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2013.05.23 初恋 2
【初恋】2

「ああ~やっぱり遅かった~!!!!席ないよ~」

ヒチョル達が生物室から大急ぎで学食に来たが、

高等部の学食はすでに満杯状態だった

「あああっ・・・A定食品切れだし~ジャージャー麺しか残ってなかった」

「ぐちぐちうっせーぞ・・仕方ないだろう・・」


ぐちぐちと文句を言うイトゥクを軽くいなして

ヒチョルはトレーを持ったまま学食の隅に立っていた


「どっかないかな~あっみっけた~!!!!」

イトゥクは空席を探そうとキョロキョロする

そして知り合いを発見したようで大きな声を出した

「カンイン~!!!!みっけた~!!!ヒチョル行くよ~」

イトゥクに促されてヒチョルはトレーを持ったまま移動する


「やった~カンイン!!!!俺達に席ゆずってね~」

「まだ途中ですよ・・・イトゥク・・ちょっと・・待って・・」

カンインと呼ばれたがっしりとした青年が

イトゥクに急かされて慌ててご飯を口に詰め込んでいる

「僕・・・カンインの膝の上でもいいんだけど~」

「グボッ・・・・」

イトゥクのひと言にカンインは真っ赤になってむせた


「うわっ何やってんの~もう・・・カンインってば!!!!」

カンインとイトゥクの騒ぎをぼんやりと眺めていたヒチョルに

カンインの隣に座っていた青年が声をかけて来た

「僕・・・食べ終わったから・・君座って」


うわっ・・・超イケメン・・・


ヒチョルに席を譲った青年は超のつく位のイケメンだった

ヒチョルは自分の美貌を嫌という程認識していた・・・が

自分以外でここまでのイケメンを見るのが初めてだったので

思わず大きな瞳を見開いて見つめてしまった


見つめられた青年は、ニッコリと微笑むと

「カンイン・・・次・・体育だから先に行ってる・・」と

空の容器を持って素早く去って行く

「そうだ・・体育だった・・・イトゥク悪ぃけどもう行くね」

カンインも大慌てで

食べ終えた食器を持って青年を追いかけていった


「やれやれ座れたね~まだ30分あるからゆっくりできるね」

イトゥクがほっとしながら席に座ってヒチョルに話しかける

するとヒチョルはカンイン達の後ろ姿をぼんやりと見つめたままだった


「ヒチョル!!!!どうしたの?」

イトゥクはヒチョルの様子に驚いて視線の先をおった

ヒチョルがカンイン達を見ていた事に気付いて

「カンインはダメだからね!!!!僕のナイトだから!!!!」と文句を言った


聖SJ学院は伝統ある男子校

男子ばかりの特殊な状況下の中

女の子ばりの可愛い男の子に

不埒な考えを持つ輩も出てくるため

騎士(ナイト)制度というものが設けられていた


イトゥクも女の子のように可愛い容姿を持っていたので

中学時代からカンインと騎士契約を結んでいたのだった

ヒチョルは入学してまだ一ヶ月なので

その制度の事は詳しく知らなかった


「ナイトかなんか知らねーけど・・・

イトゥクの熊見てたんじゃない熊の隣を見てたんだ・・・」

イトゥクはヒチョルが

カンインに興味を持ったわけではない事にホッとした


「ああ・・あのイケメン? カンインの同室の留学生だって」

「留学生?」

「中国からの留学生・・だからまだ韓国語は上手じゃないみたい

カンインは身振り手振りで会話してるって言ってたな・・・」

イトゥクはそこまで言うと

「ほら・・早く食べよう」とぼんやりしているヒチョルに声をかけた

「うん・・・」


中国からの留学生・・・・カッコいい顔していたな・・・

あの人・・・名前なんて言うんだろう・・・・


ヒチョルにむかって微笑んだ顔が思い浮かぶ


キュン・・・ヒチョルの胸が甘く疼いた



俺・・どうしたんだろう・・なんか顔が熱くなってきた


ヒチョルは初めて覚える感情の変化に

どう対処していいのか分からず戸惑っていた

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