル!

通り魔から園児を守り意識不明の重体!!!!!!」


宇宙大スターの身に起きた惨事はあっという間に世界中に広まった・・・


病院に駆け付けたホンギ達は集中治療室の前で騒いでいる


「俺の血を使って下さい!!!!!」

「俺もAB型です」

「俺・・・O型だけど・・俺の血も取って下さい!!!!」


(チョコボールのメンバーがほとんどABだから・・ヒチョルにとってラッキーだな)

イトゥクは心配そうに廊下にすわりこんでいるSJのメンバーとともに

ホンギ達の様子をぼんやりと見ていた


「ハンギョン兄さん・・仁川にいるって・・連絡きた・・トゥギ兄さん」

リョウクが携帯を手にしてイトゥクに渡す


「ハンギョン兄さん・・・たまたま仁川に向かってたんだって

空港でニュース見て・・やっと声を出しているって感じだった・・・・」

リョウクがメンバーに説明する・・・


ハンギョンの気持ちを想像するとメンバーは声も出せずにいた





俺・・・死ぬのかな・・・

ソルリは・・あの子は助かったのかな・・・


ごめんね・・・お腹の子・・俺達の子・・・産んであげられなくて

ハンギョン・・・最期はお前に・・・会いたかった・・・

子供と三人で暮らしたかった・・・・ごめん・・・

ごめんね・・・・



朦朧とした意識の中でヒチョルは思っていた・・・・・





ハンギョンは、当初ソウルに行く予定はなかった・・・

しかし急きょヒチョルの顔を見たくなり飛行機に飛び乗った

そして仁川空港に着いて事件のニュースを知る・・・・


飛行機の中でハンギョンは不思議な夢をみた



小さな男の子がハンギョンに話しかける

「パパ・・ごめんね・・パパとママの子として生まれたかったのに

ダメになっちゃった・・・僕パパとママの子になりたかったのに」

ハンギョンはヒチョルのお腹にいるのはこの子だと感じて

「どうして? 俺は君のパパになりたいよ」

「僕は生まれないの・・・でもママの命は助けたから・・・

パパの大事なママは守ったから・・・」

泣きわらいの顔をしてハンギョンに抱きついた

肌のぬくもりを感じて不思議に暖かい気持ちになった・・・




病院に駆け付けたハンギョンは集中治療室の前で

メンバーと合流した

「ヒチョルは・・ヒチョルはどうなんだ・・・」

「まだ・・・治療中だよ・・ホンギ達が緊急輸血してくれたから

それが良かったらしい・・・」イトゥクが呟いた・・・

しばらく治療室の前で待っていると


医師が出てきて容体が安定してきた事を告げた・・・



「ヒチョル兄さんのお腹・・・ぺちゃんこになってるの・・

事件前まであんなに大きかったのに・・今はそんな形跡ないの・・

だから・・・多分・・・・」

リョウクが涙をぽろぽろ流しながらハンギョンに言った


ハンギョンはリョウクを優しく抱きしめると

「リョウク・・ありがとう・・・いつもヒチョルの側にいてくれて

多分お腹の子はもう・・いない・・・」と言った

チョウミも悔しそうに涙を流しながら

「ハンギョン・・ごめん・・守ってあげるって約束してたのに・・」


ヒチョルのお腹の中にいたはずの赤ちゃんは・・不思議な事に・・・

姿かたちが無くなっただけでなく

今まで存在していたという形跡すらなくなっていた・・・・


ヒチョルは目覚めたらどうなるんだろう・・・・










スポンサーサイト
SJ創作話

【神様のいたずら 5】


ヒチョル達がタクシーから降りると

子供たちがたくさん並んでいた

「今日って? 平日の昼間だよな・・なんだこのガキの集団は?」ヒチョルが驚いて周囲をながめる

「ミミヒョン♪なんかみんな可愛い~幼稚園くらいかな?」リョウクが言うと

「そうだね・・ロッテワールドの入り口があそこだから・・・遠足で来たのかな?」

同じ黄色いスモックを着た幼稚園児が楽しそうに並んでいる

(こいつら・・・ひよこみたいだな・・ジョンスが見たら喜びそうだ・・・)

ヒチョルが茫然と見つめていると


「お姉ちゃん・・・ママになるの?」急に声をかけられた

振り返ると胸に「ソルリ」と名札を付けた女の子が立っていた

「う・・うん・・そうだよ・・ソルリちゃん・・なんで分かるの?」

ソンミンがソルリに笑顔で答えると

「私のママもお姉ちゃんみたいにお腹大きいの・・・お腹の中に赤ちゃんいるの・・

ソルリもうすぐおねえちゃんになるんだよ」

ちょっと得意げに話す姿が可愛い・・・

(そう言えば・・俺がこんなになってからソルリとはメールだけで会ってないな・・・

あいつにも秘密だからな・・・あいつも幼稚園の時はこんな感じだったのかな・・)

ヒチョルは妹同然に可愛がっているソルリを思い出していた


「今日はいまからロッテワールドに遠足なの・・ママ達はあっちの門の所で待ってるんだ」

「楽しんできてね」リョウクが言うとソルリは笑顔で手を振って走って行った・・

ヒチョルも思わず笑顔になって幼稚園児の集団に手を振っている


このお腹の子も何年かすると・・あんな感じになるのかな・・・

知らず知らず顔が笑顔になってくる


「さてと・・デパートはこっちだからね~行きましょ・・」

チョウミが皆の先頭に立って歩き始めた途端・・・・・


「きゃあ~」女性の悲鳴が響き渡った

「うわーん」

「ママ~」


ヒチョル達が驚いて振り返ると、幼稚園児の集団の中に男が一人立っている

よく見ると手には刃物のようなものを持っている

「あいつ・・・薬中か? なんか目つきが変だぞ」ヒチョルが呟くと

4人は子供たちの方に向かって走って行った


男は何かぶつぶつ言いながら刃物を振り回している

恐怖のあまり子供たちはその場から動けないでいた

ヒチョルはチョウミに目くばせすると子供たちを男から遠ざける

「くそっ・・・こんな体が重いと上手く立ち回りできないじゃんかっ!!!」

ヒチョルは吐き捨てるように言った

リョウクは引率の幼稚園教諭に警察を呼ぶように頼み

ソンミンは泣き叫ぶ子供たちを抱きしめる



「ママ~!!!!!!」声のする方を見ると

男の側で女の子がしゃがみこんだまま泣いている

恐怖で足が動かなくなっているようだった

見ると、さっき声をかけてきたソルリだった

その泣き声がきっかけとなり男がソルリに向かって刃物を振りかざした



「やめろーっ!!!!!!!!!」


ヒチョルが飛び出してソルリを自分の胸に抱きしめる



「死ね~!!!!!!」

男の持った刃物がヒチョルの背中を刺した・・・

「ヒチョル~!!!!!!」

「ヒチョル兄さ~ん!!!!!!」

「ひょーん!!!!!!!!!」



ヒチョルはソルリに微笑むと「大丈夫だから・・ママがすぐに来てくれるから」

と言って意識を失った



チョウミはその様子を見ながら怒りで顔が赤くなっていた

「あたしはね・・地主に頼まれてるの・・大事な公主を守ってほしいって・・・

大事な公主になにしてくれたのよっ!!!!!!!!」

チョウミが男に向かって行く・・・体全体から怒りのオーラが出ている

男はヒチョルの背中を刺した刃物を振り回して攻撃してきた

チョウミはその長い足で男に回し蹴りをくらわす・・・手加減なんて関係ない

手に持っていた刃物が中に舞うと、ハイヒールのかかとで思いっきり男の腹を蹴飛ばした



ソンミンはヒチョルに守られていたソルリをそっと腕から抱き取ると

「もう大丈夫だよ・・泣かなくていいからね」と優しく話しかける

「ミミヒョン・・ヒチョル兄さんの出血が半端ないよ・・・」

「誰か!!!!救急車を呼んで下さい!!!!!」

「ミーミオンニ~ヒチョル兄さんの出血が・・・ヒチョル兄さん~」

リョウクが半べそでチョウミに叫んだ

刃物男を蹴飛ばして気絶させたチョウミは、

ヒチョルのあまりの出血の多さに顔色を変えた

「リョウク!!!!!まずいわ・・・緊急輸血が必要になりそうだわ・・・

ホンギに連絡して!!!!そこからチョコボールのメンバーを病院に呼びつけて」

ようやく来た救急車にチョウミが付き添ってヒチョルを乗せる

「ヒチョル兄さん・・・」


ソンミンとリョウクはその場に残ることになった


その場の誰もがヒチョルの無事を祈るかのように救急車を見送った
SJ創作話

【神様のいたずら 4】


ハンギョンは新しいアルバムの制作や

映画撮影などで中国や台湾などを飛び回っていて相変わらず忙しい


今日も映画撮影で台湾のホテルにいる



ヒチョルの妊娠が知らされたあの日、医師から貰った胎児のエコー写真

時間があると眺めている・・・まだ見ぬわが子に思いを募らすハンギョン・・・


ヒチョルを愛した時に子供の事はあきらめていた

よもや男のヒチョルが妊娠するとは想定外の出来事だったが

驚きや戸惑いよりも嬉しさが先にくる


しかし一般の男達と同様にまだ信じられない自分がいて

本当に俺の子供なんだろうか・・・でも計算はあってるしな・・・

生まれてきて、やっと・・父親の自覚が出てくるもんなんだろうな・・・とハンギョンは思う



ヒチョル・・・ごめんな・・・大変な思いさせて・・・

仕事なんとか片づけるから、今なかなか会えなくても我慢してくれ・・・

でも生まれてきたら全てを公表して、俺の家族として全力で守ってやるから・・・





バーカ・・・そんな当たり前の台詞しか言えねーのかよ

お前役者希望だったんだろ? もっと気の効いた台詞ねぇのかよ?



