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[恋人は侵略者]~番外編~ とある一日


ジリリリリリリ

目覚ましがけたたましい音で鳴り響く

ハンギョンは横で眠っているヒチョルを起こさないように

目覚ましを止めると、そっとベットから抜け出す


うう・・ん・・・


ヒチョルが寝ぼけて寝返りをうつと

ハンギョンはそのおでこにやさしくキスをしてキッチンに向かった


手際よく朝食を作り終えると

次は洗濯機を回しに行きながらテレビをつけて時間を確認する


「そろそろ起こす時間だな」

ハンギョンはそう呟くと寝室に向かう


「ヒチョル・・時間だよ・・起きなさい」

ベットから手が伸びてハンギョンを呼び寄せる

ハンギョンが優しく微笑み

「おはよう」と囁くと

ヒチョルは大きな瞳をパチリと開いてハンギョンを見つめる

CHU♪

おはようのキスがすむと

ヒチョルはもぞもぞとベットから起きだした


テレビのニュースを見ながら二人で朝食をとる

ヒチョルの出勤の時間が近づくと

ハンギョンは玄関で笑顔で送り出す


もちろんいってらっしゃいのキス付き

時々離れがたくなって

ヒチョルが大慌てで自転車を走らせる事もしばしば


洗濯を干して

部屋を掃除して

ひと段落つくとハンギョンはテレビで勉強を始める

だいたいはドラマなどで地球人の生活や性格を勉強し

時代劇では今住んでいる韓国という国の歴史を学ぶ

そして最近は料理番組も見てレパートリーを増やしていた



ほかの国を侵略して

植民地化するのを得意としていた星の出身のハンギョンは

当時の仲間が見たら別人と思うくらいギスギスしたものが削ぎ落とされ

今ではすっかり優しい「主夫」として毎日過ごしている



風呂場の掃除が終わるとPCに向かう

外で働く事のできない自分は

ヒチョルの居候として生活するしかない・・が

ネットというものを知ってから株の取引で少しずつお金を稼いでいた

「無理せず少しずつ利益があがるようにしないとな・・・

この星は金というものがないと何もできないからな・・・」


夕方になってヒチョルが帰る頃にメールがくる

買ってきてもらいたいものがあればメールで返す


ヒチョルが戻ってくると一緒に夕飯を作りながら幸せな時間を共有する


そう

宇宙人ハンギョンは他の地球人カップルと

なんら変わらない日常を過ごしている

まるで新婚さんのように毎日ラブラブ状態だ


外に稼ぎに行くヒチョルが旦那さんで

家で家事を任されているハンギョンが奥さん・・・・


でも夜の寝台の中ではその役割は入れ替わり

ハンギョンはヒチョルをたっぷりと可愛がるのだ


ハンギョンはたまに故郷の星を思い出す事がある

あのままあの世界にいたら

「幸せ」という感情も持つこともなかっただろう


腕の中ですやすやと眠るヒチョルを抱きしめながら

想像もつかなかった自分の人生を思って微笑んだ


幸せ・・・こんな事が幸せで・・涙が出てくるな


そして平凡だけど幸せな日々が毎日送れることを「感謝」するのだった


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おつきあいくださりありがとうございます

恋人は侵略者

一応終わりました

実は宗文のPCが突然壊れてしまい

しばらく更新ができませんでした

話が途中で途絶えてしまい

当初の内容と少し変わってしまいました・・・

新しいPCの購入となり

