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【パールサファイアの夜】10


「おはよう~支配人はもう来てるかしら?」

開店準備をしているパールサファイアの店にオーナーのギュリがやってきた

「あっ♪オーナーおはようございます♪」リョウクが笑顔で挨拶すると

「リョウク!!!おはよう!!!」ギュリはその綺麗な顔に笑みを浮かべてリョウクの頭をなでた

リョウクはくすぐったそうに笑うと「支配人呼んできますね~」と走って行った


(すっげ~オーナーって近くで見ると超美人・・・)

横でテーブルを拭いていたギュヒョンはギュリの美しさに見とれている

ソンミンが店の奥から花瓶を抱えて出てくると、ギュリに気付いて

「あっオーナー・・・お久しぶりです・・ご無沙汰してました」笑顔で挨拶をする

「ソンミナ~元気そうね・・・良かったわ」ギュリも笑顔で答える

「今日はわざわざ店に来て・・・どうされたんですか?」

「うーん・・・ちょっと支配人に話あってね~

あっ・・・ソンミナ・・あなた引き抜き話なんて来てないわよね」

ギュリの言葉を聞いてソンミンはギュッと唇をかみしめてから

「僕はオーナーを裏切るわけないじゃないですか・・・・

今の僕があるのは・・・オーナーがお金を貸してくれたからです」と言葉を絞り出すように言った

ギュリは少し困った顔をしながら

「ごめん・・・ソンミナを信頼しているわよ・・・」と謝った


「オーナー!!!支配人が部屋に来て下さいって言ってます」

リョウクの言葉が聞こえてきて

「はーい今行くわ」

ギュリはその場にいるソンミンとギュヒョンに手をふると

奥にある支配人室に消えていった


「僕さ・・死んだ父さんの残した借金がすごくあったんだ・・・

学生だった僕にはとても払いきれない額の借金・・・・・

オーナーが肩代わりしてくれて・・・・

だから・・僕・・VIP接待の仕事も受けてるんだ・・・・」

ソンミンは辛そうに言葉を絞り出す

ギュヒョンは何も言えずにソンミンの手をそっと握った

「誰でも人に言えない秘密いくつかあるさ・・・

今はオーナーに返却するだけになったんだろう?」

ギュヒョンの言葉にソンミンは小さく頷く

「この店でよかったじゃん・・・」それだけ言うと

ギュヒョンはテーブル拭きの仕事を再開した





ガチャ

ノックもせずにギュリは支配人室に入る

支配人のカンタはいつもの事だから驚きもせずに笑顔で挨拶をする

「回りくどい事いわずに単刀直入に言うわ

チェがあちこちのホストクラブからホストの引き抜きを始めたらしいの

各店のナンバー2やナンバー3辺りがどんどん引き抜かれているわ・・・

うちは大丈夫なの?」

「今のところ変な動きもないですし・・引き抜き話があったら

ヒチョルもハンギョンもこちらには話は通します・・・そう言う所は義理堅いから

ソンミンもオーナーに借金があるから動かないとは思いますが・・・」

カンタは苦虫をつぶしたような顔をして答える

「全面戦争をしかけてくるのかしら・・・チェはお金あるから・・・

でも引き抜きって・・・倫理的にもムカつくわよね」

ギュリの言葉にカンタは思わず笑い出した・・・

「失礼・・・たしかに・・大事に育てたホストを横取りされるのはムカつきますね

ウチが開店した時にホストは全員素人でしたね・・・・

個性豊かな奴らばかりだったけど・・・

そのおかげでこの業界から仲間はずれにはされなかったですね」

カンタの言葉にギュリは力強くうなずく

「そうよ・・・後進の店はそれなりの特色を新たに打ち出していくしかないのよ・・

ウチのヒチョルとハンギョンには話は来てないのかしら」


「あとで出社したら聞いてみます・・・最近あいつら『同伴ゴッコ』が楽しいみたいで・・

多分今頃は女装したヒチョルと、いちゃこらしているんじゃないですか?」

ため息まじりにカンタが言うとギュリはケラケラと笑った

「本当にあの子達って面白いわ・・・それに本気で愛し合ってるし・・

ヒチョルはどんどん美しくなっていく・・・見てて飽きないわ」




その頃ヒチョルとハンギョンは、いつものカフェテラスにいた


「ヘックション」

「ヒチョルどうした? 風邪ひいたか?」

「ハンギョン~鼻水でた・・」

あ゛ーまったく・・・

ハンギョンは上着のポケットからテッシュを出すとヒチョルに渡す


ちーん


「ん? ハンギョンお前何見てんだよ!!!!俺の鼻かむのそんなに面白いか?」

「いや・・・何してもヒチョルは可愛いなって・・」

ハンギョンはニコニコしながら答える

ヒチョルは急に恥ずかしくなって

「バーカ・・・俺はいつでも可愛いんだよ・・」強い口調で言い放った

「俺の前だと特にね・・」ハンギョンはヒチョルの耳元で囁く

「・・・バ・・・カ・・・」ヒチョルは頬をそめて俯いた



そんな2人のやりとりを車の中から見つめる人物がいた

「シウォン様・・あの二人には誰を接触させましょうか・・・」

「自分で話を持っていく・・・ヒチョルだけでも引き抜きたい・・」

シウォンの口から思わず本音がもれる

先日ヒチョルを指名して接客してもらったが

まだ一度しか会っていないのに

すぐに会いたくなっている・・・・不思議な気持ちに自分でも驚いていた


まるで麻薬だな・・・ヒチョル・・・さすがナンバー1だ

自分の店に・・いや自分の元にずっと置いておきたい・・・

シウォンはカフェテラスにいるヒチョルを見つめて心の中で呟いた


チェ財閥のホスト業界への進出計画は着々と進んでいく
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