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【月と子猫とハンギョン】番外編~焼きもち~おまけの話


チョルが嫉妬の感情に驚いて

どうしたらよいか分からなくて死にそうになっていた・・・

そんな事情を説明されてハンギョンはチョルに対して

ますます愛おしさを募らせる


ベットの中ですやすや眠るチョルの頭を優しくなでながら

壊れ物を扱うかのように大事にキスをする


「チョル・・・俺はお前しかいないよ・・信じて・・・

ずっと愛しているよ・・・子猫の姿のままでも・・ずっと一緒だよ・・」

そう言うとハンギョンはチョルをそっと胸に抱いて自分も眠りに着いた




「ハン~!!!!朝だよ」

ん?

チョルの声がしてハンギョンはうっすらと目をあける

チョルはポニーテールの髪がたにして

ボーダーのTシャツにミニスカートをはいて

健康的な美少女という雰囲気でニコニコと笑顔で立っている

「今日は俺がご飯つくったから・・早く起きてね」

眠っているハンギョンの唇に軽くキスをすると

パタパタとキッチンへ走って行った


な・・なに?

ハンギョンは信じられないという顔をしてベットから降りた


キッチンにはトーストと卵焼きという簡単な朝食が用意されていて

チョルは鼻歌を歌いながらコーヒーを入れている


「今日はお休みだろ? どっかに連れて行ってよ」

洗顔をして着替えてから朝食の席についたハンギョンへ

チョルは笑顔で話しかける



普通の新婚さんの様に甘い時間が過ぎていく

ふと見るとチョルの薬指に指輪が光っている

自分の指にも同じデザインの指輪があった


俺達・・・結婚したのかな?

ハンギョンはぼんやりとそんな事を考えて

嬉しさと愛おしさで胸が詰まりそうになった

「チョル・・・」

「あっバカ!!!ご飯の途中だろう?」


朝食を途中のまま

ハンギョンはチョルをぎゅっと抱きしめた

「チョル・・・愛しているよ・・側にいてくれるだけでいいんだ」

「ハン・・・俺も愛している」


ああ・・・

暖かいな・・・チョル・・・・ずっと一緒だよ・・・・








「にゃあ~」

チョルの鳴き声がする

「にゃあ~にゃあ~(ハン!!!!起きて!!!)」

チョルは肉球の部分でハンギョンの顔をパシパシと叩いた


あ・・・

夢か・・・

子猫の姿のチョルが心配そうにハンギョンの顔を覗き込んでいた


「チョル・・・夢を見てたよ」

「にゃあ~(何の夢なの?)」

チョルを自分の胸に抱きしめるとハンギョンは

「チョルと新婚さんになる夢」と答える

ハンギョンの言葉を聞いてチョルは嬉しそうにくしゅっと笑った


「俺は・・いつかその夢が本当になる気がする」

「にゃあ~(うん)」

「今日は久しぶりにサイクリングにでも行こうか?」

「にゃあ~(やったぁ~)」


神様は自分を人間にしてくれないかもしれない

でもハンギョンはこんな猫の姿でも変わらない愛を注いでくれる

チョルはもう嫉妬の感情に駆られる事はないと思った



ハンが見ていた新婚さんの夢・・

俺は毎日見ているよ

いつかきっとそんな時が来ると・・・

俺も信じている・・・


そんな思いを込めて

チョルはハンギョンに最高の笑顔を向けるのだった

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【月と子猫とハンギョン】番外編~焼きもち~


「チョル~ただいま~」

玄関でハンギョンの声がしたので

子猫のチョルは急いでリビングから玄関まで迎えに行く


今朝ハンギョンは「カンソウゲイカイだから遅くなるね」と言って

夕飯分の餌も用意して会社に行った

カンソウゲイカイって何だろうと思いながら

チョルはテレビを見ながらいい子で留守番をしていたのだった


にゃあ~(お帰りなさい)とチョルが鳴くと

「チョル~可愛いチョル~いい子にしてましたか~?」

完全に酔っ払ったハンギョンがチョルに手を伸ばしてくる


アルコールの匂いがぷんぷんするので

チョルは顔をしかめたがハンギョンはお構いなしでチョルを抱き上げる

(やっぱり臭い~!!!!)チョルは逃げようともぞもぞしてたら

ハンギョンの体から違う人の匂いを感じた

(知らないメスの匂いだ・・・)

(ウワキ?????俺以外のニンゲンのメスとウワキ????)

(ハンのバカ~!!!!!!)

チョルはショックを受けてハンギョンの顔をパンチする

酔っ払いのハンギョンはそんな事は全く気付かず廊下で眠ってしまった


翌朝廊下で眠っていたハンギョンが

「ん? なんでここで寝てたんだ?」二日酔いの頭で

ふらふらしながらシャワー室に向かった

シャワーを浴びていると顔がひりひりと痛む・・・

鏡を見ると顔に引っかき傷が出来ている


「俺・・昨夜チョルになんかしたのかな・・・」

ハンギョンはそう呟くとタオルで頭を拭きながら

チョルを探しに部屋の中を歩き回った

「チョル? 」

チョルの姿が見えない・・・ハンギョンは少し不安になりながら

出社の支度を始める

「チョル~?」

チョルはベットの中でうずくまって眠っていた

すーすーと寝息を立てている姿にほっとしながらも

時計を見て遅刻しそうだと大慌てで家を後にした





「チョル~ただいま」

ハンギョンは昨日は飲み会で帰りが遅かったからと

今日はしっかり定時であがって

チョルの好きなものを買って一緒に時間を過ごそうと思っていた

いつもなら玄関まで迎えに来るチョルが来ない


「チョル・・・・」

ハンギョンは不安になってチョルの姿を探した

チョルは今朝見た姿のままベットの中でうずくまっていた

「チョル!!!!!!!!」ハンギョンは驚いてチョルを抱き上げる

ハンギョンが何度も呼びかけてもチョルは答えない

ぐったりとして目を開けなかった

「たしか・・・近所に新しい動物病院が出来てた・・・

チョル!!!!今連れて行くから!!!!チョル~しっかりしろ!!!」


ハンギョンはチョルを大事に抱え込んで動物病院に駆け込んだ




ハンギョンの住んでいる家のすぐ近所の

「キム動物病院」は今日オープンしたばかりで

今朝出社する時に見た「猫専門」と書かれた看板が

ハンギョンの記憶に残っていたのだった


「すみません!!!!!」

ハンギョンは玄関の鍵をかけようとしていた男性を

突きとばすかのように病院の中に駆け込む


「どうしましたか?」

診察室の中から女性かと思う位の美貌の医師が顔をだした

「この子が・・この子の様子が変なんです・・見て下さい」

ハンギョンは胸に抱きしめているチョルを医師に見せた

「どれ・・」医師はチョルを受け取ると診察室に入って行く

ハンギョンは後に続こうとして受付の男性に止められた

「初診ですよね・・この書類書いて下さい」

少し強面のタトゥの男性はハンギョンを睨みつけるように言う

うわ・・・

ハンギョンはTシャツの下からのぞくタトゥにビビりながら

大人しく書類に記入を始めた



『あーあ・・すっかりダメージ受けちゃって』

チョルは自分に語りかける猫語に気付いて目を開ける

あ・・このお兄さん・・前に会った事ある・・・

『きみ・・大丈夫? ご飯食べてないんじゃないの?』

チョルは医師の優しい言葉に涙が溢れて来た

『俺・・・悲しくて悲しくて・・しんじゃうのかと思う位

すごく辛くて・・・こんな気持ち初めてで・・』

チョルの言葉を聞くと医師はふふふと笑った

『きみの大切な人は、きみしか見えてないよ・・

きみが死んだら一緒に死んじゃうかもね』

医師の言葉にチョルは驚いて

『やだ・・ハンが死んだらやだ・・・』

と大きな瞳からぽろぽろと涙をながす

『じゃあ・・きみが早く元気にならないとね』

『今から栄養剤の注射するからね・・・元気になるんだよ』




待合室で待たされていたハンギョンは

やっと医師に中に入っていいと言われた

心配しすぎて顔面蒼白になっているハンギョンの顔をみて

医師は微笑みながら優しく病状を伝える


「この子の病状は・・・『ジェラシー』ですね」

「ジェラシー?????」

診察台の上ですやすやと眠るチョルを見つめて

ハンギョンは驚いて呟き返した

「あなた・・浮気しましたか?

