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飛行機に関してよくわかってないので内容的におかしい事があっても

妄想空想話としてスルーをお願いします



[恋するフライト SJ航空] 4


「ちよっと~すっちーじゃなかった・・・CAさん~」

日本のJAの団体客の1人が手にしたタブレット端末を見ながら

近くを歩いていたドンヘを呼んだ

「はい・・・何かご用でしょうか・・・」

女性なら誰でもが虜にされてしまう甘い笑顔でドンヘは答える


「これさぁ・・・今の茨城空港なんだよ~完全に雪に埋もれてるよな

本当に着陸できんの? 他空港への目的地変更って・・俺いやだからな!!!!」


SJ航空はサービスの一環として

飛行中のWi-Fiサービスを行っていたので

離陸時と着陸時以外だったらいくらでもネットができた

今もタブレット端末で茨城空港の現在の様子を検索していた乗客が

あまりにも積雪のすごさに不安になってドンヘにその動画を見せたのだった


「うわっ!!!!!お客様・・ちょっと貸してください」

ドンヘはタブレットを乗客から預かると大急ぎでバックヤードに入り込んだ


「チーフ!!!!これ見てください!!!!絶対に無理ですよ」

イトゥクは茨城空港は現在除雪作業中という情報を得たばかりだったので

ドンヘに見せられた動画に眉をしかめ

「管制官の指示待ちになるだろうね・・・しばらく上空待機か・・・」

近くにいたドンヘ達にそう説明するとコックピットに入って行った



「こいつは・・・すごい悪天候だ・・・」

ハンギョンが管制官とやりとりをした後に小さく呟いた

「揺れてる~揺れてる~日本の遊園地のすごいコースター思い出すね~」

ヒチョルが楽しそうに言うとハンギョンが優しくほほ笑んだ

「どどんぱー」

「どどんぱー何かのおまじないみたい・・・」



その様子を見ていたイトゥクは

どんなに最悪な状況下になっても

その状況を楽しんでいる

この機長と副操縦士に何とも言えない信頼を感じていた



こいつら・・・絶対になんとかしてくれるよ・・悪運強そうだし・・・


「イトゥク~茨城空港に着陸予定で上空待機だって~

羽田は閉鎖だし成田もダメだって・・・」

ヒチョルの声がしてイトゥクはすぐに答える

「乗客の方はまかせてくれ・・今から説明してくる」




「お客様にご案内いたします

当機は茨城空港に着陸予定の時刻となりましたが

悪天候のためにただいま上空待機命令が出ております

お急ぎの所まことに申し訳ございませんが

もうしばらくお待ちください」


イトゥクの流暢な日本語に団体客がざわざわと騒ぎ出した

スマホのラインやTwitterで関東地方の大雪の事を知っているので

もしかしたら名古屋とか北海道とかに連れていかれてしまうのかと

乗客から不安の声が出始めてきていた



ファーストクラスに1人だけ乗っていたオーナーのシウォンは

自分で持っていたノートPCを広げて現在の茨城の様子を検索していた


「オーナー大丈夫ですか? 」ウニョクがコーヒーを差し出しながら不安げに訪ねてくる


「ちょっとラインで連絡とれるかな? 例のもの納品されていればいいんだけど」

シウォンは渡されたコーヒーを一口飲むと

いそいでどこかに連絡を取り始める





「ミミヒョン・・・・なんか気持ち悪くなってきた」

「さっきから揺れがひどいからね・・・リョウク少し座ってなよ」

「大雪だけど・・・大丈夫かな・・・最悪どっかに迂回するのかな」

顔色の悪いリョウクを心配してソンミンはやさしく抱きしめ頭をなでる


「僕たちのやるべきことをやるだけだよ・・・お客様を不安にさせないように

リョウクもちゃんと笑顔を作って!!!!」

「うん・・・」

