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2013.11.30 悪い男 5
[나쁜 남자 悪い男] 5


ヒチョルは近くのテーブルに用意されていたシャンペンの瓶を掴み

その栓をすぼーんと抜くとグラスを掴んで

座り込んでいるハンギョンの横にすわる


ワインをラッパ飲みしているハンギョンを見ると

黙って自分もシャンペンをグラスに注ぐ

一気にシャンペンをあおるように飲むとハンギョンにグラスを渡した


「ヒチョル・・お前も俺に付き合ってくれるんだ・・・」

ハンギョンはそういうと自虐的に笑いグラスを受け取る

その後も何でこんな事になったのか・・・

とか自分を責める言葉を女々しいくらい次々に吐き出すハンギョン

(こんな饒舌なやつ・・ハンギョンじゃない)ヒチョルは心の中で毒づく



ハンギョンは・・・俺の知っているハンギョンは・・・

こんな時にこんな反応しなかったはずだ

あいつは怒るときは静かに心の中で怒りを育てるタイプだった

これではいかにも恋人に逃げられた男の定番パターンじゃないか・・・


ヒチョルはそう思うと教会で見たあの一瞬の笑い顔を思い出した

胸の中がざわざわと嫌な予感で満ちてくる



「ハンギョン・・・俺に隠している事ないか?」

ヒチョルがハンギョンを見つめて聞いてきた

ハンギョンはヒチョルを見つめ

ヒチョルが怖い顔をしているのを確認すると

ヒチョルに向かってニヤリと笑った


ぞくっ・・・・

ヒチョルが見たこともない邪悪さに満ちた笑い顔だった



「隠し事って?」

ハンギョンがニヤニヤしながらヒチョルに聞いてくる

ヒチョルはぶるっと一瞬身震いすると

ハンギョンを見つめたまま

自分の中で思いついた考えを口に出した


「お前・・・最初から知ってただろう・・・花嫁強奪の事」

「何でそんな事いうの?」

「俺の知ってるお前なら・・・こんな怒り方しない・・・

いかにも嘘くさい・・・」

「花嫁を奪われた時にお前・・・笑ったんだ・・一瞬だったけど」


一瞬だったけど笑った・・・ヒチョルにそういわれてハンギョンは苦笑する


「クククククククク・・・ヒチョルさすがだな」

ヒチョルは黙ってハンギョンを見つめる


「ねぇヒチョル・・・俺がこの国に戻って10年たつんだよ・・・

こんな国でのし上っていくには昔の俺じゃダメなんだよ」

ハンギョンはそう言うと楽しそうに笑って

シャンペンの入ったグラスを一気に飲み干す


「お前・・・相手の男性を煽っただろう・・強奪するように仕向けただろう」

ヒチョルの言葉にハンギョンはビクッと体をこわばらせた

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2013.11.26 悪い男 4
[나쁜 남자 悪い男] 4