あなたの体から女性の匂いがしたと・・」


「え?なんであなたがそんな事・・・

女性に抱きつかれただけで何もしてません

まさか・・・チョルは・・俺が浮気したと・・」


「自分でも初めての気持ちでどうしようもなくて

悲しさのあまり死にそうだったそうですよ・・・

嫉妬の感情に驚いたんでしょうね」


チョルに雰囲気の似ている医師にハンギョンは

「あなたはチョルの言葉が分かったんですか?

チョルがそう言ったんですか?」と質問をする


医師は大きな瞳をいたずらっ子のように見開いて

「あの子はあなたを凄く愛してます・・

でもまだ子供だから知らない事も多いでしょう

ちゃんと見守ってあげないと、

今回のように悲しみに押しつぶされて

もしかしたら死んでしまうかもしれませんよ」

優しく微笑みながらハンギョンに言った


ハンギョンは力強く頷くと

「チョルを悲しませることはしません

もう大丈夫です」と答える

「それより貴方は・・・何者なんですか?」

ハンギョンの質問に

「私はただの猫語のわかる猫専門の獣医です」

医師はその誰もを魅了させる微笑みで答えた



クスリで眠っているチョルを大事そうに胸に抱えて

ハンギョンは何度もお礼を言いながら家に帰って行った





その後ろ姿を見守りながら受付の男性が医師に言う

「あの子は・・いつ頃人間になれるんだろう・・

ヒチョル・・お前はどうだった?」

ヒチョルと呼ばれた医師は少し考えて

「忘れた・・コンヒお前はいつキツネから人間になった?」

と反対に質問を返す

「俺も覚えてないな・・・

あの人たちは姿形に関係なく本当に魂で繋がってるね・・・

神様は気紛れだからなぁ・・・早く人間にしてあげたいね」


コンヒと呼ばれた男性はそう言うとヒチョルの方をむいて

「すっかり遅れたけど店じまいだね」と笑った


「今日一日だけの・・あの子だけのためのオープンだからな

そこはキツネのお前の技の見せどころだったろう」とヒチョルも笑う


「さて綺麗な人間のお姉ちゃんのいるとこで

美味しいお酒でも飲みに行こうかね~」

2人はそう言うと楽しそうに笑いあった



翌日・・・キム動物病院のあった場所がただの空き地になっているのを見て

ハンギョンは腰を抜かすほど驚いたのだった・・・

いつも遊びに来て下さる方々ありがとうございます

ハンチョルしか書けない私が

ちょっと違う話を書いてみようと思いました

ラストは悩んでコンヒに良い思いをさせてあげようかとも思ったのですが

やはり私はハンチョルしか書けなくて・・・

コンヒには可哀そうな想いをさせてしまいました(笑)

この話の発端は一枚の写真からでした

ひちょとジェオン

ヒチョルと一緒に移っているのは小学校からの幼馴染のジェオン氏です

2011ハンギョン

ハン様に似ている・・って思いました

コンヒとひちょ

そして今回の話の主役となった中学からの幼馴染のコンヒ氏(本名は別にあるみたいですが)

今では美容師をされてます・・・公益勤務中のヒチョルの遊び相手として有名になりました


ひちょ友からの写真提供により

今回の話が出来上がりました・・・地味すぎて需要がなかったようですが

ちょっと書いてみたかったんです

お付き合いいただきましてありがとうございました


私の所では想いを達成できなかったコンヒくん

ひちょ友の腐場では想いを遂げる事ができると思います・・・頑張れっ

すごいタトゥがありますが・・・ヒチョの為ならなんでもしそうな彼

きっとすごく優しい人なんだと・・・思います


次もハンチョルの話です

コメントやメッセいつもありがとうございます

励みになりますので良かったら残していってください・・・



2013.03.21 幼馴染 Last
【幼馴染】Last


俺は・・・ジェオンの結婚式に出ていたはずだ

あの自分勝手な世渡り上手な調子のいい奴・・・

あいつもとうとう年貢の納め時なんだな・・・俺達アラサーだしな・・

久々に見たジェオン・・・・なんかハンギョンに似ているな


え?

ジェオンじゃない・・・新郎席に座っているのはハンギョン?

お前・・・・中国にいるんじゃないのか?

なんでそこに座ってんだ?????



ハンギョン・・・その横の女誰だよ・・・

なんでお前タキシード着てんだよ・・・それも白いの・・



俺は・・・なんで会場の後ろの方で正装してんだ?


イトゥクもカンインもリョウクも・・・メンバーみんないる・・・


シウォンなんかウェディングドレスの女に笑顔で話しかけている・・・

そんな女おれ知らない・・・


『ヒチョル・・・俺結婚するの・・・ほら俺の奥さん・・美人でしょ』

ハンギョンが俺にしか見せた事がない笑顔を新婦にみせる


うそだ・・・お前の相手は俺だけだって・・・愛しているって・・・

たとえ今は離れても・・いつかは俺を迎えに来るって・・・

お前言ったじゃん・・・・・


だから俺は・・・ずっと待つって・・・

『ヒチョル・・・人の心は変わるんだよ・・・』

ハンギョンが俺の知らない女の手をとって

楽しそうに走り去って行く・・・・


まって・・・待って・・・ハンギョン・・・俺を置いていかないで・・・

俺は・・・お前がいないと・・・・生きていけない・・・・




「ヒチョル!!!!ヒチョル!!!!」

ヒチョルはコンヒに体を揺すぶらされて現実の世界に戻ってきた


「コンヒ・・・俺・・どうしたの・・・」

ホテルの一室に自分が寝かされているのに気付いて

ヒチョルは目の前にいたコンヒに尋ねた


「ジェオンの結婚式の最後に具合が悪くなって・・・・

この部屋に着いたとたんに気を失ったんだよ」

「コンヒ・・・悪ぃ・・・」

「みんなは気付かなかったから大丈夫だよ」

コンヒはタオルを渡しながらヒチョルに言った

「顔を洗ってきた方がいいよ・・・夢見ていたようだから」


ああ・・・さっきのは夢だったんだ・・・

ハンギョンの結婚式じゃなくて・・・ジェオンの結婚式だったな・・・

ヒチョルはコンヒに向かって「ありがとう」と呟いた


いつも陰ながらヒチョルを案じてくれている

コンヒの存在にヒチョルはいつも助けられている


「お前って・・・いつも俺が死にそうな時に助けてくれるよな」

「まあな・・俺達友達だろう」

「お前が俺の事好きなの知ってて・・俺はお前の好意に甘えている・・・」

ヒチョルの呟きにコンヒはドキンとしながらも

「仕方ないよ・・・俺がヒチョルをほおっておけないんだからさ」と微笑んだ

「お前が・・・美容師になったのは・・・俺のためだって・・知ってる」

そう言うとヒチョルは涙を一筋ながした

「コンヒ・・・お前は俺を自分のものにしたいと思わないのか?」

「昔だったらそう思ったかもね・・・今はもう無理だよ」

「無理?」

「今、傷心のヒチョルの心に入り込んで

自分の恋人にしたとしても・・・」

ヒチョルは顔をあげてコンヒを見つめる


「ヒチョルを抱いて自分の恋人にしたと思っても

あいつが中国から迎えに来たら・・・・

たとえ俺達がラブラブな恋人関係になっていたとしても

ヒチョルはハンギョンが迎えに来たら

全てを捨ててその胸に飛び込んでいくのが分かっているから・・

だから・・・俺は幼馴染のままでいいよ・・・友達としてお前を守って行くよ」


ヒチョルは黙ってコンヒの話を聞いていた

しばらくして

「お前・・・バカだな」と言って笑った

「ああ・・バカだよ・・・ヒチョルとおんなじでさ」

「ククククククク・・・コンヒは大バカもんだ」とヒチョルは笑う

そして

「俺も大バカもんだから・・・一緒だな」ヒチョルの瞳から涙が溢れる

「バカコンヒ・・・友達としてずっと俺の遊び相手になるんだぞ

俺は遊びには手を抜かないからな・・・覚悟しろよ!!!!」


ヒチョルの俺さま態度の復活にコンヒは笑顔で答える


「俺の憧れのレラ姫様・・・俺はいつでも貴方のそばにいます」




愛する人の笑顔を守って行きたい

たとえそれが自分に向けられたものでなくても・・・



コンヒは愛する人の笑顔を守るために

幼馴染としてヒチョルの側にいる事を選んだのだった・・・

2013.03.20 幼馴染 7
【幼馴染】7


幼馴染のジェオンが結婚することになった

中学時代のやんちゃ軍団の中で一番の出世頭の彼は

(もちろん芸能人になったヒチョルが一番の出世だが)

