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日常のたわいもない話です

ハンチョルではありませんが・・・妄想話ではあります


[新しい恋人発言]


「ただいま~」

ヒチョルがご機嫌で宿舎に帰ってきた


「ヒチョル兄さんおかえり~」

キッチンにいたリョウクが声をかける


「どうした? ヒチョル・・気持ち悪いくらいにご機嫌だね」

カンインが自分の部屋から出てきてヒチョルに声をかけた


ヒチョルは鼻歌まで歌いながらリビングのソファに座った


「ソルリちゃんと行った映画は楽しかったですか?」

リョウクがお茶のマグカップをヒチョルに渡しながら聞いてくる


「俺の新しい恋人が出現したぞっ!!!!」

ヒチョルはそう言い放つと手にしていた映画のパンフレットを手にして

あるページをめくると二人に見せる



「ほら!!!!!可愛いだろう? アナって言うんだぞ」


ひくっ・・・

カンインがちょっと引きつりながら

「じゃあ・・・長年の彼女のあのアスカはどうするんだよ・・」と聞くと


「ああ・・・あいつか・・・アスカも悪くはないんだけど・・・

俺・・・出会ってしまったんだ・・・最期のオンナかもしれない・・・」


ヒチョルは遠くを見つめながらうっとりとした表情で話をする


「じゃあ・・・ヒチョル兄さんの現カノは・・・その映画のアナちゃんに変更ですね」

リョウクがため息をつきながら確認すると


「そう~俺はFall in Love なんだ~さっそくインスタで全世界の花びらに報告しなくちゃ」


「・・・・・・・・・」


カンインとリョウクが見つめあってため息を付き合う


「じゃああのアスカの抱き枕は俺が貰うぞ・・返せと言うなよっ」

カンインが再度確認すると


「ああ・・・昔の女はお前にくれてやる・・・俺はいまアナに夢中なんだよ」





「ヨンウン兄さん・・その抱き枕は僕が預かります・・・・

あんなこと言ってるけど・・・またいつ気分が変わるかわからないから

ちゃんとしまっておきます」


「えええ~それ抱きしめて寝ると熟睡できるのに・・・」

カンインの訴えに聞く耳持たずの状態で

リョウクは抱き枕を自分の部屋の押し入れに大事にしまった



「ヨンウン兄さん・・・ウギョルの撮影ってそんなに気を遣うんですか?」

「ん? 昔の事だから忘れちゃったけど・・・

カメラの無いところで相手役の女の子泣かせちゃったな~」

「泣かせるなら僕たちも泣かせちゃいましたね・・・料理がマズイって」

リョウクは思い出しながら苦笑いをした

「多分ヒチョルの事だから・・・ウギョルを面白くして数字取ろうって思ってるよ

だからかなり神経使ってんだな・・・」


「ハンギョン兄さんの映画も・・

相手の女優さんとかなりいちゃこらしているようですしね

現実逃避したくなるのは・・・仕方ないのかな・・・」


リョウクが心配そうにヒチョルを見つめる

「まあ韓国女性は気の強いのばかりだから・・ヒチョルに合う相手いないしな」

カンインも呆れた顔をしながらヒチョルを見つめる



2人に心配されているのも気づかずに

ヒチョルは必至にインスタに上げようと文字うちに専念していた








アナちゃん出現でアスカちゃんは元カノに格下げ・・・

その報告インスタに全世界の花びら達は苦笑いしかできませんでしたね~
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ただ何となく思い浮かんだ一場面を

ひとつの話にしてみました・・・っていつもそうやって話書いてますけど・・・

ここのブログにはハンチョルカップルいろいろいますが

想定外の2人に演じてもらう(笑)事にしました←え?

