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2013.02.22 想定外 16
【想定外】16


「はい・・・ハンギョン様の怪我は思ったよりは軽かったそうです。

身体を鍛えられていたおかげで、肺までナイフは到達してなくて・・・

はい・・・出血の割には大丈夫です・・・今は術後なので眠ってます

はい・・・分かりました・・私はこちらで付添してます・・組長には連絡お願いします」



病院の片隅でキボムはカンインに電話報告をしていた

ヒチョルを庇って背中を刺されたハンギョン

救急車で病院に運ばれて今は事なきを得ている・・・・


「それにしても・・ヒチョル刑事が取り乱すのを初めて見たな・・」

キボムは若獅子会の秘書的な仕事をしていて

ヒチョルが捜査二課に移ってからの付き合いだが

捜査一課の伝説もいろいろと聞いて知っていた


ハンギョンがヒチョルと知りあいだったのは知っている

嘔吐物で汚れていたスーツをクリーニングした時に

見た事のあるスーツだったので想像はしていた

あの2人は密かに魅かれあっていたんだろうか・・・


病室に戻ると

ハンギョンがぼんやりと天井をながめていた

「ハンギョン様・・・目が覚めましたか」

キボムの呼びかけにハンギョンは弱々しく微笑んだ

「ヒチョルは? 大丈夫だったのか?」

「はい・・犯人も捕まえて警察署に連行しました」

ヒチョルが取り乱した事を話そうかと思ったが

何となくキボムはその事に触れずに話しを続けた


「ウチを目の敵にしている新興勢力の組が

見せしめのために事務所を襲ったようです・・・・

威嚇のために発砲したので銃での怪我人はいませんでした」

「俺だけか・・・ヒチョルを庇ったためとはいえ

ナイフで背中を刺されるとは・・・まったくな・・・」

ハンギョンは自虐的に笑うと

傷口が痛むのか顔を少し歪めた


「もうキボムは気付いていると思うけど・・」

ハンギョンは天井を見つめたまま話し始める

「俺は・・・ヒチョルに魅かれている

刑事だと知っても・・・忘れられない・・・」

キボムは黙ったままハンギョンを見つめている

「とっさに身体が動いた・・・ヒチョルの為なら

自分の命さえ投げだせると確信した」

「俺は・・今まで男を好きになった事はない

だから戸惑っているのも確かだ・・・

俺の勝手で迷惑かけたな・・・すまない」


キボムはそんなハンギョンを優しく見つめ

「ヒチョル刑事って魅力的な方ですよ

ウチのチンピラどもも密かに憧れている奴らもいます」

そう言って微笑んだ


「あの人のことだから・・・ここにも来ますよ

自分を庇って怪我したハンギョン様を気にしているはずです」


「・・・会いたい・・・」ハンギョンの切ない呟きをキボムは聞いた


「ハンギョン様・・ヒチョル刑事の『伝説』お聞きになりたいですか?」

ハンギョンがキボムの顔を見つめる

「私が知ってるだけしかお話できません・・・

それに都市伝説化されてるかもしれないので

どこまで本当の話かは分かりませんが」

「ああ・・話てくれ・・・あいつの全てが知りたい」


切なそうな顔をしているハンギョンに

キボムは笑顔でヒチョル伝説を話し始めた・・・・
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