海外勤務が決まったために交際中の女性と結婚して

海外に派遣されることになった


ヒチョルはちょうど兵役中のために芸能活動は中止している

なので今回のジェオンの結婚式にも出られる事になった


ヒチョルが仲間たちと式場に入ると黄色い歓声が沸き起こる

「やっぱ何だかんだ言っても、お前ってすげー人気なんだな」

「さすが宇宙大スターだ・・・視線だけで女を妊娠させる事できんじゃねぇの?」

幼馴染の友人達はヒチョルの人気に驚きながらも

大スターになりながらも昔と変わらないヒチョルに好意を持っている


結婚式は順調に進んでいき

ヒチョルはあちこちのテーブルからの写真の要請にも

笑顔で答えてカメラに収まっている

特に新婦がわの友人達はヒチョルを離さないで大騒ぎだった

コンヒ達はやっとの思いでヒチョルを人々の輪から救出する

「ヒチョル・・・大丈夫か・・・顔いろ悪いぞ」

「悪ぃ・・・久々に芸能人やったから・・疲れた・・」

仲間たちの心配に笑顔を作って答えるヒチョル

コンヒは別の意味でヒチョルを心配し

披露宴の行われているホテルにこっそり部屋をとっていた


コンヒは久々に会ったジェオンを見て驚いた

ヒチョルのグループにいたハンギョンに似ていたからだった

特に今日はタキシードを着ていたからかもしれないが

醸し出す雰囲気が良く似ていた

ヒチョルの傷心の原因をヒジンから聞いていたので

何よりもヒチョルの心が心配だった


式も最後の方になり

みんなに囃したてられてながら新郎と新婦はキスをする

会場の一番後ろに立っていたヒチョルは気を失いそうになり

コンヒはあわててその体をささえた

(誰も気付かなかったよな・・・もう限界なのか・・・)

なんとか最後まで笑顔で幼馴染の結婚を祝っていたヒチョル

二次会に出席するという仲間に

「予定があるから」と断って

コンヒは誰にも見つからないように

ヒチョルをホテルの部屋に連れて行った


予約していた部屋に入ったとたんに

崩れるようにヒチョルは気を失った


「ヒチョル・・・ヒチョル・・・大丈夫か?」

コンヒはヒチョルを支えながらネクタイを緩めて

静かにベットに寝かせた


ヒチョルの顔は涙でぬれていた

コンヒはベットサイドにあったティシュを取ると

やさしくヒチョルの涙をふき

「まだ・・・忘れられないのかよ・・お前を置いていった奴を・・」と

悲しそうに呟いた
【想定外】~番外編 デート~おまけのおまけ


~城東警察署~


「げっなんだこりゃ・・・」

ノートPCを見ていたサンチュが大きな声でつぶやく

その場にいた捜査二課のみんながサンチュの元に集まってきた


「サンチュ・・お前変なサイト見ようとしてんだろ?」

刑事課長のイトゥクが文句をいいながらやってくる

「サンチュ兄さんって

フィッシング詐欺にあった事あるんですよね~」

隣のシマの企画課のギュヒョンが楽しそうに割り込んできた


「うるせ~な!!!!あれは・・一種のおとり捜査だったんだよ~!!!!」

サンチュが必死で弁明している横でホンギが表示画面を覗きこんだ


「警察・・美人に救われる・・って何だこのタイトル?」

「気になるだろう? とにかく見てみろよ」

サンチュの周囲にあつまった捜査二課のメンバーで

気になる動画サイトを見る事にした



動画は遊園地でのホームビデオのようで

3歳位の子供を中心に撮影されていた

『おかーしゃん・・次はかんらんしゃに乗りたい』

その子供の愛らしさに見ている人が癒されるような動画だった


突然悲鳴とざわめきで動画は一変する

『なんか起きた見たい・・・カバンがひったくられたみたいよ』

撮影者の声らしきものが聞こえる



え? もしかしてこれって・・この間の・・・

見ているホンギ達の予想通りにローラースケートを履いて

カバンを抱えている男が画面に映し出される

すると行く手を阻むように女性が男に立ち向かっていく


ボコッ!!!!!