「誰?」

スウィートルームのインターホンから男性の声で名前を問われる

「キムヒチョルと言います」

ヒチョルが名前を告げると中の男性は「ちょっと待ってて」と言い残し

しばらくするとガチャリと扉がゆっくりと開いた


中からハンギョンのマネージャーが現れて

ヒチョルの姿を見るとホッとした表情をした


「ハンギョンは・・大丈夫ですか?」

部屋の中に通されたヒチョルは心配でマネージャーに尋ねるが

マネージャーは無言で部屋の奥に視線を送る

つられてヒチョルはそちらの方を見ると部屋の中はぐちゃぐちゃに荒らされて

その真ん中で床にあぐらをかきながらワインをラッパ飲みしているハンギョンがいた

「クン!!!!キミチョルが来たよ・・・俺はソンさんからの呼び出しで行ってくるから」


ソン? ああハンギョンの結婚相手の財閥の社長か・・・


「悪いけどクンのそばにいてくれないか? 俺はソン社長とこれからの事を相談に行ってくる

クンは・・・しばらくは休養させるから」

そうヒチョルに言い残すとマネージャーは慌てて荷物をもって部屋を出て行った



残されたヒチョルは黙ったままハンギョンを見つめていた

怒りで暴れたのだろうか・・・部屋の中が散らかっている

ハンギョンはヒチョルの方を見ずにワインをガブ飲みしていた


「ハンギョン・・・」

ヒチョルの声にハンギョンの手が止まった・・がヒチョルの方は向かない


「ハンギョン大丈夫か・・・」

もう一度ヒチョルが言うとやっとハンギョンはヒチョルの方を向いた


「面白いだろう? 花嫁をとられた間抜けな男・・テレビで生放送までされたよ」

そう言うと「ははははは」と乾いた笑い声をたてる


「ヒチョル・・・君も俺の情けない顔を見に来たのか?」

ハンギョンは自虐的に笑うとまたワインの瓶に口をつける


絵にかいたような情けない姿にヒチョルは少し違和感を感じて

その場に立ちすくんでいた
2013.11.24 悪い男 3
[나쁜 남자 悪い男] 3


神父の前で新郎新婦が誓いの言葉を述べようとしたまさにその時

突然後方の扉が乱暴にあけられた


「この結婚は認めない!!!!!リンリーは俺のものだ!!!!」


大学生風の男性が大声で怒鳴りながらバージンロードを走っていく


参列者はみんなこの男性の出現に驚きを隠せず

教会の中はざわざわと騒がしくなった



ハンギョンの横にいた新婦はその男性に腕を掴まれて

「ごめんなさい」という台詞を残して

その場から一緒に走り去ってしまった



挙式はテレビ中継が入っていたので

この様子は生放送で中国全土に流された


あまりにも突然の出来事で

周囲の人々はあっけにとられて何が起きたのか把握できない

そんな状況だった


新婦を強奪されたハンギョンはポカンとした顔でフリーズ状態

それから我に返って頭を抱えるという誰もが同情できる可愛そうな姿


新婦の親である財閥の社長は大いに憤慨して

周囲の者たちを怒鳴り散らしその場の体裁を繕うとしていた


参列者たちはテレビ中継が入っている事に気づいて

なんとか世間体を保とうとしている


「結婚式は中止だ!!!!申し訳ないがみんな帰ってくれ」

新婦の父はそう大声で叫ぶとハンギョンがその言葉を制した


「みなさん・・申し訳ありません・・僕のいたらなさから

こんな恥ずかしい事になってしまいました。

みなさんの貴重なお時間を割いて参列していただいたのに・・・」

ここまで言って辛そうな顔して少し間をあけ

「もちろん挙式は中止です・・・彼女との結婚は白紙にさせてもらいます

ただ・・・この後の披露宴用にホテル側が用意した料理がすべて無駄になってしまいます

参列されたみなさん・・・どうかホテルの食事だけでも食べて行ってください

それが僕からみなさんへのせめてのお詫びの形とさせてください・・」


そこまで言うと頭を抱え

「僕は今何がどうなってたのか・・・何でこんなことが起きたのか

少し冷静に考えたいと思っています・・・しばらくひとりにしてください」


妻を間男にとられた状態のハンギョンに周囲の人々は大いに同情していた

テレビ中継を見た人々もみんなハンギョンに同情するしかない状況に見えた



教会の後ろに座っているただ一人を除いては・・・・


ヒチョルは、昔イェソンが宿舎で見ていた映画のワンシーンを思い出していた

あの映画も結婚式に花嫁を強奪するシーンがあったっけ・・・

そんな風に感じながらハンギョンを気遣って彼の方を見ていたヒチョルは


「あいつ・・笑った・・」

新婦を強奪されて悲壮感漂うハンギョンが周囲から顔を隠す瞬間

ヒチョルはハンギョンがニヤリと笑ったのを見たのだった


本当にその一瞬だけで

すぐに気の毒な可愛そうな哀れな男の姿に戻っていた


