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【Eternal 番外編】~眠れる森~前編


「きな臭くなってきた」

いつものようにヒチョルと愛し合った後に

ハンギョンが「今日天気は晴れ」と伝えるような

淡々さでヒチョルに告げた

「きな臭いって? 何が?」

ハンギョンの腕に抱かれたヒチョルが

不思議そうにハンギョンの瞳を見つめながら聞く

「戦争が始まる・・・」

「・・・・・・・」

ヒチョルはハンギョンの言葉に驚いてベットから体を起こした

すると

(ハンギョン様・・チャンミン様から使いの者が来てます)

ハンギョンの使い魔のオウルの声がした

「分かった・・通せ・・・」

何もない空間がぐにゃりと歪んだかと思うと

そこから白いフクロウと黒いカラスが姿を現す

フクロウはハンギョンの使い魔でカラスはチャンミンの使い魔だった

「あ~♪カーちゃんだぁ」ヒチョルの嬉しそうな声に

カラスは一瞬顔を綻ばせたが、すぐに自分の使命を思い出して澄まし顔に戻る

「ハンギョン~とうとう始まるぞ~詳しい事はいつもの場所で待ってるから」

カラスの口からチャンミンの声で伝言が読まれた

「わかった・・・すぐに行くから」

ハンギョンはそう答えるとベットから起き出して着替えを始めた

「今日はヒチョルさんも連れて来てくれ」

カラスの使い魔はそれだけ言うと帰ろうとしてヒチョルの方を見つめた

「カーちゃんお使い御苦労さま」ヒチョルが笑顔でカラスの頭をなでる

「ヒ・・ヒチョル様・・わ・・私は・・カーちゃんじゃなくて

クロウという名前があります・・・」

カラスはその黒い顔を真っ赤に染めながらどきまぎしながら文句を言う

ヒチョルはそんな抗議にお構いなしでカラスを抱きしめると

「チャンミンさんにヨロシクね・・今から行くからね」と囁いた


ボン!!!!

カラスは真っ赤になって瞬間で姿を消した

チャンミンの使い魔のクロウは、ヒチョルに懸想している

それは他の使い魔も周知の事実であり

知らないのはヒチョル本人だけだった

今もハンギョンの使い魔とヒチョルの使い魔はその様子がおかしくて

笑いをこらえるのが大変な様子で見守っていたのだった







「お前・・・そのタイプのスーツ着るとマフィアみたいに見える」

ヒチョルはダブルの合わせのスーツを着て帽子を被ったハンギョンにそう言った

「ヒチョルはその情婦って感じの服・・・ではないな・・」

「体にぴったりの服はだめだもん・・可愛い服にした」

ヒチョルもスーツを着こなしているが上着の丈は短めで

少し絞ってあって、スカートは長くマーメイド型になっていた


2人は高級レストランに入って行く

もちろんドレスコードのある店のためにしっかり正装をしていたのだ


チャンミンはすでに席に座っていて

2人を見つけると魅力のある笑顔で微笑みかけた



しばらく3人は世間話をしながら食事をしていた

食事が終わりデザートが出される頃にチャンミンが口をきった

「あした・・・ある事件が起きる」

ハンギョンとヒチョルは黙って聞いている

「そしてその事件から世界中が戦争になる」

「チャンミンさん・・なんで知ってるんですか?」

ヒチョルの質問にチャンミンが答える前にハンギョンが答えた

「知ってるも何も・・こいつは戦争を仕掛けている側についてるからだ」

チャンミンは笑うと幼くなる可愛い顔を2人に向けながら

「正確には戦争をしかける国としかけられる国とどっちにも関与してる

ハンギョンだって昔は一緒に戦争を作ってたじゃないか・・・

今ではすっかり隠居状態になっちゃってさ」とハンギョンを挑発する


「俺はもう飽きた・・・ヒチョルとずっといる方が心休まるんだ」

「その大事な生涯の伴侶さん・・・戦争が始まるよ・・どうしたいの?」

ヒチョルはチャンミンに言われて眉間にしわを寄せて考える


戦争・・・国と国とが戦う・・人と人とが殺し合いをする

そんなの見たくない・・・・


ヒチョルの手をハンギョンが優しく握りしめる

「お前の事だ・・・戦争がはじまると毎日心を痛めるんだろう?」

「ハンギョン・・・」


ハンギョンはヒチョルの瞳を見つめて微笑むと

「俺達は『眠りの森』に避難しているから・・戦争が終わった頃におこしに来てくれ

ヒチョルに懸想しているアイツを使ってもいいからさ」


チャンミンはハンギョンの言葉を聞いて

「多分そう言うと思った・・だから直接確認したかったんだ

人間同士の殺し合い・・見てて面白いのに~残念だな」そう言って笑った



眠りの森・・・

ハンギョンが口にした初めて聞く言葉

ヒチョルはハンギョンの仲間になって150年経つが

まだまだ知らない事だらけなんだ・・・とぼんやりしながら

ハンギョンの手を強く握り返す


この手があるかぎり

ハンギョンが俺の側にいる限り・・・大丈夫だよね・・・


ヒチョルは思いのたけを込めてハンギョンの瞳を見つめていた・・・

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