「ここでちゃんと着陸しないと・・・そしたら楽しいデートが僕たちを待ってるんだ~」

「ミミヒョン・・・・本当に久しぶりに会うんだよね」

「そうだよ!!!!!大雪なんかに負けてたまるか!!!!!」

ソンミンの勇ましい顔をみてリョウクが小さくほほ笑んだ

「そうだね・・僕たちの最善をつくさなくちゃ・・僕たちはプロだもんね」


茨城空港では唯一の滑走路の除雪作業が急ピッチで行われていた

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[恋するフライト SJ航空] 3


「今日のお客様は・・・日本に帰る団体さんとオーナーだけだね」

「本当にこの会社って儲けとか関係ないんだね」

可愛いヨジャ用の制服を着たソンミンとリョウクがチェック表を見ながら話している

今日のフライトは乗客が100人程度なので客室乗務員もリョウク達と男性乗務員のドンヘとウニョク

そしてチーフのイトゥクの5人体制だった

今日の乗客は茨城空港の地元にあたる

小美玉市のJAが企画した「ソウルパワースポットめぐり」ツアー客だけで

採算が取れているのかと働く側からも心配されているSJ航空だった

今回もツアーの帰りの客とオーナーを乗せてフライトして

その3日後に商談の終わったオーナーだけを乗せて金浦に戻るという

本当に儲けを度外視したフライトを続けている



「ミミヒョン♪ 日本で2日間の待機休みがあるでしょ? 何するの?」

「丁度ギュの楽だからそれを観て・・その後はデートするの」

ソンミンの恋人のギュヒョンはミュージカルアクターだった

ちょうど彼の日本公演の最終日をみて、翌日は2人で東京を楽しむという予定だという

「リョウクは?」

「うん・・・僕もデートするの」

「リョウクの彼氏も日本にいるの?」

「今度原宿にcafeをオープンするって下見に行ってる」

リョウクの彼氏のイェソンは実業家で

ソウルで成功したcafeの日本出店を予定して下見に来ていたのだった

「お互いに楽しみだねぇ~」

ソンミンとリョウクは2人して楽しそうにほほ笑みあった


飛行機は無事に離陸してシートベルトのランプも消えた

「いやいやいやいや・・小川のおじさん旨いものたくさん食ったっけな~」

「そんだなぁ~パワースポットもたくさん回ってモリモリだしよぉ」

「あれ~そういえば関東地方は大雪だって~今朝のNHKで言ってたっぺ」

「お前・・・ここは韓国だぞ~NHKなんて見れたのか?」

JA小美玉の団体客はそれぞれ客席で楽しそうに話をしていた

ツアー内容がとても充実していたようでみんな満足顔をしている

そして格安航空なので機内食がないのも知っていたが

SJ航空では機内食の代わりに菓子パンとパックの飲み物が出る

それがまた美味しいとの評判で乗客の満足度を上げている要因にもなっていた


「ヒョク~お前んとこのパンは本当に評判いいね」

ドンヘがパンとパック飲料を配り終えた後にウニョクに笑顔で言うと

「我が家のトレジュールもSJ空港と専属契約がとれて

本当に助かってるんだよ~家族総出でパン作りしてるからね」

「パック飲料もヒョクの好きな苺牛乳って・・・」

ドンヘがクスっと笑ってバックヤードでウニョクを後ろから羽交い絞めにする

「こらっ何すんだよ~」

「へへへ体なまっちまうよ~少し運動しなくちゃ」

他人からみればいちゃついているようにしか見れない状況下で

イトゥクは頭を抱えながら2人をギロリと睨んでおとなしくさせた


コックピット内では

機長のハンギョンが自動操縦に切り替えて

ヒチョルにウインクを送る

ヒチョルはそれを受けて投げキッスをした・・・

2人はいちゃつきたいのを我慢しながら操縦に専念している

2人の会話はボイスレコーダーに収録されるので