ハンギョンにはヒチョルの笑顔が見えたような気がした・・・











「あ゛ーっ!!!!!!!!暇だヒマだひまひまひまひま!!!!!!!!どっか行きてぇー!!!!!!!!!」

ヒチョルがリビングで突然叫んだ

赤ちゃんのために・・・と靴下を編んでいたチョウミとリョウクがクスクス笑い出す

「ヒチョル兄さん・・また爆発した♪ ミーミオンニ・・ここのかかとの所ってどう始末するの?」

リョウクが慣れない手つきで編み棒を動かしている

「そこはね・・・こうして目を減らしていくの・・ほら私の見てごらんなさい」

チョウミが慣れた手つきで毛糸を操る

「ミーミオンニはすごいな~僕は料理は出来るけど・・お裁縫の方は全然だめ

この機会にオンニにいろいろ教わっちゃおうっと♪」リョウクが嬉しそうに話す


「お前ら・・・よくそんなちっこいのちまちま編んでんなぁ・・・俺気が狂いそうで出来ない」

ヒチョルが大きくなったお腹をさすりながら2人を呆れたように見ていた

「俺・・・もう安定期なんだろ? 出かけてもいいんだろ? ずっと部屋にいたら腐ってくる!!!!」


「そうね・・・でもそのまま出かけると大騒ぎになるから・・・

宇宙大スターが妊娠してるなんてファンは卒倒しちゃうわね・・・どうしましょう・・」



チョウミが頭をひねっていると、ケーキを切り分けていたソンミンがニコっとしながら

「完ぺきな妊婦さんになればいいんじゃない?」と言いだした


「♪」


ヒチョルはヨジャ組三人によってあれこれいじられて・・

あっという間に美しい妊婦さんが出来上がった


「うわぁ~綺麗だ~ヒチョルは化粧映えするからいいわね」

チョウミが納得の笑顔で全身を見回す


カシャ


リョウクが携帯で写真を撮っていた 「ハンギョン兄さんに送らないとね」

ソンミンも「これだけ綺麗だとヒチョルに似ている女の人で通用するね」と微笑んだ


「ロッテデパート辺りが出かけるのに距離的にもいいわね・・

赤ちゃんの物でも買いに行きましょうか?」

チョウミはニッコリと微笑むとソンミンとリョウクに向かって言った


「さあ!!!私達も美人さんになるわよ!!!!ソンミナにリョウガ着替えて!!!!!」

「はーい♪」



もしかして・・・俺ら女装して出かけるってこと? まあ俺はこんな腹してるから仕方ないにしても

かえって目立つんじゃねぇか?????


ヒチョルは何か起こりそうで不安いっぱいな表情で椅子に座っていた・・・・
SJ創作話

【神様のいたずら 3】


ハンギョンが事実を知ってから二カ月過ぎた・・・

今は映画の撮影などもあり中国を飛び回っている

あの日は一晩中いろんな話をしてハンギョンと今後の事を確認しあった

医者からもらった胎児の画像を大事に財布にしまいこんでいる姿をみて

ヒチョルは嬉しそうに微笑む

その姿を見てハンギョンは少し恥ずかしそうに

「生まれてくる子供と愛するヒチョルの為に仕事頑張らなくちゃな」と言うと

「お前もフツーの男の台詞言うんだな」とヒチョルが笑った・・・






「ヒチョル兄さん・・・お腹目立ってきましたね」

リョウクがお茶を入れながらヒチョルに話しかける

「うん・・・もう動くんだぜ~なんか変な感じだな・・・」

「え?????ヒチョル兄さん!!!!!赤ちゃん動くの? すごい~!!!!!」

ソンミンがきらきら目を輝かせてヒチョルのお腹を見つめた

「ソンミナ~触ってみるか? 今ごにょごにょ動いてるから・・・」

ソンミンとリョウクがヒチョルのお腹に耳を当てると


グルグル・・・何かが動いているように感じた・・・

2人は顔を見合わせて不思議そうな顔をする

「もう少ししたら大きく動くようになるみたいよ~」

育児書を読んでいたチョウミが話に入り込んできた・・・


ヒチョルの妊娠はトップシークレットになっていたが

ちょうど今は兵役中のために芸能界から遠ざかっているので

事務所的にもほっとしている状況だった・・・


「ヒチョル兄さん~ただいま~♪」

シウォンがリビングに入ってきた

「え? お前んちここじゃないだろ~何しに来たんだ?」

ヒチョルが意地悪そうに言うと

「そんなぁ~せっかく兄さんの顔が見たくて寄ったのに~

あっ・・これ御土産です・・」

「シウォン・・・中国ロケ終わったの?」

ソンミンがシウォンが持っていた紙袋を受け取りながら聞く

「やっと終わりました・・・兄さん・・お腹大きくなりましたね」

シウォンが愛おしそうにヒチョルのお腹を見守る

「それにしてもソンミニにリョウガにミーミオンニまでお世話係してるんですか?

チームヒチョルですか? 」

シウォンが話していると他のメンバーも次々に帰宅してきた


「ヒチョル兄さん~♪ 新世界デパートでマカロン買ってきたよ~」

「おうっ・・ちょうど食べたかったんだよ♪ドンヘありがと♪」

12階の宿舎はあっという間にメンバーだらけになった

イトゥクはその様子を眺めていて

(妊婦がいるってことで空気が違ってくるな・・なんかみんな優しい顔している)


ヒチョルを中心に皆が優しい顔をしながら話をしている・・・暖かい雰囲気がしている


当の本人の笑顔がここにきてマリア様のように美しい

イトゥクは長い付き合いでこんなに綺麗な表情のヒチョルを見た事はなかった



母親になるって・・・体の変化だけじゃなくて心も変化していくんだな・・

あの我儘なレラ姫が・・・聖母マリア様だもんな・・・・



今はまだいいけど・・・子供生まれたら・・どうするんだろう

ヒチョル達の子供っていうのではなくてSJの子供として

みんなでサポートしていけたら・・・・


イトゥクはぼんやりと4カ月後の事を考えていた・・・・

SJ創作話

【神様のいたずら 2】


あれからヒチョルは、シウォンの父親の知り合いの病院で検査を受けていた

政財界のトップの御用達の病院なので、秘密厳守は徹底している

何日にもわたり徹底的に検査をされてヒチョルはげんなりしていた・・・


「あ゛ーっいつまで入院してるんだよ~俺もう病室飽きたよ~」

特別室に入院しているヒチョルは見舞いに来たリョウクに文句を言う

「ヒチョル兄さん!!!!ミミヒョンのケーキ食べますか?」

リョウクがニコニコしながら紙袋を開けてケーキを取り出す

今まで甘いものなの苦手だったヒチョルが、最近甘いものを食べるようになって

ソンミンが張り切っていろいろ作るようになった

今日もヒチョルのお世話係をしているリョウクに

持っていくように頼んだのだった

「おう・・・今日はなんだ? かぼちゃケーキか?」

紅茶を飲みながらすごくおいしそうに食べるヒチョルを見て


「検査結果って・・・いつ出るんですか?」リョウクが聞いてきた


「ん~今日の午後あたりに結果でるって・・・看護師さんが言ってたな

旨い~♪かぼちゃケーキも旨いなぁ~」


2人でまったりしていると突然病室の扉がバタンと開いて


「ヒチョル!!!!!!緊急入院って???????どこが悪いんだ?」


チョウミに連れられたハンギョンが病室に飛び込んできた


「あ♪ ハンギョン~」

ケーキを食べながらヒチョルが嬉しそうに微笑む・・・・

「ヒ・・・ヒチョル・・・無事なのか?」

詳細を知らされてなかったハンギョンは拍子抜けしてその場に座り込んだ


「めんどくさいからこの人には詳細明かしてないからね

とりあえずヒチョルが緊急入院したって言って仕事キャンセルして連れて来たわ」

チョウミはヒチョルに向かって説明をすると

ヒチョルは小さく笑った・・・(なんか綺麗になったわね~ヒチョル・・・)チョウミはドキンとする


ハンギョンは理由が良く分からずにヒチョルを見つめていたが

とりあえず元気そうだと言う事で安心してヒチョルに向かって微笑む・・


ドキン・・・

4か月ぶりに間近に見るハンギョンの笑顔に

胸がドキドキしたヒチョルは頬をそめて目をそらした


その時

「キム・ヒチョルさん・・先生がおよびですよ・・検査結果が出たそうです

こちらは? ご主人? ご主人も検査結果を一緒に聞いて下さいね」

看護師が病室に入ってきてハンギョンに向かって言った


え?

ご主人?

何だ?


わけのわからないままハンギョンは、ヒチョルに手をひかれて病室を出る

リョウクとチョウミも後をついていく・・・・




診察室に入ると40代の医師がPCを操作しながら待っていた

「ヒチョルさん・・検査結果が出ましたので説明します

そちらはご主人ですか? ご主人も一緒に聞いて下さい」


へ?

