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【Eternal~丘の上の洋館】3


小雨が降っている中リョウクは傘をさして

洋館の門扉の前にたたずんでいた

お手製のアップルパイの包みを抱えてしばらく悩む


遊びに来てね~って言われたけど・・・本当に来ても良かったのかな・・・

ドキドキしながらチャイムを押した・・・・



しばらくして

「はーい」玄関があくとヒチョルが出てきた

「うわぁ~♪リョウクだ~遊びに来てくれたんだね~」

満面の笑みでリョウクを見つめる

「雨で濡れちゃうから早く入って~!!!!!」

ヒチョルに歓迎されてリョウクはホッとして息をひとつはく


洋館のリビングに通され、リョウクは勧められた椅子に座った

シャンデリアがとても豪華でアンティーク調の家具に思わず見とれる

「あの・・・これ・・僕が作ったアップルパイなんですけど・・・」

リョウクは手にしていた包みをテーブルの上に置いた

「すげ~!!!!リョウクってお菓子つくるんだ~」

ヒチョルが驚きながら包みを開ける

「うわ~旨そう~今お茶入れるから待っててね」



出されたお茶は薔薇の香りがした

初めて口にするけど美味しいとリョウクは思った



「リョウクって学生さんでしょ? 今日は学校ないの?」

ヒチョルの質問にリョウクは笑いながら

「今日は日曜日だから・・学校は休みですよ」と答えると

ヒチョルは少しさびしそうに

「ごめん・・・俺・・学校に行った事ないから良く知らなくて・・・」

え?

「俺・・・生まれた時から病弱で・・自分の部屋と病院しか知らなかったんだ

部屋に家庭教師が来てくれて・・それで勉強してた・・・」

「でも・・今は普通に見えますけど・・病気は治ったんですか?」

リョウクの言葉にヒチョルは苦笑しながら

「うん・・・ハンギョンのおかげで前よりは良くなったよ・・普通の生活できるようになったし

ただ・・今頃の季節は体調がイマイチで寝てばかりだけどね」

「そう言えば・・・ハンギョンさんって・・今日は?」

リョウクは愛おしそうな瞳でヒチョルを見つめていた

ハンギョンの姿を探してキョロキョロする

「ここにいる間は、俺達が旅行するために資金稼ぎのお仕事している・・・

世界旅行はベットで過ごしていた時の俺の夢だったんだ・・・・

ハンギョンは・・俺の夢を実現するために何でもしてくれるんだ」

リョウクは2人の深い絆を感じて少し羨ましく思った


「ねえ・・リョウク・・・学校のこと話してよ・・・

俺・・・学校に行きたかったんだ・・・友達作りたかったんだ」

ヒチョルの寂しそうな瞳にリョウクの心がズキンと痛んだ

「僕の行っている学校は音楽学校なんです・・・・」リョウクは自分の学校の話を始めた・・・


2人はいろいろな事で気が合い、次から次へと話は尽く事がなかった

楽しい時間を過ごす事が出来てヒチョルはもう寂しそうな姿をみせることはなく

この日以来リョウクは、時間があればヒチョルのもとを訪れるようになった

ヒチョルは毎回のようにリョウクが手作りのお菓子を持ってくるので

そんなに気を使う事ないから・・と遠慮したが

2人でお菓子を食べながらのおしゃべりが楽しくて

だんだんそのお菓子を楽しみにするようになってきた

そのうちリョウクは恋の相談までするようになり・・・本当の兄弟のように深い繋がりが生まれていた

そんな穏やかな日々がしばらく続いた・・・
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