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【Eternal Ⅱ~海辺のまち】9


目が覚めたらヒーローになっていた・・・・・



ドンヘは自分が置かれている状況が飲み込めなくて

頭が混乱していた


ヒチョルを助けるために男たちに殴りかかったのは覚えているが

その男たちを自分が全部倒した・・・そう言われても実感がわかない


戦っている間の記憶があまりないのだ

周りに言われて何となくそんな気がする・・・・

ヒチョルを襲った男たちが、自分にやられたと証言している・・・


だとしたら・・・やはり自分が倒したんだろう・・・・




突然ヒーロー扱いされて、戸惑いもあったけれど

悪い気はしなかった

父親の友達のドンヨルもドンヘを見なおしたと褒めたたえてくれた

あれから数日が過ぎた・・・


何となく、ドンヘはヒチョルの住んでいる離れの家にむかう


あの事件の後

町の人達がヒチョルのために家の壊された箇所を直してくれたり

近所のおばさん達はワンピースやポシェットを直してくれたりして

1人で留守番をしている状態のヒチョルの世話をしてくれるようになった

ヒチョルも可愛らしい笑顔を振りまいて町の人達と仲良くなっている


「あっドンヘ~!!!」

お気に入りのワンピースをリメイクしてもらい

スカート部分にレースを何段も付けてもらって

ますます妖精みたいに可愛らしい姿になったヒチョルがドンヘに手を振った

今日は近所のおばさん達がヒチョルの所でお茶飲みをしていたようだ


「あらぁ~ドンヘ~あんたカッコ良かったってね~噂していたとこよ」

「ヒチョルのトコのお茶すごくいい香りして・・初めて飲むけど美味しいわ」


話好きのおばさん達に囲まれてドンヘは苦笑いをしながら話に付き合わされていた


「ドンヘもお茶飲んで・・・ハンギョン特製のお茶だから」

ヒチョルに出されたお茶はバラの香りがした・・・初めて飲む味だけど美味しかった


「おいっドンヘ!!!!お前なんでいるんだ?」

イカの干物をもったドンヨルが家の前を通りながら尋ねてくる

「おじさんこそ・・・なんでいるんですか」

「ヒチョルにイカもってきたんだよ」

「あっ!!!イカのおじさん♪ お茶でもどうですか?」

「おうっ一杯頂こうかな」



ヒチョルの家はすっかりサロン状態になっている

ドンヘは不思議なものを見るようにその状態を眺めていた


ヒチョルの笑顔につられるように

ここに集まってくる人達もみんな笑顔だ


ドンヘは心の中がだんだん暖かくなるように感じた

そして自分の心の中にいる大事な人に会いたくてたまらなくなっていた


あっ・・・

ヒチョルが小さく呟いたかと思うと

一目散にどこかに向かって走り出す

みんなが何事かとそちらに視線を移すと・・・・

大きな荷物をもったハンギョンが立っていた



ハンギョンは持っていた荷物を下に置くと

両手を広げてヒチョルを迎える


ヒチョルは一目散にハンギョンの胸の中に飛び込んでいく


「ハンギョン・・・お帰りなさい・・」

「ヒチョル・・・ただいま・・・」


ふたりはたくさんの人々がいる事も気にせずに

お互いの唇を重ね合わせる・・・・・



「うわぁ・・・まるで映画みてるみたいだわ」

「美男美女だと本当に映画みたいに見えるわね~」


おばさん達はうっとりと2人を眺めている




ヒョク・・・・


ヒチョル達の抱擁を見ていて、

ドンヘの心の中にしまいこんでいた感情が溢れだした


今まで勇気がなかった・・・一歩が踏み込めなかった・・・

もう今までの俺とは違う・・・だから・・・ヒョク・・お前に会いに行くから

待っててほしい・・・


ドンヘはヒチョル達を羨ましそうに見つめながらある決意をするのだった
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