「検査結果ですが・・・現在妊娠4カ月になってますね

まことに不思議な事なんですが・・・胎児はたしかにお腹の中にいて

ヒチョルさんとへその緒でつながってます

ヒチョルさんのお腹の中には「育児嚢」があって、その育児嚢つまり

育児用の袋が子宮の代わりをしていますね・・・・

とにかくどうしてこのような状況になったのかは分かりませんが

お腹のお子さんは順調に育っているのは確かです」



ハンギョンはビックリして言葉も出ずにヒチョルの顔を見る

ヒチョルは嬉しそうにハンギョンに向かって微笑んだ


その後、エコー画像や超音波画像で胎児の姿を見せられたハンギョンは

ようやく何が起きているのか理解することができた


「当病院では男性の自然妊娠は初めてなので戸惑うばかりですが

とりあえず通常の妊婦さんと同じような生活を続けて下さい・・・

出産は帝王切開という事になるかと思いますが子宮口がないので覚悟して下さいね」

「ありがとうございます・・・もう退院できるんですね」

「あとは定期的に検査に来て下さい・・・これはお腹のお子さんのエコー画像です」

ハンギョンは医師からプリントアウトされた胎児の写真を渡されて

ぼうとしたまま病室に戻った


「こども・・・ヒチョルと俺の子供????? 本当に???ドッキリじゃなくて?」

「うん・・・俺も驚いたけど・・・本当に妊娠してた・・・」

恥ずかしそうに下を向いてヒチョルはそっとお腹をさわる


少しお腹が出てきている・・・・ハンギョンはそのお腹をおそるおそる触って


「ヒチョル・・・お前・・・体は大丈夫なのか? 産むのか?」

2人の様子を見ていたリョウクがヒチョルに向かって

「ヒチョル兄さん・・・あの夢の話をしてよ・・ハンギョン兄さんに説明してあげて」と言った


ヒチョルは頷くとハンギョンに不思議な夢の話をした



夢の中で小さな男の子と出会った

その子は俺を見るとニッコリ笑って

「会いたかった」という

そして「僕のママになって」と言うので

「俺は男だからお前のママにはなれないよ」

「でもパパの一番好きな人だからママだよ

僕はママとパパの子供になりたくて来たの」

よく見るとハンギョンに面影が似ていたので

てっきり浮気して他の女に産ませた子供かと思って

その子に冷たく当たってしまった

でもその子は「パパが一番愛してるのはママなんだよ

僕もママの子供になりたくて見てたんだ」

とても悲しそうな顔をしたので

「俺男だけどママになってやるよ」というと

この子はすごく嬉しそうに笑って俺の腕の中に飛び込んできた・・・・


そして数日後に妊娠しているのが判明した・・・


その話を黙って聞いていたハンギョンは優しく微笑むと

ヒチョルを愛おしそうに抱きしめた


「神様のいたずらかもしれないけれど・・・俺はヒチョルとの子供が出来て嬉しいよ」

ハンギョンの胸の中でヒチョルは何とも言えない喜びを噛みしめていた・・・・・









SJ創作話

【神様のいたずら 1】


「ヒチョル兄さん!!!!いつまで寝てるんですか? もう昼ですよ!!!!

今日は一緒に舞台見に行く約束でしょ」

リョウクが、眠そうにモゾモゾする布団の塊から掛け布団をはがす・・・

ヒチョルが寝ぼけた顔してリョウクに言った

「悪いなぁ~なんか~寝付けなくてさ・・・変な夢見たし・・・・

今すぐ支度すっから・・・」


ヒチョルはのろのろと起き出して着替えをする・・・

テーブルにはすでに食事の支度が整っていた


「なんだよ~まだジョンスとか起きてねーじゃん・・・・」

ふぁ~っと大あくびをするとヒチョルは席について水を一口のんだ



「変な夢って? どんな夢みたんですか?」

リョウクはお茶を飲みながらヒチョルに聞いてきた

「うん・・・なんか不思議な夢だった」

ヒチョルはリョウクに夢の話をしながら用意されていた食事をする


「おおっ!!!!なんか旨いな~!!!!!リョウク腕上げたな~」

ヒチョルはニコニコしながら料理をぱくついている

(なんか・・兄さん最近よく食べるよね・・・少し太ったかな?)

ヒチョルはとても美味しそうに食べるので、

リョウクは何だか嬉しくなってきた・・・・次も美味しいものを作ろうと心に誓う・・



ギュヒョンの舞台を見て宿舎にもどってくると

ヒチョルがお腹すいたと大騒ぎするのでリョウクは夜食を作った

「ヒチョル????最近よく食べるよね???気を付けないとドンヒみたいになるよ」

イトゥクが笑いながらヒチョルをからかうと

「なんか知らねーけど・・・飯が旨くてしょうがないんだよ~

あれ? これソンミナの作ったカボチャプリンか? 食ってもいい?」

「え?」

その場のみんなが驚いた・・・今まで甘いものが苦手で

お付き合い程度にしか口にしなかったソンミンのスイーツまで

すごくおいしそうに食べている・・・・・


すると

「ヒチョル兄さん・・・買ってきましたよ!!!!!

レモンなんてどうするんですか? 焼酎に入れるのかなって思って

グレープフルーツも買ってきました」

シウォンが果物を手にぶら下げてキッチンに顔を出した・・


「うわ~このグレープフルーツ旨そう~♪

リョウガ~皮向いて~♪」


「ヒチョル兄さんの食欲・・・ちょっと異常じゃないの?」

「ドンヒといい勝負してるよな・・・」

メンバーがみんなヒチョルを見つめて心配している


メンバーの心配をよそにヒチョルはグレープフルーツにかぶりつくと・・・・


「うっ!!!!!!」

口を押さえてトイレに駆け込んだ


おえ~っ!!!!!!!!!!!


トイレの中で盛大にリバース大会のヒチョルの姿を見て


「これって・・・・よくドラマで見る・・・あれ?」

「まさか・・・ヒチョルは男だよ・・・食いすぎただけじゃん」

イトゥクがひきつった笑顔で否定をする・・・が・・誰もが凍りついた状況下で


「あれって・・・妊娠か?」イェソンがボソッと呟いた・・・

「ヒチョル兄さんは男だよ!!!!」ウニョクが言うと

「シュワルツネッガーは妊娠したぞ」とイェソン

「あれは『ジュニア』っていう映画でしょ?」ソンミンが言う

「俺・・・妊娠検査薬もってるから・・調べてみれば?」

シンドンのひと言で一瞬騒がしかったリビングが静かになった・・・

(婚約者いると・・・そんなのも持ってるんだ・・)


リョウクがトイレにいるヒチョルに検査薬を渡す・・・・・





結果は・・・・「陽性」



「メンバー全員集合!!!!!!ヒチョルの今後についてミーティングを行う」

イトゥクのひと言によって全員がリビングに集められた

みんなが苦虫をつぶしたような顔をしているその横で

ギュヒョンが差し入れに貰ってきたケーキを美味しそうに食べているヒチョル・・・


そんな中・・・リョウクはヒチョルに聞いた夢の話を思い出していた


あれって・・・胎夢だったのかな・・・・


「ハンギョン兄さんに連絡しなくていいの?」リョウクがおずおずと言うと


イトゥクがハッとして「そうだな・・・とりあえず連絡しないとな」

「えー? ハンギョン兄さんが父親かどうか分かんないじゃん」とギュヒョンが

冗談のつもりで言ったら・・・・

リョウクに頬を殴られた・・・「ギュヒョンってサイテー」

「冗談だって・・・」頬を抑えてソンミンに助けを求めると

「ほんと・・・サイテー」ソンミンにも睨まれて・・・小さくなった・・・


信じられない事態が起こりメンバーみんな喧々諤々と意見交換をしている隣で

当のヒチョルは能天気にケーキやお菓子を美味しそうに食べているのだった・・・



【にらめっこ15番勝負 15】  ホンギの場合



「ヒチョル兄さん・・結局メンバー相手に何やってたんですか?」

「にらめっこ」

「・・・・のわけないでしょ? また変ないたずら思いついたんじゃないの?

ウニョクさんから俺に相談メールきたよ」


ホンギに説教される形でヒチョルはムスッとしている・・・・・


「・・・・・テレパシー届くかやってみた・・・」


はあ?

