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【パールサファイアの夜 Ⅱ】~おまけの話~


キボムの出演した映画が好評で

あちこちのワイドショーで取り上げられていた

特に今まで国民の弟としてのイメージのキボムが

そのイメージを一掃した型破りのイケメンホストの演技に

称賛がたくさん集まっている

カラを破る事のできた彼の次の仕事はラブコメディ

「好き好きテリーさん」というドラマで

こちらの方も視聴率は好調だった





「あれ?ヒチョル兄さん・・どこに行ったの?」

さっきまでリビングのソファに座って

テレビを見ていたヒチョルの姿が見えない

リョウクは不思議に思ってキッチンにいるハンギョンの元に行った

「ヒチョル兄さんの姿が見えないんだけど・・・」

ハンギョンがリビングにやってきて

付けっぱなしのテレビを眺める・・・

そして何かに気付いたようにリョウクに向かって微笑んだ

「今ごろ気付いたんだな・・・」

「気付くって?」

「ヒチョルは試写会の時に寝ちゃっただろう?

だから今このワイドショーでキボムの演技を見たんだよ

そして自分がモデルだって気付いたんだ」

げっ・・

リョウクが苦虫を噛んだような顔をした


「多分ベットで丸くなってると思うから・・・ちょっと様子みてくる」

部屋に戻ろうとするハンギョンに向かってリョウクが

「落ち込んでるんですか? だとしたら・・なぐさめてあげて下さい

キボムの演技はオーバーだって言って・・」と言って

ハンギョンが作りかけていた昼食を代わって作り始めていた




ヒチョルは部屋の隅にちょこんと膝を抱えた姿で小さく座っていた

いつもは自分の様子など気にした事もなかった

でもキボムの演技をみて、あれは自分を模倣していると理解できた


俺って・・あんな奴だったの?

恥ずかしさが全身を包んで穴があったら入りたい状態だった

自分はあんな奴とは友達になりたくない・・そう思うと悲しくなってくる


「ヒチョル・・・いるの?」

ハンギョンが優しい声で部屋に入ってきた

隅っこで小さくなっているヒチョルを見つけて胸が痛くなる


ヒチョルは顔をうずめたままハンギョンの方を見ようともしない

ハンギョンは仕方ないな・・という顔をすると

ヒチョルを後ろから優しく抱きしめた

「ヒチョル・・キボムの事・・怒らないで・・

あれは演技なんだからかなりの誇張が入ってるから・・・」

耳元で優しくささやく


「あれ・・俺なんだろう? 俺あんなに嫌な奴なんだ・・・

気付かなかったけど・・みんな俺の事嫌いだったんだろう・・・」

ヒチョルは顔を上げないまま呟いた


「バカだな・・・キボムの演じたホストはお前に似ているかもしれないけど

誰もお前を嫌ってないよ・・・嫌いだったらナンバー1になれるわけないじゃないか」

「お前のツンデレや我儘に困ったな・・って言いながら楽しそうにヘルプ入ってるよ」


ハンギョンの言葉にヒチョルは顔を上げる

「ヒチョル・・顔をみせて・・演技が大袈裟だったから・・ちょっと傷ついたんだね」

ハンギョンの優しい声がヒチョルの耳に心地よく響いてくる

「お前がずっとナンバー1の地位を守っているのは、ツンデレしてようが我儘してようが

その事をプラスに変えられる魅力があるってことなんだよ・・・」

ヒチョルはハンギョンの顔をみつめて黙って話を聞いている

「俺は今すぐにでもパールサファイアを辞めさせたいと思ってる・・・

ホストを辞めさせて俺だけのものにしたい・・・」

最後にハンギョンが呟いた彼の本音を聞いて

ヒチョルはクスっと笑った


そしてハンギョンの首に腕をまわして

その魅力的な笑顔をむけて耳元に囁いた

「俺は・・ずっと・・お前だけのものだ・・」

ハンギョンはもう自分を抑える事ができずに

ヒチョルの唇に自分の唇を重ね

そっとヒチョルの体を床に横たえる

「ヒチョルは本当は、とても素直で可愛いんだよな・・・

俺の前だけでしか見せないけど・・・」

「キボムもそこまではマネできなかったね・・・」

「昼食の前にヒチョルを食べたい・・・」

「ば・・か・・・」







すっかり昼食の準備を終えたリョウクは

リビングでワイドショーを見ながら、

時間を確認し、出勤時間までに部屋から出て来なかったら

どうしようかと頭をなやませていた


「まずはヒチョル兄さんの笑顔が第一だもんね

遅刻位仕方ないか・・・」

そう呟くと1人で先に昼食を食べ始めていた
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