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【Eternal 番外編】使い魔 4

「チビ~こっちだよ~ほれおいで!!!」

ヒチョルが森の中心部近くにある原っぱで子猫と遊んでいる

毛糸を丸めてボールのようにして

転がしながらチビと競い合いながら取り合いをしている


チビと呼ばれている子猫は足が三本しかなかった

正確には左前脚が途中までしかなく

四本足で大地を踏みしめる事ができない

最初に気付いた時に

ヒチョルはリハビリで何とかしようと考えていた

そこで遊びながら走れるように

自分も一緒にボールの取り合いをしながら

訓練をしていたのだった


おかげで子猫は三本の足を器用に動かして

走る事もできるようになった


原っぱの隅では、ハンギョンが地面に敷いたシートの上に座って読書をしている

ヒチョルが子猫と本気でじゃれ合っている姿をチラチラと横目で見つめ

とっても愛おしそうな表情で見守っていた


「ハンギョン様・・・口元が緩んでいますよ」

使い魔のオウルがいつの間にかハンギョンの横にきてニヤリと笑った

「なんだ? お前ら静養中だろう? 俺の側で仕えなくてもいいんだぞ」

「いえいえ・・・ヒチョル様が心配で・・・・

ヒチョル様はあの泉の件いらい、すっかり使い魔の間で評判となりました

今日もたくさんの使い魔達が隠れてヒチョル様を見に来てます」

ハンギョンは使い魔達の放つ気を感じていたが

まさかそこまでとは知らなかったので、オウルの話しを聞いて不愉快になった


「ハンギョン様・・みんなヒチョル様を見てウットリしているだけですから

そんな・・殺気立った気を放たないでください・・・」

オウルの指摘にドキっとしたハンギョンは苦笑する


ヒチョルはそんな事にきづかず、子猫と楽しく遊んでいた

「チビ~お前すごく走れるようになったね~良かったぁ」

子猫を抱き上げるとゴロゴロと原っぱを転がっていく

「僕じょうずに走れるようになった・・ひちょるのおかげだ」

子猫は嬉しそうにヒチョルに抱きつくと2人でゴロゴロ転がって笑いあった


原っぱのあちこちから

使い魔のため息だけが聞こえてくる

ハンギョンはそんな様子を眺めて

改めてヒチョルの魅力について考えていた

「ヒチョル様の笑顔・・・見た人の心を熔ろかすような魅力がありますね

ハンギョン様・・あそこの木の影にチャンミン氏のクロウが隠れて見てますよ」

オウルは面白そうに木の影を指さす


「ハンギョン~!!!!」

ヒチョルが子猫を抱き上げたまま走ってくる


ああ・・森の妖精のようだ・・・なんて可愛いんだ・・・


ヒチョルを見つめるハンギョンの顔が緩んでくる

目じりも下がりっぱなしでデレデレ状態だ


オウルはそんな主を見つめていた

(本当にハンギョン様は変わった・・ヒチョル様を生涯の伴侶としてから

今まで人間らしい感情なんてなかったのに・・今では本当の人間の様に

喜怒哀楽まで分かりやすくなって・・・私は今のハンギョン様の方が好きだな)


ヒチョルの腕から子猫が飛び降りる

ハンギョンはヒチョルを強く抱きしめて耳元で何かを囁く

ヒチョルは真っ赤な顔をして「ば・・か・・」と呟いた

ハンギョンはヒチョルの唇に自分の唇を重ねる


ざわざわ・・・・

隠れて見ていた使い魔達の気が乱れている


ふんっ

ハンギョンはその気の乱れに見せつけるように深い口づけをする

ヒチョルはその甘美な口づけに力が抜け、立っていられなくなり

ハンギョンの胸にしがみつく・・・

2人の唇が離れると頬をほんのりと赤くしたヒチョルが

「ハンギョン・・・好き・・・」と囁いて自分から抱きついてきた



「ハンギョン様・・・分かりやすいなぁ・・・あれだけ見せつけられたら

誰もヒチョル様に近付こうとは考えないよなぁ・・・」

オウルは小さくため息をつくと足元にいた子猫に微笑む

「あっという間に大きくなったね・・君の時間は人間界の時間だから

私達とは違うんだなって・・もう大人になっちゃうね」

「僕・・・もうおとなになるの?」

「ヒチョル様とは・・いつまで一緒にいられるのか・・・」

「おとなになったら・・一緒にいれないの?」

子猫は悲しそうな瞳でオウルを見つめる


こればかりは何とも言えない・・・とオウルは答えると姿を消した


子猫はハンギョンに甘えるヒチョルを

寂しそうに見つめ続けていた

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