上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2013.05.30 初恋 5
【初恋】5

ヒチョルとイトゥクが食堂に着いた時には

ほとんどの席が埋まっていた

そして今回もA定食は品切れでカレーか麺類しか残ってなかった

「ヒチョル~今日もジャージャー麺なの~?」

イトゥクは嬉しそうに激辛ちゃんぽんをトレーに乗せた

「げっ・・・お前それ・・地獄の辛さって評判じゃん」

「い~の僕が食べる訳じゃないもん♪」

「お前じゃなかったら・・誰がそれ食うんだよ」

ヒチョルの疑問に答える事なく

イトゥクは誰かを探してキョロキョロしている


「あっ♪ いた~♪カーンイーン♪」

イトゥクはカンイン達を見つけると

トレーを持ってそそくさと移動する


「あっA定食とっといてくれたんだね~ありがとう~」

イトゥクがトレードマークのえくぼを見せながら

にこやかにカンインに礼を言う

カンインは嬉しそうに「場所とり大変だったんだから」と

全然大変そうじゃない声で答えた


ヒチョルはそのやりとりを見つめながら

(ナイト・・って・・やっぱパシリじゃん)と心の中で密かに思う

「今日もそれだね・・・君はそのジャジャ麺・・好き?」

急に声をかけられてヒチョルは声の方を振り向いた



どきん・・・


自分の定食を食べ終えたハンギョンが

ヒチョルの方を見つめて微笑んでいる


急にヒチョルの心臓がバクバクとし始めた


な・・・なんだ・・・急に・・


ヒチョルは自分の心臓が自分のものじゃないように感じた


「遅かったから・・こいつしか無かったんだよ」と答えて

一心不乱にジャージャー麺を口に運びはじめた

そんな様子をハンギョンはニコニコしながら眺めている

(なんだ・・こいつ・・・じっと見てたら食いづらいじゃないか)

ヒチョルがハンギョンを意識して顔を上げられずに

ひたすら麺を食べている横で

イトゥクはカンインに激辛ちゃんぽんを薦めていた

「カンインにちゃんぽんを選んだよ~僕が選んだんだから食べてね」

そう言うとちゃんぽんのトレーをカンインの前に置いて

自分はちゃっかりA定食を食べ始めるイトゥク・・・


カンインは苦笑いをすると激辛ちゃんぽんを食べ始めた


ヒチョルが顔を上げられないまま

食事をしている様子に気付いたイトゥクが

「そこの留学生~そんなに見つめていると食べづらいってよ~」

笑いながら声をかけた

「ハンギョン~何そんなに凝視してんだよ・・」

カンインも気付いて笑いながら突っ込んでくる


(え? ハンギョンだって?)

カンインの言葉にヒチョルは驚いて顔をあげた

するとヒチョルを見つめているハンギョンと視線が合った・・

ハンギョンはどんな女性をも虜にしてしまう綺麗な顔でニッコリと微笑むと


「ヒチョル・・・可愛い・・・食べてる姿もおんなのこ・・・」


ハンギョンのひと言にヒチョルの胸の動悸が止まらなくなり

自分でもどうしたらいいか分からなくなったヒチョルは

「俺・・・おんなのこじゃない!!!!!」と叫ぶと

席を立ってその場から走り去ってしまった




「僕・・・韓国語まちがえた? ヒチョル怒った?」

ハンギョンは訳が分からないという顔をして

イトゥクとカンインの顔を見つめた


「う~ん・・おんなのこ・・というフレーズが良くなかったかな?」

イトゥクがカンインの方を向いて首をかしげると

「ハンギョン・・・また「みたい」が抜けたよ」

カンインがハンギョンに言うと

「おんなのこ・・みたいに・・かわいい」とハンギョンが言いなおしをする

「でもあんなに怒る内容でもないと思うけどな・・・」カンインがハンギョンを

慰めるように言った



ふーん・・・

イトゥクは何か思い当たる節があるのかニヤリと笑うと

A定食を食べる速度を速めるのだった











スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://soubun485.blog119.fc2.com/tb.php/401-8fb0a58a

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。