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2013.01.29 想定外 8
【想定外】8


「ヒチョル兄さん・・ちょっといいですか?」

昼食を食べ終え、サイモンとサンチュが煙草を吸いに席を立った時に

ホンギが思いつめた顔をしてヒチョルに聞いてきた


「兄さん・・・昨夜何かあったんですか?」

「・・・・・」

「僕にも言えない何かあったんですか?」

「何もねぇーよ・・・」

ヒチョルが眉間にしわを寄せて嫌そうに答える


「うそだ・・・ヒチョル兄さん・・隠しごとがあると饒舌になるんですよ

今日は朝からずっとしゃべりっぱなしだ」


「・・・・・」

黙り込んだヒチョルを見てホンギは悲しそうな顔をする

「言いたくないならいいです・・・でも僕は兄さんの相棒です

いつでも頼ってもらいたいんです・・・待ってますから」


ヒチョルはホンギの顔を見ると

「悪い・・・今はちょっと言えないけど・・・

お前には隠しごとはしないつもりだから・・・そんな顔すんなよ・・・」

ヒチョルの言葉を聞いてホンギは泣き笑いの顔をする


(ホンギ・・・こいつには隠しごとは出来ないな・・・)


「ヒチョル・・・ちょっといいか?」

突然声をかけられてホンギとヒチョルが振り向くと

そこには鑑識課のイェソンが立っていた


「ああ・・会計して外に出るからそこで・・・」

ヒチョルはカードで支払いを済ませると

警察署までの帰りがてらにイェソンから話を聞く事にした


「で? なんだ? お前から声かけるなんて珍しいからな・・・

お前ら~メシ代払ったから先に署に戻ってろ!!!!」

店の外で煙草を吸っていたサイモン達にヒチョルは声をかけると

ホンギとイェソンと3人で歩きだした


「昨日・・カラ鉄で入手した情報だ」

突然イェソンはぼそぼそと話しだした


「カラ鉄?」ヒチョルはその単語の意味が分からずに首をひねると

「カラオケの鉄人の事ですよ・・・・イルボンノレバンの店です」

ホンギが助け舟を出す

「うん・・・ウクちゃんがそこでどうしても歌いたい歌があるって」

「お前・・・リョウクとカラオケに行ったのか? 」

ヒチョルの問いかけに恥ずかしそうにうなずくイェソン

「そんな事よりカラ鉄でどうしたんですか?」

ホンギが慌てて話を元に戻す

「そこで情報屋のジュンヒョンに偶然会って・・・ヒチョルへの伝言受け取った」

イェソンが話を続ける

「ほぉぉぉ・・最近ご無沙汰だったジュンヒョン・・・それで?」

ヒチョルが大きな瞳を輝かせて話の続きをせかす

「すごく可愛い女子高生と一緒にカラオケしてた・・・」

イェソンの答えに

「ぼけっ!!!!ちげーよ!!!俺への伝言の内容だよっ!!!!」

ヒチョルはイラっとしてイェソンの事を足蹴にしようとして

ホンギに止められた

「あ・・・伝言は・・・若獅子会の事です」

「で?」

「若獅子会はどうやらチャイニーズマフィアと手を結んだようで

向こうの幹部がこっちに来るそうです・・・交換留学と言うのかな?」


マイペースでボソボソと話すイェソンにヒチョルは怒りをぶつけて

「お前~!!!パカか!!!交換留学じゃないだろう!!!!」と怒鳴った


警察署に着いていたのでイェソンはマイペースのまま

「伝言・・・確かに伝えたから・・・」と足早に去って行った


「くっそ~!!!!!若獅子会何をたくらんでる? 本部が俺の所轄だったら良かったのに」

「ヒチョル兄さん・・お願いだから・・・江南の所轄は荒らさないでください!!!!!」

ホンギがヒチョルに哀願する


「分かってるよ!!!!一課にいた時のような騒ぎは起こさないから・・・安心しろ」



あ゛ーっ!!!!!


誰に対するでもない怒りがわいてきて、ヒチョルは空に向かって吠えた


するとちょうど違法駐車を取り締まるために

ミニパトに乗り込もうとしていたリョウクとソンミンがビックリして振り向く

それに気付いたヒチョルは

「そんな顔するなよ~なんでもねーから」と言って笑うと

2人に手を振りながら建物の中に入って行った




「リョウク・・・ヒチョルさん・・鬱積してるね・・」

「二課は一課に比べて忙しくないし・・干された状態とでも言うのかな?」

「でも一課に戻ったら・・・あの人・・犯人殺しちゃうよね・・・」

「うん・・・正義感が強すぎるのも・・・大変だよね」

「もう少し楽に生きられないのかな・・・」

ソンミンがため息をつくと

「ヒチョルさんを精神的に支えてくれる人が現れないと・・・あの人折れちゃうね」

リョウクも悲しそうな顔をして答えた



「そう言えば昨日合コンあって・・・ヒチョルさん以外

みーんなお持ち帰りしたって・・・噂きいたよ」

リョウクが助手席で何気なく言ったひと言に

運転席のソンミンが異常に反応した

「ギュの浮気者~!!!!!」

突然のアクセル全開に

リョウクはあわててシートベルトを握りしめる

「ぎゃあああああああああ」

リョウクの絶叫と共にミニパトは猛烈なスピードで駐車場から消えていった







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