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【時のはざまの中で~青春編 ピクニック大作戦】後編


「うわ~い♪ハンギョン見て見て~白鳥が飛んでるよ~」

ヒチョルが車の中で大はしゃぎしている

カンインが実家から用意してきたオープンカーで目的の湖までやってきた

カンインの運転に助手席はイトゥク・・後部座席にヒチョルとハンギョンが座っている

「ヒチョル・・・さっきからうるさいよ・・・もうちょっと静かにして」

ハンギョンは車から落ちそうなくらい身を乗り出すヒチョルにヒヤヒヤものだ


「ヒチョル~車から落ちても知らないからな~回収にこねーぞ・・・自力で来いよな」

カンインの言葉に横のイトゥクがくすくすと笑う


「だってさぁ~俺が子供の頃乗ってた車ってデカいばかりで屋根付いてたし・・・

オープンカーって・・・きっもちいいね~」

ヒチョルは両腕を思いっきり伸ばして嬉しさを表している


パーキングに車を停めると4人は湖の横の小高い丘に向かって歩いていった

カンインはイトゥク達が作ったお弁当の包みが気になって仕方ない

ついた早々に「お弁当食べよう!!!!」と言いだした

「いくらなんでも早すぎるんじゃない? まだ10時だよ~」

「確かにカンイン・・・そんなに期待しても・・・」

ヒチョルとイトゥクの制止を振り切ってカンインはシートを敷き始める

ハンギョンはそんなカンインが面白くてクスクス笑いながら

「どうやらお弁当を完食するために、朝食抜きにしたみたいだね」ヒチョル達に説明をする

「俺達もお弁当を作るのに時間かかって朝ごはん食べてない!!!!!腹減った~」

ヒチョルの言葉を受けてイトゥクのお腹も小さく鳴った


お弁当箱をあけると

サンドウィッチに唐あげ

キンパに海老フライ・・・

スティックサラダに果物が綺麗に並べられていた


「へえぇ~綺麗だね・・」ハンギョンは思ったよりも綺麗なお弁当に関心した

「俺がつめたんだよ~綺麗でしょ」ヒチョルは得意満面な顔をしている

サンドウィッチも胚芽パンを薄くスライスして

卵やローストビーフとかがサンドされていてなかなかお洒落なものだった

「イトゥクは? 何したの?」

ハンギョンはニコニコしているイトゥクに聞くと

「うん・・卵切って挟んだくらいかな・・・」

カンインは今にも食べだしそうな勢いで箸を握っている

「キンパ・・・綺麗なのと・・そうでないのとあるけど・・」

「綺麗なのはヒチョルが作ったの・・そうでないのは・・俺・・・・」

イトゥクは恥ずかしそうに説明をする

「イトゥクってさぁ~器用そうに見えるけど・・・すっごく不器用なんだよね

俺よりもひどかったよ」

ヒチョルの何気ない一言にハンギョンは肘で突っついて注意をする

「キンパ・・・良く作ったな・・・」カンインが関心する

「リョウクがね~作り方教えてくれて・・・材料も分けてくれたから一本ずつ作ってみたの」

形の崩れたキンパを一番最初にとってカンインは口に入れる

「うまい・・・うまいよイトゥク!!!!見た目はアレだけど・・味は最高だよ」

あっという間にカンインはキンパを食べてしまった

イトゥクはビックリしながらも嬉しそうに微笑む

「あ゛ーっカンインすげーもう食った!!!!ハンギョンも食ってよ!!!!!」

ヒチョルは負けじとハンギョンの口にキンパの切れはしを突っ込む

「○×△■☆*~」無理やり口に入れられてハンギョンは四苦八苦している

「サンドウィッチもうまいよ・・・」

カンインの食べる速度が速いのでヒチョルは焦ってサンドウィッチを取り分ける

「これはハンギョンのだからなっ!!!!お前食うな!!!!ハンギョン早くしないと無くなっちゃうよ」

ヒチョルが大騒ぎをしている様子をみてカンインとイトゥクは大笑いをする