想定外の無鉄砲な警察官のヒチョルとやくざエリートのハン様(やくざ廃業計画中)の

とある日常のヒトコマとなります

想定外をまだ読んでない方は先に読んでからこちらをどうぞ


[想定外 ある日の出来事]



『今日はミンウク達と映画を観てから帰ります』

ハンギョンはスマホに表示されたヒチョルからのメールを読んで

夕食のために沸かしていた鍋のお湯をとめた


ヒチョルがいつもハンギョンの料理を美味しそうに食べるので

いつの間にか夕食作りはハンギョンの仕事となっていた


「一人だったらあるものでいいかな・・ヒチョルがおなかすいたと言ったら

パスタでも作ればいいか・・・」


冷蔵庫の中の残り物とビールで簡単に夕食を済ませたハンギョンは

韓国語のビジネス関係の本を読むためにソファに移動した

中国出身のハンギョンは日常生活には困らない程韓国語が上達してきたが

(ヒチョルとの恋愛が必然的に韓国語の上達に関わっていた)

ビジネス用語とかなかなか難しく時間があれば勉強しながら本を読むことにしていた


しばらく読書に没頭していたら

ガチャリと玄関が開いた音がした


いつもにぎやかに帰ってくるヒチョルの声がしなくて静かだった

ハンギョンは不思議に思って顔をあげると

すぐ目の前にヒチョルが黙ったまま立っている


「ヒチョル・・・どうしたんですか? 脅かさないでください」

ハンギョンがおどけたような顔をしてヒチョルを見つめると・・


「うわっ」

突然ヒチョルがハンギョンの背中にしがみついてきた

ぎゆ~っとしがみついたまま黙っている


「何かあったんですか? あの子達と喧嘩しましたか?」

背中のヒチョルは頭を横にふって否定する

「黙っていたらわからないですよ・・何があったんですか?」


ハンギョンが包み込むような優しい声でヒチョルに問いかけてくる


「ハンギョン・・・」

ヒチョルが小さい声で呟いた

ハンギョンの背中を通して聞こえるヒチョルの声は泣いているようだった


「何で・・・お前の事が好きなんだろう・・お前の事好きにならなければ

こんな思いしなかったのに・・・」


?

ハンギョンはヒチョルの言わんとする意味が理解できず

必死で頭の中で思考回路をフル回転させていた



突然なんだ・・・?

ヒチョルはソンミンとリョウクと映画を観ると言っていた・・それか?

そういえばキボムが雑誌を見ながら

今女子に流行っている映画が悲恋ものだって言ってたな・・・それか?