あまりにも唐突な答えにホンギは椅子から落ちそうになった


「ヒチョル兄さんのすごく魅力的な瞳で、じーっと見つめられたら

いくらメンバーといってもドギマギするんじゃないの?」

「だって・・・ホンギは・・いつも俺の考えている事わかるじゃん・・・

テレパシー通じてるみたいに・・・・」

ヒチョルのひと言にちょっと嬉しくなったホンギだったが

あまり喜ぶとヒチョルが調子に乗るからと自重して話を続ける

「で? メンバーとはテレパシー通じたんですか?」

やれやれという顔でホンギはヒチョルに尋ねる

「ヨンウンとキボムとリョウクには通じた・・・・」

「あと・・・ハンギョンさんでしょ・・・・」

ヒチョルが少し照れて笑う・・・すごく可愛い・・・・

ホンギはゴクンとつばを飲み込んで平静さを装いながら話を続ける

「みんな新たないたずらかと心配してましたよ・・・・

テレパシーならテレパシーだってネタばらしして下さいね」


「え゛ーだって・・俺・・変人に思われたくない」


兄さんは十分変人です・・・という言葉を飲み込んでホンギは

「じゃあ・・今度はチョコボールのメンバーに試してみたらどうですか?」

ヒチョルの顔がぱっと輝いた


「おおおっさすが俺の舎弟だけある・・・よく分かってるね~ホンギ♪」

「はいはい・・・兄さんの事愛してますから・・・」

「悪いけどその愛は受け取れねーけどな・・・俺貞操守ってるから・・・」


2人はお互いに見つめあってチョコボールのメンバーにどんな風に仕掛けようかと

相談するのだった・・・・
【にらめっこ15番勝負 14】 ハンギョンの場合




ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

ハンギョンの事をじっと見つめている・・・・・

ハンギョンも黙って見返す・・・・・


しばらく見つめあってハンギョンが少し微笑んだ


ヒチョルはムッとする


こいつ・・・絶対・・俺の考えている事分かってるのに・・すっとぼけやがって・・・


ヒチョルはまだ言葉を発せずにハンギョンを見つめる

ハンギョンは優しい瞳でヒチョルを見つめ返す・・・・・

ヒチョルはハンギョンに優しく見つめられて思わず目線をそらした・・・

「・・・バ・・カ・・・」

か細い声で呟くと・・・ハンギョンはヒチョルを抱きしめる

ヒチョルの耳元で甘い声で愛をささやく・・・

それを聞くとヒチョルは体から力が抜けていく・・・・


2人はしばらく見つめあって・・・・唇を重ねた・・・


「お前・・・ニブチンのくせに・・・俺の思っている事分かるのかよ・・・」

ヒチョルが悔しそうに言うと

ハンギョンは・・ふふんという顔をして

「俺は一番ヒチョルを愛しているし・・ヒチョルに愛されているからね・・・・

ヒチョルの瞳を見れば、何を考えているのか分かるよ・・・」

「ハンギョン・・・」

「今だって・・・」というとヒチョルをお姫様だっこする

「うわっ!!!!!」ヒチョルは落ちないようにハンギョンの首に腕をまわす

「愛してるよ・・・ヒチョル・・・」


「うん・・・俺も・・・・」


ハンギョンはヒチョルを抱いたまま寝室へ入っていった

ヒチョルは幸せそうにハンギョンの胸に顔を埋めていた・・・・




【にらめっこ15番勝負 13】 リョウクの場合



「ヒチョル兄さん・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

リョウクの事をじっと見つめている・・・・・

リョウクが何を言っても話さない・・・・・


この綺麗な瞳でじっと見つめられるとなんか嬉しいな♪ リョウクは思う・・・



お互いにしばらく見つめあって・・・・・


リョウクがヒチョルに向かってニッコリと微笑んだ

「ヒチョル兄さん・・・今日は中華料理が食べたいんですね♪ 分かりました♪

この間台湾で教わってきた料理を作りますね~♪」


ヒチョルはビックリして目を見開く

「リョウガ―なんで・・・俺が中華料理食べたがってるの分かったの?」

リョウクはしばらく考えると・・・

「うまく説明できないんだけど・・・ヒチョル兄さんの思っている事・・僕わかるみたい・・」

「え?」

「食べ物関係だけなんだけど・・・ハンギョン兄さんみたいにはいかないもん・・・」

ハンギョンという名前が出てとっさにヒチョルは頬を染める・・・・


その様子を見たリョウクは微笑みながら言った

「今から買い出しに行ってきます♪ヒチョル兄さんいい子で待ってて下さいね」

ヒチョルは苦笑しながらリョウクを見送った


【にらめっこ15番勝負 12】 チョウミの場合



「ヒチョル・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

チョウミの事をじっと見つめている・・・・・

チョウミが何を言っても話さない・・・・・


相変わらず綺麗な瞳をしているわ・・・・チョウミは思った



お互いにしばらく見つめあった後・・・・


「ヒチョル・・・目が充血してる・・具合悪そうだけど・・・

関節とか痛くない? 熱でるんじゃないの?」


「お・・おう・・・そう言えば・・ちょっと悪寒が・・・・」

チョウミがヒチョルのおでこをさわる・・・

「風邪気味のようだから・・・風邪薬を飲んで早く寝た方がいいわ」

「あ・・・ありがとう・・・」


チョウミが手際よくヒチョルをベットに寝かせる

「そう言えば・・・俺が怪我した時も世話してくれて・・ありがとな」

「どーいたしまして・・・地主に頼まれてるからね・・・

大事な公主を守ってほしいってさ・・・・」

チョウミに世話をやかれながらヒチョルは

(ヘンリーがママって呼んでいる気持ちが良く分かる・・・)と

心の中で呟いた・・・
【にらめっこ15番勝負 11】 キュヒョンの場合


「ヒチョル兄さん・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

キュヒョンの事をじっと見つめている・・・・・

キュヒョンが何を言っても話さない・・・・・


この綺麗な瞳でじっと見つめられると魂を取られてしまいそうだ・・・キュヒョンは思う




なんかやったっけ・・・俺・・・・

ヒチョル兄さん・・・怒ってる??????


お互いに見つめあった後・・・我慢できずにキュヒョンが口を開く


「あの・・・俺なにかやらかしましたか?

この間兄さんのピザ食べちゃったのはドンヘ兄さんですから・・俺じゃないですから」

次から次へと自分以外の兄達の不始末をヒチョルに告げるキュヒョン・・・

(あれって・・・ドンヘだったのか・・・)


次から次へと出てくるキュヒョンの告げ口に

うんざりしながら聞いているヒチョルだった・・・・・
【にらめっこ15番勝負 10】 キボムの場合



「ヒチョル兄さん・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

キボムの事をじっと見つめている・・・・・

キボムが何を言っても話さない・・・・・


この綺麗な瞳でじっと見つめられると魂を取られてしまいそうだ・・・キボムは思う



お互いに見つめあってしばらくたつと


ヒチョルがニッコリと微笑んだ

それを見たキボムもニッコリと微笑む


2人はハイタッチをかわすと居酒屋に向かって歩いていった

【にらめっこ15番勝負 9】 イェソンの場合



「ヒチョル・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

イェソンの事をじっと見つめている・・・・・

イェソンが何を言っても話さない・・・・・


あいかわらず目がでかいな・・・・俺の2倍はあるな・・・イェソンは思う・・・



お互いにしばらく見つめあった後・・・・


イェソンがヒチョルの鼻の下を指で触った


「ぷっ」

可笑しくてヒチョルが笑った

それを見たイェソンも笑った


しばらくお互いに笑い合っていた

【にらめっこ15番勝負 8】 シウォンの場合


「ヒチョル兄さん・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

シウォンの事をじっと見つめている・・・・・

シウォンが何を言っても話さない・・・・・


この綺麗な瞳でじっと見つめられると魂を取られてしまいそうだ・・・シウォンは思う


お互いにしばらく見つめあった後・・・シウォンが口を開いた


「兄さん・・・やっと・・・俺の気持ちに気付いてくれたんですね」


想定外の言葉にヒチョルは目を見開いて驚いた


「そんな熱い視線を送って・・・もう・・俺・・・我慢できません!!!!」


シウォンが感激して泣きだした


「ちょっと・・ち・・ちがう・・・うわぁ~」

シウォンがヒチョルを抱き上げると寝室のドアをあける


「うわぁ~そんなつもりじゃねーんだよ~!!!!!

こら~!!!!!バカ馬~!!!!!離せ~!!!おろせ~!!!!!!!」


「ヒチョル兄さんたら・・・照れてそんな事・・可愛いんだから」

シウォンに担がれてベットに投げ出された


「バカ馬~!!!!!!!違うって言ってんだろっ!!!!!!!」


ボカっ!!!!!!!!!


拳骨をシウォンの顔に命中させてヒチョルは部屋から飛び出した


「油断も隙もあったもんじゃねぇ・・・・俺の貞操は守ったからな・・・」


「兄さん~その気にさせて・・・ひどい~」


シウォンの叫び声が部屋にむなしく響いた・・・
【にらめっこ15番勝負 7】カンインの場合


「ヒチョル・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

カンインの事をじっと見つめている・・・・・

カンインが何を言っても話さない・・・・・


この綺麗な瞳でじっと見つめられると魂を取られてしまいそうだ・・・カンインは思う


お互いに見つめあってしばらくたってから・・・・


お互いに何も言わずに微笑みあった

「分かってるよ・・・だから分かってるな?」

カンインが言うとヒチョルは苦笑する・・・

「ああ・・・誰にも言わねーよ・・・だから言うなよ」

男達はお互いに苦笑しながらハイタッチをした・・・
【にらめっこ15番勝負 6】 イトゥクの場合


「ヒチョル・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

イトゥクの事をじっと見つめている・・・・・

イトゥクが何を言っても話さない・・・・・


この綺麗な瞳でじっと見つめられるとなんかドギドキするな・・・・イトゥクは思う


お互いに見つめあってしばらくたって・・・


ヒチョルがニヤりと微笑んだ・・・・


ドッキーン

イトゥクの胸は早鐘の様に鳴り始める

やばいやばいやばいやばいやばい・・・・

今度は何を知ったんだろう・・・・


「ヒチョル・・・ご飯おごるからさ・・どこか食べに行こう!!!!!」

「俺・・・カニ食いたい」

「よし!!!!!カンゲジャン行こう・・・だから他言無用にな」

ひきつった笑顔でイトゥクはヒチョルの腕をとるとそそくさとレストランに向かった
【にらめっこ15番勝負 5】ヘンリーの場合



「ヒチョル兄さん・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

ヘンリーの事をじっと見つめている・・・・・

ヘンリーが何を言っても話さない・・・・・


この綺麗な瞳でじっと見つめられるとドキドキするな・・・ヘンリーは思う・・



お互いに見つめあったまま5分が過ぎた・・・


突然・・・・ヒチョルがヘンリーのほっぺたをつねった・・・


「ヒチョル兄さん!!!!!痛いよ~」

はっとしてヒチョルはヘンリーのほっぺたから手を離す・・・

「悪いな~見てたらなんか摘まみたくなったんだ・・・・」


半べそをかいたヘンリーがヒチョルを睨む・・・

「それにしてもお前のそのほっぺ・・・モチモチしてて気持ちいいな」

「だからってつねる事ないじゃないですか~」

「お前・・・肌のお手入れとかしてるの?」

「最近ミーミオンニに漢方のお茶飲まされているんです~」

「それ効くのかな・・・俺も飲みたいって言っておけ」

「すっごく苦いんですよ~全部兄さんにあげます!!!!!」

それからしばらくヒチョルはヘンリーからチョウミの愚痴を聞かされる事になった・・・
【にらめっこ15番勝負 4】シンドンの場合



「ヒチョル兄さん・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

シンドンの事をじっと見つめている・・・・・

シンドンが何を言っても話さない・・・・・


この綺麗な瞳でじっと見つめられると魂を取られてしまいそうだ・・・シンドンは思う


お互いしばらく見つめあった後・・・意を決してシンドンが口を開いた


「ヒチョル兄さん・・・実は相談したい事があって・・・

投資の事なんですけど・・・顔の広い兄さんの事だから紹介してほしい人いるんです」



「お・・・おっ・・そうだな・・何人か紹介できるぞ・・・多分」


「さすが!!!!!宇宙大スターヒチョル兄さん!!!!!ありがとうございます」

「お・・おう・・・すぐに連絡しておくよ・・・」

シンドンの満面の笑みにヒチョルはひきつった笑顔で答えた・・・
【にらめっこ15番勝負 3】ソンミンの場合


「ヒチョル兄さん・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

ソンミンの事をじっと見つめている・・・・・

ソンミンが何を言っても話さない・・・・・


この綺麗な瞳でじっと見つめられるとなんかドキドキしてくる・・・ソンミンは思う


「ヒチョル兄さん・・・ここ・・・肌荒れてるよ・・ここ・・クマできてる」

ソンミンが驚いて指摘するとヒチョルは大慌てで鏡を取り出した


「うわっマジ? やだ」

「兄さん・・・ヒジンさんのエステすぐに行った方がいいですよ」

「そ・・そうか? ソンミナも行くか?」

「えっ♪ 僕もいいんですか~♪わーお伴します♪」


あれ?

