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[湖畔の囚われ人]2


その昔

ヒチョルが天界で暮らしていたころ

ヒチョルには相思相愛の恋人がいた

天界をつかさどる天帝の側近中の側近

文武両方に優れていて誰もが見とれてしまうくらいの美丈夫


ヒチョルと同じ龍族の韓将軍がヒチョルの恋人だった


2人は天界でも有名なほどに愛し合っていて

その仲の良さには天帝さえ目を細めてほほ笑んでしまうくらいだった


そんな2人を邪魔する輩が出てきた

ヒチョルに懸想した韓将軍の部下である劉将校が

ヒチョルを自分のものにしようとしたのだ

靡かないヒチョルを憎み劉将校はヒチョルを人間界に封印してしまった


韓将軍は劉将校の裏切りを知り即座にその命を奪った


天界では流血沙汰はご法度である

そのことを重々承知の上で韓将軍は腹心の部下の命を断ったのだ


天帝はヒチョルを救出しようと画策したが

ヒチョルが人間と氏神としての契約を交わしたことになっていたので

手の打ちようがなかった・・・たとえそれが謀られたものだとしても・・・


ヒチョルが閉じ込められた湖の結界の中に

韓将軍は立ち入ることができなかった・・たとえ天帝でも結界を解くことは無理で

使いとして白蛇のイトゥクを時々送り込むことがやっとだった


人間世界で200年の時間が過ぎてしまった

今でも韓将軍は結界の外からヒチョルの事を案じている・・・・・





はぁ・・・・・

リョウクとお揃いの可愛いチャイナドレスを着たソンミンは

チョウミの説明を聞き終えて小さなため息をついた



「ヒチョル様はあまりのショックから

天上界で生活していた頃の記憶がないんだ・・・

ハンギョン様の事も覚えてないんだよ」


リョウクは辛そうに顔をゆがめて眼がしらをハンカチでぬぐう


「あれ? ヒチョル様は? 」ソンミンがキョロキョロと周囲を見回すが

ヒチョルの姿は見えなかった


「多分・・・いつもの場所ね・・・」チョウミが小さくため息をつくと

ソンミンに手招きをする








結界の内側ぎりぎりの湖の畔にヒチョルは佇んでいた

ソンミンがそっと近くに行くと

ヒチョルはその気配に気づいて振り向いた

そしてソンミンにやさしくほほ笑む


「俺・・・天上界で暮らしていた時の記憶がないんだ・・・

でも愛おしい人がいた・・という記憶は残ってるんだよ」

ソンミンは黙って聞いている

ヒチョルは空を仰ぐと

「相手の顔も名前も浮かんでこないのに・・・抱きしめられた暖かい腕や

やさしい声なんかがぼんやりと思いだされるんだ・・・

ものすごく切なくなってここにきて空を見てると

なんか少し落ち着くんだ・・・」


「いつか・・・天上界に戻れますよ・・・人間界の時間なんてすぐに過ぎます」

ソンミンの言葉にヒチョルは小さく笑うと


「ソンミンありがとう・・・ソンミンが来てから

リョウクもチョウミもよく笑うようになった・・・・

ソンミンだって恋人と会いたいだろうに・・こんな湖の底で

俺なんかの世話をしてくれて・・ごめんね・・・」

ソンミンの頭をやさしくなでる


(この人は・・・自分がすごく傷ついてるのに・・・

他人の痛みにも敏感で繊細なんだ・・・)