華麗な回し蹴りが決まり男はその場に倒れ込む

女性はその長い脚で倒れた男の背中を踏みつけた

カバンを奪うと走り寄ってくる人物に渡して

その場を去って行く・・・・・



女性に駆け寄って行った人物は・・・どう見てもウニョクとドンヘだった

そして・・・華麗なる回し蹴りをした女性は・・・・


「ヒチョル兄さん・・・・」ホンギが思わず呟いた

PC画面を覗きこんでいたメンバーはみんな声を失っている


『あのお姉さん・・すごいわね~テコンドーでも習ってるのかしら』

『ほんとカッコいいわ・・・それに比べて刑事達って情けないわね』


そんな声で動画は締めくくられていた


捜査一課が応援で張りこみに行った日は・・・ヒチョルは非番だった・・

イトゥクは頭の中で計算する・・・これはヒチョルだ・・・


「ヒチョル兄さんって・・・美人だと思ってたけど・・

女性の姿すると本当に美人なんだな・・・・」

「今まで見た事のないヒチョルさんの姿・・相手の男性も挑戦者ですね」

チャレンジャーというギュヒョンのひと言にみんなは苦笑する


「あのさ~めんどくさい事になるから

この女性はヒチョルだって・・・知らない事にしようね~」

イトゥクがひきつった笑顔でみんなに言うと

「本当に兄さんって行動が想定外だ・・」とホンギが答える


最近とくに綺麗になって

フェロモンダダ漏れのヒチョル・・・・

好きな人とデートするために女性の様な服まで着るなんて

今までの彼からは予想もつかない代わりようだ

最近見せるようになった可愛らしい仕草などにドキドキしながら

二課のメンバーはヒチョルに幸せになってほしいと思う


「初めてのデートって遊園地が鉄板なのかな?」イトゥクの呟きに

「そりゃそうだよ~」

「観覧車がね・・ポイントだよね」

みんなそれぞれの初デートの思い出話で盛り上がった



城東警察署の異端児刑事ヒチョル

その実態は伝説に彩られている

そして本人が知らないうちに

今日も「伝説」を増やしてしまっていた・・・・
【想定外】~番外編 デート~おまけの話


「やっと乗り物に乗れたな」

観覧車の中で2人っきりになってヒチョルが囁いた


「ヒチョル・・・さっきはカッコ良かったです・・思わず・・」

ハンギョンが楽しくて仕方ないというように微笑みながら言った

「思わず? 思わずなんだよ」

「はい・・・思わず貴方に惚れなおしました」

「ばっ・・か・・」

ハンギョンの言葉にヒチョルは赤くなる


「ヒチョル・・・ここに来て下さい」

観覧車の中で

向かい側に座っていたヒチョルに

ハンギョンは甘い声で囁いた

「・・ん・・」

ヒチョルは恥ずかしそうに頷いてハンギョンの横に移動する


ハンギョンに優しく抱きしめられて

ヒチョルはその胸に顔をうずめる

観覧車はゆっくりと上昇していく

恋人達の甘い時間がヒチョル達を包み込んでいく



あああ・・ハンギョン・・・好きだ・・泣きたくなる位好きだ・・


観覧車が一番高い所に到達した時

ハンギョンはヒチョルの顔を両手で覆いながら

宝物を扱うかのように優しい口づけをする

唇が名残惜しそうに離れ・・・


ヒチョルがポケットから何かを取り出した

「何それ?」

ハンギョンの問いかけにヒチョルは微笑むと

「お前の故郷はどっちだ? 西南の方角だよな」

ヒチョルの手にあったのは小さな方位磁石だった

ハンギョンが方位を確認しながら

「たぶんあっちだ・・・」

ハンギョンの指さす方をヒチョルはじっと見つめた

「いつか・・・お前の故郷に行ってみたい・・・」

ヒチョルの言葉にハンギョンは優しく微笑む

「うん・・・いつか行こう・・・でも・・」

「でも?」

「俺の実家は・・ヤクザだぞ」

ハンギョンの言葉にヒチョルは思い出したように笑った

「お前の実家はヤクザだろうが俺は刑事辞めないからな」

「ふふふ・・・ヒチョルらしい」

ハンギョンはヒチョルの髪をやさしくなでながら言う・・・

「俺はヒチョルが刑事やってる姿好きなんだ・・・知ってる?」

「お前・・たまにこっそり俺の仕事観察してるだろう」

「あ・・・バレてた?」

ハンギョンのおどけた様子にヒチョルは笑う


愛している・・・愛している・・・

人をこんなに好きになった事なんて今までなかった・・・


ヒチョルの瞳から思わず涙が一筋流れる


「俺も・・・ヒチョルを愛しているよ・・・ずっと離さない・・」


「ハンギョン・・・お前魔法使いだな・・

俺の思っている事なんでも分かる・・・」ヒチョルが驚いたように言うと


ハンギョンはヒチョルの唇に優しいキスをおとす




初めてのデートは遊園地に決まってる・・・

観覧車でキスするカップルはどの位いるんだろうか


ヒチョルの初めてのデートは甘い思い出の詰まったものになった

【想定外】~番外編 デート~後編

ハンギョンがスナイパーを片付けている頃

ヒチョルは刑事達の様子を観察しながら一般人を装っていた


「ふーん・・・チケット販売機の横に婦警がカバン持ってる・・・

やっぱ金の受け渡しかな? 誘拐? ハッカー??爆破予告???なんだろう・・・・」


ヒチョルは婦警の周りの怪しい人物(張り込み中の刑事)を見ながら

「こんなに近くに張り込んだらバレバレだと思うんだけど・・・・

スナイパーを用意しているから・・犯人側は気が緩んでるかもな」



しばらく何事もなく、貼りこんでいた刑事達に油断が生じてきた頃

ローラースケートを履いて顔をマスクで隠している男が婦警に近づき

手にしていたカバンを奪っていった

「やばっ!!!あいつら何やってんだよ」

ヒチョルが刑事達の不甲斐なさに毒づく

偶然にもカバンを奪った男が

ヒチョルの座っているテーブルの方に向かってきた


ちっ・・・

ヒチョルは舌打ちを軽くすると椅子から立ち上がり

男に向かって長い脚で蹴りあげた


うわっ!!!!!!

男はヒチョルに回し蹴りされた状態で地面に叩きつけられる

「ヒチョル~さすがです♪とっても美しい回し蹴りでした」

いつの間にか戻ってきていたハンギョンが

楽しそうにヒチョルに拍手を送っている

「バカ・・それよりあっちはどうなんだよ」

「はい・・ヒチョルの想像通りにスナイパーでした

悪さできないように聞き腕をちょっと捻ってきました」

それを聞いてヒチョルはホッとする

「スナイパーに気付かなかったら、この男の邪魔になった時点で撃ち殺されてたな」

地面に転がっている男の背中を思いっきり踏みつけると

ヒチョルはその手から奪ったカバンを取り上げる


「すみません・・・警察の者ですが・・ご協力ありが・・・・」と

ヒチョル達の所に駆け付けた刑事がヒチョルの顔を見て声を詰まらせた

後ろから来たもう一人の刑事もヒチョルの顔を指さして

「げっ・・・ヒチョル兄さん・・・なんでそんな姿してんですか」

「そんな姿で悪かったな!!!!!それよりお前達なんだよあの警備・・・

貼り込みだってバレバレだぞ・・・ドンヘ・・へったくそ」

ヒチョルは取り上げたカバンをウニョクに渡すと

「俺・・今日は非番だから・・・ここには来てないからなっ!!!!」

誰をも魅了させてやまない美しい笑顔を2人にむけ

「捜査協力した美人の民間人は名前も告げずに去って行きました・・とさ」と笑う

「兄さん・・・」

ヒチョルはドンヘとウニョクに背を向けてると

ヒチョルを見守るように立っていたハンサムな男性の元に駆け寄る

2人は腕を組みながら観覧車乗り場の方に去って行った


「ヒチョル兄さん・・・やっぱカッコいいな」ウニョクがうっとりと見つめながら呟く

「あの男のせいで合コン参加しなくなったのか・・・残念だな」とドンヘも呟く


地面に倒れて気を失っている男の元に

貼り込みしていた刑事達が集まってくる・・・・


捜査協力をした美人の民間人はヒチョルだと知られる事なく

その場にいた人々の口から伝説として語り継がれるのだった

【想定外】~番外編 デート~中編


タクシーを降りると目の前が遊園地だった・・・

ヒチョルはきちんとした恋愛をした事がなかったので

きちんとしたデートも初めて

いい年齢にもなって自分の胸がドキドキしているのを感じ

恥ずかしくてよけいに顔が赤くなる


そんな姿をハンギョンに見られたくなくて

ヒチョルはハンギョンの数歩後ろから歩いてついていく

平日だが春休み中と言う事もあり

遊園地は子供連れで賑わっていた


手を握りたいけど、恥ずかしい

どうしたら良いのか分からないヒチョルは

ハンギョンの上着の裾を握って歩いている


ヒチョルが恥ずかしがっているのに気付いたハンギョンは

立ち止まってヒチョルの方を振り返ると

「ヒチョル・・私の上着に変な皺がつきます」と笑い

「はい右手を出して下さい」とヒチョルの右手と自分の左手を合わせ

指と指とを交互に組んで手を握った

「これが恋人つなぎって言うんですよ。私達は恋人同士だから

ちゃんと恋人つなぎをしなくちゃいけないんです」

その自信たっぷりのドヤ顔に思わずヒチョルは笑った

「悪ぃ・・今日は子供に戻って楽しむんだったな・・・」



はたから見ても麗しい美男美女のカップルは楽しそうに観覧車にむかう





「ちっ!!!何やってんだ・・へたっくそが」

観覧車乗り場の近くまでくるとヒチョルが突然呟いた

ハンギョンもその呟きの原因が分かり苦笑する

「これは撮影ですか? 本物ですか?」とヒチョルの耳元に囁いた

「ここはウチのシマじゃねぇけど・・・知ってる顔がいるし

げっ!!!!応援はいってんのか~? ウニョクとドンヘいるし・・・」

「と言う事は・・ここで何かが起きるんですね・・・・

それにしてもこんなにバレバレの貼り込みって・・・」

ハンギョンはクスクスと笑いながらヒチョルに囁く

ヒチョルはハンギョンに抱きつくようにして

「捜査一課だから・・人質事件の身代金受け渡しとか・・」そう囁いた後に

ヒチョルは一瞬顔をしかめた

「ヒチョル・・どうかしましたか?」

「俺達の斜め後ろに黄色いビルあんだろ? そこの屋上!!!」

ハンギョンは顔を動かさずに目だけ動かして見る

屋上で何かが光るのが見えた

「多分スナイパーがいるぞ・・ウチ(警察)だったらピンでいることないから

犯人側だ・・・うちの奴ら気付いてないみたいだし・・・どうしよう」

ヒチョルが眉間にしわを寄せて考え込む

(ああ・・ヒチョルはやっぱり刑事なんだなぁ・・・カッコいい・・)

