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[イルボンペンミ]

☆この話はほとんどの妄想と少しの真実で作られています・・・ご注意ください



「ねぇ~次はどこのラーメン屋さんで食べようか?」

ドンヘとウニョクがTOKYOグルメマップを手にして相談していた

もうすぐ出国手続きが始まろうとしていた空港

ヒチョルはけがで復帰したときのような異様な緊張感に包まれていた

「ヒチョル~インスタ挙げたからな」

隣の席でコンヒが心配そうに声をかけてきた

「サンキュ・・・俺がイルボンに行くか行かないか

花びら達がすごく気にしてるみたいだったから・・・助かるよ」


兵役に入る前まではファンというものは

ありがたいけど煩わしい存在でもあるとヒチョルは思っていた

兵役と言っても公益勤務だったので

軍隊に入ってしまったジョンスに比べると

通勤中や街中での買い物も人の目を気にして気苦労が絶えなかった


公益だからふつうにしてればいいやと思っていたのに

自分は何しても叩かれる・・・特に兵役中は・・・

やましいことはしてないけど芸能兵の事件で

同じ芸能兵だったヒチョルの大事なリーダーが

心労を感じていた事に気づき

自分も何かすればジョンスにまで巻き込まれる・・・

そう気づいてから区庁のラジオでも制服を着用し

地下鉄でばれないように神経を使って通勤したり

品行方正な生活を送っていた


入隊前に自分の事など待たなくてもいい・・・

そんなメッセージをファンに発してしまっていたが

今のヒチョルは公益解除の時に区庁の前でファンが待ってくれていた事が

ものすごく嬉しくてありがたかった



公益での2年間という時間の中で

ヒチョルの心が良い方向に変わってきた証拠だった


「おれさ・・ここ数日悪夢見るんだよ」

コンヒはそれで?という顔でヒチョルに話の続きをうながす


「ライブの会場に俺が出ると客が誰もいなかったり・・・

大ブーイングで帰れコールの嵐だったり・・・・」

コンヒはそんなヒチョルを見て笑った

「今更何言ってんだよ~宇宙大スター!!!!

俺にお前の凄さを見せつけてくれるんじゃないのか?」

そういうとヒチョルの頭をポンと叩いてスタッフの一団の中に戻っていった


「ヒチョル兄さんゲート入れますよ」

リョウクがサングラスをかけた姿でヒチョルに声をかける

リョウクは休暇中のドイツ旅行で「ものもらい」を悪化させていた

「お前・・目大丈夫か? うっとおしいだろう・・・可愛そうにな・・」

ヒチョルがリョウクの頬に手をそえて心配そうに見つめる

「サングラスのまま舞台に上がります・・・見づらいから舞台から落ちるかも」

「そんなときは俺がお前を捕まえてやるから・・他の奴らにも言っとくから安心しろ」

ヒチョルの言葉を聞いてリョウクは小さくほほ笑んだ

リョウクに促されてヒチョルは9時発羽田行きの大韓航空機に乗り込んだ




さいたまスーパーアリーナではたくさんのファンで溢れかえっていた

どのファンもヒチョルの公益解除の最初の舞台が日本だとは半信半疑だった

しかし朝方、空港写真がツイで回ってきてヒチョルの出国が確認されると

アリーナの周辺は喜びの声で包まれていた




「ちょっと・・・トイレ・・・」

「ヒチョル兄さん~緊張してる~またトイレだって~」

ドンヘを一瞥するとヒチョルはトイレに向かう

「あの人のあんな姿・・あのけがの復帰の時以来だな」

カンインが心配そうにヒチョルの後ろ姿を見守っていた


「みんな~久しぶりで嬉しい~」シウォンがウニョクに抱き着く

「大きな体してうざいっつーの」

ウニョクがあいさつ文の日本語を覚えようと必死になってるので

シウォンを冷たくあしらっている

その横でキュヒョンもエルフに受けそうなネタを考えていた

ソンミンは元気のないリョウクの髪型を直してあげている

シンドンはスタッフの差し入れの東京バナナを美味しそうに食べていた



「ヒチョル~緊張してんのか?」

トイレから出てきたヒチョルにコンヒが声をかけた

「うん・・・」

小さくうなづいたヒチョルにコンヒはビックリした


いつもなら自信があってもなくても弱みを見せることのないヤツなのに・・・


尻ポケットに刺してあったコームを引き出すと

ヒチョルの髪を少し手直しする

「俺はスタッフのいる舞台の下にいるから・・お前の偉大さを俺に見せつけてみろ」

コンヒの挑発的な言葉にヒチョルはムッとしながら

「ふふん・・お前の幼馴染のイルボンでの人気をその目でよーく見るんだぞ」

そう言い残すと楽屋に戻っていった




(ああ心臓がバクバクする)

ヒチョルは一人でサイドステージの横にスタンバイしていた

メンバーが出て一曲歌い終わってアリーナは興奮のるつぼに化していた

(俺が出て行って・・ブーイングの嵐だったら・・なんか怖い)

ヒチョルは自分で自分の体をギュっと抱きしめると息をひとつ吐く

司会者の声が聞こえた「もうひとりいます!!!キムヒチョルさんです」

ヒチョルはサブステージに飛び出すと歌いながら花道をメインステージに向かって歩く

その歩きがだんだん速まってきて、最後は全力疾走となった

舞台ではドンヘが偉そうに両手を広げて自分を待ち受けている

ヒチョルはその胸に全力で飛び込んだ

会場はヒチョルの登場に大騒ぎだった


ヒチョルは自分が想像した以上に日本のファンから大喝采を浴びて登場したのだった


舞台そでにいたコンヒはヒチョルの登場と同時に

会場が異常な熱気に包まれたのを感じた

動画をとりながら自分の親友が本当に大スターなんだと実感した


(あああなんて気持ちいいんだろう・・・ファンに囲まれて

大騒ぎされるって・・・こんなにうれしいことなんだ・・・)

