上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【クリスマス】パールサファイアの夜 番外編 Last


「うわぁ~この店・・・僕来たかったんです」

リョウクは連れて来られた店の前で

嬉しそうにヒチョル達に向かって微笑んだ


そこは以前ワイドショーで「創作料理」のビストロと紹介されていた店だった


今日はクリスマスイブ・・・リョウクは白いセーターを着て赤いチェックのパンツ姿だった

ヒチョルに「お前・・1人クリスマスだな」と笑われたリョウクは

ハンギョンのカジュアルなジャケットにハイネックのセーターに濃い緑のパンツ

ヒチョルの毛皮でできたポンチョに赤いハイネックのセーターに革のパンツという姿を見て

(ヒチョル兄さん達だってクリスマスカラ―・・僕だけじゃないじゃん)とクスっと笑った

ビストロなのでドレスコードなどは気にすることなくて

気楽な雰囲気の店構えにハンギョンは安堵のため息をついた



3人は出されたクリスマス特製コース料理をしっかり堪能した

特にリョウクは憧れの料理を目の前にして

食べながら味や食材を推測しながら楽しそうに食べている


そんなリョウクの様子をハンギョンとヒチョルは優しく見つめていた


食後のコーヒーが出される頃

リョウクは持ってきた2人へのプレゼントを取り出して

「ヒチョル兄さんとハンギョン兄さんに僕からのプレゼントです」と

可愛い包装紙で包まれたものをそれぞれに渡した

ヒチョルとハンギョンは嬉しそうにその包装紙を開くと

ハンギョンには淡いグリーンのマフラーが

ヒチョルには淡いピンク色の帽子が入っていた


どちらもリョウクの手編みだった

「僕・・・お金ないから・・・手作りしました」

恥ずかしそうにリョウクが言うと

「うわぁ~可愛い!!!!ハンギョン!!!似合う?」

ヒチョルがさっそくニット帽を被る

「うん・・・すごく似合ってる・・・俺のマフラーは?」

「イケメンのお前にピッタリの色だね~」

2人の嬉しそうにしている姿をみて

リョウクは嬉しくて泣きそうになっている


「次は俺達の番だね・・・俺とハンギョンからリョウクにプレゼント」

ヒチョルがそう言うと

ハンギョンはジャケットの内ポケットから会員証と小さな冊子をとりだした


「これは?」

手渡されたリョウクは訳が分からないとキョトンとしている


「お前が行きたかったSMクッキングスクールの会員証と受講の手引きだよ」

「え?」

「普通の決められたコースは時間的に無理かなって思ったから

行ける時に予約をとって行くチケット制の受講コースを申し込んできた」

料理に興味のあったリョウクは

いつか本格的に習いたいという夢を持っていた

その夢を知っていたヒチョルがこっそり用意してくれたのだ

「だって・・・ここは授業料が高いでしょう?」

ヒチョルはハンギョンと目線を合わせてからリョウクを見つめて微笑んだ

「そんな事は気にするな・・受講料は全額納入済みだから

後はお前が行って習って来るだけだ」とハンギョンが説明をする


リョウクの瞳から涙がにじんできた

「バーカ・・何泣いてんだよっ」ヒチョルはそう言うと

「俺は・・お前に水商売は似合わないと思ってる・・・

だから料理の勉強をして自分の好きな道を進むといい」と続けた


「ヒチョル兄さん・・・」

「俺もいつまでホストやってられっか分かんねーから・・・

金のある今のうちに出来る事してやろうと思ってさ」

「すみません・・・こんなにしてもらって・・」


「何謝ってんだよっ!!!!!他人行儀なんだよっ!!!!!

