上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【パールサファイアの夜 Ⅱ】~見習い~


「ここか・・・」

キボムは手にした地図を見ながら

ホストクラブ「パールサファイア」の前に茫然とたたずんでいた


数時間前・・・



「つまりね・・・今のあなたじゃダメって言う事なの」

突然事務所に呼び出されたキボムは

ギュリに突然ダメと言われて面食らっていた


キム・キボム

最近売り出し中の若手俳優

主人公の恋敵の役など準主役の役が付き始めてきていて

雑誌などでもちょこちょこインタビューされるまでになっていた


そんな彼が突然ダメ出しを受けたのだ

キボムが不満な顔をしていたのだろう

ギュリがもう一度キボムの目を見つめて言った

「局のプロデューサーから話し来たんだけど・・・・

今までの貴方がやってきた国民の弟的なイメージを

ぶっ壊すような・・・そんなイメチェンを期待しているって」


「イメチェン・・・ですか?」

キボムは今まで「爽やか好青年」の役が多く

それが評判を得ていて「国民の弟」などと呼ばれたりしていた


「とりあえず、今までの固定観念をぶっ壊すつもりで・・・

ここに体験しに行ってきて・・・一応二週間って話つけてあるから」

ギュリからの有無を言わせない一方的な通達に

キボムは口を開けたままギュリの顔を見つめていた


ギュリはその美しい顔に笑みを浮かべ、キボムに紙を手渡す

ホストクラブ「パールサファイア」への地図だった




「はあ・・・・」

キボムは教えられた店に着いたが、

入る勇気が持てずにずっとたたずんでいたのだった

店を眺めてはため息ばかりが出る







「ハンギョン~なんか俺・・声が変だ・・」

「あたり前だろう? あんだけ歌いまくってたら声潰れるぞ」

ヒチョルがハンギョンの腕に自分の腕を絡めながら楽しそうに歩いている

最近ずっと「同伴ゴッコ」が楽しくて、

今日も2人は出勤前にカラオケで遊んでいた


「今日はロックな日だ~」とヒチョルは突然言い出して

今日は皮ジャンに皮の細身のパンツをはいて、

すっかりロックアーティストの気分に浸っている

皮ジャンを着ていても女の子が男装をしているように見えた


「ヒチョル・・・一応客商売なんだから・・歌いすぎて声枯らしたなんて・・

そんな事支配人には言うなよ」

ハンギョンが苦笑しながらヒチョルを見つめる

もう愛おしくて仕方ない顔で、目じりは下がりっぱなしだ


「あれ? ハンギョン!!!!店の前に誰か立ってるよ」

ヒチョルが突然ハンギョンの腕を引っ張って言った

「ん? 本当だ・・・誰だ? バイトの応募かな?」

ハンギョンは興味深げにその人物を見つめる




「おいっ・・お前こんなとこで何してんの?」

突然声をかけられたキボムはビックリして振り向いた

そこにはロックアーティストのような風貌の美少女と

仕立ての良いスーツをさらりと着こなしたサラリーマン風の男性が立っている


あまりにもミスマッチな2人が仲良く腕を組んで自分を見ていた


「あの・・・ホストクラブに用事があって・・・」

「バイトの応募? 案内するよ」

ハンギョンが笑顔で答えると、キボムの緊張が解けた・・・



「お前・・バイト希望?」

(なんだ・・この子・・口悪いし・・・でもこの声って・・男の子?)

キボムはビックリしてヒチョルの顔をまじまじと見つめた

ヒチョルはニヤリと笑い

「俺・・ここのナンバー1だから・・ヨロシク♪

で・・こいつはナンバー2だから覚えてね~」と言い放つと

さっさと扉をあけて店に入って行った


キボムはこれから自分を待ちうける2週間を考えると

気が重くなってくる

気持ちに比例して重くなっている足取りでようやく店の中に入って行った
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://soubun485.blog119.fc2.com/tb.php/277-9738dd83

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。