ヒチョルはエルフの大歓声に鳥肌が立つくらい嬉しかった


その後メンバーが2つに分かれてゲームで競争をしたが

いつでもなんでも遊びにつなげるメンバーを見て

(こいつら・・・いつもこうだったな・・)思わず笑顔がこみあげてくる


ヒチョルは2年ぶりの公の舞台だったので勘が戻ってなかったのか

戸惑いながらゲームに参加していた

自分が兵役に行ってから日本での活動が多くなったので

他のメンバーはかなりの回数日本に来ている

ヒチョルは分からないことがあるとカンインやシウォンに耳打ちして

いろいろと聞いてなじもうと努力していた

ふと見るとゲームに参加できないリョウクがぽつんと立っている

『そんな顔すんじゃないぞ』ヒチョルはリョウクの耳元でささやくと

腰をくねられて可愛くダンスをする

ぷっ・・・

リョウクは思わず吹き出して

ヒチョルの動きにあわせて楽しそうに自分も踊りだした


会場にいたリョウクペンはリョウクの笑顔がやっと見られて涙していた




ゲームも終わり

メンバーが一言ずつ感想を言った後

司会者が会場に合図を送った


うそっ・・・・

ヒチョルは思わず泣きそうになる

ヒチョルの目に映ったのは

3万人のエルフが一斉に挙げたメッセージ

『おかえり HEECHUL 』


俺は・・・待たなくていい・・ってメッセージしたけど

本当は不安でたまらなかったんだ・・・

2年って長いから・・・俺なんか忘れ去られてしまうだろうって

だから強がり言ってあんな風に言ったけど・・・


みんなありがとう・・俺なんか待っててくれて・・・・



ヒチョルの胸が熱くなって鼻の奥がツンとする



やべっ

ここで泣いたらジョンスになっちゃう・・・俺は泣かないキャラなんだ



ヒチョルは隣にいたシウォンの背中に回り涙を背中でゴシゴシと拭いた


その後

笑顔で2曲歌って1部のステージは終了となる

最後の挨拶で

「うりぬん すーぽーじゅにおえよ」の時に思わずパーを出して

横にいたソンミンに「ぱーになってる」と指摘されて

あわてていつものピースに戻していた


くすっ

ヒチョルはあれだけ不安だった数時間前を思い出して小さく笑った



やっぱり俺様は宇宙大スター

俺様の居場所はこのスポットライトとファンの大歓声の中なんだ



ヒチョルはそう実感して楽しそうに楽屋に戻っていった



おしまい



追記

この後初日の2部と

翌日の2回公演がありましたが

ヒチョルはすっかり慣れてブランクを感じさせない

堂々とした態度でいつものヒチョルに戻っていたそうです

なので初日の1部に参加したエルフはとても貴重なヒチョルが見られたと思います


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2013.09.28 久しぶりです
いつも遊びにいらして下さってる方々

ありがとうございます

今月はなんだかんだと仕事が忙しく

ここの更新もあまりできず・・・すみません

そして

一昨日スジュのペンミに参加してきました

二日目はさすがに仕事休めず・・・

出社後は仕事貯まってて大変だったのですけど


初めて生のヒチョルを見てきました

いつもタイミング悪くて私のソウル旅行の時にヒチョルは横浜に来てたりとか・・・

やっとの思いでとったSMTの前日に入隊してくれたり・・・生のヒチョルに会う機会がなく

4年近く経ってしまいました



除隊後の初めての公の舞台

ヒチョルが緊張してました・・・そして恥ずかしそうにしてるんです

もう私としてはハン様の隣にいるヒチョルを妄想できる位の愛おしさです

立ち姿もほんのり内股ぎみで・・・

SJはヒチョルがいるいないで華やかさは違うって感じました

本当に芸能界にむいている子なんだなって実感しました

ものもらいのためにサングラスをかけていたリョウクを気遣ってる姿

あああもう私の話の中でのヒチョルとリョウクだ~って嬉しくなりました

最初の登場の時に一人だけ後から登場して

花道を全力疾走で駆け抜けて舞台で両手を広げて待っていた

ドンヘの元にダイブした姿も

ドンちゃんには悪いけどハン様を置き換えてみてました

Eternal まだ終わってないのですが

久々のリアル妄想を書きたいと思います

事実と妄想のごちゃまぜな話です・・・ベンミに行けなかった方のために・・・
[Eternal] 孤高の都市 6


あれ・・・あの人は誰?

すごくきれいな人・・・僕の方を向いて楽しそうに笑ってる

犬・・・僕の犬を受け取って頬をすりすりとしている


『この子は人見知りするんですよ・・・

初めての人に懐くのは珍しいんですよ』

僕がその人に説明をする


隣にいる人もハンサムな人だ・・・笑顔で僕にカップを渡す


『・・・・はキリンが好きだって聞いたから・・』

キリンの絵柄のカップを僕は受け取ってすごく嬉しかった



ジリリリリリリリ~


目覚ましの音が鳴り響く部屋でテヤンは飛び起きた

鳴りっぱなしの目覚まし時計をあわてて止める

ルームメイトのヒョンシクが起きてないのを確認してホッと息をはいた



今のって・・・夢だよね・・・

最近やたらと同じような夢を見ている気がする


場所はどこかの家のリビング・・・かなりクラッシックな造りの家だ

そしていつも自分は綺麗な男性と楽しそうにお茶を飲んでいる


いつもは相手の顔はぼんやりとして起きると忘れてしまっていたが

今日はなんとなく記憶に残っていた


誰かに似ているって思ってたけど・・・・そうかヒチョル先生に似てるんだ


ヒチョル先生がもう少し僕くらい若かったら・・・あの夢の人になる?



テヤンはしばらくベットの上でぼんやりしていたが

頭を数回振ってのろのろと着替え始めた


全寮制の学校にいるので宿舎と校舎はつながっていて

まだまだ寝ていられる時間だったが

外を見ると日が昇る直前のきれいな朝焼けが見れたので

少し散歩でもしようと身支度をして外に出て行った





あれ・・・誰かがいる・・・


テヤンが校舎にそって校庭の隅を歩いていると

ベンチの所に誰かが座っていた



ヒチョル先生????


テヤンはなんとなく無意識に

そばにあった沈丁花の木の陰に隠れて様子を見ていた




ヒチョルは空に向かって腕を伸ばしている

空から蝙蝠が現れてヒチョルの腕に止まった


「ハンギョン・・心配かけてごめんね

俺は大丈夫だから・・・一族みんなで俺をフォローしてくれてるし

生徒もおとなしくて可愛いんだよ・・電話で涙みせてごめんね」


ヒチョルは蝙蝠に向かって話をすると

蝙蝠の口からハンギョンの声でヒチョルに語り掛けてくる


「この方法が一番慣れてていいな・・顔の見える電話だと

どうしてもお前を抱きしめたくなる・・困ったよ」


ハンギョンの一族は昔から

使い魔を利用して電話代わりにしていた


今では人類の文化が発達してホロスコープ電話などが発明され

離れた場所でも姿をみながら話をできるようになっていた


先日ヒチョルの涙を見てしまったハンギョンは

その後からは今まで通りの通信方法に戻していたのだった


「なんか後ろの方から人間の気を感じるぞ・・・・

誰か隠れてんじゃないのか? ヒチョル大丈夫か?」


「うん大丈夫・・・あの子の気だから・・わかるよ

あのね・・・ハンギョンに会わせたい子がいるんだよ

まだ確信つかめてないけど・・・多分ハンギョンもわかるはずだから」

ヒチョルが楽しそうに話すのでハンギョンもホッとした感じで

ヒチョルの言葉を聞いていた

「お前がそんなに嬉しそうにする理由は・・・何となくわかってきたぞ

こっちの仕事が終わったら即行で戻るからな」





ヒチョル先生って・・・やっぱ変わってんのかな??