お前は俺の家族だろう?」


お前は俺の家族だろう


ヒチョルのひと言にリョウクは涙が止まらない

同じ施設で育った2人は家族と呼べる人がいなかった

「そう思ってたのは俺だけか?」

ヒチョルが少し不安そうにリョウクに言うと

リョウクは首をブンブンと横に振って

「家族・・です・・・」と涙声で答える

ヒチョルはその言葉を聞くと満足そうに微笑んで

ハンギョンの方を見つめた


「よし!!!ディナーの後の行き先は決まったな・・・・

イブに家族が行く所に行こう!!!!!」

ハンギョンのひと言にヒチョルとリョウクは不思議そうな顔をした

そんな2人にハンギョンはウィンクして席を立った






ハンギョンに連れられて2人はロッテワールドにやってきた

「ジャジャーン」

ハンギョンはジャケットのポケットからあるものを取り出した

昨日客から貰ったロッテワールドのフリーパス券3枚だった


「ヒチョル・・・」ハンギョンはヒチョルの顔を心配そうに見つめと


ヒチョルはニコっと笑い「今日だったら大丈夫な気がする」と

ハンギョンの手からフリーパス券を2枚奪った

1枚をリョウクに渡して「お前も・・大丈夫だよな」と囁く

リョウクは小さい時に遊園地の帰りに交通事故に巻き込まれて

両親を亡くしたというトラウマがあった

「今日は大丈夫な気がします・・・」

リョウクの手をひいて入場ゲートに向かって行く

3人は家族やカップルで賑わうロッテワールドに入って行った



すっかり暗くなっている時間なのでパレードがすごく綺麗だった

リョウクはその美しさにすっかり目を奪われている

ヒチョルはそんなリョウクを後ろから優しく抱きしめて

「綺麗だな・・・俺・・遊園地初めて入ったけど・・・」と耳元でささやく

リョウクはヒチョルの温もりを感じながら小さい声で「オンマ(ママ)」と呟いた


「うん・・俺・・お前のオンマになってやるよ・・ハンギョンはアッパ(パパ)だな」

「ちょ・・ヒチョル・・俺・・リョウクのアッパかぁ?」

ハンギョンが慌ててヒチョルの言い分を否定しようとする

「俺がオンマになんだから・・お前はアッパじゃないのか?

それとも他の奴が俺のダーリンになってもいいのかぁ?」

「ダメだっ!!!!!!」

ハンギョンがムキになったので、ヒチョルは楽しそうにケラケラと笑った


リョウクをやさしく抱きしめているヒチョルの後ろから

ハンギョンがまた優しく2人を抱きしめる

「リョウク・・・何も遠慮することないんだ・・

お前は俺のたった一人の家族なんだから」ヒチョルが言うと

「ちょっとまて・・俺は家族じゃないのか?」

ハンギョンが慌てて口を挟む

「あっ・・お前も家族だった・・お前は家族の上の・・俺の伴侶だよ」

伴侶と聞いたハンギョンは嬉しくなって2人をぎゅ~っと抱きしめた




天国のオンマにアッパ

僕に新しいオンマとアッパが出来ました

僕は元気に頑張ってます

だから・・・安心して下さい

いつか愛する人ができたら

その時はまたオンマとアッパに報告します


ヒチョル兄さんとハンギョン兄さんと家族として生きていきます

天国から見守っていてください



リョウクは空に向かってそう祈ると

ヒチョルとハンギョンの手をとり

「オンマにアッパ~僕あれに乗りたい~」と言って

2人を引っ張りながら走って行った


「リョウガ~手ひっぱるな・・走るな~」ヒチョルが大騒ぎしながら一緒に走る

ハンギョンも手を引かれながら笑顔で2人の様子を見つめていた



たくさんの人々の笑顔が飛び交う遊園地の中で

ヒチョル達も普通の人たちと同様に幸せな時間を過ごす事ができた


「ハンギョン・・・神様っているんだな・・あんな最低な奴だった俺も

お前に出会えて・・リョウクに出会えて・・俺は今すごく幸せだよ」

ヒチョルは最高の微笑みをハンギョンに向ける


「ヒチョルと出会えたことは神様に感謝しなくちゃな・・・」

ハンギョンはそう言うと

「これからはリョウクのアッパとしての役割も増えたし・・」と

楽しそうに2人に向けて微笑んだ











スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://soubun485.blog119.fc2.com/tb.php/328-708b89a4

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。