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[恋するフライト SJ航空] 番外編  確認作業 後編


「ハンギョン・・・お前って酒超強いんだな・・・」

ホテルの部屋で2人っきりの酒盛りをしていた時に

ヒチョルが呆れたようにつぶやいた


ベットの横の床に酒類とつまみ類を置いて

2人で床に座って堅苦しくない雰囲気で楽しく飲んでいた



「そういうヒチョルは・・あまり強い方じゃないね~」

ハンギョンはふふふと余裕を見せた笑顔で答える


「ん・・そんな強い方じゃねぇから・・外で飲むときは気を付けてる」


ほんのりとピンク色になった頬と

トロンとした眼でヒチョルが答えた


ヒチョルは少し酔っているのがハンギョンには分かった



ヒチョルと2人っきりで飲むのは初めてだ

自分の限界を知って乱れた酒のないヒチョルだったが

今日は部屋飲みという事やハンギョンのペースにつられたのもあり

限界近くまで来ているのだろう




こいつ・・・すごく色っぽい・・・


ハンギョンは思わず唾を飲み込んだ



色白の肌がうすくピンク色になり

潤んだ瞳でハンギョンを見つめるヒチョル


男性にしては肉厚の唇が妙に艶めかしい



ドキンドキンドキン


ハンギョンの胸の鼓動が激しくなってきた


「悪い・・ちょっとトイレ・・・」

ハンギョンは顔を洗おうと席を立ってバスルームに向かった





俺・・・どうしたいんだろう・・・

自分の気持ちが分からずに冷たい水で顔を洗った



え?


バスルームから戻るとヒチョルは床につぶれた状態で眠っていた


あーあ・・・

そろそろ限界だろうな・・とは感じていたけど・・・酔いつぶれたか・・・


「ヒチョル? 大丈夫?」

声をかけるが返事はない・・・


ハンギョンはヒチョルを抱き上げると

自分のベットにそっと寝かせた



本当に綺麗な顔をしている・・・


ハンギョンはヒチョルの寝顔を目の前でみて思わず見とれてしまっていた



ヒチョルとコンビを組んでからのフライトが次々と思い起こされる

いろんな事があったけど・・・いつも笑っていたような気がする・・・


笑っている環境を作ってくれたのも

ヒチョルの気づかいだとハンギョンは知っていた



ヒチョルの唇から目が離せない


ハンギョンは無意識のうちにヒチョルの唇に自分の唇を重ねていた





ヒチョルの閉じられた瞳から涙が一筋ながれた


え?

「ヒチョル・・・起きていたの?」


「今のは何?」

ハンギョンが質問の意味が分からずに黙っていると

ヒチョルは目をあけてハンギョンを見つめながら再度訪ねてくる

「今のキスは何?」

「・・・・」

「同情? 俺がお前を好きなのを知っていて同情でキスしたの?