今データーの移動などをお願いしている所です

今違うPCで話を書いてますが・・打ちにくいです


そして来週はソウルにまたまた弾丸ツアーで行ってきます

ヒチョル復帰直前なんですが~夏休み旅行です


想定外の虫歯の話が途中ですが・・・帰宅してから書きます


ヒチョル復帰まであと少し

こんなブログですが

これからもよろしくお願いします

コメントや拍手コメントありがとうございます

いつも読んで励みにしています♪
[恋人は侵略者]Last


記録的な猛暑や熱帯夜の続いた夏は峠をこえた

残暑はまだ残るけど秋を思わせる涼しい風が時折吹いてくる


ハンギョンとヒチョルは家から少し離れた丘の上の公園にやってきている

芝生の上にシートを敷いてヒチョルはハンギョンの膝枕で横になっていた

ハンギョンはヒチョルの髪をやさしくなでながら微笑んでいる

「お前って料理の才能あんだなぁ~今日のサンドイッチも旨かった・・・」

ヒチョルがハンギョンを見上げて楽しそうに言う

「ありがとう~ヒチョルのために腕磨くよ」

ハンギョンはそう言うとヒチョルのおでこにキスをする

満足そうにヒチョルが微笑んだ



ヒチョルを「愛している」と自覚したハンギョンは

ヒチョルとこの星で生きていく事を選んだ

ハンギョンの星のように

地球を侵略しようとしている輩が現れる可能性もある

その時はヒチョルを守るために戦う覚悟をしている


「ハンギョン」

いつの間にか起き上がったヒチョルが

ハンギョンの胸に抱きついてきた

ハンギョンは優しくその髪をなでる




お互いの気持ちが通じ合った夜

ヒチョルはハンギョンに抱かれた

今まで男として生きてきた自分が

女のように抱かれることに不思議と抵抗は感じなかった


二人が結ばれたときに

ハンギョンは自分でも知らないうちに涙を流していた

そんなハンギョンを見て

ヒチョルは愛おしさで胸が潰れそうになった

こんな気持ちになったのは初めてのことだ


愛している・・・こんなに人を愛するときが来ようとは・・


ヒチョルの瞳からも涙が流れる

ハンギョンはヒチョルの涙を唇ですくい取る・・・

その夜

何があっても離れることはない・・

一緒に生きていこうと二人は誓いあった


ヒチョルの恋人ハンギョンは異星人だ

でもそんなことは恋する二人にとって何の障害にならなかった


「傷・・・だいぶ治ってきたね」

ハンギョンの左腕の傷にヒチョルはそっとキスをした




「ああ・・・なんて静かに時間は流れるんだ・・・

地球って本当に空が青いんだな・・・・」


空を見上げてハンギョンは呟く

「うん・・・」

ヒチョルはハンギョンの肩に頭を預ける



二人は寄り添ったまま

飽きることなく空を眺めていた・・・・








[恋人は侵略者]6


ハンギョンの通信機に入っていた通信信号は

現在地を送信せよという内容だった


まだ・・・大丈夫だ・・・


ハンギョンは息をそっと吐くとしばらく考え込む





この辺境の星は侵略リストに入ってなかった

自分はここにくるはずではなく・・・事故で偶然たどり着いたものだ

だから・・・本部では把握していないはずだ

この信号がたどり着いた原因は・・・あれしかない・・・


ハンギョンは机の上にあったおお振りのカッターを握り締めると

自分の左腕にカッターの刃を突き刺した






ヒチョルはシャワー室から上がるとキッチンにより

自分とハンギョンの分の冷たい飲み物を持って

リビングにいるハンギョンの元に向かった


ガシャーン!!!!!!!