余計な私事を話さないように気を付けていた

なので自然とコックピットの中ではボディランゲージでの会話が

日常化されていた

時々覗きに来るイトゥクなどに完全に呆れられているのもヒチョル達は知らない


飛行機が金浦空港を離陸したころ

羽田空港は完全に大雪のために閉鎖され

成田空港はみぞれ交じりの雨だったので閉鎖は免れたが

羽田から目的地変更の飛行機で大混雑をしていた


SJ空港が目指している茨城空港など完全に雪の中に埋もれていた
[恋するフライト SJ航空] 2


SJ航空も格安料金で日本に行けるというので

何度も往復する人々にとって評判も上々だった

茨城空港という都心から離れた場所でも

東京まで無料リムジンバスを走らせることにより

マイナスイメージをぬぐうことができた


羽田での発着を予定していたシウォンにとって

茨城空港は当面のつなぎとして苦肉の策で承諾した

そんなこんなでSJ航空も開業してから半年が過ぎて

初めての冬を迎えることになった




「今日のフライトが終わったら待機なんでしょ?」

ヒチョルがハンギョンの膝の上に座って甘えた声で聴いてきた

「ああ・・折り返しでソウルに戻ることはなくて

そのまま2日間の休みが付いてくる・・・そしてオーナーだけ乗せて

ソウルに戻ればいいんだ」

ハンギョンはそういうとヒチョルの髪に顔をうずめて首筋にキスをする

「ん・・・くすぐったいよ」

ヒチョルがくしゅっと顔をゆがめるとハンギョンはヒチョルを優しく抱きしめる


「今回は奮発したぞ・・・日本で温泉行くから・・高級温泉旅館楽しみだな~」

「温泉?」

「プライベート露天風呂付の部屋を奮発したんだ」

ハンギョンはそういうと嬉しそうに目じりを下げる



こいつ絶対にスケベな事想像してる・・鼻の孔・・でかくなってるし・・


ハンギョンの顔をみてヒチョルは頬を赤く染める

ハンギョンがHな妄想をしていると必ず鼻の孔が膨らむのだ


ハンギョンの膝から降りたヒチョルが

リモコンを手にしてテレビをつけると天気予報をやっていた


韓国の南部から日本にかけて寒冷前線があり

アジア諸国の首都の天気予報で東京に雪だるまの姿が描かれていた


「ハンギョン~珍しいよ~東京が雪だって」

「久々の雪のフライトになるのか・・・ってソウルは降ってないな・・・

さて・・出勤の時間だな・・・」

「うん」


2人は軽く口づけをすると

急いで出勤の身支度を始めるのだった






宗文がソウル旅行からの帰りに

悪天候の中羽田着陸できずに房総半島の上を

ぐるぐる旋回していた時に妄想していた話です

待機中はもうガタガタすごく揺れて吐きそうになったのと

不安でドキドキしていたので

必死に楽しい話を妄想していました・・・・なのでコメディです



[恋するフライト SJ航空] 1


韓国でも1、2を争うチェ財閥の一人息子のチェ・シウォンは

ありあまる親の財産を生前分与されて事業をいくつか経営していた

ここにきてシウォンを溺愛していた祖父がなくなり

祖父の遺言により多数の孫の中からシウォンが祖父の企業を受け継ぐことになった


祖父は経済界をかなり前に引退していたが

慈善事業の一環として格安航空会社を作ろうとしていた

その道半ばで亡くなったために

シウォンがその志を受け継ぐ形となったのだった


自分はチャーター機に乗っての移動が多く

そろそろプライベート機が欲しいと思っていたので

航空会社の運営にシウォンは興味津々だったのだ


何もないところからのスタート

もちろん操縦士やCAを育てる時間もないために

航空機も操縦士も客室乗務員もすべて中古品で賄うことにして

年齢や見栄えは二の次にして

とにかく技術を重視しての採用で

なんとか最初のフライトまでこじつける事ができた