ソンミンは思わず泣きそうになるのをこらえて笑顔を作る

「今日はお客さんが来るんですか? リョウクがすごく張り切ってました」

「うん・・もう戻ろうか・・ソンミンは初めて会うんだな・・・

天帝さまのお使いが来るんだよ・・・天上界の美味しいお菓子とか持ってきてくれるよ」



ヒチョルが閉じ込められている結界

人間との氏神契約のせいで天帝も救い出すことが出来ない

ソンミンは自分が飛び降りた崖の所に小さな祠があったことを思い出していた


あの祠・・・幽閉状態と関係してるのかな・・・


今では村の誰もが見向きもしない朽ちかけた祠に

ソンミンはヒチョルが愛する人と再会するのも

そう遠くないように感じた





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いつも遊びに来て下さる方々ありがとうございます

気づけばもうGWに入りましたね

4月の更新もたったの2回・・・ありゃ~ってもんです

昨日ひちょのウギョルでした

花びらさん大騒ぎのガチkiss(笑)でも動画で見る限り「仕事」そのものでしたけど

嫁さんの口紅が自分にべったりくっついておまぬけ状態で笑ったり

ひちょは絶対にスタッフを笑わそうとしている・・・そうに違いない

話かわりまして


夢を見ました・・・ハンチョルです・・もちろん創作の・・

一部のシーンだけ覚えていてその場面を説明するのに話を創り上げる・・・

そんな事がたまにあります

この話も夢でみたシーンから起こしたので

時代も場所も日本の昔って感じですが・・・とりあえず書いてみます




 [湖畔の囚われ人]


「逃げたぞ~待て~!!!!」

沢山の男衆に追われながらソンミンは山の中を逃げ回っていた

村の掟を破って外部の人間と契りをかわした彼は

カメラマンだったその人と村を逃げ出す予定だった


掟といっても大昔からの言い伝えだからと

気安く考えていたソンミンの目の前で

愛した男は村の男衆によって撲殺された・・・


怒りに満ち溢れた男衆に輪姦されそうになって

あわてて逃げ出してきたのだった

普段近づくことのない山の中まで逃げ込み

小さな祠のある崖までやってくる

崖の下は誰も近づくことのできない湖が広がっている

湖はとてもきれいな深緑色をしていて底がかなり深いことを暗示している

「見つけた!!!!こんな所にいるぞ」


崖の淵に追い詰められたソンミンは覚悟をきめる



(こんな野蛮な奴らに好き勝手させない

僕はあの人だけのものだから・・・

ごめんね・・キュヒョン・・今から僕も君の所に行くよ)