なんなんだ・・今の笑いは・・・

ヒチョルは胸にモヤモヤするものを抱えながらその場に座っていると

会場の係員からホテルの披露宴会場に移動して

食事をとってほしいとアナウンスがあった


周囲の人々はせっかくのクンの好意だから

最高級ディナーを食べて帰ろうとゾロゾロと移動を始める


「キミチョル・・・君も参列していたんだね」

ハンギョンの親戚と一緒に前の席に参列していた日本人が

ヒチョルに気づいて声をかけてきた


こいつは・・・ハンギョンの親友の・・クニオだ・・・

ヒチョルは顔をあげるとクニオに対してうなずいた

以前数回あいさつ程度を交わしたことがあった

クニオは自分達の事をどこまで知っているのか・・・

ヒチョルにはわからないけど、韓国の親友の一人として認識されていると感じていた


「今だから言うけど・・あいつこの結婚に乗り気じゃなかったんだ」

「え?」

「どうしても断り切れない理由があって結婚を決意したんだよ・・聞いてない?」

「俺には・・・楽しそうに結婚が決まったって・・言いやがった」

「財閥の娘も政略結婚に抵抗していたんだけどね・・相手がクンだとわかった途端に

恋人を捨てて結婚する気になったみたいなんだよ・・」

「・・・・・・・」

「でも結局こんな結果になってしまった・・・クンはかなり恥をかかされたな」


黙って聞いていたヒチョルは

プライドをかなり傷つけられただろうハンギョンを気遣って

「ハンギョンは? 大丈夫なの?」クニオに問いかけた


クニオはヒチョルに優しくほほ笑むと

「今ホテルの部屋で一人でいるよ・・・心配?」と言った


「当たり前だろう!!!!あいつはプライドだけは高かったんだ

こんな状況で・・かなり辛いだろうに・・・」

ヒチョルの言葉を聞いてクニオはハンギョンの両親に何かを言いに行った


ハンギョン・・・これくらいの事で死ぬ事はないだろうけど・・・

面目丸つぶれだもんな・・・大丈夫かな・・・


ヒチョルがハンギョンを心配して下唇をぎゅっと噛む


「ホテルの最上階のスウィートにいるって・・キミチョル」

クニオが戻ってきてヒチョルに伝える

「え?」

「いまこの状況下で・・・クンを救えるのは君しかいないよ」

「・・・・・」

「クンのそばにいてあげてくれ」

「なんで・・・俺が・・・クニオだって一番近い親友だろう?」

ヒチョルの言葉にクニオは小さく笑った


「クンが一番会いたがってるのは・・キミチョル・・君なんだよ」






ヒチョルはスウィートに向かうエレベーターの中で

解せない気分で今までの経緯を考え直していた

ハンギョンの結婚が白紙になったことは喜ばしいけど

簡単に新婦を手渡してしまった事や

料理を食べて行ってほしいとコメントした事

そして自分には楽しそうに結婚の事を話していたのに

本当は結婚したくなかったという事実



何よりもあの一瞬見せた笑い顔がヒチョルの脳裏から離れない


「何なんだよ・・・今日のこの結婚式って!!!!!」



ヒチョルはすっきりしない顔でスウィートルームの呼び鈴を鳴らした
2013.11.23 悪い男 2
[나쁜 남자 悪い男] 2


招待状に記載されている式場は教会に隣接した建物だった

「ふーん・・中国でもセレブは西洋式が流行ってんだな~」

ヒチョルは受付をすますと控室に入っていく

今日の挙式は芸能記者やテレビ中継も入っていて

ハンギョンの中国での成功を嫌というほど感じることができた


ハンギョンが中国に帰ってからもう10年以上になる

その間自分の兵役期間もあり

たまに電話では声を聴くが最後に会ってから5年の月日が流れていた

もう恋人というよりは親友と言った方がいい関係なのかもしれない

でもまだ別れてないから・・・とヒチョルはずっとハンギョンを思って

恋人も作らずに現在に至ってしまっていた



あいつは・・俺を親友というカテゴリーに降格して嫁さんを貰うんだな・・・


招待状には挙式にも参列してほしいというハンギョンの直筆のメモが入っていたので

ヒチョルはのろのろとチャペルに向かって歩き出す


「失礼します・・キミチョルさん・・今日は親友のために中国までいらしたんですね」

中国のテレビ局のキャスターから突然声をかけられた

この頃のヒチョルはある程度の中国語を話すことが出来たので

にこやかな笑顔とともに中国語で質問に答えた


今日はテレビ局の取材がすごいとハンギョンから聞いていたので

タキシードや髪型にも気を使って10歳はサバ読める位に装っていた


その後何件か取材を受けたヒチョルは

中国での自分の人気はまだ衰えてない事を知り苦笑する


チャペルは中国でも1番の最高のステンドグラスを使って作られたとか

周囲はそんな話題で盛り上がっていた


