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ここに遊びにいらしてくださる方々

今年一年ありがとうこざいました

今年はヒチョル不在の年でした

自分でもどうなるのかな・・と思ってましたが

なんとか不在ながらも浮気せずに←笑

ヒチョルを待つ事が出来ました

私の拙い文章や話にコメントなどを頂き

とても嬉しくおもってます


年末に嘔吐と下痢に襲われて3日間寝込んでしまい
家事もブログもほったらかしのまま

新年を迎える事になってしまいました

こんなハンチョル話の宗文ですが来年もよろしくお願いいたします

みなさんもよいお年をお迎えください♪
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【月と子猫とハンギョン】番外編~クリスマス~


「今度のクリスマスは満月じゃないんだね」

テレビの情報番組を見ながらハンギョンは残念そうに呟いた

子猫のチョルはソファに座っているハンギョンの背中に飛び乗って

みゃあ と耳元で可愛く鳴いた

ハンギョンは背中のチョルを自分の胸に優しく抱きしめ

自分の頬に頬ずりすると

「うん・・・分かってるよチキンとケーキ買って来るから

2人でクリスマスパーティしようね・・・」

そう言って子猫の口にキスをする

子猫のチョルはくすぐったそうに くしゅっと顔をゆがめる


「チョルには可愛いプレゼントを用意してあるからね」

ハンギョンの言葉をチョルは不思議そうに首をかしげて聞いていた




ソウルはとても冷え込んで雪が降ってきて

文字通りホワイトクリスマスとなっている

ハンギョンはチョルが待っていると思うと帰宅する足も速まった


市販のチキンだとチョルの体によくないと

ハンギョンはスーパーで鶏肉を購入し自分で調理をするつもりでいた

ケーキも本当は人間用のは子猫にはよくないと思ったが

チョルがクリスマス用のケーキを喜ぶのでこれは購入する

あとのプレゼントはチョルよりも自分の楽しみ用だった




「ほら・・できたよ」

「にゃお~」

鶏肉を薄味で焼いたものとサラダ

中心にサンタの飾りのあるチョコレートケーキなどと一緒に

チョルもテーブルに乗せてハンギョンは席についた

自分用のワインをあけて乾杯をする


「チョル・・ちょっとこれ着てみて」

「にゃあ?」

ハンギョンは子猫用のサンタの衣装を袋から取り出すと

チョルに着せてみる

「うわっ・・・超かわいいっ」

「にゃあ?」

チョルは不思議そうな顔をしているので

ハンギョンは鏡の前に連れて行って

そのチビサンタの姿を本人に見せた

「本当はね・・・こっちを着てもらいたかったんだ」

そう言うとハンギョンは袋からもう一着のサンタの衣装を取り出す

広げてみせると・・・サンタの衣装なのにスカートになっている

いわゆるミニスカサンタの衣装だった

チョルはキョトンとした顔でその衣装をながめていたが

ハンギョンは残念そうにそれをたたんで鏡の前に置いた

そして

「チョル可愛いよ」とキスをすると

子猫サンタ姿のチョルの写真をたくさん撮り始めた

あまりの可愛らしさにハンギョンは盛り上がって

ワインをガブガブと飲んでしまい

いつの間にかワインで酔いつぶれてしまって

ソファで眠ってしまっていた


「ハン・・起きて・・ハン・・」

耳元でチョルの声がする

「あれ? 満月じゃないのに・・チョルの声だ」

酔っ払って頭の回らないハンギョンはうっすらと目を開ける

「えっ!!!!!」

目の前にミニスカサンタの衣装を着たチョルが恥ずかしそうに立っていた


「ああ・・・なんて可愛いんだ・・想像以上に可愛すぎる」

ハンギョンは目じりが下がって鼻の下まで伸びきってだらしない顔になっている

「ハン・・・俺・・・可愛いの?」

はにかんだ笑顔がハンギョンの心を完全に打ち抜く


「チョル・・・チョル・・愛してる・・もう我慢できない・・」

ハンギョンはチョルを横抱きにするとベットに2人で倒れ込んだ



ジリジリジリ~

遠くで目覚ましの音がする・・ハンギョンは夢うつつでその音を認識した


にゃあ~

ハンギョンはチョルの泣き声で眼を覚ました

二日酔いでぼんやりした頭をチョルが優しくペシペシと叩く

「うわっ!!!!!今なんじ????」

「にゃあにゃあ(会社遅刻するよ)」

「うわっ!!!!やばっ!!!!」

ハンギョンは飛び起きると家の中が散らかったまま

急いで身支度をして

「チョル・・このままで行くけどごめんね」と言って

チョルの口にキスをして家を飛び出して行く


ゆうべチョルを抱いた気がしたけど・・・子猫のままだよな

あれは夢だったんだ・・・夢でもいいか・・・可愛かったし


ハンギョンは昨夜見たミニスカサンタ姿のチョルを思い出して

ニヤけっぱなしの顔で駅に向かって走って行った



残されたチョルはあくびをひとつすると

ベットに上って二度寝をしようと思った

ベットにもぐると昨夜のことを思い出して

1人恥ずかしがって布団の中にもぐりこむ





クリスマスイブの出来事が夢ではなかったと

ハンギョンが気付くのは

帰宅してからベットの横にミニスカサンタの服が

「脱ぎ散らかされた状態」で落ちているのを発見したからだった


神様・・・気まぐれすぎます・・・

ハンギョンは苦笑しながら神様に悪態をつくのだった
【café 賛美歌】番外編 クリスマスin LA

café 賛美歌のハンギョンとヒチョルのロスでのクリマスの話です



ヒチョルとハンギョンがロスアンゼルスに来てから1ヶ月が過ぎた

ハンギョンの仕事の関係で急にアメリカに来る事になって

いろいろと大変なヒチョルだったが1ヶ月すぎてようやく生活にも慣れてきた

過保護なハンギョンは英語の話せないヒチョルを

1人で家に置いておくのは心配だと

自分のアシスタントにして常に行動を共にしていた


本当はヒチョルの美貌に横恋慕する奴が現れるのではないかと

そっちの方の心配だろう・・と同僚のカンイン達にからかわれている


ヒチョルと出会う前までは

ワーカーホリックではないかと心配される位

仕事漬けの日々を送ってきたハンギョンを

カンインやシンドン達は常に心配していた


ハンギョンは今はヒチョルに自分の仕事を教えながら

毎日充実した日々を送っている


ヒチョルも新しい仕事を覚える楽しさと

愛する人と常に一緒にいられる嬉しさで

ますます輝いてきている


今日はクリスマスイブ


同僚のカンインとシンドンは家族をソウルに残していたので

このクリスマス休暇を利用して帰国していた

ハンギョン達も今日からクリスマス休暇となるので

ロサンゼルスを2人でデートすることにした


「ハンギョン・・やっぱこっちのクリスマスはソウルよりも派手だね」

「キリスト教徒の人数が違うからね・・教会の数も違うから

教会の補修を扱っている俺達にとってありがたい事だけどな」


ヒチョルは白いモコモコとした毛糸で出来たポンチョを着ている

その下はスリムな濃い緑色のパンツにひざまでのロングブーツを履いていた

ハンギョンは地味だけど仕立ての良いこげ茶のジャケットに

オフホワイトのコーデュロイのパンツ姿

2人は仲良く腕を組んで歩いている

どう見ても普通のカップルにしか見えない


同性同士のカップルも多いお国柄なので

ソウルにいた時よりも一目を気にせずに外に出歩けるのが2人は嬉しかった


「ロスは豪邸が多くて、そしてクリスマスの飾りつけをしている家も多いんだよ」

ハンギョンはそう言うとイルミネーションツアーがあるんだと説明を加えた

「俺もまだ見た事ないからヒチョルと一緒に見たいと思って、ツアー申し込んだんだ」

「うわぁ楽しみだなぁ~」ヒチョルの笑顔にハンギョンは眩しそうに目を細めた


ツアーの最初はアルタデナのクリスマスツリーレーンの見学だった

100年以上前に土地開発業者が植えた134本の大きな杉の木に、

色とりどりのネオンが飾り付けられ

美しい光のトンネルに入った様な気分を2人は体験することが出来き

ヒチョルはうっとりとハンギョンを見つめ、2人はこっそりと唇を重ねた



次にアイスクリーム王として知られるバリアン氏の豪邸に到着

「約2万個の電球を使ったイルミネーションの光熱費の額は

このシーズンだけで一般家庭の約10年分だって」

ハンギョンの説明にヒチョルは唖然として、口を開けたまま眺めている

そんなヒチョルの姿が可愛くてハンギョンはその頬に優しくキスをする



それからアッパー・ヘイスティング・ランチに到着

ダウンタウン・ロサンゼルスから30分の場所にある高級住宅地で

数ブロックにわたるほぼ全家屋にこれでもか!