男衆の手を振り切ったソンミンは

ニッコリとほほ笑むと崖の上から湖にむかって身を投げた










「久々のお客さんだね」

「かわいそうに・・かなり辛そうな顔をしているよ」

リョウクとチョウミが部屋の中央に誂えた床に

ソンミンを寝かせる


「ヒチョル様・・・この人を助けてくれてありがとうございます」


ヒチョル様と呼ばれた人はとても悲しそうな瞳で遠くを見つめながら

「成り行きを見てたけど・・・ひどい奴らだよな・・・

リョウク達が怒るのも無理ないし・・・湖に飛び込んだからなんとか保護できたけど」

ぽつりとつぶやいた



ここは湖の底にあるヒチョルの館

この館の主は見目麗しい龍神だった

ヒチョルは天界で生活していたが

ヒチョルに懸想する輩の陰謀で人間界の湖に封印されてしまっていた

愛する人と引き裂かれたヒチョルは

あまりの悲しみの深さから自分の能力を封じ込められた時に

自分の記憶までも失ってしまった


湖の底で世話係のリョウクとチョウミと静かにくらしている


自分が統治しているという村の様子は洗番を通してみることができた

ヒチョルは村の人々の事など興味もなかったが

今日はリョウクとチョウミが憤慨しながらヒチョルの助けを乞うた

なのでソンミンの騒ぎは湖の底から見て知っていたのだった



ヒチョルはソンミンの額に手をかざして気を送る

ソンミンの瞳がぼんやりと開いた

「うわ~気が付いたよ~ねぇ大丈夫?」

リョウクが心配そうにのぞき込んで聞いてくる



「僕・・・死んだんじゃ・・ここは? 」

ソンミンが自分を取り囲むように見つめている人々を

伺うように見回しながら小さな声で呟いた



中国王朝時代をほうふつさせるような調度品に

古いけれども上品な感じの小奇麗な居間の中央に

寝かされている自分にソンミンは驚いた

そして心配そうに見つめる人の中に

ひときわ美しい人間離れをした美貌の人物を見つけ

あまりの美しさにぼんやりと見つめ続けてしまっている


「そうね~あなたは死んだと言えば死んだ事になるわね

ここは人間界とは違った場所なの・・あなたはヒチョル様に助けてもらったの」


背の高い綺麗な男性が優しい声でソンミンに伝える

「僕たちは人間じゃないの~人間の姿しているけどね~

ヒチョル様は神様だし~僕たちはその下部~

だからあなたもここに来た時点で人間じゃなくなってるんだ」

リョウクが暖かい飲み物をソンミンに手渡しながら言う


「神様って言ったって・・・この場所から出られない・・・

結界を破って外に出られない・・・能力も封印されているし

名前ばかりの神様だ・・・・」


ヒチョルが寂しそうにほほ笑んだ

そんなヒチョルの寂しさがソンミンの心に刺さった


「僕は・・・ここで何をすればいいのですか?」

ソンミンの問いかけにチョウミは優しくほほ笑む


「ヒチョル様の話し相手になってくれればいいわ」



ソンミンは湖の底の館で働く事になった・・・・

ヒチョルのうぎょる始まりましたね

NGという方もいらっしゃると思いますが

私は全然平気です・・・だってヒチョルの「お仕事」なんですから

ヨジャ相手にいちゃこらしているのがダメ~って方も

今回のうぎょるは見ると笑えますよ


本当に面白いですよ

この面白さは「計算通り」なのか「笑神様が降りて来たのか」は分かりませんが

昔、ホンギたちと小学生の女の子のパパになる番組があって

あの時に小学生の女の子の心すら分からずにオロオロしていたヒチョル

少しは大人になった感もありますが

相手が小学生から大人の女性になったから我慢してくれてるのかな

まだ2話しか見てませんが

何度も画面に向かって突っ込みいれてました・・・私・・・

そして突然お話が浮かんだので

良かったらお付き合いください・・・ハン様いませんけど


[うぎょる 裏話]