「お前~!!!!何やってんだっ!!!!!!!」


ヒチョルの持っていたトレーが床に落ちる


真っ青になったヒチョルはハンギョンの右手に飛びつこうとして

軽く振り払われる


「ヒチョル・・ごめん・・邪魔しないで」

ハンギョンは左腕から血が溢れ出るのも構わずに

カッターの刃で腕をえぐり始めた


何か光る小さなものが中から出てくる

それを取り出すとハンギョンは小さくため息をついた


ヒチョルはハンギョンの左腕に

止血のためにタオルを巻きつけた


「これは・・・なんだ?」

ヒチョルはハンギョンの腕から出てきた金属片を見てつぶやく


ハンギョンはヒチョルの顔を優しく見つめると

意を決したように口を開いた


「ごめんね・・・ヒチョルに言ってないことがあるんだ」


「この金属片は生命認証チップ・・・生まれるとすぐに埋め込まれる

微弱ながら信号を発信しているので、探知機を使えば居所が判明する」


ヒチョルは黙ってハンギョンの顔を見つめ話を聞いている


「俺が死ねばこのチップも信号を発しない・・・あとは腕から切り取るしか方法がない」


ヒチョルはハンギョンの左腕にまいたタオルをそっとなでた

「俺は・・・ヒチョル達からみれば『宇宙人』侵略者の一味だ」



もしかしたらと・・・ヒチョルは感じていた・・・その直感が当たった

ヒチョルはハンギョンの顔を見て微笑んだ


「うん・・・もしかしたらって・・思っていたよ」

「怖くないのか?」

ハンギョンの問にヒチョルは顔を横にふって答える

「どうして・・・こんなことしたの? 自分の星と連絡とれなくなるような事を」

「俺の星は・・・他の星を侵略することしか考えない

植民地化してその星の生き物を奴隷として扱っている・・・」

「・・・・・」

「地球は・・この星は・・あんな奴らに好きにさせてはいけないんだ

だから・・・俺がここにいるという証明を消すためにチップを消滅させようと・・」

ハンギョンはとなりにいたヒチョルを強く抱きしめた


「ヒチョルがいるから・・この星にはヒチョルがいて自然があって・・

守りたいと思う・・・ヒチョルのそばから離れたくないんだ・・・」


「俺・・・お前のこと好きなんだ・・・初めて会った時から・・・

もしかしてお前も俺のことを愛してくれている?」

ヒチョルはハンギョンの胸に顔をうずめながら囁いた


ハンギョンは今までもやもやしていた気持ちが「愛」というものだと理解する

「俺は・・・この星の人間じゃないんだ・・それでもいいのか?」

ヒチョルは答える代わりにハンギョンの唇に自分の唇を重ねた



ハンギョンは「愛する」という感情に初めて支配された

それはあまりにも甘く切なく麻薬のような快感を与えてくれる


ヒチョルとハンギョンはお互いの気持ちを理解し合い

恋人同士としての甘い夜を過ごすことになった
【恋人は侵略者】 5


ヒチョルが熱帯夜にひろったハンギョンは

不思議な人物だった


完ぺきではないが韓国語を話すことができるので

意思の疎通はできるから良かったが

普通なら知っている知識がなかったり

かと思うとPCや化学の知識が専門家のように詳しかったりする


特に自然界の事を知らなかったりして

ヒチョルは休みの度に郊外にハンギョンを連れ出してあれこれ教えていた



こいつって・・・どんな所に住んでいたんだろう・・・

地球上のどんな国でも似たような自然がある・・・

こいつはあまりにも知らなすぎる・・・・

もしかして幽閉されて勉強ばかり強制されてたのかな?


