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【Eternal Ⅱ~海辺のまち】4


ヒチョルはドンヘに手を引かれて港にやってきた

ドンヘがいつもいる漁師小屋から少し歩いて洞窟を抜けると

漁港のある港にたどり着く

港には船がたくさん停まっていて

水揚げした魚をおろしている所だった

ヒチョルは物珍しくて

大きな瞳をきらきらさせながらその様子を観ている


「ようドンヘ!!!可愛い子と一緒じゃん・・彼女かい?」

「妖精が現れたかと思うくらい可愛い子だねぇ」

2人が歩いているとあちこちから声がかけられる

「おじさん!!!!この子には恋人がいるんだよ!!!!

へんな誤解が広まったら・・・俺この子の彼氏に殺されちゃうから

変な噂たてないでよ!!!!」

ドンヘが必死になって弁明していると

周囲の漁師たちはみんなゲラゲラと大笑いしていた

ヒチョルはじっとドンヘの顔を見つめて

「お前・・俺に手を出したら・・ハンギョンに生き血全て抜かれて

カラカラにされるから・・・」とぶっそうな事を真面目な顔をして言う

(生き血抜かれてカラカラにされる・・・ってどんな事されるんだよっ)

ドンヘは心の中で悪態をつきながらも

「ハンギョンさんを怒らせる事はしません・・・俺はそんな奴じゃありません」

ヒチョルに笑顔で答えるとヒチョルは大きな瞳でドンヘを見つめたまま

「だよな・・ドンヘは愛する人がいるんだもんな」と呟いた


え?

今のヒチョルの言葉って何?????


ドンヘは胸の奥にしまい込んだ感情があふれ出てきそうになり

必死で深呼吸をする



「おじさーん♪ これってイカ? 干しているの?」

いつの間にかヒチョルはイカの加工をしている場所まで行っていた

ドンヘは慌ててその後を追いかけていく


ヒチョルに声をかけられた男性は鼻の下を伸ばしながら

「可愛いお嬢ちゃん・・・このイカをね・・この機械に挟んで

待ってて・・今から面白いもの見せてあげるから」と言うと

ひらいたイカを挟んだ機械を回転させた

「うわぁ~面白い♪」

ヒチョルは大きな瞳を興味深々に輝かせて見つめる

「この機械で乾かして、天日干しにすると凄く旨さが倍増するんだぞ」

男性の説明を聞くと

ヒチョルはドンヘの方を振り向き

「このイカの干物を友達の所に送りたいんだけど・・・ダメかな?」

可愛くお願いのポーズをする

ドンヘはその可愛らしさにドキドキしながら

「その送る場所によってだけど・・・」と答える

ヒチョルはニコっと笑うと

象の刺繍のポシェットから手帳を取り出し

ドンヘに住所の書いてあるページを見せた

「ここだったら隣の隣町になるから・・・

明日の夕方には届くと思うから・・大丈夫だよ」


「おじさん♪その美味しいイカを5匹ください!!!!」

「お嬢ちゃん・・惜しいなぁ~イカはな・・・

生きている時は「匹」加工前は「杯」干物になると「枚」って

数えるんだぞ」

「おじさんすごい~♪ じゃあ5枚ください」


ヒチョルの笑顔にすっかり魅了された男性は

5枚分の料金で7枚も入れて荷造りをしてくれた

ヒチョルは料金を渡して送り状とペンを受け取る

送り先を書いていて急にペンを止めた

「送り主って・・・ドンヘの住所書くの?

知らないから・・ドンヘ書いてくれる?」

「ああ」

ドンヘが送り状を書いていると

「ドンヘ・・・お前どうするんだ? オヤジさんの後を継ぐのか?

俺達オヤジさんの友人として、いつでも相談に乗ってやるからな」

イカ加工の男性が言ってきた

ドンヘは送り状を男性に渡しながら

「うん・・・まだ心の整理が付いてないんだ」と

辛そうな顔を笑顔で隠して答える


そんなドンヘをヒチョルは何か言いたそうにして見つめていた
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