そんなのだったらいらない・・・同情されるんだったら・・・

そんな気はないって断ってほしい・・・同情なんてみじめなだけだ・・」


ヒチョルの言葉にハンギョンは頭を叩かれたようにショックを受けた



「同情・・・なんかじゃ・・ない・・・」


ヒチョルは黙ってハンギョンを見つめている


「今のは・・・確認のキスだ」

思わずハンギョンの口から想定外の言葉が零れ落ちた


「確認?」

「そう・・・俺の気持ちの確認・・・」

ハンギョンはそう言いなおすとヒチョルの唇に再度キスをする


「ハンギョン・・・」


「俺はヒチョルが好きだ・・・今再度確認した」

そう言ってヒチョルを強く抱きしめる


「どう考えても友達の枠からはみ出る位・・・ヒチョルが気になって仕方なくて・・・

そして分かった・・・ヒチョルを愛しているって・・・・

男だろうと関係ない・・・こんなに胸が熱く締め付けられそうになるのは初めてなんだ」



ヒチョルの瞳から涙があふれて出てくる


「本当に俺なんかを好きなの? 男同士で気持ち悪くないの?」


ハンギョンの唇で口をふさがれたヒチョルは

それ以上何も言えなくなった



ハンギョンの本格的な口づけに体が蕩けそうになってくる

何かに捕まっていないと崩れ落ちてしまいそうな気がして

ヒチョルはハンギョンのシャツを必死に掴んでいた



濃厚な口づけがしばらく続き

名残惜しそうに唇が離れる


「ハン・・ギョ・・ン・・泣いてる・・」

ヒチョルに言われて

ハンギョンは自分が涙を流しているのに気付いた


「俺は・・・初めてだ・・こんなに嬉しくて愛おしいキスは・・・

ヒチョルが愛おしくて・・・胸の中が説明できないくらい感動している」


ヒチョルも涙を流しながらほほ笑んだ

「ハンギョン・・・ありがとう・・俺もお前を愛している・・」



その夜は2人は同じベットの中で服を着たまま抱き合って眠った


大事な宝物を胸に抱きしめているようだとハンギョンは思った


今までいろんな美人とキスやセックスをしたけど・・・

あんなのはただの遊びだったんだ・・・

ヒチョルとはただ抱き合っているだけで心が満たされていく

人を愛するということは・・本当に愛するということは・・

こんなに気持ちが充実するものなんだ・・・・


ハンギョンは感無量の気持ちでヒチョルを抱きしめながらも

頭の中でいろいろと考えを巡らせていた


(さて・・男同士の営みの仕方をまず確認しないとな・・)


その後ハンギョンは明るく楽しい2人の愛の営みのために

あれこれと確認作業を行うことを忘れなかった


2人の初夜は終始、確認作業に追われてムードもへったくれも無いものになって

ヒチョルに後々まで文句を言われる事になった






おしまい



こんな終わり方って・・・すみません・・・
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[ 恋するフライト SJ航空] 番外編  確認作業 中編


なんか良い感じだ・・・


ハンギョンが初めてヒチョルとコンビを組んだフライトの感想


その時はよく知ったカンインも機関士として乗り込んでいたので

とてもやり易かった記憶があった

(その後すぐに2マンクルー制度となって

コックピットは機長と副操縦士の二人体制になってしまったが)

ヒチョルがどんな美貌を持っていても

男性ということで不埒な考えを持つなんて考えもしなかった


かゆいところに手が届くような・・・そんなヒチョルのサポートぶりに

ハンギョンはすっかり満足していて

ずっとコンビを組んでいたいと思うほどだった

2人には友情が芽生え始めていた・・・とハンギョンは思っていたのだ


それもこれもヒチョルが必死で恋心を隠していたから・・・・


しかしどんなに隠していてもあふれ出てしまうのが恋心

いつしかハンギョンは

ヒチョルが自分に友情以上の思いを持っているのに気づいてしまっていた



「機長~今夜空いてますか?」

羽田に着陸して一息した時に

客室乗務員のユナがコックピットに入ってきた

彼女はその美貌で乗客となったセレブや芸能人との噂が絶えることがなく

それに飽きたらず機長のハンギョンにまで粉をかけていた


ハンギョンがユナに声をかけられて振り向く際に

ヒチョルの顔が視界の隅に入ってきた




ズキン・・・・


ハンギョンの胸が締め付けられるように痛んだ


今まで見たことのない悲しい顔をして自分達を見つめているヒチョル・・・



何なんだ・・・この気持ち・・・



ハンギョンが自分の気持ちに戸惑っていると


「機長~一緒にご飯どうですか?」


ユナが笑顔でハンギョンの肩に手を置き再度誘う



ヒチョルはそんな様子を見ていられなくなって

2人から顔をそむけた



ヒチョルのそんな姿がハンギョンの視線の隅に入ってくる



ヒチョル・・・そんな顔をしないでくれ・・・・


ハンギョンは息をひとつはくとユナの方を向いてほほ笑んだ



「悪いけど・・・先約があるんだ」と誘いを断る

「私よりも優先する相手なんですか?」

ユナは少し不愉快な顔をして尋ねてくる


「ああ・・・ヒチョルと男同士でトコトン飲み明かすんだ」


え?