ハンギョンは刑事の顔をしたヒチョルが好きだった

本人には内緒で仕事中の姿を観察したりしていた

ハンギョンはヒチョルの頬に素早くキスをすると

「屋上は俺が何とかしてくるから、ヒチョルはここにいろ」

ハンギョンがいつも見せない鋭い瞳でヒチョルにそう言い残すと

何気ないようにそっと黄色いビルの方に向かっていった


(ああ・・俺のハンギョン・・気を付けて・・)

ハンギョンがたまにみせる雄の顔

ヒチョルの胸が甘く疼く 「ばか・・そんな事よりも犯人逮捕だな」


今日は女の子のような服装で

遊園地デートを楽しみに来たはずなのに

すっかり刑事モードに入っているとは

ヒチョル自身も気付いていなかった



ハンギョンが屋上にたどり着くと

スナイパーに気付かれないように気配を殺して後ろに回る

自分の首に巻いていたスカーフを外すと

素早く相手の顔に巻きつけて体ごと地面に抑え込んだ

腕を後ろにひねり瞬時に聞き腕を右と判断し

右腕をあらぬ方向に曲げる

ゴリ・・と嫌な音がし相手は大声でうめき声をだした

始終ハンギョンは無言のままスナイパーを縛り上げて

ライフルの心臓ともいえるスコープ部分を破壊する

弾丸も全て抜いてポケットに入れると

自分のスカーフを相手から外して

何事もなかったかのようにその場を去って行った






すみません思った以上に長くなりそうなのでここで切ります
幼馴染のコンヒ話にちょっと煮詰まってしまったので

違う話の番外編を書きます

すみません・・・って地味すぎてコンヒ話需要がないですね・・


【想定外】~番外編 デート~前編


某月某日 城東警察署


「ソナミナ~何読んでんだ?」

警察署の中にある職員用の休憩室で

熱心に雑誌を読んでいるソンミンにヒチョルが声をかけた

「あっヒチョルさん♪ 今度の休みにドライブ行くので

デートスポット特集に良い場所あるかなぁ~って」

読んでいた雑誌をペラペラとめくりながら

ソンミンは恥ずかしそうに笑った



数時間前・・・・


「ギュヒョン!!!!お前また浮気したのか?」

「ミミちゃん泣いてます!!!!!」

ヒチョルとリョウクに廊下に呼び出されて

ギュヒョンは小さくなって床に座っている

いつもの堂々とした雰囲気はどこかに消えて

ひたすら自分に降り注がれた非難の嵐が過ぎ去るのを待っている

「ごらぁ~証拠はあがってんだぞ」

ヒチョルはギュヒョンの頬をぎゅ~ってつねりながら

リョウクに続きを言わせる

「今回は浮気ですか? 本気ですか? 本気なら別れてあげるって

ミミちゃんは言ってました」

別れるという言葉を聞いて

ギュヒョンは目を見開いて驚く

「え? マジ? そんなことあいつ言ったの?」

「はい。浮気ばかりする恋人はいらないって」

リョウクがギュヒョンを睨みながら答えると

ギュヒョンは涙を浮かべながら

「もう・・・しないよ・・俺の本命はあいつだから・・」と力なく呟いた

リョウクはその言葉を聞いてニッコリと微笑み

「よかった・・ヒチョルさんご協力感謝します」ヒチョルに礼をいう

「ああ・・お前らミンウクには借りがあるからな」と言うと

「俺はこいつらに恩があるんだよ・・・こんどソンミナを泣かせたら

俺がお前を泣かせるからな」と凄みのある笑顔でギュヒョンを見つめる

ヒチョルの目力にすっかり震えあがったギュヒョンは

コクコクとうなずくしかなかった・・・・・・



ソンミンの笑顔を見て

「俺もどっか行きたいな~」と呟くヒチョル

「ヒチョルさんもデートすればいいのに~」

「デートか・・・どこがいいかな」

「初デートは遊園地がいいですよ~」

「ソンミナ・・お前も遊園地だったのか?」

「えへへ・・内緒です」






「ヒチョル? どうしましたか? 私の顔に何かついてますか?」

ハンギョンは家でヒチョルと一緒に夕食をとりながら

大きな瞳で自分を見つめている恋人に向かって微笑んだ

ヒチョルはチキンのハーブ焼きを一切れ口に放り込むと

「俺・・・お前と・・で・・で・・」

「? で? でって何ですか?」

急に恥ずかしくなったヒチョルは「なんでもない・・・」と

食事を続ける

ハンギョンは少し考えてにっこり微笑むと

「明日はお休みでしたよね・・・2人で遊園地にでも行きませんか?」

自分の心の中を見透かされたかと

ヒチョルは驚いてハンギョンを見つめる

「初デートは遊園地に決まってますからね」と自信満々にハンギョンは言った

「お前・・・魔法使いか? それとも超能力でもあんのか?」

ヒチョルの驚いた顔があまりにも可愛らしくて

ハンギョンはヒチョルの頬に手を伸ばし

やさしく包み込んで微笑んだ





翌朝

ヒチョルはいつものようにスーツを着ようとしてハンギョンに止められた

「せっかくのデートなのに・・なんで仕事着きるんですか」

「ああ・・・悪ぃ・・」

「この間貴方の服も買っておきましたので着て下さい」

渡された服は

ワンピース風のニットにスリムなパンツ

フードが付いていて着るとヒチョルにとてもよく似合った

「お前・・・俺のサイズよく分かったな」

「はい・・だてに貴方と愛し合ってませんから」

しれっとして凄い事を言ったハンギョンに

ヒチョルはほほを染めて「ば・・・か・・」と言う

肩まである長い髪に大きな髪留めをつけ

ヒチョルはどこから見ても可愛い女の子になった

「思った通りの可愛らしさですね」

ハンギョンはそう言うとヒチョルを抱きしめる

ヒチョルの耳元で

「俺のヒチョル・・・サランヘ」と囁くと

ヒチョルはハンギョンにギュ~っと抱きついた


ハンギョンはヒチョルに対しても丁寧な言葉遣いをしている

だが2人でベットで愛し合う時は言葉遣いが代わる

ハンギョンの「俺」という言葉を聞くたびに

ヒチョルの体は反応するようになっていた


「今日は外で思いっきりいちゃつくために

ユニセックスの服を選んでみました」

ハンギョンはニッコリ微笑むとヒチョルの手をとって

「今日は一日子供にもどりましょうね」と玄関に向かった
2013.03.13 幼馴染 6
【幼馴染】6


ヒチョル達のSUPERJUNIORが

CDの売り上げでいろんな賞をとった年末

コンヒは美容師として認められるようになってきた

お互いに忙しくなってヒチョルと連絡もできないでいる

でもテレビで見るヒチョルが元気そうだったので安心していた


年が新しくなり

旧正月を迎える頃

ヒチョルの姉ヒジンからコンヒに連絡があった






ヒジンに呼び出されて話を聞いた

信じられない事だった

あのヒチョルが・・・・いつもムードメーカーで

自分達の中心で笑顔を振りまいていたヒチョルが・・・


うつ病になりかけている????????嘘だ~!!!!!!

