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【パールサファイアの夜】8


「ヒチョル・・・今日の客は市長の秘書からの紹介で、若いけど社長やってる人だそうだ」

部屋に入る前に支配人のカンタから耳打ちされた


(けっ社長かなんか知らねーけど・・・ここに来るって変態じゃん)

いろんな感情を心の奥に仕舞いこんでヒチョルは営業スマイルを浮かべて部屋に入って行った





シウォンは初めてこのような店にきたので

落ち着かずに部屋の中でキョロキョロとしていた

少年の様にドキドキしている自分に気付いて思わず苦笑をする

深呼吸をひとつすると椅子にゆったりと腰掛け直した・・・・


「失礼します・・・ご指名いただいたパールサファイアのヒチョルです」

声のする方に顔を向けると・・・・

そこには女性と見間違える程美しい青年が立っていた

「となり・・・いいですか?」

「ああ・・・どうぞ・・・」

青年の美しさに心を奪われたように

シウォンは何も言えずに息をのむ・・・・

ヒチョルは笑顔を浮かべると

「お名前は・・・ここでは何てお呼びすればいいのでしょう」と尋ねる

「あ・・ああ・・・シウォンだ・・・シウォンと呼んでくれ」

「シウォンさん? シウォン? どちらがお好みですか?」

「シウォン・・・でいい」

その言葉を聞いてヒチョルはニッコリと微笑むと

「シウォン・・何飲む?」

急にため口で接客してきた・・シウォンは驚いてヒチョルの顔を見つめた

「あんたがため口パターンを選んだから・・・」


(面白い・・・・)

シウォンは思わず笑い始める

「そこでなんで笑うんだよ」

ヒチョルが不服そうに唇を尖らせながら尋ねると

「いや・・・呼び捨てにされるのは久しぶりだったから・・・斬新だな・・・

ヒチョルはこんな接客してるのか・・・市長にはなんて?」

シウォンは笑いながら尋ねてきた

「残念ながら・・それは個人情報になるので話せない」

いたずらっ子の顔をしてヒチョルが答えると

シウォンはドキリとする

昼間にみた女性と同じ表情だ・・・・・

「ヒチョルは女装が趣味? もしかして昼間男性とデートしてた?」

え?

ヒチョルは予想もしていなかった問いかけに思わずギョっとする

ヒチョルの表情を見て確信をしたシウォンは

「すごい美人をカフェテラスで見かけたから

会いたい一心で探しまわったんだ・・・そうしたらここにいた」

口説き文句にも思える台詞を

女性なら誰でも蕩けてしまいそうな笑顔でサラリと言いのける


げっ・・・なんだこいつ・・・

ヒチョルは思わず自分と同年代のシウォンという客に興味を持ち始めていた


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