今日は朝から蝙蝠相手に話しているし

この間はネコと話をしていた・・・・

カラスと話ているのも見たことあるし・・・・

血液型はABなのかな・・・・不思議な人だよね~

でも僕は話していてすごく楽しいし・・心がホッとする・・・



テヤンが木の影でそんなことを考えていると

突然背後から肩を叩かれた


「うわっ!!!!!」

テヤンが飛び上がるほど驚くと

「どうした? 早朝からこんな所で考え込んでて・・

英語の暗記テストとかの勉強中か?」

声のする方を見るとヒチョルがほほ笑んでいる


「いや・・はや・・あの・・早く起きてしまったので

ちょっと散歩しようかなって・・・」


「そうか・・俺も目がさえちゃってさ・・・

朝食までまだまだ時間あるから一緒に散歩するか?」

ヒチョルの笑顔につられて

テヤンも楽しそうに笑った



ああ・・・この笑顔懐かしいな・・・昔と変わらない・・・


ヒチョルはテヤンの肩を抱くようにして

2人で仲良く学校の敷地内をいろんな話をしながら散歩をするのだった


[Eternal] 孤高の都市 5

ヒチョルが教壇に立つようになって2か月が過ぎた

1年生の選択国史なので3クラスのみの授業だったが

意外と授業の準備などもあり毎日忙しく過ごしていた


ヒチョルの女性にも劣らない美貌を地味なスーツに包んでいたが

男子校の生徒たちからは羨望のまなざしで見つめられている

特に3年生はヒチョルが気になって仕方なかったが

接点が全くないので遠くから眺めている生徒がほとんど


1年生はおとなしい生徒ばかりだったので

ヒチョルも生徒指導の事で頭を悩ます事件も起きずに済んでいる


屋上から飛び降りてヒチョルに助けられたソンミンは

記憶を操作したためかその時の記憶がなく

ヒチョルはホッと胸をなでおろしていた


その事件の時に知り合ったテヤンはヒチョルに懐いてきて

「ヒチョル先生」とまとわりついてくる

今日も授業が終わったら放課後に準備室に遊びに来ると宣言していた



弟がいたら・・・あんな感じなのかな・・

クスっと小さく笑うとヒチョルは社会科準備室の扉を開けた





「ああ・・・こっちの留守組は大丈夫だ・・何も心配することはない

チャンミンにそう伝えてくれ・・・」


エリックの声がする・・・電話してるのかな・・

ヒチョルはそう思ってパーテーションを通り抜ける


え?????????


エリックは空中に投影された人と話をしていたのだった


ホロスコープ電話??????

「ああヒチョルが戻ってきたよ・・お前初めてだよな」

エリックはそういうとヒチョルの方を向いてほほ笑んで

「ヒチョル~お前も電話でるか?」と言って

机の上に置かれた小さなカメラの前までヒチョルを引っ張ってくる

「これでお前もあっちに映し出されるからな」


立体映像で映し出されている人物はエリックの恋人のヘソンだった

「ヒチョル初めまして・・・バカの相手毎日してもらって悪いね~」

「バカ???」

「君の横にいる偉そうなバカだよ」と言ってヘソンは笑う

バカと言われたエリックは少し拗ねた顔をして映像を見つめる

エリックの拗ねた顔を見てヒチョルはほほ笑みながら

「いろいろ教えてもらってます・・・エリックさんに助けてもらってます」

ヒチョルの言葉にヘソンは

「お前・・こんな可愛い子に変な事教えてないだろうな・・・

この子のバックはすっげー怖いやつ付いてんだぞ」と笑いながら言った


「今日はハンギョンとチャンミンと一緒に行動してんだろ? そこにいるのか?」

ハンギョンと聞いてヒチョルの体がピクっと動いた

ヘソンは後ろを向いて誰かに手を振り、こっちに来いと言っている

しばらくすると

ヘソンの代わりに懐かしい人の立体画像が映し出された


「ハン・・ギョン・・・」

ハンギョンは数か月合わなかっただけで

ずいぶんやつれた顔をしていた

眩しそうに眼を細めてヒチョルを見つめる


「俺たちが冬眠している間に文明ってやつは凄く進化したな

まさか顔を見ながら声が聴けるなんて・・・」


ヒチョルはハンギョンがすぐ目の前にいるような錯覚に陥って

思わず手を差し伸べた


あっ・・・・・


立体映像だから触れるわけがなく

手はむなしく空中をさまよう・・・


空振りになったまま伸ばされたヒチョルの手に

ハンギョンがそっと重ねるように自分の手を近づけた


ハンギョン・・・不思議だ・・ハンギョンを感じる・・


ヒチョルはにっこりとほほ笑むと

「俺は大丈夫だから・・・ハンギョンは自分の仕事を頑張ってね」とつぶやく

「ああ」

ハンギョンがヒチョルに向かってほほ笑んだ


プツッ・・・

ヒチョルの堪えていたものが突然切れた

ヒチョルの大きな瞳から涙が一滴流れる

(ハンギョン・・会いたいよ・・俺を強く抱きしめてよ・・)