ソウルの金浦から日本の茨城空港まで

1日1往復 週に2便のみでスタートすることになった




「ハンギョン~♪ 久々のフライトだねぇ~ワクワクするね」

副操縦士のヒチョルが楽しそうに隣の男に声をかける

「ああ・・俺たちの事がばれてクビになって

どうなるかと思ったけど・・何とか拾ってもらえたな」


端正な顔だちのハンギョンと呼ばれた男性は

少し前まで大手航空会社の花形パイロットだった

腕も顔もいい操縦士だったのだが

副操縦士のヒチョルと並々ならぬ関係となってしまい

いまどき社内恋愛禁止の会社だったので2人して解雇となってしまった


副操縦士のヒチョルは女性と間違える位の美貌の持ち主で

ヒチョルに懸想をしていた男性社員も多々いたらしいとのうわさだった

いろいろあって2人は晴れて恋人同士となったのはいいが

職を失って困っていた時に

LCCに新規参加のSJ航空に採用されたのだった



「ねぇねぇミミヒョン・・・リボン曲がってない?」

「ん? リョウク大丈夫だよ・・今日も可愛いよ」

「ミミヒョン♪ シュジュ航空に採用されて良かったね~

ヨジャ用の制服着てもいいって言われたし~」

「まあ・・上だけだけどね・・さすがにスカートはダメっぽいよ」

リョウクとソンミンが2人で嬉しそうに制服を見せあっている

2人とも某航空会社で優秀な客室乗務員として働いていたが

どうしても心の中の乙女心を隠しきれずに

女性用の制服をこっそり着用したのがバレて

2人でひっそりと職場を辞めた

客室乗務員としてはものすごく優秀で

2倍3倍も働ける能力を持っていたために

優秀な人材の欲しいSJ航空にとって

女装くらいはどうって事なかったのだった



客室乗務員を束ねるチーフ長であるイトゥクは

あまりにもいろんな事情で中途採用されたメンバーを見て

最初の顔合わせの時に思わず頭を抱えたくなった

イトゥク自身も大手航空会社で勤務していたが

親交のあったシウォンから口説かれて

給料増額でSJ航空に移ってきたのだった


「まあ新人はいないから・・・

なんとか初フライトも無事にすみそうだし・・」

イトゥクはそう呟くとネクタイをキュっと締めなおして

「それにしても客室乗務員が全員・・・男っていうのも・・

働く側としては・・つまらないな・・・」

たまたまなのかシウォンの意図なのか・・・

イトゥクはため息をひとつつくと今日のフライトスケジュールを持って

ミーティングに向かうのだった

遊びにいらして下さる方々

いつもありがとうございます

更新してなかったのは実はソウルに行ってたので・・



ロッテのイベントではありません

あれは後から知ってすっごく悔しかった~ヒチョルが参加していたし・・

旅行記は過去の旅行記のように表ブログの方にあげますので

良かったらそちらも読んでみてください

ヒチョルのお姉さんと少しお話ししたりできたので嬉しかったです

実は帰りがあの関東地方を襲った45年ぶりの大雪の日でして

金浦空港でWi-Fiで雪の情報を集めていたら

羽田がもうダメだってなってたのに飛行機は予定通りに運行するといわれ

乗ったのですが・・・やはりだめでした

房総半島の上を1時間以上もぐるぐる旋回しながら待機

悪天候だから飛行機も揺れて胸もむかむか・・・・

そしてまさかの中部国際空港への着陸・・・そして新幹線は動いてない・・

あ゛ーっという状況下で

なぜかハンチョル妄想がさく裂してました(笑)

近々あげますのでもう少々待っててください

ひちょとハン様


ハン様の誕生日に韓国滞在←私はもう日本に戻ってましたが・・・

もうヒチョルとの密会しか私の頭にはありません(笑)
[ジェラシーは突然に・・・] 後編 パールサファイア番外編


(ヒチョル兄さん・・・もしかして・・・)


