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ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 15】


ヒチョルはクンを伴って食料品を買い行った時に

イスマン二世の崩御のニュースを食堂の主人から聞いた・・・

「お姉さん・・・ほうぎょ・・って何ですか?」クンが不思議そうに聞いてきた

「国王様がね・・・お亡くなりになったんだって・・・」

「国王さまが・・・お亡くなりになったの? 」

悲しそうな顔をするクンを思わず抱きしめながら

「だいじょうぶだよ・・・皇太子さまがすぐに国王になるから・・・

クンたちは、何も変わる事はないよ・・・しばらく悲しい気分は続くだろうけど」

ヒチョルに抱きしめられながらクンは

「お姉さんは・・ずっといてくれるの? 僕たちと一緒にいてくれるの?」

「ごめんね・・・最初に会った時に言ったよね・・・迷子になったから

迎えに来てくれるの待ってるって・・・だから・・・クンが大きくなるまではいられないの」

クンはヒチョルにぎゅっと抱きつくと、静かに涙を流した


2人は手をつなぎ、いつものように歌を歌いながら家路を急ぐ・・・・

ヒチョルの足がとまった・・・

クンが不思議そうにヒチョルを見上げる・・・道路の向こう側に人が立っていた

誰?????

ヒチョルは握っていたクンの手を振りほどくと、その人に向かって走り出す・・・



ああ・・・お姉さんを迎えに来た人なんだ・・・クンは涙があふれてきた



ヒチョルは迎えに来たハンギョンの腕の中に飛び込むと涙をながす・・・・

「おせーぞ・・・バカ野郎・・・」

「待たせちゃったね・・・ヒチョル・・・ごめん・・・時間がないからすぐに戻るよ」


2人を見つめるクンに向かいヒチョルは

「クン・・・迎えが来ちゃった・・・ごめんね・・時間ないの・・・・

お母さんや双子にさよなら言えなくて・・・ごめんね・・・」

「お姉さん・・・行っちゃうの? イヤだ・・・」

やさしく頭をなでながらヒチョルは大事に持っているお守り袋を取りだした

メモ用紙を取り出して何かを走り書きして中にしまう

「クン・・・よく聞いて・・・クンが大人になった時に

クンの大切な人が困った時にこの袋を開けてね・・・それまでは大事にしまっておいてね」

お守り袋を渡すと、ヒチョルはクンの顔をやさしく包み込むように手でおおった・・・


あ・・・・・お姉さん・・・・

ヒチョルの唇がクンの唇に重なる・・・・やさしいキスだった

「クン・・・ありがとう・・・大人になったら素敵な人と出会えるから

これからも辛い事あるかも知れないけど・・・頑張って勉強をつづけるんだよ」


「お姉さん・・・お姉さん・・・」

泣き続けるクンに後ろ髪惹かれる思いで

ヒチョルはハンギョンと共にこの時代を後にした・・・



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