新婦がわの席にいかにも財閥の会長や社長というような人々が連なっていた

ハンギョン側を見るとハンギョンの両親の姿も見られた

ハンギョンの母親がヒチョルの姿を見て驚いた顔をしたが

遠くから会釈をしてくれたのでヒチョルも会釈で返す



スーパージュニアで活動していた昔・・・

中国公演の時にハンギョンの母親とは数回会ったことがある

優しい控えめな人だったっけ・・・

いつも別れ際には「クンをよろしくね」と手を握ってくれた・・・


そんな事をぼんやりと思い浮かべる

「なんで・・・俺が・・・こんな所に座ってんだよ・・・」

急に理不尽さに怒りがふつふつと湧き上がってきた


恋人同士だった頃

いつか同性婚をしてカミングアウトをしよう・・そんな事を思っていた

お揃いのタキシードを着て世間を驚かせてやろう・・・

ハンギョンがどうしてもと言うならドレスを着てやってもいい・・・

そんな他愛もない話をしていた事があったっけ・・・・



本気の恋だった

正式な別れの話がないからという理由で

いまだにその恋を引きづっている自分

あいつはそんな俺を捨ててさっさと結婚するんだ


ヒチョルがそんな事をぼんやり考えていると

パイプオルガンの演奏が始まり讃美歌が流れ


扉が開いて新郎新婦が腕を組んで入場してきた


真っ白なタキシードのハンギョンはカッコよかった

年相応の大人の色気さえ感じるほどにカッコよく

隣のウエディングドレスの新婦をエスコートしながら歩いていた


まるで映画のワンシーンのような美男美女の行進


ヒチョルの胸が痛いほど詰めつけられる


俺・・・このまま悲しみで死んでしまうかもしれない

ジョンスやヨンウンやリョウクに一緒に来てもらえば良かった・・・


神父の前に着くと二人は最高の笑顔を周囲に見せた



俺のハンギョン・・・・


ヒチョルが悲しみで失神しそうな時にその事件は起きた
2013.11.23 悪い男
[나쁜 남자 悪い男] 1


*まだ終わってない話があるんですけど・・

ミンくんのジャックザリッパーをすぐ近くで見てきて、

彼のいっちゃった演技が脳裏に残ってまして・・・

(笑いながら人を殺そうとするときの眼など)

いっちゃった瞳のハン様を妄想してしまい・・こんな話ができました

ハンチョルです・・・ミンくん出てきません!!!!!!!*




スーパージュニアのメンバー全員の兵役が終わった頃

韓国芸能界も移り変わりが激しくなり

スーパージュニアとしての活動も少なくなって

個人活動が主となってきていた

もともと個性の強いメンバーが揃っていたので

解散はしないまま個人の得意分野でそれぞれ活躍をしていた


結婚したメンバーもいれば宿舎を出て行ったメンバーもいて

ヒチョルが40歳を迎えるころには

寂しがりやのイトゥクと面倒くさがりやのカンイン

お世話好きのリョウクとヒチョルの4人だけが宿舎に残っていた


「ヒチョル兄さん・・・何か届いてますよ~」

リョウクがエプロン姿で郵便物を持ってくると


「何~なんかの招待状っぽいけど」

「ハンギョンからの国際郵便だよ」

リビングでテレビを見ていたイトゥクとカンインが

興味深げにリョウクのそばに集まってきた


「俺にきた招待状だよ」

ipadをいじっていたヒチョルはつまらなそうな顔して

3人に画面を見せる

「ハンギョンついに結婚か!!!!お相手は財閥の令嬢」

婚約をした時のものなのか2人ならんでの写真がネットニュースに上がっていた


「ヒチョル・・・お前知ってたのか? ハンギョンの結婚・・」

イトゥクが辛そうな顔をしてヒチョルを見つめて聞いた

「お前らまだ繋がってんのか? とっくに切れたと思ってたけど」

カンインも心配そうにヒチョルの顔を覗き込んだ


「なにこの女・・整形でもしてんじゃないの・・性格悪そうな顔してるよ

ヒチョル兄さんの方が何倍も綺麗なのに・・・」

リョウクが苦々しく画面を見つめて文句を言った


くすっ

リョウクの言葉にヒチョルは苦笑しながら国際郵便を開封する




中からはヒチョルの予想通りに結婚式の招待状が出てきた


「ヒチョル・・お前行くのか?」

「この間ハンギョンから電話もらって出席するって返事した」

「え・・・」

「親友の結婚式にはぜひとも参加しないと悪いだろう」

ヒチョルの言葉に3人は返事もできずに黙り込む



現在同居している4人は結婚していない

恋人と呼べる存在もない状態だった

それは個々の理由それぞれ違うものだったが

ヒチョルはハンギョンとの遠距離恋愛を続けていたからだと

他のメンバーが思っていたところにこの結婚話だ


メンバーの心配をよそにヒチョルは笑顔で北京に出発していった
[スパショ OSAKA]