そんな約束をしていなかったヒチョルが

驚いてハンギョンを見つめる


「悪いけど・・・他の人と行ってくれないか?」


絶対に断られないと思っていたユナは

不愉快さを表しながらコックピットから出て行く

出ていく時に

ヒチョルの顔を思いっきり睨み付けていくのを忘れなかった




「という訳で今夜は俺とホテルの部屋で飲み明かそう!!!!」

ハンギョンはそういうとヒチョルにウィンクをする


「ハンギョン・・・」

ヒチョルは突然の状況を把握できずに

ぼんやりとハンギョンを見つめていた・・・


「俺とじゃ嫌か?」

ハンギョンのことばにヒチョルは頭を左右に振った


「お前・・せっかくの美人からの誘いを断って・・もったいないじゃん」


「おんなはめんどくさい・・・ヒチョルと飲んだ方が楽しいし」


ヒチョルとコンビを組むようになってから

ハンギョンの女性遍歴が止まっていた・・・


そんな事は当事者たちも気づいていない程、自然な流れだった



「俺と飲む方を選ぶなんて・・・お前バカじゃん・・」

泣き笑いの顔をしてヒチョルがハンギョンの方をみると


ああ・・・ヒチョルの笑顔が可愛いな・・・


ハンギョンは思わずそんな事を感じていた

あれだけ痛んだ胸が今度はほっこりと暖かくなってくる


俺・・・本当にどうしたんだろう・・・・


ハンギョンもヒチョルに

友情以上の好意を持ち始めていたのに

気づいていなかったのだった・・・
いつも遊びにいらしてくださる方々ありがとうございます

3月に入って職場が忙しくてなかなか更新できませんでした

少し落ち着いたのでそろそろお話をアップしようかと思ってます

リアル世界のヒチョルはウギョル撮影・・ハン様は相変わらず大陸を飛び回ってます

この間のハン様の誕生日にソウル入りした・・とありましたが・・2人は会えたのかな?

リアルハンチョルがもう妄想できなくなってしまい

創作ハンチョルばかりになります・・・

ヒチョルとハンギョンがドラマ出演したとでも思ってください

ギュの三銃士を前から3列目で堪能してきました

ダルタニアンが良く立つ場所の前だったので・・・ちょっと興奮

これがヒチョルだったら・・・多分息するの忘れて気絶していたかも・・私・・

汗とつばの飛んできそうな近さでした(笑)

そのうちハンチョル三銃士いいかも~アトスとアラミスがハンチョルで~とか(笑)

