上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ハンチョルSF話

【時のはざまの中で 番外編4】 双子の決意


ハンギョンの母親が亡くなった時

ハンギョンは10歳だった

弟と妹はまだ5歳・・・・・


弁護士が後見人になってくれてはいるが

ハンギョンは幼い双子の面倒は自分でみなくちゃいけないと思っていた・・・・






「ドンヘ!!!!朝だから起きなさい。幼稚園に行くじゅんびをするわよ」

ヒチョクチェがお姉さんぶって弟のドンヘに指示をする

眠くてぐずるドンヘの頭を叩いて着替えをして

お弁当箱に残り物のご飯をつめている・・・・・

ハンギョンは今までと違ったヒョクチェの姿にビックリした

「おにーちゃん・・あたしもう5歳だから・・ひとりだちするから

おにーちゃんはおにーちゃんの好きな事に時間を使って!!!!」


「ひとりだち・・・って・・・意味分かってるの?」

「下のおばさんが言ってた・・・・せちがらいよのなかだから

あんた達がおにいちゃんの手をわずらわせないように

ひちりだちしなさい・・・って」

「ぼ・・ぼく・・・せちらがいってわかんない・・・」

「ドンはバカだから・・・わかんなくていいのっ」

「ドンヘばかじゃないもん・・・・おにーちゃん・・ヒョクがバカって言った~」

ドンヘが悔しそうに泣きながらハンギョンに抱きつく

ハンギョンはドンヘの頭をなでながら考え込んでいた・・・・

ヒチョルが現代に戻る前に工面したお金で

ハンギョン達は大人になるまで暮らせるめどはついている

今までみたいに働かなくてもつつましく暮らしていける・・・

だけど・・子供だけで生活はしていけるんだろうか・・・・





母親の葬儀が終わって1週間した頃に弁護士がやってきた


やはりこれからの生活についての相談だった

ハンギョンは勉強が出来たので寄宿舎付きの学校への入学を勧められた

ただ

5歳の双子は連れていけない・・・

双子は施設に入るか、どこかに養子縁組してもらわれていくかだった・・・

ハンギョンは出来るだけ3人で暮らしたいと頼んだが

ハンギョンの年齢も施設入居ギリギリだったので折り合いがつかない・・


だまって聞いていたヒョクチェが弁護士にむかって言った

「あたしとドンが離れなくていいのなら施設に行きます・・・

だから・・・おにいちゃんを良い学校に入れてあげて下さい」

「え・・ぼく・・やだ・・おにいちゃんともヒョクとも離れたくない」

ドンヘはぐずぐずと泣き始める・・・

ヒチョクチェはそんなドンヘの頭を叩くと

泣きたいのを必死で我慢しながらハンギョンの顔を見つめる

ハンギョンが弁護士にむかって

「子供だけで生活する事が出来ないのなら仕方ないです

ある程度の年齢まで別々に暮らしても

僕が成人すれば一緒に住めるんですよね・・・お金はあるんですよね」と聞くと

「ああ資金は大丈夫だよ。双子も施設には2年だけいて

宿舎付きの学校に入る事もできるよ」弁護士は答えてくれた


「ならば・・3人同じ学校に行く事もできるんですね・・・

宿舎付きの学校に3人で入学できれば・・・それが一番いいかもしれない・・」

「おにーちゃん・・分かった・・あたしとドンがお勉強頑張って、2年後に

おにーちゃんと同じ学校に入学できればいいんでしょ」

「ぼく・・・お勉強やだ~・・」

「ドン!!!!!わがままいうんじゃないの・・3人がいっしょにいられるのは

それしかないんだから・・・」

ヒョクチェの瞳から涙があふれてくる・・・

ハンギョンはずいぶん我慢させていたんだな・・と胸が痛くなって

ヒョクチェを優しく抱きしめる

ドンヘも泣きながらハンギョンの背中にしがみついてきた

3人の子供たちはこれからの自分達の事を思うと泣く事しかできなかった


すると弁護士が意外な事を言いだした

「ヒョクとドンくんは凄く運動神経がいいみたいだね・・・

学校って言っても勉強ばかりする所じゃないんだよ・・・運動能力を伸ばす学校もあるんだよ」

3人は弁護士の顔をだまって見つめている

「そうだ・・・オリンピック選手を育てる施設がある・・あそこなら5歳からでも入れるはずだ

施設に行かなくても全寮制だし・・・」

「お勉強しなくてもいいの? 走ったり飛んだりすればいいの? ドンそこに行きたい」

「ヒョクも・・ドンと一緒にそこに行きたい」


弁護士は双子の適性を見抜いて最善の方法を導いてくれた


早々に手続きを取ってくれて

ハンギョンは勉強をするための寄宿学校へ

双子はオリンピック選手を養成する学校へと

それぞれ旅立つ日がやってきた・・・・


「そんなに遠くないから休日には会いに行けるから大丈夫だよ」

弁護士に言われてハンギョンは泣きべそをかきながら双子を見送る


双子も泣きながら車の窓から手を振り続けた

ヒョクチェは泣きながら

(おにいちゃんの足手まといにならなくて良かった・・・

あたし達も・・これでひとり立ちできたんだわ・・・)

ドンヘも涙でぐちゃぐちゃになった顔で

「おにーちゃん!!!!おにーちゃん!!!!大人になったらいっしょに住もうね

大人になったら・・・たくさんあそぼうね・・・だから大人になるまでがまんするから」


それから数年後にはハンギョンは難関な試験を突破して

アカデミー大学校に入学し

双子はオリンピック強化選手へと成長していくのだった・・・・・
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://soubun485.blog119.fc2.com/tb.php/122-73f95f8f

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。