「ヒチョル・・・すまない・・・」

ヒチョルの瞳から心の叫びを読み取ったハンギョンは辛そうな顔をする


頬を伝うヒチョルの涙をぬぐおうと手を差し伸べるが

ヒチョルの顔をすり抜けてしまう

「ごめん・・・泣くつもりなかったのに・・」

ヒチョルは自分の手の甲で涙をぬぐうと

一生懸命に笑顔を作る


ハンギョンはヒチョルの頬に手を近づけ

ヒチョルの顔のあるところに自分の顔を近づけた


「おおおっ」2人の様子を見ていたエリックが感嘆の声をあげる



ハンギョンの唇を感じる・・・立体映像だから体はここにないのに

ハンギョンに優しく口づけをされているように感じる・・・

ヒチョルはハンギョンを感じて心が穏やかになっていくのを感じた


しばらくして2人の顔が離れた


「もう大丈夫か?」エリックに聞かれてヒチョルはうなずく

立体映像がハンギョンからチャンミンに変わった


エリックはチャンミンからの指示を受け取ると「了解」と右手をあげて

ホロスコープ電話は切れた


「ヒチョル・・・キスの感想はどうだ????お前らぐらいだよ立体映像ってわかっててキスすんの」

エリックの言葉にヒチョルは少しほほ笑む

「ハンギョンの唇を感じたよ・・・不思議だけど・・・」


「そっか・・こんどヘソンから電話きたら俺もやってみようかな~

でも『お前バカか~』って怒鳴られるのがオチだな~」

眉間にしわを寄せて真剣に考えているエリックの姿を見て

ヒチョルは思わず噴き出した

「どーせ俺はバカだよ~あいつの尻に敷かれている情けない男だよ」

と言って真面目な顔をして

「もう少しの辛抱だから・・・留守番係も頑張ろうな」とヒチョルにウィンクをする


ヒチョルはその様子に笑いながら

久々に感じたハンギョンの温もりの欠片が逃げて行かないように

自分の体を自分でぎゅっと抱きしめていた
[Eternal] 孤高の都市 4


「理事長からも聞いていたと思いますが

新しい先生を紹介します」

着ているスーツは高級ブランドなのに

あまり気品を感じさせない中年の校長が

ヒチョルを先生たちに紹介をした


ヒチョルはチャンミンの忠告を受け入れて

あまり目立たないように伊達メガネをかけ

長めの髪は後ろでまとめ

地味目のスーツを着て職員室に現れた


地味なスタイルをしていても

もともとの美貌から

男装をしている美女にも見えてしまう


ヒチョルが職員室で教員たちに挨拶をすると

ジロジロと不躾な視線がヒチョルを襲った


男子校のせいか教員もすべて男性ばかりなので

いくら隠してもヒチョルの美しさが目立ってしまう・・・


なんとか笑顔を作り

「よろしくお願いします」と頭を下げると

職員の朝の打合せは終了し

ヒチョルは社会科準備室に案内された


神経質そうな教頭は準備室の前まで連れていくと

そそくさと職員室に戻っていく

ひとりドアの前で取り残されたヒチョルは

ドアをノックしてそっと部屋の中をのぞいた


「だれ?」

部屋の奥から声がしてヒチョルはビクッと肩をすくめる

「今日からお世話になる歴史担当のヒチョルです」

「ああ・・・びくびくしないでいいよ・・

俺は政治経済担当のエリックだ」

部屋の中には瞳の大きなハンサムな男性が一人コーヒーを飲んでいた

ヒチョルを見ると人懐っこい笑顔でほほ笑んで椅子に座るように進める

「朝のコーヒータイムを邪魔されたくなくて

朝の打合せに職員室にはいかないんだ・・・ヒチョル君コーヒーどう?」

ヒチョルはエリックと名乗った男性をじっと見つめ


「エリックさんは・・・」と言って黙っていると

「ん? 俺? 見えてんだろう? 一族だよ」

そういってヒチョルにウィンクをしてコーヒーを勧めた


「よかった・・・」

ほっとしたヒチョルは勧められた椅子に座ってコーヒーを受け取る

ハンギョンの一族は

お互いに仲間だとわかるオーラを感じることができる


ヒチョルは一族にあまり会う機会がなかったので

エリックから出ている仲間オーラを確信できずにいた

エリックから名乗ってくれたのでホッとする


「この学校の職員のうち一族は5人しかいないよ・・あとは人間。

本当はもう少しいたんだけどこの非常時に理事長と一緒に

全世界に散らばっていった」


「エリックさんは・・村に行ったことありますか?」

「ああ数回だけどな・・・伴侶を連れて行った」

伴侶と言うときに少し恥ずかしそうに下をむく

ヒチョルは思わず微笑んだ

「俺は一度だけです・・・ハンギョンの相手として認めてもらうために」

「俺たちの心のよりどころだったから・・・無くなってしまうなんて

結構ダメージ受けたよ・・まあ一族同士助け合おうな」

「1年生を教えるって言われました・・

初めてなのでいろいろ教えてください」


ヒチョルの1年生という言葉を聞いて

エリックは顔を少し曇らせたがすぐに笑顔になって

「いろいろあるけど・・まあ頑張って・・・

生徒だけじゃなくて教員も結構いろんなのいるから」

そういうと自分の横の山積み状態の机を指さし

「ここヒチョルの机・・乗ってるものは前任者が置いていった

捨ててもいいし利用してもいいし・・ヒチョルに任せるから」と

言い残して授業に行ってしまった



一人残されたヒチョルは

机の整理をしながら午後からの授業にむけてぼんやりと考えていた


夕べ飛び降りたソンミンには記憶の操作をした

彼は飛び降りた記憶はなくなっているハズ・・・・

テヤンは自分の説明をそのまま信じているから良しとして・・

2人とも1年生って言ってたな・・・

エリックの表情も思い出して

1年生に何かあるのかと少し不安になるが

ポケットに忍ばせている懐中時計を握りしめ

「大丈夫・・・ハンギョン・・一人で頑張れるから

次に会ったときは沢山褒めてね・・・」

そうつぶやくと机の片づけを黙々と始めるのだった



[Eternal] 孤高の都市 3


「ヒボム・・・なんかまだ世の中に付いていけないよ

覚えることが山のようにあって・・・頭破裂しそうだよ

こうやって散歩してても落ち着かないし・・・」

ヒチョルは夜の校庭をヒボムと一緒に散歩をしていた


「俺は学校に行ったことなかったけど・・・

建物や雰囲気的なものは昔とあまり変わらないんだな・・・

それよりチャンミンさんが

わざとレトロ感出すような校舎の作りにしたのかな」


ヒチョルはほっと息を一つはくと

校庭の隅に置かれたベンチに腰を下ろす

街灯がぽつんとそのベンチを照らしていた

ヒボムは使い魔らしくヒチョルの足元に小さくうずくまっている

「おいで・・ヒボム・・」

ヒボムはヒチョルの膝の上に乗るとヒチョルの胸に頭をこする

ヒチョルは嬉しそうにほほ笑むとヒボムを優しく抱きしめた


主と使い魔のこのような様子は一族のものが見たら

いい顔をしないだろう

そんな事は分かっているがヒチョルは時々昔のように

ヒボムと心を通わせる時間を持っていた


ハンギョンはチャンミンと一緒に

残った一族を探すために世界中を回っている

ヒチョルはチャンミンの経営している学校で教師をしながら

二人が戻ってくるのを待つことになっている


「明日から・・・ここで教えるのか・・俺大丈夫かな????