ヒチョルはそんな事を考えながら

小さい子に教えるようにいろんな事を教えてあげていた



にゃあ~


「こいつは・・・ねこ・・・だな」

ハンギョンは近寄ってきた野良猫に手をのばす

猫はするりとその手をすり抜けてヒチョルの元にやってきた

「お前・・・動物に嫌われているようだな」

ヒチョルは野良猫を抱き上げて頭をなでながら

ハンギョンに向かって笑いながら言う


ふふふ

「まあ仕方ない・・動物にも動物の感性があるからな」


ハンギョンは小さく笑いながらヒチョルを見つめる


ドキン


ヒチョルの心臓が早鐘を打ち始める

ハンギョンへの恋心を自覚してから一ヶ月

ヒチョルは仕事に行きながら

いつの間にか居着いた居候の世話をしている

男なのに男が好きだなんて・・・絶対に引かれると

ヒチョルは必死にその気持ちを隠していた

恋愛経験もあまりないヒチョルは

ハンギョンが自分を見つめる瞳の中に

自分と同じ思いが込められいるなんて知る由もなかった



ハンギョンはハンギョンで

初めて感じる感情に戸惑っていた


2人とも自分の事で手いっぱいだったので

相手の気持ちに気付いていなかったのだ


2人で生活する日常にも慣れ始めた頃

ハンギョンの持っていた通信機に通信信号が送られてきた

【恋人は侵略者】 4


ヒチョルは仕事が全く手につかなかった

だからといって職場でぼーっとするわけにもいかず

一生懸命に仕事をしているふりをしながら

昨日の出来事を頭の中で整理する


ダメだ~わかんね~


いくら考えても男性を拾ったいきさつについて理解できない

ただひとつ分かったのは自分の性癖の事だった


今まで女性と付き合っても上手くいかなかったり

女性から告白されて付き合ってもすぐに振られてしまう・・・

うすうすと感じていた事だったが、やっと自分でも自覚することができた


俺・・・やっぱり女性を愛する事のできないタイプだったんだ


昨日拾って家まで連れて帰った男性はとても綺麗な顔だちだった

ヒチョルはその顔に見とれてしまう位だった

そして汚れていた彼にシャワーの使い方を教えてた時に実感した

鍛えられた体に心がときめいてしまったのだった


俺・・・友達の裸みても欲情なんてしなかったのに・・・

だから自分はゲイだと思わなかったのに・・・・


ハンギョンの胸をみて、抱きしめられたいと感じた


はぁぁぁ

ヒチョルはため息をつくと定時のチャイムと共に区役所を後にする


「あいつ・・どこから来たんだろう・・・

俺の話は分かるみたいだけど・・・話せないのは生まれつきなのかな・・」

男性に対していろいろと疑問がわき出てくる

「とりあえず・・夕飯だな・・・てきとうにみつくろっていくか」

料理の出来ないヒチョルは途中でスーパーに寄って

食料をいろいろと買い込んだ





「うん・・・だいたいの事は分かってきたぞ・・・

このテレビとかいうのは便利なものだな・・地球人の事いろいろと教えてくれるし」

ハンギョンは今日一日

ずっとテレビを見ていた・・・・ニュースからドラマまで見て学習をしていた


「スピード語学トレーニングもばっちりだ・・これであいつと話しが出来るな」

そう言うと耳に仕込んであった星間翻訳機を取りだしてポケットにしまい込んだ


ハンギョンは今日一日ずっとヒチョルの事を考えていた

今まで感じた事のない感情で戸惑いながら

ヒチョルに執着している自分に驚く


「あいつはどうして俺を助けたんだろう・・・何か見返りを求めてくるのか?」

ハンギョンの星では「親切」という感情がない

なのでヒチョルの行動が良く分からないでいた



「ただいま」

ヒチョルの声がしてハンギョンは

急に自分の胸がドキドキし始めたのに驚いた


俺の胸・・・どうしたんだ・・なんだこの気持ちは・・・


「お前・・・怪我の具合はどうだ? お腹空いたよな・・・

食い物買ってきたから夕飯にしよう」

ヒチョルがそう言うとニッコリと微笑んだ



ドキンドキンドキン

ハンギョンは早鐘を打つ自分の心臓を左手で押さえるようにして

ヒチョルに向かって

「ありがとう・・・」と笑顔で答えた



「!!!!!!!!!!!!!!」

ヒチョルが大きな瞳を見開いてハンギョンを見つめる


「お前・・・話せないんじゃないのか?」



ああ・・・本当に綺麗な顔だ・・驚いた顔もすごく可愛い


ハンギョンはうっとりとした顔でヒチョルを見つめていた

ハンギョンが自分を見つめているのに気付いたヒチョルは

頬を赤くそめて目をそらす

そんな姿もハンギョンの恋心を燃やす要因となるのだった


「めし買ってきたから食おう・・・あ・・名前まだ知らなかったな

俺・・ヒチョル・・・お前の名前は?」

「ハンギョン・・・」



ハンギョン? 韓国の名前じゃねぇな・・だから言葉がまだたどたどしいのか?

でも綺麗な顔に似合って・・・素敵な名前だな・・ハンギョン・・・


ヒチョルは心の中で何度もハンギョンと囁いてみる

心がキュン・・と甘く疼く・・・もう止められない・・・


ヒチョルは自分が完全に恋に落ちた事を自覚した
【恋人は侵略者】3


ジリリリリリリ~

「うわっ寝坊したっ」

目ざましの音でヒチョルは飛び起きた

大急ぎで身支度をすませると

リビングのソファで眠っている人物に気付き

昨日の出来事は夢ではなかったと実感する


「悪いけど俺は仕事に行くから・・・

テーブルの上のパン食っていいからな」

ソファで眠っている男性に声をかけて家を出ていった


区役所まで自転車で通勤しているヒチョルは

少し回り道をして昨夜の現場まで行って見る



え?