「ちぇっ・・俺のスーツケースじゃ入らねぇ・・・

誰かでかいの持ってるヤツいねぇかな・・・あっ・・」


宿舎で

スーツケースに荷造りをしていたヒチョルは荷造り途中のまま

自分の部屋を出てリョウクの部屋に向かった

いつもの事ながらノックと同時に開ける


「リョウガ~お前のスーツケースってでかかったよな?」

「はい?」

「げっ!!!!!!」

振り向いたリョウクを見てヒチョルは驚いて後ずさる

良く見ると黒いパックをしている所だった

「あ゛ー脅かすなよ!!!!パック中ならパック中って言えよ」

ヒチョルはかなり理不尽な言葉を吐きながら

リョウクの部屋の隅に置いてあるスーツケースを見つけると

「おお~俺のよりでかい!!!!ちょっと新居に行くんで使わせてもらうぞ」

「新居? 」

リョウクは怪訝そうな顔をしながらパックを外すと

「ああ・・・うぎょるの撮影ですね・・・2人の新居が決まったんですね」

「おうっそうだよ・・・でさ・・・持っていくもの沢山あってさ~

俺のじゃ入りきれなくて・・お前、休暇のヨーロッパ旅行以外に使わねぇだろう?」

「とりあえず使う予定はないので良いですよ」

リョウクの返事を待たずに

ヒチョルはさっさと自分の部屋へスーツケースを転がしていく

「まったく・・・」リョウクは苦笑いするとヒチョルの後をついていく




「おおこれだと全部入る~良かった」

ご機嫌な様子でヒチョルは自分のスーツケースから荷物を移しだした


「へーミスプルのCDも持っていくんですね」

リョウクはヒチョルの荷物を興味深げに

あれこれと取り出して見つめている

「最後にこれをいれればオッケー」

「ヒチョル兄さん・・・まさか・・・それ持っていくんですか?」

「そうだよ・・それがどうした?」

リョウクはヒチョルの手にしているものを見つめて絶句する


ヒチョルの腕に大事そうに抱えられていたのは・・・・・


アスカちゃんの抱き枕だった


カンインがよだれを付けたと言って捨てたのを

リョウクが拾ってエマールで洗ったもので

洗濯後は大事にヒチョルのベットに寝かされていたものだった


「ヒチョル兄さん・・・アスカちゃんは元カノでしょ・・・」

おそるおそるリョウクがヒチョルに尋ねると

その抱き枕をスーツケースに詰め込みながらヒチョルが

「俺の仮想嫁に一応好みのタイプだからって見せるんだ~」と答えた


うへえ~ドン引きされるぞ・・・

リョウクはその言葉を心の中にだけ留め置くことに成功し

引きつった笑顔でヒチョルとしばらく話をする


「ヒチョル兄さん・・・相手の子はどんな感じですか?」

「うん・・なんか丸くてさ・・コロコロした子犬みたいだな」

「一応アイドルですよね~台湾の・・コロコロですか・・・」

「韓国語があまり通じないだろう? ジェスチャーで説明したりして

なんか昔を思い出した・・・」

ヒチョルが急に遠い目をしたのでリョウクはハンギョンの事だと気づく

「俺・・・あいつから中国語もっと教わっとけばよかったな」

「ヒチョル兄さん・・・」

「俺なんか中途半端だよなぁ~日本語はゲーム関係の言葉しか知らねぇし・・

中国語はあいつがベットの中でイクときに言う言葉くらいしか覚えてねぇし・・」


げっ・・・

ひ・・・ヒチョル兄さん・・今さらっと凄いことを言ったのに

全く気付いてない・・・これは危険だ・・・


リョウクはあわててヒチョルに言う

「この番組をきっかけにお互いに教えあって、中国語を覚えたらいいじゃないですか」

「・・・・」

「次にハンギョン兄さんに会うときにビックリさせる位上達しちゃいましょうよ」

リョウクの言葉にヒチョルはにっこりとほほ笑み

「そうだな・・」と答える


どきん・・・


ヒチョルの笑顔は

見慣れているはずのリョウクでさえドキリとさせるくらい綺麗だった



ああ・・・この人はハンギョン兄さんの事を想っているときが一番綺麗になるんだな・・


でもヒチョル兄さんって・・・ずっとハンギョン兄さんに嫁扱いされていたのに・・・

旦那さん役って・・・大丈夫かな・・・


リョウクは小さくため息をつくと

楽しそうに荷造りをしているヒチョルを心配そうに見つめた



その後の収録でヒチョルはリョウクの心配した通りに

今まで自分の中の当たり前が嫁側のものだった事を知って愕然とする

お姫様抱っこは「してもらうもの」から「してあげるもの」

腕枕も「してもらうもの」から「してあげるもの」だったなんて・・・


兵役が終わってからヒチョルはだいぶポジティブな思考をするようになってきた

なので放送後のハンギョンの反応が楽しみで撮影を続けているような所もある


あいつ・・・俺がうぎょるに出るって知って・・・

自分の誕生日にわざわざ会いに来たもんな・・・


ハンギョンの嫉妬を隠さない表情を思い出すと楽しそうにほほ笑んだ


「さぁ~今日も撮影頑張るぜぇ~」

ヒチョルはそう言うと

共演者の仮想嫁とスタッフの笑いをとるために全力を尽くすのだった




おしまい


おバカversionですみませんでした・・・

本当にうぎょるは面白いですよ
いつも遊びに来て下さる方々ありがとうございます

表のブログにも書きましたが職場で人事異動があって

宗文は職場が変わりました・・・通勤先も変わりました

今慣れるまでいろいろと神経使ってて・・・・

フルタイム勤務の主婦なのでもともと忙しいのですが

PCを開ける時間もないくらいにくたばってました


リアルひちょはウギョルで元気だし[チェリーオッパー!!!!!←可愛かった~]

ハン様もあちこち飛び回ってるし・・・ハンチョル妄想も枯れそう・・・

などあって更新が滞っております

完了していない話がひとつあるのも分かってます・・・すみません・・・

でも昨日

ジャッキーの還暦祝いパーティで

シウォンくんとハン様が握手している動画を見て・・・

なんか嬉しくて泣けてきました・・・公共の電波で二人並んでる姿が見られるなんて・・



話がひとつ浮かびました


お付き合い下さい


最近新しくいらした方もいるようですが・・・

どんな事でもいいので感想を残していって下さるとうれしいです

自己満足で始めたブログですが・・・他の人はどんな感じに受け止めてくれてるのかなって

少し気になったりしてます


久々のリアル妄想です



[パーティ会場にて]


