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2012.10.31 cafe 賛美歌 6
【cafe 賛美歌】6



「お前がいなくても、ちゃーんと予定通りに工事は進んでるよ」

「だからお前は安心して入院してろ」


ハンギョンの個室にカンインとシンドンが見舞いにやってきて

ベットに寝ているハンギョンに向かって言う

「来月中には完全に終わるから・・・12月に入るとクリスマスだし・・」

シンドンがそう言うとハンギョンが思い出したように訪ねてきた


「次の仕事はアメリカだったよな・・・打ち合わせから施行まですぐだよな

いつぐらい・・・あっちに行けばいいんだ?」


「弘益聖堂が終わったらすぐにでもアメリカに行って・・・打ち合わせしないと

施行は来年入ってからだな・・・クリスマス終わってからだと思うよ」


カンインの言葉にハンギョンは何かを確かめるかのように

ぶつぶつと口の中で予定を繰り返した


「もうすぐ退院できるから・・・そうそうのんびりも出来ないな」

ハンギョンはそう言いながら天井を見上げた


「じゃ・・俺達現場に戻るから・・・お大事に・・退院決まったらすぐに連絡くれよ」

「ああ・・・この調子だったらすぐに退院できそうだ・・後は通院になる」

カンインはそう言い残すとシンドンと一緒に部屋を出ていった


「弘益聖堂の仕事もあと二ヶ月で終わるのか・・・・」





「あっ・・あの子・・ハンギョンが庇った子だ・・」

病院の廊下を歩きながらシンドンはカンインを肘でつついた

ヒチョルはギャルソンの姿のまま病院の廊下を歩いていた

手には水筒くらいのポットを持って楽しそうに微笑んでいる

「ハンギョンの病室に向かってるみたいだな・・・」

「ただの出前にしては・・ちょっと違う様子だぜ・・・」

「あのハンギョンもとうとう・・・」カンインがニヤリと笑うと

「でもあの子男の子だよね・・・ハンギョンはその趣味あったっけ?」

シンドンの問いかけに

「あいつは同性趣味はない!!!!だけどあれだけの子なら・・」

カンインはいたずらを思いついた子供の様にニヤニヤとする

「あのさ・・・仕事人間のハンギョンが恋に落ちたのなら

そっと見守ってあげた方がいいと思うよ・・あの子に逃げられたら可哀そうだって」

シンドンが真面目な顔をしてカンインに言うと

「そうだな・・・仕事人間のあいつが好きになったのなら応援してやるか・・」

2人は親友の恋の行方を暖かく見守っていこうと心に決めた





コンコン

楽しそうなノックの音にハンギョンはヒチョルの来訪を知る

「どうぞ」

ハンギョンの声にヒチョルはドアを少しだけ開けて

可愛らしい顔を覗かせる


ああっなんて可愛いんだ・・

いたずらっこのように大きな瞳をキョロりとさせて

病室の中を確認してから中に入ってくるヒチョル

ハンギョンは毎回この姿を見ると抱きしめたくなるくらい

愛おしい想いであふれそうになる


「はい・・オーナーの入れたコーヒーです」

ヒチョルはニッコリと微笑むとポットをハンギョンに手渡す

ハンギョンはお見舞いに来る時には

コーヒーの出前をヒチョルに頼んでいた


ヒチョルが見舞いにくるようになってからもう一週間となる

ギャルソン達のスケジュールを自分の都合で動かして

ヒチョルは毎日早番で仕事をして、その帰りに病院に寄るようにしている


「少し散歩しようか・・・」

ハンギョンはベットの横の松葉づえを持つと よいしょと立ちあがる

するとヒチョルが肩を貸して2人は密着した状態で中庭まで出る事になった

「ハンギョンさん・・いつから歩けるようになったの?」

「うん・・ほんとはもう歩けてたんだけど・・ヒチョルと話したかったから

ベットの上から動かなかったんだ」

ヘヘヘと子供の様に笑うハンギョンにヒチョルの胸はキュン・・とする

特に今はハンギョンに肩を貸している状態なのでハンギョンの胸が近い

ドキンドキンドキンと鼓動が止まらなくなる

衝動的にハンギョンの胸に顔を埋めたくなる自分に驚いて

平常心を装うとする・・・でも頬が赤くなるのは避けられなかった


「ヒチョル・・どうした? 顔が赤いよ・・俺が重いからか? そこのベンチに座ろう」

ハンギョンの優しい口調にヒチョルのドキドキは止まらない

「ヒチョル・・・ありがとう・・肩かしてくれて」

ハンギョンに言われてヒチョルは思わず顔を上げる

目の前にハンギョンの笑顔があった


ふと2人の目があった

(あっ・・・・)

その瞬間ヒチョルはハンギョンに唇を盗まれた


「ごめん・・・」

大きく目を見開いたまま固まっているヒチョルにハンギョンは謝る

「ごめん・・怒った?」

ヒチョルは黙ったまま頭を左右に振ると

「ハンギョンさん・・って・・そういう人なの?」と聞いてきた

「そう言う人って?」

「おとこが好きな男の人・・・・」消え入りそうな声でヒチョルが尋ねる


「違う・・・今まで女性しか好きになった事はない・・

ヒチョルが初めてだ・・・魅かれた男の子は・・・・」

ヒチョルは黙ってハンギョンの顔を見ている

「俺は・・・ヒチョルが好きだ・・・ヒチョルは俺の事どう思ってるの?」



俺は・・・

俺はハンギョンさんの事・・・好きなのか?


初恋もまだのヒチョルは自分の心が良く分からない


ヒチョルはハンギョンを見つめたまま涙を流す


「嫌だった? 勝手にキスして・・ごめん・・・」

ハンギョンの言葉にヒチョルは首を振る

「違う・・俺は・・・ハンギョンさんが・・・好き・・・だ・・」

その言葉を聞いてハンギョンは子供の様に顔をくしゃっとして喜んだ

「もう一度・・・キスしてもいい?」

ハンギョンのその言葉にヒチョルは頷くかわりに・・・

瞳をしずかに閉じる・・・


やさしい口づけがヒチョルを襲う

思いもよらない甘美さがヒチョルの全身に行きわたった

力が抜けてきてハンギョンの胸に思わずしがみつく


口づけは段々と深く強くなっていく

とろけそうな気持の中で


(俺は・・・この人が好きだ・・この人を愛している・・

ハンギョンさん・・・俺の愛する人・・・)

ヒチョルは初めて自分が恋をしている事に気が付いた
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