ヒチョルは首をかしげながらソンミンと共にエステに向かった
【にらめっこ15番勝負 2】ドンヘの場合


「ヒチョル兄さん・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

ドンヘの事をじっと見つめている・・・・

ドンヘが何を言っても話さない・・・・・

この綺麗な瞳でじっと見つめられるとドキドキするな・・・とドンヘは思う


うわぁ~ヒチョル兄さん・・・また何か企んでんのかな~

ドンヘはちょっと困った顔をして笑った・・・


お互いに見つめあって3分・・・ドンヘが口を聞いた

「ヒチョル兄さん・・・合コン・・・参加してくれますよね・・・・

兄さんが来てくれないと盛り上がらないし・・・設定はジョンモがしてくれてますから」


意外な言葉にヒチョルは思わず苦笑した

その笑顔を見てドンヘは嬉しそうに笑った・・・・
【にらめっこ 15番勝負 1】 ウニョクの場合


「ヒチョル兄さん・・・何黙ってんの?」

ヒチョルが大きい瞳で瞬きもせずに

ウニョクの事をじっと見つめている・・・・・

ウニョクが何を言っても話さない・・・・・


この綺麗な瞳でじっと見つめられると魂を取られてしまいそうだ・・・とウニョクは思う

ウニョクの額から嫌な汗が出てきた・・・

お互いに見つめあって1分・・・・




「ごめんなさい!!!!!!!!兄さんのチャーハンを食べたのは僕です!!!!


すみませんでした!!!!!!!!」

半べそをかきながらウニョクはヒチョルに謝った


(・・・・・あれ・・・お前だったのか・・・・)

ヒチョルは小さくため息をついた・・・・
【ボム事件その後~大学編 13】



「ヒチョル・・・来てくれたんだね・・ありがとう・・・

俺・・・・ヒチョルのために頑張ったよ・・・どうだった?」


ハンギョンの声がしてヒチョルはビクッとする

振り向くとユニホームを着たままのハンギョンが笑顔で立っている


「お前・・・カッコ良かった・・・すごく・・・」


大きな瞳に涙を浮かべたまま、ハンギョンを見つめてヒチョルは呟いた・・・


「試合中なのにヒチョルが来たのが分かったんだ・・・後半戦始まってすぐに来ただろう?