ヒチョルは昨夜男性を拾った丘の斜面を覗き見る

昨夜は暗かったから分からなかったが

爆発音ときな臭さは気付いた

だからさぞやすごい落下後があると思って見に来たのに

「なにもない・・・きれいな斜面のままだ」


しばらくぼんやりと眺めていたが遅刻しそうだと気付いて

大慌てでその場を走り去った





ヒチョルが部屋を出ていった後

ハンギョンはソファから起きあがると部屋の中を調べ回った

「ここは地球という星・・・・

原住民の構成は俺たちと変わらないな・・・

文化はまだ原始的な部分が残っているし・・・

俺達の星にはない自然もたくさん残されている」

そう呟くとテレビを付けた

ポケットから小さなボールを取り出し

数回揉むとそれはサングラスに変化した

PC内臓のサングラスでハンギョンはそれをかけながら

地球のデーターを集め始める


「俺を確保したあいつ・・・オスだったな・・・」

ハンギョンの星では恋愛という感情はなく

結婚という概念もなかった

セックスはただ快楽のためだけに存在していて

子供は政府が人工授精で作り上げていた



ハンギョンは今まで恋愛という感情を持った事がない

だから昨夜の自分がヒチョルに持った感情に戸惑っていた


「とりあえず言語をマスターしないと・・・

あいつは仕事に行くって言っていた・・・夜まで戻らないという事だな」


テーブルの上のパンに目がいった

「あいつが言っていたパンというものか?

この星ではまだ食べる事が存在しているんだな」

ハンギョンはメロンパンを手に取ると一口大にちぎって口に入れる

ん?

何とも言えない感覚が体中にひろがる

心地よさに次から次へと口にいれて食べてしまった

「パン・・・美味しいというのはこういう事なのか・・・」


窓をあけて外を見ると鳥が飛んでいる

テレビの中ではニュースが流れていた

「大破した宇宙船は始末したし・・証拠は残してないから大丈夫だ」

それにしても「地球」という星のデーターは

自分達の侵略予定リストの中にはなかった

自分達が失ってしまったものがまだ残っている原始的な惑星

ハンギョンは不思議そうに首をかしげると大きく深呼吸をする

「これが自然の空気というもんなんだ・・・・

俺達はドームの中での人工的な空気しか知らないから・・・違うな」


ハンギョンはそう呟くと大急ぎで地球のデーターを集める事に専念をするのだった
【恋人は侵略者】2


「なんで俺がこんな偏狭な地に飛ばされるんだ・・くそっ」

1人乗りの宇宙船を操縦しながらハンギョンは悪態をついていた


ハンギョンの星は他の星を侵略し植民地にして領土を広げていっていた

今までハンギョンはエリートとして

現場に出る事なく戦略を考えればいい身分だったが

ハンギョンを良く思わない一派からハメられて失脚し

今では侵略予定の星に調査に行かされるという屈辱を味わされていた


「くそっ・・計器までおかしい・・・ついてねーな」


今まで飛ぶ鳥を落とす勢いで

エリート街道をまっしぐらだったハンギョンは

侵略予定の星の調査なんてやってられない気分だった

用意されていた宇宙船も中古のもので調子もイマイチ

ボタンがうまく動かなくてムカついたハンギョンは

足でおもいっきり蹴り飛ばした


ボン!!!!!!


すごい音がしたかと思ったら煙が吹き出して来る

警報が慌ただしく鳴りだして

ハンギョンはあわてて操縦席でハンドルを握るが全く動かない


「うそだろ~」

宇宙船はある星に向かってどんどん落ちていった

「この星はどこだ? 星の形成組織はなんだ?」

直前まで機械で調べる

「地球???酸素があるのか? マスクはいらないか・・」


警報が鳴り響くなかハンギョンは墜落を覚悟した

「とりあえずシートベルトだ」


ダーン!!!!!!






ハンギョンが気付くと誰かが自分をゆすっていた


(だれだ?この星の原住民か?)