なんで笑われているのか良く分からないヒチョルが

ハンギョンの分のサンドウィッチをしっかりと胸に抱え込んでいた




お弁当を食べ終えた4人は後片付けをして

あちこち散策に行くことにした

まだきごちない雰囲気のカンインとイトゥクを見て

「ハンギョーン!!!!あっちで綺麗な花が咲いてたよ~いっしょに来て~」と

ヒチョルはハンギョンの腕を引っ張って2人から離れた

「ヒチョル・・・痛いよ・・・そんなに引っ張らなくても・・・」

「お前~すっげーニブチンだなぁ~!!!!!2人っきりにしなきゃダメじゃん」

「あっ・・そうだ・・カンインは今回告白するって言ってた・・・」

「ほんとに空気読めね~やつだな」ヒチョルが呆れてハンギョンの顔を見た

ハンギョンは思わず苦笑いしながらヒチョルを優しく抱きしめる

「お弁当美味しかったよ・・・見た眼も綺麗で味も良かった・・・・

ヒチョルがそこまでできるなんて思ってなかったから・・なんか感動してる」

ふふんとヒチョルは笑いながら「俺はやる時はやるんだっつーの」と答える




その頃

残されたカンインとイトゥクは変に意識し合ってぎこちない会話をしていた

並んで坂道を登って行く

「カンイン・・さっきはありがとう・・俺のキンパ形崩れてすごくまずそうだったのに・・」

イトゥクの言葉にカンインは笑いながら

「本当に高校時代からお前って不器用だったよな・・・」

え?

カンインの急な話にイトゥクはドキドキする

「たしか体育祭の前に団練習があって・・お前旗持ちだったのに

団旗の重さに耐えられずに支柱を頭にぶつけて失神したよな」

「・・・・・・」

「あと文化祭実行委員で、門に飾り付けする時に脚立から落ちて保健室に連れて行かれたし」

「カンイン・・なんで・・・俺のこと知らなかったって入学式の時に言ってたじゃん」

「知ってたよ・・・ずっと見てた・・ドジで不器用な誰かさんを・・・・

音楽室から聞こえてくるピアノの音色にいつも癒されていたんだ・・・俺・・・」

イトゥクはピアノが大好きだった・・・でも家庭の事情で持っていたピアノを手放すことになり

高校時代は学校の音楽室にあるピアノをいつも弾かせてもらっていたのだった

「イトゥクはてっきり音楽大学に行くと思っていたから・・・

ここで再会した時にはすごく驚いた・・・そして・・・」

「そして?」

「運命だと思った・・・イトゥクの事が好きだ・・付き合ってほしい」

突然の告白にイトゥクは頭がぼうっとして夢を見ているのかと思った

高校時代にあこがれて遠くから眺めていた人から告白されるなんて・・・

「うん・・・俺も・・・ずっとカンインにあこがれていたんだ・・俺でいいんなら」

カンインはイトゥクの返事を聞くと嬉しさに顔を輝かせる


2人はぎこちないまま唇を重ね合った






「ハンギョン~キスしてる~!!!!!成功したんだ~」

ヒチョルがハンギョンの背中に乗って、木陰から2人を覗き見していた

「ヒチョル~!!!背中の上で暴れないで!!!!」

「とりあえずカンインの告白は成功だね~!!!!!やった~!!!!」

「ヒチョル~暴れないで!!!!重たいよ・・・」


ドタっ

暴れるヒチョルに耐えきれずにハンギョンがつぶれた

すごい物音にカンインとイトゥクは振り向いて驚く

「えへへ・・・何か分かんないけどとりあえずおめでとう」

ヒチョルの愛想笑いにカンインとイトゥクもいっしょに笑った



(ヒチョル・・・重い・・・どいて・・・)

ハンギョンはヒチョルの下敷きになって息も絶え絶えの状態に

カンインは「やんちゃな恋人持つと大変だな」と呟いた




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