人間と深く交わったことないし・・・友達って言えたのは

リョウクだけだったし・・・」


リョウク・・・ヒチョルは口に出した名前に懐かしさを覚えて

思わず涙ぐんでしまった


ハンギョンの一族になったばかりのころ

知り合った音楽学校の生徒リョウク・・・

自分たちの正体がばれても

全然怖がらずに普通に仲良くしてくれた

その後何十年かおきに数回会ったけど

最期の時は家族に囲まれて幸せそうだった・・・


ヒチョルがヒボムを抱きしめながら物思いにふけっていると

「ヒチョル様!!!!!何か落ちてきます」

ヒボムがそう言うとヒチョルの腕をすり抜けて校舎の上の方を見上げた


「人だ!!!!!」

ヒチョルはそう叫ぶと背中の羽を出して

落ちてくる人影に向かって羽ばたいた


うっ・・・重い・・・


空中で人間一人受け止めたヒチョルは

その衝撃で少しぐらつくが

なんとか羽を羽ばたかせながら地上に降りてきた


「屋上から飛び降りたんだ・・・」

女の子のような顔をした少年を腕に抱きながら

ヒチョルはヒボムに向かって指示を飛ばす

ヒボムはうなずくと闇の中に消えていった


ヒチョルの腕の中の少年は気を失っている

その顔色は紙のように青白い

ヒチョルは自分が座っていたベンチに少年を寝かせると

自分が着ていたコートを少年の体にかけてあげた


季節は秋から冬に移ろうとしている

夜はさすがに冷え込んでくるようになっていた

そんな中少年は薄手の部屋着1枚で屋上まで行って飛び降りたらしい


「なんで・・・自分の命を断とうするんだよ・・・」

ヒチョルが悲しそうな顔で少年の顔を見つめていると

遠くのほうからバタバタと走ってくる音が聞こえてきた


「ミミちゃーん!!!!ミミちゃーん!!!!早まったらダメだよ~」

泣きながら走ってくる少年の姿が闇から浮かび上がってきた


少年は街灯の下のベンチにいるヒチョルと

寝かされている少年の姿を見つけて走り寄ってくる


「ミミちゃーん」

気を失ってる少年を見て涙を流しながら

「お兄さん!!!!ミミちゃん死んじゃった?」と聞いてくる

「いや・・・気を失ってるだけだよ」

「ミミちゃん屋上から飛び降りたと思って・・僕・・僕・・」

走ってきた少年は手に紙切れを握りしめていた

ヒチョルはそれを受け取って読むと遺書のようだった


『テヤン・・今までありがとう・・でも疲れちゃった・・バイバイ』


「君はテヤンって言うの? ここの学校の生徒なの?」

「うん・・この子はソンミンっていうの僕たちは高等部の1年生なんだ」

テヤンと名乗った少年はヒチョルから渡されたハンカチで涙を拭きながら答える

「ミミちゃんとは寮の部屋が違うから・・・最近ふさいでるって気になってたけど

だから飛び降りるんだと思ってあわてて走ってきたんだ」

「なんで? ここに?」

「この校舎は自殺の名所なの・・ここの屋上からだと確実に死ねるって噂で・・・

だから確実に死にたい子はここで飛び降りるんだよ」

ヒチョルは黙って聞いていると

「お兄さん・・見たことないけど・・夜中になんでここに?」

テヤンが不思議そうな顔をして尋ねてくる


そりゃ・・俺の存在は不思議だろうな・・

ヒチョルはくすっと笑うと

「あのね・・・俺・・明日から君たちの学校でお世話になる

社会科の教員でヒチョルと言うんだ・・明日からの事思って

ドキドキしすぎて散歩してたんだ・・・

そうしたらこの子がこの芝生の所で倒れていたんだよ・・

飛び降りる前に気を失ったんだね・・よかったね大事に至らなくて」

ヒチョルの説明をすんなりと受けいれたテヤンは

「ミミちゃん・・・助かってよかった・・・」と笑顔を見せる


ん?

この笑顔・・見たことある・・・

ヒチョルの胸の中を懐かしい風が一瞬拭いた気がした


「ここは寒いから寮の部屋に運ぼう・・・テヤン案内してくれる?」

ヒチョルはそういうとソンミンを横抱きにして歩き始めた

ヒチョルの横をテヤンが歩きながら

「え?????

お兄さん・・先生????社会の先生って?????

え???本当????」

今頃そのことで驚いて聞いてくる

「俺も何年生を受け持つのか聞いてないんだ・・・

明日になってからのお楽しみかな?

テヤンよろしくな」

ヒチョルがテヤンの顔を見つめてにっこりとほほ笑んだ


ボンッ!!!!

テヤンの顔が恥ずかしさで真っ赤になる

ヒチョルはその様子を楽しそうに見ながら

なんとかやっていけるかな・・・と心の中で思っていた




[Eternal] 孤高の都市 2


チャンミンが用意してくれた部屋のソファで

ハンギョンが珍しく酔いつぶれて眠っていた

ヒチョルは自分の膝にハンギョンの頭を乗せて

切なそうな瞳でハンギョンの髪をやさしくなでていた



チャンミンがヒチョル達に告げた事実は

ハンギョンにかなりのダメージを与えたものだった


人間界で世界中を巻き込む戦争が起きた

ヒチョルとハンギョンは戦争を避けるために「冬眠」という選択をして

一族の持つ「眠れる森」で地上とは違う時間を過ごしていた

人間界の時間でいうと80年眠っていた事になる


チャンミンのように戦争を楽しんで参加するものもいたが

だいたいのものは戦争を避けるために

一族の長の住んでいる村に集まっていた



その村が結界が張られていたのにも関わらず

人間の開発した核兵器の実験のまきぞいをくって

地上から消滅してしまったらしい


その説明をチャンミンから受けてハンギョンはかなりショックを受けた

部屋に戻ってからも冷蔵庫に入っていた酒類を浴びるように飲んで

珍しくダウンしてしまった



一族のほとんどのものは村と共に消滅してしまった

残っているのはヒチョル達の様に別の所で冬眠をしていたり

人間に交じって戦争を体験していたものだけ・・・


「ハンギョン・・・俺は・・ずっとお前と一緒だよ・・・

この世界から消えるときも・・俺を離さないで・・・」

ヒチョルはそうつぶやくとハンギョンの端正な寝顔をそっと指でなでる


「ヒチョル・・・」

眠っていたはずのハンギョンの瞳が静かにひらく

ヒチョルはハンギョンの髪をなでながら静かにほほ笑んだ

ハンギョンの腕が伸びてヒチョルの頬をやさしくなでる


「ヒチョル・・・チャンミンの手伝いで全世界に散っている

一族を探し出さなくてはならない・・・しばらく離れ離れになる」


「うん・・・俺はその間チャンミンさんが経営している学校の

手伝いをしているから・・・大丈夫だよ・・・ヒボムもいるし」

ハンギョンは辛そうにほほ笑むとヒチョルの膝から起き上がった

ヒチョルの横に座りなおすとため息をひとつはく


「人間の文明が俺たちの予想よりも進化していた・・・・

核爆弾・・・俺たちはもう銀の弾で心臓を一撃しなくても滅びる事ができる」


「80年眠っていただけなのに・・・あまりにも変わりすぎたね

明日からリハビリして現代知識を勉強しなくちゃ・・・」

ヒチョルが小さく笑うとハンギョンはその体を強く抱きしめた


「俺・・・先生になるんだって・・チャンミンさんに言われた

高校生に歴史を教えるんだって・・なんか信じられないね」

楽しそうに笑うヒチョルをハンギョンは優しく見つめる


「ハンギョン先生・・初めて会ったとき俺の先生だったよね

200年以上前になるのかな・・・先生を好きになったんだ」


「ヒチョルが窓に立って外を見ていただろう・・・

その姿に一目ぼれしてキム家に潜り込んだんだよ」

「え?」

その昔

ヒチョルはいつ死ぬかわからない病気で

自室のベットに寝たきりで過ごしていた

たまたま容態が良くて

窓のそばに立って外を眺めていたら

外を歩いていたハンギョンと目が合った



あの時・・・ハンギョンは俺のことを好きになったって事なの?