コンヒは信じられないでいたが状況はかなり切羽詰まっていた



ヒジンの希望で江原道で中学時代のクラス会をすることにした

友人達にはヒチョルの容体は告げず

ドラマがひと段落したから集まろうと声をかける





「ヒチョラ~久しぶりだな~」

「お前~最近すごいなぁ~すっかり有名人だ」

「相変わらず綺麗な顔して・・・少し疲れが貯まってるのか?」

「バーカ・・俺さまの大活躍でお前らも鼻が高いだろう」

少しやつれた顔のヒチョルが弱々しく笑う


地元の江原道でのクラス会

やんちゃ軍団でよくつるんでいた仲間が6人集まった


ヒジンからコンヒにだけ打ち明けられたヒチョルの容体・・・・

仲の良かったメンバーのハンギョンの突然の中国への帰国により

部屋に閉じこもって毎日泣いて暮らしている・・・・・

コンヒはヒチョルの事を想うと心が痛む

今日のクラス会では昔のように羽目をはずして大騒ぎをしよう・・・


今回は仕事の関係でジェオンは欠席だった

ヒチョルの悲しみの原因はハンギョンだと知ったコンヒは

ハンギョンの面影を持ったジェオンに参加してもらいたくなかった


コンヒの願いが通じたのか、ジェオンは海外勤務で韓国にはいなかった


コンヒの心遣いもあって

クラス会は大いに盛り上がった



ヒチョルも久しぶりに昔の仲間と再会して心から笑う事ができ

嫌な事など全て忘れ楽しい時間を過ごす事ができた



ヒチョルと昔の仲間たちの交流が

このクラス会をきっかけに再開することになる


ヒチョルはSUPERJUNIORのメンバーや

家族、ファン、そして幼馴染の自分への思いが痛いほど分かり

少しずつ立ち直っていく


その頃コンヒも業界での仕事が出来るようになってきていた
2013.03.10 幼馴染 5
【幼馴染】5


「新しく研究生となったハンギョンだ・・・中国でのオーディションに受かって

お前達の仲間になったから・・・今日から同じ宿舎で生活するからよろしくな」


マネージャーがヒチョル達に向かって1人の青年を紹介した


あれ?

ヒチョルはハンギョンの顔をみてどこかで会った事があるような気がして

ずーっと顔を見つめていた


「ハンギョンです・・よろしくお願いします」

たどたどしい韓国語で挨拶をするハンギョンを見て

研究生達はその整った顔に思わず見とれてしまう


ヒチョルがずっと凝視していたので

気付いたハンギョンはニッコリとヒチョルに向かって微笑んだ



あっ!!!!!こいつ!!!!!ジェオンに似ているんだ!!!!!


ヒチョルはやっと胸のつかえが取れたように

ほっと息を吐くとハンギョンに微笑む



ドキン


ハンギョンはヒチョルの微笑みにドキドキと胸の鼓動を覚えた



一度似ていると思うと

気になってずっとハンギョンの様子を観察してしまうヒチョル

横顔は似ているけど・・・笑顔はそうでもないな・・・

こいつの方が子供っぽい・・・あいつは抜け目ない奴だったからな・・・・



それは幼馴染のジェオンに似ている・・・から始まった・・・

ハンギョンを意識し始めたヒチョル

いつの間にかハンギョンの努力する姿や性格などにも魅かれ始め

いつも側にいるようになり韓国語のサポートもするようになった


女性の様に綺麗なヒチョルにずっと見られている事に気付いていたハンギョンも

いつの間にかヒチョルに魅かれ始めていた

お互いにお互いが必要と感じ始めたのは

ヒチョルが交通事故で重症を負った時だった


「俺は男とか女とか関係なしにヒチョルの事が好き」

ハンギョンの告白にヒチョルの胸は高鳴る

かつて「お前がおとこなんて・・・残念だ・・」と

自分が女じゃないと言うだけで否定された事を思い出して

ヒチョルは苦笑する・・・

同じような顔をしているけど中身は全然違う・・・


「うん・・・俺もお前が好きだ・・大好きだ」

ハンギョンの隣にいると不思議と素直になれる・・・

ヒチョルは自分を包み込んで愛してくれるハンギョンに夢中になった

恋をしているヒチョルはますます美しくなっていく

ドラマや歌番組の司会など仕事もどんどん増えて来ていた


除隊して一般市民に戻ったコンヒは

しばらく会わないうちにヒチョルが手の届かないスターになっていたのを

寂しく思いながらも、その活躍ぶりを自分の事のように喜んでいた

たまに電話で話すくらいで目の回る位忙しいヒチョルと会う事はなかなかできない


コンヒはヒチョルを支えていきたいという気持ちをまだ持っていたので

ヒチョルと関われる職業を考えていた



勉強は苦手だけど手先が器用で

ファッションにも興味があったコンヒは美容師になる決意をする

この仕事だとスターとの接点も多々あるし

腕が良ければヒチョルの専属にさせてもらえるかもしれない


そんなことを考えたコンヒは美容師を選んだのだった



ヒチョルがハンギョンとの恋愛にまっしぐらだった頃

コンヒはいつかヒチョルを支えるためにと

美容師になる決心をしていた
2013.03.08 幼馴染 4
【幼馴染】4


「あんた・・・本当に勉強してないのね・・・

通知表もあまり良くなかったけど・・・ため息しかでないわ」


眞光中学での三者面談の帰り路

ヒチョルの母親は高校進学の件で担任に言われた事に

少なからずもショックを受けていた






「ヒチョル君は今の成績では

普通高校は無理ですね・・・内申点が低すぎます」

「先生・・・俺・・・普通高校に行きたい」

「当日の試験の出来が良かったとしても・・・ちょっと苦しいかな」

「・・・・・・・」

「この成績だったら・・原州工業高校を受験することを勧めます」







「あんた地元の工業高校だってさ・・・今更後悔しても遅いけどね」

母親の嘆きがヒチョルの胸に余計に響いた・・・・


自業自得・・・その言葉を嫌という程身にしみて感じたヒチョル

楽しい事ばかりを追求してて勉強を全くしてなかった

やんちゃ軍団はジェオン以外は実業高校に進学を決める

ヒチョルは自分達と遊んでいたと思っていたジェオンが

実は影で勉強をしていた事を知り少なからずショックを受けていた


(あいつは・・いつも調子がいい・・・)

ヒチョルは文化祭でキスされた事を思い出して

腹がたつ・・・・所詮あいつは調子がいいだけなんだ・・・


コンヒも成績は良くなかったので

ヒチョルと同じ高校に進学することになった




地元の原州工業高校に進学したヒチョルは

授業がそれ程きつくない事をいいことに

やはり楽しい事ばかりを追求していた

人並みに大学進学はしたいと思っていたので

今回はそこそこ勉強はすることにした


ヒチョル達の高校は女子がいなかった

なので女子よりも美しい男子のヒチョルが

ここでもちやほやされる


そしてコンヒの「中学の文化祭でのミス眞光のヒチョルの美しさ」の話しから

お姫様みたいに美しい→シンデレラ姫→レラ様 と

いつの間にかヒチョルのあだ名はレラとなっていた


中学の頃、あれだけ一緒にいたジェオンは普通高校に進学して

大学進学のための勉強にいそしんでいるため

最近はヒチョル達とつるむ事はなくなっている


「俺達って・・いわゆる落ちこぼれなんだな・・・」

ジェオンに遊びの誘いを断られたヒチョルは

寂しそうにコンヒに呟く


「ヒチョル・・そんなことはないよ・・・・

学校の勉強が出来なくたって、それぞれの道で一番になればいいんだよ

ヒチョルはそれだけ綺麗なんだから・・・モデルとか芸能人になれるよ」

コンヒの一生懸命なフォローにヒチョルは微笑む


「こんな田舎にいて・・・芸能人になれるのかな」


そんな話をした一年後

高校の友人達とソウルに遊びに出かけたヒチョルは

芸能スカウトに声をかけられて事務所のオーディションを受ける事になった


1人で不安だったのでコンヒに付いてきてもらう


コンヒは芸能事務所に初めて入ってビックリする

まだデビュー出来ない研究生達でも綺麗な顔をした子ばかりだった


(でもヒチョルが一番綺麗だよ・・・大丈夫・・・受かるから・・・)