というほど大量のイルミネーションがほどこされている場所だった

各家の庭には、動く電飾トナカイ、芝生に敷いたレールのうえをぐるぐる回る電車、

大人の身長の2倍はある風船サンタなどが所狭しと置かれ、

狭い歩道はわざわざやってきた見物客で賑わっていた


「アメリカって何かやること凄いね」

ヒチョルがハンギョンの肩に頭を預けながら呟くと

「そうだな・・・スケールが違うな」とハンギョンは笑う


ツアーの最後は

クリスマスのグッズを扱っているショップに寄って終わりとなった


ショップでヒチョルは可愛いキャンドルをひとつ購入した


家に戻ってからヒチョルはキャンドルを取り出しながら

「今日はイブだろう・・・ハンギョンと過ごす初めてのイブだから

このキャンドルを・・・思い出の品にしようと思って」と言って微笑む

ヒチョルの言葉が可愛くて

ハンギョンはヒチョルを後ろからそっと抱きしめた


「俺・・・アメリカに来てからやる事がたくさんできた

覚えなきゃいけない事もたくさんできた・・・大変だけど頑張る・・」

ハンギョンは黙ってヒチョルの髪に顔を埋めて聞いている


「ハンギョンの足手まといにならないように・・

ずっと一緒にいられるように・・・仕事も覚えるから」

「だから・・・」

「だから?」

ハンギョンがヒチョルを自分の方に向けて聞き直す


「俺を離さないで・・・ずっとそばにいて・・・俺だけを愛して・・」

ヒチョルはそう言うと恥ずかしそうにハンギョンに抱きついた


「バカだな・・・それは俺が言う言葉だよ」

嬉しくてハンギョンはヒチョルを強く抱きしめながら

「離さない・・・絶対に・・・俺のヒチョル・・愛している・・」


「ハンギョン・・・俺も愛している・・」

ヒチョルが嬉しそうにハンギョンを見つめると

2人の唇が引き合うように重なる


しばらくして唇が離れると

「2人で過ごす初めてのイブの夜・・思い出たくさん作ろう・・・」

ハンギョンがそう言うとヒチョルを横抱きにして寝室に向かった



クリスマスイブの夜

恋人達はたくさんの思い出を作るために共に時間を過ごす




ハンギョン・・・俺の愛する人・・ずっとずっとそばにいて・・・



愛する人の腕の中でヒチョルは幸せに浸りながら

穏やかな眠りに着こうとしていた
【クリスマス】パールサファイアの夜 番外編 Last


「うわぁ~この店・・・僕来たかったんです」

リョウクは連れて来られた店の前で

嬉しそうにヒチョル達に向かって微笑んだ


そこは以前ワイドショーで「創作料理」のビストロと紹介されていた店だった


今日はクリスマスイブ・・・リョウクは白いセーターを着て赤いチェックのパンツ姿だった

ヒチョルに「お前・・1人クリスマスだな」と笑われたリョウクは

ハンギョンのカジュアルなジャケットにハイネックのセーターに濃い緑のパンツ

ヒチョルの毛皮でできたポンチョに赤いハイネックのセーターに革のパンツという姿を見て

(ヒチョル兄さん達だってクリスマスカラ―・・僕だけじゃないじゃん)とクスっと笑った

ビストロなのでドレスコードなどは気にすることなくて

気楽な雰囲気の店構えにハンギョンは安堵のため息をついた



3人は出されたクリスマス特製コース料理をしっかり堪能した

特にリョウクは憧れの料理を目の前にして

食べながら味や食材を推測しながら楽しそうに食べている


そんなリョウクの様子をハンギョンとヒチョルは優しく見つめていた


食後のコーヒーが出される頃

リョウクは持ってきた2人へのプレゼントを取り出して

「ヒチョル兄さんとハンギョン兄さんに僕からのプレゼントです」と

可愛い包装紙で包まれたものをそれぞれに渡した

ヒチョルとハンギョンは嬉しそうにその包装紙を開くと

ハンギョンには淡いグリーンのマフラーが

ヒチョルには淡いピンク色の帽子が入っていた


どちらもリョウクの手編みだった

「僕・・・お金ないから・・・手作りしました」

恥ずかしそうにリョウクが言うと

「うわぁ~可愛い!!!!ハンギョン!!!似合う?」

ヒチョルがさっそくニット帽を被る

「うん・・・すごく似合ってる・・・俺のマフラーは?」

「イケメンのお前にピッタリの色だね~」

2人の嬉しそうにしている姿をみて

リョウクは嬉しくて泣きそうになっている


「次は俺達の番だね・・・俺とハンギョンからリョウクにプレゼント」

ヒチョルがそう言うと

ハンギョンはジャケットの内ポケットから会員証と小さな冊子をとりだした


「これは?」

手渡されたリョウクは訳が分からないとキョトンとしている


「お前が行きたかったSMクッキングスクールの会員証と受講の手引きだよ」

「え?」

「普通の決められたコースは時間的に無理かなって思ったから

行ける時に予約をとって行くチケット制の受講コースを申し込んできた」

料理に興味のあったリョウクは

いつか本格的に習いたいという夢を持っていた

その夢を知っていたヒチョルがこっそり用意してくれたのだ

「だって・・・ここは授業料が高いでしょう?」

ヒチョルはハンギョンと目線を合わせてからリョウクを見つめて微笑んだ

「そんな事は気にするな・・受講料は全額納入済みだから

後はお前が行って習って来るだけだ」とハンギョンが説明をする


リョウクの瞳から涙がにじんできた

「バーカ・・何泣いてんだよっ」ヒチョルはそう言うと

「俺は・・お前に水商売は似合わないと思ってる・・・

だから料理の勉強をして自分の好きな道を進むといい」と続けた


「ヒチョル兄さん・・・」

「俺もいつまでホストやってられっか分かんねーから・・・

金のある今のうちに出来る事してやろうと思ってさ」

「すみません・・・こんなにしてもらって・・」


「何謝ってんだよっ!!!!!他人行儀なんだよっ!!!!!

お前は俺の家族だろう?」


お前は俺の家族だろう


ヒチョルのひと言にリョウクは涙が止まらない

同じ施設で育った2人は家族と呼べる人がいなかった

「そう思ってたのは俺だけか?」

ヒチョルが少し不安そうにリョウクに言うと

リョウクは首をブンブンと横に振って

「家族・・です・・・」と涙声で答える

ヒチョルはその言葉を聞くと満足そうに微笑んで

ハンギョンの方を見つめた


「よし!!!ディナーの後の行き先は決まったな・・・・

イブに家族が行く所に行こう!!!!!」

ハンギョンのひと言にヒチョルとリョウクは不思議そうな顔をした

そんな2人にハンギョンはウィンクして席を立った






ハンギョンに連れられて2人はロッテワールドにやってきた

「ジャジャーン」

ハンギョンはジャケットのポケットからあるものを取り出した

昨日客から貰ったロッテワールドのフリーパス券3枚だった


「ヒチョル・・・」ハンギョンはヒチョルの顔を心配そうに見つめと


ヒチョルはニコっと笑い「今日だったら大丈夫な気がする」と

ハンギョンの手からフリーパス券を2枚奪った

1枚をリョウクに渡して「お前も・・大丈夫だよな」と囁く

リョウクは小さい時に遊園地の帰りに交通事故に巻き込まれて

両親を亡くしたというトラウマがあった

「今日は大丈夫な気がします・・・」

リョウクの手をひいて入場ゲートに向かって行く

3人は家族やカップルで賑わうロッテワールドに入って行った



すっかり暗くなっている時間なのでパレードがすごく綺麗だった

リョウクはその美しさにすっかり目を奪われている

ヒチョルはそんなリョウクを後ろから優しく抱きしめて

「綺麗だな・・・俺・・遊園地初めて入ったけど・・・」と耳元でささやく

リョウクはヒチョルの温もりを感じながら小さい声で「オンマ(ママ)」と呟いた


「うん・・俺・・お前のオンマになってやるよ・・ハンギョンはアッパ(パパ)だな」

「ちょ・・ヒチョル・・俺・・リョウクのアッパかぁ?」

ハンギョンが慌ててヒチョルの言い分を否定しようとする

「俺がオンマになんだから・・お前はアッパじゃないのか?

