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【パールサファイアの夜】2


リョウクは今日はドンヘのヘルプに入っていた

ドンヘはいつもヒチョルのヘルプに入るが、今日は久々の指名客がついた


「ドンちゃんごめんね・・・忙しくてなかなかお店に来れなくて」

ドンヘの客はキャパ嬢の2人

「お詫びにドンペリ入れちゃうから・・・」

「そんな・・・会いに来てくれるだけでも嬉しいですよ」

ドンヘがニッコリと微笑むと2人のキャバ嬢は「きゃ~」と歓声をあげる


リョウクは離れた席のヒチョルが気になって様子をうかがっていた

ヒチョルの性格をよく知っているジョンモがヘルプについているので

お客への対応はちゃんとこなしている

視線を感じてリョウクは店の隅に顔を向けると支配人が目で合図をしてきた

「すみません・・僕ちょっと抜けますね」

ドンヘと客に挨拶して支配人の元にむかう・・・・

「支配人・・なんですか?」

「ハンギョンが今、店に着いた・・着替え中だ」

ハンギョン兄さんが・・・やっと戻ってきた・・・


リョウクは急いでヒチョルのテーブルにむかった

「すみません・・ちょっと・・」

ジョンモが盛り上げている中

リョウクはヒチョルに耳打ちをする

「リョウガ~サンキュ」

ヒチョルがリョウクの耳元で小声で囁くと

「ごめん・・俺ちょっと席外すから・・・」

ヒチョルについている客はヒチョルの我儘はなんでも許してくれる

甘やかしのタイプが多かった。今日の客もその種だ

「すぐに戻ってきてね~」

「ごめんね・・俺のいない間ジョンモで我慢してて」

そしてすばやくジョンモの耳元に「悪ぃ・・・この場頼む」と囁くと

一目散にバックヤードに向かう



ハンギョンはロッカーの並んでいる部屋で着替えをしていた

母親が倒れたと弟からの連絡で飛んで帰ったが

ただの過労だった・・・なかなか帰省しないハンギョンを弟達が大げさに連絡したのだった


疲れた・・・

ハンギョンがぐったりとしていると

誰かが入ってくる音がした


「ハンギョン!!!!!てめえ~!!!!なんで連絡よこさないんだよ」

ヒチョルがハンギョンの胸倉を掴んでロッカーに体を押し付ける


「ヒチョル・・・」

ヒチョルの怒りに満ちた顔がすぐ目の前にある

ハンギョンは、ふっと思わず微笑んだ

「ハンギョン・・・てめえ~なんで笑うんだ・・俺心配したんだぞ」

目の前のヒチョルの瞳から涙があふれている

ハンギョンの胸はヒチョルへの愛おしさが溢れそうになり

その唇に口づけをしていた

「!!!!!!!」

ハンギョンからの濃厚な口づけにヒチョルは目眩をおぼえ

シャツを掴んでいた手から力が抜けてきて

いつの間にかハンギョンに力強く抱きしめられていた

唇が離れると

「ごめん・・連絡するヒマがなくて・・母さんはただの過労で大丈夫だったよ」

「バカ・・・バ・・カ・・本当に心配したんだから・・・」

ヒチョルの頬をつたう涙をハンギョンは唇ですくう

お互いに見つめあいながらもう一度唇を重ね合わせる

ヒチョルは自分の腕をハンギョンの首にまわしてより深く唇を重ね合わせた




名残惜しそうに2人の唇が離れると


「恋人同士の再会の挨拶は終わったか? 客が待ってるから早く行け」

支配人のカンタが苦虫をつぶしたような顔をして立っていた

「ヒチョル・・・店が終わったら・・時間空けといて」

ハンギョンの言葉にヒチョルは小さく頷いた

「ヒチョル!!!VIPルームの指名だ・・いつもの方々だから粗相のないように・・

ヘルプは誰を付ける?」

「リョウクで・・お願いします」

VIP室の指名と聞いてヒチョルは少し嫌な顔をしたが

ハンギョンに向かって最高の笑顔を残して店に出ていった


「まったくお前達は・・・ウチの店のナンバー1とナンバー2が

デキてるなんて・・・ほんとに・・・困ったもんだ」

「支配人・・すみません・・俺達は本気なんです・・・」

「せいぜいバレないようにしてくれよ・・ヒチョルの客はなんでもOKだけど

お前の指名に響くからな・・で・・ハンギョン・・お前・・首・・」

カンタの言っていることが分からずハンギョンは鏡をみた

すると

いつの間に付けられたのかハンギョンの鎖骨あたりにキスマークが付いている


ヒチョル・・・あいつ・・・


ハンギョンはため息をつくとマオカラーのシャツに着替えてキスマークを隠し

何事もなかったかのように店に出ていった
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