「あの時出会ったのが運命だった・・・俺たちは運命の相手なんだ」

ハンギョンはそういうとヒチョルのくちびるに自分のくちびるを重ねる


「明日から忙しくなる・・・覚えなきゃいけないことばかりだ」

ヒチョルはハンギョンの言葉を聞いて小さくうなずくと

「忙しくなる前に・・・ね・・」ハンギョンの耳元で小さくささやく

ハンギョンはヒチョルを抱き上げると寝室の扉をあける


恋人たちの甘い時間が始まろうとしていた

[Eternal] 孤高の都市 1


ビルが立ち並ぶ大都会

繁華街ではまだ若者が時間を忘れて遊びほうけている時間

ビジネス街はひっそりとして車の行きかいもほとんどない


そんな中を早足で走るように移動する二つの影があった

「ハンギョン・・・なんか違う世界に来ちゃったね」

ヒチョルはハンギョンに抱えられるようにしている

「ああ・・・戦争が終わってから人間の文明はすごく進んだようだ」

ハンギョンは周囲を見回すと背中から羽をだして

ヒチョルを抱きしめたまま空を飛び上がると

あるビルの屋上に降り立った


「やあ・・・遅かったな・・迷ったか?」

屋上で待ち受けていた男性が笑顔で二人を出迎えた


「え? もしかして・・・チャンミンさん?」

ヒチョルが信じられないという顔をしてハンギョンに尋ねる

すると男性の横の空間が歪んでカラスが現れた

「ヒチョルさま・・・お久しぶりです」

「カーちゃん!!!!!じゃあ本当にチャンミンさんなんだね

すっかりおじさんになっちゃって・・・分からなかった」


ヒチョルの言葉にハンギョンはクスッと笑う

「俺たちが戦争を避けて冬眠している間に

こいつは戦争を楽しんでいたから

俺たちと時間の流れが違ったからな・・・おじさんか・・」


おじさんと言われたチャンミンは少しムッとした顔をする

「お前たち冬眠していた割には、ヒチョルが成長してるじゃないか

途中で起きちゃったのかい?」


チャンミンと別れた時は20歳くらいに見えたヒチョルも

今では20代半ばの青年の姿に成長していた

ハンギョンが目覚める前に起きてしまい、そこでも時間のずれが生じていた

「俺が寝直す方法を教えなかったから・・・目覚めて驚いたよ」

「でもそのくらいの年齢のほうが、いろいろと都合がいいけどな」


チャンミンはにっこりとほほ笑むと

「とりあえず部屋に入れ・・・お前らが眠っている間に

あまりにもいろんな事が起きて人手が足りないくらいなんだよ」と

ヒチョルとハンギョンを屋上から自分の部屋へ導いた

2013.09.08 心からの笑顔
[心からの笑顔]