北京の高級ホテルの宴会場はたくさんの人々で賑わっていた

今日は中国の誇る世界のトップスターである

ジャッキーチェンの還暦祝いのパーティが行われている

数百人の招待客やマスコミ陣でごった返していた


「ハンギョン兄さんがいるはずなんだけど・・・これじゃ分からないな・・」


スーパージュニアのシウォンは中国での映画出演を切っ掛けに

世界のジャッキーと知り合うことが出来、今では可愛がってもらっている


もともとジャッキーは売れてない青年時代にソウルに住んでいた事もあり

韓国人の彼女もいたので韓国語でもコミュニケーションをとることができた

シウォンもスーパージュニアMの活動のために中国語を勉強しているので

カタコトの中国語とカタコトの韓国語そして2人の共通語の英語を使って

すっかり仲良くなることができたのだ


今日の還暦祝いのパーティに呼ばれたのも光栄に感じている


しかしその前にシウォンは大事な兄さんから大事な指令を受けて来たのだ

その指令を完璧に達成しないと絶交される危険を含んでいる

シウォンは頭に浮かんだ「絶交」の2文字を消すかのように頭を数回ふると

かつての同僚だったハンギョンの姿を探すことに専念する





同じころ同じパーティ会場で同じようにハンギョンもシウォンを探していた

ハンギョンの方は数日前に会ったヒチョルから

シウォンもパーティに出席すると聞かされていて、

せめて顔くらいはみたいな・・程度のものだったが・・・




~パーティの2日前 北京某ホテルのレストラン~


久々にヒチョルから仕事で北京に行くという連絡をもらったハンギョンは

超の付くぐらい多忙な中、なんとか食事をする時間を捻出して

高級ホテルのレストランの個室を予約した

電話では話をしていても本物のヒチョルと会うのは本当に久しぶりだった

本当だったら食事よりもヒチョルの方が食べたいくらいだったが

数時間の逢瀬・・・それも幼馴染のスタイリストとマネージャー同伴

顔が見られるだけでも良しとしないと・・・と思いランチで我慢することにした


「よお」

久しぶりに会うヒチョルは相変わらず綺麗な顔をしていた

写真撮りの仕事のためか少しスリムになった気もする

公益が終わってから芸能界からのオファーが山の様に舞い込んできて

息つく暇もないと言って笑っているヒチョルの姿をみて

ハンギョンは抱きしめたい気持ちを抑え込むのに必死だった


食事中はお互いの近況報告とヒチョルのウギョルの話

同席したマネージャーの新婚生活の話やスタイリストのゴニの話など

表面上は和気藹々とした時間が流れていく




(うわ~勘弁してくれよ~眼力半端ねぇ~怖ええよ~)

ヒチョルの隣で箸を動かすゴニは生きた心地がしなかった

どう見てもハンギョンが自分を見る瞳の中に殺意を感じて恐怖に慄いていた

(俺の方がヒチョルとの付き合いは長いのに・・・そんな睨むなよ・・

あんたの恋人寝とったりしてねぇから・・・

ヒチョルを恋人にできるのはあんたしかいないって・・・・

あ゛ーっ何食ってるのか味すら分かんねぇ~ちびりそう・・・)

ゴニが必死に恐怖と戦いながら食事を続けていると

マネージャーはその様子がおかしいとくすくすと笑っている


マネージャーはハンギョンがSJにいた時からの古参のマネだったので

ヒチョル達の事はうすうす知っていたが知らないふりをしてくれた人だった


食事が終わって最後のコーヒーが出される頃

ハンギョンの携帯が鳴った

「悪い・・ちょっと席はずすね」

ハンギョンはそういうと個室から出てトイレの方に向かった

電話はマネージャーからで食事の終了時間の確認だった

ハンギョンもヒチョルも多忙すぎて

この後も仕事が入っている・・・・


ハンギョンが電話を切ってトイレから出ようとすると

急に後ろから抱きつかれた



「会いたかった・・・・」

「ヒチョル・・・」


「なんで・・・食事なんだよ・・・

この数時間しかない貴重な時間を・・・俺はお前で埋めたかったのに」


「ヒチョル・・・ごめん・・・」

ハンギョンはヒチョルの方を向くと優しくほほ笑んだ


「俺も会いたかった・・・ヒチョルに触りたかった・・」

ハンギョンはそういうとヒチョルの唇に自分の唇を重ねる

ヒチョルの両腕がハンギョンの首に巻き付いて

お互いの唇はより深く重なり合う


恋人たちの濃厚な口づけが終わると

ヒチョルはハンギョンの胸に顔をうずめながら小さく笑った


「お前・・・相変わらずやきもち焼きだな・・・

さっき体中から殺気を発してて眼力で人殺せそうだったぞ」


「はぁ? ヒチョルが悪いんじゃん・・あいつと寝たのか?」

ハンギョンはヒチョルが挙げるツイやインスタやFacebookでの

ゴニとの関係が気に入らない

はたから見れば恋人同士でいちゃついているようにも取れる・・・


「ばーか・・あいつはいい奴だ・・・本当の親友だよ

俺のために・・・今もトイレの前で見張りしてる・・・」

そういうとヒチョルはクククククと笑った


え?