それとも他の奴が俺のダーリンになってもいいのかぁ?」

「ダメだっ!!!!!!」

ハンギョンがムキになったので、ヒチョルは楽しそうにケラケラと笑った


リョウクをやさしく抱きしめているヒチョルの後ろから

ハンギョンがまた優しく2人を抱きしめる

「リョウク・・・何も遠慮することないんだ・・

お前は俺のたった一人の家族なんだから」ヒチョルが言うと

「ちょっとまて・・俺は家族じゃないのか?」

ハンギョンが慌てて口を挟む

「あっ・・お前も家族だった・・お前は家族の上の・・俺の伴侶だよ」

伴侶と聞いたハンギョンは嬉しくなって2人をぎゅ~っと抱きしめた




天国のオンマにアッパ

僕に新しいオンマとアッパが出来ました

僕は元気に頑張ってます

だから・・・安心して下さい

いつか愛する人ができたら

その時はまたオンマとアッパに報告します


ヒチョル兄さんとハンギョン兄さんと家族として生きていきます

天国から見守っていてください



リョウクは空に向かってそう祈ると

ヒチョルとハンギョンの手をとり

「オンマにアッパ~僕あれに乗りたい~」と言って

2人を引っ張りながら走って行った


「リョウガ~手ひっぱるな・・走るな~」ヒチョルが大騒ぎしながら一緒に走る

ハンギョンも手を引かれながら笑顔で2人の様子を見つめていた



たくさんの人々の笑顔が飛び交う遊園地の中で

ヒチョル達も普通の人たちと同様に幸せな時間を過ごす事ができた


「ハンギョン・・・神様っているんだな・・あんな最低な奴だった俺も

お前に出会えて・・リョウクに出会えて・・俺は今すごく幸せだよ」

ヒチョルは最高の微笑みをハンギョンに向ける


「ヒチョルと出会えたことは神様に感謝しなくちゃな・・・」

ハンギョンはそう言うと

「これからはリョウクのアッパとしての役割も増えたし・・」と

楽しそうに2人に向けて微笑んだ











【クリスマス】パールサファイアの夜 番外編 3


「すっげー太っ腹だなぁ~」

「俺~欲しい~!!!!」

ハンギョン達が店に着くと

ホスト達がウニョクに群がって大騒ぎをしていた


「なんだ・・・この騒ぎは・・」

ハンギョンがウニョクに向かって声をかけると


「ヒチョル兄さんのお客さんが、イブにでも行ってと

ロッテワールドのフリーパス券を置いていったんです・・

ヒチョル兄さんは俺はいらないから、みんなで分けろって」

ウニョクが手に持ってるチケットの束を見せながら言う


「すごいな・・・50枚くらいあるぞ・・・株主とかやってんのかな?」

「俺・・・姉ちゃん家族にあげたい・・」

ホスト達がそれぞれ所有権を主張し始める

ハンギョンは苦笑しながらウニョクの手から数枚チケットを抜き取ると

「さっさと配布しちゃいな・・・そろそろ店を開ける時間になるぞ」と

ウニョクに伝えて自分は支配人室に入っていった


「ハンギョン~準備できた?」

支配人のカンタが留守しているのをいい事に

支配人室でふんぞり返っていたヒチョルがハンギョンに声をかける

「ああ・・・店の予約はとっくにおさえてある・・

さっきあっちの手続きもすませてきた・・・」

その答えに満足したのかヒチョルはニッコリと微笑んだ

「明日のイブは楽しみだね~」

「その前に今日は混むぞ・・明日の分まで忙しいからな」

ハンギョンがそう言うとヒチョルは椅子から立ち上がり

「今日も一日頑張って働きましょうかぁ~」と

ハンギョンの首に手をまわして軽くキスをして部屋を出ていった







ホストクラブ パールサファイアは今日も大盛況だった

明日のイブが臨時休業だと知った客がやってきたのも理由だった


リョウクはあちこちのテーブルのサポートに入ったり

厨房でフルーツの盛り合わせを作ったりと

忙しく店の中を走り回っていた

店が閉店間近になってきた頃、ようやく一息つけるようになり

バックヤードで一休みをしているとソンミンが声をかけて来た

「リョウク・・明日のイブは空いてる?」

「え? 」

「ギュに誘われたんだけど・・・ロッテワールド一緒に行かない?」


(ああ・・・明日はイブで店が休みなんだっけ・・・

ギュヒョンがミミヒョンを誘ったんだ・・・じゃあ僕はお邪魔虫じゃん)


リョウクが返事に戸惑っていると

「ソンミナ~悪ぃなぁ~こいつは俺とデートすんだよ~」

ヒチョルの声が聞こえて、リョウクは驚いて振り向いた

ヒチョルはリョウクにウィンクをして

「もうデートの店はおさえてあるんだ~返事はOKだよな」と言う

「だって・・ヒチョル兄さんはハンギョン兄さんと・・・」

「あっ・・・言葉足りなかった? 俺達とお前のデートだからなっ!!!!!」

有無を言わさずにヒチョルはリョウクの頭をガシガシとなでると

店の方へ出ていった


(本当に僕・・・いいのかな・・お邪魔虫じゃないのかな・・・)