ヒチョルは20歳の時オーディションに合格して芸能人の卵になった

自宅が江原道だったので、ソウルの宿舎に入る事になった


コンヒは大学生になって

周囲のみんなと同じように大学を休学し

「韓国男子の義務である兵役」についた



中学時代の友人達も大体が兵役についていた頃

デビューにむけてLessonの日々を送っていたヒチョルは

ある人物と出会う



中国でオーディションに合格したハンギョンが

ヒチョル達の宿舎にやってきたのだった


2013.03.05 幼馴染 3
【幼馴染】3

コンヒは中学でヒチョルと同じクラスになった

ヒチョルはクラスのムードメーカー的な役割で

いつもいろんな意味で目立っていた


コンヒはどうしてもヒチョルと友達になりたくて

いつもヒチョルの横にいるジェオンと仲良くなり

そして教師たちが眉をひそめる「やんちゃ軍団」の仲間になったのだった




やんちゃ軍団は遊んでばかりで勉強はしない

たまに授業の邪魔となってきつくお灸をすえられたりするが

基本「楽しい事」を追求してばかり・・・

コンヒはヒチョルの我儘に振り回されても

側にいられるので楽しい毎日を過ごしていた



眞光中学の文化祭

クラスの出し物としてやんちゃ軍団は「ミスコン」を提案する

もちろんヒチョルを女装させてミス眞光にしようと

ジェオンが提案したのだった



クラスの女子も自分よりも綺麗な男の子の女装が見れるからと

衣装制作などに積極的に協力をしてくれた


文化祭当日

メイクは担任の女の先生がしてくれると言うので

ヒチョルは家庭科室に呼ばれて行った


だれよりもヒチョルの女装を楽しみにしていたコンヒは

最初にその姿を見ようとして抜け駆けをして家庭科室に向かった




途中の人気のない廊下に人影を見つけて

コンヒは物蔭に隠れて様子をみると

お姫様のドレスに綺麗にメイクをされたヒチョルと

王子の衣装を着たジェオンが話しをしている


うわっヒチョル・・綺麗だ・・・

その姿を見ているだけなのに

コンヒの心臓は破裂しそうなほどバクバクいっている


「お前・・本当に綺麗だな・・」

ジェオンはそう言うとヒチョルの唇にキスをした


「うわっ!!!!なんだよ!!!!」

ヒチョルは驚いてジェオンから数歩離れて口を押さえる


「ほんとに残念だよな~お前が女だったら

ぜーったいに俺の彼女にするんだけどなぁ・・・・

男なんだもん・・・もったいないなぁ・・・・」

ジェオンは残念そうな顔をして

「会場でみんな待ってるからいくよ」と声をかける


「あ・・あ・・ちょっと先に行っててくれ・・」

ヒチョルは下をむいたままそう言うとその場にしゃがみこんだ


(ほーんと残念だよな~お前が女だったら

ぜーったいに俺の彼女にするんだけどな・・・・もったいないな・・)

ジェオンの言った何気ない一言がヒチョルの心を傷つけた


「俺だって・・・好きでこの顔に生まれたんじゃない・・・」



物蔭から見ていたコンヒは泣いてるのかと思うくらい

ヒチョルは元気がなく見える


コンヒは離れた場所にそっと移動すると

わざとバタバタと足音を立てながら

「ヒチョル~もう支度出来た~?」と大声で叫んだ


コンヒに気付いたヒチョルは下唇をぐっと噛みしめると

「おうっ!!!!お前~俺超美人だぞ~驚くなよ~」と明るく返事をする


目の前で見たヒチョルは本当に美しかった

あまりの美しさにコンヒは口をあけたまま見とれてしまっていた


そんなコンヒの様子にヒチョルは笑いながら

「俺に惚れちゃ~いけねぇぜ~俺男だし~」と言う

「ヒチョルはヒチョルだよ世界で一番の美人だよ」

コンヒの言葉にヒチョルは満足し

「よし会場に行って俺の美しさでみんなをノーサツしてやるか」




ミスコンで優勝したのはもちろんヒチョル

初代ミス眞光に選ばれたヒチョルは凄く輝いていた

笑顔で手をふるヒチョルの心は

たくさん傷ついていて涙を流しているんだと

コンヒは今日気付いてしまった



ずっとヒチョルの側にいて支えてあげたい

コンヒは心に強く誓ったのだった






2013.03.04 幼馴染 2
【幼馴染】2

ソウルから江原道に引っ越して1年

すっかり地元に溶け込んだヒチョルは

仲良くなったジェオン達と地元の中学校に進学した


地元の公立中学である眞光中学は

近辺の小学校3校の卒業生を受け入れている


真新しい中学の制服を身につけた新入生は

それぞれ同じ小学校同士でかたまっている

これから始まる新しい中学生活に不安と期待いっぱいの表情で

クラス分けが発表されるのを待っていた


「ヒチョル~また同じクラスだ!!!よろしくな!!!」

ジェオンがすばやく自分とヒチョルの名前を見つけ出し

ヒチョルの肩をポンと叩く

「け゜ーっ またお前と一緒かよ・・俺飽きたし~」と

嬉しそうにヒチョルも答える




あれ・・・誰? 同じ地球人?

じゃれあっているヒチョル達から少し離れたところにいたコンヒは

初めて見るヒチョルに心を奪われていた

「あいつら原州小だってさ・・・女みたいな奴だよな」

コンヒの隣の友達が耳元でささやいた


あれ・・・おんなのこだよ・・・何かの間違いで男子の制服きてんじゃないの・・

コンヒは心の中でそう思った



同じクラスのどの女の子よりも輝いているヒチョル

コンヒ以外にも初めて見る男子はみんな眩しそうにヒチョルを見つめていた


女の子の様な顔をしていても

中身はとっても男前。そして我儘でとても大変な奴だと

コンヒは同じクラスで友達になってから気付くのだった



コンヒの人生にヒチョルが大きく関わってくるなんて

この時のコンヒには予想もつかなかった・・・・・
2013.03.03 幼馴染 1
今回はある写真をヒントに浮かんだお話です

ハンチョルベースではありますが
私にしては初めてのハンギョン以外の人とヒチョルの話となります

コンチョル応援し隊の隊員として初めての活動となります
(ハンチョル主義の私は幽霊部員でしたが←笑)


