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【Eternal 番外編】使い魔3


森の中心部に泉が涌き出ている場所がある

そこは使い魔達の湯治場のようになっている

その泉に浸かる事によって

傷や疲れその他もろもろが修復されるパワースポットになっていた


今日もたくさんの使い魔達がその泉に浸かりに来ていて

露天風呂を楽しんでいる人間と変わりのない風景だった


「おやっ・・・そこにいるのはハンギョンさんの所のオウルさんじゃないですか?」

ハンギョンの使い魔であるフクちゃん事フクロウのオウルは

コウちゃん事コウモリのバット達と一緒に泉に浸かってのんびりしていた

突然声をかけられて首だけを真後ろにまわして相手を確認し

ニッコリと微笑みながら返事をした


「チャンミン氏のクロウさん・・今日はどうされましたか?」

チャンミンはハンギョンの仕事のパートナーなので

使い魔同士も顔を合わせる事が多い

特にクロウは仕事の依頼の連絡係をしているので

ハンギョンの元にいつもやってくるためにオウル達と親交があった


「いや~今日はちょっと昔の傷が痛みましてね・・・

主に休暇頂いて私だけここに来させてもらったんですよ」

人懐っこい笑顔でクロウは話しを続ける

「オウルさん達がここに来てるって事は・・・

主であるハンギョンさん達も来てるって事ですか?」


くすっ・・・・

2匹の会話を聞いていたコウモリ達はこっそりと笑う

クロウがヒチョルに懸想しているのに気付いているので

これからヒチョルの事に話を持ってくるんだろうと予想ができたからだ


「ええ・・ご主人たちは南側のコテージにいますよ・・・

今回は私達の湯治が目的なので、好きなだけ滞在できるんですよ」

オウルの返事を聞いてクロウは少し頬を赤らめた

多分ヒチョルの事を思っているんだろう・・・と周囲が思っていたその時



「あれ? カーちゃんがいる~!!!!!」とヒチョルの声がした


突然カーちゃんと呼ばれたクロウは驚いて泉の中にもぐってしまった

「ヒチョルさま・・・どうしました?」

オウルが泉のほとりに立っているハンギョンとヒチョルに気付いて声をかけた

見るとヒチョルの腕の中には子猫が大事そうに抱えられている


「すまない・・お前たちは今休暇中だから・・俺達の事に構わなくていいぞ

それよりチャンミンのカーちゃんはなんでここにいるんだ?チャンミンも来てるのか?」

ハンギョンの問いかけに泉にもぐっていたクロウは慌てて顔を出す

「私の名前はカーちゃんではありません。クロウです。

残念ながら主は来ておりません・・・人間界で美人とよろしくやっております」

ツンとすました顔をつくってクロウは答える

ハンギョンはその姿が可笑しくてたまらないのだが

必死で笑いをこらえていた


「カーちゃん!!!!久しぶりだね~元気だった?」

ヒチョルがニコニコしながらクロウに声をかけると

あれだけカーちゃんじゃない・・と言っていたのにも関わらず

クロウは嬉しくて顔が綻んでいる

「ヒチョル様もお元気そうで・・その子猫はどうされたんですか?」

ヒチョルは自分の抱えている子猫に一度視線を落とすと

「うん・・森の入口に捨てられてたの・・

この泉に浸かると元気になるかなって思って連れて来たの」

そう言って子猫を泉に浸そうとするが

子猫は水を怖がってヒチョルにしがみついて離れない

ヒチョルは困ってハンギョンに向かって訪ねた

「俺は・・この泉に入っちゃだめなの?この子と一緒に入ってあげたいんだけど」

「ダメって事はないけど・・使い魔達のための泉だから・・

使い魔は主と同じだと気が休まらないと思って

俺達はここは利用してないだけだ・・お前の使い魔はいないから

大丈夫だと思うが・・・」

ハンギョンの説明を聞くと

ヒチョルは静かに服を着たまま泉の中に入っていく

「泉に入ってるみんな・・ごめんね邪魔して

この子のために俺も少し浸るから・・・湯治の邪魔してごめん・・」

ヒチョルが泉で静養中の使い魔達にむかって笑顔で言うと

初めて出会った使い魔達はドキドキしながらヒチョルの笑顔を見つめ返した

みんなヒチョルの魅力に引き込まれていく


クロウはヒチョルと同じ泉に浸かっているという事で

黒い顔を赤くしてドギマギしている


ハンギョンはこの様子を眺めていて

ヒチョルが使い魔達まで魅了した事に驚き

ドギマギしている使い魔達を見て思わず微笑んでいた


こいつは・・他の能力はまだまだでも

使い魔を操る事はできるようだな・・・


ヒチョルの腕の中の子猫は泉からパワーをもらい

目に見えて回復していく・・・


ヒチョルはその様子を嬉しそうに見つめていた


周囲の使い魔達はそのヒチョルの笑顔を見て

幸せな気持ちになっていくのだった
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