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2012.11.10 cafe 賛美歌 11
【cafe 賛美歌】11

夜景のきれいなホテルのレストランで

ヒチョルとハンギョンはディナーの時間を持った

2人はとても楽しい時間を過ごした


デザートを食べ終わったところで

ハンギョンが少し困ったような顔をしてヒチョルを見つめる

「ハンギョン・・何か話があるんだろう・・黙ってないで言ってよ」


2人での楽しい時間の中で

時々見せるハンギョンの憂いを帯びた表情にヒチョルも気付いていた


「弘益聖堂の仕事は昨日で全てが完了した・・・・」

ハンギョンはポツリと言った

「次の仕事は・・・・・アメリカなんだ・・・・」

ビクッ・・・

ヒチョルの肩が少し動く


「すぐに渡米して現場を見て・・・改修の設計をしなくちゃいけない」

ハンギョンはそこまで言うとヒチョルを優しく見つめながら話を続ける

「アメリカも一か所じゃないから・・・・しばらく戻ってこれない」

「しばらくって・・・どのくらい行ってるの?」

「1年か・・・もしくはもう少し延びるかもしれない・・・・」

ヒチョルは瞳をふせて、膝の上のナプキンをぎゅっと握った


ハンギョンは事故でヒチョルを助けてから

2人は毎日のように会っていた・・・そして心が通じ合うようになってからも

毎日一緒の時間を作って、気付けば3カ月愛をはぐくんできたのだった


(分かっていた事なのに・・今まで気付かないふりしてたんだ・・俺)

ヒチョルは下唇にぐっと力を入れて泣きそうになるのを我慢する

「い・・つ・・アメリカに・・行く・・の・・」

やっと言葉を振り絞って2人の時間の終了日を聞くヒチョル

「・・・来週には・・行かないと・・・」


え?


ヒチョルは伏せていた顔を上げてハンギョンを見つめる

その瞳には涙がもう溢れそうになっている


「来週・・・来週って・・・そんな・・・」


ヒチョルの顔を見てハンギョンは意を決したように

眉間に力を込めてヒチョルに言った

「だから・・・俺と一緒にアメリカに行ってほしい」


え?


ヒチョルが一瞬呆けたような顔をしてハンギョンを見つめた

テーブルに置かれたヒチョルの手を握ってハンギョンはもう一度言う


「俺は・・もうヒチョルなしでは生きていけない位

ヒチョルを愛している・・でもアメリカの仕事も

キャンセルできない大切な仕事なんだ・・・

だから・・・俺と一緒にアメリカに行ってほしい」


「そんなこと・・・突然言われたって・・・」

ヒチョルは茫然としてやっと言葉を紡ぎ出した


「突然なのは分かっている・・・

1週間待つから・・良く考えて返事して・・・」

「・・・・・・・」

「どんな返事だろうと俺がヒチョルを愛する気持ちは変わらないから・・」

ハンギョンのその言葉にヒチョルは小さく頷く


「渡米の準備でしばらく会えなくなる」

ハンギョンが辛そうな顔をしてそう言うと

ヒチョルはハンギョンの手を握り返して

「もう遅いから・・・俺帰る・・・送ってくれる?」

優しい声で言うと天使の微笑みをハンギョンにむけた・・・








ホテルから宿舎まで2人はずっと黙ったままだった

タクシーの中でもほとんど話さない

でも

2人の手はしっかりと握られている



宿舎の前までくると

やっとヒチョルが声をだした

「ありがとう・・・・」

そしてハンギョンの胸の中に自分から飛びこむ


「愛してる・・初めて人をこんなに好きになった・・

でも・・俺・・・今の仕事も好きだしギャルソンのみんなも大好きなんだ

だから・・今・・頭の中がぐちゃぐちゃで・・何も考えられない」


ヒチョルはそう言うとハンギョンに自分からキスをした

「ハンギョンを愛しているのは嘘じゃない」

「ああ・・・俺もヒチョルを愛している・・・一生そばにいて欲しい」

名残惜しそうに2人は離れると

「1週間・・待ってて・・・」ヒチョルがそう言い残して

玄関の中消えていった・・・



残されたハンギョンは辛そうな顔をして

しばらくその場に立ち続けていた・・・・

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