*この話は少しの事実とたくさんの妄想からできていますので

お気をつけてお読みください*


「うわっ広いな~」

ヒチョルは京セラドームの舞台に立って周囲をぐるりと見回して

驚愕のため息をついた

「SMタウンの時の東京ドームも広かったけど・・・

あの時は出演者がたくさんいたからな・・・出番も少なかったしな・・

今回は俺たちだけでの公演だ・・・」

不思議そうな顔をして周囲を再度見回す


「ヒチョル兄さん~このドームが全部エルフで埋まるんですよ~」


ソンミンがヒチョルの横で両手を広げながら笑顔で答えた








「ヒチョルさぁ~お前に見せてあげたかったな~

真っ青の光の海がそこにできたんだよ・・・・

俺たちのカラーのパールサファイアブルーの海がさぁ

すっごく綺麗だった・・・あの感動は一生忘れないよ」


ヒチョルが兵役に入って基礎軍事訓練が終わり

区庁の仕事にようやく慣れてきた12月

日本でのライブを終えたイトゥクと宿舎で酒を飲んでいるときに

イトゥクが今にも泣きそうな顔をしてヒチョルに話した


自分が兵役中はスーパージュニアの活動には関心がなかった

なかったと言うよりも関心を持たないようにしていたヒチョル

偶然にも自分が芸能活動停止中に日本での活動がすごく増えた事に

少なからずも戸惑いを覚えていたのもあった


「ふん・・動画サイトでみたよ・・確かにきれいだったけどさ

あーあ・・思い出してまた泣き出す・・・汚ね~な鼻水も出てるぞ

思い出し泣きするほどか? 相変わらずジョンスは泣き虫だな」

ヒチョルは呆れたようにイトゥクの涙を拭き

優しく頭をなでながら話の続きを聞いてあげる

そんな事が酒を飲むたびに何度もあった


その後東京ドームでの公演もあり

日本でほとんどセールス活動をしないにも関わらず

スーパージュニアはヒチョルの知らないところで大きく成長していた







「ヒチョル~本当にお前らしくないな・・・まだ本調子じゃないか?」

本番間近バックヤードで緊張に押しつぶされそうになっているヒチョルに

カンインが声をかける


「なんでドンヘたちはあんなにヘラヘラしてられんだよ・・・

いつもの箱の倍の大きさあんだろうが・・・それに俺・・横浜以来の日本だし」


ヒチョルの手を握ってカンインが優しくほほ笑みながら

「俺も東京ドームの時はすっごく緊張したけど・・大丈夫だよ

北京公演も成功させたじゃないか~」

すぐ横で眉間にしわを寄せながら最終チェックをしているリョウクを指さして

「日本ではジョンウンの人気が半端ないからな・・・

リョウクは日本公演だとジョンウンの不在を埋めるために必死だな」


リョウクの姿を見てヒチョルも気持ちを引き締めた

「今の俺の気持ちが分かるのは・・ヨンウンお前だけだ・・」

「ああ兵役から戻ってきたのは俺だけだからな・・ヒチョルお前なら大丈夫だよ」


スパショOSAKAは約5万人近いエルフに見守れて幕を開けた


スパショ自体はすでに他国公演で体験済みだったので

ヒチョルはすぐに溶け込むことができた

オープニングで自分の名前を見てのエルフの大歓声にほっとする

今回は出来上がった構成にあとから自分だけ付け足した状態なので

半分くらいは出ない場面もあり

除隊後リハビリ中と言えるヒチョルにはちょうどよかった


「あいつらすげーな」

舞台のそでで弟たちの

元気なパフォーマンスを見ながらヒチョルはつぶやく


舞台上からファンが見える位気持ちに余裕が出てきた頃

ヒチョルは不思議な光景を見た


イトゥク? イェソン?

