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ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 10】


朝は双子の来襲で起き

午前中は洗濯や家事をこなし

騒ぎまくる双子を公園に連れて行き

午後は双子を寝かしつけ

夕方から近所の食堂に行き裏方の雑用をこなし・・・・


ヒチョルがクンの家に居候してそろそろ一カ月が経とうとしていた

その間クンを手伝いながら一緒に寝起きをしていたが

7歳の子供にはハードな日々をクンは黙々と過ごしている・・・


母親は体調が芳しくなく、寝たり起きたりの日々だ

今日も暴れまくる双子を連れて近所の公園に向かった・・・・

ヒチョルもようやく双子の扱いに慣れクンと一緒に公園に行く

「それ~!!!!ドンにヒョク~走り回ってこいっ!!!!!!!」

ヒチョルの乱暴な扱いに大喜びの双子のドンとヒョクは公園を走り回った

(まるで・・・ドックラン状態だな・・・)ヒチョルは苦笑いで見守る


ヒチョルは居候してすぐにクンが学校に行ってない事に気付いた

その事をクンに尋ねると、行く時間がないと・・悲しそうに呟く・・・・

その姿があまりにも痛々しく、ヒチョルの胸をうつ・・・・

(たった7歳で家事を任されて勉強すらできない・・・俺の7歳の頃は何も考えてなかったな)


その日から時間を見つけるとヒチョルはクンに勉強を教える事にした

今も双子を見守りながらヒチョルは歴史を語って聞かせる・・・・

クンは目をきらきらしながら歴史物語を聴き入っていた


走り回って眠ってしまったドンとヒョクを両肩に乗せてヒチョルはクンと家路を急ぐ

クンはいつも歌を歌って聞かせてくれた・・・・中国に伝わる子守唄のようなものだった

ヒチョルもクンにあわせて歌う・・・2人は楽しそうに仲良く帰宅する


夕方食堂に働きに行く時もヒチョルはついていき

一緒に裏方仕事を手伝って賃金をもらうようになった


食堂から帰宅すると夜の勉強の時間となる

クンはヒチョルの出す問題をノートに一生懸命書いて解き始めた

この頃になるとヒチョルはクンの頭の良さに気付いて

なんとか学校に行かせてやりたいと思い始める・・・・

クンの小さい手があかぎれだらけで見ていて切なくなる


「そうだ!!!お姉さん♪ 僕・・自分の名前・・・お母さんに聞いて漢字でかけるようになったよ」

物思いにふけっていたヒチョルにクンが恥ずかしそうに声をかけてきた

「どれ? 見せてごらん」

ノートを覗き込んだヒチョルは、驚きのあまり息をのんだ・・・



「韓庚」




「ハン・・ギョン・・・」ヒチョルの呟きにクンは

「僕・・ハンクンって言うんだけど中国読みなんだって・・韓国読みだとハンギョンになるの」


ハンギョン・・・本当にハンギョンなの?

ヒチョルは信じられないという顔をしてクンに言った


「お願い・・・背中を見せてくれる?」

クンは不思議そうな顔をしたが素直に背中を見せてくれた


ああ・・・・

ヒチョルは今にも泣きそうになる・・・そこにはヒチョルの愛しいハンギョンと同じ痣があった


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