2人の様子を見つめていたリョウクがあることに気が付いた


昔、施設で生活していた時もヒチョルはいつも自分の気持ちを抑えていた

実の弟の様に可愛がっていたリョウクを守るために

黙って自分を盾にしてくれていた・・・・・


(ここ数日・・・ハンギョン兄さんの新しい指名客が通い詰めている

ヒチョル兄さんの様子がおかしくなったのと同じ時期だ・・・)



リョウクは1人うなづくと

ハンギョンに手を握られて

ぼんやりとしているヒチョルに向かって怒鳴った


「ヒチョル兄さん!!!!何を自分ひとりでため込んでいるんですか?」

リョウクの大声にびっくりしてヒチョルは体を起こした

「ハンギョン兄さんに言いたいことがあるんでしょ?

それをみんな心の中にためこんで・・嫌われないようにいい顔して」


「リョウク?」ハンギョンはきょとんとしてリョウクを見つめた

ヒチョルは下唇をかみしめてうつむいている


「そんな時はこうするんです!!!!」

リョウクはヒチョルの点滴のされてない方の腕を掴むと

横にいたハンギョンの胸を叩くようにしむける


ヒチョルの手を掴んでハンギョンの胸を叩くようにしながら

「バカバカバカ」とリョウクは言った

「バカバカバカ・・・なんであんな女に笑顔を向けるの」

ヒチョルの言葉を代弁するようにリョウクが言う

ハンギョンが目を丸くしてヒチョルを見つめると

ヒチョルの抑えていたものがプツリと切れた


「バカ・・・ハンギョンの・・・バカ・・・」

「ヒチョル?」

「俺は・・・女じゃないから・・・お前と結婚できない・・

だからお前が女を選んでも文句言えない・・・」

「でもお前はそんな俺を愛しているって言ってくれたのに・・

あんな女が・・・あんな女に笑顔むけて・・・抱き着かれてにやけて・・」


最初は囁くような小さな声だったが

興奮してきたのかだんだんと大きくなってきた・・・

ヒチョルの瞳から涙が溢れてくる

それを合図にヒチョルの心の中の鬱積した思いが

堰を切ったように溢れだした


「俺を愛しているって言ったのに

ずっと離さないって言ったのに

俺の目の前であんな女と俺の知らない言葉で笑いあって

そんなお前なんで大嫌いだ~!!!!!!」

ヒチョルが泣きながらハンギョンの胸を叩いた



え?

ハンギョンはヒチョルに胸を叩かれながら

数日間の事を思い出していた


リーリンはハンギョンの従妹に雰囲気が似ていたのもあって

いつの間にかハンギョンは彼女に笑顔で接客をしていた・・・

ヒチョルの前では女性客に笑顔で接客しないと決めていたのに・・・

そして二人で母国語で話をして笑った事も思い出していた



(もしかしてヒチョルが倒れた原因って・・・これか?)