今回のフライトシリーズで二人の馴れ初めを書いてみました

相変わらずエロありません・・・書けません・・・すみません・・



[恋するフライト SJ航空] 番外編 確認作業 前編


ヒチョルは小さいときからその美貌で女の子からモテモテだった

自分で恋心を自覚する前からモテまくっていたので

どうも恋愛に関しては不器用なまま大人になってしまった

成熟な女の子たちは綺麗なだけのヒチョルにすぐ飽きてしまう

言い寄られて付き合い始めても相手からすぐ振れられる・・・

ヒチョルの思春期はそんな事の繰り返しだった


もちろんヒチョルも自分の性癖に気づく前だから

ふつうの男性として何か欠点でもあるのかと悩み

いろいろ自己改革をしようともがいてみたりしていた・・

パイロットという職業を選択した理由も女性にもてたいから・・・そんな単純なものだった


だが相変わらず女性とはうまく付き合うことはできずに

半ばヤケになって男友達とつるんで遊ぶことが多くなっていた


そんな時に副操縦士として

初めてハンギョンと一緒のフライトをする事になったのだった

ハンギョンは自分と同じ歳なのにすでに機長になっていて

いつも違う美人のCAと付きあっているという評判を聞いていて

ヒチョルはどんな奴なのか興味津々でフライトに臨んだ


当時はまだコックピットの中には航空機関士の3マンクルー体制だった



「あっカンイン~良かった・・」

ヒチョルはホッとした顔をして機関士のカンインに声をかける


「ああ久しぶりに一緒のフライトだね・・よろしく」

人懐っこい笑顔でカンインはヒチョルにほほ笑んだ


「俺・・ハンギョン機長って初めて組むんだけど・・」

ヒチョルの不安そうな顔をみてカンインは


「ああ・・彼の操縦技術はすごい・・出世するのも分かるな・・

ちょっと気難しい所あるけど・・まあ怖くないよ」と優しく教えてくれた


怖くない・・という台詞にヒチョルはくすっと笑う


「ただ・・・」

カンインが口を開きかけて言葉をとめた


「ただ・・何?」ヒチョルが続きを促すように口を開く

「噂は聞いてると思うけど・・超イケメンでさ・・CAがほっとかなくて

毎回違う美人とよろしくやってる・・・女性関係はだらしないかも・・」

ヒチョルは黙って話を聞いていると

カンインは頭をかきながら

「技術もあって超イケメンで女にもてて・・職業はパイロットだって~

男みょうりに尽きるね~羨ましすぎるね」と笑った


「確かにな・・・俺・・この美貌だけど美人過ぎて女にもてないもん」

ヒチョルの言葉にカンインは笑った

最近ヒチョルは自虐的な台詞を吐くことが多くなり

そのことで同性からの受けも良くなってきていた



「ヒチョル副操縦士にカンイン機関士・・今回のフライトよろしくお願いします」

突然後ろから声がしてヒチョルは振り向いた




(うわっ・・・なんだこいつ・・・)

初めてハンギョンの姿を見たヒチョルは王子様が立っているのかと思った

ヒチョルの好きなアニメに出てきそうな超イケメン・・・


「よろしくお願いします・・ハンギョン機長とは久しぶりですね」

カンインの声にヒチョルはハッとして現実に戻った


カッコいいな・・・同じ男として羨ましい・・・

ヒチョルは心の中でそんな事を考えながらハンギョンの顔を見つめる


「私の顔に何かついてますか?」ハンギョンが怪訝そうな顔をしたので

「いえ・・・」とヒチョルはあわてて頭を振ってこたえる

頬がほんのりと赤くなってくるのを止められなかった



フライトの最中もヒチョルはハンギョンの様子が気になって仕方なかった

こんな気持ちは初めてで自分でも不思議で仕方なかった

そしてその気持ちが恋だということに気づくのにしばらくかかった


事もあろうに

ヒチョルは同性のハンギョンに一目ぼれをしてしまったのだった・・・
[恋するフライト SJ航空] 番外編 男のロマン 後編


「風が気持ちいいな・・・雪に埋もれた山がきれいだな」


湯船に浸かりながらハンギョンの肩に頭を乗せていたヒチョルは

その声にぼんやりと目をあけた・・・


確かに頬に当たる冷たい風が気持ちいい

「すっかりのぼせたと思ったけど・・風が顔に当たると覚めるな」

ヒチョルの言葉にハンギョンは嬉しそうにうなずく


「露天風呂っていいねぇ~雪景色を眺めながら温泉入るんだもんね」


まあ・・確かに外の空気を感じながら湯船につかるって最高の気分だ

ヒチョルはそう感じながらも頬を赤らめる


さっきまでハンギョンから、あーんな事やこーんな事をたくさんされた事を思い出すと

思わず赤面してしまう


「ヒチョル~♪ヒチョルも良かったよ」

ハンギョンが嬉しさのあまり

だらしなく伸び切った顔でヒチョルを見つめる

「お前・・・そのスケベ面・・・せっかくのイケメンが台無しだぞ」

恥ずかしさを隠すようにヒチョルが声を荒げると

「ふふふヒチョル照れてる~可愛い」とハンギョンが後ろから抱きついてきた


ヒチョルの背中に固いものがあたる

「お前!!!!!あれだけ散々やっておきながら・・・まだ元気なのかよ!!!!」

「そうなんだよねぇ~ヒチョルが相手だと萎えることないんだよ~困っちゃうよね~」

ハンギョンはそう言いながらヒチョルの首筋に唇を這わせる

「あっ・・・バカ・・・お前の絶倫さはよくわかった・・・分かったから

1回湯船から上がらせろっ!!!!!!!」

ヒチョルの言葉にしぶしぶと唇を離す

「ほらっこんなにシワシワになっちまったぞ」

ヒチョルはハンギョンの目の前に自分の手を広げて見せた

ハンギョンはふふんという顔をして

「ヒチョルのミルク色の肌が温泉でうすくピンク色になるのが・・・

すっごくそそられるんだけど・・・」と言って

「ダメだ・・・やっぱり我慢できない」


「うわっバカっ止めろ~!!!!!」



ハンギョンの愛撫に思わず反応してしまう自分の体に

ヒチョルは抵抗する気力も失せていた



何が露天風呂は男のロマンだ!!!!!