俺・・・うまく説明できないんだけど・・・お前の存在が感じられたんだ・・・・

試合をしてて・・ああ・・今ヒチョルが来ているって・・・感じたんだ・・・」


「・・・・・・・・・・・」


「俺の一番大切な人は・・・ヒチョルだけだ・・・」


「俺・・・ハンギョンをたくさん傷つけた・・・もう俺の事嫌いになったんだろう?」


「聞こえなかった? 俺の一番大事な人はヒチョルだって言ったんだよ」

ハンギョンはニッコリ微笑むと両手を広げて

「俺の大事なヒチョル・・・おいで・・・」


あ・・・・ハンギョン・・・・


ヒチョルはハンギョンの胸に飛び込んだ


ハンギョンにやさしく抱かれながら涙がとまらない・・・・・


「俺・・俺も・・・お前が一番好き・・・お前の事思いすぎて変になるくらい・・好き」


2人はしばらく見つめあうと・・・お互いの唇を重ねる・・・・



ああ・・・ハンギョン・・・好きだ・・・お前からのキス・・溶けてしまいそうだよ・・・・

ヒチョルはハンギョンからの口づけにうっとりと瞳を閉じる・・・・すると・・・



「うお~!!!!!」 「いや~!!!!!」

突然2人の周りから歓声と悲鳴があがった


「?」


いつの間にかヒチョルとハンギョンの周囲には見物人の人垣が出来上がっていた


ヒチョルはビックリしてハンギョンの胸に顔を埋めてしがみつく

ハンギョンは周囲に向けて笑顔でガッツポーズをしていた


悲鳴を上げたのはハンギョン狙いの女性達

歓声を上げたのはハンギョンのバスケット仲間達だった・・・

「女ったらし」のハンギョンが1人の人に決めた・・・その事に驚いたのと

その相手が初々しい美少女だった(本当は男の子だが)という事に歓声を上げていた



「ハンギョン・・・みんなが見てる・・・恥ずかしい・・・」

ヒチョルがハンギョンの胸に顔をうずめたまま呟くと

「みんなの前でヒチョルは俺のものだって宣言できたな・・・良かった♪」

ハンギョンに俺のものと言われ、嬉しさと恥ずかしさで心が甘く疼く・・

「・・・・・バカ・・・・・」

ヒチョルからの甘い「バカ」を聞いてハンギョンは嬉しくて顔が綻ぶ



そんな2人の様子を見ていたジョンフンは

「これで元の鞘に収まったな・・・良かったなぁ・・・ドンヘ」と呟いた

隣のドンヘを見るとドンヘも泣いている

「うわぁっ!!!!!!なんで・・ドンヘまで泣くんだよ」

「だって・・・ヒチョルが・・・あんな可愛い女の子ヒチョルは俺見た事ない・・・

ハンギョンの前だけって分かってても・・・なんか悔しい・・・」

「お前・・まだヒチョル好きなのか? あきらめて彼女つくらないと、

これからもずっと泣く事になるぞ」

ジョンフンは苦笑いしながらドンヘにハンカチを差し出した




仲間にからかわれながら、ハンギョンはヒチョルと手をつないで会場を後にした

一カ月会わなかったから話たいことがたくさんある

2人は駅の所にあるカフェで積もる話をしていた


「なんで急に俺の事を避けるようになったの?」

ハンギョンは一番気になっていた事を聞いてきた

「お前の練習をこっそり見にいったら・・・知らない女がベタベタしてた・・・

俺・・・許せなくて・・その後もいろんな女がお前の周りにいて・・・

お前を信じたいのに信じられない自分の気持ちも嫌になって・・・

もう何が何だか分からなくなって・・・・」


やっぱり・・・あいつらが原因か・・・・ハンギョンは心の中で舌打ちをする


「お前に会いたいのに・・何を話せばいいのか分からなくなって・・・

お前を信じたいのに信じられなくなって・・・俺・・・男だから・・・・

お前・・女の方が良くなったのかなとか・・・・いろいろ考えているうちに

悲しくなって・・・・」


「ヒチョル・・・焼きもちやいてくれたんだ・・・ありがとう♪」

「焼きもち?」

「ヒチョルは今まで嫉妬したことなかったのかな? 俺の周りにうろうろしていた女の子達に

嫉妬してたんだよ」


恋愛に疎いヒチョル・・・嫉妬の感情に驚いて自分の気持ちをもてあましていた・・・・

それがこの一カ月疎遠になった原因・・・・・


あああ・・・ヒチョル・・・なんて可愛いんだ・・・・


「ハンギョンは・・嫉妬あるの?」

「俺は・・ヒチョルに近付く男全てに嫉妬心がある・・・

俺すごく焼きもち焼きだからな・・・ヒチョル気を付けろよ・・・」

おどけてハンギョンが言うとヒチョルが笑った


「俺・・・ドラム上手になったよ・・来月のライブ聴きに来てね」

ヒチョルの前では笑顔で頷いたが

ジョンモとジェイの顔が浮かんできてハンギョンは良い気がしない


ハンギョンのそんな心の動きに気付いたのか

「ハンギョン・・・もしかして焼きもち焼いてるの? ジョンモ達に」

ヒチョルが笑いながら聞くと

「ああそうだよ・・・ヒチョルに近付く男はみんな殴ってやりたい」

不貞腐れたようにハンギョンが答える


それを聞いてヒチョルは花のような笑顔を向けて

ハンギョンの唇に軽くキスをした

「なんか・・・うれしい・・・俺・・・愛されているって感じた」



ヒチョルの笑顔を見てハンギョンは・・・

やはりヒチョルには勝てない・・・尻に敷かれたな・・・と苦笑するのだった・・・






【ボム事件その後~大学編 12】


ハンギョンはヒチョルに毎日メールをする

電話に出なかったあの日から

一度も返信はこないけど、心をこめて打っていた

今日の試合も開始時間と場所をメールして

時間があったら応援に来て欲しいと・・・・


ヒチョルに会えなかった一カ月・・・・

ハンギョンは、自分にとってヒチョルが

どんなに大切な存在だったか嫌という程感じていた・・・


今日の試合は前半戦はベンチだった

2階の応援席をチラチラと見てはため息をつく

応援席にいるジョンフンとドンヘが

ハンギョンが見上げるたびにバツマークを送る


ヒチョル・・・会いたいのに・・・一番大切なのはお前なのに・・・



「ハンギョン・・・後半は最初っからお前中心で行くからな・・

点数離れているけど・・すぐに追いつくぞ・・いいな」

ガンホがハンギョンの肩を叩いて言った


ゴクン・・・

高校時代のあの興奮を思い出す・・・全国制覇して以来の公式戦だった

ヒチョル・・・俺の最高にカッコいい姿を見せてやるから・・早くこい・・・

ハンギョンはヒチョルを想うと気持ちを切り替えて戦闘モードに入って行った




「ヒチョル・・・どうしたんだろう・・本当にハンギョンと別れるつもりなのかな」

ジョンフンが時計を見ながらドンヘに話しかける

「ヒチョルは恋愛慣れしてないから・・ハンギョンの過去が許せなかったのかもな・・・

でも・・・あいつ・・・本気でハンギョンの事好きだったはずだから・・・苦しいと思うよ」

「後半戦はハンギョン中心みたいだな・・・久しぶりに野獣のようなあいつの姿見るなぁ」

ジョンフンはコートを見つめて呟いた


ガタン・・・


体育館の2階席の後方のドアが開いた

ドンヘが振り向くと息を切らしたヒチョルが立っていた・・・・・






久々の試合に興奮がおさまらない・・・ここ1カ月の特訓のおかげで

ハンギョンはブランクを感じさせない位動きが軽やかだった・・・


あ・・・

背中に視線を感じる

ヒチョルが来ている・・・多分・・・

言葉で説明できないけれど・・・ヒチョルの存在を感じる

ヒチョル・・・来てくれたんだ・・・

ハンギョンは嬉しくなって、パスを受け取るとダンクシュートを決めた


「うぉーっ!!!!!!!」ガッツポーズと雄たけびに

観戦している女性たちから黄色い歓声がわき上がった・・・




あ・・ハンギョン・・・

カッコイイ・・・


ヒチョルはコートを走り回るハンギョンの姿から目が離せない

初めて会った時も公園のコートでバスケをしていたハンギョン・・・

ヒチョルを好きだと言ったハンギョン

2人で勉強を頑張ったあの日・・・

クリスマスのイルミネーションを見ながら初めてヒチョルからキスをした日・・・

同じ大学に合格して喜びあった日・・

そして

初めて2人で行った旅行・・・初めて結ばれたあの日・・・



ハンギョンとの思い出が次々に思い出されてくる

コートを走り回るハンギョンはヒチョルの心を掴んで離さない


俺・・・やっぱり・・お前が好き・・・

涙が溢れて止まらなくなっている・・・


ヒチョルは応援席から祈るようにハンギョンを見つめていた


ハンギョンの大活躍で点差はあと2点と迫り・・・

時間ギリギリの所でハンギョンの3ポイントシュートが決まって

ハンギョン達の漢陽大学が試合を制した



メンバーがハンギョンの周りに集まって喜びを分かち合う

ヒチョルが応援席からその様子を見ていたら・・・

ハンギョンが2階のヒチョル達の方を振り向いて

笑顔でVサインをおくってきた・・・・

ヒチョルが最初からそこにいるのを知っていたかのように

自然にあたり前にヒチョルに笑顔をおくってきた・・・・


ハンギョン・・・・


ヒチョルは溢れる涙を抑える事が出来ず応援席を飛び出して行った・・・・


「ウィチョル・・・悪いけど・・俺の荷物を頼む・・・」

ハンギョンは、ヒチョルを追いかけてコートから飛び出していく


今・・・

ここで捕まえないと・・・一生後悔する・・・



ハンギョンは階段を駆け上がると 2階の廊下で泣いているヒチョルを見つけた






【ボム事件その後~大学編 11】



あれから毎日ハンギョンからメールがくる

今日一日何をしたかの報告メールだった

そして最後にはヒチョルの体調を気遣う一文が必ず入っている

ヒチョルは返信しないでいた・・・どうしたらいいのか分からなくなっていたからだった

ヒチョルが電話に出なかった翌朝

ハンギョンが家まで来たことを姉から聞いた

でも今のヒチョルは、ハンギョンに会って何をどう話せばいいのか分からない

「少し距離おくのも良いんじゃないの?」姉に言われてそのままにしている

本当は会いたくて仕方ない声も聞きたい・・・

拗れてしまった気持ちは時間とともにどんどん難しくなっていく

ヒチョルは自分でもどうしようもなく

今はひたすらドラムに打ち込んでいる・・・・・



ハンギョン・・・会いたいよ・・・

お前も今試合前だから・・・忙しいんだよね・・・・

ハンギョン・・・こんな俺・・・嫌いになったよね・・・どうしたらいいんだろう




会わないまま時間は過ぎていき・・・気付くと一カ月が経っていた・・・

ハンギョンの出るバスケの大会予選は翌日に迫っていた・・・




ヒチョルはジョンモから渡されたオリジナルの曲を練習していた

難しいフレーズがあるのでなかなかうまくいかない

横でジョンモがギターを弾きながらアドバイスをしてくれている

そんな2人の様子を見ながらジェイがヤキモキしていた


ジェイはハンギョン達のバスケの試合が今日ある事を知っていて

ヒチョルを心配していた

(もう会場にいかないと・・間に合わないのに・・試合行かないのかな・・・)

「休憩するか・・・」

ジョンモのひと言でヒチョルはドラムの手を休めた


ジェイが心配そうにヒチョルの顔を見ている

ジョンモはそれに気付きヒチョルに言った

「ヒチョル・・・何か迷っているだろう・・・お前の音に迷いが出てるよ

後で後悔することでもあるんじゃないのか?」

ハッとしてヒチョルはジョンモの顔をみる・・・


「何もしないで後悔するよりも、行動を起こしてから後悔する方が何倍もいい

俺だったら・・まずは行動あるのみだけどな・・・」

「・・・・・・・」

ジェイがそれに続けてヒチョルに向かって言う

「まだ試合に間に合うよ・・・行かなくていいの?」


黙っていたヒチョルは意を決したように2人に向かって

「行く!!!!!!何もしないで後悔するよりも行って後悔してくる・・・」

「ジェイ・・・ジョンモ・・・ありがとう」

ヒチョルはニッコリ微笑むと練習室を飛び出して行った





「ヒチョル・・行っちゃったね・・・行かせてよかったの?」

「ああ・・・・」

「ジョンモ・・・ヒチョルが好きなんでしょ? 見てれば分かるよ・・」

「あいつの音が好きだ・・・だけど今の音は悲しさが溢れている・・・気持ちが音に現れてるんだ

あいつの気持ちにつけこんで自分のモノにしようとは思ってない・・・

ヒチョルが楽しい音を出せるようになれれば・・・それでいい・・・・」


「ジョンモって・・・そんなに良い奴だったっけ? 意外だったなぁ・・・・」

ジェイがジョンモを見て笑うとジョンモもつられて笑う・・・

「俺も自分で意外だったよ・・・ヒチョルが好きだよ・・・でもあいつを幸せに出来るのは

俺じゃないって事に気付いたんだ・・・悔しいけどな・・」

「もし・・ヒチョルがジョンモを好きになったら・・・その時は?」

「その時は容赦なく自分のものにするさ・・・」

「やっとジョンモらしい言葉が聞けて安心した~」ジェイがホッとしたように言った





ヒチョルが会場に着いた時には、すでに試合は後半戦に入っていた・・・・・
【ボム事件その後~大学編 10】



「あら・・ヒチョル!!!もう学校に行くの? 今日は早くない?」

姉のヒジンが身支度をしているとヒチョルが玄関に立っていた・・・

「・・・・」

やな予感がしてヒジンがヒチョルの顔を覗き込むと

泣きはらした顔をしている・・・元気もない・・・


「もしかして・・ハンギョンくんと喧嘩でもしたの?」

「うるせーな・・姉ちゃんには関係ないだろう」

ヒチョルは不貞腐れた様子で玄関から出て行った・・・・


見ているこっちが恥ずかしくなるほど、仲が良かったのに・・・

「ハンギョンくん・・・浮気するような子には見えなかったけどなぁ・・・」


「いってきまーす」

ヒジンが玄関から外に出ると、ハンギョンが思いつめた顔をして立っていた


「おはようございます・・あの・・ヒチョルはいますか?」


「あれ? ハンギョンくん・・ヒチョルはもう学校に行ったわよ」

「・・・・・」

「私、会社行くから駅まで一緒に行きましょう」


ヒジンはハンギョンの腕を掴んでどんどん駅の方に向かって歩き出した


「ねえ・・あなたたち喧嘩でもしたの? ヒチョル泣きはらした顔してたけど」

「喧嘩・・・喧嘩はしてないです・・・昨日電話に出てくれなかった・・・

俺・・・ヒチョルが心配で眠れなかった・・・理由は分からないです・・」


ハンギョンの顔も寝不足で精彩を欠いている

ハンギョンは自分が高校時代の先輩に頼まれて、期間限定でバスケに復帰した事

そのために毎朝迎えに来られなくなった事

ヒチョルがバンドに入って練習に忙しくなった事・・・などをヒジンに説明した


「ふーん・・・すれ違いかぁ・・・電話では話してたんでしょ?」

「はい・・・でも・・昨日出てくれなかった・・・どうしたんだろう」

ハンギョンは涙目になっている・・・本当に原因が分からないらしい

「ヒチョルが傷つくなんかあったんじゃないの?

ヒチョルは・・ハンギョンくんが初恋なんだよ・・・

初恋の時って・・本当に些細なことで喜んだり落ち込んだりあるんじゃない?」


ハンギョンがギクリとする

ハンギョンがバスケに復帰してから、どこからその話を聞いてきたのか

昔関係のあった女性たちがよりを戻そうと

最近ハンギョンにまとわりついてきている・・・・もしかしたら・・・


「しばらく距離とるのもいいかもね~本当に何が大事かが分かるから」

ヒジンはそれだけ言うと手を振って改札に消えていった



俺にはヒチョルだけなのに・・・

昔、自分の仕出かしたことに今しっぺ返しを食らってるのか・・・

ヒチョルから連絡くるまでは無理に会うのはやめよう・・・

今はバスケに専念しよう・・・ヒチョルも自分の試合を見たがっていたじゃないか

女ったらしと言われても何も感じなかった昔・・・

その行いのせいで・・・大事な人を傷つけている・・・・

本当に好きなのはヒチョルだけなのに・・・・俺は・・・



ハンギョンはあまりの辛さにその場からしばらく動けなかった・・・
【とある1日~ホンギの呟き】 SJフィクション=表のブログでアップしたものを加筆修正したものです



今日は久しぶりに大好きなヒチョル兄さんとご飯を食べるんだ~

久しぶりだから本当に楽しみ♪

浮かれていた僕は時間に遅れそうになって

あわてて店にかけつけた・・・・


約束のお店に着いたら、ヒチョル兄さんはすでに来ていた

「お~い♪ホンギ~おっせーなぁ~」

兄さんは相変わらず綺麗な笑顔で僕を迎えてくれて

僕は嬉しくて顔が綻んでしょうがない・・・・・



2人で食事しながら他愛もない話をしていると

ヒチョル兄さんの携帯が鳴った・・・・



「あれ?兄さん・・・携帯出ないの? さっきから鳴ってるよ」

ヒチョル兄さんは携帯の名前を見ながら・・チッと舌打ちして


「いいよお前と久々に一緒なんだから、今日は携帯は出ね~から」


どき・・・・


あの綺麗な顔で真面目にこんな台詞言われちゃうと・・・ドキドキしちゃう・・・


また携帯が鳴った・・・・

「兄さん仕事だったら出てもいいよ・・・」


「あ゛ーっ悪い~メール打つわ・・・さっきからソルリなんだよ・・・

どーせ暇だから遊んでくれ~って・・・そんなんだな・・・」


僕は先日兄さんのツイで上がったソルリの写真を思い出して・・・

最近仲がいいのを思い出していた


「もしかして・・・・兄さん・・・ソルリと付き合ってるとか・・・」


ぶーっ!!!!!!!!


