上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【パールサファイアの夜】11


「ハンギョン~このカルボナーラ美味しい~

今度作ってよ~」

カフェテラスでランチをしていたヒチョルは、

ハンギョンに向かって笑顔でおねだりする

コーヒーを飲んでいたハンギョンは優しく微笑むと

「味が分からないと作れないぞ」と言って口をあける


あーん


ヒチョルからパスタをもらったハンギョンは、

味を確認するかのように眉間にしわを寄せてパスタを味わっている


「ねっ・・・美味しいでしょ」

「ああ・・今度リョウクと研究してみるよ」


最近常連客となっているカフェテリアで

ヒチョルとハンギョンはすっかりふたりの世界を作り上げていた


あまりにも大っぴらに楽しそうに過ごす2人に

周囲の人達は呆れながらも見つめる瞳には優しさが溢れている


そんな2人の元にスーツに黒メガネの屈強な男性二人組がやってきた

「失礼・・・キム・ヒチョルさんにハンギョンさん・・少し御時間を頂きたいのですが」


ヒチョルは楽しい時間を邪魔されたために凄い形相で睨みつける

「俺・・あんたらに用事ないから・・邪魔すんなよ」

「ウチの主人がお話があるんです・・・ちょっとお時間頂きます」

黒メガネは有無を言わさずにヒチョルの体を触った

「あっ」

ヒチョルは抵抗する間もなくテーブルにバタリと倒れた

「ヒチョル~!!!!」

ハンギョンは自分の体に電流が流れるのを感じ

ヒチョルと同様にテープルにうつぶせに倒れた


2人はスタンガンで気を失っている間に車に運ばれていく


あまりにも突然の事すぎて周囲の人々も息をのんで見つめる事しかできなかった




その頃

パールサファイアの店ではギュリが新人の接客の相手役をしていた

ギュヒョンは間近で見る美人のオーナーに上がりっぱなし

会話も弾む事なくダメだしをたくさんもらっていた

「あのね~ギュヒョンは何が得意なの?」ギュリは困った顔をしながら聞いてくる

「俺は・・・うーん・・・しいて言えばゲームかな・・」

「オーナー・・ギュはオンラインゲームとか最新ゲームに詳しいですよ」

見かねたソンミンが助け話を出す

ギュリは、しばらく何かを考えてからギュヒョンに向かって言った

「それ・・・いいじゃない・・・最近女の子でもゲームオタクとかいるし

すごく詳しいなら絶対それを売りにするべきよ」

「え?」

「決まりだわ・・ギュヒョンの得意分野はゲームよ・・・ゲームキングで行きましょう」

「それだったらいくらでも話が出来るよね」ソンミンも笑顔で励ます

ギュヒョンは接客する自身が湧いてくるような気がして笑顔になってくる



「オーナー!!!まだいますか?」

支配人室からカンタが慌てて飛び出してきた

「どうしたの? ここにいるわよ」

「ヒチョルとハンギョンが連れ去られたようです」

「えっ? 何それ」

その場にいたホスト全員が一斉にカンタの方を向く

「今、ヒチョル達が立ち寄っていたらしいカフェテラスの店員から電話がきて

『おたくのホストと女性客がサングラスの男たちに拉致された』と」

「女性客って・・ヒチョル兄さん!!!!!」リョウクが小さく叫ぶと

全員の表情が一斉に凍りつく

「まさか・・・チェが・・・強行手段に出たとか・・・・」

ギュリの発した言葉にホスト達はギュリの顔を見つめる


「最近・・・チェ財閥がホスト業界に進出するって話なの

そしてあちこちの店からホストを引き抜いてるのよ・・・・」


「もしかしてこの間のVIPルームの新客って・・・くそっ気付かなかった」

カンタが悔しがって壁をたたく


「くそっ・・どうしたらいいんだよ・・」ドンヘがみんなを代表したように嘆いた



すると

カチャカチャ・・

キーボードを操る音がする


みんなが驚いて音のする方を振り向くと

リョウクが必死な顔をして、ノートパソコンを操っていた


「リョウク・・・何やってんの?」ギュリが不思議そうな顔をして聞いてくる


「ヒチョル兄さんの携帯に・・・GPS機能が付いてるんです・・・

ハンギョン兄さんが、ヒチョル兄さんを守るために付けたんです

今・・・居場所を探しています・・・・」

リョウクの説明を聞いてみんなは納得した


ヒチョルはその美貌から、ストーカーや思い込みの客の被害にあった事があった

その気にさせる接客ではないのに、ヒチョルの魅力に虜となった客の暴走が起こした事だった

その事件いらいハンギョンはヒチョルの携帯にGPS機能を付ける事にしたのだった



「わかりました!!!!!居場所が特定できました」リョウクが叫ぶ


「ウチの大事な従業員を拉致るなんて許せないわ!!!!!!

こうなったら直接乗り込んでやるっ!!!!」ギュリが綺麗な顔に怒りの色を浮かべて叫ぶと

「僕たちも一緒に行きます!!!!!!」ドンヘがギュリにむかって言うと

「俺も」

「僕も」と次々ホスト達が名乗りを上げてくる

その様子をギュリが頼もしそうに眺めて笑顔で答えた


「警察はどうしますか?」カンタが警察に届けるかどうかと聞いてきた

「多分命を取られる事はないと思うから・・・届は待ってて・・・・」


「支配人・・留守を頼むわ・・店はとりあえず臨時休業よ・・・

必ず取り返して来るから」

ギュリは勇ましい言葉を残して勢いよく店を出ていった
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://soubun485.blog119.fc2.com/tb.php/255-f60e3e5d

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。