ファンは兵役中でいないメンバーの名前の団扇を持っている


その謎はその後すぐにとけた


キュヒョンとリョウクがイェソンの映像と一緒に歌うという場面にくると

観客の歓声とすすり泣きが聞こえてくる


(ジョンウン・・お前ってすげーな・・お前に見せてやりたいな

でもこの構成って・・死んじゃった奴の追悼コンサートみたいだぞ)

この後メンバートークで兵役中のメンバーに話がとんだ


ウニョクが不在のメンバーの名前のボードや団扇をもったエルフに礼を言うと

カンインがヒチョルに向かって説明をする

「ヒチョル兄さんがいないときも 兄さんの名前を持ったファンがたくさんいたんですよ」


え?


ヒチョルの胸がドキンとした

鼻の奥がツンとする


自分はファンに対して「待たなくていい」と言い放った

それは2年間という長い時間に対する不安の表れでもあった


でもファンはこんな自分でもちゃんと待っててくれた

不在の時でもちゃんと応援してくれていた・・・


「それ・・ほんと?」

ヒチョルはカンインの瞳をじっと見つめて聞き返す

「本当ですよ」

カンインはやさしくヒチョルに答える



ちきしょう・・涙が勝手に出てきやがる・・・

俺はこんなキャラじゃないのに・・

復帰してから毎回のように泣いている自分に少し腹を立てながらも

ヒチョルはライブに参加できる今の状況がとても嬉しかった


ジョンス・・・お前が復帰した舞台はもう最初から最後まで泣き続けるだろうな・・

俺がこれなんだもんな・・・・


部隊で兵隊をしているリーダーの事を思ってヒチョルは客席を見上げる



でかいな・・・

俺がこの間参加した横浜は半分くらいだったな・・・



メンバーの要望で真っ暗な中で

客席がペンライトを一斉に点灯した・・・・





うわっ・・・すげ~綺麗だ・・・

ジョンスお前が俺に伝えたかったのはこれだったんだな

日本でしか味わえないすごく大きな青い海だな


ヒチョルは誰にも見られないように

潤んだ瞳を手の甲でぐっと拭った




来年はジョンスが戻ってくる・・・

でも次の弟たちが行くことになる

順番で行って戻っての繰り返しだな


メンバー全員でこの青い海を眺めることができるのは

何年後なんだろう・・・


俺たちはいろいろあったけど

今はもう大丈夫だよ

ずっと一緒に爺になってもスーパージュニアでいてやるって決めたから



他のメンバーが舞台を走り回って歌っている間


ヒチョルはセンターステージに立って

いつまでもパールサファイアブルーの海を眺めていた






おしまい




追記

ステージ上のヒチョルはまだ本調子?ではなく

時々真剣な表情でカンインやミンくんに耳打ちしてました

多分何か聞いていたんでしょうね

すぐカンインのそばに行きたがるのは

ヒチョルの気持ちが分かるのはカンインだけだからかなと感じました


ヒチョルは出番がほかのメンバーより少なくて

トークの後に舞台そでに下がるときにスキップしながら戻ったりと

時々ヒチョルらしさが見られ可愛かったです

ヒーローの動画場面はまさかの悪役くまさんの中身(笑)

くまさんの頭をとってヒチョル登場のカットを後から付け足してました

くまさんの着ぐるみの時は勝手なダンスばかりで笑わしてもらい

ミンくんが「激おこぷんぷん丸」と可愛いパフォーマンスしたのに対して

怒鳴りながら「激おこぷんぷん丸」と叫んでミンくんに違うと指摘されてました


新曲は目立つ場所でのパートにドキドキさせてもらいました

ミンくんが飛ばされる振付があるのですが

16日はシンドン達に高く飛ばされて着地失敗しておしりを強打

翌日からジャックザリッパーがあったので観客みんなが心配して

イ・ソンミンコールで応援しました←これはインスタでゴニさんが動画あげてくれてます

ヒチョルのソロの場面

ソファにお姉さんを侍らせての演出でした(笑)


とても楽しかったスパショ5でした


体力の低下を実感したので次回のスパショ6までには

体力づくりに励みたいと思います(笑)
2013.11.15 スパショ
最近忙しくて

なかなかお話かけずにすみません

頭の中にはあるんですけど・・・

そして仕事をやりくりして

明日は京セラのスパショに参戦してきます

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ヒチョルさん

相変わらず麗しいです


明日お会いするかたはよろしくです

宗文を発見した方は是非声をかけてください(笑)