心の中で悪態をつきながらも

ヒチョルはハンギョンとの2人の世界に入って行った





おしまい



エロなしです・・書けませんでした・・・
[恋するフライト SJ航空] 番外編 男のロマン前編



「温泉に行きたいね~韓国じゃなくて日本の温泉」

ある時、テレビを見ていたヒチョルが何気なく言った一言

ハンギョンの頭の片隅にずっと残っていていつも気にしていた


そのころは諸事情があって

2人そろって大手航空会社をクビになって毎日が日曜日だった


今思えば時間のたくさんあったそのころに

貯金を切り崩してでも旅行に行けば良かったが

クビになった事のショックも大きく

想定外の無収入期間に細々と生活せざる負えず

旅行に行く事に考えが及ばなかったのだ


それでもハンギョンはその言葉を忘れてはおらず

暇があればネットなどで日本の温泉を検索していた



そして高級温泉旅館には「露天風呂付きの部屋」があることを知る

露天風呂付きの部屋・・・・つまりプライベート露天風呂

他の誰もが入ってこないヒチョルと自分だけの露天風呂

検索しながら不埒な妄想がハンギョンの脳裏を駆け巡る・・・



ヒチョルと二人の露天風呂・・・あーんな事やこーんな事が好きなだけできる


あああああなんというパラダイス!!!!!!

自宅の狭いシャワー室じゃなくて大自然の中の露天風呂(ここはちょっと勘違いしてます)で・・・


SJ航空に就職して収入が安定してきたので今回思い切って予約を入れた

ハンギョンは想定外の豪雪であやうく大惨事になるところを

ヒチョルいわくスケベパワーで乗り切ったのだった


そう

あれだけ思い入れているプライベート露天風呂の旅行をどうしても決行したくて

並々ならぬパワーで困難を乗り越えての今回の旅行だったのだ・・・・



「どうぞごゆっくりなさってください」

流暢な中国語でおかみが挨拶をすると豪華な部屋に案内してくれた

純日本風のたたみの部屋が二人きりにしてはやたら広い


ここは一泊かなりするぞ・・・ハンギョン・・奮発したな・・

ヒチョルは部屋をぐるりと見回すと心の中で思った


「それにしてもこんな旅館でも中国語が通用するんだな・・すげ~なぁ」

日本にも中国人の旅行者がたくさんお金を落としていくんだろう

そのために必要に迫られての中国語・・・ソウルも同じだ・・・


「確かに中国の富裕層は13億の人口の1%だとしても1300万人はいるからな

韓国の人口は5500万人だから・・・すごいよな」

ヒチョルが頭の中で計算しながら話をしている姿を見て

ハンギョンは自虐的にほほ笑む


「俺は・・・あんな国には戻らない・・ヒチョルがいるからずっと韓国にいるよ」

「うん・・」


ハンギョンの実家は富裕層ではない・・少数民族で中国でも仕事につくのが大変らしい

だからハンギョンは自分の収入から少し仕送りをしていた

そんな所もヒチョルはハンギョンを好きになった理由の一つだった



「ここだ!!!!プライベート露天風呂!!!!ヒノキ風呂だねいい匂いがする」

ヒチョルが部屋から外につながっているテラスに

設置されている温泉を見つけてはしゃいでいた


「ふふふふふついに実現する時がきた・・・・露天風呂~男のロマン~!!!!」


ハンギョンはそう言って小さくガッツポーズをすると

ヒチョルを後ろから優しく抱きしめその耳元に何かをささやいた


ヒチョルの頬が真っ赤になる

「バ・・カ・・・まだ昼間だろう・・・」

まだ何かを言い続けようとするヒチョルの唇をハンギョンの唇が塞いだ


しばらく濃厚な恋人たちの口づけが続く

ハンギョンからの甘い口づけに

体中の力が抜けてぐったりしたヒチョルをお姫様だっこして

ハンギョンは露天風呂に向かった・・・・・
[恋するフライト SJ航空] Last


ハンギョンが計器を見ながら飛行機の高度を下げていく

ヒチョルはそんな時の真剣なハンギョンの顔が大好きで

いつものようにちらっとハンギョンの顔を盗み見る・・・


え?