ハンギョンが気の抜けた顔をしてヒチョルを見つめると

ヒチョルはハンギョンの胸に顔を寄せたまま小さく呟いた

「あいつはお前の代わりにならない・・お前の代わりはいない」

そう言って自分からハンギョンの首筋にキスマークをつけた

「お前がそうやって焼きもちを焼いてくれている間は・・・

俺たちは安泰だな・・・悪いけどこれからもゴニとのインスタ上げるからな」


意地悪な台詞とは反対にヒチョルは小さい子供の様に泣くのをこらえている

ハンギョンはその姿に愛おしい気持ちがあふれそうになって

ヒチョルを思いっきり抱きしめた

「次は絶対にヒチョルを食べさせてもらうから・・・今日はごめんね」


2人はもう一度濃厚な口づけを交わすと笑顔で離れた

先にハンギョンがトイレから出てくる


!!!!!!!!

ヒチョルが言ったように

ゴニがトイレの前で誰も入れさせないように立っている



「悪かったね・・・ありがとう・・ヒチョルを・・・

俺の大事なヒチョルをお願いします」


ハンギョンがゴニに丁寧に頭を下げて挨拶をした


え?

さっきまで殺意があふれていた相手から

ヒチョルをよろしくって・・・泣きそうな顔で挨拶されて

ゴニは言葉を上手く紡ぐことができずに

頭をコクコクと縦に振るのがやっとだった


個室に残っていたマネージャーに挨拶をして

ハンギョンは先に仕事に戻って行った


いつまでもトイレから出てこないヒチョルを心配して

ゴニがそっと中まで覗きに来たら

ヒチョルが声を押し殺して静かに泣いている姿が見えた


ヒチョル・・・・


ゴニはそっとトイレから出るとヒチョルが出てくるまで

トイレの前でしゃがんで待っていた



幼馴染のヒチョルのあんな姿はハンギョンが原因の時しかない


ヒチョルって・・・あんなに静かに泣くんだ・・・・

ゴニの胸も悲しみが伝染してしくしくと痛んでくる

そして

俺があの男のために感じる悲しみを吹き飛ばしてやる!!!!

ゴニはヒチョルの笑顔のためなら何でもできると

自分の気持ちを再確認していた・・・・




~ジャッキー還暦祝いパーティ会場~


ハンギョンは知り合いに挨拶を交わしながら

懐かしい弟のシウォンの姿をさがす

多分あっちでも探している気がして会場を歩き回る速度が速まった


あ・・いた・・・


数メートル先に挙動不審に思われるくらいに

周囲をきょろきょろしているシウォンの姿があった


「シウォナ~」


シウォンはどこからか自分を呼ぶ声が聞こえてきて

必死にその声の先を探すが、あまりの人の多さに分からないでいると

少し離れた場所で手をふる人物を見つけることができた


「ハンギョン兄さん!!!!!」


やっと見つけた・・・

シウォンは安堵のため息をつくと

すぐ横にいたテレビ局のカメラマンの耳元に何かささやいて

一緒に来いという風に顎を少し動かした

中国の大手のテレビ局の芸能担当のカメラマンは

シウォンの向かう先の相手を見てあわててついていく


「ハンギョン兄さん」

「シウォン」


何年振りかの再会に2人は自然と笑顔で握手をかわした

その決定的な瞬間をカメラが撮影した




再会を喜びながらも

シウォンはカメラが回っていた事を確認して

しばらくハンギョンと二人で話をしていた

数年ぶりに会うハンギョンはどこも変わってなかった

ただおでこが広くなったな・・とシウォンは密かに思ったけど

紳士なので口に出すことはしなかった



『写真じゃダメなんだよ~合成だと思われるからさ~

できれば芸能ニュースのカメラに映って来い』


シウォンが受けたヒチョルから指令・・・


この日の夜中国のテレビのニュースでこの映像が流れた

このテレビを見た大陸エルフは早速動画をネットに流す


そして世界中のエルフがこの動画を見て涙を流して喜んだ








ヒチョルはPCで動画を確認した後

「シウォナ~任務完了だな」と小さく呟き

膝の上にいるヒボムを撫でながら嬉しそうにほほ笑んだ



おしまい




なんか長くなってしまいました・・・どんなもんでしょうか・・・

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