ヨジャ系のソンミンとリョウクと行った・・多分そうだ・・


ハンギョンはヒチョルの涙の原因がミンウクと見た映画だと結論づける


「ヒチョル・・こっちを向いてください」

ハンギョンは背中にへばり付いているヒチョルの手をとると

自分の方を向かせる


「突然どうしたんですか? 見に行った映画が怖かったんですか?」

ヒチョルは上目づかいにハンギョンを見つめると

今度はハンギョンの胸にぎゅ~っと抱き着いた


「うん・・・お前を失う事を考えたら怖い・・・」

ヒチョルの言葉にハンギョンは小さく笑う

「私が浮気するかもしれないとでも?」

「違う・・・」

ハンギョンは黙ってヒチョルの髪をやさしくなでる

「お前が好きだ・・・愛している・・・

お前が死んだら生きていけない位・・・愛している」


「私はまだ死にませんよ・・あなたのためにタバコもやめました

定期的に健康診断も受けるようにしました・・・だから大丈夫です」


ハンギョンの言葉にヒチョルは顔をあげてハンギョンを見つめる

瞳から涙があふれ出ている・・・

大粒の涙は真珠のように綺麗だな・・とハンギョンは思った


「映画を観て、私を失う事を想像して悲しんでいたのですか?」

ヒチョルは小さな子供のようにコクンとうなずく

ハンギョンはふーっと息を吐くと

ヒチョルの涙を指でやさしく拭った



「私はあなたの体当たりの捜査で毎回死ぬ思いをしているんですよ」

ハンギョンの言葉にヒチョルははっとする


犯人を捕まえるのに夢中になって

周囲の事がまるで見えなくなる・・・前まではそれでも良かったが

今は・・・ハンギョンがいる・・・殉職なんてとんでもない事なんだ


ヒチョルは今まで何度もハンギョンにつらい思いをさせていたのかと

ようやく自覚する事ができた


「ごめん・・・」

「謝らなくていいです・・・そんなあなたを好きになったのは私ですから」

「ごめん・・」

「前にも言いましたよね・・私は刑事をしているあなたの姿が好きだから

刑事をやめろとは言わないと・・」

「お前・・・バカだ・・俺なんかを好きになって・・・」

「そうですよ・・バカですよ・・あなたのために転職準備中ですから」

ヒチョルは涙をぬぐうとニッコリとほほ笑んだ

ハンギョンの腕に優しく抱かれながら幸せだと実感する


「ハンギョン・・・」

「まだ何かありますか?」

「おなかすいた・・・」

ハンギョンはクスッと笑うと

ヒチョルのおでこに優しくキスをしてキッチンに向かう


「夕食は食べなかったんですか? パスタでいいですか?」

「うん・・・あいつらと3人で大泣きしちゃって・・店に入らずに帰ってきた」


ハンギョンは3人で大泣きしている様子を想像してくすくすと笑う


「お前・・何笑ってんだよ!!!!!俺が映画みて泣いちゃいけないのかよっ」

恥ずかしさを隠すようにヒチョルは怒ったふりをする


あああ何てあなたはこんなに可愛いんだろう

ハンギョンはヒチョルへの愛おしさがあふれ出てきて止まらない



私こそあなたを失ったら生きていけません・・・

あなたが逝ったらすぐその場で後を追いかけるでしょう


ハンギョンの心の中を読み取ったかのように

ヒチョルがキッチンに立つハンギョンの横にやってきた


「たまには俺も手伝う・・・今は1秒でもお前から離れたくない気分だ」


そんなヒチョルを見てハンギョンは

「今頃ソンミンさんとリョウクさんも

恋人にぴったりと寄り添っているんでしょうね」とほほ笑んだ


この夜恋人たちは

いつもよりも何倍も甘い時間を共有する事となった・・・・





おしまい





ソファで読書中のハン様に後ろからしがみつくひちょ

その一場面が思い浮かんで書いた話でした・・・






[magician] ~ハンギョンside~


ハンギョンは魔法使いだった

中世時代に魔女狩りなど自分達の一族が人間によって疎外され始め