ひちょる兄さんは飲んでた水を思わず吹き出して・・・


「ホンギ~お前冗談もたいがいにしろよ~

なんで俺があんなガキと付き合うんだよ~!!!!!

俺は社長に言われて、あいつに悪い虫が付かないように

お世話させられてんだよ~

あいつから見たら俺は・・・あし長おじさんか・・・パトロンだぜ」



その後兄さんはソルリに突然呼び出されてカラオケをオールしたとか

ぶつぶつと文句を言っていた


「わりーけどホンギと一緒だから、お前は後回し・・・・と送信完了♪」

うわ~僕の方が上なんだ・・・嬉しいなぁ・・・・


思わずニコニコしながら兄さんを見つめていると


「なんだ~ヘラヘラしてて・・・変なもの食ったか?」

兄さんが独特の<ヒニムスマイル>で僕を見つめる・・・カッコイイなぁ~

このスマイル・・・グンソク兄さんがドラマで真似していたっけ~


「そーいえばさ~昨日酷い目にあったぜ・・・・・

自転車デートしようって・・・・ダンビに呼び出されてさ・・・

付き合ったらとんでもなかった・・・・」

「ダンビ姉さんって女Rainって呼ばれてるじゃん・・・体鍛えてるし・・

で・・・デートしたんだ・・・」


「それがさぁ~あいつ悪魔だぜ・・・・

時速180キロ出してるんじゃないかって位のスピードでさぁ

何時間も乗りまわして・・・・さすがの俺様も・・・ついていくの必死だったよ」


そう言えば兄さんあまりスポーツしないよね…時速180キロって・・・人間じゃ出せないじゃん


「あいつと別れてから家にたどり着いたらさ・・・・

ハンドル握りすぎて指ふやけてさ・・・・玄関入れなかったんだぞ」

「え?」

「指紋認証受け付けなかったんだよ~俺・・・暗証番号おぼえてねーし」

「で兄さんどうやって入ったの?????」

「ジョンスに開けてもらった・・・・」

「イトゥクさん・・・いたんだ・・・良かったね~家に入れて・・・」

想像するにあまりにも可笑しすぎて僕はゲラゲラと笑ってしまった


「ホンギ~お前!!!!!笑い過ぎだぞ~今度家に入れなかったら

お前んちに押しかけやるからな~それにしてもダンビ・・・あいつ人間じゃねぇ~」


2人でゲラゲラと大笑いしてしまった・・・・



話が盛り上がっている時に兄さんの携帯がまた鳴った・・・・


兄さんは今日は携帯に出ない・・・って言ったのに・・・

携帯に表示された名前を見て・・・・・

顔が嬉しそうに綻んで・・・・当たり前のように携帯に出た・・・・

誰だろう・・・・僕は思わず気になって兄さんの会話を聴こうと耳をそばだてた


「てっめーしばらくぶりじゃんか・・・なんで連絡なかったんだよ・・・」


あれ? 台詞はいつもの兄さん・・・ぶっきらぼうだけど・・でもいつもと違う感じ・・・何これ・・・

相手がなんか話している・・・兄さんは「うん」と頷きながら返事していて・・・・

すごく嬉しそうな笑顔・・・兄さんのこんな笑顔・・・僕は知らない・・・・



「・・・・・・ばか・・・・・」



え・・・今の台詞って・・・兄さんが言ったの???????

ばか・・・の後にハートマーク付いてなかった???????


これはどう考えても相手は恋人だろう・・・と僕は推測した

そういえば兄さんの思い人の事は・・・はっきりきいた事はなかったっけ・・・・・


いつも凛々しくカッコいい兄さんの姿はそこにはなく・・・・

携帯を耳に当ててハートマークを出しまくっている

とっても可愛い女の子がそこにいた

兄さんって・・・恋人の前だと・・・こんなに可愛い人になるんだ・・・・


いつものSぶりはどこかに行ってしまって・・・完全にヨジャスイッチ入ってるし・・・

って相手は誰だよ~


「うん・・・うん・・・・我也爱你」


ヒチョル兄さんが最後に口走ったのが中国語・・・僕も台湾でライブするからよく知っている言葉・・・

そして今の言葉で僕は確信した・・・ヒチョル兄さんの相手を・・・


電話を切った兄さんは・・・しばらく携帯を幸せそうに眺めて・・・

はっとして僕の方を振り返った・・・


「ホ・・・ホンギ・・・お前・・・いつから・・・いた・・・」

「ひどいなぁ~兄さん・・・電話かかってくる前からいたじゃん」


明らかに動揺している兄さん・・・・やっぱ可愛いかも・・・

「電話・・・聴いてたのか・・・」

「っていうか・・・ごめんね・・・悪気ないけど聴いちゃった」

「・・・・・・・・・・・・・」


「兄さん・・・ハンギョンさんとの電話は誰もいない所でした方がいいよ・・・

兄さん完全に女の子モードで話していたし・・・・」


かぁぁぁぁぁぁぁ・・・・恥ずかしくて真っ赤になっている兄さん・・・・見た事ない姿

「うるせ~」


ボカッ!!!!!!!!!


「痛い~兄さんひどい」


僕はテーブルの下で兄さんの長い足で思いっきり蹴飛ばされた・・・・

「ホンギ・・・・この事誰かに言ったら・・・ただじゃおかないからな」

いつもの様に凄んでいるつもりでも・・・全然迫力ないよ~兄さん

僕がまだニヤけた顔で兄さんを見ると、今度は頭を思いっきり殴られた・・・・


「痛い~言わないから~誰にも言わないから~」と

頭を押さえながらしぶしぶと僕が言うと・・・・ヒチョル兄さんはやっと許してくれた

ぼそっと

「今日は他の奴の携帯に出ないって言ってて・・・・ホンギごめんな・・・」

「いいよ・・・久しぶりだったんでしょ・・・ハンギョンさんの電話・・・仕方ないよ」

ちょっとはにかんだ笑顔で兄さんは僕を見つめた・・・・うわぁ~可愛い・・・・・



ヒチョル兄さんは大好きだけど・・・恋人には出来ないな・・・・兄さん恋人にしたらすごく大変だもん

兄さんの恋人やってる人って凄いな・・・

僕はハンギョンさんって凄いんだな~って尊敬した

2012.04.18 東の思い
【東の思い】 SJフィクション *以前表のブログでアップしたものを加筆修正したものです


2011年の秋

ユンホとチャンミンは日本で新しいアルバムを発売するのに

日本でのテレビや雑誌の取材などで多忙をきわめていた

今日もテレビの収録で局の控室で休憩中

「そう言えば・・・ヒチョル兄さんって・・・訓練所から宿舎にもどってるって・・・

キュヒョンが言ってたな~」


ゲームをしながらチャンミンがボソッと呟いた


「え? 宿舎にいるの? 俺・・・知らなかった・・・」


ユンホが少し寂しそうに言うとチャンミンが

「電話かけてみる? 規則正しい公務員生活で、夜はヒマらしいからさ」と

いたずらっ子の顔で携帯を取り出した



「ヨボセヨ~♪」



「あ゛ー? チャンミン何の用だ?」



ちょっと不機嫌なヒチョルの声にチャンミンは苦笑する

「え~キュヒョンが兄さんヒマしてるって言うから・・・かけてみました~」

「俺だって慣れない仕事で疲れてんだぞっ!!!!!! 」

これ以上爆弾が破裂しないように

チャンミンは急いで携帯をユンホに押し付ける



「お久しぶりです・・・ユノです・・・区庁での仕事はどうですか?」

「ああ・・・ユノ・・・うん何とかやってるよ・・・現役じゃないから

何か申し訳ない感じだな・・・」

チャンミンの時とは違って穏やかに答えるヒチョル・・・・

久しぶりだったのでユンホは敬愛するヒョンとの会話に嬉しさを隠せない

横でチャンミンがちょっかいを出したくてウズウズしているが

ユンホは手でそれを遮りながら

ヒチョルとの会話を楽しんでいる・・・・


「あ゛ーっ俺もヒョンと話したいのに~!!!!!!」

チャンミンは隙を見て携帯をユンホから取り上げて

「ヒチョル兄さん~俺とも話して~」


「悪いけどさ~今から大事な電話が来るんだよ!!!!!! じゃーな電話ありがとな!!!!」


「そんな~ひょーん」



ブツ・・・・・プープープープー




「あーっ切られた~!!!!!!!!」

チャンミンは凄く悔しそうな顔で携帯を睨みつけた

それを見てユンホは可笑しくて仕方ない

「チャンミン・・・時間が悪かったよ・・・今から大事な電話が来るってさ」

「何だよ~俺よりも大事なのかよ~」

「多分・・・ハンギョン兄さんからだと思う・・・ヒチョル兄さん話してても落ち着きなかったから」


チャンミンはすごく残念そうに・・・「それじゃ勝てないな・・・・」



ヒチョル兄さん・・・きっとすごく嬉しそうに電話に出るんだろうな

ヒチョル兄さんにあんな顔をさせられるのは・・・・ハンギョン兄さんしかいない・・・・

ユンホは幸せそうな顔で電話に出ている、ヒチョルの姿を思い描いて

クスっと笑った



「キュヒョンにバカップルって言われてんの兄さん知ってるのかな?

今度告げ口してやろうかな~」


チャンミンの呟きを聞いてユンホは・・・・

「バカップルでも兄さんが幸せなら・・・俺は嬉しいよ」とチャンミンに向かって言った

「そうだね~俺もヒチョル教信者として教祖様の幸せが一番だ~」



2人は顔を見合わせて思わず爆笑した・・・・・


2012.04.18 ううう・・・
さっき頑張ってお話書いたのに

アップする時にバグって

今日頑張って書いたのが

すべて飛んでしまいました

宗文・・・ここに直接書いてたので

もちろん保存されず・・・

悲しくてもう寝ます

一度別の所に書いて保存しないとダメだなって再認識しました
【時のはざまの中で~青春編】 無重力 

この話は「時のはざまの中で」の数年前、アカデミー大学校時代の話になります



「ハンギョーン♪」

ヒチョルが前を歩いているハンギョンに後ろから抱きついてきた

ん?