ささやかな景品をさしあげます~

ではでは行ってきます


本当は今日も行きたかったけど・・・お仕事ですから仕方ないですね
[あすかちゃん騒動]


ヒチョルがまだ公益勤務中のある日


リョウクが事務所からヒチョルのプレゼントを預かってきた

いつもはわざわざ持ってくることはないのだが

この品物は絶対に大喜びするだろうと確信していたので

ヒチョルの喜ぶ顔が見たくてリョウク自ら持ってきたのだった



「ただいま・・・」

公益勤務先の区庁からヒチョルが宿舎に戻ってきた

リビングに座っていたリョウクが

ニコニコしながら「おかえりなさい」と出迎えてくれる


「ん? どうしたリョウク? すっごく嬉しそうだけど・・

いいことあったのか?」

ヒチョルはリョウクの笑顔につられて自分もにっこりとほほ笑んで

リョウクの頭をガシガシとなでた


「ヒチョル兄さん~イルボンペンちゃんからの贈り物~

事務所に届いてたの・・・持ってきたよ~」



「うおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」


リョウクがヒチョルに渡したものは


日本のロボットアニメの登場人物の赤毛のハーフの女の子

その女の子の抱き枕だった

もちろんヒチョルの大のお気に入りの女の子

大好き大好きと連呼するので日本のファンがグッズを送ってくれたのだった


「あすかちゃん!!!!!!」

ヒチョルはその日から抱き枕を抱きしめながら眠りについた

そしてあまりにも嬉しすぎてインターネットラジオで

その抱き枕を抱えて放送するという暴挙にまで出てしまった

もちろんその姿は全世界に発信されている


キムヒチョル・・・大丈夫か・・・


そんなエルプ達の心配をよそに毎日毎日抱きしめて

大事に大事に本当の彼女のようにあすかちゃんを扱っていた




ある日

ヒチョルが仕事から帰宅すると

リビングでカンインが居眠りしていた


ヒチョルはその姿を見て硬直する

カンインの腕の中には自分の部屋のベットにあったはずの

あすかちゃん(抱き枕ですけど)が抱きしめられていたからだった


よく見るとカンインのよだれが枕に染みついている・・・・



「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

ヒチョルの叫び声に自室にいたリョウクとドンヘが驚いて飛び出してきた


眠っていたカンインもその大声で目が覚める

「あれ・・ヒチョル・・おかえり~」

くまさんのような目をぱちぱちさせて

カンインは抱き枕を抱きしめたまま体を起こした


「てめえ~ヨンウン!!!!!何抱きしめてんだよっ!!!!」

ヒチョルはものすごい剣幕でカンインにどなったが

当のカンインは寝起きの顔でぼんやりしている

「あ・・ヒチョルこの抱き枕っていいね~

どんな感じなのか俺も体験したくて・・ちょっと借りた」

カンインの悪気のない言葉に

ドンヘはリョウクは恐怖に慄きながら2人を見つめていた


「あ゛ーっ!!!!!俺のあすかちゃんがカンギンにけがされた~

俺のあすかちゃんが~!!!!!」


ヒチョルはそういうとカンインの腕の中から抱き枕を取り上げ

リビングのごみ箱に投げ捨てる

「お前は誰とでもほいほいと寝る尻軽おんなだったのか~!!!!!!」

ヒチョルの行動にその場のみんなが凍り付いた

「もうお前なんて知らないっ!!!!!!俺はお前を捨ててやる~」と叫ぶと

自分の部屋に飛び込んでしまった




「ひ・・ヒチョル兄さん・・なんか疲れたまってたんだね」

ドンヘが引きつりながらそういうと

ヒチョルの行動に驚いて泣きそうになっているカンインを促して

「ちょっと外でお茶でもしてこよう」と出て行った


残されたリョウクはごみ箱から抱き枕を拾い上げて

しばらく考え込んでいた


カンインのよだれと思われるしみを見つけると・・・・

「こことここ・・次の休みに手洗いすれば大丈夫かな・・」と小さく呟いた





数日後


とても天気のよい日曜日

リョウクはデパートで買ってきた

日本製のおしゃれ着洗いの洗剤を使って

お風呂場で例の抱き枕を手洗いしていた


「ウク~遊びに来たよ~何してんの?」

11階からソンミンが遊びに来て

お風呂場でごそごそしているリョウクを見つけてのぞきにくる