人前で魔法を使うことはタブーとなり

ハンギョンの世代になると人間界で目立つことなく

「魔術師」としてタネも仕掛けもない手品を見せて日銭を稼いでいた


あるとき小さな町にハンギョンが属するサーカス団がやってきた

テントを張ったりして会場を設置している間

ハンギョンは暇だったので町中を散策する事にした


あまり裕福ではなさそうな人々が

肩を寄せ合って生活しているような長屋の前を通りかかったとき

ハンギョンの眼にとまったものがあった


汚い姿の少年が玄関の前でしゃがみこんでいる


なかなかの美形じゃないか・・・もったいないな・・・



しばらく観察していると同じような歳の男の子が

声をかけて二人で家の中に入っていった



悲しそうな瞳でしゃがみこんでいた少年の姿が

しばらくハンギョンの頭から離れなかった



あの子・・・まだ小さいな・・・残念だけど・・



サーカス団の公演日

一番前にこの間の少年の姿があった



ハンギョンは胴体切断のパフォーマンスの時にヒチョルを指名した


近くで見ると本当に綺麗な顔をしている


このまま帰すのはもったいないな・・と心の中でこっそりと思う

ヒチョルはハンギョンの好みのタイプだったのだ


ヒチョルの指に自分の物という印をつけて、この時は帰すことにした




それからヒチョルの夢にハンギョンが現れるようになった

楽しいことや悲しいことがあったとき

必ず夢に現れてヒチョルの心を慰めてくれる

ハンギョンは10年間の時をかけて

ゆっくりと「恋の魔法」をかけていた



ヒチョルが17歳になったとき

もう時は十分に満ちたとハンギョンは判断し

再度ヒチョルの住む町に公演に行った



10年前と同じにヒチョルは一番前の席に座っていた


舞台に上がったときにハンギョンは耳元でささやく

「もう十分待ったんだ・・迎えに来たよ

私と一緒に行ってくれるね」


ヒチョルはハンギョンの瞳を見て恥ずかしそうにうなずいた

ハンギョンがかけた恋の魔法はしっかりヒチョルの心にかかっていたのだ

そしてハンギョンは自分でかけた魔法に自分もかかってしまっていた






「ハンギョン・・・どうしたの? 眠れないの?」

愛し合った余韻に浸りながら

ヒチョルがハンギョンの胸に頭を乗せたまま聞いてくる


「ん? ヒチョルと初めて会った頃を思い出してたんだよ」

今にも蕩けてしまいそうな瞳でハンギョンはヒチョルを見つめる

髪をやさしくなでられながらヒチョルはつぶやく

「ハンギョンは夢で俺に会いに来てくれた・・・

俺は夢でお前に会うのが楽しみだった・・

そしていつの間にか好きになっていたんだ」

「私は君に一目ぼれだったんだよ」

「あのガキの頃の俺に? お前ロリコンだったのか?」

ヒチョルの悪態にフフフと小さく笑ったハンギョンは

「10年待っただろう? 10年かけて君に好きになってもらえて良かった」とささやく

ハンギョンの胸にしがみつくと

「あれから俺の歳はとまってしまった・・お前は本当のmagicianだったんだな」

「これからも止まったままだよ・・・そしてずっと一緒さ」


ヒチョルは今幸福感に満ちていた

愛する人に愛してもらえる・・・そんな事でも最高に幸せだ



「イトゥク・・・」

ヒチョルは小さいときから自分を気にかけてくれた友達の名前を呟いた



イトゥク・・・

お前は今何をしているの?

あのまま別れてしまったけれど・・・俺は今幸せなんだ



ヒチョルの瞳から涙が流れる


ハンギョンはすべてを分かったようにヒチョルを優しく抱きしめた






2014.01.13 magician
前のブログにも書きましたが

なんと久々に風邪で寝込んでしまいました

その時に見た夢の一場面からこの話を思いつきました

良かったらお付き合いください

[magician]