耳の中に仕込んでいた星間同時通訳機を

始動させてから目をあける





ハンギョンの星にも「神様」と言われる存在はあった

そして今彼は「神様」が自分の目の前にいると思った

何かを自分に向かって話しかけている

同時通訳機から言っている言葉を理解した

どうやら自分の事を心配しているようだ


この神様はとても美しい顔をしている

そしてハンギョンの心をしっかりと捕えてしまった


その日ハンギョンは辺境の星である地球で

こともあろうか原住民の1人に一目ぼれをしてしまったのだった
すみません・・・想定外の虫歯話がちょっとずれてしまい

軌道修正するのに時間ください

帰省中の車の中で思いついた話があるので(私は助手席でお気楽妄想してました)

ここで上げさせてもらいます・・・・おばかVer.です



【恋人は侵略者】1


今年のソウルの夏は異常に暑く

平年を大幅に上回った猛暑日が続くなか

ヒチョルはあまりの暑さに眠れなくて夜の散歩に出ていた

エアコン付きのアパートを借りていたが

そのエアコンの調子が悪くて外の方がまだマシかと

人気のない道をふらふらと歩いていたのだった


ヒチョルは人並み以上の美貌を持っているのに

恋人と呼べる相手もいないままアラサーを迎えていた

激しい人見知りが災いし友達もあまりいなく

区役所という地味な職場で平凡な日々を過ごしていた


少し歩いたところに小高い丘があり

ベンチや滑り台などが設置されていて

ちょっとした公園になっている

さすがに熱帯夜の今夜は人っ子ひとりいなかった

ベンチに座って空を見上げて物思いにふけっていると

ヒチョルの視界のすみを閃光がよぎった

「え? なんだ?」

小さな爆発音がして

隕石か何かが落ちて爆発したようにヒチョルは思った


「うわっ~!!!!人が倒れてる~!!!!おいっ大丈夫か!!!!」

音のする方に走って行くと人が倒れていた

辺りはきな臭いにおいが漂っている


ヒチョルは公園の手すりを乗り越えると

丘の傾斜部分で倒れている人物へ駆け寄って声をかけた

暗くてよく見えない中

倒れている人物を抱き起こして頬をたたく

「おいっ!!!!大丈夫か???しっかりしろっ!!!!」

うっ・・・・

ヒチョルの腕の中でその人物は眉をしかめてうめき声をあげた


そして瞳をひらく・・・

(うわっ・・・こいつ綺麗な顔してる・・・)