ハンギョンは泣きながら自分の事を叩いているヒチョルを見てから

リョウクの方を見る

リョウクは苦笑いをしながら口を開いて説明をする


「ヒチョル兄さんは・・自由奔放に見えますけど

胸にため込むんです・・・今回はハンギョン兄さんが悪いですね」


「ヒチョル・・・お前・・ひょっとして俺に焼きもちやいてる?」

「うるせぇっ・・・そんなもの関係ねぇっ」

ヒチョルは涙を流したままハンギョンをまだ叩いている


あああっヒチョル


ハンギョンはヒチョルが初めて自分に見せたジェラシーの姿に

嬉しさのあまり泣きそうになっていた


「ヒチョル~ヒチョル~嬉しいよ~やきもち焼いてくれるなんて」

ハンギョンはその端正な顔をだらしなく緩めてヒチョルを強く抱きしめる


「ヒチョル兄さん・・焼きもちやくなら自分の中にため込まないで

相手にぶつけないと・・・また体と心のバランスが崩れて倒れちゃいますよ」


リョウクがニコっとほほ笑むとハンギョンに目配せをして部屋から出て行った





「お前・・あの女が来るようになって・・俺の事触ろうともしなかった・・」

ハンギョンの腕の中でヒチョルがぼそっと言う


「ヒチョルが風邪ひいて具合が悪いんだろうって・・・気を使った俺がバカだったな」

ハンギョンはそう言うとヒチョルの首筋にキスをした


「ずっと遠慮してヒチョルに触ってなかったな・・」

ハンギョンはそういうとヒチョルの唇に自分の唇を重ねる


恋人同士の濃厚なキスが終わると

「ヒチョルが良く言ってた意味が分かったよ」とハンギョンが耳元でささやく

ヒチョルがきょとんとした顔でハンギョンを見つめると


「焼きもち焼かれるって・・愛されているって実感できるな」

「バカ・・・」

「もう・・ヒチョルの前で他のヤツと中国語で離さないから・・・

大したこと話してなかったけど・・・不安にさせてごめんな・・・」

「バ・・カ・・・」

ヒチョルが恥ずかしそうにハンギョンの胸に顔をうずめる










「なんだ・・・倒れた原因はストレスで

そのストレスは焼きもちから来てたのか・・・・」

病室の外では心配で駆けつけてきたホスト達が

リョウクから説明を聞いていた


「あの新しいハンギョンの指名客に嫉妬してたのか」

カンタがぼそっと言う

「その嫉妬の感情が初めてで自分でも処置できなかったのか・・」

「とりあえずヒチョル兄さんはもう大丈夫です」

リョウクの言葉にホスト達はほっとする

なんだかんだ言ってもヒチョルは「パールサファイア」の中心で輝く星なのだ



「良かったら今度お店に来てくださいね」

「あら~あなたたちみんなホストなの?」

ギュヒョンが声のする方に顔を向けると

ドンヘが最高の笑顔を看護師たちにむけて

にこやかに営業活動をしていた


くすっ・・・


うちのナンバー1 は恋に奥手で嫉妬の感情を持て余して倒れるし

その病院で看護師をナンパしているナンバー3って・・・

ギュヒョンは個性的なホスト達を思い浮かべてほほ笑んだ


パールサファイア・・・あんた達って最高だな・・・と小さく呟く



「何か言った?」

隣にいたソンミンがギュヒョンに聞いてくる

「ん?別に・・それよりも2人は痴話げんかだったんでしょ?