magicianとは広い意味合いでは

奇術師、手品師、魔術師、魔法使い のことを示す





空はどんよりと曇っていて今にも雨が降りそうな天気だった

ヒチョルは家の前に座ってぼんやりと空を見ていた

「ヒチョル~俺んちで遊ぼう」

振り向くとえくぼの可愛いヒチョルと同じくらいの男の子が手を振っている


「イトゥク・・」

「雨も降りそうだしさ・・母さんが働きに行って留守だから

ヒチョルと一緒の方が母さんも安心だっていうし・・ね」



ヒチョルとイトゥクは7歳になったばかりで家も隣同士の幼馴染だった

2人とも父親がいなく母子家庭に育っていたが

病気で父親を亡くしたイトゥクと違い

最初から父親という存在のないヒチョルは母親からネグレクト(育児放棄)されていた


家に入れずに外にいるときは大概母親が男を家に引き入れている時だった

見かねたイトゥクの母親が「一人も二人も一緒だから」と

ヒチョルの世話もしてくれていた


「あらヒチョルくんもお手伝いしてくれたのね・・ありがとう」

イトゥクの母親が帰宅してきた時に

小さな子供二人で掃除をしたような跡があったので

イトゥクの母親は笑顔でヒチョルを抱きしめてくれた

母親に抱きしめられる事のないヒチョルは恥ずかしさに頬を赤く染めていた


「お母さん・・これ何?」

イトゥクが野菜の包まれていたチラシを見て興味を示して聞いてくる


「なんかこの町にサーカス団がくるらしいのよ

市場でねタダの入場券をもらったから・・よかったら2人で行ってらっしゃい」

チラシには町の広場で、サーカスが1日だけ行われると書かれていた


「サーカスってなあに?」

「お母さんも子供の頃に見たきりだから・・動物が出てきたり

なんかいろんなワクワクするような楽しいことを見せてくれる人たちのことよ」


「わーい明日・・ヒチョル一緒に行こうね」


「ヒチョル君・・スープ良かったら飲んでいってね」

イトゥクの母親から暖かいスープの器を貰って

ヒチョルはそれを美味しそうに飲んだ

家に帰っても食べるものなどほとんどなく

いつもおなかをすかせているヒチョルにとって

野菜くずしか浮いてないスープでも最高のご馳走だったのだ


まだ学校に入学していないヒチョルは1日が長かった

たまたま機嫌のいい母親がお金や食べ物を与えてくれると

次はいつもらえるかわからないから

大事にそれを隠しながら食べて飢えをしのいでいた


今日はイトゥクとサーカスを見に行く日

ヒチョルは着ているものはたまにしか洗濯していないし

お風呂も見かねたイトゥクの母親に入れてもらう位で

野良猫のような汚い子供だった

汚いと入場させてもらえないのかと心配になり

イトゥクの家の残り湯で体を拭かせてもらって

なんとか見られる姿となって2人で広場に行った


平日の昼間なのにテントの中はたくさんの見物客であふれていた

ヒチョル達は小さいからだを上手く使って一番前の席をとることができ

そこで座ってサーカスを楽しむことができた

動物たちのパレードや空中ブランコが終わり

次に大きな箱が舞台に出てきた


シルクハットをかぶり手にはステッキを持った

見目麗しい男性が次々に手品を見せ始める

ヒチョルは男性の手から花や鳩が飛び出してくるのを

眼を輝かせながら見つめていた

「あの人魔法使いかな・・すごいよね」

隣のイトゥクも興奮してヒチョルの手を握りしめる



「さて・・・次の出し物はお客様に協力してもらいたいのですけど」

男性が優しくほほ笑みながら周囲を見回すと

会場の女性たちのため息が聞こえてきた



この魔法使いのお兄さん・・・きれいな顔している・・

ヒチョルがぼうっと見つめていると


「はい・・そこの君・・ちょっと手伝ってくれる?」

突然ヒチョルが指名されて

イトゥクともどもビックリして立ち上がってしまった


「眼の大きい君のほうね・・ちょっと来て」


男性のほほ笑みにつられるように

ヒチョルが舞台に向かってのろのろと歩き出した


「はいこの箱に入ってね」


箱に入れられたヒチョルは

箱ごと胴体を切られたり

手を切られたり

挙句の果てにはヒチョルが入っていた箱が空っぽで

居なくなってしまい

イトゥクは「ヒチョルがいない~」と泣き叫んでしまった



舞台の男性はくすくすと笑いながら

箱をもう一度元に戻すと

「そこの坊や泣かないで・・君のお友達はちゃんといるから」と言いながら

箱を開けた


「ヒチョル~!!!!!」

ヒチョルが泣きそうな顔をして箱の中に座っている

ちゃんと胴体も手もつながっていた


会場は拍手喝さいの嵐だった



最後にイトゥクも舞台に乗せられて

泣かせてしまったお詫びと

男性から二人にお菓子の沢山入った袋を渡された


「イトゥクごめんね・・驚いたね」

「ヒチョルがバラバラになったと思って怖かったよ」

「お菓子たくさんもらったね」

「早く帰ってお母さんと一緒に食べようね」

いつの間にかヒチョルの左手の薬指に痣が出来ていた

イトゥクは不思議に思ったが深く考えずにそのままにしてしまっていた