ハンギョンは背中にヒチョルを感じて思わず顔が綻ぶ・・・

「今度の授業って・・・空中遊泳だっけ?」

「ああ・・・無重力室での実習だったね」

「うわぁ~俺~超たのしみ~♪ 無重力って・・どうなんだろう」

嬉しそうなヒチョルを見て思わずハンギョンも笑顔がこぼれる

今にもスキップをしそうな位浮かれているヒチョル達の後ろから

どんよりとした雰囲気の2人組がきた


「カンイン・・・今度の授業って・・・・」

「あ・・あ・・・無重力の授業だよ・・・・」

「やっぱり・・・・」

イトゥクとカンインが嫌そうな顔をしてトボトボ歩いている


「イトゥク~どうしたの? なんか死にそうな顔してるじゃん」

ヒチョルが気付いて声をかけてきた

「お前こそ・・・絶対変だぜ・・・無重力の授業なのに」

カンインがボソっと言う

「?????俺って変????ハンギョン~俺って変かな????」

ヒチョルがハンギョンの顔を見て不思議そうに聞くと

ハンギョンは苦笑いしかできなかった







「はい!!!!みなさん!そこにあるベストを装着してください」

教官から言われて置いてあったベストに手を伸ばす・・・・

「うわっ~重い~なんだこれ」

「無重力室に慣れるまではおもりの入ったベストを着て下さいね

そうしないとクルクルしちゃいますよ」

みんなは言われるままにベストを装着して無重力室に入った

今はベストに縫い込まれているおもりのおかげでなんとか立ってられるが

足元が地面に着いてない浮遊感がしている・・・・


教官からある程度の説明を受けて実習に入った

「うわ~い♪ ハンギョン~面白いよ~」

「ヒチョル・・・あぶないから・・ほらちゃんと前をむいて・・」

さっさとベストを脱いで浮き上がっているヒチョルにハラハラしっぱなしのハンギョン

ヒチョルはハンギョンの心配にお構いなしで

さっさと空中遊泳状態に入っていった・・・・

「うわ~♪やっほーい♪」

ヒチョルは壁を蹴ったりしてあちこち飛んでいく

「ヒチョル・・・待ちなさい・・・」

危なっかしく飛び回るヒチョルを追っかけるハンギョン

ヒチョルはハンギョンが追いかけてきて自分を捕まえようとしているのに気付き

さらにスピードを上げて逃げ回った・・・・


ほとんどの生徒は地面近くでウロウロしていて

浮いても壁に取り付けられているパーを掴んでなかなか飛ぶ事ができないでいる

イトゥクも一度手を話したらクルクル回ってしまったので

怖くて手を離せないでいる・・・

カンインはまだ体重があるのでイトゥクよりは安定感があるけど

やはり怖くてパーの所から離れられないでいた

「ヒチョル・・・あいつ絶対変だよな~俺なんか地面に足付いてないと頭おかしくなりそうだ」

カンインの言葉にイトゥクはクスクス笑いながら続けて言う

「ハンギョン見てみなよ・・ヒチョルを心配してあの様子・・・ほんとに愛されているね」

2人はパーに捕まりながら、必死でヒチョルを追いかけているハンギョンを見ていた


教官のソヨンはヒチョルの空中遊泳を見ながら自分も飛んでいく

ヒチョルの横について

「あんまり最初からとばさなくていいわ・・・貴方が一番なのは分かったから」

「教官~だって面白いじゃないですか~」

「あのね・・・あまり飛びまわっていると重力のかかった場所に戻ってからの反動が大変よ

貴方は私みたいに経験ないでしょ・・・そろそろ休憩しなさい」

「はい・・・わかりました・・」

スピードを緩めたヒチョルにハンギョンは追いついてきて

後ろからヒチョルを抱きしめる

「捕まえた・・・まったく危なっかしくて見てられないよ」

ハンギョンに抱きしめられて嬉しくなったヒチョルは

ハンギョンの首に手をまわして軽くキスをした


「こら~!!!!!そこの2人!!!!!授業中いちゃついてんじゃない!!!!!」

もう一人の教官のジフンに怒られて2人は笑いあった


下の方でイトゥクとカンインがパーに捕まって

飛べないでいるのが目に入ったヒチョルは、ハンギョンに耳打ちする

「俺がイトゥクを連れて飛ぶから・・お前はカンインの手をひいてやってくれる?」

「そうだな・・・僕はヒチョルを追いかけるのに夢中で

いつの間にか遊泳が出来るようになったけど・・・今日は初回だもんね

みんな下の方でウロウロしてて普通なんだね・・・」



「イトゥク・・俺に捕まって」

ヒチョルがイトゥクの両手を握って地面を軽く蹴って飛びだす

「うわぁ・・・・待って~」

イトゥクはビクビクしながら引っ張られる

ゆっくりゆっくり遊泳状態に入るとイトゥクの顔が綻んできた

「面白いだろ?怖くないだろ?」ヒチョルが笑顔で聞いてくる

「うん・・・楽しいね・・・まだ自分1人ではバランスとれないけどね」

見ると横にはハンギョンに連れられてきたカンインもいる

ヒチョルはハンギョンにウィンクをすると

自分が握っていたイトゥクの手とハンギョンが握っていたカンインの手を握らせた


「じゃあね~後は2人で仲良くね~」

ヒチョルは2人に手を振るとハンギョンと一緒に飛び去ってしまった



カンインは思わぬ事態にちょっと嬉しかったりしたが

イトゥクと手をつないだままふわふわ浮いた状態のまま動けない

「カンイン・・・どうしようか・・・」

「とりあえず・・・なんとか下に降りれるように泳いでみよう」

「カンイン!!!!!俺の手を離さないで・・・怖いから・・・」


(俺の手を離さないで・・・)イトゥクの言葉に思わずニヤけてしまったカンイン

2人が空中遊泳をマスターするには

もう少し時間がかかった・・・・が・・・・

この日がきっかけでイトゥクとカンインの仲は急速に近づいていったのだった・・・
【ボム事件その後~大学編 9】


「ヒチョル~あんたまだ寝てるの? 学校遅れるわよ」

母親の声で慌てて起き出すヒチョル・・・・


ハンギョンが期間限定とはいえ本気でバスケットに復帰したため

毎朝迎えに来なくなった

最初は仕方ないかなって思っていたヒチョルも

だんだん寂しくなってきている・・・


「ハンギョン・・・バカ・・・」

あれだけ毎日いちゃついてたのに・・・今では電話で声を聞くのがやっとだった・・・

ヒチョル自身もバンド練習が大変で時間に追われていた・・・


このまま会えない時間が増えていくのかな・・・

学校に着いても寂しさは消えない

「良い事思いついた!」

ヒチョルはバスケ部が練習している体育館に向かう・・・

こっそり練習を見ようと思ったのだった


あっハンギョン♪

ハンギョンが1人でシュート練習をしていた


そう言えば・・・俺・・ハンギョンのバスケしている姿って

あの時に公園でダンクを決めて遊んでいた姿しか知らない・・・

ハンギョンカッコいいな・・・・試合はもっとカッコいいんだろうな・・・

体育館の2階からこっそりのぞき見していたヒチョルは

自然と顔がニヤけてしまう・・・・

真剣な顔をして自主トレをしているハンギョンに

胸がキュンキュンしている自分に気付いて思わず頬を赤らめた


すると

「ギョン!!」

タオルと飲み物を持った女性がハンギョンに近付いてきた

飲み物を渡して汗を拭いてあげている



あの女・・・誰??????????


ヒチョルのいる場所からだと2人の様子がよく分からない

でも女性がハンギョンに抱きついて汗を拭いているように見えた


うそ・・・ハンギョン・・・・


ヒチョルは涙があふれてくる

あの場所は・・・ハンギョンのあの場所は・・・俺の場所だったはずだ・・・

なんで・・・・・

ヒチョルは涙を止める事が出来ずその場から走り去って行った



ハンギョンは近づいてきた女性の手を振りほどいて

「俺にベタベタ触るんじゃない」と睨みつけた

「あら、私ギョンの彼女じゃない」

「元だろ・・・それにソニョンとは1週間しか付き合ってねーぞ」

「ヨリ戻さない? 高校時代よりも男前になってるし」

ソニョンはモデル並みの体をくねらして

ハンギョンに媚を含んだ笑顔をおくる

「悪いけど・・・俺の心を独占している奴がいるんだ

ソニョンの入り込む余地はねーよ」

「・・・・・・・」

ソニョンはその言葉を悔しそうに聞くと体育館から去って行った



ハンギョンは力強くダンクシュートを決めると

その場に立ちすくんだ・・・悲しそうに天井を仰ぎ見る

ヒチョル・・・会いたい・・・お前の笑顔が見たい・・・お前の我儘が懐かしい

俺の心の中はお前しかいないのに・・・今何してるんだ? ドラム練習してるのか・・・





練習室でドラムが荒れている

ジョンモは着いた早々にそう感じた

スレイヤーの曲をかけて、メチャメチャにドラムを叩いているヒチョルがいた

「ジェイ・・・どうしたんだ?」

「俺も分からない・・・着いた早々にあれなんだよ・・・昨日までは楽しく練習していたのに」

「泣いてる・・・あいつ・・・泣いてるな・・・音が悲しんでいる」


「そう言えば・・・泣いてたかもしれない・・どうするの?」

ジェイに言われてジョンモはしばらく考えると

「ほっとけ・・・落ち着いたらもとに戻るだろう・・・・」

そう言うとジェイの腕を引っ張って練習室から出ていった・・・・



一通りドラムを叩くとヒチョルはため息をひとつついた


やっぱ・・・俺じゃダメなのかな・・・・

俺・・・女じゃないし・・・・あいつ女ったらしだったから・・女が良くなったのかな・・・

鼻の奥がツンとしてきた

ヤバい・・・また涙が出てくる・・・・


あいつを信じてるはずなのに・・・なんで涙が出てくるんだよ・・・・

ハンギョンのバカ・・・・俺・・・本当に女みたいになってるじゃないか・・・・






その晩

ヒチョルはハンギョンからの電話に出なかった

ハンギョンはこんな事は初めてだったので心配で眠る事が出来なかった





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。