「あ~ミミちゃんいらっしゃい~」


リョウクの手の中の物をみてソンミンは面白そうに笑った


「それってヒチョル兄さんがキレて捨てた抱き枕でしょ・・

リョウク洗ってんだ~ヒチョル兄さんに言われたの?」


「ううん・・ヒチョル兄さん知らないよ~

今アイス買いにコンビニに行ってる・・その隙に洗濯してるの」


「ヨンウン兄さんに愚痴聞いたけど・・結構すごかったんだってね」

「だってさ~この枕にむかって尻軽女って叫んだんだから」


2人はげらげらと笑うと洗濯し終わった抱き枕を乾燥機に入れる


「毎日抱いて寝てたから・・ヒチョル兄さんの匂いが付いてたんだよね

ヒチョル兄さん気づいてないけど・・いい匂いするんだよね~」


「香水つけないのに・・花のような匂いするからね~

ヨンウン兄さん・・寂しがりやだからつい抱きしめて寝てたんだね」


2人が楽しそうに話している時にアイスを持ったヒチョルが帰ってきた


「ようソンミニ~」ヒチョルが買ってきたアイスを3人で仲良く食べて

世間話をしてソンミンは下の階に戻っていった




夕食後

リョウクはヒチョルの部屋をノックする

「なんだ? リョウギ~」

「ヒチョル兄さん・・・これ・・・」

リョウクの手には自分がキレて捨てたはずの抱き枕があった


「お前・・これ・・・」

「ちゃんとエマールしましたから

もう綺麗ですよ・・・ヨンウン兄さんの穢れは僕が洗い流しましたから」


真面目な顔してリョウクが言うのでヒチョルは吹き出してしまった

「サンキュ」

ヒチョルは抱き枕を受け取るとしっかりと抱きしめた

洗剤のいい香りがする

綿も復活してふんわりとなっている


ただよく見ると印刷の部分が少しにじんでいるようだ・・・

だけどそんなの全く問題ない


リョウクが自分のために手洗いをしてくれた

その行為が大切なんだ


ヒチョルは黙ってリョウクを抱きしめるとおでこにキスをする

リョウクはへへへと照れた笑顔で部屋から出て行った


ヒチョルはその抱き枕を大事そうにベットに寝かせた




数日後

ヒチョルのインスタに

復活したあすかちゃんの抱き枕の写真が上がる

キレて捨てたという話が広まっていたので

世界中の花びら達は安堵したのだった




リョウクとヒチョルの絆はどんどん強くなり

リョウクは最強の味方を手に入れた

そんなリョウクに「最強のマンネ」という称号が与えられるのに

そう時間はかからないだろうと世界中のエルプが噂していた・・・・




おしまい


くだらなくてすみませんでした

本当はまかないのおばちゃんが洗ってくれたのかな?





2013.11.07 8周年
11月6日はスーパージュニアのデビュー記念日でした

2005年のデビューから昨日でまる8年過ぎました

日本のジャニーズグループから見るとまだまだ・・って感じですが

韓国では事情が違います・・神話は別として(笑)高齢アイドルに入ってきましたね

そんなベテランアイドルの彼らが8周年記念としてのイベントを

私たちエルフに向けて発信してくれました


20131106デビュー8周年のすじゅ

仁川国際空港でのコスプレ・・・すごいです(笑)

そんな彼らが大好きです

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そしてハン様もデビュー記念日で8周年となります

ヒチョルがweiboでみーみとヘンリーに感謝の言葉を述べてました

あと「今はいない俺たちの友達についてもずっとすまないと思ってる」

このフレーズにハン様を思い浮かべました


まだ二人はつながっていてほしいです

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この時期のきらきらと乙女のような表情をしていたヒチョルが

私の話に出てくるヒチョルのイメージです

なかなか更新できませんがこんな素人の拙い話を読んで下さる方々には感謝しています


スーパージュニアのファンで良かった

ELFで良かった

ヒチョルもハン様も大好きです

もちろん他のメンバーも大好きです

15人のメンバーみんな愛しています


デビュー8周年おめでとう~!!!!!ずっとついていきます♪

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