今度はハンギョンがリョウクの所にやってきて

「明日・・・ヒチョルが楽しみにしてるから・・予定大丈夫だよね」と聞いていく


2人ともどうしたんだろう・・・リョウクは戸惑いながらも

嬉しくて顔が綻んでしまう


「リョウク・・良かったね・・」隣にいたソンミンが優しく微笑む

「うん・・・」


ヒチョルやハンギョンの次くらいに、いつもリョウクを気にかけてくれるソンミンに

「あした・・・みんな楽しいイブになるといいね」と微笑みながら答えた



それぞれ明日のイブを思いながら

パールサファイアの夜は更けていく・・・



【クリスマス】パールサファイアの夜 番外編 2


街はクリスマスのイルミネーションでキラキラと輝いていた

母親がめずらしく上機嫌で遊園地に連れて行ってやると言って

子供心にもヒチョルは嬉しかった

今まで着た事のないような新しくて可愛い服を着せられて

母親に手をひかれて遊園地の入口までやってくる

クリスマスイブと言う事で周囲は家族連れで賑わっていた

ヒチョルには物心ついた時には父と呼べる人はいなく

母親は男にだらしのない人で、いつも違う男を部屋に連れ込んでいた

ヒチョルの育児も放棄しているような状態だったが

どんなに折檻されても、どんなに冷たくされても

ヒチョルは母親の事が好きだった


だから今日は普通の家の子供と同じように

母親と出かけられる事にワクワクとしていた


「ヒチョル・・今ね入場券を買って来るから・・ここで待ってなさいね」

優しくヒチョルの耳元で囁いて母親はヒチョルのそばから離れていく



「あれ? あの子・・・だいぶ前からあそこに立ってるけど・・迷子かな」

遊園地のスタッフが気付いてヒチョルに声をかける

「君・・・どうしたの? 迷子? だれときたの?」

「お母さんが・・入場券買って来るから待ってなさいって・・・」

その答えを聞いたスタッフの1人はすぐに怪しいと感じた

なぜなら、そのスタッフは2時間前にヒチョルの姿を見かけていたからだった

「ここは寒いからお姉さん達と一緒に中でお母さんを待とうね」


夕がたになってもヒチョルの母親は現れる事がなく

警察に保護される事になった

ヒチョルが覚えていた住所に警察官が訪ねていくと

すでにもぬけの殻で誰も住んでいなかった


ヒチョルは6歳の時

クリスマスイブの日に遊園地の前で母親に捨てられたのだった




「あああっ・・お母さん・・俺をおいていかないで・・・」

ハンギョンの横で寝ていたヒチョルが突然夜中に叫んだ

飛び起きたハンギョンは泣きぬれているヒチョルの顔をみて

(何年かぶりに、捨てられた日の夢を見ているんだ)と感じると


ヒチョルの体を強く抱きしめて耳元で囁く

「ヒチョル・・・ヒチョル・・・大丈夫だよ・・俺がいるから」

触れるだけの優しいキスを何度もヒチョルにおとす

耳元で何度も何度も「愛しているよ」と囁いて

強く強く抱きしめる・・・・


ヒチョルの瞳がぼんやりと開いてハンギョンを見つめる

「ハンギョン・・・」

「そうだよ・・ヒチョル・・俺はここにいるよ」

「ごめん・・・何年かぶりにあの夢を見た・・・」

ヒチョルは力なく微笑む


そんなヒチョルを痛々しく感じ

ハンギョンは抱きしめている腕に力を込める

「ハンギョン・・・悪夢を忘れさせて・・」

ヒチョルはそう言うとハンギョンの唇に自分の唇を重ねた





リョウクは洗濯を干し終わり

リビングに掃除機をかけている時に

部屋からハンギョンが出てきた

「ハンギョン兄さんおはようございます」

「ああ・・・リョウク・・・おはよう」

心なしか疲れている表情のハンギョンは

冷蔵庫から水を出して一口飲むとため息をひとつ吐いた


「ゆうべ・・・何年かぶりにヒチョルがうなされた」

ハンギョンの言葉を聞いて驚いてリョウクは振り向き

「まさか・・捨てられた時の夢を?」とつぶやいた


「今までイブは仕事だったから気にも留めてなかった

イブのトラウマが目覚めてしまったんだな・・・」

ハンギョンはリョウクに向かって

「もう少し寝かせてやってくれ・・・

悪夢を忘れさせるために・・ちょっと激しく愛しすぎた・・」

少し恥ずかしそうに笑うとシャワールームに入っていった





「お前・・・なんでこの施設きたんだ? 両親しんじゃったのか?」

施設でヒチョルと初めて会った時の事を、リョウクは思い出していた


施設の職員に『野良猫ヒチョル』と呼ばれていたヒチョルは

誰にも懐かず冷たい瞳をしていた少年だった

リョウクはそんなヒチョルになぜか懐いて、いつも後ろ姿を追いかけていて

最初は嫌がっていたヒチョルも最後は諦めたように

リョウクを可愛がってくれるようになった


施設で一緒のベットで寝ている時もヒチョルは時々うなされていた

捨てられた悪夢がヒチョルを悩ませていたのだった


ヒチョルが施設を飛びだす事になる事件以来

数年ぶりに再会したリョウクは、

ヒチョルの変貌に別人かと思った位だった

ヒチョルの方から声をかけてくれなかったら気付かなかっただろう

ギスギスした野良猫の雰囲気は全くなくなり

幸せいっぱいのオーラに包まれている

愛する人に愛されている・・・

愛に飢えていたヒチョルは

ハンギョンからの無償の愛をたくさんもらって

別人のように輝き始めていたのだった


「ヒチョル兄さん・・・まだトラウマになってたんだ・・・」

リョウクは掃除機の手をとめ

「でも大丈夫だよね・・・ハンギョン兄さんもいるし・・パールサファイアのみんなもいるし」

そう呟くと笑顔をつくる

「大丈夫・・・大丈夫・・・みんな幸せになれるんだよ」と呪文のようにとなえて

掃除の続きを始める



イブは明日にせまっていた







【クリスマス】パールサファイアの夜 番外編 1


「ねえねえ・・今年のクリスマスイブって・・店休みなんだって」

ホストクラブ パールサファイアの店の閉店後

いつもの様に後片付けをしていたリョウクとソンミンの元に

ギュヒョンが走って報告に来た


「毎年お店でやってるクリスマスパーティって・・いつになるの?」

テーブルを拭いていたソンミンがギュヒョンに尋ねると

「イブじゃなくて・・・当日にやんのかな?」

「オーナーが支配人連れて仕事で日本に行くんだけど

イブにはどうしても帰れないからパーティは一日遅れにするって

その代わりイブは休みにしてくれる・・・みたいな事言われた」


キュヒョンの説明を聞いていたソンミンはニコっと笑うと

「オーナーにも春が来たのかな」とリョウクに囁く

リョウクもソンミンの顔をみて微笑みながら

「多分ね・・・」と意味深に答えた

そんな2人の様子をみてギュヒョンは

「もしかして~オーナーと支配人が付きあってんの?」と驚く

「ギュ声が大きいよ」ソンミンに口をふさがれてギュヒョンは大人しくした

「クリスマスイブ・・・日本でしょ・・2人であそこに行くんだね」

「いいなぁ~僕も行きたいな~」

「いいよね~ねずみの国」リョウクが笑いながら言うと

「ねずみの国って・・・すっげー興ざめするよなぁ~」とギュヒョン

「それってヒチョル兄さんが言ってんでしょ・・・あの人らしいよね」

ソンミンがくすくすと笑いながら言うと

「さっさと片付けちゃおうね」とギュヒョンの手に布巾を押し付けて

次の片付けにうつった




イブがお休み・・・いつもはお店やってるから改めて考えた事なかったけど

イブってやっぱり恋人同士は2人っきりでいたいんだろうな・・・・

リョウクは家に戻る間ぼんやりと考えていた

ヒチョル兄さんとハンギョン兄さんも

2人でムードある場所で過ごしたいんだろうな・・・・




「ただいま戻りました」

家に戻ったリョウクはリビングにいるハンギョンに声をかけると

元気のない足取りで自分の部屋に入っていく


「あれ? リョウク? 戻ったんじゃねぇ~の?」

シャワールームから出てきたヒチョルは

リョウクの姿が見えないので不思議そうにハンギョンに聞いた

「なんか・・・元気なさそうに部屋に入っていったよ」

「珍しいな・・どうしたんだろう・・・」

心配そうにヒチョルがソファに座ると

「そう言えば今年はイブが臨時休業だそうだ・・・

ヒチョル知ってるか?」とハンギョンがそう言いながら

ヒチョルを後ろから抱きしめる

「あ゛ー聞いた!!!ギュリがカンタとくっついたんだろう?

仕事とかこつけて日本で『ねずみの国』行くんだろう?」

「ヒチョル・・・ディズニーランドって絶対に言わないね」

ハンギョンはヒチョルの髪の毛に顔を埋めながらクスクスと笑う

「俺・・ああいう場所苦手なんだ・・・」

「ヒチョル・・・」

「俺・・・思い出したくないガキの頃のトラウマで

ああいう場所に行くと自分の居場所が分からなくなって・・・」

ハンギョンは辛そうにヒチョルを見つめる

「そんな顔すんなよっ!!!ガキの頃の記憶は消したよ

お前に会って・・俺は生まれ変わったんだから・・・」

そう言うとヒチョルは微笑んでハンギョンの胸に顔を埋める


「ハンギョン・・・あとで・・イブの相談にのってくれるか?」

ヒチョルはそう言うとハンギョンの胸にギュッとしがみつく

ハンギョンは黙ってヒチョルの髪を優しくなでていた


【月と子猫とハンギョン】 番外編 もうひとつのcafe賛美歌 Last


病院の前で停まったタクシーからヒチョル達が降りて来た

ヒチョルの手にある籠の中から

目を覚ましたチョルが頭を出して来る

ヒチョルはその籠を自分の目の高さまであげて

子猫と視線を合わせるとゆっくりと話しだした

「あのね・・今からお前のご主人さまの所に連れていくよ

病院は猫は入れないから・・・絶対に鳴いちゃだめだからね」

ヒチョルの言葉が分かったかのように子猫は頷くと

籠の中に小さくなって隠れた




ハンギョンの入院している病室は三人部屋だったが

たまたま他のベットは空いていて個室状態になっていた


トントン


「どうぞ」

ノックの音がしたのでハンギョンは返事をした

すると自分の付き添いであれこれ世話を焼いてくれた男性が

ドアを開けて入ってきた


一緒に入ってきた男性が手に籠を持っている

ハンギョンがその籠を眺めると

籠の中のハンドタオルがもぞもぞと動いて


にゃん♪


小さく鳴いてチョルが籠から飛び出してきた


「チョル!!!!」

ハンギョンはチョルを優しく抱きしめると

自分の顔の高さまでもちあげ、子猫の口にキスをした


うわっ・・なんだ・・こいつら・・

ヒチョルはびっくりして思わずシウォンの腕を掴んだ


にゃおにゃお・・にゃ~お・・にゃお

子猫のチョルはハンギョンに向かって何かを言っている

ハンギョンは微笑みながらそれを聞いていた

そしてヒチョル達に向かって礼を述べる

「すみません・・・チョルがお世話になって

本当にありがとうございました」

チョルに向かってゆっくりと話出した

「チョル・・・俺はバイクにはねられて頭を打ったんだ

だから異常がないか精密検査を受けている・・・・

その検査の結果で退院ができるんだよ

大丈夫だから・・・どこにも異常は見当たらなかったようだから

明日には退院できそうだ・・・いい子で待っててね」

チョルはハンギョンの瞳をじっと見つめ、話を聞き終えると

にゃおにゃお と鳴く 了解したと言わんばかりの雰囲気だった

「お世話ついでで申し訳ないのですが

この子を今夜一晩預かってもらえませんか?」

ハンギョンはヒチョル達に向かって頭を下げた


「あ・・はい・・大丈夫です・・俺が一晩面倒見ます」

ヒチョルがそう言うとチョルは自分から籠の中に入っていく


にゃあ~


ハンギョンは手を伸ばしてチョルの顎をなでる

チョルはくすぐったそうに顔をくしゅっとさせた

ヒチョルはその顔が可愛いと思い思わず微笑む

名残惜しそうにハンギョンが見守る中ヒチョル達は家路にもどった



ヒチョルはその日の夜は約束通り子猫と一緒に眠りに着いた




翌日ハンギョンが退院してきてチョルを迎えに来ると

ヒチョルは寂しそうに微笑みながら見送った

「ヒチョル・・どうしたの?」

シウォンが心配そうにヒチョルを後ろから抱きしめる

「猫・・って可愛いな・・・それにあの子普通の猫じゃなかったよ」

「ああ・・そうだね・・ヒチョルと猫が並んで寝ている姿をみて

焼きもち焼いてた・・・」

「シウォン・・もしかしてあの子に何かしただろう? その顔の引っかき傷・・」

ヒチョルはシウォンの顔の引っかき傷を指さして笑う

「ちょっとしっぽ摘まんだだけだよ」

「お前・・・スケベだなぁ・・そりゃひっかかれる」

「あの子猫・・・雄だったね」

「やっぱ・・・お前・・変態だ・・・」

シウォンはヒチョルを抱きしめるとその唇をやさしくふさぐ

今日もcafeは開店時間が過ぎても開店しそうもなかった






2カ月後

ソウルの街はすっかり夏の風情に変わり

照りつける太陽も夏の兆しを想わせていた

シウォンの店 cafe 賛美歌も今日は常連客で賑わっている


「いらっしゃいませ」

愛想のないヒチョルの形式的な声に出迎えられて

店に入ってきた人がヒチョル達に声をかける


「お久しぶりです・・・先日は大変お世話になりました」

「ハンギョンさん・・・」ヒチョルが驚いて声をだすと

カウンターにいたシウォンもあわてて外に出てきた


ハンギョンの後ろに可愛い女の子が立っている

「どうぞ・・ここに座って・・今コーヒーいれますから」

シウォンがにこやかに対応すると

ハンギョンは女の子と一緒に席についた

ヒチョルはどこかで会った事があるような気がして

女の子の顔をじっと見つめていると

女の子は視線を感じてヒチョルの方を向いた



そして

くすぐったそうにくしゅっと笑った


あ・・・・もしかしてこいつ・・・


シウォンはコーヒーを入れながらハンギョンと話をしている

ヒチョルはニヤリと笑うと女の子の顔の前に自分の顔を近づけて


「お前・・チョルだろう・・・」と言った

チョルはニッコリと笑うと

「お兄さん・・すごいね・・よくわかったね」と答える

「ふつーの猫じゃないと思ったけど・・人間に化けるんだ」

「満月の時に1日だけ人間になれるんだ・・神様のご褒美」

ふーんとヒチョルは感心すると

「やっぱ・・・ハンギョンさんとは恋人同士なんだ」

とチョルの顔を見ながら微笑む


チョルはその言葉を聞いて恥ずかしそうにうなずいた


(猫と人間が恋人同士・・・信じられないけど・・ホントなんだ・・・)