【幼馴染】1


「ねぇヒチョル・・ほんとにここに住むのよね・・・

いつもみたいに休みで遊びに来て、ソウルに戻る事ないのよね・・」


ヒチョルの姉のヒジンが

つまらなそうにヒチョルの手をとって歩いている


今までソウルに住んでいたヒチョル達は

親の都合で自然豊かな江原道に移り住んできた


江原道は祖父たちの家があるので

休みの度に遊びに来ていたが

まさかここにずっと住むとは思わなかった


一つ違いの姉のヒジンの中学入学にあわせて

一家は引っ越してきたのだった


引っ越し荷物の整理が大変で子供らは邪魔だと

近所を散策してこいと母親に言われ

2人であてもなくふらふらと歩いていたのだった


しばらくすると子供たち相手の駄菓子屋みたいなお店があった

小学生位の男の子達がたむろしていた


ヒチョルの姉は男顔負けの所があり、負けん気も強くて

今も平気で男子の中に混じって行く


「あれ? お前ら見た事ない顔してるけど・・・」

男の子が1人ヒチョル達に気付いて声をかけてくる

上着に「原州小学校5年2組 オ・ジェオン」と書かれた名札が付いていた

それに気付いたヒジンは

「来週から新学期始まるけど・・あんた6年生になるの?」と少年に声をかける

「うん・・まだクラス分からないけど・・あっ!!名札つけたままだった」

恥ずかしそうに笑うジェオンにヒジンは

「この子・・原州小学校の6年生のクラスに転校するから」

と自分の後ろに隠れていたヒチョルの腕をひいて

男の子たちの前に引き出した




うわっ・・・なんて綺麗な子なんだ・・・・


色白で瞳が大きく髪の毛も肩まで長いヒチョルを見つめて

その場にいたジェオン達は固唾をのんだ


地元の子供たちは髪型も後ろを刈り上げた「坊ちゃん刈り」に

毛玉の付いているようなよれよれのセーターを着ていて

どの子どもも薄汚れた雰囲気のなか

ヒチョルはテレビドラマに出てくる子役の様な綺麗な服を着ている


ジェオンは今買ったばかりのトッポギの皿をヒチョルに向けて

「これあげる・・・」と呟いた

大きな瞳でジェオン達を見つめていたヒチョルが

「ありがとう・・」と微笑んだ


今まで見てきたどの女の子よりも綺麗なヒチョルに

男子達はみんな舞い上がっていた



しばらく一緒に遊んで意気投合したジェオン達とヒチョル


一週間後にクラスメートとして再会をするのだった



【パールサファイアの夜~番外編】スポーツジム後編


「このフロアがVIP専用になります」

「うわ~すっげーゴージャスな造りだなぁ」


『フィットネスクラブ アテナ』にヒチョルとハンギョンはやってきていた


シウォンがホストクラブ業界に進出しようとしていた時に

引き抜かれた「モムチャン」のホストのイトゥクとカンインが

今ではここのジムで働いている


「カンイン・・・お前・・・スマートになったな・・・」

ヒチョルは同業者だった頃、2人の顔と名前くらいは知っていたので

久々に見たカンインがスマートになっているのに驚いていた


「ヒチョル~俺の筋肉も見てみて~」

イトゥクが自慢げにヒチョルに腹筋を見せる


「げっ!!!!お前ら・・・ヒマな時に鍛えてんのかよ~」


ハンギョンはイトゥクの腹筋を見て

「よし・・負けてられないな・・」と

さっそくマシン選びにはいっていった



「俺もイトゥクみたいなチョコレート腹筋目指そうかな~」

「よかったら俺がプログラムくんであげるよ」

カンインにマシンの使い方を教わっていたハンギョンに

2人の会話が聞こえた


「だめだ!!!!!!」

フロアに響き渡る声でハンギョンは怒鳴る

VIPフロアだったのでヒチョル達の他に誰もいなかったが

あまりの声の大きさにヒチョルは驚いてハンギョンを見つめた


「お前が腹筋鍛えるのは、俺が許さない!!!!」ものすごい形相で怒るハンギョン


仕方ないのでヒチョルは、インナーマッスルを鍛えるプログラムを組んでもらう事にした


もともと飽きっぽい性格のヒチョルは、少しマシンを使っただけですぐに休んでしまう

見かねたカンインが

「今一般フロアの方でK-POPダンスLessonやってますよ・・どうですか?」

とヒチョルに声をかけると

「え~楽しそう~行く行く~」興味深げに答えた

ヒチョルが下のスタジオでダンスLessonを受けている間

ハンギョンはひたすらマシン相手に体を鍛えていた・・・




「ハンギョン~楽しかったよ~今日はね~

ガールズグループの振り付けだった」


一時間過ぎてヒチョルが楽しそうに戻ってきて報告する

ハンギョンは最後のクールダウン様に

ランニングマシーンを使っていた


黙って走っているハンギョンの

斜め後ろにある自転車にまたがって

ヒチョルはストイックなまでに鍛えているハンギョンを見つめていた



ドキン
ドキン

ハンギョンの体中の筋肉が跳躍している所に

汗が流れてキラキラとしている

顔は前方を向いたまま無心に走り続ける姿に

ヒチョルは胸の鼓動が止まらなくなる


俺のハンギョン・・・カッコいい・・・・



ランニングからウォーキング速度となり

呼吸を整えながらハンギョンは斜め後ろを振り返った



うわっ!!!!!




ヒチョルは頬を赤く染め

瞳をうるうるさせながら

うっとりとした表情で自分を見つめている

その瞳にはハートマークが浮かんでいる



ズギューン

ズギューン

ズギューン


ハンギョンはそのヒチョルの瞳にすっかりノックダウン状態






すばやく時計を見て出勤までの時間を計算し

着替えももどかしくそのままの姿でロッカーから荷物を取り出し

タクシーを呼んでもらう


「ハンギョン~うちの名物の炭酸泉に入っていってよ~」

イトゥクの申し出も「次回時間のある時に」と断り

ヒチョルを連れて風の様に去って行った



「何なんだよ~用事でもあったのかよ~炭酸泉すごく良いのに~」

イトゥクは残念そうに呟く

それを聞いていたカンインはニヤニヤしながら言った

「ハンギョン・・我慢できなくなっちゃって雄の本能が目覚めちゃったかな」

「なんだそりゃ?」


「鍛えているハンギョンをヒチョルが

うっとりと見つめてたんだよ・・・恋人にそんな顔されたら・・ねぇ」


「あー確かにな・・ここで押し倒すわけにいかないから・・

あわてて雄の本能を鎮めるために家に戻った訳か」

イトゥクはそう言った後でつまらなそうに

「ホスト辞めてから健全な生活になったけどさ・・・・

女の子との出会いがなくなっちゃったよね~」カンインに呟く


「あーあ俺達も恋人欲しいなぁ~!!!!!!!!!」

2人は誰もいなくなったVIPフロアのランニングマシーンを使って

ほとばしる体力を持て余すかのように全力で走りだしたのだった






おしまい
リクエスト頂いたので思いついたshortstoryを書いてみました

おバカverなので・・・くだらなくてゴメンなさい

コンヒ話はもう少しお待ちください



【パールサファイアの夜~番外編】スポーツジム前編


「ハーンギョン♪」

リビングで新聞を読んでいるハンギョンの背中にヒチョルが抱きつく


うっ・・・重い・・・


最近感じていた事だが・・・

ハンギョンは認めたくなくて気付かないふりをしていた

だけど今はっきりと感じてしまった


「ヒチョル・・・少し・・太った?」


ヒチョルも店で着るスーツが少しきつくなっていたので

自覚がないわけではなかった


ハンギョンに指摘されて少し頬を膨らませたヒチョルは

背中におんぶ状態でへばりつくと


「悪かったな・・・俺がデブったらお前の愛は冷めるのかよ」


ぐっ・・・・

「そんなことはない・・・ヒチョルはヒチョルだ・・・」

ハンギョンの言葉に満足してヒチョルは微笑んだ

「お前だって・・・お腹・・少し出て来たじゃん」


ハンギョンも自覚し始めていたので指摘されて言葉を詰まらせる




2人がぽっちゃりし始めた原因は分かっていた


クリスマスプレゼントとして

ヒチョルとハンギョンはリョウクに料理教室の学費を出してあげた

ずっと料理を習いたかったリョウクは大喜びで

忙しい中なんとか時間を作りながら習いに行っている


そして習ってきた料理は必ずヒチョル達に振舞ってくれるのだった


「リョウクのせいだって言えねーし・・・」

「リョウクは一生懸命だよ・・・ワインにも合うつまみも旨いから

酒の量も進んじゃうし・・・なぁ~」


「でも今の仕事続ける限り・・あんまりぶよぶよしてても・・カッコ悪いし」

ソファに座っているハンギョンの膝の上にヒチョルが座る

「リョウクは作った料理残したりすると・・・すぐに拗ねるしね」

「でも料理が旨いから余計に困るな・・・」

ハンギョンは自分の腕の中にいるヒチョルを見つめて困った顔をする


「あっ」

ヒチョルがいい事を思いついたと

大きな瞳をくりくりさせてハンギョンを見つめてある提案をした


「シウォンの奴が経営しているスポーツジムに行こうよ」

「え?」

「俺とお前の分『永久無料パスポート』を特別に作ってくれたんだ」

「いつ?」

「拉致事件さわぎの後すこしたって・・・すっかり忘れてた」

「スポーツジムで汗ながせば・・・出てきた腹も引っ込むかな」

ヒチョルはいい事を思いついたと大喜びしている


そんなヒチョルを可愛いと思いながら

このまま太ったら大変だとハンギョンはジムに行く決心をする



でも・・・ヒチョル・・運動嫌いじゃなかったっけ・・・

ふと不安が脳裏を横切ったが

ハンギョンは頭を振ってその事を忘れようとした・・・・・





*すみません長くなりそうなので一回切ります

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