ハンギョンは真面目な様子で操縦をしているが・・・よく見ると鼻の孔がふくらんでいた


もしかして・・・こいつ・・・まさか・・・


ヒチョルは一瞬頭の中をかすめた不安を拭い去る様に頭を数回ふると


「もう燃料ない~ハンギョン頼む~」と大声でさけんだ


除雪したとはいえ滑走路には雪がまだ残っている

タイヤのみぞ部分に雪が入り込むとスリップを起こす可能性がある


ハンギョンは操縦桿を握りしめると気合を入れて着陸態勢に入った



「イトゥク~乗客にうずくまる様に指示してくれ~ブレーキの効きがおかしい!!!!」

「ヒチョル・・・燃料はカラだし爆発はないだろう・・・あとはなんとか止めてやる」

「ハンギョン~!!!!!!!」

ヒチョルの声にハンギョンが振り向くと

ヒチョルが声を出さずに口の形だけでハンギョンに話しかけた


!!!!!!!!

ハンギョンの瞳がギラギラと燃えてきて操縦桿を握る手に力が入る

「俺はこの休みにかけてるんだ~!!!!!高級温泉旅館なんだぞ~」

急に大きな声で怒鳴り始める


「露天風呂は男のロマンなんだ~!!!!!!!!!!!!」


ドスっ!!!!!!



ハンギョンの絶叫とともに飛行機は雪の壁に頭を突っ込んだ状態でとまった


馬っするくんの除雪した雪で滑走路の両側にかなりの雪壁が出来上がっていて

ハンギョンは操縦桿を操ってその雪壁を利用して飛行機を止めたのだった





ハンギョンの最後の叫びを聞いてヒチョルは一人で顔を真っ赤にしていた


あいつ・・・こんな時に・・・前回の後輪が出なかったときもそうだったけど・・・

あいつのスケベパワーって人間越えてるよな・・・



「ふう・・・止まった・・・良かった~」

ハンギョンは額に浮き出ていた汗をぬぐうと大きく息をはいた


「ヒチョル・・・止まったよ~良かった~」

ハンギョンはそういうとヒチョルに爽やかな笑顔を向ける





「おおおっ止まった~良かった~」

乗客の誰かが大きな声で叫ぶと自然と周囲から拍手が沸き起こる


「兄ちゃんが言ったとおりだ!!!!機長さんすごいな~」

乗客の1人がドンヘに向かって握手を求めてきた


「ここの機長はすごいんです~何か持ってるんです~」

ドンヘは自分の事のように得意げに笑顔をむける



その様子を見ていたイトゥクはほっと息をはくと

抱き合って喜んでいるリョウクとソンミンにテキパキと指示をだす

「もうすぐ階段とパスが到着するから・・そうしたら乗客を誘導してくれ」


とりあえず・・・機体に損傷はあまりないだろうから・・乗客の荷物も大丈夫だろう・・・

相変わらず機長の腕はすごいな・・・


イトゥクはハンギョンに感嘆して、ねぎらいの言葉をかけるのに

コックピットに入ろうとして扉の所で動きをとめた




「お前・・・こんな非常時によくエロ妄想できるよな・・」

「ヒチョル♪ 露天風呂楽しみだねぇ~」

「お前のこの人間離れした操縦は・・・スケベパワーだなんて

何て言ったらいいのか・・・」

「ふふふ・・・これは2人だけの内緒・・」

ハンギョンはそういうと楽しそうにほほ笑む

「露天風呂ではご褒美に・・・あーんな事やこーんな事してもらうからね~」

「バカっ!!!!!」




2人の会話を聞いていたイトゥクは扉の裏側で頭を抱える


まあとりあえずなんとか無事に着陸したから・・・良しとするか・・・



そういえば・・ハンギョンが前の航空会社にいた時に

左後輪が出ないアクシデントが起きて

あやうく大惨事になる所を操縦桿を操って

大事故を未遂に防いだ噂は聞いていた

カリスマ性を持った機長がプライベートの理由で解雇となったのも聞いた

その理由がヒチョルと別れるか解雇をとるかだったというのをイトゥクは思い出した


機長の代わりはいくらでも居るけど

愛する人は1人しかいない・・・そう宣言して辞めたと今では伝説化している


ヒチョルも副操縦士としての腕は確かだ

こいつら・・・いいコンビじゃないか・・・



イトゥクは苦笑いをするとコックピットの扉を大きくノックして中に入って行った









おしまい







大雪で羽田に降りれなくて房総半島の上空をぐるぐる旋回していた時に

妄想していた話が中心となってます

なのであまりハンチョルのいちゃこらがなかったのですが

番外編がたくさん出てきてしまい(笑)