サーカス団が来てから10年が過ぎた

イトゥクとヒチョルは17歳の高校生となっていた

さすがにこの歳になるとお互いの家庭環境の事が分かってきて

昔の様に兄弟同様に過ごすことはなくなっていた

イトゥクは勉強に専念して進学校に進み奨学生となっていた

ヒチョルは相変わらずネグレクト状態だったが自分でお金を稼ぐようになった

女の子のような美貌にますます磨きがかかり、その美貌を利用して体を売っているという

近所の噂も絶えることがなかった



そしてまたサーカス団がこの町に来るというチラシがイトゥクの元に配られた




楽しかったけど、ヒチョルが箱の中からいなくなるという衝撃が大きすぎて

イトゥクにとってサーカスはトラウマになっていた


チラシを手にしたイトゥクは玄関先で会ったヒチョルに声をかけた

「久しぶり・・ヒチョル・・・」

「お前・・俺なんかと話しているとお前も男娼だと噂されるぞ」

ヒチョルはそう言うと自虐的にほほ笑む

「俺は・・ヒチョルの友達だよ・・昔と変わらないから・・

それよりこれ・・またサーカスが来るんだって・・・懐かしいね」


イトゥクはそういうとチラシをヒチョルに見せる

ヒチョルは驚いて顔をゆがめるとチラシをイトゥクから奪い取って

まじまじとその紙を見つめていた


「ヒチョル・・・欲しかったらあげるよチラシ・・行くの?」

ヒチョルは何も言わずに顔をゆがめると黙って家に入って行った





10年前に出会ったmagicianの男


舞台に上がった時に

「まだ小さいな・・もう少したって大人になったら迎えに来るからね」

そう耳元でささやかれ、指にキスをされた

そして気づくとキスをされた左手の薬指に星形の痣が残った


それ以来

時々ヒチョルの夢にその男は出てくるようになった

そしてヒチョルは名前も知らないその男に恋をするようになっていた



生活のために体を売って日銭を稼いでいる自分に

とても汚らしい後ろめたい気持ちがあったけど

もう一度あのmagicianに会いたい・・・・・

会ってどうするわけでもないけどただ会いたい・・・

ヒチョルはそんな気持ちを持ってサーカスを見に行く事にした



「なんでイトゥクも付いてくるんだよ」

「いいの・・サーカスのトラウマ持ってるから

この際トラウマを無くしてしまおうって行くの」

「俺と一緒にいるとお前までゲイだと思われるぞ」

「ヒチョルと友達なのは昔からだもん平気だよ」


二人はそんな軽口を叩きながらサーカスのテントに入っていく

今回も一番前に陣取った


子供の頃に味わったように

ワクワクドキドキしながら楽しんだ

そしてmagicianが出てきていろいろな手品を見せてくれる

会場は最高に盛り上がっていた

いよいよ昔イトゥクを泣かせた人体切断のマジック

舞台の男性はヒチョルを指名した

ヒチョルは笑顔でそれに答えて舞台に上がって行った


箱が切断されていく

ヒチョルの入った箱が開けられて中には何もない

もうイトゥクは泣くことはなかった

これがトリックだと知っていたから

でも

それでも

心の中にモヤモヤと嫌な思いがしてくる

そして箱が全部つながってふたが開けられると・・・




中から出てくるはずのヒチョルはいなかった

けばけばしい化粧のピエロが出てきた


そして今まで手品を見せていたmagicianの姿も忽然と消えていた


客はこれも演出だと思って拍手喝采の嵐となった



ただ一人イトゥクを除いて・・・・





サーカスの出し物がすべて終わって客たちがみんな楽しそうに帰っていく

ヒチョルが消えたのも演出だと思って誰も不思議がらない

ぼんやりと座ったままのイトゥクの元にピエロが手紙を届けてきた


ヒチョルの字で

『今まで俺と友達でいてくれてありがとう

俺は愛する人と一緒に行きます』とだけ書いてあった


イトゥクは手紙を握りしめながらいつまでも涙を流していた












「おじいちゃん・・なんでサーカス嫌いなの?」

イトゥクは70歳となり孫たちに囲まれて静かな日々を過ごしていた

「小さいときにね・・友達が消えちゃう手品に驚いたんだよ」

「おじいちゃん・・それって今はイリュージョンって言うんだよ」

「ねえねえテレビで世界一のイリュージョンやってるよ~」

イトゥクが初めてサーカスを見に行った時と同じ歳になった孫が

テレビのスイッチを入れながら大騒ぎをしている

「お父さん・・このイリュージョンの人すごいんだって~

世界一の腕を持っているらしいわよ・・超イケメンでね~

助手の人もすっごく綺麗なの」

キッチンから飲み物を持ってきたイトゥクの娘が楽しそうに話してきた

テレビではラスベガスで大成功を収めた舞台の模様を映し出していた

かなり大がかりのイリュージョンらしく

昔イトゥクがサーカスのテントで見たのとまったく規模が違っていた


「きゃあ~やっぱりカッコいいわぁ~ミスターハンギョン」

ハンギョンと呼ばれたイリュージョン師の顔がアップになる


え?