信じられない話だけどヒチョルは素直に受け入れている自分に驚いていた


チョルはあの時に世話してもらった礼をヒチョルに言いたくて

今日はcafeに来たのだと言った


「お兄さん一緒に寝てくれてありがとう・・嬉しかったよ」

チョルはそう言うとヒチョルの手を握ってお礼を述べる


ハンギョンもシウォンに立て替えてもらっていた

お金を支払いながら礼を述べていた


「後遺症もなくて良かったですね」シウォンに言われてハンギョンは微笑む

「また遊びに来ますね」

「いつでも来て下さい」


「お兄さんバイバイ~」

「チョル~またおいでね」


2人が出ていくのを見送りながらシウォンは呟いた

「ヒチョル・・お前・・今・・チョルって・・」

「うん・・あの女の子の姿しているのが子猫だよ」


「え・・・人間になれるのか?」シウォンは驚いてヒチョルの顔を見て訪ねる


「うんよくわかんないけど・・たまになれるみたい・・・・」

「可愛い服きていたけど・・・・チョルだったら・・・男の子じゃん」

シウォンの言葉にヒチョルはクスクスと笑いながら

「やっぱお前・・・変態だ」と言い残すと

追加オーダーを頼んでいるお客のテーブルに笑顔でむかっていった





ハンギョンはチョルと手をつないで駅に向かう

「あのね~ばれちゃった」チョルがニコニコしながらハンギョンに言うと

「何が?」ハンギョンも笑顔で答える


「あのヒチョルというお兄さん・・俺が猫だって見抜いたよ」

「あのお兄さんもチョルに雰囲気似ているから元は猫だったのかも」


2人は顔を見合わせると

「2人でずっと一緒にいようね」「嫌がっても離さないからな」と

いつまでも幸せそうに微笑んでいた







おしまい



special thanks sakoさんの所のシチョルのお2人!!!!!


【月と子猫とハンギョン】 番外編 もうひとつのcafe賛美歌 後編


チョルの泣き声がする

チョル泣かないで・・・俺はチョルを残して逝かないから

子猫の姿から人間の姿になったチョルはまだ泣いている

俺の大事なチョル・・お願いだから笑ってよ・・・


「チョル!!!」ひと言さけぶとハンギョンは飛び起きた


「目が覚めましたか?」

知らない男性が自分に声をかけてくる

ハンギョンはぼんやりしながら周囲を見渡した


ここはどこだ? 俺はどうしたんだ?

たしか・・チョルと自転車に乗って・・・地面に投げ出されて

チョルは? チョルはどうした?

ハンギョンが現状把握に戸惑っているのにシウォンは気付いて話しかける


「あなたは自転車に乗っていて、ウチの店の前でバイクにはねられたんです

そのまま救急車に運ばれて今病院にいます」

「子猫が・・・俺の大事な子猫が一緒にいたんですけど・・知りませんか?」

シウォンはハンギョンの問いかけに、しばらく考えて

「ああ・・子猫・・・ウチのヒチョルが預かってます・・あいつは猫好きだから大丈夫です」

ハンギョンを安心されるようにゆっくりと説明をする


チョルの無事を聞いてハンギョンはほっと溜息をついた


ちょうどその時看護師が部屋に入ってきた

ハンギョンの意識が戻ったのを確認すると

2人の所にやってきて頭を打っているので精密検査が必要だと説明し

今夜一晩病院に泊まる事になると言い残すと

点滴を交換して病室から出ていった



ハンギョンはシウォンに

「本当に通りすがりの俺なんかに

付き合ってくれてありがとうございます

世話してくれたついでにお願いがあります

俺の子猫をこっそり病室に連れてきてくれませんか?」

そう言うと頭を下げた


シウォンは病室に猫を連れてこいというハンギョンの頼みに驚いて

黙って顔を見つめる

「多分いま・・チョルは訳が分からずに泣き続けているはずです

連れてきてくれれば俺が説明して納得させます

検査があって明日まで退院できないなら・・・安心させてあげないと

あいつは・・・泣いたまま死んでしまうかもしれない」

真剣な顔でシウォンの手を握り哀願するハンギョンの迫力に

シウォンは思わず頷いてしまっていた





子猫は泣き疲れてヒチョルの腕の中で眠ってしまった

まるで人間の子供が泣いているようでヒチョルは心が痛んだ


「ただいま」シウォンが帰ってきた

「あの人はどうなの?」子猫を抱きしめたままヒチョルは訪ねる

シウォンはそんなヒチョルの唇にやさしいキスをすると

胸の中で泣き疲れて寝ている子猫を見つめた


「この猫すごかったよ・・・ずっと泣いててさ・・・

迷子になった子供が泣き続けているかのように

しゃくりあげてて・・・泣いたまま死んじゃうんじゃないかって

こいつ普通の猫じゃないみたい」

ヒチョルの言った事にシウォンは、ハンギョンの心配通りになっている事に驚いた

そしてヒチョルの顔を見つめると

「今からこの猫をつれて病院にいくぞ」

「え?」

「あの事故に会った人は精密検査を受けるために

まだ退院できないんだ・・・そしてこの猫を連れてきてほしいと頼まれた」

ヒチョルは不思議そうな顔をして なせ゛?と聞いてくる

「子猫を安心させるために説明したいんだって・・・」

「この子・・・人間の言葉わかるよ・・・そうなんだ・・・

面会時間が過ぎる前に行ってこようよ」

ヒチョルはフラワーアレンジメントの入っていた籠を捜し出すと

その籠に眠っているチョルをそっと入れて

上から可愛いハンドタオルをかけて旨く誤魔化した

そしてタクシーを捕まえて病院に向かった






すみません・・・もう一話続きます
【月と子猫とハンギョン】 番外編 もうひとつのcafe賛美歌 前編


ソウルはすっかり春めいてきている

日中のポカポカ陽気に誘われて

ハンギョンは子猫のチョルを連れてサイクリングに行く事にした

カバンの中に少しの食べ物を入れて

風を通さないジャンパーを選び、ジャンパーの中にチョルを入れる

ファスナーを首下まで上げると

その隙間からチョルが顔をのぞかせる

にゃあ~お~(どこに行くの?)

「サイクリングで住十里あたりまで行こうか」

自分の首元からちょこんと顔を出すチョルがとても可愛らしく

今日のハンギョンも顔が緩みっぱなしだった


チョルと再会して一年ちょっと過ぎた

子猫のチョルは不思議な事に子猫の大きさのまま成長しない

満月の夜に人間の姿になるわけだから

子猫のままでもハンギョンは何の不思議も感じていない

どこかに出かける時も子猫の大きさだと

ジャンパーの胸に入れたり、かばんに入れたりできるので

このままで十分だと思っている


目的地も決めずに自転車で好きな風に走っていた


「チョル~気持ちいいね~空がすごく青いよ」

ハンギョンの言葉にチョルは頭を出して首を上にむける

にゃあ~(鳥さんがたくさん飛んでるね)

チョルのふわふわした毛を首元に感じて

ハンギョンは幸せいっぱいだった



しばらく走っていると・・・教会風の建物が見えてくる

「あの建物はなんだろう・・教会の様で教会じゃないみたいだし・・」

ハンギョンが視線を建物に移した時だった



ドン!!!!!!