もう元気になったんだから・・帰ろうよ」

「そうだね~あとは2人でいちゃこらするだろうしね」

ソンミンとギュヒョンはそういうと二人でほほ笑む

「ヒチョル兄さんが笑顔でいてくれるのが一番だもんね」



ホスト「パールサファイア」は個性的なホストを取り揃えて

お客様が夢のような楽しい時間が過ごせることをお約束いたします




おしまい



ぐだぐだでしたね・・・すみません・・・
[ジェラシーは突然に・・・] 中編 パールサファイア番外編


「ヒチョル~」

支配人のカンタの前で崩れるようにヒチョルが倒れた

ここ数日具合が悪そうだったので

ホスト達も何かと気にかけていた所だった


「ハンギョン兄さん~!!!!!」

リョウクがロッカールームで着替えていたハンギョンに知らせにはしる

「ヒチョル兄さんが倒れました」

リョウクの言葉にハンギョンはすぐに反応した

「あいつ・・・具合悪いなら医者に行けと行ったのに・・・」

ハンギョンはここ数日体調が悪そうなヒチョルに遠慮して

一緒のベットに寝ていなかった・・・そこまで悪化してるなんて・・・

ヒチョルの容態に気づかなかった自分に腹をたてて

ヒチョルが倒れたという支配人室に飛び込んでいく


ヒチョルは苦しそうに眉をひそめて

顔色も悪くぐったりとしている

「すぐに病院に連れて行きます・・支配人タクシー呼んでください」

ハンギョンは意識のないヒチョルを横抱きにして外に向かって歩き出した



ちくしょう

こんなになるまで気づかなかったなんて・・・

ヒチョル・・・

ハンギョンは下唇をかみしめて

ヒチョルを落とさないようにしっかり抱きなおす


「ハンギョン兄さん・・・ヒチョル兄さんの荷物もってきました

僕も一緒に行きます」

リョウクが大きな紙袋にヒチョルの私服をつめて持ってきた

「あとで連絡してくれよ」

カンタを筆頭にホスト達が店の前に集まって

心配そうにヒチョルを見つめる

具合悪いのに仕事の手を抜いてなかったヒチョル・・・

「本当に風邪だけなのかな・・・」

ギュヒョンがポツリとつぶやいた

その言葉にソンミンもうなずきながら

「ここ数日ふさぎ込んでたよね・・・」


ハンギョン達を乗せたタクシーが店の前から走り去っていく


「ほら・・・お前たち・・もう帰れ・・・

倒れるまで無理するなよ」

カンタが辛そうな顔をしてホスト達に向かって言った





「熱はないですね・・・

多分過労と風邪だと思われます」

ヒチョルを診察した医師が点滴の指示を出しながら

ハンギョンに説明をした

「とりあえず今日1日様子をみましょう・・・」


ヒチョルは瞳をあけてぼんやりとしている

看護師がヒチョルの腕に点滴を打って部屋から出ていくと

ハンギョンはヒチョルの開いている手を握りしめた

「ヒチョル・・・良かった・・・」



ハンギョンの握った手が熱い・・・

ヒチョルはぼんやりした頭でそう思った


俺は・・女じゃない・・・

ハンギョンは・・・ハンギョンは俺なんかいない方がいいんだ

俺と知り合わなかったら・・普通に女と結婚して

普通に家庭をもって・・・普通の幸せを手に入れられたのに・・・


ここ数日ヒチョルの頭の中を占めているのはこのことだった

店でハンギョンが女性客から抱き着かれ

その姿を見てから

自分の中でなんだかわからない感情がヒチョルを支配していた



毎日のように抱き合ってひとつのベットで眠っていたのに

たまたま風邪をひいて辛そうだとハンギョンの勝手な思い込みで

ここ数日ハンギョンは一人で床に布団を敷いて寝ていた


ヒチョルを支配していた感情はハンギョンのハグやキスひとつで

すぐにでも消えてしまうものだったのに

偶然が重なりヒチョルの中でどんどん大きくなっていく



そして自分でもどうしたら良いのかわからなくなり

体と精神のバランスがとれずにヒチョルは倒れてしまったのだ


ヒチョルは生まれて初めて自分の中に芽生えた嫉妬の感情を

どうしたらよいのかわからないでいたのだった
最近リア多忙でなかなか更新できてません

あとネットのルーターの状態が不安定なのもあり

だましだまし使っていましたが・・・もう限界きました

来週業者さんに来てもらことになりました



更新しなかった言い訳をぐちぐちと・・・すみません

新しい話も未完の話もあるのですが

今回はshortstoryです

パールサファイアブルーの夜のハンギョンとヒチョルが主役です

ここのブログではいろんなハンチョルを書いてますが