腕の中の男性がヒチョルをじっと見つめる

ヒチョルは男性の端正な顔に見入ってしまい

頬をほんのりと染めて視線をそらした

「お前・・・・どっか怪我してねぇか?」

ヒチョルの顔をじっと見つめたまま

男性はしばらく考え込んでから首を左右に振った


ヒチョルは男性の様子を観察しながら

おそるおそる訪ねる

「お前・・・口きけねーのか?」

男性はまたもヒチョルの顔をじっと見つめたまま

しばらく考え込んでからコクンと頷いた




熱帯夜・・・ヒチョルは端正な顔をした男性を拾ったのだった
【想定外】 番外編 虫歯 中編



~城東警察署~


「ヒチョル兄さん~

なんかすっげー怖い顔してますが・・何かありましたか?」

ホンギが眉間にシワを寄せて

不機嫌オーラを出しまくりの

ヒチョルの顔を伺いながらそっと尋ねる


「おめーがミナちゃんと遊んでて

俺をかまってくれねーからだ」

ホンギが困ったような顔をして

ヒチョルを見つめたので

ヒチョルは思わず吹き出し、

大きな声で笑いだした


「ばぁ~か」

ヒチョルはそう言うとホンギの頭を軽く叩く

大きな瞳をくりくりさせて

楽しそうに笑うヒチョルを見て

ホンギも思わずつられて微笑んだ



「なんかさ・・・右側の歯がズキズキすんだよ・・・

ガキの時以来のこの感覚・・・笑ったら余計にズキズキしだした」

ヒチョルが右頬を抑えながら小さな声で呟いた


2人の会話をダンボの耳で聴き入っていた

隣の課のギュヒョンが

突然会話に割り込んでくる

「虫歯はほっておくと大変ですよ・・・

早期治療に越したことないです

ここの近所に

警察官御用達の歯医者がありますから

行って見たらどうですか?」

「おうっ・・・近所か? 行って見るから場所教えろよ」

ギュヒョンが教えた歯医者は

城東警察の北側に立っている

城東区庁の近くにあった

「オ歯科医院」

ホンギは以前噂で

高齢な現役歯科医の話を聞いた事があり

まさかそこではないだろうな・・・

と少し不安そうにヒチョルの顔を見つめた

ヒチョルは全く臆することもなく

ギュヒョンに教わった歯医者に行く気になっている





「おめぇ~なんだよ~

俺のオンマか? 付き添いいらね~のに」

ヒチョルがぶつぶついいながら

教わった歯科医に向かっていると

後ろから心配そうなホンギが付いてくる

(だって~噂の歯科医だったら大変なんだよ・・・

ドリルを口の中に落とされて流血した人とかいるんだもん)

雑居ビルの1階にその歯医者はあった

看板は古めかしくてレトロ感を感じさせる

(うわぁ~やっぱりお爺さんの歯医者さんだよ)

ホンギの気持ちなどヒチョルは気付く事もなく

扉を勢いよく開いて中に入って行った


受付には年取った女性が無愛想に座っていた

もともとヒマなのか

たまたまヒマだったのか分からないが

ヒチョルはすぐに診てもらえる事になった

初診用の問診表を書いているヒチョルの横で

ホンギは不安でいっぱいの顔でヒチョルを見つめていた


「なんだホンギ・・・お前が治療すんじゃねぇよ・・

そんな顔すんな・・俺の歯を治療すんだから」

ヒチョルは微笑むとホンギの頭をやさしくなでる



治療室の中には若くてイケメンと言える男性がいた

ホンギが心配していた老医師はこの歯科医の祖父にあたり

孫が歯科医を継いでくれる事になったので

今は隠居していなかったのだ


マスクで表情は良く読みとれないが

歯科医はヒチョルに優しい笑顔を向けながら

レントゲンの写真を元に治療についての説明をする


待合室で待機していたホンギは

歯科医が若い男性だった事に安心したが

その男性がヒチョルに熱い視線を送っている事に気付いた


(ええええええ?

あの先生ってゲイ?バイ?

ヒチョル兄さんヤバいっすよ・・・)


治療が終わったヒチョルが出てきて

会計と次回の予約をした後

ホンギの顔を見て力なく微笑んだ


治療室から歯科医が出てくると

ヒチョルは申し訳なさそうな顔を作り


「今夜は夜勤なんです・・

せっかくのお誘い残念ですが・・」と微笑んで

ホンギの腕を掴むと

そそくさと歯科医院から足早に去って行く


「ヒチョル兄さん・・・どうしたんですか?」

離れた場所までくると

ヒチョルはため息をひとつはいて

「悪いんだけど・・・

これからも治療の時に付き合ってくれ・・・」と言った

「あのお医者さん・・・

もしかしてゲイなんですか? ヒチョル兄さん狙われちゃった?」

「今日夕食に誘われた・・・ヤバいオーラ感じた・・・」

「ヒチョル兄さん・・ロックオンされちゃったんだ」


ソクチョンと名乗った歯科医は30代半ばで

治療の間ずっとヒチョルの事を口説いていたのだった

ヒチョルは虫歯が1か所だけだったので、

数回我慢すればいいかと思っていたが

この事がバレルと嫉妬深いハンギョンが

どう行動するか想像もつかないし

面倒くさいのでハンギョンには黙ったまま

治療をしようと思っていた


「それにしてもヒチョル兄さんが

虫歯になること事態が珍しいのに

とんでもない歯医者に来ちゃいましたね~

本当に警察署の行きつけなのかな?」


「どーせギュの事だからデタラメ教えたんだろうよ・・

いや・・知っててわざとかもな・・

いつもソンミナ絡みで俺に怒られているから

仕返しのつもりだろう・・・」

ヒチョルは苦いものを食べたかのように凄い顔をしている





「ギュ~なんか楽しそうだね? いい事あった?」

警察署の近所のcafeでソンミンと珈琲を飲んでいたギュヒョンは

ずっと顔がにやけている

「え? そう?実は面白い事あってさ~」

ソンミンの笑顔が見たくて

ギュヒョンはついヒチョルに歯科医を教えたいきさつを話した


ヒチョルの予想通りにギュヒョンは

ソクチョン医師のゲイ情報を知ってた上で

ヒチョルを紹介したのだった・・・もちろん嫌がらせだ


その事を笑顔で聴いていたソンミンは心の中で

(ギュの考えなんてヒチョルさんにお見通しだよ・・

仕返しが3倍返しされないようにね・・・)と呟いていた







sakoさん・・・話がどんどんずれていきます・・どうしよう~
スパショが終わってもう1週間が過ぎました

気付けば抜け殻状態(笑)