露天風呂がなんで男のロマンなのかもありますし・・・

ぼちぼち書いていこうかと思ってます

お付き合いいただきありがとうございました♪
[恋するフライト SJ航空] 5



茨城空港では倉庫にしまってあった超大型除雪機の出動が決まり

係員が総出で作業に追われている


「これってさぁ~SJ航空の持ち物だよね~勝手に使っていいの?」

「さっきオーナーからのGOサインが出たそうだ・・でも初使いだからな」

「JAの川端さんが操作できるって・・今こっちに向かっている」


空港の係員の1人が空を見上げて呟いた


「すっかり夜になっちゃったね・・・まだSJ002便は上空を旋回してるんだね・・・

2時間たったよ・・・今更迂回しての他空港は無理だよね・・・」

「ああ・・・もうここに降りるしかないんだ」

「乗客ってさ・・全員がJA小美玉のツアー客だよな・・・何かあったら後々まで何言われるかわかんない」

「だから近隣のJAスタッフも雪かきの手伝いに来てくれるそうだ」


スタッフの2人は超大型除雪機「馬っするくん」をすぐに作動できるようにセッティングしていた

馬なみの馬力でどんな積雪もを除雪できるという「まっするくん」

日本に来ていたシウォンが北海道まで乗り入れしようかと

冗談半分で話していた時に勧められたものだった

名前の響きに何か感じるものがあって購入して茨城空港に預けておいたのだ


どんどん降り積もる雪に負けじと職員たちも雪かきに専念している






「ハンギョン・・・あまり嬉しくないお知らせします・・・」

ヒチョルが上空待機2時間過ぎたころに計器を見ながら話しだした


「何が言いたいか分かる・・・もう燃料がないんだろう」

ハンギョンが管制官と話終わってからヒチョルの方を向いて答えた

悪天候は収まる気配もなくどんどんひどくなっている


「成田は入り込む余地はなく無理だ・・中部国際への着陸を打診されたが断った・・・

名古屋まで燃料がもう持たない・・・そうだろう?」


「名古屋どころか・・・もうすぐエンジン止まるかもよ~」

2人の会話にイトゥクが入り込んできた

「空港ではなんとか除雪作業が進んでいるそうだ・・・オーナーが酔狂で買った

例の馬除雪機が発動しているみたいだよ・・・今なら降りれるんじゃないか?」


「ハンギョン!!!!もう決断の時だね・・降りるしか選択肢なくなっちゃったね」

「イトゥク・・降りる準備するから・・乗客を頼む」

ハンギョンの言葉をうけて

「了解した・・・爆発だけはしないように・・」

イトゥクはにっこりとほほ笑むとコックピットから出て行った




「お客様にご案内します

茨城空港の除雪作業が順調に進んでますので

当機は今より茨城空港の方へ着陸する体制に入ります

シートベルトをしっかりと閉めてください

路面が雪で覆われていると予想されますので

こちらから指示がありましたら

衝撃に耐えるために頭を抱えて体制を低くしてください」



乗客席からざわざわと声がしてきた

「お客さま!!!!!大丈夫ですご安心ください・・・

当機の機長の腕はソウルでも5本の指に入るくらいです

後輪が出ないアクシデントもウィリー走行をして無事に着陸した人です」

ドンヘが自信満々で説明をすると

乗客は何故か納得して静かになった


(ドンヘのこんな説明で納得できたのかな・・・)

隣のウニョクは首を傾げたが

よくわからないままに相手を納得させてしまうのもドンヘの持った技だと

自分に言い聞かせて席についた


客室乗務員達も席に座ってシートベルトをしっかりと閉める


飛行機は茨城空港に着陸するために高度を下げていった

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