イトゥクはどこかで見たことがある気がした


「ほらほら箱に入る助手の人・・見て~男なのにすっごく美人」

娘の騒ぐ声がイトゥクの耳元でしている・・が

イトゥクの耳には何も聞こえてこなかった



ヒチョル・・・・


テレビの画面に映し出されている美少年はどう見てもヒチョルだった

イトゥクと最後に分かれた17歳の姿のまま・・・

そしてその美しさは当時よりも遥かに磨きがかかっていた


(愛する人と一緒に行きます)

ヒチョルの残した手紙が思い出される



ヒチョル・・・今・・幸せなんだね・・・

そしてあのmagicianは・・やっぱり魔法使いだったんだ



イトゥクの瞳から涙が一滴ながれた


「おじーちゃん!!!!!泣いてるよ!!!!」

「やだ~お父さんたら・・あれはトリックなんだから

いい大人が知ってるでしょう」

孫と娘がイトゥクを心配して抱きしめてくれる



「うん・・・知ってるよ・・・あのmagicianはね

本当の魔法使いなんだよ」


イトゥクは泣きながら嬉しそうにほほ笑んでいた










2014.01.13 風邪・・・
この連休なんと

家族からうつされた風邪で寝込んでしまいました

11日の夜から12日は丸々布団からでられず

クスリのんでひたすらくたばってました

今日13日はなんとか復活して

たまりにたまっていた家事をしています

その間友達からメール来ても見れる状態ではありません

それよりも迷惑メールがとうとう100通もくるようになって

そろそろメアド変更が必要かな・・・


それよりも寝込んでいたおかげで?

ハンチョルの夢を見るとこができました

本当の夢なので全く訳が分かりませんが

とりあえず文章にしたいと思います・・・なんとか話にまとめあげます


みなさま風邪には気を付けてくださいね
いつも遊びにいらして下さる方々

ありがとうございます


ここにきてイトゥクの家庭の件があったりして

気持ち的に沈み込む日があって

そこに追い打ちをかけての

ヒチョルのうぎょる出演の決定・・・・



そう・・・私の元気の源であるハンチョル妄想が・・本当に出来なくなりそう


ハン様の熱愛騒動の時いらい・・・ですかね・・・

うぎょる

お相手は台湾のアイドル・・・ひちょと何歳違うんだろう・・

ヒチョル的にはカンインもイトゥクもホンギもやった番組

自分もやってみたい~ってあったんだと思います・・・・・



実際に放送は4月からなので

多分それまではハンチョル妄想はできると思うのですが・・・・


女性の扱いのへたくそなヒチョルの事だから

振り回されてオロオロするようなカッコ悪い姿が見られると思うんだけど


イトゥクのようなにやけ顔は見たくないし

ニッくんのように「ベタベタ」も嫌だし


番組は見られると思うけどその間は妄想できないですね


ヒチョルのリア友のダヘさんやダンビさんはどんなに美人でも

中身が男前なので一緒にいてもイヤとは感じないんですが・・・

少女時代のテヨンなんかがヒチョルにべったりしていると嫌だなって感じるから・・・


相手の女の子次第なのかな



すみません

ちょっと愚痴ってしまいました





相手は台湾の子だから

実は中国語の勉強のために「仮想結婚」するんだ

そう中国の嫁に行くから

彼女に中国のしきたり(大陸と違うかもしれませんが)を教わるんだ

そうか~知らなかった

全てはハン様の所に行くための準備なのね





なんて思っていられるのも放送前までですね・・・・いやはや・・・
2014年あけましておめでとうございます

お正月何かと雑用が多くて・・ここの更新も今頃になってしまいました

年末になんとか終わった桃源郷のその後の話です・・・おバカver.です

[桃源郷] 番外編 秋夕の訪問


「ヒチョル兄さん~本当に1人で残るんですか?」

リョウクがキッチンでバタバタしながら大きな声で叫ぶ


「俺たち3人とも秋夕で実家に行くけど・・・

お前江原道の実家に帰らなくていいのかよ」

カンインも心配そうに尋ねてきた


「ヒチョル~もしかして実家の親と大喧嘩したとか? 