ハンギョンの自転車に路地から飛びだしたバイクが衝突した

ハンギョンはとっさに胸の中にいるチョルを庇って

背中から道路に投げ出される


「大丈夫ですかっ!!!!!!」

教会風の建物の前で花壇の手入れをしていた男性が

慌ててハンギョンのそばまで走ってきた


「胸の中に・・子猫が・・いる・・その子を・・・」

ハンギョンはそれだけ言うと意識を失った

男性はハンギョンのジャンパーのファスナーを下げると

中で小さく震えている子猫を見つけた

にゃあ・・にゃあ・・・

子猫はハンギョンの胸にしがみついて鳴き続けている


「すみません!!!!救急車をお願いします!!!!」

男性は花屋の店先から飛び出してきた中年の女性に向かって言うと

自転車とぶつかったバイクをさがす

バイクの姿はすでになく

「ちっくしょーあて逃げかっ」男性は悔しそうに悪態をついた・・・


「ヒチョル~すごい音したけど・・」

教会風の建物から男性がもう一人出てきた

ヒチョルと呼ばれた方はハンギョンの胸から子猫を抱き上げると

「シウォン!!!!バイクの当て逃げだよ・・今救急車呼んでもらってる」

事故の目撃した花屋の女性から話を聞いたシウォンは

救急車が来るとハンギョンの付き添いで乗っていった


にゃおにゃお

ヒチョルが抱いている子猫はずっと鳴き続けている

救急車が出発するとヒチョルの腕を引っかいて追いかけようとまでしている

「こらっお前のご主人は病院に行ったよ・・大丈夫だから

一緒に待ってようね・・・」

ヒチョルの言葉が分かるのか鳴くのをやめた

ヒチョルが子猫の顔を見ると涙が溢れている

「猫って・・こんなに涙流すのか?」

ヒチョルはビックリしてハンカチで涙を拭いてあげる

そのうち子猫は、ヒックヒックと泣きじゃくり始めた

女の子が泣きじゃくっているようにヒチョルは感じて

不思議な気持ちになっていた


「大丈夫だから・・・俺の所で待とうね」

やさしく言うと子猫の背中を優しくなでる

いつまでも子猫はヒックヒックと泣き続けていた




お友達からリクエストがあったので

月と子猫とハンギョンの話と

sakoさんの cafe 賛美歌の話をshortstoryですが

コラボで書きたいと思います

sakoさんの賛美歌はヒチョルとシウォンのカメオ出演の形となりますが

リクエスト通りに頑張ってみたいと思います

【cafe 賛美歌×月と子猫とハンギョン】おまけの話


「ハン~この賛美歌サブレ美味しそうだよ」

猫耳カチューシャのチョルが可愛い笑顔でハンギョンに話しかける

レジで会計をしていたハンギョンは

「すみません・・・このサブレも下さい」と財布から札を追加でとりだす

ハンギョンがレジのリョウクからサブレの包みを受け取っている間

チョルはカウンターの中でワッフルを作っているソンミンの事を見つめていた


「あの・・・ワッフルを作ってたのって・・お兄さん?」

チョルの問いかけにリョウクが気付いて

「うん・・・あのお兄さんが作ってるよ・・僕も少しお手伝いするけどね」と

優しい笑顔で答えてくれた


「あの・・すごく美味しかった・・・」

チョルの話が聞こえたのかソンミンがレジの方を向いて

「ありがとう」と微笑んだ

「食べてて・・・幸せの味がしたよ・・・」チョルが恥ずかしそうに呟いた

「しあわせの味?」ソンミンが不思議そうに首をかしげると


「ハンと・・喧嘩してて・・すっごく悲しかった・・・

でもね・・・ワッフルひとくち食べたら・・幸せになったの

だから・・・幸せの味なんだ・・・」

チョルはそう言うと

持っていたバックから猫耳カチューシャを2個取り出して

「同じカチューシャ・・・可愛いからお兄さん達にあげる」と微笑んだ

リョウクはビックリしながらカチューシャを受け取って

チョルの顔を見つめる

「3個セットで売ってたんです・・・そんな高くないので・・受け取って下さい」

ハンギョンがチョルの話を補足するように説明をした

「美味しいワッフルのお礼・・・これからも食べた人をしあわせにしてね」

チョルは可愛い笑顔をリョウク達に向けると

ハンギョンと腕を組んで店を出ていった


オーダー表を持ったイトゥクが外から戻ってきて

「仲直りできたんだ・・良かったね~」と囁きながらチョル達を見送る


「あれ? ミミヒョン・・泣いてるの?」

リョウクがソンミンの顔みて驚く

ソンミンの瞳から涙が流れていたからだった

「幸せの味だって・・・初めていわれた」エヘヘと笑うと涙を手のひらでぬぐった

黙ってコーヒーをいれていたシウォンは

「食べた人を幸せにするワッフルか・・・・まさにそうだね」と笑顔で言う


「オーナー!!!!特製ワッフルから 幸せワッフルに改名しましょうよ」

リョウクが思いついたという顔をしてシウォンに向かって提案し

「それ・・いいかもな」シウォンが提案を受け入れた

ソンミンはまだ涙が止まらないでいた

するとリョウクが

「ミミヒョン♪ 猫耳カチューシャ貰っちゃったね♪ 可愛いね」と

カチューシャを自分の頭につけてみる

「うん・・・可愛い」

ソンミンも受け取って自分の頭に付ける

2人はお互いの姿を見ながらニコニコと笑いあっていた



これ以降

『cafe 賛美歌は

今日もソウルで一番を争うバリスタの美味しいコーヒーと

食べた人を幸せにする美味しいワッフルを用意して

皆さんのおこしをお待ちしております』

この台詞が

テレビや雑誌の取材の決まり文句となっていった




猫耳カチューシャはその後テミンがどんなに欲しがっても

ソンミン達は絶対にあげなかった

そして凹んだりした時にカチューシャをながめ

幸せの味をありがとうと言ったチョルの笑顔を思い出し

元気になるのだった



おしまい


お付き合いいただきありがとうこざいました
【cafe 賛美歌×月と子猫とハンギョン】後編


テミンの美しい顔立ちは、周囲の人々を見とれさせてしまう

しかし当の本人はその事に気付いていない


店に来たカップルの所に注文をとりに行くと

テミンに見とれた男性客と連れの女性客との間のいざこざの発生率は高かった




「チョル・・俺はあの人に見とれていた訳じゃないよ・・・

俺が一番好きなのはチョルだって言ってるでしょ・・・・

チョルの食べたかったワッフルきたよ・・・・」


ハンギョンがテミンに見とれていたせいで

チョルはすっかり怒って泣き出してしまっていた

ハンギョンはその横で必死になってご機嫌をとっている

「チョルのお口は小さいから・・・ワッフル小さく切ってあげるね

あーんしてごらん?」

チョルはハンギョンを睨んだまま黙っている

「ほーら美味しそうだよ~焼きたてであったかくて・・・外はカリカリ中はふわふわ

そしてこのアイスと生クリームとチョコが絶品だよ~フルーツも溢れているし」

チョルの視線がワッフルに動いた

「全部乗せてあげるから・・・はいっあーんして」

ハンギョンが小さく切ったワッフルをチョルの口元に運ぶ


あーん


チョルが口をあけたのでワッフルを入れる

♪♪♪

「ハン!!!!美味しい!!!」チョルが呟いた

涙でぐちゃぐちゃになった顔を、くしゃっとして小さく笑った


あ・・あ・・・チョル・・・可愛すぎる


一口食べだしたらもう止まらずに

チョルはひたすらワッフルを食べていた

あれだけ怒っていたのをすっかり忘れてしまったように

ニコニコと美味しそうに食べている


あまりにもガッついたせいか

チョルの鼻の頭に生クリームが付いている

その事に気付かないチョルは可愛い笑顔でハンギョンを見つめていた


ペロリ


ハンギョンは自分でも自覚のないままに

チョルの鼻の頭の生クリームを舐めとっていた




そんなハンギョン達をじっと見つめる二つの影があった


「あのおじちゃん・・お姉ちゃんの鼻なめた・・」「なめた・・」

幼稚園くらいの双子が隣のテーブル席に座って

2人のやりとりを見つめていたのだった


「ドン・・あのおじちゃん・・ロリコンだよ」

「ヒョク・・あのおじちゃん・・ろりんこ????ろりんこって何????」

「ロリコン!!!!!へんたいのこと」

「へー・・あのおじちゃん・・ろりんこでへんたいなんだ・・」


「ほら2人ともワッフルが来たわよ・・仲良く半分ずつ食べなさいね」

母親の言葉に2人はワッフルに意識がむいた

「あーっヒョクずるい~僕が食べようとしたイチゴたべた~」

「ドンが何も言わないからでしょ・・もうたべちゃったもんね~」

「おかーしゃん!!!!ヒョクが僕のイチゴたべたぁ~!!!!」


幼稚園児にロリコンの変態と言われたハンギョンは

チョルの機嫌が直って嬉しそうに微笑んでいた

チョルも最高に可愛い笑顔でハンギョンを見つめる

チョルとハンギョンの2人はさっきまでとは違い

幸せ色に包まれていた




すみません・・後一回続きます・・・
【cafe 賛美歌×月と子猫とハンギョン】前編

しつこく続くcafe 賛美歌のコラボ話(笑)自己満足ですみません

今回は 月と子猫とハンギョンです

ハンギョンは地味なサラリーマンで、子猫のチョルと暮らしています

子猫のチョルはヒチョルの事だと思って下さい

子猫は満月の夜から一日だけ人間の姿になれます

そしてcafe 賛美歌のハンギョンとヒチョルはアメリカに行ってます





にゃあ~お にゃあ~お(ハン~来て見て~)