「ホンギ・・・最近ヒチョル兄さんすごいな・・」

ノートパソコンをいじりながらジョンフンが呟く

「何が?」

「お前が知らないわけないだろう? 認めたくないのは分かるけどさ」

宿舎のリビングでホンギは珍しくリーダーと二人きりで過ごしていた

二人に多大なる影響を与えている大好きな兄さんが

兵役義務を終えた途端に「はじけまくっている」という

例えがばっちりあっている位の行動をとっているのだった


もともと「四次元スター」と言われ

AB型だから・・・とささやかれ

周囲のそんな評価を逆手に取るような

「チョコボール」という集団を作ったりしたヒチョル


ヒチョルのMCの歌番組に出演してから可愛がってもらい

本当の兄弟のように付き合っていたホンギは

ヒチョルに特定の人ができたことが面白くなかった

ジョンフンに言わせると「兄さんを取られて拗ねている」状態


ヒチョルが公益勤務している間

ホンギも日本での活動も増え、

ヒチョルの所属するグループも世界ツアーなど始まり

一般公務員として働いている

ヒチョルとの生活の差はいやでも開いてきていた

寂しがりやのヒチョルをほったらかしにしてたという

後ろめたい気持ちをホンギは心の隅に持っていた


「フニはあいつと会ったことあるの?」

ホンギは手にしていたソファを叩きながらぼそりと呟いた

「うん・・・一回だけ・・テレビ局で見たな・・ホンギは?」

「ヒチョル兄さんが鬱になりかけた時・・地元の友達何人かに紹介された」

「公務員として規則正しい生活をしてた時に

一緒になって遊んでたのは地元の友達だったもの・・仕方ないかな」



ハンギョンが帰国して精神的にかなり参ったとき

自分もヒチョルの心の支えになっていた自負のあるホンギは

いつの間にかヒチョルの心をとらえた人物の事が認められないでいた


「あれ? またなんか動画あげてるよヒチョル兄さん」

ジョンフンがPCをカチャカチャと操ると

楽しそうにプールで泳ぐヒチョルの姿がみれた


くすっ・・・

ホンギは楽しそうに泳ぐヒチョルの姿を見て笑みをこぼす

「ミルク色の肌のキムヒチョルって・・・ふつうは自分で言わないよ」

ホンギの笑顔をみてジョンフンは次々と上がってくる

シンガポールでのヒチョルの写真を画面に映し出す


次から次へと数時間前のヒチョルの様子がネットで発信される


「ふふ・・ふふふ・・」


ホンギが突然笑い出したので

ジョンフンは驚いてホンギの顔を覗き込んだ

「お前・・・泣いてる?」

ホンギは大粒の涙をぽろぽろと流していた

「フニ・・・この写真見て・・・」

ジョンフンはパソコンの画面に映った笑顔のヒチョルを見て

ホンギの涙の意味に気づく

「きれいな笑顔だね」

「俺・・ヒチョル兄さんのこんな笑顔・・

見たの何年ぶりだろう・・」


笑顔をなくしていた時期があったヒチョル

周囲のみんなのおかげで笑顔が戻ったと思っていた

でも

今この写真見る限り本当の笑顔は戻ってなかったんだ


「フニ・・・きれいだな・・ヒチョル兄さんの笑顔」

「ああ・・・心からの笑顔だね」


ホンギはジョンフンにティシュを渡されて

鼻をチンとかむと

「ヒチョル兄さんが幸せなら・・・相手は誰だっていいや」とつぶやいた


ふふふふふ

ジョンフンが笑いながらホンギの頭を優しくなでる


「そうだな・・あの笑顔を見せてもらえると

不思議と俺たちも幸せになれるよね」


「でもさ・・・なんか寂しいな・・・」

「お前・・・娘を嫁に出す父親の気分味わってんだよ」

ぷっ・・・

ジョンフンの言葉にホンギはふきだした


「シンガポールのお土産ってなんだろう・・・

嫌がらせでマーライオンの置物買ってこないよね」

ホンギの言葉にジョンフンは

「いや・・ヒチョル兄さんの事だから

別便で送られくるかもよ・・・」と言って笑った

ホンギは少し考えると

「たしかにやりそうだ・・・」と眉間にしわを寄せてジョンフンを見つめる

ホンギの本当に嫌そうな顔をみてジョンフンは爆笑する

ジョンフンにつられてホンギも爆笑して

いつまでも二人は笑っていた










おしまい





ヒチョルの心からの笑顔に私も相手は誰でもいいやって・・・

ヒチョルがいつまでも笑顔の絶えない

幸せな毎日を過ごしてほしいです・・・・
[想定外] 番外編 虫歯 Last


「ヒチョルさん・・・毎日そんな顔していると

 本当にそんな顔になっちゃいますよ」


城東警察の休憩所で歯痛で顔をゆがめているヒチョルに

リョウクが心配そうに声をかけた

「ちゃんと歯医者に行って完全に治療した方がいいと思います」

「でもさ・・・この間の歯医者ひどかったし・・・」

リョウクはソンミンからギュの嫌がらせを聞いていたので

気の毒に思って次の言葉をかけてきた

「僕が子供のころからの行きつけの歯医者があるので紹介しますよ

すごく優しい先生ですから・・・大丈夫です」

「う・・・ん・・・」

「このままだとまた他の署からいろいろ言われちゃいますよ」



ヒチョルが歯痛でいらいらしているときに限って

ホンギの予想通りにヒチョルの刑事の感が冴えわたり

スリを捕まえたり、痴漢を捕まえたり

あげくの果てには下着泥棒まで捕まえてしまっている

ここにきての検挙率がヒチョル一人で大幅アップだった

それも城東警察署内ではなくすべて他所の管轄で・・・・

閉鎖的な警察の事

他の部署の刑事が自分のシマで活躍するのは

快く思わないものが多い

ここにきてヒチョルはまた伝説を

たくさん作り上げてしまっている状態だった



ヒチョルは仕方ないと腹をくくって

ハンギョンに付き添ってもらい

リョウクの紹介の歯医者に行った


同僚の嫌がらせでゲイの歯科医を紹介されて大変だったと

ヒチョルが話をしたのでハンギョンが心配で付き添ってきたのだ


そこの歯科医は70歳代のおじいさんで

受付も奥さんと思われる60歳後半の女性だった

のんびりした雰囲気の流れるレトロ感たっぷりの歯医院だった

ヒチョルの歯を治療すると待合室で待っていたハンギョンに声をかける


「君はこの人の恋人かな? だとしたら一応歯の検査させてもらいましょう」

ニコニコしながらうむを言わさずにハンギョンを椅子に座らせて

口の中を調べ始めた

「最近治療した跡がみられるけど・・・」

「ええ・・・少し前に治療は終わりました」


この間ハンギョンに声をかけてきたモデル並みの女性の正体は

ハンギョンがかかっていた歯科医だったとヒチョルはその日に聞かされた

(その後ヒチョルの機嫌を直すのにハンギョンはかなり大変な思いをしたのだが)


老歯科医はニコニコしながらヒチョル達に話しはじめる

「あのね・・・あなたの歯の治療が終わるまでは・・・キスは禁止ですよ」

!!!!!!!!!!!