秋夕くらい戻らないと余計にうるさいぞ」

イトゥクが嬉しそうにヒチョルの顔を覗き込みながら言った


「うるせ~なぁ・・・親はいいんだよ秋夕以外でも会えるんだから」

ヒチョルはうるさそうにイトゥクの頭を右手で押してテレビをつける


「お前・・・その言葉・・誰かを宿舎に呼ぶのか?」

イトゥクがヒチョルの言葉端をとらえて反応する


「え~誰かくるんですか? ヒチョル兄さんの分の食料しかないですよ~」

リョウクが困った顔をしながら冷蔵庫を開けたり閉めたりする


「お前らうるさい!!!!家族が待ってるからさっさと行け~」

ヒチョルはそう怒鳴るとソファにあった

クッションを抱きしめながらテレビの方をむいた


「やだ・・誰が来るのか教えてくれないなら・・実家に行くの明日にする」

イトゥクが拗ねた顔をしてヒチョルに迫る


げっ


ヒチョルはうざっ・・という顔をしてクッションを抱きしめる腕に力を入れる


テレビの前で年長組が漫才のような騒ぎをしている間

自分の荷物を玄関に運んでいたカンインが突然大声をだした


うわっ~!!!!!!!


その声に驚いたリョウクがキッチンから出てくると


「ハンギョン兄さん!!!!!!」と叫ぶ


「2人とも久しぶりだね~葬儀の時は北京まで来てくれてありがとね」


驚きすぎてその場に座り込んだ2人に

ハンギョンは柔らかい笑顔をむけた


「あれ・・・ジョンスもいる~久しぶり~」


ひっ・・

イトゥクは昔と変わらない笑顔を向けているハンギョンの姿に

これ以上ないというくらい目を見開いて見つめていた


「ハンギョン・・・本当に来てくれたんだ・・・」

ヒチョルが嬉しそうにハンギョンを迎える


「うん・・・秋夕でしょ・・約束通りに会いに来たよ」



「僕・・・幽霊というもの初めてみたけど・・・

こんなにリアルなんですか・・・ヒチョル兄さんに触ってるし・・」


リョウクがぽつりと言うと


「秋夕だから・・・ハンギョン来たのか~? 中国にもあったっけ?」

イトゥクがゴクリとつばを飲み込みながら頭中を整理しようとしていた


3人が唖然と見守っている中

ハンギョンは当たり前のようにヒチョルにキスをする

ヒチョルも嬉しそうにそれに答えていた


「閉まっている玄関から入ってきたんだから・・・

実態を伴わないはずなのに・・・リアル感ありすぎ・・」

カンインがため息を吐きながら呟いた


「はい・・今は頑張ってパワーをためて実体を伴ってます

このままの状態は結構大変です・・でもヒチョルのためなので」

ハンギョンは3人の疑問に答えながらニコニコしている


「ヒチョル・・・約束守ってくれましたね・・いい子です」

「うん・・・だからご褒美ね」

ヒチョルが甘えたような声を出す


その声を聴いて3人はハンギョンの目的に気づいて顔を赤らめた


「悪い~お邪魔虫だったな・・・俺たち実家帰るから」

カンインの一言で残りの2人もあわてて荷物を持ち出して


「ハンギョン~俺たちいなくなるけど・・・ごゆっくり」

イトゥクが間の抜けた台詞を吐いて大慌てで玄関から外に出て行った



「なんだあいつら・・・あわただしいな」

ヒチョルがぷすっとした顔で言うと

ハンギョンがその尖らした口を指先でつまんだ

「ヒチョルを触ることができる・・・」

嬉しそうに呟くとヒチョルの唇に自分の唇を重ねた


「秋夕が終わるまで・・・あっちに帰さないからな・・・」

ヒチョルはニヤリと笑うとハンギョンの胸に顔をうずめた




ヒチョルがハンギョンと交わした約束は


ハンギョンの死で後追い自殺をしないこと

自殺は自分を殺すことで人殺しになるから

罪びととなってしまう

向こうの世界で罪人扱いになると説得されて

ヒチョルは後追い自殺はしないとハンギョンに誓った


だから

秋夕の時には絶対にヒチョルに会いに来ること

ヒチョルを愛しにきてくれること

ハンギョンは必ず会いに来るとヒチョルに誓った



そして今日は初めての秋夕

あっちの世界とこっちの世界の通路が開通する期間

指折り数えてこの日を待ち望んでいた恋人たちには

今から濃厚な時間が待ち受けていた







おしまい


追記 実体を保つためにハン様は並々ならぬパワトレをして来たようです




くだらなくてごめんなさい


2014年もよろしくお願いします

未完の話忘れてません・・・なんとか終わらせます・・・

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