テレビの前でチョルが大声でハンギョンを呼んでいる

「チョル~どうしたの? 何か映ったの?」

夕飯の支度をしていたハンギョンが不思議そうにリビングにやってきた


子猫のチョルは画面を凝視したまま微動だにしない

視線の先の画面を見ると

夕がたの情報番組 エブリシング で弘大の特集をしている

そしてcafe の紹介と一番メニューのワッフルの説明をしている所だった

ワッフルが画面に大写しになると、チョルの口元からよだれが垂れる

その姿を見ていたハンギョンはクスクスと笑いながら

「チョル・・口もと!!!ヨダレ出てるよ」と言ってチョルを優しく抱き上げた


にゃおにゃお(あれ食べたいよ~)

チョルの訴えにハンギョンは微笑み

「今度のデートに弘大に行って見ようか? ワッフル食べたいんでしょ?」

チョルの顔に自分の頬をすりすりしながら次のデートに思いを馳せる

「チョル~さあご飯だよ ワッフルは今度ね」

にゃあ~お

ハンギョンの言葉に子猫のチョルは可愛い声で返事をした






「この間のテレビの影響かな~この週末も混んできたね」

「ミミヒョンのワッフルが大々的に取り上げられてたしね~」

リョウクとソンミンはカウンターの中で仲良くワッフルを作っている


「いや~参ったよ~テレビでテミンが紹介されたじゃん・・・

お客さんテミン目当てばかりだよ」

イトゥクが注文票を持ちながらカウンターにやってきた

オーナーのシウォンはニコニコしながら黙ってコーヒーをいれている

「ヒチョルの抜けた後は、やっぱテミンなのかな~」

「イトゥク兄さんは万年二番手で残念ですね~」

リョウクがニヤリとしながら答える


すると外を見ていたソンミンが急に「あの子かわいい~」と囁いた

イトゥクとリョウクが同時に振り向くと

外のテーブル席にパステルカラーのセーターを着た男性と

アイボリーのふんわりしたミニのワンピースに

パステルピンクのカーディガンをはおり

可愛い柄のタイツをはいた女の子が座った

女の子の髪には猫耳カチューシャが可愛く付けられていた


三人がカウンターから眺めていると

2人の所にいそいそとテミンが注文をとりに行く


「あっバカっ!!!!カップルに行くなって言ってるのに」

イトゥクが軽く舌うちする

ソンミンとリョウクもハラハラしながら外のカップルを見つめていた





「いらっしゃいませ」

ハンギョンとチョルが外のテーブル席に着くと

すぐにイケメンのギャルソンが注文をとりにきた


2人はメニュー表をみながら相談して

「キリマンとココアと特製ワッフルをお願いします」とギャルソンに注文をする

「ご注文はキリマンジャロとホットココアと特製ワッフルですね」

ギャルソンはニッコリと微笑んで注文を繰り返した

あれ?

ハンギョンは注文をとりに来たギャルソンの笑顔を

どこかで見た事あるような気がして

思いだそうとして彼の顔を見つめていた


ギャルソンが店内に去っていってもその後ろ姿を見送るハンギョン

ふと目の前を見ると

思いっきり頬をふくらませて怒っているチョルの姿があった


はっ!!!!!

ハンギョンが気付いた時はもう遅かった

チョルの瞳からは涙が溢れている

「チョル・・・どうしたの?」

「ハン・・・あのお兄さんの事見とれていた・・

俺がここにいるのに・・・見とれていた・・」

そう言うとポロポロと涙を流す

「別に見とれていたわけじゃなくて・・誰かに似てるって・・」

ハンギョンはおろおろしながらチョルの機嫌をとろうとしていた




「あーあ言わんこっちゃない・・・テミンの奴

またカップルの仲をこじらせちゃったぞ」イトゥクが楽しそうに言う


「テミンだってわざとやってる訳じゃないのにね・・・」とリョウクが続ける

「綺麗だとそれだけでめんどくさい事になるんだね~」ソンミンも心配そうにしている


当の本人は全く気付かずオーダー表をもってカウンターにやってきた

ハンギョン達のオーダーを置いていくと

次々にやってくる新客に笑顔をむけて注文をとりに行く


「はいっイトゥク兄さん!!!!猫耳カチューシャの子のテーブルですよ

持って行って下さいね」

リョウクがイトゥクの前にココアを置いた

シウォンの入れたコーヒーと共にソンミンのワッフルもトレーに乗せていく

「ありゃゃ・・男の方完全に彼女のご機嫌とりに忙しいな」


「おまたせしました」

イトゥクは注文の品をテーブルに置くと

「どうぞごゆっくり」という言葉を笑顔にのせて店内に戻っていく




「チョル・・・ほら美味しそうだよ・・・食べたかったんだろ?」

さっきからチョルはハンギョンを睨んだまま口をきいてくれない

大きな瞳からは涙がぽろぽろと零れ落ちてくる

ハンギョンはチョルの横の席に移動すると

これからどうしようと頭を悩ませていた





すみません・・これも長くなりましたので前後編にします
いつも読んでいただきありがとうございます

つい思い付きでcafe 賛美歌と

いままで書いてきた話のコラボ話を書いてしまいました


自分では楽しく書いていたのですが

ふと・・

登場人物がどっちも同じ名前なんだと言う事に気付きました←遅いって

これってすごく分かりづらいですよね

cafe 賛美歌のコラボはまだ少し書きたいのですけど

ややこしいでしょうか




今までとは違った雰囲気の話を上げたいと思ってます

もちろんハンチョルです←私はハンチョル以外には書けないので・・すみません


最近はプライベートの仕事がすごく忙しくてPCを開ける時間もままならず
PCの前で眠っていたりしていましたが
今日で一段落しました・・・・妄想だけはたくさんしてましたので
少しずつ文章におこして行きたいと思ってます


いつも拍手やコメントありがとうございます
鍵コメの方にはお返事かけませんけど
とても嬉しく読ませて頂いてます♪

これからもコメントお待ちしています♪
【cafe 賛美歌×パールサファイアの夜】 おまけの話



「ヒチョル兄さん~♪このかぼちゃプリン美味しいです♪」

リビングでリョウクが笑顔でプリンをぱくついている

その姿をやさしく見つめながら

ヒチョルはリョウクの隣でお茶を飲んでいる

「ほんとにリョウクのおかげで店が見つかってよかったよ」


「それにしても同じ名前で違うお店があるなんて・・・大変でしたね」

「ああ・・・最初から雑誌見ていけばよかったよ」

ヒチョルはため息をつくと雑誌をぱらぱらとめくる

「それは去年の奴ですよ・・電話貰った時は店にいたから

先週の特集を見て話してました」リョウクの説明を聞きながら

「よく特集組まれてるんだ・・・」とヒチョルは呟く


cafe 賛美歌の特集ページを見つけて読み始めたヒチョルは

何かを思い出したかのようにクスクスと笑いだした


「ヒチョル兄さん・・・何か面白い事でもあったんですか?」

リョウクが賛美歌サブレを食べながら聞いてくる


「あのね・・ここに映ってるギャルソンいるだろ?」

ヒチョルの話声に、向かい側で新聞を読んでいたハンギョンが反応した

「ヒチョル!!!!パッ・・・その話はやめろっ」

ハンギョンの慌てぶりにヒチョルはニヤリと笑って話を続ける


「このえくぼの人ですか?」

「この人がね注文取りに来たんだけど・・俺の事見つめててね」

「ヒチョルっ!!!!!」

ハンギョンがあわててヒチョルの口を後ろから塞ごうとする

「ハンギョンが焼きもちやいて大変だったんだ~」

そう言うとハンギョンの腕からするりと逃げだす

「ハンギョン目力が半端なくて、相手はビビってた」と楽しそうに笑う

「俺に似たギャルソンがいたんだって・・だから見つめてたのに

ハンギョンは勘違いしてさ」

「ヒチョル!!!!」

べーっと舌をだしてヒチョルは自分の部屋に逃げ込んだ

真っ赤になったハンギョンはその後を追いかけて部屋に入った




部屋に入るなりヒチョルがハンギョンに抱きついてくる


「俺・・・お前が焼きもち焼いてくれるの嫌いじゃない」

「ヒチョル・・・」

「愛されているって・・実感するんだ・・・」

そう言うとハンギョンの胸に顔をうずめた

「でも・・・・あまり過激な嫉妬はダメだぞ・・・」

ヒチョルはそう言うと潤んだ瞳でハンギョンを見つめる

「俺は・・・ハンギョンだけだって・・分かってるくせに・・・」

ハンギョンはその言葉を聞くとヒチョルを強く抱きしめる


「分かってるさ・・・でも理性では分かってるのに

お前を熱く見つめる奴らを見ると本能が許さないんだ」

ヒチョルはクスっと小さく笑うとハンギョンにキスをする


「さっきのイチゴは旨かったな・・・

イチゴ一つだけじゃたりないな」

ハンギョンはそう言うとヒチョルを抱き上げてベットに寝かせる


「お前って・・・いつでも発情期だな」ヒチョルが苦笑すると

「ヒチョルが魅力的すぎるからいけないんだ・・・

毎日でも足りない・・・ずっと抱き合っていたい」ハンギョンが耳元で囁く


「ばーか・・・お前ってほんと・・へんた・・」

ヒチョルが話し終えないうちにハンギョンに唇をふさがれてしまった・・・・









2人が部屋に入ってしまったので

1人残されたリョウクは

何気なくヒチョルがめくっていた雑誌に目を通す


あれ?