リアル多忙もまだまだ続いてます

そしてヒチョルの公益解除まで1ヶ月切りました・・・

ハンチョル妄想が枯れ枯れ状態の中、ファンミも行ける事になり

ここを細々と続けられればいいかなって思ってます

ファンミは26日に参戦です・・・もしお会いできる方がいれば声かけて下さい♪

といっても普通のアジュモニですけど(笑)

ひちょ友のsakoさんと同じフレーズで思いついた話を書きます

私はハンチョルなので全然違う話になっていると思います


【想定外】番外編 虫歯 前編


~若獅子会城東事務所~

「ハンギョン・・・どうかしたか? なんかさっきからイケメンが歪んでいるぞ」

カンインが心配そうにハンギョンの顔を覗き込んで声をかける

当の本人は左頬を手で押さえながら眉間にしわをよせている


「ん・・・どうも左の歯がズキズキするんだ・・・」

「ハンギョン様・・それは・・多分飴の舐めすぎですよ」

キボムが苦笑しながらハンギョンの前にブラックコーヒーを置いた


ハンギョンはつい最近、愛する人と南の島で永遠の愛を誓った

その時相手から言われた言葉は

「俺とずっと爺になるまで一緒に居たいなら・・・長生きしろ

長生きするためには煙草をやめろ!!!!」という内容

ハンギョンはその言葉を受けてキッパリと煙草をやめた

ただヘビースモーカーと言える位、年中煙草を吸っていたために

どうしても口が寂しく感じ

棒付きキャンディを舐めたりして我慢をしていた

そのキャンディの食べすぎが原因なのか虫歯になってしまったのだ


「お前・・・あまり甘いもの食べてないのに虫歯か・・禁煙のせいだな」

カンインは禁煙のきっかけを知っているのでニヤニヤしながら話を続ける

「虫歯はひどくなると辛いぞ・・・はやめに治療した方がいいぞ

若獅子会の行きつけの歯医者があるから紹介してやるぞ」




アックジョンの雑居ビルの2階にその歯医者はあった

ハンギョンはカンインにもらったメモを頼りにビルの2階へあがる

予約はキボムが取ってくれたので行けばいいだけだった


歯医者はそれほど広くはないがこじんまりとして清潔さが漂っている

受付の女性もなかなかの美人だった

受付の女性はハンギョンの顔を見ると驚いたような顔をして

初診用の書類を書かせたりしながらも

ずっとハンギョンの顔にくぎ付け状態だった


ハンギョンは女性が自分に見とれるのはいつもの事なので慣れていた

昔は嬉しかったりもしたが、今ではヒチョルしか見えてないので

かえって迷惑だと感じている


治療室に案内されると中には瞳のりりしい女性がいた

マスクをしているので瞳しか見えてないがかなりの美人だった

(うわっ女医かよ・・・カンインの好みのタイプなのか?)

レントゲンをとって2か所虫歯がある事を指摘され

今後の治療について説明を受けたりしていたが

ハンギョンは自分に向かって送られている熱い視線に気がついた


知的で気の強そうな美人の女医はハンギョンの嫌いなタイプではなかった

もしヒチョルという存在がなかったらすぐにでも食事に誘って

深いお付き合いのできる友達としてリストに乗せたい位だった・・・が・・

今は違う・・・永遠の愛を誓った特別な愛する人ヒチョルがいる

ハンギョンは女医が自分に送ってくる熱い視線に気がつかないふりをして

その日の診察は終わらせた・・しかし診察はまだまだ続く・・・

(とりあえず歯医者は女性だと言う事は言わないでおこう・・)

恋愛慣れしていないヒチョルを悲しませることはしないようにと

ハンギョンは細心の注意をしながら虫歯治療に専念することになるのだった

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