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【月と子猫とハンギョン】 番外編 もうひとつのcafe賛美歌 Last


病院の前で停まったタクシーからヒチョル達が降りて来た

ヒチョルの手にある籠の中から

目を覚ましたチョルが頭を出して来る

ヒチョルはその籠を自分の目の高さまであげて

子猫と視線を合わせるとゆっくりと話しだした

「あのね・・今からお前のご主人さまの所に連れていくよ

病院は猫は入れないから・・・絶対に鳴いちゃだめだからね」

ヒチョルの言葉が分かったかのように子猫は頷くと

籠の中に小さくなって隠れた




ハンギョンの入院している病室は三人部屋だったが

たまたま他のベットは空いていて個室状態になっていた


トントン


「どうぞ」

ノックの音がしたのでハンギョンは返事をした

すると自分の付き添いであれこれ世話を焼いてくれた男性が

ドアを開けて入ってきた


一緒に入ってきた男性が手に籠を持っている

ハンギョンがその籠を眺めると

籠の中のハンドタオルがもぞもぞと動いて


にゃん♪


小さく鳴いてチョルが籠から飛び出してきた


「チョル!!!!」

ハンギョンはチョルを優しく抱きしめると

自分の顔の高さまでもちあげ、子猫の口にキスをした


うわっ・・なんだ・・こいつら・・

ヒチョルはびっくりして思わずシウォンの腕を掴んだ


にゃおにゃお・・にゃ~お・・にゃお

子猫のチョルはハンギョンに向かって何かを言っている

ハンギョンは微笑みながらそれを聞いていた

そしてヒチョル達に向かって礼を述べる

「すみません・・・チョルがお世話になって

本当にありがとうございました」

チョルに向かってゆっくりと話出した

「チョル・・・俺はバイクにはねられて頭を打ったんだ

だから異常がないか精密検査を受けている・・・・

その検査の結果で退院ができるんだよ

大丈夫だから・・・どこにも異常は見当たらなかったようだから

明日には退院できそうだ・・・いい子で待っててね」

チョルはハンギョンの瞳をじっと見つめ、話を聞き終えると

にゃおにゃお と鳴く 了解したと言わんばかりの雰囲気だった

「お世話ついでで申し訳ないのですが

この子を今夜一晩預かってもらえませんか?」

ハンギョンはヒチョル達に向かって頭を下げた


「あ・・はい・・大丈夫です・・俺が一晩面倒見ます」

ヒチョルがそう言うとチョルは自分から籠の中に入っていく


にゃあ~


ハンギョンは手を伸ばしてチョルの顎をなでる

チョルはくすぐったそうに顔をくしゅっとさせた

ヒチョルはその顔が可愛いと思い思わず微笑む

名残惜しそうにハンギョンが見守る中ヒチョル達は家路にもどった



ヒチョルはその日の夜は約束通り子猫と一緒に眠りに着いた




翌日ハンギョンが退院してきてチョルを迎えに来ると

ヒチョルは寂しそうに微笑みながら見送った

「ヒチョル・・どうしたの?」

シウォンが心配そうにヒチョルを後ろから抱きしめる

「猫・・って可愛いな・・・それにあの子普通の猫じゃなかったよ」

「ああ・・そうだね・・ヒチョルと猫が並んで寝ている姿をみて

焼きもち焼いてた・・・」

「シウォン・・もしかしてあの子に何かしただろう? その顔の引っかき傷・・」

ヒチョルはシウォンの顔の引っかき傷を指さして笑う

「ちょっとしっぽ摘まんだだけだよ」

「お前・・・スケベだなぁ・・そりゃひっかかれる」

「あの子猫・・・雄だったね」

「やっぱ・・・お前・・変態だ・・・」

シウォンはヒチョルを抱きしめるとその唇をやさしくふさぐ

今日もcafeは開店時間が過ぎても開店しそうもなかった






2カ月後

ソウルの街はすっかり夏の風情に変わり

照りつける太陽も夏の兆しを想わせていた

シウォンの店 cafe 賛美歌も今日は常連客で賑わっている


「いらっしゃいませ」

愛想のないヒチョルの形式的な声に出迎えられて

店に入ってきた人がヒチョル達に声をかける


「お久しぶりです・・・先日は大変お世話になりました」

「ハンギョンさん・・・」ヒチョルが驚いて声をだすと

カウンターにいたシウォンもあわてて外に出てきた


ハンギョンの後ろに可愛い女の子が立っている

「どうぞ・・ここに座って・・今コーヒーいれますから」

シウォンがにこやかに対応すると

ハンギョンは女の子と一緒に席についた

ヒチョルはどこかで会った事があるような気がして

女の子の顔をじっと見つめていると

女の子は視線を感じてヒチョルの方を向いた



そして

くすぐったそうにくしゅっと笑った


あ・・・・もしかしてこいつ・・・


シウォンはコーヒーを入れながらハンギョンと話をしている

ヒチョルはニヤリと笑うと女の子の顔の前に自分の顔を近づけて


「お前・・チョルだろう・・・」と言った

チョルはニッコリと笑うと

「お兄さん・・すごいね・・よくわかったね」と答える

「ふつーの猫じゃないと思ったけど・・人間に化けるんだ」

「満月の時に1日だけ人間になれるんだ・・神様のご褒美」

ふーんとヒチョルは感心すると

「やっぱ・・・ハンギョンさんとは恋人同士なんだ」

とチョルの顔を見ながら微笑む


チョルはその言葉を聞いて恥ずかしそうにうなずいた


(猫と人間が恋人同士・・・信じられないけど・・ホントなんだ・・・)

信じられない話だけどヒチョルは素直に受け入れている自分に驚いていた


チョルはあの時に世話してもらった礼をヒチョルに言いたくて

今日はcafeに来たのだと言った


「お兄さん一緒に寝てくれてありがとう・・嬉しかったよ」

チョルはそう言うとヒチョルの手を握ってお礼を述べる


ハンギョンもシウォンに立て替えてもらっていた

お金を支払いながら礼を述べていた


「後遺症もなくて良かったですね」シウォンに言われてハンギョンは微笑む

「また遊びに来ますね」

「いつでも来て下さい」


「お兄さんバイバイ~」

「チョル~またおいでね」


2人が出ていくのを見送りながらシウォンは呟いた

「ヒチョル・・お前・・今・・チョルって・・」

「うん・・あの女の子の姿しているのが子猫だよ」


「え・・・人間になれるのか?」シウォンは驚いてヒチョルの顔を見て訪ねる


「うんよくわかんないけど・・たまになれるみたい・・・・」

「可愛い服きていたけど・・・・チョルだったら・・・男の子じゃん」

シウォンの言葉にヒチョルはクスクスと笑いながら

「やっぱお前・・・変態だ」と言い残すと

追加オーダーを頼んでいるお客のテーブルに笑顔でむかっていった





ハンギョンはチョルと手をつないで駅に向かう

「あのね~ばれちゃった」チョルがニコニコしながらハンギョンに言うと

「何が?」ハンギョンも笑顔で答える


「あのヒチョルというお兄さん・・俺が猫だって見抜いたよ」

「あのお兄さんもチョルに雰囲気似ているから元は猫だったのかも」


2人は顔を見合わせると

「2人でずっと一緒にいようね」「嫌がっても離さないからな」と

いつまでも幸せそうに微笑んでいた







おしまい



special thanks sakoさんの所のシチョルのお2人!!!!!


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