リョウクの目がインタビュー記事にとまる


『中世的な魅力のヒチョルくん』


ヒチョル? 兄さんと同じ名前だ・・・

写真をみてさらに驚く

昔のヒチョルに雰囲気が似ていたからだった


「ああ・・この人が似ているって人なんだ・・・

これだけ雰囲気似ていたら驚いて見つめるだろうな・・・」

リョウクはそう呟くとハンギョンの勘違いを可愛いと思った


「ヒチョル兄さん・・・本当に愛し愛される人と出会えてよかったね

兄さんが幸せそうだと僕も嬉しいんだ・・・・」

そう言ってリビングの時計をながめ

「とうぶん部屋から出て来ないだろうから・・買いものにでも行ってこよう♪」

「今夜の献立は何にしようかな~♪」

リョウクは楽しそうに買いものに出かけていった・・・・
☆パールサファイアの登場人物と

cafe 賛美歌の登場人物が同じ名前で別人となっております(ソンミンとリョウクなど)

非常にややこしいですが頭を切り替えてお読みください・・・

年齢はギャルソン達の方がホスト達よりも年下になっています

cafe 賛美歌のヒチョルとハンギョンはアメリカに行ってていません


【cafe 賛美歌×パールサファイアの夜】 後編


「ここだ♪ さすがリョウク~♪ちゃんと到着したよ」

ヒチョルが嬉しそうにハンギョンの腕をひっぱって

cafe の前までやってくる


春とはいえ、まだまだ寒いソウル

cafe 賛美歌の外のテーブル席には誰も座っていない

店の中の席は混雑しているのでヒチョル達は外の席に座る事にした


「へえ・・教会風な建物なのに・・流れている曲はシャンソンだよ」

ハンギョンが不思議そうに周囲を見回す


「いらっしゃいませ」

2人のもとに白いシャツに黒のベスト

黒いパンツにハーフエプロンを付けたギャルソンが注文をとりにきた


「うーんどうしょっかな~」ヒチョルはメニューを見ながら真剣に悩んでいた

「俺はキリマンで・・・」

ハンギョンはメニューも見ずに注文する

「俺は~カフェオレとこのお勧めワッフル」ヒチョルも続いて注文して

ギャルソンにニッコリと微笑みかけた





ヒチョル達の所に注文をとりに来たイトゥクは

ニッコリと微笑む美人の客に思わず見とれる

(この笑顔・・誰かに似てんだよな・・・)

しばらくヒチョルの顔を見つめながら考えていると

「おいっ・・注文聞こえてないのか・・・」と

ドスのきいた低い声と共に背中に殺気を感じた

ゆっくりと自分の背後を振り向くと

黒いレザージャケットを着たチャイニーズマフィアの様な

端正だが凄みのある笑顔をむけた男性が自分を睨んでいる

イトゥクはそのまま眼力で殺されるのではないかという恐怖を感じた


「は・・は・・はい・・

キリマンジャロとカフェオレと特製ワッフルですね

す・・すぐ・・お持ちしますので・・」

ひきつった笑顔であわててカウンターへ向かって走り去っていく





「なんだ・・あのチャラチャラしたえくぼ野郎・・・」

ハンギョンが不機嫌極まりないという顔で、

走り去っていくイトゥクの後ろ姿を見つめて呟く

そんなハンギョンの様子を見ていてヒチョルは

「お前・・ギャルソンにまで焼きもちやくの?」と意地悪そうに笑う

「ああ・・・お前に色目使う奴はその場で抹殺してやりたいくらいだ」

ハンギョンの素直な言葉にヒチョルは思わず

「バーカ」と恥ずかしそうに笑った




カウンターで注文をしたイトゥクは

恐怖のあまりに笑顔がひきつったままだった

カウンターの中のソンミンが驚いてイトゥクに声をかける

「何かお客さんに失礼な態度でもとったの?」

「いや・・・あの美人さん・・誰かに似てるなって考えていたら

男性客に殺されるかと思うくらい睨まれた」

「イトゥク兄さん・・自分好みだとかでじろじろと凝視してたんじゃないの?」

リョウクがコーヒーを入れながら外のカップルを眺める


「あ・・・あの帽子の人・・雰囲気がヒチョル兄さんに似てない?」

リョウクのひと言でソンミンも外を見つめて

「そう言えば・・そうだね・・

ヒチョル兄さんを少し年上にして女性にしたら・・

あんな感じになるのかな? ヒチョル兄さんのお姉さんでも通じるかも」と答えた



「そっか・・ヒチョルに似ていたんだ・・・納得したよ

でも俺・・あのマフィアみたいな客に殺されそうだから

出来た品物は持っていかないからね!!!!リョウク頼むよ」と言い残して

イトゥクは新しく入ってきた客の方へ行ってしまった



「お待たせしました」

リョウクが注文品を持ってヒチョル達の所にくる

ハンギョンがまだ不機嫌そうにしているので

お節介かなと思いながらもイトゥクのフォローをする

「すみません・・先ほどのギャルソンがお客様に失礼な態度で

不愉快な思いをされたと思います」

ヒチョルはキョトンとしてリョウクの顔を見つめた

(ああ・・こんな顔も似ているなぁ・・)リョウクは話を続ける

「実は私どもの所で働いていたギャルソンが

こちらのお客様にすごく似ていたので・・

もしかして親せき筋じゃないかって

先ほどの者は気になっていたようです」

「そんなに似ている?」ヒチョルが不思議そうに尋ねると

「はい・・雑誌にも取り上げられていたので

見て頂くと納得すると思います」

リョウクはそれだけを言うと

「ごゆっくりどうぞ」と笑顔を残して戻っていった



「ハンギョン・・お前体中から殺気が溢れているよ

せっかくデートしてんのに・・いつまでもそんなんじゃ楽しくないなぁ~」

ヒチョルのひと言でハンギョンは少しムッとする

「ほらっこのワッフル旨そうだよ・・お前甘いの食べるだろう?

俺が食わせてやるから・・・あーんして」

ヒチョルがワッフルを一口大にして

楽しそうにハンギョンに食べさせる


あーん


口いっぱいにワッフルを詰め込まれたハンギョンは

先ほどの不快感オーラはみじんも出さずに

嬉しそうに目じりを下げて美味しそうに食べている


甘いものが苦手なヒチョルは

生クリームとチョコのかかっていない場所のワッフルを食べた

「旨い・・・あまり甘くなくて外がカリっと中がふわっとしてる」

「生クリームもフルーツも美味しいぞ」

「リョウクに買っていってあげたいけど・・これはテイクアウトは無理だな」


2人であっという間にワッフルを完食し、最後にイチゴが一粒残った

ヒチョルはそのイチゴを自分の口に放り込むと

ハンギョンの腕を掴んで自分の方をむかせ唇を重ねた

ハンギョンの口の中にイチゴが一粒押し込められる

ヒチョルはニヤリと笑うと唇を離した

突然のヒチョルの行動にハンギョンは完全に骨抜き状態となり

顔がゆるまったままだった

あわててサングラスを取り出してかけて誤魔化す・・・が口元も綻んだままだ




カウンターから一部始終を見ていたソンミンとリョウクは

「まるで映画のようだね・・」

「あのお姉さん・・すごいね」

2人でウットリと眺めている



スイーツのテイクアウトのコーナーを見つけたヒチョルは

家で待っているリョウクにお土産として

かぼちゃプリンと賛美歌サブレを購入した

会計の時にレジにいるソンミンが自分の事を見つめているので

どうしたのかと尋ねると

「その帽子・・可愛いです・・どこで買ったんですか?」と尋ねてくる


「これ? 何年も前に買ったやつだよ・・たしか・・

カロスキルのスタバの二件隣の路地を入った突きあたりの

外階段のぼるピンクの店・・・値段は覚えてないな」


ソンミンとリョウクがずっと帽子を見つめているので

ヒチョルは笑いながら

「それにもう昔に買ったから・・似たようなのないと思うよ

そんなに気にいったの?」2人に尋ねる


2人はコクリと頷く


するとヒチョルは被っていた白くてふわふわのニット帽を脱ぐと

「あげる・・・流行遅れかもしれないけど・・・

美味しいワッフルのお礼」と言って帽子をリョウクに渡した


「お客様・・そんな・・」

渡されたリョウクはどうしたらよいか分からずに戸惑っていた


「だいじょーぶ 代わりの帽子はいくらでもコイツが買ってくれるから」

ヒチョルはハンギョンを指さすとニッコリほほ笑んで

渡されたスイーツの紙袋をハンギョンに渡し、

自分はその腕をとって手を振りながら去っていった





「なんか・・カッコいいね」

「うん男前のお姉さんだったね」

2人はもらった帽子を握りしめながら

しばらくヒチョルの去っていった方向を見つめていた






パールサファイアのナンバー1ホストは

どこに行ってもその魅力で人々をとりこにしてしまうのだった

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