二人はびっくりして歯科医の瞳を見つめる

「キスするとね・・虫歯はうつるんですよ・・虫歯菌がね・・相手にうつるの」

ハンギョンはドキンとして思わずヒチョルの顔を見つめる

「お前が先に虫歯になったんだなぁ!!!!!お前が俺にうつしたんだ」

ヒチョルは苦々しい顔をしてハンギョンの顔を睨み付けた


「ほらほらそんな顔しないの・・そんな顔したらそういう顔になっちゃいますよ」

老歯科医の言葉をきいてヒチョルはリョウクの言葉を思い出し

「そういえば・・・先生はキムリョウクをご存じですか?」

リョウクという名前を聞いて老歯科医は懐かしそうにほほ笑んだ


「リョウクが・・今の先生の言葉を俺に言ったんですよ」

「リョウクは・・・小さいときから我慢強い子でね・・・

どんなに痛くても眉間にしわを寄せて泣かずに我慢してたんです

だから・・・そんな顔になっちゃうから我慢はおよしなさいって

よく私が言い聞かせてました」

「今はバリバリ駐車違反車に違反切符切ってますよ」

ヒチョルはそういうと歯科医にほほ笑む

「ほっほっほっほ・・・そうですかリョウクが警察官になって仕事してるんですね

私も歳をとるわけですな」



歯科医院を後にしてヒチョルはハンギョンに文句を言った

「お前・・・なんで虫歯になって俺にうつしたんだよ」

ハンギョンはしばらく考え込んでから答える

「禁煙中だから・・・」

「禁煙がなんで関係すんだよ」

「タバコ吸えないでしょ・・口が寂しいから・・チュッぱちゃぷす舐めてました」

「はあ?」

「飴の舐めすぎですかね?」

ハンギョンはそういうと真面目な顔をしてヒチョルを見つめる

「ヒチョルと生涯を共にすると神に誓いました

なので長生きするためにタバコを止めようと思ったんです」

ハンギョンの言葉にヒチョルの瞳は潤んできた

「バカ・・・お前バカだよ」

「飴はもう食うな・・・・」

ハンギョンはヒチョルを見つめて言葉の続きを待っている

「口が寂しくなったら・・・俺がキスしてやるから」

そういうと恥ずかしそうに頬を赤く染めるヒチョル・・・

あまりのかわいらしさにハンギョンは我慢できなくなり

周囲を見回してすばやくヒチョルのくちびるに自分のくちびるを重ねた

「虫歯うつるだろう!!!!!」

ヒチョルは驚いてハンギョンから離れようとするが

ハンギョンは強い力でヒチョルを抱きしめた

「ディープが禁止なんですね・・フレンチキスなら何度でも大丈夫」

「ば・・か・・・」

「ヒチョル・・早く治してくださいね濃厚なキスができませんから」

「ば・・か・・・」

ヒチョルはそう言うとハンギョンの胸に強く抱きついた



城東警察の刑事のヒチョルは虫歯が完治するまでの間

検挙率がナンバーワンになっていた

ここでまた新たな「伝説」を本人の知らない間に作り上げてしまったのだった





おしまい




すみません・・・こんな終わり方になりました・・・


[想定外] 番外編 虫歯 後編


「あ゛ーっ虫歯がズキズキする・・・くっそっ・・・」

「ヒチョル兄さん・・結局あれから歯医者行くのやめちゃったからですよ」

「あ゛~あの医者にかかったら俺の貞操があぶないだろうっ」

キュヒョンの嫌がらせでゲイの歯医者を紹介されたヒチョルは

その歯医者の熱烈アプローチに身の危険を感じて行くのをやめてしまっていた

だからまだ治療は完治されてなく歯痛による不機嫌はピークを極めていた


「これからせっかくのディナーなのに、

そんな顔していたらハンギョンさんに嫌われますよ」

ホンギが心配そうな顔をしてヒチョルを見つめる

「ばーか・・・あいつは俺の不機嫌ぐらい慣れてるよ」

ヒチョルは笑顔を作るとホンギの頭をぽんぽんと叩いた



「ヒチョル兄さん不機嫌な時が一番刑事の感が働くんだよね~

江南のレストランで何もなければいいんだけど・・・」

ホンギはヒチョルの後ろ姿を心配そうに見送っていた


「やべっ・・時間過ぎてる・・ハンギョンもう来てるかな?」

ヒチョルは地下鉄の江南駅の階段を駆け上がって待ち合わせ場所に急いだ


交差点の向こう側にハンギョンの姿が見える

遠目に見てもすぐわかるくらいモデルのようにカッコいい

(俺のハンギョン・・・やっぱカッコいい・・・)

うっとりしながらヒチョルはハンギョンの方を見つめると

背の高いモデル張りの女性がハンギョンに近づいてきた

「ああ~?なんだあの女」

ハンギョンはその女性を見ると笑顔で応対する



ギリギリギリ

俺の知らない女にあんな笑顔みせている・・・

ヒチョルは無意識に強く歯を食いしばっていた


痛い・・・・


もともとズキズキと虫歯が痛かったのに

さらに追い打ちをかけるように食いしばってしまい

あまりの痛さにヒチョルは頬を手でおさえてしまった




「きゃあ~泥棒~!!!!!私のカバン~!!!!誰か~」

突然女性の悲鳴が聞こえてきた

ヒチョルは声のする方に顔を向けると

女性もののバックを抱えて走ってくる男の姿が見える

「この野郎~!!!!!」

ヒチョルはその男の元に向かって走ると

長い脚を使って回し蹴りを一発決めた

蹴られた男はカバンごと地面にひっくり返る

「お前・・・カバン返せよ」

ヒチョルの容貌を見て男はポケットからナイフを取り出すと

「邪魔するな・・・オンナみたいな顔して!!!!」とヒチョルに襲い掛かる


「はあ~? 俺いま最高に機嫌悪いんだけど・・今の言葉撤回してもらおうか」

ヒチョルはにやりと笑うと

(ナイフが出たぞ・・・正当防衛成立だな)と心の中で計算して男に殴りかかった




「あら・・ハンギョンさん・・こんなところで偶然ですね」

ハンギョンがヒチョルと待ち合わせをしていた処に現れたのは

ハンギョンの虫歯を治してくれた女医だった

相手の熱い視線を感じながらも社交辞令で挨拶をかわすハンギョン

(こんな所をヒチョルに見られたらマズイ・・早く切り上げよう)

当たり障りのない話題をしている所に女性の悲鳴が聞こえてきた

ハンギョンと女医は道路の向こう側で騒ぎが起きている事に気づき

そっちの方に顔を向けた





あああああっ・・・・あれはヒチョル・・・・

ナイフを振り回している男と格闘しているイケメンが見えた

あれはどう見ても自分の大切なヒチョルだった

「まったく・・あの人は・・無茶しないって約束したのに・・・」

ハンギョンはため息をつくと

車の行きかう道路をうまくすり抜けてヒチョルのいる方へ渡った




ひったくり男を地面に抑え込んだところに

野次馬が呼んだ警察官が到着した


「またあなたですか・・・」

ヒチョルはこの間の江南での大捕り物で活躍したので

交番勤務の警察官にも顔が知れ渡っていた

「悪い・・おれさ・・またシウォンに怒られるからさ・・

見なかったことにしてよ」

ヒチョルが警察官に耳打ちする

被害者の女性にカバンを

警察官にひったくり男をそれぞれ渡すと

何事もなく去っていこうとしてハンギョンが立っているのに気付いた



やべっ・・・

ハンギョンは腕組をしてものすごい怖い顔で自分を見ている

「ごめん・・・」

「本当にあなたって人は・・どうして無茶ばかりするんですか」

ハンギョンはそういうとヒチョルを自分の胸に強く抱きしめる

「ヒチョル・・・お願いだから・・無茶しないでください・・・」

「うん・・ごめん・・約束やぶって・・・」

「今からディナーなんですよ・・・何事もなくて良かった・・・」

ハンギョンはそういうとヒチョルの顔を愛おしそうに両手で包んだ

ヒチョルはにっこりとほほ笑むとハンギョンの腕をとって

予約しているレストランに向かって行った





すみません・・・もう1話続きます・・・



ヒチョルさん芸能活動再開して・・・

今妄想がストップしてしまいました

ヒチョルの情報を追いかけるのが・・・大変

フルタイムで仕事しているのでリアルタイムでは追いかけられないので

帰宅してPCいじって情報入手・・・なんてやってるから・・・すみません

最近リアル妄想はしていなかったので支障はないのですけど・・・


もう少しして自分のテンションが落ち着いたら←?????

話も書けると思います

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いつも遊びにいらしてくださる方々
ありがとうございます

8月30日付で

ヒチョルの兵役義務が終了しました


うれしい

芸能生活復活ですね

本人もインスタの怒涛の更新・・・といっても口約した100枚は挫折したようですけど

私もあわててインスタに登録しました(笑)


夏休みだったので先週はソウルに弾丸ツアーで行ってきました

その旅行レポは私の表日記の方でアップしています


何が残念かって・・・

私たちが行ったとき
すじゅメンバーは大阪にイベントでいて・・・うううううっ

ヒチョルも公益解除日前だから・・・

そして一番悔しかったのは

ひちょ姉のヒジンさんのお店・・・・

リニューアルって・・・たいして変化ないし
グッズも古いのしかなかったし・・・・

ひちょるの復帰とともにグッズも一新されたんですね

新しい希グッズ

次に行ったら絶対に買うから・・・

そして昨日のヒチョルさん

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柄のジャケに柄のパンツ・・・あなたなら何でも着こなせます

これからも元気な姿見せてくださいね

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