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2013.05.26 初恋 4
【初恋】4

「今日も生物室での実験だよ~」

イトゥクに言われてヒチョルは慌てて教科書を手にした

「じゃあ今日も学食はジャージャー麺だな」

ヒチョルが呟くとイトゥクはニコニコしながら

「今日はねぇ~カンインに席取りたのんだから大丈夫♪

僕のA定食も頼んであるんだ~」


(ナイトって・・・騎士じゃなくて下僕のことか?)

ヒチョルはそんなことをぼんやり考えながら生物室まで来た

顕微鏡実験の時は授業のチャイムが鳴る前に

顕微鏡を取りに行って用意をしておく

ヒチョルは顕微鏡を手にして席に着くと

顕微鏡使用カードを手にして苦笑した

前回の実験の時に 汚い字の横に「へたくそ」といたずらしていたが

その汚かった字が綺麗に書きなおされていた

そして前回のヒチョルの名前の横に 可愛い と書かれていた

「書きなおした字・・上手じゃん」

可愛いと書かれていたのでヒチョルは嬉しくなって

今日の日付で自分の名前を書きながら

上の段に書いてあるハンギョンの名前の横に ありがとう と書いた



ハンギョンってどんな奴なんだろう・・・

実験中もずっとヒチョルはその事ばかり考えてた

(こいつ・・俺の事知ってるんだ・・・俺は知らないのにな)



「今日のゾウリムシは元気だよ~ちゃんと見てないと見逃しちゃうからね」

生物教師のドンヨプの声が遠くに聞こえる

ヒチョルは授業中ずっと顕微鏡を覗いたまま

意識は他の事に集中していた



「ヒチョル~ゾウリムシ見れた?」

授業が終わり顕微鏡を片付けているとイトゥクが寄ってきた

「ゾウリムシ・・ほれ・・こいつだろう」

提出する用紙に元気なゾウリムシの絵が書いてある

「ヒチョルって・・絵が上手だね~」

顕微鏡でゾウリムシを見つけてなかったが

ゾウリムシは子供の頃に見た図鑑で形を覚えていたので

見なくても描けるようになっていた

「ちょ・・・イトゥク・・お前って・・・」

ヒチョルはイトゥクの用紙を取りあげて唖然とする


「お前・・・絵・・へったくそだな」






「カンイン・・なんで4人分の席とってるの?」

学食で4人分の席を確保して

周囲に睨みをきかせているカンインに

ハンギョンは不思議そうに尋ねる

自分の分として取ってきたA定食も食べずに置いたままだ


「うん・・イトゥクに席取り頼まれたから」

イトゥクという名前を聞いて

ハンギョンは眉をぴくりと動かした


カンインはハンギョンの表情に気付いて

「ハンギョンの好みのあの子も一緒だよ」とニヤリと笑った


ハンギョンは自分の定食を食べながら

ヒチョルの顔を思い浮かべていた


ヒチョル可愛いな・・・どんな性格なんだろう・・・



「あー腹減ったよ~早くイトゥク来てよ」

カンインが待ちきれなくてテーブルに突っ伏した

その姿をハンギョンが笑いながら見て

「ナイトって・・・召使いなんだね」と呟く


「召使いじゃないよっ!!!姫を守る騎士なんだよ~」

カンインの訴えを聞こえなかったふりをして

ハンギョンは自分の食事を続けていた・・・・
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