一応話によって性格とかを変えている・・・・つもりなのですが・・

書き込めてなかったらごめんなさい・・・私の力不足です

今回も突然に浮かんだ一場面からの妄想話となります

パールサファイアの夜を読んでない方は、そちらを先に読んでからどうぞ



[ジェラシーは突然に] 前編 パールサファイア番外編


ハンギョンはすごいやきもち焼きだった

正確にはヒチョルに対する執着が異常なくらいなのだ

ヒチョルと出会う前はもちろん女性と付きあっていて

それも相手からの告白で付き合いだして

ハンギョンが飽きて別れを告げるというパターンがほとんどだった

社会人になってから仕事が面白くなったのと

女性が煩わしくなったのもあって恋人と呼べる相手もいなかった



ひょんな事からヒチョルと出会い

最初はそれほどでもなかった執着がどんどんエスカレートしていく

それはハンギョン本人も自覚していて

自分の気持ちを持て余す状態だった




ヒチョルは親に捨てられて施設で育ち

その施設もある事で飛び出してから

自堕落な生活をしていた

そんな状況下でハンギョンに出会い愛し合うこととなり

愛に飢えていたヒチョルにとって

ハンギョンの異常な執着はかえって嬉しいものだった

しかしヒチョル自身は嫉妬というものを感じたことがなく

やたらに焼きもちをやくハンギョンの気持ちは理解できないでいた

それもつい最近までは・・・・






「リョウク・・悪いけど水くれ・・なんかのど乾くんだ」

パールサファイアが開店して間もなく

ヒチョルがバックヤードのキッチンで

フルーツの盛り合わせを作っているリョウクに声をかけた

「風邪でもひきましたか? インフルとか流行ってるので気を付けてくださいね」

そう言いながらリョウクは

ヒチョルにミネラルウォーターの瓶からコップに水を注いで手渡した

「ん・・・ちょっとだるいのは風邪のひき始めかな?」

そう言いながらカーテンの隙間から客席の方を何気なくのぞく


カシャーン!!!!

ヒチョルの手からコップが床に落ちて粉々に砕けた・・・


「ヒチョル兄さん!!!!!どうしたんですか?」

リョウクが慌ててキッチンの中から飛び出してくる


「あ・・・悪ぃ・・・」そう謝ったヒチョルの顔が真っ青だった

リョウクが不思議に思ってヒチョルの視線の先を追ってみると

女性客に抱きつかれているハンギョンの姿があった








「ハンギョン~今日は友達連れてきたの」

ハンギョンの常連客が新しい客を同伴してきた

「リーリンって言います」

常連のソヒョンが連れてきた女性は中国人だった

ソヒョンの証券会社に研修生として派遣されてきたのだった


「君は中国人なんだ・・・出身は?」

「大連です・・・ハンギョンさんは綺麗な顔しているので北部ですか?」

「リーリン? 北部と綺麗な顔って関係するの?」

ソヒョンが不思議そうに尋ねると

リーリンは可愛い顔をして笑いながら答えた

「中国って広いでしょ?部族が違うと顔も違うの・・

北部はロシアの血も交じってるからイケメンが多いのよ」


くすっ


ハンギョンが珍しく笑った

仕事中は絶対に笑わないハンギョンが

同国のよしみからかリーリンの笑顔につられて笑顔を見せた

常連客のソヒョンも初めて見るハンギョンの笑顔に驚いた

2人ともあまりの美貌に眼を見開いてフリーズ状態だった

次の瞬間

リーリンがハンギョンに抱きついた


「きやー!!!!リーリン!!!!ここは抱き着き禁止なのよ~」

ソヒョンが思わず叫ぶ


ソヒョンの声に周囲のみんなが一斉に振り向いた

ハンギョンは困った顔をして抱き着かれたままだった








頭がぐらぐらする・・・

気分が悪い・・・

吐きそうだ・・・

何なんだこの気持ちは・・・・



ヒチョルは今まで感じたことのない気持ちに動揺しながら

何とかその日の接客を終わらせた

顔色が悪いのでハンギョンが心配して尋ねても

風邪をひいたらしいと答えただけだった



その日以来

ハンギョンの元に毎日のようにリーリンが通ってきていた

それと比例するかのようにヒチョルの具合が悪くなってくる


指名ナンバーワンのヒチョルは仕事を休むわけにいかず

具合が悪い中でも健気に仕事をこなしている

元気な時よりも客扱らいがていねいなので周囲は余計に心配し始めた


そして数日後

パールサファイアの閉店直後にヒチョルが倒れた・・・・


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